JP5112769B2 - スパウト装着装置 - Google Patents

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Description

この発明は、パウチにスパウトを装着するスパウト装着装置に関する。
例えば、図35に示すように、合成樹脂フィルム等のフレキシブルシートによって形成されたサイドガセット部を有するパウチP1の上縁部分UEに、飲口や注口となるスパウトSが装着されたスパウト付きパウチ容器SPは、図36(a)に示すように、上縁部分UEがヒートシールされていないパウチP1を別工程によって予め製造しておき、同図(b)に示すように、このパウチP1の開放された上縁部分UEにスパウトSを挿入した後に、その上縁部分UEをヒートシールすることによって、スパウトSをパウチP1に装着することになる。なお、図35及び図36における網掛け表示部分がパウチP1のヒートシール領域を示している。
こういったパウチにスパウトを装着するスパウト装着装置は、スパウト装着部にパウチを供給するパウチ供給部を備えており、パウチ供給部は、例えば、図37に示すように、扁平状態に折り畳まれた多数のパウチP1を、後方に設置されているガイド板52にもたせかけるようにして、立てた状態で載置するパウチ供給コンベア51と、このパウチ供給コンベア51に載置されたパウチP1を1枚ずつ位置決め位置に送り出す送出ユニット53と、この送出ユニット53によって送り出されたパウチP1の端縁を当接させて位置決めするストッパ54と、このストッパ54に当接させることによって位置決めされたパウチP1を受け取って、スパウト装着部に引き渡すパウチ引渡ユニット55とを備えている。
特開2004−255742号公報
ところで、上述したようなパウチ供給部50のように、多数のパウチP1を後方のガイド板52にもたせかけるようにして、立てた状態でパウチ供給コンベア51に載置する場合、パウチ供給コンベア51を長くして大量のパウチP1をストックしようとしても、パウチ供給コンベア51上に載置したパウチ集積体が崩れてしまうので、パウチP1を省スペースで大量にストックすることができず、作業者が頻繁にパウチP1の補充作業を行わなければならないといった問題がある。
特に、ガセット部を有するパウチのように、部分的に厚みの異なるパウチの場合は、さらに、パウチの集積姿勢が安定せず、崩れやすくなるといった問題がある。
そこで、この発明の課題は、パウチを、効率よく、大量に集積することができるパウチ供給部を備えたスパウト装着装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、パウチ供給部によって供給されるパウチにスパウトを装着するスパウト装着装置であって、前記パウチ供給部が、パウチを立てた状態で収容する多数のパウチカセットにパウチを小分けした状態で集積するパウチストッカを備え、前記パウチストッカは、多数のパウチカセットを整列させた状態で載置するカセット載置台と、このカセット載置台に載置されたパウチカセットをパウチ取出位置に順次移送するカセット移送機構とを備え、前記カセット移送機構は、カセット受渡位置において、前記カセット載置台から受け取った前記パウチカセットをパウチ取出位置に移送し、パウチを取り出し終えた空の前記パウチカセットをカセット受渡位置まで移送するロータリ型の移送ユニットを有していることを特徴とするスパウト装着装置を提供するものである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のスパウト装着装置において、前記パウチカセットが、部分的に厚みが異なるパウチの場合、厚みの小さい部分のクリアランスが必要以上に大きくならないように、パウチの厚みに応じた収容空間を有していることを特徴としている。
また、請求項に係る発明は、請求項1または2に係る発明のスパウト装着装置において、前記移送ユニットが、パウチ取出位置に位置しているパウチカセット内のパウチ集積体を、パウチの取出側に向かって押圧するパウチ押圧機構を備えていることを特徴としている。
以上のように、請求項1に係る発明のスパウト装着装置は、パウチ供給部に設けられたパウチストッカが、パウチを立てた状態で収容する多数のパウチカセットにパウチを小分けした状態で集積するようになっているので、パウチの集積姿勢が安定して崩れにくく、パウチカセットの数を増やすことによって、パウチを、効率よく、大量に集積することが可能になる。
また、カセット載置台に載置されたパウチカセットをパウチ取出位置に順次移送するカセット移送機構が、カセット受渡位置において、カセット載置台から受け取ったパウチカセットをパウチ取出位置に移送し、パウチを取り出し終えたパウチ取出位置の空のパウチカセットをカセット受渡位置まで移送するロータリ型の移送ユニットを有しているので、カセット載置台に載置されたパウチカセットを効率よくパウチ取出位置に移送することができる。
また、請求項2に係る発明のスパウト装着装置は、ガセット部を有するパウチのように、部分的に厚みが異なるパウチの場合、パウチカセットが、厚みの小さい部分のクリアランスが必要以上に大きくならないように、パウチの厚みに応じた収容空間を有しているので、そういったパウチを変形させることなく保管することができると共にパウチの取り出しも円滑かつ確実に行うことができる。
また、請求項に係る発明のスパウト装着装置は、ロータリ型の移送ユニットが、パウチ取出位置に位置しているパウチカセット内のパウチ集積体を、パウチの取出側に向かって押圧するパウチ押圧機構を備えているので、パウチカセット内に収容されているパウチの枚数が変化しても、取り出そうとするパウチの位置が変動することがなく、パウチカセット内に収容されているパウチを最初から最後まで確実に取り出すことができる。