JP5114182B2 - 情報入力装置 - Google Patents
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Description
この情報処理システムは、主として、パソコンなどのホストコンピュータPCと、PCと無線通信可能な携帯端末TEと、POSシステム端末と、キッチンプリンタ等から構成される。
端末TEは、受信した商品リストを、タッチパネルを備えた表示画面に表示させる。
この商品データとしては、1つの商品につき、その商品名,商品コード番号,補足注文番号などからなる情報を予め登録しておく。
そのレストランで、オペレータが客の注文をとる場合には、端末TEに表示された商品リストを見て、注文された商品の表示部分をタッチ入力する。これにより、タッチ入力された商品コード番号などが特定され、注文された情報がPCへ送信され、さらにPOSシステムやキッチンプリンタにも送信される。
キッチンプリンタによって、注文された料理内容が印刷されると、料理人がその内容を確認し、料理を作る。
たとえば、「ステーキセット」を注文した場合、補足注文項目として、ステーキの焼き加減の指定,サラダの追加,トマト抜き,ライス大盛,あるいは、ステーキにかけるペッパーを多目にするなどの注文を受け付ける場合がある。
たとえば、商品名「ステーキセット」の補足注文番号「1」として、3つの焼き加減(レア,ミディアム,ウェルダン)を対応させて予め登録しておき、端末TEで補足注文番号「1」が入力されたときに、予め登録されていた3つの焼き加減の情報を端末TEの画面に表示させる。そして、画面上に表示された3つの項目(レア,ミディアム,ウェルダン)のうち、いずれかがタッチ入力されると、ステーキセットの補足注文の1つである焼き加減が確定する。
たとえば、予め登録されたサラダの注文があったが、アレルギー体質のために「たまご抜き」を注文する場合や、トマトがきらいなために「トマト抜き」を注文する場合がある。
このような場合、全く想定外のためその特別注文を入力できない場合は、たとえば口頭やメモ書きで、料理人に特別注文の内容を伝える必要がある。
手書き入力機能の代わりに、アルファベット等のキーボードを備えた端末TEでも、同様にキー入力操作をすることにより、補足注文を入力して料理人に知らせることが可能である。
逆に、オペレータは、小形の携帯端末TEを手に持って文字列を入力しなければならないので、入力しにくい場合もある。
また、手書き入力やキーボード入力によって、想定外の補足注文を入力する場合も、必ずしもオペレータが高速かつ確実に入力できるとは限らず、入力に時間がかかり入力操作が面倒な場合もあった。
また、前記入力部がタブレットであり、前記表示部の表示画面と平面的に重ね合わせて配置されていることを特徴とする。
ここで、前記情報入力装置と情報出力装置とは、無線通信可能な装置であることが好ましい。
<この発明の情報処理システムの構成>
図1に、この発明の情報処理システムの一実施例の概略構成ブロック図を示す。
この発明の情報処理システムは、主として、情報入力装置1と、POS3と、情報出力装置4とからなり、これらの装置が構内ネットワーク(LAN)2によって接続されている。
情報入力装置1(以下、端末TEとも呼ぶ)は、レストランなどの商品の注文をとる店舗で用いる場合、オペレータが手に持って注文を取るための装置であり、携帯性が要求される。したがって、情報入力装置1は携帯可能な程度に小さく、ネットワーク2に対し、無線通信で接続されることが好ましい。
以下の実施例では、情報入力装置1は、レストランで注文をとるオペレータが所持する携帯端末TEとして説明する。ただし、情報入力装置1は、POS3と一体でもよい。この場合は、POS3自体で注文を入力するので、情報入力装置1からPOS3へ情報を送信することはない。
情報出力装置4(以下、キッチンプリンタとも呼ぶ)は、主としてレストランにおいて客が注文した料理の情報を出力する装置であり、たとえばプリンタが用いられる。
また、情報出力装置4で印刷された情報は、キッチンで料理する者が見るものであり、レストランのキッチンに設置される。
ただし、情報出力装置4としては、プリンタの代わりに、注文された情報を視覚的に表示するディスプレイを用いてもよい。
