JP5111546B2 - 荷揚げ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷揚げ装置に関し、梯子に着脱可能に取り付けて屋根へ荷揚げする手動式の荷揚げ装置に関するものである。
一般住宅の屋根の上に太陽電池パネルやソーラ温水器のパネルを取り付けたり、屋根瓦を取り付けたり、その他の修繕工事等を行う場合に、地上から屋根の軒端に亙ってアルミニウム製の梯子を立て掛け、作業者が資材を抱えながら梯子を登って屋根の上へ資材を荷揚げする作業を行っている。特に、屋根に複数枚(例えば、17〜23枚)の太陽電池パネルを取り付ける場合、重量のある1枚のソーラパネル(1枚当り約17kg)の荷揚げ作業を繰り返し行う必要があるため、多大な労力と時間がかかるうえに、作業の安全性も確保できないという問題がある。このような問題点を解決する為に種々の荷揚げ装置が提案され実用に供されている。
特許文献1の手動式の荷揚げ装置は、梯子の左右1対の縦枠材の前面に昇降可能に設けられ荷揚げ対象物を載せる荷台と、荷台を梯子の縦枠材に沿って手動にて昇降移動させる牽引機構を有する。
荷台は、伸縮可能な縦枠と横枠とを有する金属製の矩形枠体と、枠体の下部に取り付けられて荷揚げ対象物の底部を支持する金属製の1対の座板と、縦枠の両側部に固定され梯子の両側を挟み込む1対の側部位置決め板などを備えている。
牽引機構は、枠体の上端部の左右両端部に連結された1対の鎖の頂部を支持する動滑車と、梯子の最上段の横木(踏桟)に固定した吊り下げ用紐に連結された定滑車と、吊り下げ用紐に一端が連結され且つ他端が動滑車と定滑車を経由して地上へ延びる荷揚げ用ロープとを備えている。作業者が地上から荷揚げ用ロープを地上側に引っ張ることで荷台を梯子に沿って昇降させることできる。
他方、特許文献2の電動式の荷揚げ装置は、梯子の左右1対の縦枠材の前面側に沿って配設され1対の縦枠材よりも広幅の1対のガイドレールと、これらガイドレールの前面に昇降可能に取り付けられ荷揚げ対象物を載せる荷台と、梯子の下端部分の踏桟に着脱可能に固定され荷台をガイドレールに沿って昇降移動させる小型の電動ウインチとを備えている。
特開2005−120638号公報 特開2003−63799号公報
2階建て等の屋根が高い家屋に2段のスライド式梯子を立て掛ける場合、梯子の縦枠材の前面が段付き状になるため、梯子の長手方向の全長に亙って昇降させる昇降体を用いることができない。そのため、屋根付近では、人力にて荷揚げ対象物を荷揚げすることになるため、危険であり、多大の労力を要する。
特許文献1の荷揚げ装置においては、1個の荷揚げ対象物の荷揚げの都度、荷揚げ対象物の他に、金属製の重い荷台も手動にて荷揚げすることになるため、荷揚げの労力を軽減することはできない。荷台は、枠体、座板、側部位置決め板など部品数が多いため、製作コストが高価になるうえ、使用場所に搬出入するのに多大の労力を要する。
特許文献2の荷揚げ装置は、装置を構成する部品点数が多いため、製作コストが高価になるうえ、梯子への組み付け作業や分解作業に多大の労力と時間を要する。屋根ふき作業等の作業期間の長い作業の場合には設置して使用する価値があるとしても、太陽電池パネルやソーラ温水器のパネルの取り付け作業のように、短期間で済む作業に採用するのには適していない。
本発明の目的は、屋根の上へ荷揚げ対象物を荷揚げする荷揚げ装置において、軽量な装置にすること、設置や解体や搬出入を簡単に行えるようにすること、安価に製作可能にすること、作業の安全性を確保しつつも作業者の労力を大幅に軽減可能にすること、等である。