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、このスパウト装着装置1は、図34(a)、(b)に示すように、合成樹脂フィルム等のフレキシブルシートによって形成された、一方の側部にガセット部GPを有するパウチPの未シールの上部傾斜縁SE及び下縁DEに、注入用スパウトSAの装着部spA及び注出用スパウトSBの装着部spBを挟み込んでヒートシールすることによって、パウチPに注入用スパウトSA及び注出用スパウトSBを装着するものであり、パウチPをパウチ供給位置β1、β2にそれぞれ供給する一対のパウチ供給部2、2と、注入用スパウトSAをスパウト供給位置γ1、γ2にそれぞれ供給する第1スパウト供給部3Aと、注出用スパウトSBをスパウト供給位置δ1、δ2にそれぞれ供給する第2スパウト供給部3Bと、パウチ供給部2によって供給されるパウチPの上部傾斜縁SEに、第1スパウト供給部3Aによって供給される注入用スパウトSAを装着する第1スパウト装着部4と、第1スパウト装着部4によって注入用スパウトSAが装着されたパウチPの下縁DEに、第2スパウト供給部3Bによって供給される注出用スパウトSBを装着する第2スパウト装着部6と、注入用スパウトSAが装着されたパウチP(以下、スパウト付き中間パウチSPmという。)を第1スパウト装着部4から第2スパウト装着部6に引き渡す一対の引渡部5、5と、パウチPに注入用スパウトSA及び注出用スパウトSBが装着されたスパウト付きパウチ容器SPを第2スパウト装着部6から送出する一対の送出部7、7とを備えている。なお、図34(a)、(b)における網掛け表示部分がヒートシール領域を示している。
前記パウチ供給部2は、図1に示すように、多数のパウチPを立てた状態で収容したパウチカセットPCをストックすると共にストックされたパウチカセットPCをパウチ取出位置α1(α2)に順次移送するパウチストッカ21と、パウチ取出位置α1(α2)に移送されてきたパウチカセットPCからパウチPを1枚ずつ取り出すパウチ取出ユニット22と、パウチ取出ユニット22によって取り出されたパウチPを位置決めする位置決めユニット23と、位置決めされたパウチPの上部傾斜縁SEを開いてパウチ供給位置β1(β2)に移送するパウチ移送ユニット(図示せず)とを備えており、パウチ供給位置β1(β2)に移送されたパウチPは、その開かれた上部傾斜縁SEが注入用スパウトSAの装着部spAに被嵌された状態となっている。
前記パウチストッカ21は、図2に示すように、多数のパウチカセットPCをA列及びB列の2列に整列させた状態で載置するカセット載置台211と、このカセット載置台211に載置されたパウチカセットPCをパウチ取出位置α1(α2)に順次移送するカセット移送機構212とから構成されており、パウチ取出位置α1(α2)において、収容されている全てのパウチPが取り出されて空になったパウチカセットPCがB列に移送されるようになっている。従って、空のパウチカセットPCがB列に位置している間に新たなパウチPを補充することになる。
前記パウチカセットPCは、図3(a)〜(e)に示すように、合成樹脂製の底板bpと、この底板bpに立設された、金属製の側板sp、spと、この側板sp、spにそれぞれ固定された金属製の前側ガイド板fg、fg及び後側ガイド板rg、rgと、底板bpの下面から下方側に突出する4本のピンpとを備えており、パウチPは、注出用スパウトSBが装着される下縁DEが上を向くように立てた状態で収容されている。
パウチPを、その下縁DEが上を向くように立てた状態で集積すると、ガセット部GP部分の厚みが、それ以外の部分の厚みより大きくなるので、パウチPのガセット部GP側に位置している一方の側板spの幅が、他方の側板spの幅よりも大きく設定されていると共に、ガセット部GP側に位置している一方の後側ガイド板rgが、他方の後側ガイド板rgよりも、後方側に設置されている。従って、このパウチカセットPCに部分的に厚みの異なるガセットタイプのパウチPを収容しても、その収容状態が崩れることがなく、安定した収容状態を維持することができる。
また、パウチカセットPCに収容されたパウチ集積体の両側部が部分的に露出するように、各後側ガイド板rg、rgには、それぞれが固定されている側板sp、sp側に切欠部cpが形成されており、パウチカセットPCに収容されたパウチ集積体の両側部を後方側から押圧することができるようになっている。
前記カセット載置台211は、図4〜図6に示すように、床に設置された架台211aと、この架台211aに取り付けられた、パウチカセットPCを載置する複数のベースプレート211b及びこのベースプレート211b上に載置されたパウチカセットPCを、その移送経路に沿って案内するガイドプレート211cとを備えており、パウチカセットPCは、その移送経路に沿って、ベースプレート211b上を摺動することができるようになっている。
前記カセット移送機構212は、図4〜図6に示すように、カセット載置台211のベースプレート211b上に載置されたパウチカセットPCを所定方向に移送するロッドレスシリンダからなるプッシャ213a、213b、213c及び通常のシリンダからなるプッシャ213dと、ロータリ型の移送ユニット214とから構成されており、プッシャ213aは、A列の右端と移送ユニット214との間でパウチカセットPCを移送すると共に、A列の右端に位置しているパウチカセットPCをB列の右端に移送し、プッシャ213bは、B列に位置しているパウチカセットPCを左方向に、プッシャ213cは、B列の左端に位置しているパウチカセットPCをA列の左端に、プッシャ213dは、A列に位置しているパウチカセットPCを右方向に、それぞれ移送するようになっている。
前記プッシャ213aのヘッドPHaは、昇降するようになっており、パウチカセットPCの4本のピンpの下方位置において上昇することで、4本のピンpに嵌合し、その状態で所定方向に水平移動することにより、パウチカセットPCを所定方向に移送するようになっている。これに対して、プッシャ213b〜213dのヘッドPHb〜PHdは、昇降することなく、水平移動するだけであり、プッシャ213b、213cのヘッドPHb、PHcは、パウチカセットPCの4本のピンpのうち2本のピンPに当接してパウチカセットPCを所定方向に押し出すと共に、プッシャ213dのヘッドPHdは、パウチカセットPCの底板bpの端縁に当接してパウチカセットPCを所定方向に押し出すようになっている。
前記ロータリ型の移送ユニット214は、図4及び図6に示すように、立設された支持軸214aに回転可能に支持された回転テーブル214bと、この回転テーブル214bを回転させる図示しない駆動手段と、支持軸214aの上端部に取り付けられた、パウチ取出位置α1(α2)に位置しているパウチカセットPC内のパウチ集積体を後方側から押圧するパウチ押圧機構214cとから構成されており、カセット受渡位置drにおいて、カセット載置台211から回転テーブル214bにパウチカセットPCが引き渡され、回転テーブル214bが回転することによって、パウチカセットPCがパウチ取出位置α1(α2)に移送されるようになっている。
