JP5112323B2 - 弾性境界波装置及びその製造方法 - Google Patents

弾性境界波装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5112323B2
JP5112323B2 JP2008537425A JP2008537425A JP5112323B2 JP 5112323 B2 JP5112323 B2 JP 5112323B2 JP 2008537425 A JP2008537425 A JP 2008537425A JP 2008537425 A JP2008537425 A JP 2008537425A JP 5112323 B2 JP5112323 B2 JP 5112323B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
film
acoustic wave
boundary acoustic
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008537425A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2008041404A1 (ja
Inventor
慎 西條
冬爪  敏之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2008537425A priority Critical patent/JP5112323B2/ja
Publication of JPWO2008041404A1 publication Critical patent/JPWO2008041404A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5112323B2 publication Critical patent/JP5112323B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/0222Details of interface-acoustic, boundary, pseudo-acoustic or Stonely wave devices
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/125Driving means, e.g. electrodes, coils
    • H03H9/13Driving means, e.g. electrodes, coils for networks consisting of piezoelectric or electrostrictive materials
    • H03H9/131Driving means, e.g. electrodes, coils for networks consisting of piezoelectric or electrostrictive materials consisting of a multilayered structure
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/125Driving means, e.g. electrodes, coils
    • H03H9/145Driving means, e.g. electrodes, coils for networks using surface acoustic waves
    • H03H9/14538Formation
    • H03H9/14541Multilayer finger or busbar electrode
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/42Piezoelectric device making

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Description

本発明は、圧電体と誘電体との間の境界を伝搬する弾性境界波を利用した弾性境界波装置及びその製造方法に関し、より詳細には、圧電体と誘電体との間に配置された電極膜が、Au合金からなる電極膜を用いて構成されている、弾性境界波装置及びその製造方法に関する。
従来、共振子や帯域フィルタとして利用されるデバイスとして弾性境界波装置が知られている。弾性境界波装置は、第1,第2の媒質間の界面にIDT電極を配置した構造を有する。弾性境界波装置では、上記界面を伝搬する弾性境界波が利用される。従って、弾性境界波装置は、第1,第2の媒質の界面と反対側の面で機械的に支持することができる。よって、パッケージ構造の簡略化及び小型化を図ることができる。