請求項1の荷揚げ装置は、地上から屋根に立て掛ける金属製梯子に着脱可能に設けられる荷揚げ装置において、上記梯子の下端側部分に着脱可能に固定され梯子の前面側へ突出する下支柱と、上記梯子の上端側部分に着脱可能に固定され梯子の前面側へ突出する上支柱と、梯子の前面から離隔するように下支柱と上支柱とに張架されたガイド用ロープと、上支柱の上端近傍部に付設された定滑車と、前記ガイド用ロープで支持される遊転滑車と動滑車とを有する滑車ブロックと、上支柱の上端近傍部又は定滑車に一端が連結され且つ動滑車と定滑車を経由して地上へ延びる荷揚げロープと、前記滑車ブロックに連結されて荷揚げ対象物を吊持可能な吊持具とを備え、前記荷揚げロープを地上において手動にて引っ張ることにより、前記荷揚げ対象物の下端部以外の部分を金属製梯子の前面から離隔させた状態に保持して、金属製梯子に沿って荷揚げ可能に構成したことを特徴としている。
請求項2の荷揚げ装置は、請求項1の発明において、前記下支柱は、梯子の幅方向の中央に対応する位置に梯子の長手方向と直交又は略直交する状態に配設され、前記下支柱の下部は、梯子の横木に1対の垂木止クランプを介して固定されたライダーズタラップに、1対の垂木止クランプを介して固定されたことを特徴としている。
請求項3の荷揚げ装置は、請求項2の発明において、前記上支柱は、梯子の幅方向の中央に対応する位置に鉛直又は略鉛直な状態に配設され、前記上支柱の下部は、梯子の横木に1対の垂木止クランプを介して固定されたライダーズタラップに、1対の垂木止クランプを介して固定されたことを特徴としている。
請求項4の荷揚げ装置は、請求項2の発明において、前記下支柱の上端部と、梯子の下端近傍部の横木とを連結するチェーン部材を設けたことを特徴としている。
請求項5の荷揚げ装置は、請求項3の発明において、前記梯子の上端より上方へ延びる延長部材を1対の垂木止クランプを介して梯子に固定し、前記上支柱の上端部と、前記延長部材の上端部とを連結するチェーン部材を設けたことを特徴としている。
請求項6の荷揚げ装置は、請求項1の発明において、前記ガイド用ロープの上端部が前記定滑車を介して前記上支柱に連結されたことを特徴としている。
請求項7の荷揚げ装置は、請求項1の発明において、前記滑車ブロックに前記遊転滑車より上側に位置するガイド滑車を設け、前記荷揚げロープを前記ガイド滑車と遊転滑車とで案内することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、荷揚げ装置が、下支柱と上支柱と、ガイド用ロープと、定滑車と、滑車ブロックと、荷揚げロープと、滑車ブロックに連結された吊持具等で構成されているため、全体の重量が軽量で、簡単な少数の部材から構成されるため安価に製作可能であり、設置や解体や搬出入を簡単に行なうことができる。
作業者が地上から荷揚げロープで荷揚げ対象物だけを荷揚げできるため、作業の安全性を確保しつつ荷揚げ作業の労力を大幅に軽減することができる。
滑車ブロックは、梯子の前面側から離隔するように下支柱と上支柱とに張架されたガイド用ロープでガイドされつつ荷揚げロープにより昇降移動するので、屋根が高い家屋の場合に複数段のスライド式梯子を適用してもスムーズに昇降移動することができる。
請求項2の発明によれば、下支柱は、梯子の幅方向の中央に対応する位置に梯子の長手方向と直交又は略直交する状態に配設され、下支柱の下部は、梯子の横木に1対の垂木止クランプを介して固定されたライダーズタラップに、1対の垂木止クランプを介して固定されたので、下支柱を梯子に確実に強固に固定することができ、下支柱を梯子の横木に1対の垂木止クランプを介して固定するため、下支柱を梯子に容易に取り付けたり、取り外しすることができる。
