JP5112093B2 - 小型ヒンジ並びにこの小型ヒンジを用いた小型電子機器 - Google Patents

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本発明は、小型電子機器を構成するところの、上面に操作部を設けた第1の筐体と、少なくとも下面にディスプレイ部を設けた第2の筐体を、折り畳み可能に連結する際に用いて好適な、それ自身がロック機能を有する小型ヒンジ並びにこの小型ヒンジを用いた小型電子機器に関する。
従来、ノート型パソコンや電子手帳に代表される小型電子機器においては、上面にキーボードのような操作部を設けた第1の筐体と、少なくとも下面にディスプレイ部を設けた第2の筐体を、互いに2つ折可能に連結するさまざまな小型ヒンジが提案されている。これらの小型ヒンジは通称チルトヒンジと呼ばれており、例えば下記特許文献1に記載されているように、装置本体(第1の筐体)側へ取り付けられる取付部材と、この取付部材の軸支部に回転可能に取り付けられた回転シャフトと、この回転シャフトに取り付けられたところの蓋体(第2の筐体)を支持する支持部材と、この支持部材と前記取付部材の間に回転シャフトを貫通させて取り付けたフリクション機構を構成するフリクションプレートと同じく回転シャフトを貫通させて取り付けたロック機構を構成するカムプレートとで、構成されている。
特開2001−032823号公報
上記した特許文献1に記載されたものは、ロック機構によって第1の筐体と第2の筐体とを閉成状態と開成状態を安定的に保つことができ、中間開成角度においては、フリクション機構により停止保持することができるように構成されているが、とくにフリクション機構によるフリクション機能は、永年使用すると経時的変化を生じ、初期設定時のフリクショントルクを安定維持できないという問題があった。
また、上述した特許文献1に記載されたものや、その他の公知の小型ヒンジは、一度第1の筐体と第2の筐体を連結してしまうと、その後、第1の筐体と第2の筐体を簡単に分離することができなかった。
本発明の目的は、小型電子機器における第1の筐体と第2の筐体をその閉成状態と開成状態において安定的にロック保持でき、さらに中間開成角度においても、永年使用による経時的変化を生じさせることがなく、安定したフリクショントルクを創出できる小型ヒンジ並びにこの小型ヒンジを用いた小型電子機器を提供せんとするにある。
本発明のもう一つの目的は、第1の筐体と第2の筐体を2つ折可能(開閉可能)に連結した小型電子機器において、第1の筐体と第2の筐体を容易に分離できるように構成した小型ヒンジ並びにこの小型ヒンジを用いて小型電子機器を提供せんとするにある。
本発明のもうさらに一つの目的は、第1の筐体と第2の筐体の開閉方向を縦方向と横方向に選択できるように成した小型電子機器を提供せんとするにある。
前記の目的を達成するためにこの発明は、第1の筐体と第2の筐体を折り畳み可能に連結する小型ヒンジであって、取付部とこの取付部より折り曲げて設けた軸支部を有し、前記第1の筐体か第2の筐体のいずれか一方の側へ前記取付部を介して取り付けられる取付部材と、テーパー部を有し、前記軸支部に設けた軸支孔に軸支されたヒンジピン部と、このヒンジピン部を回転規制して受け入れるがその軸方向へは摺動可能となるように収装した収装孔を有し、前記第1の筐体か第2の筐体のいずれか他方に取り付けられる支持部材と、この支持部材の前記収装孔内に収装され、前記ヒンジピン部をそのテーパー部が前記軸支孔へ圧入される方向へ摺動付勢させる弾性手段と、で構成すると共に、前記ヒンジピン部には当該ヒンジピン部を半径方向に貫通するガイド長孔を設け、前記支持部材側には前記ガイド長孔を貫通するガイドピンを設けたことを特徴とする