上記のような弾性境界波装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。特許文献1では、IDT電極が、Au、Ag、CuもしくはAlまたはこれらの合金を用いて構成される旨が示されている。また、特許文献1では、耐電力性を高めるために、Au、Ag、CuもしくはAlまたはこれらの合金からなる電極層の少なくとも一方面にTi、CrまたはNiCrなどの他の金属材料からなる第2の電極層を積層してもよいことが示されている。もっとも、特許文献1において、具体的な実施例では、全て、Auからなる電極層の上下にTi層を積層したIDT電極のみが示されており、他の材料からなる具体的な実施例は示されていない。
WO2004/070946
弾性境界波装置では、圧電体だけでなく、圧電体と誘電体層との境界に埋め込まれたIDT中においても弾性波が伝搬する。従って、IDT電極に大きな応力が働くこととなる。よって、弾性境界波装置は、弾性表面波装置に比べて耐電力性が弱いという問題があった。
他方、特許文献1に記載の弾性境界波装置では、Auからなる電極層の上下に、Ti層を積層することにより、耐電力性が高められるとされている。
しかしながら、Auからなる電極層の上下にTi層を積層した構造によっても、耐電力性はなお十分ではなく、耐電力性のより一層の向上が強く求められている。
また、弾性境界波装置では、耐電力性を高め得るだけでなく、挿入損失の低減も強く求められている。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、耐電力性をより一層高めることができ、かつ低損失の弾性境界波装置及びその製造方法を提供することにある。
本発明によれば、圧電体と、前記圧電体に積層された誘電体と、前記圧電体と前記誘電体との間の境界に配置された電極膜とを備え、前記境界を伝搬する弾性境界波を利用した弾性境界波装置において、前記電極膜が、0.01〜1.7重量%の割合でCuを含むAu合金電極膜、0.01〜2.5重量%の割合でPdを含むAu合金電極膜及び0.01〜1.0重量%の割合でNiを含むAu合金電極膜の内のいずれかのAu合金電極膜であることを特徴とする、弾性境界波装置が提供される。
好ましくは、上記電極膜は、0.01〜1.7重量%の割合でCuを含むAu合金電極膜、0.01〜2.5重量%の割合でPdを含むAu合金電極膜及び0.01〜1.0重量%の割合でNiを含むAu合金電極膜の内のいずれかのAu合金電極膜により構成される。この場合には、挿入損失をより一層小さくすることができる。すなわち、純粋なAuを用いた場合に比べて、電気抵抗がAuよりも高いCu、Pd及びNiを含むにもかかわらず、挿入損失をより一層小さくすることが可能となる。
本発明に係る弾性境界波装置の製造方法は、圧電体上に、DCスパッタ法、RFスパッタ法及び電子ビーム蒸着法の内のいずれかの方法によりAu合金膜を成膜する工程と、前記Au合金膜が成膜された圧電体上に誘電体を積層する工程とを備え、前記Au合金膜の成膜に際し、原料として、0.01〜1.7重量%の割合でCuを含むAu合金、0.01〜2.5重量%の割合でPdを含むAu合金及び0.01〜1.0重量%の割合でNiを含むAu合金のいずれか、または前記Au合金の組成に相当する割合で用意された2種の金属単体を用いることを特徴とする。
本発明に係る弾性境界波装置の製造方法では、圧電体上にAu合金膜を電極膜としてDCスパッタ法、RFスパッタ法または電子ビーム蒸着法により成膜するに際し、原材料として、すなわちスパッタ法で用いるターゲットや電子ビーム蒸着に用いる蒸発源として、0.01〜1.7重量%の割合でCuを含むAu合金、0.01〜2.5重量%の割合でPdを含むAu合金及び0.01〜1.0重量%のNiを含むAu合金のいずれかを用いて、あるいは前記Au合金の組成に相当する割合で2種の金属単体を用いて成膜が行われる。従って、Au合金電極膜では、Cu、PdまたはNi含有割合が本発明の弾性境界波装置の範囲内となるため、耐電力性に優れた本発明の弾性境界波装置を得ることができる。そして、このように、スパッタ法におけるターゲットや電子ビーム蒸着法における蒸発源として用意されるAu合金の組成を調整するだけで、あるいは2種の金属単体の割合を調整するだけで、容易にかつ確実に本発明に係る弾性境界波装置を製造することができる。
なお、本願出願人は、未だ公知ではないが、先に、圧電体上にTi/Ni/Au/Ni/Tiからなる積層膜を形成した後に、加熱によりNiをAu中に拡散させることにより、Au−Ni合金層を形成する方法を開発し、出願した。この未だ公知ではない先願では、加熱によりNiがAu中に拡散されることにより、電極膜の硬度が高められている。そして、この方法によれば、最初から合金を用いた場合に比べて組成制御が容易であるとされているが、最適組成となるように、拡散を制御するには、加熱プロセスを高精度に管理しなければならなかった。また、熱や電気的なエネルギーが加わることにより、Niの拡散がさらに進み、最適組成からずれるおそれがあった。