垂木止クランプは安価な量産品が市販されているため、製作費の面で有利である。垂木止クランプは、固定/固定解除を簡単に行うことができ、固定状態では強固なクランプ状態となるので、種々の面で有利である。
請求項3の発明によれば、上支柱は、梯子の幅方向の中央に対応する位置に鉛直又は略鉛直な状態に配設され、上支柱の下部は、梯子の横木に1対の垂木止クランプを介して固定されたライダーズタラップに、1対の垂木止クランプを介して固定されたので、上支柱を梯子に確実に強固に固定することができ、上支柱を梯子の横木に1対の垂木止クランプを介して固定するため、上支柱を梯子に容易に取り付けたり、取り外しすることができる。
垂木止クランプは安価な量産品が市販されているため、製作費の面で有利である。垂木止クランプは、固定/固定解除を簡単に行うことができ、固定状態では強固なクランプ状態となるので、種々の面で有利である。
請求項4の発明によれば、下支柱の上端部と、梯子の下端近傍部の横木とを連結するチェーン部材を設けたので、荷揚げ対象物と滑車ブロックの昇降移動時の下支柱のぐらつきを確実に防止することができる。
請求項5の発明によれば、梯子の上端よりも上方へ延びる延長部材を1対の垂木止クランプを介して梯子に固定し、上支柱の上端部と、延長部材の上端部とを連結するチェーン部材を設けたので、荷揚げ対象物と滑車ブロックの昇降移動時の上支柱のぐらつきを確実に防止することができる。
請求項6の発明によれば、ガイド用ロープの上端部が定滑車を介して上支柱に連結されたので、滑車ブロックがガイド用ロープでガイドされつつ荷揚げロープによりスムーズに昇降移動することができる。
請求項7の発明によれば、滑車ブロックに遊転滑車より上側に位置するガイド滑車を設け、荷揚げロープをガイド滑車と遊転滑車とで案内するので、荷揚げ対象物と滑車ブロックの昇降移動時の荷揚げロープのぐらつきを確実に防止することができる。
本発明の実施例1に係る屋根に立て掛けた梯子と荷揚げ装置の斜視図である。 図1の梯子と荷揚げ装置の側面図である。 梯子の踏桟に下支柱を固定した状態を示す要部拡大斜視図である。 梯子の踏桟に上支柱と延長部材を固定した状態を示す要部拡大斜視図である。 遊転滑車と動滑車とからなる滑車ブロックの斜視図である。 吊持具(閉状態)の斜視図である。 吊持具(開状態)の斜視図である。 パネルを挟持した状態の吊持具の斜視図である。 実施例2に係る屋根に立て掛けた梯子と荷揚げ装置の側面図である。 梯子の踏桟に下支柱を固定した状態を示す要部拡大斜視図である。 梯子の踏桟に上支柱を固定した状態を示す要部拡大斜視図である。 遊転滑車と動滑車とガイド滑車とからなる滑車ブロックの斜視図である。 ガイド用ロープと荷揚げロープを滑車ブロックと定滑車に取り付けた状態を示す斜視図である。 変更形態に係る吊持具の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、荷揚げ装置1は、地上から家屋の屋根Rの軒端に立て掛けたアルミニウム製の二段のスライド式梯子2に着脱可能に設けられ、作業者による地上からの手動操作により荷揚げ対象物3(例えば、太陽電池パネルやソーラ温水器のパネルなど)を屋根Rの上に荷揚げできる手動式の荷揚げ装置である。
この荷揚げ装置1は、梯子2の下端側部分に固定された下支柱5と、梯子2の上端側部分に固定された上支柱6と、下支柱5と上支柱6とに張架されたガイド用ロープ7と、上支柱6の上端近傍部に付設された定滑車8と、ガイド用ロープ7に支持されて昇降移動可能な滑車ブロック9と、滑車ブロック9を昇降移動させる為の荷揚げロープ10と、荷揚げ対象物3を吊持可能な吊持具11と、下支柱5と梯子2の横木(踏桟)4とを連結するチェーン部材12と、梯子2の上端に固定される延長部材13と、上支柱6と延長部材13とを連結するチェーン部材14とを備えている。