さらに、本発明に係る小型ヒンジにおいて、前記軸支部に設けた軸支孔には、当該軸支孔の口径より小幅の第2スリットが設けられ、前記ヒンジピン部は回転が規制されると共に、前記第2スリットを通過できる幅狭部が設けられ、前記第2スリットを介して前記ヒンジピン部の前記幅狭部が前記軸支孔に対して着脱できるように構成されていることを特徴とする。
さらに、本発明に係る小型ヒンジにおいて、前記支持部材には、前記ヒンジピン部に向けて第1スリットが設けられ、この第1スリットを介して前記軸支部が挿脱されることにより、前記第1スリットを介して前記ヒンジピン部が前記軸支孔に対する着脱が成されるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る小型電子機器は、請求項1乃至4に記載の小型ヒンジを用いたことを特徴とする。
また、本発明に係る小型電子機器は、前記請求項2乃至4のいずれか1項に記載の小型ヒンジを用いることにより、前記第1の筐体と第2の筐体を互いに着脱可能となるように構成したことを特徴とする。
そして、本発明に係る小型電子機器は、前記請求項2乃至4のいずれか1項に記載の小型ヒンジを前記第1の筐体と第2の筐体が重なり合った状態における対角位置に設置し、この設置した各小型ヒンジのX方向とY方向の交わる位置に2軸のヒンジを設置することにより、前記第1の筐体と第2の筐体を縦方向と横方向の2方向へ開閉可能となるように構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、軸支孔へヒンジピン部のテーパー部が常に圧接状態で嵌り込む構成なので、第1の筐体と第2の筐体を閉成状態と最大開成状態において、安定的にロック状態とすることができる上に、中間の開成角度においても、常にヒンジピン部のテーパー部が軸支孔へ圧入している構成なので、安定したフリクショントルクを創出でき、永年使用によりテーパー部や軸支孔に磨耗等が生じても、弾性手段がその磨耗に応じて両者の圧接状態を維持するので、永年使用によるフリクショントルクに変化が生じにくく、安定した中間開成角度における安定停止保持状態を実現できるものである。
また、本願発明によれば、軸支部に軸支孔に向けて第2スリットを設け、ヒンジピン部にこの第2スリットを通過できる幅狭部を設けた構成であるので、第1の筐体と第2の筐体の互いの連結、連結分離が容易に行えるという作用効果を奏し得る。
また、本願発明に係る軸支部の軸支孔とヒンジピン部が互いに分離可能な小型ヒンジを用いることにより、第1の筐体と第2の筐体を互いに着脱できる上に、この構成の小型ヒンジと2軸のヒンジを組み合わせて用いることにより、縦方向と横方向の2方向へ2つ折りできる、小型電子機器を提供することができる。
以下にこの発明をノート型パソコンに用いた場合について説明するが、この発明に係る小型ヒンジは、上述したようにノート型パソコン以外の電子手帳、携帯電話機、DVDモニター等の小型電子機器に用いることができる。
図面はこの発明に係る小型ヒンジ並びにこの小型ヒンジを用いた小型電子機器Aの1例としてのノート型パソコンを示す。図1乃至図7において、指示記号1のものはその上面にキーボードのような操作部1aを設けた第1の筐体を示し、指示記号2のものは、下面にディスプレイ部2aを設けた第2の筐体を示す。
指示記号3のものが、第1の筐体1と第2の筐体2を互いに2つ折り可能に連結することのできる本願発明に係る小型ヒンジである。この小型ヒンジ3は、実施例では左右2個設けられているが、構造は同じなので以下右側の矢印B視ものについて詳しく説明する。勿論、左側の小型ヒンジ3を右側のものと別構成のものにしても良い。