これに対して、本発明の製造方法では、当初からAu合金を原材料として用いてDCスパッタ法、RFスパッタ法または電子ビーム蒸着法によりAu合金膜が形成されているので、目的とする組成のAu合金膜を容易にかつ確実に形成することができるとともに、最適組成からのずれも生じ難い。
図1(a),(b)は、本発明の一実施形態の弾性境界波フィルタ装置を説明するための模式的正面断面図及び電極構造を示す模式的拡大正面断面図である。 図2は、一実施形態の弾性境界波フィルタ装置の電極構造を示す模式的平面図である。 図3は、実施例1において評価したAu合金膜中のNi濃度と耐電力性の指標となる故障電力との関係を示す図である。 図4(a)は、実施例2で作製した1ポート型弾性境界波共振子の電極構造を示す模式的平面図であり、図4(b)は、実施例2及び比較例2におけるインピーダンス比、共振抵抗及び反共振抵抗を示す図である。 図5は、実施例2及び比較例2のインピーダンス周波数特性を示す図である。 図6は、実施例2及び比較例2の位相周波数特性を示す図である。 図7は、実施例3におけるCu含有Au合金膜におけるCu濃度と挿入損失との関係を示す図である。 図8は、実施例3におけるPd含有Au合金膜におけるPd濃度と挿入損失との関係を示す図である。 図9は、実施例3におけるNi含有Au合金膜におけるNi濃度と挿入損失との関係を示す図である。 図10は、Au中に各種金属を添加した場合の添加割合(質量%)とAu合金のビッカース硬度との関係を示す図である。 図11は、Auに様々な金属を添加した場合の添加割合(原子%)と電気抵抗率との関係を示す図である。 図12は、電子ビーム蒸着に用いた原材料としてのAu−Cu合金のインゴットのCu濃度と、電子ビーム蒸着により形成されたAu−Cu薄膜中のCu濃度との関係を示す図である。 図13は、電子ビーム蒸着に用いた原材料としてのAu−Pd合金のインゴットのPd濃度と、電子ビーム蒸着により形成されたAu−Pd薄膜中のPd濃度との関係を示す図である。 図14は、電子ビーム蒸着に用いた原材料としてのAu−Ni合金のインゴットのNi濃度と、電子ビーム蒸着により形成されたAu−Ni薄膜中のNi濃度との関係を示す図である。 図15は、Cu、Au、Ni及びPdの蒸気圧曲線を示す図である。
符号の説明
1…弾性境界波フィルタ装置
2…圧電体
3…誘電体
4…電極膜
4a,4e…Ti膜
4b,4d…Pt膜
4c…Au合金膜
11…IDT
12,13…反射器
21…不平衡端子
22…第1の平衡端子
23…第2の平衡端子
24…縦結合共振子型弾性境界波フィルタ部
25…弾性境界波共振子
26,27…弾性境界波共振子
31〜35…第1〜第5のIDT
36,37…反射器
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
(実施例1)
図1(a),(b)及び図2は、それぞれ、本発明の一実施形態に係る弾性境界波フィルタ装置を説明するための模式的正面断面図及び電極構造を拡大して示す模式的正面断面図、及び電極構造を示す平面図である。
本実施形態の弾性境界波フィルタ装置1は、圧電体2と、圧電体2上に積層された誘電体3とを有する。圧電体2としては、15°YカットX伝搬のLiNbO単結晶基板が用いられている。また、誘電体3は、SiOからなる。上記圧電体2と誘電体3との境界には、すなわち圧電体2の上面には、IDTを含む電極膜4が形成されている。
電極膜4として、IDTと、短絡型グレーティング反射器とを有する縦結合共振子型フィルタ部を形成した。このようにして、900MHz帯に通過帯域を有する縦結合共振子型の弾性境界波フィルタ装置1を実施例1として作製した。
本実施形態の弾性境界波フィルタ装置1では、上記電極膜4により図2に模式的平面図で示す電極構造が構成されている。図2に示すように、不平衡端子21と、第1,第2の平衡端子22,23との間に、5IDT型の縦結合共振子型弾性境界波フィルタ部24が接続されている。縦結合共振子型弾性境界波フィルタ部24は、中央に配置された第1のIDT31と、第1のIDT31の境界波伝搬方向両側に配置された第2,第3のIDT32,33と、第1〜第3のIDT31〜33が配置されている領域の境界波伝搬方向両側に配置された第4,第5のIDT34,35と、反射器36,37とを有する。第2,第3のIDT32,33の各一端が共通接続されて、不平衡端子21に接続されている。不平衡端子21には、アース電位との間に、1ポート型弾性境界波共振子25が接続されている。また、第2,第3のIDT32,33の各他端はアース電位に接続されている。
