JP5111563B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、シャフトの端部にボスが結合された回転電機に関するものである。
従来、ボスの孔の内壁面にローレット加工が施されたローレット部が形成され、この孔にシャフトを圧入し、ローレット部の凸部を内壁面に食い込ませてボスとシャフトとを結合したモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第36772232号明細書(図2)
しかしながら、このものの場合、ローレット部は、ボスの孔の軸線方向の全域に形成されているので、凹凸部の形状、ピッチ等にバラツキがあった場合、凸部が内壁面に食い込む程度が異なり、ボスの軸心とシャフトの軸心とが一致せず、また圧入作業が面倒になるという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決することを課題とするものであって、ボスまたはシャフトの一方に、ボスの孔の軸心とシャフトの軸心とを一致して嵌入させる平滑面である真円部を設けることで、ローレット部の凹凸部の形状、ピッチ等のバラツキの影響を抑え、ボスの軸心とシャフトの軸心とを一致させて結合することで高精度な圧入(以下、同軸心)を可能とし、また圧入作業性が向上した回転電機を得ることを目的とするものである。
この発明に係る回転電機は、固定子と、この固定子内の中心軸線上に回転自在に設けられた回転子と、この回転子のシャフトの端部を挿入した孔を有するボスとを備え、
前記ボスは、前記孔の、前記シャフトが圧入される側に形成された内周面が平滑面であるボス側真円部と、 このボス側真円部と軸心が一致して軸線方向に隣接して形成され、ボス及びシャフトの周方向の相対移動を阻止するボス側ローレット部とを有しており、前記シャフトは、前記ボス側真円部に圧入した後、前記ボス側ローレット部の凸部をシャフトに食い込ませることで前記ボスと結合されるよう構成されている。
この発明に係る回転電機によれば、ボスに、ボスの孔の、シャフトが圧入される側に形成された内周面が平滑面であるボス側真円部を設けることで、ボス側ローレット部の凹凸部の形状、ピッチ等のバラツキの影響を抑え、ボスの軸心とシャフトの軸心とを一致させて強固に結合することを可能とし、また圧入作業性が向上する。
この発明の実施の形態1の電動パワーステアリング装置用モータを示す一部切り欠き断面図である。 図1のボスを示す側断面図である。 図2のIII−III線に沿った矢視断面図である。 図2のIV−IV線に沿った矢視断面図である。 図2のボスをシャフトに圧入する途中を示す側断面図である。 この発明の実施の形態2の電動パワーステアリング装置用モータのボスを示す側断面図である。 図6のVII−VII線に沿った矢視断面図である。 図2のVIII−VIII線に沿った矢視断面図である。 図6のボスをシャフトに圧入する途中を示す側断面図である。 参考例1の電動パワーステアリング装置用モータのボスを示す側断面図である。 図10のXI−XI線に沿った矢視断面図である。 図11の矢印Aの部位を示す拡大図である。 図10のボスをシャフトに圧入したときを示す側断面図である。 図13のXIV−XIV線に沿った矢視断面図である。 図14の矢印Bの部位を示す拡大図である。 参考例2の電動パワーステアリング装置用モータのシャフトを示す側面図である。 図16のXVII−XVII線に沿った矢視断面図である。 図16のシャフトにボスを圧入する途中を示す側断面図である。 参考例3の電動パワーステアリング装置用シャフトを示す正面図である。 図19のシャフトを示す側面図である。 図19のシャフトにボスを圧入する途中を示す側断面図である。 参考例4の電動パワーステアリング装置用シャフトを示す正面図である。 図22のシャフトを示す側面図である。 図22の矢印Cの部位を示す拡大図である。 図22のシャフトにボスをシャフトに圧入したときを示す側断面図である。 図25のXXVI−XXVI線に沿った矢視断面図である。 図26の矢印Dの部位を示す拡大図である。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当部材、部位については同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の電動パワーステアリング装置用ブラシ付モータ(以下、モータと略称する)を示す一部切り欠き断面図である。