前記パウチ押圧機構214cは、図7に示すように、パウチカセットPC内に収容されたパウチ集積体の両側部を押圧するエアシリンダからなる第1押圧機構216及び第2押圧機構217と、パウチカセットPC内に収容されたパウチ集積体の幅方向の中央部を押圧する第3押圧機構218とを備えており、第1押圧機構216及び第2押圧機構217は、支持軸214aに固定されたベースプレート215に取り付けられている。
前記第1押圧機構216及び第2押圧機構217は、ピストンロッドの先端に取り付けられた、押圧方向に突出する押圧ヘッド216a、217aを有しており、この押圧ヘッド216a、217aが、パウチカセットPCの後側ガイド板rg、rgに形成された切欠部cpから進入してパウチカセットPC内に収容されたパウチ集積体の両側部を押圧するようになっている。
前記第3押圧機構218は、第2押圧機構217を構成しているエアシリンダのピストンロッドに連結アーム219を介して取り付けられたベース部材218aと、このベース部材218aに進退自在に支持された中間部材218bと、この中間部材218bの先端部に揺動自在に支持された押圧ヘッド218cとを備えており、中間部材218bは、ばね218dによって押圧方向に付勢されている。
第1押圧機構216及び第2押圧機構217の押圧ヘッド216a、217aがパウチカセットPC内に収容されたパウチ集積体を押圧する際は、それぞれのエアシリンダの一方(加圧側)のシリンダ室が常時一定圧に保持されるように、エア供給源からエアが供給されており、パウチカセットPC内に収容されたパウチPの枚数や両側部の厚みの違いに拘わらず、常時、一定の押圧力でパウチ集積体の両側部を押圧することができるようになっている。
また、上述したように、押圧ヘッド218cは、中間部材218bの先端部に揺動自在に支持されているので、一方の側部から他方の側部に向かって厚みが変化しているパウチ集積体の幅方向の中央部に略接触するように傾いた状態で押圧することができ、しかも、中間部材218bが、ばね218dによって押圧方向に付勢されているので、パウチカセットPC内に収容されたパウチPの枚数が少なくなっても押圧力が極端に低下することがない。
以上のように構成されたパウチストッカ21の動作について、図8を参照しながら説明する。まず、同図(e)に示す状態から、同図(a)に示すように、カセット載置台211におけるA列の右端に位置しているパウチカセットPCが、移送ユニット214の回転テーブル214b上に押出されると共に、カセット載置台211におけるB列の左端に位置しているパウチカセットPCがA列の左端に押出される。
続いて、同図(b)に示すように、移送ユニット214の回転テーブル214bが90度回転すると共に、B列のそれぞれのパウチカセットPCが左に移送された後、同図(c)に示すように、移送ユニット214の回転テーブル214bからカセット載置台211におけるA列の右端に空のパウチカセットPCが移送される。
その後、同図(d)に示すように、カセット載置台211におけるA列の右端の空のパウチカセットPCがB列の右端に移送された後、同図(e)に示すように、A列のそれぞれのパウチカセットPCが右に移送されると共に、B列の右端のパウチカセットPCが左に移送される。以下、この動作が繰り返されることになる。
前記パウチ取出ユニット22は、図9〜図11及び図17(b)に示すように、一対の縦フレーム22Aaの上端部同士を横フレーム22Abによって連結してなる、パウチ取出位置α1(α2)に対向するように立設された門型のベースフレーム22Aと、このベースフレーム22Aの横フレーム22Abに、その長手方向(ベースフレーム22Aの幅方向)にスライド自在に支持されたスライドベース22Bと、このスライドベース22Bに回転可能に支持された、横フレームの長手方向に延びる水平駆動軸22Cと、先端側が水平駆動軸22Cの軸芯に直交する方向に張り出すように、水平駆動軸22Cに基端部が固定された、一対のサイドプレート22Daの先端部同士を連結プレート22Dbによって連結してなるコ字状の中間フレーム22Dと、この中間フレーム22Dに、その張出方向に進退自在に支持された吸引保持部材22Eと、スライドベース22Bをスライドさせるスライド駆動機構22Fと、中間フレーム22Dを、水平駆動軸を中心に90度回転させる第1回転駆動機構22Gと、吸引保持部材22Eを中間フレーム22Dの張出方向に進退させる進退駆動機構22Hと、吸引保持部材22Eを、その進退方向に延びる軸芯を中心に回転させる第2回転駆動機構22Iとを備えている。
前記吸引保持部材22Eは、図17(a)、(b)に示すように、4つの吸引ヘッド22Eaと、この4つの吸引ヘッド22Eaを支持する支持プレート22Ebと、4つの吸引ヘッド22Eaに接続されると共に支持プレート22Ebに固定された、中間フレーム22Dの連結フレーム22Dbに、軸受22Ddを介して、回転可能かつ進退可能に支持された吸引管22Ecと、中間フレーム22Dの一方のサイドプレート22Daにスライド自在に支持されたスライドベース22Edと、このスライドベース22Edに一端側が固定され、他端側が中間フレーム22Dの連結フレーム22Dbに挿通されるガイド棒22Eeと、中間フレーム22Dの連結フレーム22Dbとスライドベース22Edとの間に配設された、スライドベース22Edを中間フレーム22Dの基端部側に付勢するばね22Efと、一端がガイド棒22Eeの先端部に、他端が支持プレート22Ebにそれぞれ連結された、吸引管22Ecを中心として回転する支持プレート22Ebを、吸引ヘッド22Ea側から視て反時計方向に付勢するばね22Egと、一端側が中間フレーム22Dの連結フレーム22Dbに挿通可能に、他端側が吸引管22Ecに取り付けられたレバー22Ehに固定され、中間フレーム22Dの他方のサイドプレート22Daに取り付けられたストッパ部材22Dcに当接して、吸引管22Ecの周り止めを行う周止部材22Eiとを備えている。