中央の第1のIDT31は、境界波伝搬方向に2分割されて設けられた第1,第2の分割IDT部31a,31bを有する。分割IDT部31a,31bの各一端は共通バスバーで電気的に接続されており、アース電位に接続されている。第1の分割IDT部31aの他端が、第4のIDT34の一端と共通接続されて、1ポート型弾性境界波共振子26を介して第1の平衡端子22に接続されている。第4のIDT34の他端はアース電位に接続されている。
第2の分割IDT部31bのアース電位に接続されている側とは反対側の端部である他端が、第5のIDT35の一端と共通接続されて、1ポート型弾性境界波共振子27を介して第2の平衡端子23に接続されている。第5のIDT35の他端はアース電位に接続されている。従って、縦結合共振子型弾性境界波フィルタ部24を用いて、平衡−不平衡変換機能のフィルタ装置が構成されている。
なお、上記電極膜4の形成は、電子ビーム蒸着により行い、SiOからなる誘電体3の形成はRFマグネトロンスパッタにより行った。
より具体的には、上記電極膜4として、図1(b)に示すように、LiNbOからなる圧電体2上に、順にTi膜4a、Pt膜4b、Au合金膜4c、Pt膜4d及びTi膜4eをこの順序で電子ビーム蒸着法により成膜し、積層してなる積層金属膜を形成した。Au合金膜4cの電子ビーム蒸着による成膜に際しては、原材料としての蒸着源として、AuにCu、PdまたはNiを含む組成のAu合金を用いた。より具体的には、Cuを全体の1.1重量%の割合で含むAu合金、Pdを全体の0.9重量%の割合でAu合金、Niを全体の1.1重量%の割合で含むAu合金を用いた。
上記Au合金膜4cの厚みは120nmとした。また、Pt膜4b,4aの厚みは10nm、Ti膜4a,4eの厚みは10nmとした。このようにして得られた各弾性境界波フィルタ装置の耐電力性試験を以下の要領で行った。
耐電力性試験………弾性境界波フィルタ装置の通過帯域全体をスイープしつつ一定電力を印加し、挿入損失が最も変化する周波数を選択し、その挿入損失の変化量が0.3dB以上となった場合の電力値を耐電力性評価の目安としての故障電力とした。従って、故障電力が大きいほど耐電力性が高いことを意味する。
結果を下記の表1に示す。なお、比較のために、Au合金膜に代えて、純粋なAuからなるAu膜を用いたことを除いては、上記と同様にして作製した弾性境界波フィルタ装置を比較例1として用意し、同様に故障電力を評価した。結果を下記の表1に示す。
Figure 0005112323
表1から明らかなように、純粋なAu膜を用いた場合に比べて、上記Au合金膜を用いた場合には、Au−Pd合金、Au−Ni合金及びAu−Cu合金のいずれにおいても、故障電力が高くなり、耐電力性が高められていることがわかる。これは、AuにCu、PdまたはNiを添加して構成されたAu合金では、膜硬度がAuに比べて高められるので、Auのマイグレーションが抑制され、それによって、耐電力性が高められていることによると考えられる。
次に、上記実施例1の弾性境界波フィルタ装置1において、Au合金膜4cについて、Niを様々な割合で含むAu合金膜4cを用い、同様にして、弾性境界波フィルタ装置を作製し、耐電力性を評価した。結果を図3に示す。
図3から明らかなように、Au−Ni合金によりAu合金膜4cを形成した場合、Niの割合が高くなるほど耐電力性が高められていることがわかる。すなわち、Niの割合を高めることにより、Au合金膜4cの硬度が高められ、それによってマイグレーション抑制効果が大きくなることがわかる。
なお、本願発明者の実験によれば、CuやPdを含むAu合金膜においても、CuやPdの含有割合を高めることにより、同様に耐電力性をより一層高め得ることが確認されている。
なお、Au合金膜4cの上下に配置されているPt膜4b,4dは、Auや、Cu、Pd及びNiの外側のTi膜4a,4eへの拡散を防止する拡散防止層として設けられている。また、Ti膜4a,4eは、SiまたはLiNbOとの密着性を高める密着性改善層として設けられている。もっとも、本発明においては、Ti膜4a,4eは必ずしも設けられずともよく、またPt膜4b,4dについても必ずしも設けられずともよい。
(実施例2)
次に、図4(a)に示す電極構造を有する1ポート型弾性境界波共振子を作製し、評価した。図4(a)に示すように、圧電体2上に、IDT11及びIDT11の両側に配置された反射器12,13を有するように電極膜4が成膜されている。そして、図4(a)では図示は省略されているが、この電極膜4を覆うように、図1(a)に示した場合と同様に、誘電体3が積層されている。本実験例においても、圧電体2としては、15°YカットX伝搬のLiNbO単結晶基板を用い、上記電極膜4を電子ビーム蒸着により形成した後に、誘電体として、SiOをRFマグネトロンスパッタにより成膜した。
なお、上記電極膜4において、IDT11は、図1(b)に示した電極膜構成と同様に、Ti膜4a/Pt膜4b/Au合金膜4c/Pt膜4d/Ti膜4eの積層金属膜とした。そして、Au合金膜4cとしては、Cu1.1重量%を含むAu合金を蒸着源として電子ビーム蒸着することにより成膜した。図4(b)は、このようにして得られた1ポート型弾性境界波共振子における共振抵抗、反共振抵抗及びインピーダンス比を示す。なお、インピーダンス比とは、反共振周波数におけるインピーダンスの共振周波数におけるインピーダンスに対する割合をいうものとする。