図1〜図3に示すように、下支柱5は、梯子2の前面側から前方へ突出するように屋根Rに立て掛けた梯子2の長手方向と略直交する状態(ほぼ垂直状態)に且つ梯子2の幅方向の中央に対応する位置に配設され、梯子2の下端近傍部の最下段の踏桟4aよりも一段上の踏桟4bに1対の垂木止クランプ19,20を介して着脱可能に強固に固定されている。尚、下支柱5は、梯子2の長手方向と直交する状態(垂直状態)に固定してもよい。
下支柱5は所定の長さの鋼製のパイプで構成され、この下支柱5は、梯子2の下端側部分の踏桟4bに着脱可能に固定される。下支柱5の上端部分には、3つのアイナット15が固定されている。下支柱5の下端側部分には、上下1対の垂木止クランプ17,18を介してライダーズタラップ16が取り付けられている。ライダーズタラップ16は湾曲材16aと直線材16bとでD字状に形成され、下支柱5の下部が垂木止クランプ17により湾曲材16aの頂部中央に連結され、下支柱5の下端部が垂木止クランプ18により直線材16bに固定されている。
ライダーズタラップ16の湾曲材16aと直線材16bの両端部には、1対の垂木止クランプ19,20が取り付けられ、これら垂木止クランプ19,20が踏桟4bに着脱可能に強固に固定されている。こうして、下支柱5とライダーズタラップ16は、1対の垂木止クランプ17,18により一体的に連結された下支柱ブロック5Aとなっており、この下支柱ブロック5Aが垂木止クランプ19,20により踏桟4bに着脱可能に強固に固定されている。それ故、垂木止クランプ19,20のクランプ用ボルト・ナットを操作することで、下支柱ブロック5Aを梯子2に対して迅速に固定したり、固定解除したりすることができる。
ガイド用ロープ7の張力がある程度大きくなっても下支柱5がガタつかないように、下支柱5の上端部をガイド用ロープ7の反対側へ引っ張る補強手段としてのチェーン部材12が設けられている。チェーン部材12は、下支柱5の上端部を梯子2の下端近傍部に連結する為に傾斜状に弛みなく張架され、下支柱5とチェーン部材12とで直角三角形の2辺を形成し、チェーン部材12が直角三角形の斜辺となし、下支柱5とチェーン部材12間の角度は約20〜30度である。
チェーン部材12の下端部に単クランプ21を設け、チェーン部材12の上端部にフック部材22を設けてある。フック部材22は、例えば金属製のスプリングフックからなる。チェーン部材12の下端部が梯子2の下端近傍部の最下段の踏桟4aの中央部位に単クランプ21を介して着脱可能に連結され、チェーン部材12の上端部が下支柱5の上端部のアイナット15にフック部材22を介して着脱可能に連結され、弛みのない状態に張架されたチェーン部材12が梯子2の踏桟4aと下支柱5の上端部とを連結している。それ故、ガイド用ロープ7から下支柱5の上端部に大きな荷重が作用しても、下支柱5がガタつくことがない。
図1、図2、図4に示すように、上支柱6は、梯子2の上端側部分の踏桟4cに着脱可能に固定され、この上支柱6は、屋根Rに立て掛けた梯子2の前面側へ且つ上方へ突出するように鉛直又は略鉛直な状態に且つ梯子2の幅方向の中央に対応する位置に配設され、上支柱6の下端部分が梯子2の上端近傍部の最上段の踏桟4cに1対の垂木止クランプ27,28を介して着脱可能に強固に固定されている。