POS3で登録された商品テーブル等の情報は、ネットワーク2を介して、端末TEへ送信される。端末TEは、受信した商品テーブル等を記憶し、注文をとるのに必要な情報を表示し、オペレータの入力操作により、注文情報を作成する。注文情報が確定すると、その注文情報は、ネットワーク2を介して、POS3とキッチンプリンタ4へ転送される。
キッチンプリンタ4へ転送された注文情報は、用紙に印刷され、料理人が注文された料理を作るために用いられる。
キッチンプリンタ4で印刷される注文情報には、客の好みによって「ガーリックなし」などの補足情報が含まれることがある。
この発明では、端末TEで入力されるこの補足情報の入力方法に特徴を有する。
図1には、この発明の端末TE1の一実施例の構成ブロック図を示している。
端末TEは、たとえばレストラン等において、1人のオペレータごとに所持する携帯端末であり、複数台の端末TE(1,2,…,n)が、ネットワーク2に接続される。
端末TE1は、主として、制御部11,認識部12,入力部13,通信部14,表示部15および記憶部20とから構成される。
通信部14は、ネットワーク2を介して、POS3やキッチンプリンタ4と、各種情報の送受信を行う部分であり、携帯性を確保するために、無線によって通信を行う部分である。
入力部13は、客の注文内容を入力する部分であり、レストランにおいては、客が注文した料理の選択入力や、注文した料理に関する補足注文品目を手書き入力する部分である。たとえば、レストランで提供可能な料理を予め登録しておき、その登録された料理(登録商品)のうち、客に要求された料理を選択入力する部分であり、前記した商品選択部もこの入力部13に含まれる。
入力部13には、ペンや指で情報入力が可能なタッチパネルやタブレットが用いられる。
入力部13のタッチパネルは、表示部15の表示画面と平面的に重ね合わせて配置される。補足注文品目とは、客の注文によって選択入力された料理に対する客の補足要求の処理対象物である。
また、表示部15の機能キー領域17に選択入力がされた場合に、その入力位置を認識し、選択入力された領域に予め意味付けられた機能コマンドを実行することが選択されたことを認識する部分である。
この後注文内容を確定する機能が実行され、たとえば入力された注文内容のリストを作成し、POS3やキッチンプリンタ4へ送信する。
図2に、表示画面の一実施例の説明図を示す。
図2(a)は、補足注文入力画面の表示例であり、図2(b)は、注文情報入力画面の表示例を示している。
図2(a)は、ある料理に対する補足注文を入力する画面を示したものであり、表示部15の上半分が手書き文字等を入力する領域16であり、下半分が機能キーを選択入力する領域17である。
各分割領域に表示される処理情報の内容は、選択入力された料理に対する補足要求の内容であり、具体的には、たとえば、「追加」,「削除」,「多目」,「少な目」などの文字列(補足コマンド)である。また、各分割領域に手書き入力される描画情報は、補足要求をする処理対象である。
表示部15と入力部13であるタッチパネルとは重ねて実装されているので、この表示領域の位置と、タッチパネルの位置とは対応づけて記憶されており、入力されたタッチパネルの位置が、どの表示領域の中であるかが認識できる。
すなわち、「少な目」が補足コマンドとして指定された処理情報であり、「コショウ」がその処理情報に示された処理を実行する処理対象である。
このように、補足コマンドと描画情報とを関係づけた情報を補足注文情報と呼ぶ。
表示される機能項目名としては、たとえば、入力終了を意味する「EXIT」,入力確定を意味する「SEND」,特定の注文を訂正する「VOID」、注文金額から値引きを行う「DISCOUNT」などがある。
図2(b)は、客に提供可能な料理の注文情報を入力する画面であり、表示部15の上半分が注文表示領域18であり、下半分が機能キー領域17である。
たとえば、図2(b)において、機能キー領域17の「パスタランチ」と表示された領域を選択入力すると、注文表示領域18に、「パスタランチ ×1 ¥950」と表示される。
注文表示領域18に表示される情報は、図2(b)に示すように、商品名,数量,価格の他に、補足注文情報として入力されたものも含む。たとえば、「多目」という処理情報と、描画情報とからなる情報が、ステーキセットの補足注文情報として表示される。
ここで描画情報とは、たとえば上記したような「コショウ」という手書き入力された情報そのものであり、補足コマンドを実行する処理対象を示している。