図4(b)においては、上記Au合金膜4cを用いた実施例2の1ポート型弾性境界波共振子についての結果と、Au合金膜に代えて純粋なAu膜を用いたことを除いては上記実施例2と同様にして構成された比較例2の1ポート型弾性境界波共振子の結果を示す。
図5は実施例2及び比較例2の弾性境界波共振子のインピーダンス周波数特性を示し、図6は、実施例2及び比較例2の弾性境界波共振子の位相特性を示す。図5及び図6のいずれにおいても、実線が実施例2の結果を、破線が比較例2の結果を示す。
図4(b)から明らかなように、比較例2に比べて実施例2では、Au合金膜4cを用いているため、すなわちCuの添加により、共振抵抗及び反共振抵抗のいずれもが高くなっていることがわかる。共振抵抗の増大は、Auに不純物が添加されたことによる電極膜の電気抵抗の増大によるものであり、反共振抵抗の増大は、膜硬度の上昇によるダンピング損失抑制効果によるものである。
なお、「貴金属の科学応用編」(本郷成人監修 中貴金属工業株式会社)のP.84によれば、Auに他の金属を含有することにより、Auの硬度が高められることが示されている。すなわち、図10及び図11に示されているように、Auに他の金属を添加することにより、金属膜のビッカース硬度が高くなり、かつそれに伴って電気抵抗率も高くなることも示されている。
実施例2のように、AuにCuを微量添加してなるAu合金膜4cを用いた場合には、電極膜の電気抵抗の増大による内部損失よりも、膜硬度の上昇によるダンピング損失低減効果の方がより大きいと考えられる。そのため、上記のように、1ポート型弾性境界波共振子におけるインピーダンス比が比較例2の場合と比べて大きくなり、周波数特性が改善され得ることがわかる。
(実施例3)
実施例1で耐電力性を評価した弾性境界波フィルタ装置1について、Cuを含むAu合金膜におけるCuの濃度を0.01〜4.8重量%の割合までの範囲で変化させ、挿入損失とCu濃度との関係を評価した。結果を表2及び図7に示す。
Figure 0005112323
表2及び図7から明らかなように、Au合金膜4cにおけるCu濃度0、すなわち純粋なAuに比べ、Cuをごく微量の割合で添加したAu合金膜では、挿入損失は純粋なAu膜を用いた場合よりも小さく、改善されることがわかる。特に、Cu濃度が0.01〜1.7重量%以下の範囲では、挿入損失はCuを含有しない純粋なAu膜の場合の挿入損失以下となることがわかる。従って、Auに、0.01〜1.7重量%の範囲の割合でCuを含むAu合金膜を用いることにより、耐電力性の向上と、挿入損失の改善の双方を果たし得ることがわかる。よって、好ましくは、Cu含有Au合金膜を用いる場合、Cu濃度は0.01〜1.7重量%の範囲であることが望ましい。
また、Cu濃度をさらに高めた場合には、挿入損失は若干劣化することとなる。もっとも、純粋なAu膜の場合の挿入損失に比べて、0.3dB程度挿入損失が増大したとしても、この種のRF段の帯域フィルタでは、許容範囲である。従って、図7からCu濃度が4.8重量%以下であれば、挿入損失の値は上記許容範囲内となるため、挿入損失の大きさを許容範囲内として、純粋なAu膜を用いた場合と比べて耐電力性を高めることができる。よって、Cu含有Au合金膜を用いる場合には、Cuの含有割合は、全体の0.01〜4.8重量%の範囲とされる。
(実施例4)
実施例3と同様に、ただしCuに代えて、PdをAuに添加してなるAu合金膜を用い、Pd濃度を変化させ、挿入損失を評価した。結果を表3及び図8に示す。
Figure 0005112323
表3及び図8から明らかなように、Pd含有Au合金膜を用いた場合においても、AuにPdを添加していない純粋なAu膜の場合に比べ、ごく微量のPdを添加した場合、電気抵抗が高くなるにも関わらず、挿入損失がより小さくなっていることがわかる。そして、Pdの濃度が0.01〜2.5重量%の範囲であれば、純粋なAu膜を用いた場合の挿入損失以下の挿入損失とし得ることがわかる。従って、好ましくは、Pd含有割合は、0.01〜2.5重量%の範囲とされる。
なお、Cuを添加した場合に比べ、Pdを添加した場合に挿入損失が劣化する濃度範囲が0.01〜2.5重量%と広い範囲となったのは、Pdの添加による膜抵抗の増大はCuの添加による膜抵抗の増大よりも小さいためと考えられる。
また、図8から挿入損失が純粋なAu膜の場合の挿入損失+0.3dBの許容範囲内とするには、Pdの添加割合は、6.8重量%以下であればよいことがわかった。従って、Pd含有Au合金膜を用いる場合には、Pdの割合は全体の0.01〜6.8重量%の範囲とすればよいことがわかる。
(実施例5)