上支柱6は、所定の長さの鋼製のパイプで構成され、上端部分には、3つのアイナット23が固定されている。上支柱6の下端側部分には、ライダーズタラップ16と同様のライダーズタラップ24が取り付けられている。ライダーズタラップ24は湾曲材24aと直線材24bとでD字状に形成され、上支柱6の下部が垂木止クランプ25により湾曲材24aの頂部中央に連結され、上支柱6の下端部が垂木止クランプ26により直線材24bに連結されている。
ライダーズタラップ24の湾曲材24aと直線材24bの両端部には、1対の垂木止クランプ27,28が取り付けられ、これら垂木止クランプ27,28が踏桟4cに着脱可能に強固に固定されている。それ故、上支柱6とライダーズタラップ24は、1対の垂木止クランプ25,26により一体的に連結された上支柱ブロック6Aとなっており、この上支柱ブロック6Aが垂木止クランプ27,28により踏桟4cに着脱可能に強固に固定されている。それ故、垂木止クランプ27,28のクランプ用ボルト・ナットを操作することで、上支柱ブロック6Aを梯子2に対して迅速に固定したり、固定解除したりすることができる。
ガイド用ロープ7の張力がある程度大きくなっても、上支柱6がガタつかないように、上支柱6の上端部をガイド用ロープ7と反対側へ引っ張る補強手段としての延長部材13及びチェーン部材14が設けられている。上支柱6と延長部材13とチェーン部材14とで直角三角形が形成され、上支柱6が上記直角三角形の斜辺をなし、上支柱6とチェーン部材14間の角度は約50〜60度である。チェーン部材14は、上支柱6の上端部を延長部材13の上端部に連結する状態に弛みなく張架されている。
延長部材13は、屋根Rに立て掛けた梯子2の上端側部分の後面に梯子2の上端より上方に延び梯子2と平行な状態に配設されている。延長部材13は、所定の長さの鋼製のパイプで構成され、上端部にはアイナット32が固定されている。
延長部材13の下部には垂木止クランプ29が取り付けられ、延長部材13の下端部には垂木止クランプ30が取り付けられ、上記の垂木止クランプ29を梯子2の最上段の踏桟4cに着脱可能に固定し且つ垂木止クランプ30を踏桟4cの一段下の踏桟4dに着脱可能に固定することにより、延長部材13が梯子2に着脱可能に強固に固定されている。それ故、延長部材13と垂木止クランプ29,30は一体的に連結された延長部材ブロック13Aとなっており、垂木止クランプ29,30のクランプ用ボルト・ナットを操作することで、延長部材ブロック13Aを梯子2に対して迅速に固定したり、固定解除したりすることができる。
チェーン部材14の両端部にフック部材31a,31bを設けてある。フック部材31a,31bは、例えば金属製のスプリングフックからなる。チェーン部材14の一端部が延長部材13の上端部のアイナット32にフック部材31bを介して連結され、チェーン部材14の他端部が上支柱6の上端部のアイナット23にフック部材31aを介して連結され、弛みなく張架されたチェーン部材14により、上支柱6の上端部と延長部材13の上端部とを連結している。
図1〜図4に示すように、ガイド用ロープ7は、耐久性と強度のある登山用ロープ(スタティックロープ)で構成されている。ガイド用ロープ7の下端部が下支柱5の上端部のアイナット15に固定され、ガイド用ロープ7の上端部が上支柱6の上端部のアイナット23に固定されている。ガイド用ロープ7は、下支柱5と上支柱6間において梯子2の前面側から前方へ離隔した状態で上支柱6の方へ移行するほど梯子2側へ移行するように傾斜状に架設され、弛みのない状態に張架されている。
図4に示すように、定滑車8の上端部にフック部材33を設け、定滑車8の下端部に荷揚げロープ10の一端を固定する止め金具8aを設けてある。定滑車8は、上支柱6の上端近傍部のアイナット23にフック部材33を介して連結されている。