前記スライド駆動機構22Fは、図11及び図16(a)、(b)に示すように、スライドベース22Bに取り付けられた連結部材22Faと、この連結部材22Faの下端部に一端がピン結合されたロッド22Fbと、長手方向の中央部で揺動可能に支持され、一端がロッド22Fbの他端にピン結合された揺動アーム22Fcと、この揺動アーム22Fcを揺動させる、揺動アーム22Fcの他端に取り付けられたカムフォロア22Fd及びこのカムフォロア22Fdが嵌り込むカム溝が外周面に形成されたドラムカム22Feからなるカム機構とから構成されており、揺動アーム22Fcが揺動することにより、スライドベース22Bがスライドするようになっている。なお、スライドベース22Bがスライドすることにより、スライドベース22Bに支持されている水平駆動軸22Cも軸方向に移動することになるので、水平駆動軸22Cの軸方向の移動を吸収することができるように、水平駆動軸22Cの一方の端部にはスプライン軸22Caが連結されており、このスプライン軸22Caがスプライン軸受22Cbによって支持されると共に、このスプライン軸受22Cbに連設された軸部22Ccが回転可能に支持されている(図10参照)。
前記第1回転駆動機構22Gは、図10、図11、図14及び図15に示すように、固定側スプライン軸受22Cbの軸部22Ccに取り付けられた歯車22Gaと、この歯車22Gaに歯合した状態で回転可能に支持される歯車22Gbと、この歯車22Gbの回転軸に固定されたレバー22Gcと、このレバー22Gcに一端がピン結合されたロッド22Gdと、長手方向の中央部で揺動可能に支持され、一端がロッド22Gdの他端にピン結合された揺動アーム22Geと、この揺動アーム22Geを揺動させる、揺動アーム22Geの他端に取り付けられたカムフォロア22Gf及びこのカムフォロア22Gfが嵌り込むカム溝が片面に形成されたカム板22Ggからなるカム機構とから構成されており、図示しない駆動手段によってカム板22Ggを回転させることで、歯車22Gbが逆方向に90度交互に回転し、これに伴って、歯車22Gaが歯車22Gbの回転方向と逆方向に90度回転するので、吸引保持部材22Eを支持している中間フレーム22Dを、図14に示す水平状態から図15に示す垂直状態に倒す傾倒動作と、図15に示す垂直状態から図14に示す水平状態に起こす復帰動作とを交互に繰り返すことになる。
前記進退駆動機構22Hは、図9〜図13に示すように、水平駆動軸22C(可動側水平駆動軸22Ca)に回転可能に支持された第1プーリ22Haと、この第1プーリ22Haに固定されたカム板22Hb及び吸引保持部材22Eのスライドベース22Edに取り付けられた、カム板22Hbのカム面に当接するカムフォロア22Ecからなるカム機構と、第1プーリ22Haの上方位置でスライドベース22Bに支持された第2プーリ22Hdと、第1プーリ22Ha及び第2プーリ22Hdに掛け渡されるベルト22Heと、第2プーリ22Hdの回転軸22Hfに取り付けられた第3プーリ22Hgと、ベースフレーム22Aの横フレーム22Abに支持部材を介して回転可能に支持された第4プーリ22Hhと、第3プーリ22Hg及び第4プーリ22Hhに掛け渡されるベルト22Hiと、第4プーリ22Hhの回転軸22Hjに取り付けられた第5プーリ22Hkと、第5プーリ22Hkの下方位置に支持された第6プーリ22Hlと、第5プーリ22Hk及び第6プーリ22Hlに掛け渡されるベルト22Hmと、第6プーリ22Hlの回転軸に固定されたレバー22Hnと、このレバー22Hnに一端がピン結合されたロッド22Hoと、長手方向の中央部で揺動可能に支持され、一端がロッド22Hoの他端にピン結合された揺動アーム22Hpと、この揺動アーム22Hpを揺動させる、揺動アーム22Hpの他端に取り付けられたカムフォロア22Hq及びこのカムフォロア22Hqが嵌り込むカム溝が片面に形成されたカム板22Hrからなるカム機構とから構成されており、図示しない駆動手段によってカム板22Hrを回転させることで、各プーリ22Ha、22Hd、22Hg、22Hh、22Hk、22Hlが逆方向に90度交互に回転し、これに伴って、カム板22Hbが逆方向に90度交互に回転するので、図12及び図13に示すように、カム面におけるカムフォロア22Hqの当接位置が進退し、これによって、吸引保持部材22Eの進退動作を繰り返すことになる。なお、スライドベース22Bがスライドすることにより、スライドベース22Bに支持されている第1プーリ22Ha及び第2プーリ22Hdも移動するので、回転軸22Hfを、一方の端部に第3プーリ22Hgが取り付けられた状態でベースフレーム22Aに回転可能に支持された軸本体msと、この軸本体msの他方の端部に連結されたスプライン軸ssとによって構成し、このスプライン軸ssに、スプライン軸受sbを介して、第2プーリ22Hdを接続すると共に、スプライン軸受sbに連設された軸部sbsをスライドベース22Bに回転可能に支持することによって、第2プーリ22Hdの軸方向の移動を吸収するようになっている。
前記第2回転駆動機構22Iは、図17(b)及び図18(a)〜(c)に示すように、水平駆動軸22Cに相対回転可能に挿入された状態で、スライドベース22Bに固定された傘歯車22Iaと、この傘歯車22Iaに歯合する、中間フレーム22Dの一方のサイドプレート22Daに回転可能に支持された傘歯車22Ibと、この傘歯車22Ibの回転軸22Icに取り付けられたカム板22Idと、吸引保持部材22Eの吸引管22Ecに取り付けられたレバー22Ehに固定され、吸引保持部材22Eが後退したときに、カム板22Idのカム面に当接するカムフォロア22Ieとから構成されており、吸引保持部材22EがパウチPを吸引保持した状態で後退することによって、図14に示すように、パウチカセットPCからパウチPを取り出した後、中間フレーム22Dが図14に示す水平状態から図15に示す垂直状態まで回動する際に、その回動動作に伴って傘歯車22Ibが回転し、これに伴ってカム板22Idも回転するので、図18(a)〜(c)に示すように、カム板22Idが、カムフォロア22Ieが固定されているレバー22Ehを押し上げ、これによって、吸引管22Ec及び支持プレート22Ebが45度回転するので、吸引ヘッド22Eaに吸引保持されているパウチPが吸引管22Ecを中心に45度回転することになる。