このモータは、円筒状のヨーク1と、このヨーク1内に対向して固定され、ヨーク1とともに固定子を構成する4極の界磁永久磁石(図示せず)と、この固定子内の中心軸線上に回転自在に設けられた回転子であるアマチュア(図示せず)と、このアマチュアのシャフト3の一端部を回転自在に支持した第1の軸受(図示せず)と、シャフト3の他端部に固定された整流子(図示せず)と、この整流子の表面に当接したブラシ(図示せず)と、ねじ4によりヨーク1と一体化されたハウジング5と、ハウジング5の中心部に固定されシャフト3の他端を回転自在に支持した第2の軸受6と、シャフト3の先端部に、圧入、固定され、また先端面が第2の軸受6に当接したボス7と、リード線8が貫通したグロメット9とを備えている。
図2は図1のボス7の側断面図、図3は図2のIII−III線に沿った矢視断面図、図4は図2のIV−IV線に沿った矢視断面図である。
ボス7は、一端部にシャフト3の先端部が圧入、圧着される孔10を有しているとともに、他端部に孔10よりも内径が大きく車両ギヤ側の軸(図示せず)とスプライン係合されるスプライン穴11を有している。
孔10は、スプライン孔11側に形成され、全周にわたって凹部12a、凸部12bが軸線方向に延びたボス側ローレット部12と、シャフト3の入口側に形成され、全周にわたって平滑面であるボス側真円部13とが有している。
ボス側真円部13の端部には、ボス7の端面に向かって径寸法が拡大したテーパ形状のポケット部14が形成されている。
ボス側真円部13は、内径寸法がボス側ローレット部12の凸部12bの内径寸法よりも大きく、凹部12aの内径寸法よりも小さい。
ボス7は、主成分の鉄系金属にモリブデン、ニッケルが含有し焼入れ後の硬度が例えばHRC30の高い硬度の焼結金属材料で構成され、金型内で、加圧、高温下で燒結、形成される。
シャフト3は、ボス7よりも低い硬度の材料で構成されている。
上記構成のモータでは、リード線8から整流子に当接するブラシを介して電流を巻線に供給することにより、アマチュアは電磁作用により回転する。回転子であるアマチュアのシャフト3の先端部はボス7の孔10に圧入され、またボス7のスプライン孔11に車両ギヤ側の軸がスプライン結合されているので、シャフト3の回転トルクは車両ギヤ側の軸に伝達され、ステアリング(図示せず)の操舵力のアシストに供される。
上記構成のモータによれば、ボス7の孔10は、シャフト3が圧入される側に形成された内周面が平滑面であるボス側真円部13と、このボス側真円部13と軸心が一致して軸線方向で隣接して形成され内周面にローレット加工が施されたボス側ローレット部12とを有している。
ボス側真円部13の内径寸法は、ボス側ローレット部12の凸部12bの内径寸法よりも大きく、ボス側ローレット部12の凹部12aの内径寸法よりも小さい。
従って、シャフト3にボス7を結合する際に、図5に示すように、先ずボス側真円部13まで嵌入し、引き続きボス側ローレット部12まで圧入するので、ボス側ローレット部12の凹部12a、凸部12bの形状、ピッチ等にバラツキがあったとしても、シャフト3の軸心とボス7の軸心とがボス側真円部13で予め一致した状態で圧入される。
この結果、ボス側ローレット部12のバラツキの影響が抑えられて、そのままボス側ローレット部12の領域においても凸部12bがシャフト3の外周面に食い込んで圧入され、最終的にはシャフト3にボス7を同軸心で強固に結合される。
なお、ボス側真円部13とボス側ローレット部12の軸線方向の長さ比はボス側真円部13の方が長くても短くても、また同じでもよい。
また、凸部12bがシャフト3の外周面を食い込むことでシャフト3の外周面に変形部が生じ、また削りかすが生じるものの、この変形部、削りかすは、凹部12aとシャフト3の外周面との間の空隙に収められるので、変形部、削りかすに邪魔されることなく、ボス7はシャフト3に円滑に結合される。