図1、図2、図5に示すように、滑車ブロック9は、ガイド用ロープ7に支持される遊転滑車9aと、荷揚げロープ10をU形に案内して荷揚げロープ10に吊持された動滑車9bとを有する。滑車ブロック9の下端部には、荷揚げ対象物3を吊持する後述の吊持具11を吊持するフック部材37が設けられている。
図1,図2に示すように、荷揚げロープ10は、ガイド用ロープ7と同様に登山用ロープで構成されている。荷揚げロープ10の上端部が定滑車8の止め具8aに固定され、止め金具8aから下方へ延びた荷揚げロープ10は、滑車ブロック9の動滑車9bを経由して上方へ延びて定滑車8でUターンして下方へ延びて、下端部が下支柱5の上端部分のアイナット15に固定されている。
こうして、滑車ブロック9は、ガイド用ロープ7に支持された状態で昇降可能であり、荷揚げロープ10を下方へ引っ張ると、滑車ブロック9がガイド用ロープ7に沿って上昇し、荷揚げロープ10を繰り出すと、滑車ブロック9がガイド用ロープ7に沿って下降する。滑車ブロック9が最下位置のとき、荷揚げロープ10が弛みのない張架状態になる。
図6〜図8に示すように、吊持具11は太陽電池パネルやソーラ温水器のパネル3などの荷揚げ対象物を荷揚げ装置1により屋根Rの上へ荷揚げする際に、荷揚げ対象物を吊持するためのものである。吊持具11は滑車ブロック9のフック部材37に吊持した状態で使用される。
吊持具11は、太陽電池パネルやソーラ温水器のパネル3(荷揚げ対象物)の前面に当接する平板状の当接板34と、当接板34と接近対向状に配設されパネル3の裏面側を保持する保持板35と、当接板34の上端部と保持板35の上端部とをヒンジ結合する金属製のスプリング付きヒンジ部材36と、滑車ブロック9のフック部材37と連結する為の紐部材38とを有する。
当接板34は、パネル3の前面の上端部の一部と当接する大きさの厚手の木板で矩形状に形成されている。当接板34の下端部のパネル当接面には例えば薄ゴム板などの高摩擦部材39が貼着されている。
保持板35は、当接板34の長手方向の長さよりも短く且つ当接板34と同幅の大きさの厚手の矩形の木板35aと、上端部から当接板34の方へ少し延びる連結部35bとで側面視逆L字形に形成されている。保持板35の下端部のパネル保持面には、保持板35の幅よりも長い横長の角材からなる係合部材40が固定されている。係合部材40の前面の中央部分には、当接板34が係合する浅い係合凹部(図示略)が形成されている。係合部材40の上端部には、例えば薄ゴム板などの高摩擦部材41が貼着されている。
ヒンジ部材36により、当接板34の上端部と保持板35の連結部35bの端部が連結され、当接板34と保持板35とが開閉可能であり、スプリングにより当接板34と保持板35が閉方向へ付勢されている。
紐部材38は、吊持具11をフック部材37に連結する機能と、荷揚げ対象物3の重量を利用して当接板34と保持板35とを閉動作させる機能とを有するものである。紐部材38は、登山用ロープで構成されている。紐部材38の上部は、吊持具11の上端外へ延びたU形係合部38aに形成され、このU形係合部38aが滑車ブロック9のフック部材37に吊持される。
紐部材38の下部は吊持具11の内部空間に延びている。紐部材38の下部のうちの一端側部分が当接板34のパネル当接面の方へ延び、当接板34の中段部に形成された紐挿通孔を挿通して外側に突出し、玉結びされた端部が当接板34で係止されている。紐部材38の下部のうちの他端側部分が保持板35のパネル保持面の方へ延び、紐挿通孔を挿通して外側に突出し、玉結びされた端部により保持板35に係止されている。