以上のように構成されたパウチ取出ユニット22は、まず、図9、図10及び図12に示すように、中間フレーム22Dが水平状態で吸引保持部材22Eが前進し、パウチカセットPCの最前位置のパウチPを吸引保持した後、図16(b)に示すように、スライドベース22Bをスライドさせることによって、中間フレーム22Dを横方向に僅かに移動させた後、同図(a)に示すように、元の位置に戻し、その後、図13及び図14に示すように、吸引保持部材22Eが後退することで、パウチPをパウチカセットPCから取り出す。このとき、上述したように、中間フレーム22Dを横方向に僅かに移動させることによって、図16(b)に示すように、吸引保持したパウチPが次のパウチPから部分的に浮き上がるので、次のパウチPが貼り付いた状態で取り出される、所謂、2枚取りを確実に防止することができる。
続いて、図15に示すように、吸引ヘッド22Eaが真下を向くまで中間フレーム22Dが回動した後、吸引ヘッド22Eaの吸引を解除することによって、パウチPを位置決めユニット23に引き渡すが、中間フレーム22Dが回動する際、図18(a)〜(c)に示すように、吸引ヘッド22Eaが吸引管22Ecを中心に45度回転するので、吸引ヘッド22Eaに吸引保持されているパウチPも45度回転し、図1及び図19に示すように、注入用スパウトSAが装着されるパウチPの上部傾斜縁SEがパウチ供給位置β1(β2)を向いた状態で、パウチPが位置決めユニット23に引き渡される。
前記位置決めユニット23は、図19に示すように、パウチPを載置するベースプレート23aと、パウチ取出ユニット22によって、ベースプレート23aの後端部に載置されたパウチPを、その下縁及びガセット部GP側の側縁に当接する一対のピン23cによってベースプレート23aの前端側に押し出すプッシャ23bと、ベースプレート23aの後端から前端に向かって徐々に接近するように、ベースプレート23aの一方の側部に配設されたサイドガイド23dと、ベースプレート23aの前端側に設置された昇降可能なストッパ23eとを備えており、プッシャ23bによって押し出されたパウチPは、その移動途中で、R状に湾曲した下部コーナ部がサイドガイド23dに当接することによって、横方向の位置決めが行われ、注入用スパウトSAが装着されるパウチPの上部傾斜縁SEがストッパ23eに当接することによって、前後方向の位置決めが行われるようになっている。
前記パウチ移送ユニットは、図19〜図20(a)〜(c)に示すように、位置決めユニット23におけるベースプレート23aの他方の側部に立設されたベースプレート24Aと、このベースプレート24Aに固定されたスライドレール24Bと、このスライドレール24Bに沿ってスライド可能なスライドベース24Cと、このスライドベース24Cに取り付けられたクランパ・オープナ24D及び補助クランパ24Eとを備えており、スライドベース24Cは、図示しない駆動手段によって、進退駆動されるようになっている。
前記クランパ・オープナ24Dは、スライドベース24Cに基端部が支持された、上下方向に接近離反する上下一対の支持アーム24Daと、この上下一対の支持アーム24Daの先端部に取り付けられた吸引ヘッド24Dbとを備えており、上下一対の支持アーム24Daを接近させることによって、吸引ヘッド24DbがパウチPの上部傾斜縁SE近傍を挟み込んで吸引保持した状態で、上下一対の支持アーム24Daを離反させることにより、パウチPの未シールの上部傾斜縁SEを開口するようになっている。
補助クランパ24Eは、スライドベース24Cに上下方向に接近離反可能に支持された上下一対の支持アーム24Eaと、この上下一対の支持アーム24Eaの先端部に取り付けられたクランプピン24Ebと、上下一対の支持アーム24Eaを相互に離反する方向に付勢するばね24Ecと、このばね24Ecと協働して上下一対の支持アーム24Eaを接近離反させることによって、クランプピン24EbによるパウチPの把持及びその解除を行うカム機構とを備えており、このカム機構は、上下一対の支持アーム24Eaの基端部にそれぞれ取り付けられたカムフォロア24Edと、このカムフォロア24Edが当接するカム面を有する、ベースプレート24Aに取り付けられた上下一対のカム板24Eeとから構成されている。
以上のように構成されたパウチ移送ユニット24によるパウチPの移送動作について、図21を参照しながら説明する。まず、同図(a)に示すように、注入用スパウトSAが装着される上部傾斜縁SEを位置決めユニット23のストッパ23eに当接させることによって位置決めしたパウチPの上部傾斜縁SEの近傍をクランパ・オープナ24Dの吸引ヘッド24Dbで挟み込んで吸引保持することによって受け取った後、同図(b)に示すように、位置決めユニット23のストッパ23eを降下させる。
続いて、同図(c)に示すように、クランパ・オープナ24Dの上下の吸引ヘッド24Dbを相互に離反させることによって、パウチPの未シールの上部傾斜縁SEを開口した後、同図(d)に示すように、スライドベース24Cを前方側にスライドさせることによって、パウチPをパウチ供給位置β1(β2)に移送し、開口したパウチPの上部傾斜縁SEを、パウチ供給位置β1(β2)に位置している注入用スパウトSAの装着部spAに被嵌すると共に、補助クランパ24Eのクランプピン24Ebによって、パウチPを把持する。このとき、パウチPの上部傾斜縁SEと注入用スパウトSAのフランジfA2との間には、若干の隙間が形成されている。
そして、同図(e)に示すように、吸引ヘッド24Dbの吸引を解除した後、上下の吸引ヘッド24Dbを相互に離反させ、同図(f)に示すように、スライドベース24Cを前方側に僅かにスライドさせることによって、パウチPの上部傾斜縁SEを注入用スパウトSAのフランジfA2に当接させる。
前記第1スパウト供給部3A及び第2スパウト供給部3Bは、図1に示すように、注入用スパウトSA、注出用スパウトSBの方向や姿勢を揃えるボウル型振動フィーダからなるパーツフィーダ31A、31A及びパーツフィーダ31B、31Bと、このパーツフィーダ31A、31A及びパーツフィーダ31B、31Bによって方向や姿勢が揃えられた注入用スパウトSA、注出用スパウトSBを立てた状態で整列させながらスパウト供給位置γ1、γ2及びスパウト供給位置δ1、δ2にそれぞれ案内する搬送ガイド32A、32A及び搬送ガイド32B、32Bとを備えており、注入用スパウトSA、注出用スパウトSBがスパウト供給位置γ1、γ2及びスパウト供給位置δ1、δ2に立った状態で供給されるようになっている。