右側の小型ヒンジ3は、例えば第1の筐体の右端部上側に取り付けられる取付部4aと、この取付部4aより折り曲げて立ち上がらせた軸支部4bを有する取付部材4と、この取付部材4の軸支孔4cに連結された、テーパー部5aを有するヒンジピン部5と、このヒンジピン部5をその軸方向へ摺動可能なるも軸回りの回転を規制させた状態で内部に収装させた収装孔6aを有し、この収装孔6aを設けた取付部6bを有する支持部材6と、収装孔6a内に収装されてヒンジピン部5を一方向へ摺動付勢させる、例えばコンプレッションスプリングのような弾性手段7とから成り、この支持部材6の取付部6bは、第2の筐体2の端部へ取り付けられると共に、第1スリット6cが設けられ、軸支部4bを嵌入させている。尚、ヒンジピン部5を収装孔6aに回転規制させる手段としては、ヒンジピン部5の外形を変形させ収装孔6a内の形状をこの変形させてヒンジピン部に合わせる方法や、図面に示したように収装孔6aの半径方向へガイドピン8を通し、このガイドピン8を支持部材6の取付部6bに取り付け、ヒンジピン部5の側にこのガイドピン8を挿通させるガイド長孔5bを設ける方法等があるが、このものに限定されない。要はヒンジピンが収装孔に対し摺動可能に回転拘束される構成であれば足りる。尚、指示記号9のものは取付部材4の取付部4aを第1の筐体1側へ固着するビスであり、指示記号7aのものは収装孔6aを塞ぐ栓体である。この栓体7aはヒンジピン部5の構成により、設ける場合と設けなくともよい場合がある。

ヒンジピン部5が収装孔6aより抜け出ないようにする手段は、上述したように、ガイドピン8とガイド長孔5bの組み合わせ以外に、ヒンジピン部5のテーパー部5aと軸支孔4cとの組み合わせ、或はヒンジピン部5に取り付けられた図示してない止め輪等があり、要するにヒンジピン部5が弾性手段7に押されて収装孔6aより外側へ抜け出ないようにすれば足りる。
テーパー部5aは、上述したように、ヒンジピン部5に設けられることが好ましく、軸支孔4cの方をこのテーパー部5aに合わせたテーパー孔とすることは任意である。
尚、上述した小型ヒンジ3の構成材料としては、取付部材4とヒンジピン部5は、例えばクロームモリブデン鋼のような耐磨耗性に優れた強度のある材料であることが望ましく、他の支持部材6やガイドピン8等は例えば通常のバネ鋼を用いることができる。
以上のように構成すると、通常時は図7(a)に示したように、弾性手段7が常にヒンジピン部5を軸支孔4cの方向へ押圧しており、ヒンジピン部5のテーパー部5aが軸支孔4cへ圧入している状態であるので、第1の筐体1と第2の筐体2は、閉成状態と最大開成状態で安定的にロック保持された状態を保つことができる。また、中間開成角度においても、ヒンジピン部5のテーパー部5aが軸支孔4cへ圧入した状態を保つことができるので、第1の筐体1と第2の筐体2を常にフリーストップに停止保持させることができ、この停止保持能力は、永年使用によりテーパー部5aと軸支孔4cの一方向或は双方が磨耗しても、弾性手段7が磨耗した分だけヒンジピン部5のテーパー部5aを軸支孔4c内へ押圧するので、経時変化を起こすことを可及的に防止できるものである。
第1の筐体1と第2の筐体2の相対的開閉操作は、ヒンジピン部5が収装孔6aより突出した側の頭部5cを押さなくとも、余り支障は生じないが、図7(b)に示したように、ヒンジピン部5の頭部5cを押して、テーパー部5aを軸支孔4cより離脱させることにより、よりスムーズになる。
図8〜図11は、本願発明に係る小型ヒンジ並びに小型電子機器の他の実施例を示し、この実施例に係る小型電子機器Bの小型ヒンジ10(実施例1と同じで左右一対であり、右側のものを示している。)の取付部材11の取付部11aより折り曲げて立設した軸支部11bに設けた軸支孔11cには、第2スリット11dが設けられると共に、略中央部にテーパー部12aを有するヒンジピン部12には、第2スリット11dを通過できる幅の幅狭部12dが形成されている。さらに、幅狭部12dには、ガイド長孔12bが設けられると共に、軸支部11bから弾性手段14の側に向けて傾斜部12e、12eが両側より設けられている。尚、傾斜部12eはヒンジピン部12の片側のみに設けても良い。その他の指示記号12cは頭部である。支持部材13には、収装孔13aと交差して軸支部11bを通過させる第1スリット13cが設けられている。第1スリット13cの幅は、軸支部11bの幅より若干広く形成されている。さらに、指示記号13dのものはガイドピンである。