吊持具11に前記のパネル3を挟持する場合、図7、図8に示すように、紐部材38を弛めて当接板34と保持板35を開き、パネル3の長手方向の外周枠3aの下面中央部を係合部材40の上面に高摩擦部材41を介して係合させ、当接板34をパネル3の前面に高摩擦部材39を介して当接させ、紐部材38のU形係合部38aを上方へ引っ張って緊張状態にすると、当接板34と保持板35とが閉状態になって両者が協働してパネル3の上端部を吊持可能に挟持した状態になる。
以上説明した実施例1の荷揚げ装置1の作用、効果について説明する。
一般住宅の高い屋根Rの上に太陽電池パネルやソーラ温水器のパネル3を取り付けたり、又はその他の屋根の修繕工事を行う為、地上から屋根Rの軒端に亙って立て掛けるアルミニウム製の二段のスライド式梯子2に手動式の荷揚げ装置1を取り付けて手動にてパネルを屋根Rの上へ荷揚げする。
この荷揚げ装置1は、分解した形態で使用場所に搬送し、梯子2を屋根Rに立て掛けてから、その梯子2に、下支柱ブロック5A、チェーン部材12、上支柱ブロック6A、延長部材ブロック13A、チェーン部材14、ガイド用ロープ7、荷揚げロープ10、滑車ブロック9等を取り付ける。この荷揚げ装置準備作業は、約20分程度の短時間で行うことができる。次に、荷揚げ対象物のパネル3を滑車ブロック9に連結した吊持具11で吊持可能に準備し、パネル3の下端部の裏面を梯子2の左右1対の縦枠材2aの表面に軽く接触状態にし、その状態で荷揚げを行う。このとき、図1に示すように、前記パネル3の下端部以外の部分を金属製梯子の前面から離隔させた状態に保持して、金属製梯子に沿って荷揚げを行う。
作業者が地上から荷揚げロープ10を地上側へ引っ張り操作すると、定滑車8と、滑車ブロック9の動滑車9bとを介して滑車ブロック9と吊持具11とパネル3とがガイド用ロープ7と梯子2に沿って上昇移動し、パネル3が梯子2の上端付近まで荷揚げされる。次に、屋根R側に待機している作業者がパネル3を片手で把持して屋根Rの上へ移載する。
ここで、動滑車9bを利用しているため、パネル3と滑車ブロック9の重量の約1/2の引っ張り力で荷揚げすることができる。荷揚げロープ10を地上側で引っ張り操作するだけで、軽い力で荷揚げできるため、パネル3の荷揚げを楽に能率的に行うことができる。しかも、パネル3以外には滑車ブロック9を荷揚げするのみで、荷揚げ装置1に属する昇降台等の重量物を荷揚げする必要がないため、荷揚げ作業の労力を大幅に軽減できると共に、荷揚げ作業の安全性を確保することできる。
このように、荷揚げ装置1は、下支柱5と、上支柱6と、ガイド用ロープ7と、定滑車8と、滑車ブロック9と、荷揚げロープ10と、チェーン部材12と、延長部材13と、チェーン部材14と、滑車ブロック9に連結された吊持具11等で構成されているため、全体の重量が軽量で、簡単な少数の部材から構成されるため安価に製作可能であり、設置や解体や搬出入を簡単に行なうことができる。
作業者が地上から荷揚げロープ10で荷揚げ対象物のパネル3だけを荷揚げできるため、作業の安全性を確保しつつ荷揚げ作業の労力を大幅に軽減することができる。
滑車ブロック9は、梯子2の前面側から離隔するように下支柱5と上支柱6とに張架されたガイド用ロープ7でガイドされつつ荷揚げロープ10により昇降移動するので、屋根Rが高い家屋の場合に複数段のスライド式梯子を適用してもスムーズに昇降移動することができる。
下支柱5は、梯子2の幅方向の中央に対応する位置に梯子2の長手方向と直交又は略直交する状態に配設され、下支柱5の下部は、梯子2の踏桟4bに1対の垂木止クランプ19,20を介して固定されたライダーズタラップ16に、1対の垂木止クランプ17,18を介して固定されたので、下支柱5を梯子2に確実に強固に固定することができ、下支柱ブロック5Aを梯子2の踏桟4bに1対の垂木止クランプ19,20を介して固定するため、下支柱5を梯子2に容易に取り付けたり、取り外しすることができる。