前記第1スパウト装着部4は、図22に示すように、スパウト供給位置γ1、γ2に供給される注入用スパウトSAをクランパ42によって把持することで受け取り、スパウト供給位置γ1、γ2からパウチ供給位置(第1シール位置)β1、β2(h11、h21)、第2シール位置(h12、h22)、第3シール位置(h13、h23)及び冷却位置(c1、c2)を通って、引渡位置ε1、ε2まで順次搬送する搬送ユニット41と、第1〜第3シール位置にそれぞれ設けられたシールバー43,44,45及び冷却位置に設けられた冷却バー46とを備えており、前記クランパ42は、図23(a)に示すように、スパウト供給位置γ1、γ2において、スパウト供給部3Aによって供給される注入用スパウトSAのフランジfA1、fA2間を把持することにより、立った状態で注入用スパウトSAを受け取るが、次の停止位置において、同図(b)に示すように、クランパ42を起こすことによって注入用スパウトSAを横に倒し、この状態で搬送し、引渡位置ε1、ε2の直前の停止位置において、クランパ42を倒して、注入用スパウトSAを立てた状態に戻すようになっている。
前記引渡部5は、図1及び図24に示すように、スパウト付き中間パウチSPmを、その注入用スパウトSA部分で吊り下げた状態で、引渡位置ε1、ε2から受取位置ζ1、ζ2側に案内する一対の搬送用ガイドレール51と、この搬送用ガイドレール51に沿って、スパウト付き中間パウチSPmを搬送する搬送手段52と、スパウト付き中間パウチSPmを受取位置ζ1、ζ2の直前で、パウチPの下縁DEが真下を向くように傾ける傾倒手段53と、傾けたスパウト付き中間パウチSPmを受取位置ζ1、ζ2に押し出すプッシャ54とを備えており、搬送用ガイドレール51は、搬送経路の両側から注入用スパウトSAの上下のフランジfA1、fA2間に嵌り込んで、スパウト付き中間パウチSPmを吊り下げるようになっている。なお、図示していないが、第1スパウト装着部4には、引渡位置ε1、ε2に搬送されてきたスパウト付き中間パウチSPmを引渡部5側に押し出して、注入用スパウトSAの上下のフランジfA1、fA2間を一対の搬送用ガイドレール51の端部に嵌め込むプッシャが設けられている。
前記搬送手段52は、図24及び図25に示すように、第2スパウト装着部6側に配設された駆動スプロケット52aと、第1スパウト装着部4側に配設された従動スプロケット52bと、この駆動スプロケット52a及び従動スプロケット52bに掛け渡された無端状のチェーン52cと、このチェーン52cに所定間隔で取り付けられた多数のばねアーム52dとを備えており、チェーン52cを所定ピッチで間欠的に循環移動させることで、引渡位置ε1、ε2に搬送されてきたスパウト付き中間パウチSPmの注入用スパウトSA部分をばねアーム52dで押しながら搬送するようになっている。
前記傾倒手段53は、図24及び図25に示すように、一対の搬送用ガイドレール51と同様に、スパウト付き中間パウチSPmの注入用スパウトSAのフランジfA1、fA2間に入り込む係合部を有する門型の吊下部材53aと、この吊下部材53aに連結されたリンク機構53bと、このリンク機構53bを駆動する駆動シリンダ53cとを備えており、駆動シリンダ53cを作動させることによって、図25に実線で示すように、注入用スパウトSAが真上を向いた状態、即ち、パウチPの下縁DEが傾いた状態から、同図に二点鎖線で示すように、パウチPの下縁DEが真下を向くように、スパウト付き中間パウチSPm全体を傾けることができるようになっている。
前記第2スパウト装着部6は、図1、図26及び図27に示すように、パウチPの下縁DEが真下を向くように傾けた状態で受取位置ζ1、ζ2に供給されるスパウト付き中間パウチSPmを、その注入用スパウトSAのフランジfA1、fA2間を把持することによって受け取る第1クランプ機構62と、スパウト付き中間パウチSPmにおけるパウチPの下縁DEを位置決めして把持する位置決め・把持機構63と、スパウト供給位置δ1、δ2に供給される注出用スパウトSBを、そのフランジfB1、fB2間を把持することによって受け取る第2クランプ機構64とを有する多数のスパウト装着ヘッド61を備えており、これらのスパウト装着ヘッド61が、搬送ユニット65によって、スパウト供給位置δ1、δ2、受取位置ζ1、ζ2、位置決め位置pd、開口・挿入位置oi、第1シール位置s1、第2シール位置s2、冷却位置c及び送出位置η1、η2を通るように、循環移動するようになっている。
前記第1クランプ機構62は、図27に示すように、搬送ユニット65に連結される支持部材62aに揺動可能に支持された揺動アーム62bと、この揺動アーム62bに開閉可能に支持されたクランパ62cとを備えており、クランパ62cが、注入用スパウトSAのフランジfA1、fA2間を把持するようになっている。従って、クランパ62cが、注入用スパウトSAのフランジfA1、fA2間を把持することで受け取ったスパウト付き中間パウチSPmは、図28(a)、(b)に示すように、注出用スパウトSBが装着されるパウチPの下縁DEが、右下がりの状態と左下がりの状態との間で揺動するようになっている。
前記位置決め・把持機構63は、図27、図29及び図30に示すように、搬送ユニット65に連結される支持部材631、631に支持された左右一対の支柱632、632と、この支柱632、632に昇降可能に支持された基板633と、この基板633の前端側に固定された左右一対の支柱634、634と、この支柱634、634の上端部にそれぞれ固定された左右一対の支持アーム635、635と、この支持アーム635、635の先端に取り付けられた位置決め部材636及び位置決め把持部材637と、基板633を昇降させるカム機構638とから構成されており、前記カム機構638は、スパウト装着ヘッド61の搬送経路に沿って配設されたカム板638aと、このカム板638aのカム面に当接するカムフォロア638bとから構成されている。
前記位置決め部材636は、図30(a)に示すように、支持アーム635に固定された、上面にスパウト付き中間パウチSPmにおけるパウチPの下縁DEが当接するベース部材636aと、このベース部材636aに固定された、パウチPの下縁DEを挟み込む起立片636b、636cとを備えており、これらの起立片636b、636cの存在によって、ベース部材636aの上面に当接したパウチPの下縁DEがベース部材636aの上面から脱落しないようになっている。