以上説明したように、この実施の形態のモータによれば、簡単な構成でボス側ローレット部12の形状、ピッチ等のバラツキの影響を抑制してシャフト3にボス7を同軸心で結合することができる。
また、ボス7とシャフト3とを結合するに際して、ボス側ローレット部12の形状、ピッチ等のバラツキの影響が抑制されることから、ボス側ローレット部12の凹部12a、凸部12bの加工精度を緩和することができる。
また、シャフト3にはなく、ボス7にのみローレット部12を有するため、圧入作業の際のシャフト3に対する回転方向の規制がなく、圧入作業が容易となる。
また、シャフト3は、段差を有することなく真円形状であるため、シャフト3における寸法管理項目の削減、加工の容易化を図ることができる。
また、シャフト3とボス7とが同軸心で結合されているか否かの検査が緩和され、または不要となる。
また、シャフト3とボス7とが同軸心で結合されるので、ボス7のスプライン孔11には軸が円滑にスプライン結合されるとともに、このスプライン結合部での異常摩耗、異音の発生を防止することができる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2のモータのボス7Aを示す側断面図、図7は図6のVII−VII線に沿った矢視断面図、図8は図2のVIII−VIII線に沿った矢視断面図、図9は図6のボス7Aをシャフト3Aに圧入する途中を示す側断面図である。
この実施の形態では、ボス7Aの孔10Aは、シャフト3Aが圧入される側に形成された内周面にローレット加工が施されたボス側ローレット部12Aと、このボス側ローレット部12Aと軸心が一致して隣接して形成された内周面が平滑面であるボス側真円部13Aとを有している。
ボス側真円部13Aの内径寸法は、ボス側ローレット部12Aの凸部12Ab及び凹部12Aaのそれぞれの内径寸法よりも小さい。
シャフト3Aは、ボス側真円部13Aが嵌入する小径部3Aaと、この小径部3Aaに隣接して設けられ外径寸法が凸部12Abよりも大きく、凹部12Aaよりも小さい大径部3Abとを有している。
ボス側ローレット部12Aの軸線方向長さは、シャフト3Aの小径部3Aaの軸線方向長さより短い。
ボス7Aは、主成分の鉄系金属にモリブデン、ニッケルが含有し焼入れ後の硬度が例えばHRC30の高い硬度の焼結金属材料で構成され、金型内で、加圧、高温下で燒結、形成される。
シャフト3Aは、ボス7Aよりも低い硬度の材料で構成されている。
他の構成は、実施の形態1のモータと同じである。
この実施の形態のモータでは、シャフト3Aにボス7Aを結合する際に、図9に示すように、ボス側真円部13Aをシャフト3Aの小径部3Aaまで嵌入し、引き続きボス側ローレット部12Aを大径部3Abまで圧入する。
従って、ボス側ローレット部12Aの凹部12Aa、凸部12Abの形状、ピッチ等にバラツキがあったにしても、シャフト3Aの軸心とボス7Aの軸心とがボス側真円部13Aで予め一致した状態で圧入される。
この結果、ボス側ローレット部12Aのバラツキの影響を低く抑えられ、そのままボス側ローレット部12Aの領域においても凸部12Abがシャフト3Aの大径部3Abの外周面に食い込んで圧入され、最終的にはシャフト3Aにボス7Aを同軸心で強固に結合される。
なお、ボス側真円部13Aとボス側ローレット部12Aの軸線方向の長さ比はボス側真円部13Aの方が長くても短くても、また同じでもよい。
また、凸部12Abがシャフト3Aの外周面を食い込むことでシャフト3Aの外周面に変形部が生じ、また削りかすが生じるものの、この変形部、削りかすは、凹部12Aaとシャフト3Aの外周面との間の空隙に収められるので、変形部、削りかすに邪魔されることなく、ボス7Aはシャフト3Aに円滑に結合される。
この実施の形態のモータによれば、簡単な構成でボス側ローレット部12Aの形状、ピッチ等のバラツキの影響を抑制してシャフト3Aにボス7Aを同軸心で結合することができる。
また、ボス7Aとシャフト3Aとを結合するに際して、ボス側ローレット部12Aの形状、ピッチ等のバラツキの影響が抑制されることから、ボス側ローレット部12Aの凹部12Aa、凸部12Abの加工精度を緩和することができる。