この発明では、図2(a)に示したように、表示部15に手書き入力領域16を備えたことと、この領域16の中に、補足コマンドを示す情報が表示されていることが重要であり、さらに、この領域16に手書き入力された描画情報が、その領域16に対応づけられた補足コマンドと関係づけられて、補足注文情報が作成されることを特徴とする。
したがって、手書き入力領域16の領域の数は4つに限るものではなく、1つでも2以上でもよい。また、注文された料理ごとに、表示する領域の数を異ならせてもよい。さらに、各領域(16,17,18)の表示レイアウトや表示内容も種々の形式が考えられ、表示形式も文字列の他に、オペレータが理解できる記号や図形等を用いてもよい。
記憶部20には、主として、商品テーブル21,入力エリア情報22,表示情報23,入力バッファ24などが記憶される。
商品テーブル21は、レストランで提供可能な商品(料理)に関する情報を予め登録したものである。たとえば、図3に示したように、各料理についての商品名と、その商品コードと、補足注文の有無と、価格とから構成される。
商品テーブル21に登録された商品(料理)の中から、客に注文された料理が選択入力される。
また、「ステーキセット」は、補足注文が「YES」となっているので、ステーキセットの注文を受けた場合、補足注文を受けつけることが可能であり、図2(a)に示したような補足注文入力画面が表示される。
すなわち、商品テーブル21の中の補足注文の情報(YESかNO)を確認することによって、オペレータが注文を受けたときに、補足注文の入力画面を表示するかしないかが判断される。
図4に、入力エリア情報の実施例の説明図を示す。
ここで、一般に、1つの領域nに対して、1つの補足コマンドnが対応づけて記憶される。図4において、たとえば、領域1には「追加」という補足コマンドが対応づけられていることを示す。さらに詳しくは、図2(a)の領域1として設定された位置の情報と、補足コマンド「追加」とが対応づけられ、領域1に手書き入力された処理対象である描画情報は、補足コマンドとして指定された処理情報と対応づけられる。
この入力エリア情報22は、手書き入力領域16の各分割領域にコマンド名を表示するときに利用され、さらに認識部12が、手書き入力された領域の位置と、補足コマンドとを関係づけ、補足注文情報を作成するときにも利用される。
以下の実施例では手書き入力領域16として、4つの領域(1〜4)が設定され、4つの領域に対して、それぞれ、「追加」,「削除」,「多目」,「少な目」の補足コマンドが設定されているものとして説明する。
ただし、補足注文できるメニューは、店舗や季節等の要因によって異なることが考えられるので、補足コマンド及び領域数はこの4つに限るものではなく、必要に応じて、利用者が、追加,変更,削除等が可能なようにすることが好ましい。
また、補足注文入力画面を表示部15に表示するときには、図2(a)の表示情報23を読み出して表示し、手書き入力領域16の各領域に表示するコマンド名は、入力エリア情報22を参照して表示する。
この表示情報23には、機能キー領域17に表示される機能キーの名称の表示データも含まれる。表示情報23も、端末TEで個別に設定変更してもよいが、POS3で予め作成し、定期的又は変更があったときに、各端末TEへ転送することが好ましい。
図5に、入力バッファの一実施例の説明図を示す。
入力バッファ24は、たとえば、1つの注文料理につき、注文コード,補足コマンド,補足内容,金額とから構成される。ここで、注文コードと金額とは、選択入力された商品を特定する商品情報であるが、これに限るものではない。
図5において、注文コード「100002」の料理が注文され、その料理の金額は1000円であり、その料理についての補足注文情報も保存されている。
ここで、補足注文情報は、補足コマンドと補足内容とからなり、補足コマンドの内容(処理情報)は「追加」であり、手書き入力画面16の領域に手書き入力された処理対象が、その「追加」に対応する描画情報として保存される。
この補足注文情報が保存された場合、描画情報として入力された特別な注文内容が、注文された料理について、追加注文されたことを意味する。
また、注文された料理に補足注文がなければ、補足コマンドと補足内容は作成されない。
入力バッファ24は、オペレータが注文を受けるときに作成されるが、注文が確定し、入力バッファに保存された注文内容が、POS3とキッチンプリンタ4へ転送された後は、入力バッファの内容を消去してもよい。