前記位置決め把持部材637は、図30(c)に示すように、支持アーム635に固定された、前端側に形成された段部上面にスパウト付き中間パウチSPmにおけるパウチPの下縁DEが当接するベース部材637aと、このベース部材637aに回動可能に支持され、このベース部材637aの段部前面にパウチPの下縁DEを押し付けて把持する回動片637bと、両端部がベース部材637a及び回動片637bにそれぞれ連結され、回動片637bにおける把持面をベース部材637aの段部前面から離反させる方向に付勢するばね637cとを備えており、ベース部材637aの段部上面は、位置決め部材636におけるベース部材636aの上面と同一の高さ位置に設定されている。
従って、図31(a)に示すように、第1クランプ機構62が、受取位置ζ1、ζ2において、スパウト付き中間パウチSPmを受け取った後、位置決め位置pdにおいて、カム機構638によって基板633を上昇させることで、同図(b)に示すように、第1クランプ機構62によって揺動可能に支持されたスパウト付き中間パウチSPmの下縁DEを位置決め部材636及び位置決め把持部材637によって僅かに持ち上げると、スパウト付き中間パウチSPmが揺動して、注出用スパウトSBが装着される下縁DEが水平状態に位置決めされ、その後、位置決め把持部材637の回動片636bを回動させて、ベース部材637aの段部前面にパウチPの下縁部を押し付けて把持することで、その位置決め状態が保持される。
前記第2クランプ機構64は、図27、図29及び図30に示すように、位置決め・把持機構63の左右一対の支柱634、634に昇降可能に支持された基板641と、この基板641の前端側に固定された左右一対の支柱642、642と、この支柱642、642の上端部にそれぞれ開閉可能に支持された、注出用スパウトSBのフランジfB1、fB2間を把持するクランパ643、643と、基板641を昇降させるカム機構644とから構成されており、前記カム機構644は、スパウト装着ヘッド61の搬送経路に沿って配設されたカム板644aと、このカム板644aのカム面に当接するカムフォロア644bとから構成されている。
前記開口・挿入位置oiには、スパウト付き中間パウチSPmにおける未シールの下縁DEを開口するオープナが設置されており、図32(a)に示すように、オープナを構成している一対の吸引パッド65が、スパウト付き中間パウチSPmの位置決めされた下縁DEを吸引把持した後、相互に離反することによって開口し、その後、位置決め位置pdにおいて、カム機構644によって基板641を上昇させることで、同図(b)に示すように、スパウト付き中間パウチSPmの開口された下縁DEに、注出用スパウトSBの装着部spBが挿入される。
前記第1シール位置s1及び第2シール位置s2にはシールバーが、冷却位置cには冷却バーがそれぞれ設置されており、開口・挿入位置oiにおいて、開口された下縁DEに注出用スパウトSBの装着部spBが挿入されたスパウト付き中間パウチSPmは、第1シール位置s1及び第2シール位置s2に順次移送され、図33(a)に示すように、シールバー66、67によって注出用スパウトSBがパウチPの下縁DEにヒートシールされた後、続いて、冷却位置cに移送され、同図(b)に示すように、冷却バー68によってヒートシール部分が冷却される。このとき、同図(b)に示すように、位置決め把持部材637の回動片636bがパウチPの把持を解除した後、位置決め部材636及び位置決め把持部材637が降下する。
以上のように、このスパウト装着装置1では、パウチ供給部2に設けられたパウチストッカ21が、パウチPを立てた状態で収容する多数のパウチカセットPCにパウチPを小分けした状態で集積するようになっているので、パウチPの集積姿勢が安定して崩れにくく、パウチPを、効率よく、大量に集積することが可能になる。
特に、パウチカセットPCは、パウチPのガセット部GP側に位置している一方の側板spの幅が、他方の側板spの幅よりも大きく、ガセット部GP側に位置している一方の後側ガイド板rgが、他方の後側ガイド板rgよりも、後方側に設置されているので、パウチPの収容状態が崩れることがなく、安定した収容状態を維持することができる。従って、このパウチカセットPCでは、部分的に厚みの異なるガセットタイプのパウチPを変形させることなく保管することができると共にパウチPの取り出しも円滑かつ確実に行うことができる。
また、このスパウト装着装置1は、カセット載置台211に載置されたパウチカセットPCをパウチ取出位置α1(α2)に順次移送するカセット移送機構212が、カセット受渡位置drにおいて、カセット載置台211から受け取ったパウチカセットPCをパウチ取出位置α1(α2)に移送し、パウチPを取り出し終えたパウチ取出位置α1(α2)の空のパウチカセットPCをカセット受渡位置drまで移送するロータリ型の移送ユニット214を有しているので、カセット載置台211に載置されたパウチカセットPCを効率よくパウチ取出位置α1(α2)に移送することができる。
特に、ロータリ型の移送ユニット214は、パウチ取出位置α1(α2)に位置しているパウチカセットPC内のパウチ集積体を、後方側から前方側(パウチPの取出側)に向かって押圧するパウチ押圧機構214cを備えており、しかも、パウチ押圧機構214cは、パウチカセットPC内に収容されたパウチPの枚数や両側部の厚みの違いに拘わらず、常時、一定の押圧力でパウチ集積体の両側部を押圧することができるようになっているので、パウチカセットPC内に収容されているパウチPの枚数が変化しても、取り出そうとするパウチPの位置が変動することがなく、パウチカセットPC内に収容されているパウチPを最初から最後まで確実に取り出すことができる。
なお、上述した実施形態では、注入用スパウトSA及び注出用スパウトSBといった2つのスパウトをパウチに装着するスパウト装着装置について説明したが、これに限定されるものではなく、3以上のスパウトを装着するスパウト装着装置についても、本発明を適用することができることは言うまでもない。
また、上述した実施形態では、ガセット部GPを有するパウチにスパウトを装着する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ガセット部のない平袋タイプのパウチにスパウトを装着する場合にも、本発明を適用することができることは言うまでもない。