また、シャフト3Aにはなく、ボス7Aにのみローレット部12Aを有するため、圧入作業の際のシャフト3Aに対する回転方向の規制がなく、圧入作業が容易となる。
また、シャフト3Aは、真円形状であるため、シャフト3における寸法管理項目の削減、加工の容易化を図ることができる。
また、シャフト3Aとボス7Aとが同軸心で結合されているか否かの検査が緩和され、または不要となる。
また、シャフト3Aとボス7Aとが同軸心で結合されるので、ボス7Aのスプライン孔11には軸が円滑にスプライン結合されるとともに、このスプライン結合部での異常摩耗、異音の発生を防止することができる。
参考例1
図10は参考例1の電動パワーステアリング装置用のモータのボスを示す側断面図、図11は図10のXI−XI線に沿った矢視断面図、図12は図11の矢印Aの部位を示す拡大図、図13は図10のボスをシャフトに圧入したときを示す側断面図、図14は図13のXIV−XIV線に沿った矢視断面図、図15は図14の矢印Bの部位を示す拡大図である。
参考例1では、ボス7Bの孔10Bは、内周面が平滑面であるボス側真円部13Bと、このボス側真円部13Bにおいて周方向に等分間隔で形成されローレット加工が施されたボス側ローレット部12Bとを有している。
ボス側ローレット部12Bの両側には、シャフト3Bが孔10Bに圧入するときに生じた変形部16、削りかすを受け入れる溝部15が形成されている。
ボス7Bは、主成分の鉄系金属にモリブデン、ニッケルが含有し焼入れ後の硬度が例えばHRC30の高い硬度の焼結金属材料で構成され、金型内で、加圧、高温下で燒結、形成される。
シャフト3Bは、ボス7Bより低い硬度の材料で構成されている。
他の構成は、実施の形態1のモータと同じである。
参考例1では、シャフト3Bにボス7Bを圧入する際に、ボス側真円部13Bにより、ボス7Bの軸心とシャフト3Bの軸心とが一致して圧入するように案内し、かつボス側ローレット部12Bによりシャフト3Bの外周面に食い込む。
従って、ボス側ローレット部12Bの形状、ピッチ等にバラツキがあったとしても、シャフト3Bの軸心とボス7Bの軸心とがボス側真円部13Bで一致した状態で圧入されることになり、ボス側ローレット部12Bのバラツキの影響を受けずに、そのままボス側ローレット部12Bがシャフト3Bの外周面に食い込んで圧入され、最終的にはシャフト3Bにボス7Bを同軸心で強固に結合される。
また、ボス側ローレット部12Bがシャフト3Bの外周面に食い込むことでシャフト3Bの外周面に変形部が生じ、また削りかすが生じるものの、この変形部、削りかすは、溝部15に収められるので、変形部、削りかすに邪魔されることなく、ボス7Bはシャフト3Bに円滑に結合される。
参考例1のモータによれば、簡単な構成でボス側ローレット部12Bの形状、ピッチ等のバラツキの影響を抑制してシャフト3Bにボス7Bを同軸心で結合することができる。
また、シャフト3Bにはなく、ボス7Bにのみローレット部12Bを有するため、圧入作業の際のシャフト3Bに対する回転方向の規制がなく、圧入作業が容易となる。
また、シャフト3Bは、段差を有することなく真円形状であるため、シャフト3Bにおける寸法管理項目の削減、加工の容易化を図ることができる。
また、ボス7Bとシャフト3Bとを結合するに際して、ボス側ローレット部12Bの形状、ピッチ等のバラツキの影響が抑制されることから、ボス側ローレット部12Bの加工精度を緩和することができる。
また、シャフト3Bとボス7Bとが同軸心で結合されているか否かの検査が緩和され、または不要となる。
また、シャフト3Bとボス7Bとが同軸心で結合されるので、ボス7Bのスプライン孔11には軸が円滑にスプライン結合されるとともに、このスプライン結合部での異常摩耗、異音の発生を防止することができる。
また、ボス側ローレット部12Bは周方向に等分間隔で形成されているので、シャフト3Bにボス7Bを圧入する際の荷重は軸線方向に対して偏ることはなく、円滑に圧入される。
参考例2
図16は参考例2のモータのシャフト20を示す側面図、図17は図16のXVII−XVII線に沿った矢視断面図、図18は図16のシャフト20にボス23を圧入する途中を示す側断面図である。