実施例3,4と同様にして、ただし、CuやPdに代えてNiの濃度を変化させてなるAu合金膜を用いて挿入損失を評価した。結果を表4及び図9に示す。
Figure 0005112323
表4及び図9から明らかなように、Niを添加することにより、Ni添加量が微量の場合、挿入損失を純粋なAu膜の場合に比べて改善し得ることがわかる。もっとも、挿入損失改善幅はCuやPdの場合に比べて小さい。これは、図11に示すように、CuやPdの場合に比べて、Niを添加した場合に膜抵抗が大きく増加することによると考えられる。
もっとも、図9より、Niの濃度は0.01〜1.0重量%の範囲では、挿入損失は、純粋なAu膜の場合の挿入損失より小さい。従って、耐電力性と低挿入損失の双方を実現し得ることがわかる。また、実施例3の場合と同様に、許容範囲内の挿入損失を得るには、図8から3.5重量%以下とすればよいことがわかった。従って、本発明では、Ni含有Au合金膜を用いる場合には、Niの含有割合は0.01〜3.5重量%の範囲とされている。
なお、上記実施例1〜3では、Au合金からなる蒸着源を原材料として用い、電子ビーム蒸着法によりAu合金膜を形成したが、Au合金からなるターゲットを用いてDCスパッタ法やRFスパッタ法によりAu合金膜を成膜してもよい。また、Au合金からなる蒸着源やターゲットを用いる方法の他、各Au合金の組成に対応するように、Auと、Cu、PdまたはNiとを用意してもよい。例えば、スパッタに際し、Auターゲットと、Cuターゲット、PdターゲットまたはNiターゲットを、上記各Au合金の組成に応じた量となるように配置して成膜を行ってもよい。この場合においても、電子ビーム蒸着やスパッタにより成膜するに際し、原材料の組成を制御することにより、得られるAu合金膜の組成の制御を容易にかつ確実に行うことができる。
本願発明者の実験によれば、上記DCスパッタ法、RFスパッタ法または電子ビーム蒸着に際し、原材料として0.01〜4.8重量%のCuを含むAu合金、0.01〜20.0重量%のPdを含むAu合金または0.01〜10.5重量%のNiを含むAu合金をそれぞれ用いれば、該原材料の組成に応じたAu合金膜を確実に形成し得ることが確かめられている。これを、図12〜図15を参照して説明する。
Cu、PdまたはNiを含むAu合金の各インゴットを蒸着源として、電子ビーム蒸着により各合金薄膜を形成した場合の蒸着源となるインゴット中のCu、PdまたはNiの濃度と、得られた薄膜中のCu、PdまたはNiの濃度との関係を図12〜図14にそれぞれ示す。
図12〜図14から明らかなように、蒸着材料として用いるインゴット中の濃度と、電子ビーム蒸着により形成される薄膜中の濃度とは相関があるものの、必ずしも同じとなっていないことがわかる。これは、図15に示すように、Au、Cu、Ni及びPdの温度による蒸気圧が異なることによる。すなわち、図15に示す蒸気圧曲線から明らかなように、蒸発のし易い順から、Cu、Au、Pd、Niであるため、Au−Cu合金では、電子ビーム蒸着により形成される薄膜中のCu濃度は蒸着源の濃度と同等もしくは蒸着源の濃度よりも高くなるものの、AuNi合金及びAuPd合金では、逆に、薄膜中のNi濃度及びPd濃度が蒸着源におけるNi濃度及びPd濃度より低くなる。
よって、図12〜図14の結果から求められた式により、0.01〜4.8重量%のCuを含む組成のAu合金、0.01〜20.0重量%のPdを含む組成のAu合金または0.01〜10.5重量%のNiを含む組成のAu合金をそれぞれ用いればよいことがわかる。
従って、本発明の製造方法では、圧電体上に、DCスパッタ法、RFスパッタ法、電子ビーム蒸着法のいずれかの方法でAu合金膜を成膜する工程において、Au合金膜の原材料として、上記各組成のAu合金のいずれかを用いることにより、あるいはこの各合金組成に相当する2種の金属、すなわちAuとCu、PdまたはNiとを用いて成膜すればよい。そして、Au合金膜を成膜した後に、誘電体を適宜の方法で積層すればよい。誘電体の積層方法については、上記実施例1のように、RFマグネトロンスパッタに限定されず、DCスパッタ法や電子ビーム蒸着法により行われてもよい。
また、上記実施例1〜3では、密着改善層としてTi膜4a,4eを形成したが、密着改善層として、NiCrやCrなどの同様の作用効果を有する金属膜を形成してもよい。
また、Pt膜を拡散防止層として形成していたが、Pt膜に代えて、他の拡散防止効果を発揮する金属膜を形成してもよい。
さらに、上記実施例1〜3では、15°YカットX伝搬のLiNbOを圧電体2として用いたが、他のカット角のLiNbOを用いてもよく、あるいはLiTaOや水晶などの他の圧電体を用いてもよい。
さらに、誘電体についても、SiO以外の酸化ケイ素を用いてもよく、あるいは窒化ケイ素などの他の誘電体材料を用いてもよい。

Claims (2)