この発明に係るスパウト装着装置の一実施形態を示す概略平面図である。 同上のスパウト装着装置に搭載されたパウチストッカを示す平面図である。 (a)は同上のパウチストッカに使用されるパウチカセットを示す平面図、(b)は同上のパウチカセットを示す左側面図、(c)は同上のパウチカセットを示す正面図、(d)は同上のパウチカセットを示す右側面図、(e)は同上のパウチカセットを示す背面図である。 同上のパウチストッカからパウチカセットを取り外した状態を示す平面図である。 同上のパウチストッカを示す後面図である。 同上のパウチストッカを示す側面図である。 同上のパウチストッカに搭載された移送ユニットを構成しているパウチ押圧機構を示す平面図である。 同上のパウチストッカの動作を説明するための動作説明図である。 同上のスパウト装着装置に搭載されたパウチ取出ユニットを示す平面図である。 同上のパウチ取出ユニットを示す平面図である。 同上のパウチ取出ユニットを示す正面図である。 同上のパウチ取出ユニットを構成している進退駆動機構を示す側面図である。 同上の進退駆動機構の動作を説明するための側面図である。 同上のパウチ取出ユニットを構成している第1回転駆動機構を示す側面図である。 同上の第1回転駆動機構の動作を説明するための側面図である。 (a)、(b)は同上のパウチ取出ユニットを構成しているスライド駆動機構を示す側面図である。 (a)は同上のパウチ取出ユニットを構成している吸引保持部材を吸引ヘッド側から視た概略図、(b)は同上のパウチ取出ユニットを構成している中間フレーム、吸引保持部材及び第2回転駆動機構を示す平面図である。 (a)〜(c)同上の第2回転駆動機構の動作を説明するための動作説明図である。 同上のスパウト装着装置に搭載された位置決めユニット及びパウチ移送ユニットを示す平面図である。 (a)は同上のパウチ移送ユニットを示す側面図、(b)は同上のパウチ移送ユニットを構成しているクランパ・オープナを示す正面図、(c)は同上のパウチ移送ユニットを構成している補助クランパを示す正面図である。 同上のパウチ移送ユニットの動作を説明するための動作説明図である。 同上のスパウト装着装置の第1スパウト装着部を示す概略平面図である。 (a)、(b)は同上の第1スパウト装着部に搭載された搬送ユニットを構成しているクランパ及びその動作を示す側面図である。 同上のスパウト装着装置の引渡部を示す概略平面図である。 同上の引渡部を示す正面図である。 同上のスパウト装着装置の第2スパウト装着部を示す概略平面図である。 同上の第2スパウト装着部を構成している第1クランプ機構、位置決め・把持機構及び第2クランプ機構を示す断面図である。 (a)、(b)は同上の第1クランプ機構によって注入用スパウトを把持したときのスパウト付き中間パウチの揺動状態を説明するための説明図である。 同上の第1クランプ機構、位置決め・把持機構及び第2クランプ機構を示す正面図である。 (a)、(c)は同上の位置決め・把持機構を示す側面図、(b)は同上の位置決め・把持機構及び第2クランプ機構を示す平面図である。 (a)、(b)は同上の位置決め・把持機構によるパウチの位置決め動作を説明するための説明図である。 (a)、(b)は同上の第2スパウト装着部におけるスパウト付き中間パウチの下縁の開口及び注出用スパウトの挿入動作を説明するための説明図である。 (a)、(b)は同上の第2スパウト装着部におけるスパウト付き中間パウチへの注出用スパウトのヒートシール及び冷却動作を説明するための説明図である。 (a)は同上のスパウト装着装置に使用されるパウチ、注入用スパウト及び注出用スパウトを示す平面図、(b)は同上の注入用スパウト及び注出用スパウトが装着されたパウチを示す平面図である。 一般的なスパウト付きパウチ容器を示す平面図である。 (a)、(b)は同上のスパウト付きパウチ容器の製造方法を説明するための工程図である。 従来のスパウト装着装置のパウチ供給部を示す概略図である。
符号の説明
1 スパウト装着装置
2 パウチ供給部
3A 第1スパウト供給部
3B 第2スパウト供給部
4 第1スパウト装着部
5 引渡部
6 第2スパウト装着部
7 送出部
21 パウチストッカ
211 カセット載置台
211b ベースプレート
211c ガイドプレート
212 カセット移送機構
213a〜213d プッシャ
214 移送ユニット
214b 回転テーブル
214c パウチ押圧機構
22 パウチ取出ユニット
22A ベースフレーム
22B スライドベース
22C 水平駆動軸
22D 中間フレーム
22E 吸引保持部材
22F スライド駆動機構
22G 第1回転駆動機構
22H 進退駆動機構
22I 第2回転駆動機構
23 位置決めユニット
24 パウチ移送ユニット
31A、31B パーツフィーダ
32A、32B 搬送ガイド
41 搬送ユニット
42 クランパ
43、44、45 シールバー
46 冷却バー
51 搬送用ガイドレール
52 搬送手段
53 傾倒手段
54 プッシャ
61 スパウト装着ヘッド
62 第1クランプ機構
63 位置決め・把持機構
64 第2クランプ機構
65 搬送ユニット
P パウチ
PC パウチカセット
SA 注入用スパウト
SB 注出用スパウト
SPm スパウト付き中間パウチ

Claims (3)

  1. パウチ供給部によって供給されるパウチにスパウトを装着するスパウト装着装置であって、
    前記パウチ供給部は、パウチを立てた状態で収容する多数のパウチカセットにパウチを小分けした状態で集積するパウチストッカを備え
    前記パウチストッカは、
    多数のパウチカセットを整列させた状態で載置するカセット載置台と、
    このカセット載置台に載置されたパウチカセットをパウチ取出位置に順次移送するカセット移送機構とを備え、
    前記カセット移送機構は、カセット受渡位置において、前記カセット載置台から受け取った前記パウチカセットをパウチ取出位置に移送し、パウチを取り出し終えた空の前記パウチカセットをカセット受渡位置まで移送するロータリ型の移送ユニットを有していることを特徴とするスパウト装着装置。
  2. 前記パウチカセットは、部分的に厚みが異なるパウチの場合、厚みの小さい部分のクリアランスが必要以上に大きくならないように、パウチの厚みに応じた収容空間を有している請求項1に記載のスパウト装着装置。
  3. 前記移送ユニットは、パウチ取出位置に位置しているパウチカセット内のパウチ集積体を、パウチの取出側に向かって押圧するパウチ押圧機構を備えている請求項1または2に記載のスパウト装着装置。
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