参考例2では、シャフト20の端部は、先端部に形成された外周面が平滑面でありボス23の孔26に嵌入されるシャフト側真円部21と、このシャフト側真円部21と軸心が一致して隣接して形成され外周面にローレット加工が施されたシャフト側ローレット部22とから構成されている。
シャフト側真円部21の外径寸法は、シャフト側ローレット部22の凸部22bの外径寸法よりも小さく、シャフト側ローレット部22の凹部22aの外径寸法よりも大きい。
なお、シャフト20はボス23よりも高い硬度の材料で構成されている。
他の構成は、実施の形態1のモータと同じである。
参考例2のモータでは、シャフト20にボス23を圧入する際に、図18に示すように、シャフト側真円部21までボス23を嵌入し、引き続きシャフト側ローレット部22までボス23を圧入する。
従って、シャフト側ローレット部22の凹部22a、凸部22bの形状、ピッチ等にバラツキがあったとしても、シャフト20の軸心とボス23の軸心とがシャフト側真円部21で予め一致した状態で圧入される。
この結果、シャフト側ローレット部22の寸法、ピッチ等のバラツキの影響を受けずに、そのままシャフト側ローレット部22の領域においても凸部22bがボス23の孔26の内壁面に食い込んで圧入され、最終的にはシャフト20にボス23を同軸心で強固に結合される。
なお、シャフト側真円部21とシャフト側ローレット部22の軸線方向の長さ比はシャフト側真円部21の方が長くても短くても、また同じでもよい。
また、凸部22bで孔26の内壁面が変形して変形部が生じ、また削られて削りかすが生じるものの、この変形部、削りかすは、孔26の内壁面とシャフト側ローレット部22の凹部22aとの空隙に収まり、変形部、削りかすに邪魔されることなく、ボス23はシャフト20に円滑に結合される。
なお、削りかすの一部はポケット部14に収まる。
参考例2のモータによれば、簡単な構成でシャフト側ローレット部22の形状、ピッチ等のバラツキの影響を抑制してシャフト20にボス23を同軸心で結合することができる。
また、ボス23とシャフト20とを結合するに際して、シャフト側ローレット部22の形状、ピッチ等のバラツキの影響が抑制されることから、シャフト側ローレット部22の凹部22a、凸部22bの加工精度を緩和することができる。
また、ボス23にはなく、シャフト20にのみローレット部22を有するため、圧入作業の際のボス23に対する回転方向の規制がなく、圧入作業が容易となる。
また、ボス23は、段差を有することなく真円形状であるため、ボス23における寸法管理項目の削減、加工の容易化を図ることができる。
また、シャフト20とボス23とが同軸心で結合されているか否かの検査が緩和され、または不要となる。
また、シャフト20とボス23とが同軸心で結合されるので、ボス23のスプライン孔11には軸が円滑にスプライン結合されるとともに、このスプライン結合部での異常摩耗、異音の発生を防止することができる。
参考例3
図19は参考例3のモータのシャフト20Aを示す正面図、図20は図19のシャフト20Aを示す側面図、図21は図19のシャフト20Aにボス23Aを圧入する途中を示す側断面図である。
参考例3では、シャフト20Aの端部は、先端部に形成され周面にローレット加工が施されたシャフト側ローレット部22Aと、このシャフト側ローレット部22Aと軸心が一致して隣接して形成され外周面が平滑面であるシャフト側真円部21Aとを有している。
ボス23Aの孔26Aは、最奥側においてシャフト側真円部21Aよりも内径が小さい小径面26Aaと、シャフト側真円部21Aと同径の大径面26Abとを有している。
孔26Aの小径面26Aaの内径寸法は、シャフト側ローレット部22Aの凸部22Abの外径寸法よりも小さく、シャフト側ローレット部22Aの凹部22Aaの外径寸法よりも大きい。
シャフト側ローレット部22Aの軸線方向の長さは、ボス23Aの大径面26Abの軸線方向長さより短い。
なお、シャフト20Aはボス23Aよりも高い硬度の材料で構成されている。
他の構成は、実施の形態1のモータと同じである。