このように構成すると、例えば取付部材11を第1の筐体1へ、支持部材13の取付部13bを第2の筐体2へ取り付けた後、取付部材11の軸支部11bを支持部材13の第1スリット13cに嵌入させつつヒンジピン部12の幅狭部12dを軸支部11bの第2スリット11dへ当てがい、少し強く押すことでヒンジピン部12が軸支孔11cと連結されることになり、連結作業が極めて容易となる。また、第1の筐体1と第2の筐体2を分離させようとする場合には、ヒンジピン部12を収装孔13aの軸方向へ押し込むことによって、幅狭部12dの位置を第2スリット11dの位置に来させて外すことで可能となるものである。通常時においては、第1の筐体1と第2の筐体2の相対的な開閉操作に伴って、ヒンジピン部12が軸支孔11c内で回転するが、第2スリット11dより幅の広いテーパー部12aと傾斜部12eが軸支孔11c内にあることなどから、ヒンジピン部12が軸支部11bの第2スリット11dを介して軸支孔11cより自然に外へ抜け出てしまうことはない。その他のロック機能については、実施例1のものと同じである。尚、取付部材11は、これを第2の筐体2側へ取り付け、支持部材13を第1の筐体1側へ取り付けるようにしても良い。
尚、ヒンジピン部12の幅狭部12dの形状は、扁平にした形状であるが、この部分を半円形状或は周溝とすることは可能である。また、第2スリット11dの形状は、軸支部11bの外縁に向けて開く形状とするとヒンジピン部12の着脱がより容易となろう。また、傾斜部12eを設けることは、ヒンジピン部12のスライド動作がよりスムーズになるという効果を有する。その他、指示記号1bのものは取付部材11の取付部11aを第1の筐体1側へ固着するビスであり、指示記号13eのものは収装孔13aを塞ぐ栓体である。この栓体13eはヒンジピン部12の構成により、設ける場合と設けなくともよい場合がある。
さらに、以上いずれの実施例においても、支持部材は第2の筐体と一体的に構成することは任意である。また、支持部材13に設ける第1スリット13cはこれを省略することは可能である。さらに、ヒンジピン部の形状によっては、収装孔に栓部材を取り付けることにより、ヒンジピン部の収装穴への挿入方向を変えることができ、また、ヒンジピン部に設けるテーパー部の方向を上記実施例のものと逆にした場合には、弾性手段作用方向を上記各実施例のものと逆にすることができる。
小型ヒンジを第2の実施例のように互いに連結、分離可能に構成すると、例えば図12乃至図16に示したように、このような構成の小型ヒンジ10を、小型電子機器Cの対角位置に用いることにより、縦方向と横方向の2方向に第1の筐体1と第2の筐体2を2つ折りに折り畳むことができる。即ち、図12に示したように、実施例2に記載した小型ヒンジ10、10を小型電子機器Cの後部側右端と前部側左端との対角位置に設置し、さらに後部側左端同士を連結する2軸ヒンジ15を用いることにより、第2の筐体2を第1の筐体1に対して、縦方向と横方向の2方向へ開閉させることが可能となるものである。この場合、一方の小型ヒンジ10は、他方の小型ヒンジ10の動作時には、ロック装置として機能するものである。2軸ヒンジ15の構成は、保持部材18に互いに直交する方向に取り付けて成る第1ヒンジ部17と第2ヒンジ部20とから成る。