  1. 圧電体と、前記圧電体に積層された誘電体と、前記圧電体と前記誘電体との間の境界に配置された電極膜とを備え、前記境界を伝搬する弾性境界波を利用した弾性境界波装置において、
    前記電極膜が、0.01〜1.7重量%の割合でCuを含むAu合金電極膜、0.01〜2.5重量%の割合でPdを含むAu合金電極膜及び0.01〜1.0重量%の割合でNiを含むAu合金電極膜の内のいずれかのAu合金電極膜であることを特徴とする、弾性境界波装置。
  2. 圧電体上に、DCスパッタ法、RFスパッタ法及び電子ビーム蒸着法の内のいずれかの方法によりAu合金膜を成膜する工程と、前記Au合金膜が成膜された圧電体上に誘電体を積層する工程とを備え、
    前記Au合金膜の成膜に際し、原料として、0.01〜1.7重量%の割合でCuを含むAu合金、0.01〜2.5重量%の割合でPdを含むAu合金及び0.01〜1.0重量%の割合でNiを含むAu合金のいずれか、または前記Au合金の組成に相当する割合で用意された2種の金属単体を用いることを特徴とする、弾性境界波装置の製造方法。
JP2008537425A 2006-09-29 2007-07-20 弾性境界波装置及びその製造方法 Active JP5112323B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008537425A JP5112323B2 (ja) 2006-09-29 2007-07-20 弾性境界波装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006267805 2006-09-29
JP2006267805 2006-09-29
PCT/JP2007/064323 WO2008041404A1 (fr) 2006-09-29 2007-07-20 Dispositif à ondes limites élastiques, et procédé pour sa fabrication
JP2008537425A JP5112323B2 (ja) 2006-09-29 2007-07-20 弾性境界波装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2008041404A1 JPWO2008041404A1 (ja) 2010-02-04
JP5112323B2 true JP5112323B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=39268269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008537425A Active JP5112323B2 (ja) 2006-09-29 2007-07-20 弾性境界波装置及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7902717B2 (ja)
JP (1) JP5112323B2 (ja)
DE (1) DE112007002253B8 (ja)
WO (1) WO2008041404A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2557420B1 (en) 2011-08-12 2015-10-14 Nxp B.V. Semiconductor device having Au-Cu electrodes and method of manufacturing semiconductor device
DE102019204755A1 (de) 2018-04-18 2019-10-24 Skyworks Solutions, Inc. Akustikwellenvorrichtung mit mehrschichtigem piezoelektrischem substrat

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2936228B2 (ja) * 1989-06-13 1999-08-23 株式会社村田製作所 弾性表面波フィルタ
JPH02278909A (ja) 1989-04-19 1990-11-15 Seiko Epson Corp 弾性表面波装置
JP3438360B2 (ja) * 1994-11-14 2003-08-18 株式会社村田製作所 弾性表面波素子の電極形成方法
JPH10145167A (ja) 1996-11-05 1998-05-29 Japan Radio Co Ltd Saw伝搬特性調整方法並びにその応用方法及び回路
JPH10335974A (ja) 1997-05-29 1998-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 弾性境界波素子