制御部11には、CPU,ROM,RAM,I/Oコントローラ,タイマー等からなるマイクロコンピュータが用いられ、記憶部20に記憶された制御プログラムに基づいて、CPUが各ハードウェアを動作させることにより、この発明の情報入力機能を実現させる。
以下に、この発明の端末TEで行う情報入力操作の一実施例について、説明する。
図6に、オペレータが注文をとっているときに変化する入力バッファの一実施例の説明図を示す。
ここで、商品テーブル21、入力エリア情報22および表示情報23は、POS3から転送され、端末TEの記憶部20にすでに記憶されているものとする。
また、商品テーブルとして、図6に示すように、商品コード「100001」のステーキセット,商品コード「100002」のパスタランチ,商品コード「100003」のピザランチが含まれていたものとする。
まず、オペレータが料理の注文をとる場合、図7に示すように、端末TEの表示部15に注文情報入力画面を表示させる。ここで、客に提供可能な料理のリスト(登録商品)が表示される。
この状態で客から「パスタランチ」の注文があった場合、オペレータは、表示部15の機能キー領域17に表示された「パスタランチ」の領域を、ペンで選択入力する。この選択入力があると、認識部が、選択入力されたタッチパネルの位置が表示部に表示されたどの機能キーの表示領域に属するかを判断し、選択入力された機能を特定する。
「パスタランチ」の表示領域に属する位置が選択入力された場合は、「パスタランチ」が注文されたと判断し、「パスタランチ」を特定する商品情報を商品テーブルから読み出し、入力バッファ24に書き込む。
また、選択入力された「パスタランチ」の商品テーブルの中の補足注文がYESであったとすると、図8(a)に示すような表示画面が表示される。すなわち補足注文入力画面が表示され、パスタランチについての補足注文が入力できる状態となる。
たとえば、客が「ペッパー(Pepper)を多目にして下さい」という注文を要求したとき、オペレータは、処理情報が「多目」で、処理対象が「Pepper」であると判断し、図8(b)に示すように、補足注文入力画面の中の「多目」と表示された領域の中に、処理対象として「Pepper」と手書き入力する。ここで手書き入力された描画情報は、客によって注文された料理「パスタランチ」に対して提供可能な補足注文品目である。描画情報は、補足コマンドとともに入力バッファ24に記憶される。
また、「パスタを少な目に」という補足注文に対しては、たとえば、「パスタ」という文字を、「少な目」と表示された領域に手書き入力すればよい。
さらに、トマトが追加注文可能なメニューである場合において、客が「トマトを追加して下さい」という補足注文を出した場合は、「トマト」という文字、あるいは料理人が理解できる場合には、「ト」という文字を丸印で囲んだようなパターンを、「追加」と表示された領域に、手書き入力すればよい。
また、補足注文が確定すると、図9のような注文情報入力画面に切り替わる。このとき、注文表示領域18には、注文されたパスタランチの情報とその補足情報も表示される。
ここで、「ステーキセット」の商品テーブルの「補足注文」がYESであったとすると、図10(a)のように補足注文入力画面が、再び表示される。
図10(a)の状態で、オペレータが客にステーキセットの補足注文を問合せ、「ガーリックを抜いて下さい」という注文を受けた場合、オペレータは、「Garlic」という文字を、「削除」と表示された領域に手書き入力する。
図10(c)は、この手書き入力された状態を示している。
すなわち、注文コード「100001」の商品に対する補足コマンドとして「なし」が設定され、補足内容として図10(b)で手書き入力された描画情報が記憶される。
また、図11では、注文された商品「ステーキセット」とその補足注文の内容とが、確認できる。
すなわち、注文コード「100003」,金額「¥1,700」のレコードが、入力バッファに新たに保存される。
「ピザランチ」は補足注文を受けられない商品であったとすると、補足注文入力画面は表示されずに、図12に示すような表示画面が表示される。すなわち「ピザランチ ×2¥1,700」という注文内容が、追加表示される。
この後、図6(e)に示された入力バッファ24の内容が、POS3と、キッチンプリンタ4へ転送される。