第1ヒンジ部17は、とくに図13と図14に示したように、第1の筐体1上に取り付けた取付プレート16aとこの取付プレート16aより立ち上げた軸支プレート16bから成る取付部材16と、この取付部材16の軸支プレート16bに設けた取付孔16cへその取付部21bを挿入固着させた固定筒体21と、この固定筒体21の筒部21a内に挿入され圧入ピン22によって当該筒部21aに固定されたフリクションピン24と、このフリクションピン24をフリクション回動可能に挿入させるフリクション発生孔23aを有する筒部23bと、この筒部23bの軸方向に設けられた固定部23cを有し、保持部材18の変形固定孔18aへ挿入され、固定部23cを固定ピン23dによって固着された回転筒体23とで構成されている。
第2ヒンジ部20は、とくに図15に示したように、保持部材18に第1ヒンジ部17と直交する方向に設けた収装孔18bに挿入され、固定ピン27によってその固定部26bを固定させた固定筒体26と、この固定筒体26の筒部26aの軸心部軸方向に設けたフリクション発生孔26c内にフリクション回動可能に挿入されると共に、その一端部側を回転筒体25の筒部25aの軸心部軸方向に設けた固定孔25cに挿入され、圧入ピン28によって固着されたフリクションピン29と、回転筒体25の固定部25bにその取付部19aを取り付けられ、第2の筐体2にその支持部19b、19bを取り付けた支持部材19とで構成されている。
そして、第1ヒンジ部17の回動支点は、小型電子機器Cの前部側左端の小型ヒンジ10の回動支点と一致するようにその位置関係が定められており、第2ヒンジ部20の回動支点は、小型電子機器Cの後部側右端の小型ヒンジ10の回動支点と一致するようにその位置関係が定められている。したがって、第1の筐体1に対する第2の筐体2の縦方向の開閉操作は、小型電子機器Cの後部側右端の小型ヒンジ10と、2軸ヒンジ15の第2ヒンジ部20が動作することによって行うことができる。その際に、小型ヒンジ10にあっては、ヒンジピン部12のテーパー部12aが取付部材11の軸支孔11cへ圧入しており、第2ヒンジ部20のフリクションピン29が固定筒体26のフリクション発生孔26c内に圧入しているので、フリクショントルクが発生する。
次に、第2の筐体2の第1の筐体1に対する横方向の開閉操作は、とくに図16に示したように、小型電子機器Cの前部側左端の小型ヒンジ10と2軸ヒンジ15の第1ヒンジ部17が動作することによって行うことができ、その際に、フリクショントルクが発生することは、第2の筐体2の縦方向の開閉操作時と同じである。この場合、小型電子機器Cの後部側右側の小型ヒンジ10はロック装置の役割を果たすことになる。
以上の実施例3の場合、第1ヒンジ部17と第2ヒンジ部20のフリクション発生孔23a、26cには、潤滑オイルが充填されている。また、2軸ヒンジ15の構成は、図示のものに限定されず、その他の公知構成のものを用いることができ、第1ヒンジ部17と第2ヒンジ部20の一方或は双方をフリクショントルクを創出しない通常のヒンジとすることは可能である。さらに、フリクションピンは例えば軸方向に2つ割となっているもの、螺旋形状になっているもの、その他のものを用いることができ、要はフリクショントルクを創出できるものであれば足りる。
以上、詳細に説明したように、本発明に係る小型ヒンジは、簡単な構成を有する安価な小型ヒンジとして第1の筐体と第2の筐体から成るノート型パソコン、電子手帳、DVDモニター、携帯電話機のような小型電子機器の連結手段として用いることができる。