参考例3のモータでは、シャフト20Aにボス23Aを圧入する際に、図21に示すように、シャフト側真円部21Aまでボス23Aを嵌入し、引き続きボス23Aを圧入し、シャフト側ローレット部22Aを孔26Aの小径面26Aaに食い込ませる。
従って、シャフト側ローレット部22Aの凹部22Aa、凸部22Abの形状、ピッチ等にバラツキがあったとしても、シャフト20Aの軸心とボス23Aの軸心とがシャフト側真円部21Aで予め一致した状態で嵌入される。
この結果、シャフト側ローレット部22Aのバラツキの影響を受けずに、そのままシャフト側ローレット部22Aの領域においても凸部22Abがボス23Aの孔26Aの内壁面に食い込んで圧入され、最終的にはシャフト20Aにボス23Aを同軸心で強固に結合される。
また、凸部22Abで孔26Aの小径面26Aaが変形して変形部が生じ、また削られて削りかすが生じるものの、この変形部、削りかすは、小径面26Aaの壁面とシャフト側ローレット部22Aの凹部22Aaとの空隙に収まり、変形部、削りかすに邪魔されることなく、ボス23Aはシャフト20Aに円滑に結合される。
なお、シャフト側真円部21Aとシャフト側ローレット部22Aの軸線方向の長さ比はシャフト側真円部21Aの方が長くても短くても、また同じでもよい。
参考例3のモータによれば、簡単な構成でシャフト側ローレット部22Aの形状、ピッチ等のバラツキの影響を抑制してシャフト20Aにボス23Aを同軸心で結合することができる。
また、ボス23Aとシャフト20Aとを結合するに際して、シャフト側ローレット部22Aの形状、ピッチ等のバラツキの影響が抑制されることから、シャフト側ローレット部22Aの凹部22Aa、凸部22Abの加工精度を緩和することができる。
また、ボス23Aにはなく、シャフト20Aにのみローレット部22Aを有するため、圧入作業の際のボス23Aに対する回転方向の規制がなく、圧入作業が容易となる。
また、ボス23Aは、真円形状であるため、ボス23Aにおける寸法管理項目の削減、加工の容易化を図ることができる。
また、シャフト20Aとボス23Aとが同軸心で結合されているか否かの検査が緩和され、または不要となる。
また、シャフト20Aとボス23Aとが同軸心で結合されるので、ボス23Aのスプライン孔11には軸が円滑にスプライン結合されるとともに、このスプライン結合部での異常摩耗、異音の発生を防止することができる。
参考例4
図22は参考例4のモータのシャフト20Bを示す正面図、図23は図22のシャフト20Bを示す側面図、図24は図22の矢印Cの部位を示す拡大図、図25は図22のシャフトにボスをシャフトに圧入したときを示す側断面図、図26は図25のXXVI−XXVI線に沿った矢視断面図、図27は図26の矢印Dの部位を示す拡大図である。
参考例4では、シャフト20Bの端部は、外周面が平滑面であるシャフト側真円部21Bと、このシャフト側真円部21Bにおいて周方向に間隔をおいて形成されローレット加工が施されたシャフト側ローレット部22Bとを有している。
シャフト側ローレット部22Bの凸部の両側には、シャフト20Bがボス23Bの孔26Bに圧入するときに生じる変形部25、削りかすを受け入れる溝部24が形成されている。
なお、シャフト20Bはボス23Bよりも高い硬度の材料で構成されている。
他の構成は、実施の形態1のモータと同じである。
参考例4では、シャフト20Bにボス23Bを圧入する際に、シャフト側真円部21Bにより、ボス23Bの軸心とシャフト20Bの軸心とが一致して圧入するように案内し、かつシャフト側ローレット部22Bによりシャフト20Bの外周面に食い込む。
従って、シャフト側ローレット部22Bの形状、寸法等にバラツキがあったにしても、シャフト20Bの軸心とボス23Bの軸心とがシャフト側真円部21Bで一致した状態で圧入される。
この結果、シャフト側ローレット部22Bの形状、ピッチ等のバラツキの影響を受けずに、そのままシャフト側ローレット部22Bがシャフト20Bの外周面に食い込んで圧入され、最終的にはシャフト20Bにボス23Bを同軸心で強固に結合される。
また、シャフト20Bの圧入の際に生じた変形部25は溝部24に受け入れられ、変形部、削りかすに邪魔されることなく、ボス23Bはシャフト20Bに円滑に結合される。