たとえば、キッチンプリンタ4から、図13に示すような情報が印刷された用紙が出力される。料理人が、この出力用紙を確認して、その用紙に書かれた料理を作ることになる。
以下に、この発明の情報入力方法について、フローチャートを用いて説明する。ここでも、レストランで、オペレータが端末TEを用いて注文情報を入力するものとする。
図14に、料理の注文および補足注文の入力処理のメインフローチャートを示す。このフローチャートの処理は、主として、端末TEの制御部11が行う。
ここで、その料理の商品テーブルの補足注文の項目が、「YES」となっていれば、補足注文を受け付けられると判断し、ステップS4へ進む。一方、「NO」のときは、補足注文を受けないものと判断し、ステップS10へ進む。
この状態のときに、オペレータは、客に補足注文の内容を問合せ、補足注文が決まれば、補足注文された品目の情報を、補足注文に対応する補足コマンドが表示された領域に、手書き入力する。
ステップS5において、手書き入力された位置と、手書き入力されたパターンを描画情報として記憶する。
ステップS6において、手書き入力された位置が手書き入力領域のうちどの領域に属するかを特定し、特定された領域に対応する補足コマンドを、入力エリア情報22から読み出す。
また、補足注文情報が追加された入力バッファの情報を表示部15に表示する。すなわち、補足注文情報を含めた注文情報を表示する。
この後、キッチンプリンタ4では、図17に示したように、入力された注文情報を受信し(ステップS41)、図13に示したように、受信した注文情報を用紙に印刷する(ステップS42)。
また、POS3では、図18に示したように、入力バッファの注文情報を受信し(ステップS51)、その内部のメモリに保存する(ステップS52)。
「フリー入力」が選択入力された場合は、ステップS11へ進み、そうでない場合は、ステップS12へ進む。
ステップS11において、注文された料理については原則補足注文を受け付けないが、例外的に客の要望を受け付けるものとする。そこで、ステップS11において、表示部15に、補足注文入力画面を表示させる。ここで、ステップS4と同じ表示状態となるので、オペレータからの補足注文の手書き入力を待ち、ステップS5へ進む。
以上が、この発明の情報入力処理のメインフローチャートの一実施例である。
図15に、ステップS5において、手書き入力された位置を判断する処理の一実施例のフローチャートを示す。
ステップS21において、オペレータが手書き入力領域16にペンで描いた線画パターンを記憶する。このとき、タッチパネル上において入力されている位置座標を認識しながら線画パターンの軌跡を特定し、ペンの軌跡どおりに、表示部15に入力された線画パターンを表示する。
手書き入力が終了したことは、たとえば、オペレータによって、「入力終了」を示す機能キー領域が選択入力されたことを認識すればよい。手書き入力が終了したことを認識した場合は、ステップS23へ進み、そうでない場合は、ステップS21を繰り返す。
あるいは、算出されたすべての入力点の座標を用いて、手書き入力されたパターンの重心を算出してもよい。
これにより、ステップS5における手書き入力された領域の位置が特定される。
図16に、ステップS9に示した送信処理の一実施例のフローチャートを示す。
ステップS8で入力の終了と判断された後、ステップS9へ進み、まず、図16のステップS31が実行される。
ステップS31において、入力バッファに格納された情報から、キッチンプリンタ4によって印刷することができる情報(印字コマンド)を作成する。
印字コマンドとは、キッチンプリンタが認識できる印刷命令であり、たとえば、図5に示した入力バッファの場合、4つの情報それぞれについての印字コマンドを作成する。
ステップS33において、入力バッファ24の情報を、POS3へ送信する。
ステップS34において、POS3やキッチンプリンタ4からの返信をチェックし、送信が成功したか否か確認する。送信が成功した場合は、処理(ステップS9)を終了し、送信が失敗した場合は、ステップS35へ進み、エラー処理を実行する。
また、上記一連の処理を実行し、一件の注文入力が完了した場合は、入力バッファ24の内容を消去してもよい。
手書き入力領域の作成処理と、手書き入力領域の中の分割された各領域に表示する補足コマンド設定処理は、POS3で実行する。ただし、端末TE側で個別に行ってもよい。