JP2003309442A (ja) * 2002-04-17 2003-10-31 Toyo Commun Equip Co Ltd 弾性表面波デバイスの製造方法
KR100851219B1 (ko) * 2003-02-10 2008-08-07 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 탄성 경계파 장치
JP2005005763A (ja) 2003-06-09 2005-01-06 Alps Electric Co Ltd 表面弾性波素子及びフィルタ
CN1902817B (zh) * 2004-01-13 2010-12-15 株式会社村田制作所 边界声波装置
JP2005354430A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Epson Toyocom Corp 弾性表面波変換器及びそれを用いた弾性表面波デバイス
JP4637600B2 (ja) * 2005-02-07 2011-02-23 京セラ株式会社 弾性表面波素子および通信装置
TWI325687B (en) * 2006-02-23 2010-06-01 Murata Manufacturing Co Boundary acoustic wave device and method for producing the same
US7741843B2 (en) * 2007-05-02 2010-06-22 CaseWestern Reserve University Determining phase-encoding direction for parallel MRI

Also Published As

Publication number Publication date
DE112007002253B8 (de) 2016-03-10
US20090179521A1 (en) 2009-07-16
JPWO2008041404A1 (ja) 2010-02-04
US7902717B2 (en) 2011-03-08
WO2008041404A1 (fr) 2008-04-10
DE112007002253T5 (de) 2009-08-06
DE112007002253B4 (de) 2015-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5565474B2 (ja) 弾性表面波装置
JP5679014B2 (ja) 弾性表面波装置
CN103891139B (zh) 弹性表面波装置
US7554428B2 (en) Boundary acoustic wave device comprising Ni diffused in Au and method for manufacturing the same
JP5120461B2 (ja) チューナブルフィルタ
JP2004254291A (ja) 弾性表面波装置
JP4811516B2 (ja) 弾性境界波装置
JP4760911B2 (ja) 弾性境界波装置
JP5045864B1 (ja) 弾性波装置の製造方法
JPWO2008004408A1 (ja) 弾性表面波装置
WO2011132443A1 (ja) 弾性表面波装置及びその製造方法
JP5083469B2 (ja) 弾性表面波装置
WO2008038493A1 (en) Boundary acoustic wave device
JP2007235711A (ja) 弾性表面波装置
JP5110091B2 (ja) 弾性表面波装置
JP5112323B2 (ja) 弾性境界波装置及びその製造方法
JP3659455B2 (ja) 弾性表面波装置
JP2012169760A (ja) 弾性表面波装置
WO2011058930A1 (ja) 弾性波素子及びその製造方法
WO2011074464A1 (ja) 弾性境界波装置
WO2014034222A1 (ja) 弾性波装置
JP2018182499A (ja) 弾性波デバイス
WO2017013946A1 (ja) 弾性波装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110923

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111004

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20111111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121010

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5112323

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150