参考例4のモータによれば、簡単な構成でシャフト側ローレット部22Bの形状、ピッチ等のバラツキの影響を抑制してシャフト20Bにボス23Bを同軸心で結合することができる。
また、ボス23Bにはなく、シャフト20Bにのみローレット部22Bを有するため、圧入作業の際のボス23Bに対する回転方向の規制がなく、圧入作業が容易となる。
また、ボス23Bは、段差を有することなく真円形状であるため、ボス23Bにおける寸法管理項目の削減、加工の容易化を図ることができる。
また、ボス23Bとシャフト20Bとを結合するに際して、シャフト側ローレット部22Bの形状、ピッチ等のバラツキの影響が抑制されることから、シャフト側ローレット部22Bの加工精度を緩和することができる。
また、シャフト20Bとボス23Bとが同軸心で結合されているか否かの検査が緩和され、または不要となる。
また、シャフト20Bとボス23Bとが同軸心で結合されるので、ボス23Bのスプライン孔11には軸が円滑にスプライン結合されるとともに、このスプライン結合部での異常摩耗、異音の発生を防止することができる。
また、シャフト側ローレット部22Bは周方向に等分間隔で形成されているので、シャフト20Bにボス23Bを圧入する際の荷重は軸線方向に対して偏ることはなく、円滑に圧入される。
なお、上記各実施の形態では、回転電機として電動パワーステアリング装置用ブラシ付モータについて説明したが、電動パワーステアリング装置用ブラシレスモータでもよく、また他の用途のモータであってもよい。
また、この発明は、回転電機として発電機にも適用できる。
1 ヨーク、3,20,20a,20B シャフト、3Aa 小径部、3Ab 大径部、7,7A,23 ボス、10,26,26A 孔、12 ボス側ローレット部、12a 凹部、12b 凸部、13 ボス側真円部、14 ポケット部、15,24 溝部、16,25 変形部、21 シャフト側真円部、22 シャフト側ローレット部、22a,22Aa 凹部、22b,22Ab 凸部、26Aa 小径面、26Ab 大径面。

Claims (5)

  1. 固定子と、この固定子内の中心軸線上に回転自在に設けられた回転子と、この回転子のシャフトの端部を挿入した孔を有するボスとを備え、
    前記ボスは、前記孔の、前記シャフトが圧入される側に形成された内周面が平滑面であるボス側真円部と、
    このボス側真円部と軸心が一致して軸線方向に隣接して形成され、ボス及びシャフトの周方向の相対移動を阻止するボス側ローレット部とを有しており、
    前記シャフトは、前記ボス側真円部に圧入した後、前記ボス側ローレット部の凸部を前記シャフトに食い込ませることで前記ボスと結合されるよう構成されていることを特徴とする回転電機。
  2. 記ボス側真円部の内径寸法は、前記ボス側ローレット部の凸部の内径寸法よりも大きく、かつ前記ボス側ローレット部の凹部の内径寸法よりも小さく、
    記凸部をシャフトの外周面に食い込ませることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 記ボス側真円部の内径寸法は、前記ボス側ローレット部の凸部及び凹部のそれぞれの内径寸法よりも小さく、
    前記シャフトは、前記ボス側真円部に嵌入される小径部と、この小径部に隣接して設けられ外径寸法が前記凸部よりも大きく、前記凹部よりも小さい大径部とを有しており、
    記凸部を前記大径部の外周面に食い込ませることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記孔は、前記シャフトが挿入される側の周縁部に、外側に向かって径方向に拡大した傾斜面を有するポケットが形成されており、このポケットは、前記シャフトを前記孔に挿圧入するときに生じる削りかすを受け入れることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の回転電機。
  5. 回転電機は、ステアリングに回転力を伝達する電動パワーステアリング装置用モータである請求項1から請求項4の何れか1項に記載の回転電機。
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