これらの処理により、図2(a)に示した手書き入力領域16の各分割領域のレイアウトや領域の数が決定され、各領域と補足コマンドが対応づけられた入力エリア情報22が作成される。
ステップS61において、端末TEのエリア設定プログラムを起動させる。
ステップS62において、起動されたプログラムの手順に従って、担当者が「手書き入力スクリーン」を選択し、端末TEの表示部15に表示すべき手書き入力領域16を編集するための情報を、POS3の表示画面上に表示させる。
ステップS63において、マウス等の入力デバイスを用いて、表示された手書き入力スクリーンのレイアウトを編集する。このとき、手書き入力領域16の大きさを決定し、その領域16の中に形成する各分割領域の数と、位置およびサイズを決定する。これにより、図2(a)に示したような補足注文入力画面の手書き入力領域16が作成される。また、この編集時に、図2(a)の機能キー領域17に割りつける機能キーのレイアウトを、同時に作成してもよい。
ステップS71において、端末TEのエリアコマンド設定プログラムを起動させる。
ステップS72において、図19の作成処理で作成された分割領域についての情報を、POS3の表示画面上に表示させる。このとき、担当者に、分割領域に割り当てる補足コマンドの項目名を入力することをうながす表示をすることが好ましい。
ステップS74において、図4に示したような入力エリア情報22を作成し、内部メモリに保存する。これにより、各分割領域の名称と、補足コマンドとを対応づけた入力エリア情報22が作成される。作成された入力エリア情報22は、端末TEに転送される。
2 ネットワーク(LAN)
3 POS
4 情報出力装置
11 制御部
12 認識部
13 入力部
14 通信部
15 表示部
16 手書き入力領域
17 機能キー領域
18 注文表示領域
20 記憶部
21 商品テーブル
22 入力エリア情報
23 表示情報
24 入力バッファ
Claims (5)
- 登録商品から商品を選択入力する商品選択部と、
前記選択入力された商品に対する補足要求の処理項目が領域ごとに区別され対応付けられた表示部と、
前記表示部に対向配置され、かつ前記補足要求の処理対象を手書き入力する入力部と、
手書き入力された処理対象の入力位置を判別する判別部と、
前記判別部により判別した入力位置に対応して前記表示部に対応付けられた処理項目を特定する制御部と、
前記選択入力された商品に対して、前記特定された処理項目と、前記入力された処理対象とを、関係づけて記憶する記憶部とを備え、
前記入力部がタブレットであり、かつ前記表示部の表示画面と平面的に重ね合わせて配置されていることを特徴とする情報入力装置。 - 前記記憶部に含まれる情報を他の装置に送信する通信部を備えることを特徴とする請求項1の情報入力装置。
- 前記請求項1の情報入力装置と、キッチンに設置された情報出力装置とをネットワークを介して接続した情報処理システムであって、
前記登録商品が、情報入力装置に登録された客に提供可能な料理であり、
前記処理対象が、客によって注文された料理に対して提供可能な補足注文品目であり、
前記処理対象の入力位置に対応して特定された処理項目が、前記補足注文品目に対する処理内容を示した補足コマンドであり、
前記注文された料理を特定する商品情報と、前記補足注文品目と補足コマンドとを、前記情報出力装置へ送信することを特徴とする情報処理システム。 - 前記情報入力装置と、情報出力装置とが無線通信可能な装置であることを特徴とする請求項3の情報処理システム。
- 表示部と入力部とを備えた情報入力装置のプログラムであって、前記入力部が、前記表示部に対向配置されたタブレットであり、かつ表示部の表示画面と平面的に重ね合わせて配置されており、
登録商品から商品を選択入力する商品選択機能と、
前記選択入力された商品に対する補足要求の処理項目が領域ごとに区別され対応付けられた表示機能と、
前記補足要求の処理対象を手書き入力する入力機能と、
手書き入力された処理対象の入力位置を判別する判別機能と、
前記判別機能により判別した入力位置に対応して前記表示部に対応付けられた処理項目を特定する制御機能と、
前記選択入力された商品に対して、前記特定された処理項目と、前記入力された処理対象とを、関係づけて記憶する記憶機能とを、コンピュータに実現させるための情報入力装置のプログラム。
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