本発明に係る小型ヒンジを用いた小型電子機器の斜視図である。 図1に示した小型ヒンジの拡大斜視図である。 図1に示した小型ヒンジの支持部材の部分の平面図である。 図1に示した小型ヒンジの取付部材の斜視図である。 図1に示した小型ヒンジのヒンジピン部の斜視図である。 図1に示した小型ヒンジの断面図である。 図1に示した小型ヒンジの動作を説明する説明図であり、(a)はロック動作時の状態を示し、(b)はロック解除時の状態を示している。 本発明に係る小型ヒンジの他の実施例を示す拡大斜視図である。 図8に示した小型ヒンジの支持部材の部分の平面図である。 図8に示した小型ヒンジの取付部材の斜視図である。 図8に示した小型ヒンジのヒンジピン部を示し、(a)は一方の側から見た斜視図、(b)は他方の側から見た斜視図である。 図8乃至図11に示した小型ヒンジと他の構成の2軸ヒンジを用いて第1の筐体と第2の筐体を2方向へ開閉できるようにした小型電子機器を示す斜視図である。 図12に示した2軸ヒンジの説明図である。 図12に示した2軸ヒンジの第1ヒンジ部の縦断面図である。 図12に示した2軸ヒンジの第2ヒンジ部の縦断面図である。 図12に示した2軸ヒンジを用いた小型電子機器の動作を説明する説明図である。
符号の説明
A、B、C 小型電子機器
1 第1の筐体
2 第2の筐体
3、10 小型ヒンジ
4、11 取付部材
4b、11b 軸支部
4c、11c 軸支孔
5、12 ヒンジピン部
5a、12a テーパー部
5b、12b ガイド長孔
6、13 支持部材
6a、13a 収装孔
6c、13c 第1スリット
7、14 弾性手段
8、13d ガイドピン
11d 第2スリット
12d 幅狭部
15 2軸ヒンジ
16 取付部材
17 第1ヒンジ部
18 保持部材
19 支持部材

Claims (6)

  1. 第1の筐体と第2の筐体を折り畳み可能に連結する小型ヒンジであって、取付部とこの取付部より折り曲げて設けた軸支部を有し、前記第1の筐体か第2の筐体のいずれか一方の側へ前記取付部を介して取り付けられる取付部材と、テーパー部を有し、前記軸支部に設けた軸支孔に軸支されたヒンジピン部と、このヒンジピン部を回転規制して受け入れるがその軸方向へは摺動可能となるように収装した収装孔を有し、前記第1の筐体か第2の筐体のいずれか他方に取り付けられる支持部材と、この支持部材の前記収装孔内に収装され、前記ヒンジピン部をそのテーパー部が前記軸支孔へ圧入される方向へ摺動付勢させる弾性手段と、で構成すると共に、前記ヒンジピン部には当該ヒンジピン部を半径方向に貫通するガイド長孔を設け、前記支持部材側には前記ガイド長孔を貫通するガイドピンを設けたことを特徴とする、小型ヒンジ。
  2. 前記軸支部に設けた軸支孔には、当該軸支孔の口径より小幅の第2スリットが設けられ、前記ヒンジピン部には、前記第2スリットを通過できる幅の幅狭部が設けられ、前記第2スリットを介して前記ヒンジピン部の前記幅狭部が前記軸支孔に対して着脱できるように構成したことを特徴とする、請求項1に記載の小型ヒンジ。
  3. 前記支持部材には、前記ヒンジピン部に向けて第1スリットが設けられ、この第1スリットを介して前記軸支部が挿脱されることにより、前記第1スリットを介して前記ヒンジピン部が前記軸支孔に対する着脱が成されるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の小型ヒンジ。
  4. 請求項1乃至3に記載の小型ヒンジを用いたことを特徴とする、小型電子機器。
  5. 前記請求項1乃至3のいずれか1項に記載の小型ヒンジを用いることにより、前記第1の筐体と第2の筐体を互いに着脱可能となるように構成したことを特徴とする、小型電子機器。
  6. 前記請求項1乃至3のいずれか1項に記載の小型ヒンジを前記第1の筐体と第2の筐体が重なり合った状態における対角位置に設置し、この設置した各小型ヒンジのX方向とY方向の交わる位置に2軸のヒンジを設置することにより、前記第1の筐体と第2の筐体を縦方向と横方向の2方向へ開閉可能となるように構成したことを特徴とする、小型電子機器。
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