垂木止クランプ17〜20は安価な量産品が市販されているため、製作費の面で有利である。垂木止クランプ17〜20は、固定/固定解除を簡単に行うことができ、固定状態では強固なクランプ状態となるので、種々の面で有利である。
上支柱6は、梯子2の幅方向の中央に対応する位置に鉛直又は略鉛直な状態に配設され、上支柱6の下部は、梯子2の踏桟4cに1対の垂木止クランプ27,28を介して固定されたライダーズタラップ24に、1対の垂木止クランプ25,26を介して固定されたので、上支柱6を梯子2に確実に強固に固定することができ、上支柱ブロック6Aを梯子2の踏桟4cに1対の垂木止クランプ27,28を介して固定するため、上支柱ブロック6Aを梯子2に容易に取り付けたり、取り外しすることができる。
垂木止クランプ25〜28は安価な量産品が市販されているため、製作費の面で有利である。垂木止クランプ25〜28は、固定/固定解除を簡単に行うことができ、固定状態では強固なクランプ状態となるので、種々の面で有利である。
下支柱5の上端部と、梯子2の下端近傍部の踏桟4aとを連結するチェーン部材12を設けたので、パネル3と滑車ブロック9の昇降移動時の下支柱5のぐらつきを確実に防止することができる。
梯子2の上端よりも上方へ延びる延長部材13を1対の垂木止クランプ29,30を介して梯子2に固定し、上支柱6の上端部と、延長部材13の上端部とを連結するチェーン部材14を設けたので、パネル3と滑車ブロック9の昇降移動時の上支柱のぐらつきを確実に防止することができる。
滑車ブロック9が最下位置のとき、荷揚げロープ10が弛みのない張架状態になるので、荷揚げロープ10の下端部分がふらつくことがなく、作業者1人で滑車ブロック9へのパネル3のセッティングと荷揚げロープ10の引っ張り操作を行うことができる。
次に、実施例2について、図9〜図13に基づいて説明する。但し、前記実施例1と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。
図9に示すように、この荷揚げ装置1Aは、下支柱5と、上支柱6aと、ガイド用ロープ42と、荷揚げロープ50と、上支柱6aの上端近傍部に付設された定滑車8と、遊転滑車43aと動滑車43bとガイド滑車43cとを有する滑車ブロック43と、下支柱5と梯子2の踏桟4aとを連結するチェーン部材12と、上支柱6aと梯子2の踏桟4dとを連結するチェーン部材44とを備えている。
図9、図10に示すように、下支柱5及びライダーズタラップ16は、実施例1と同様に構成され、1対の垂木止クランプ17,18により一体的に連結された下支柱ブロック5Aとなっており、この下支柱ブロック5Aが垂木止クランプ19,20により梯子2の踏桟4bに着脱可能に強固に固定されている。
図9、図11に示すように、上支柱6aは、梯子2の上端近傍部の最上段の踏桟4cに着脱可能に固定され、この上支柱6aは、屋根Rに立て掛けた梯子2の前面側へ且つ上方へ突出するように略鉛直な状態に且つ梯子2の幅方向の中央に対応する位置に配設されている。
上支柱6aは、実施例1の上支柱6よりも長い鋼製のパイプで構成され、上端部と下端部には、夫々、アイナット45が固定されている。この上支柱6aの下部は、梯子2の踏桟4cに1対の垂木止クランプ27,28を介して固定されたライダーズタラップ24に、1対の垂木止クランプ25,26を介して強固に固定されている。それ故、上支柱6aとライダーズタラップ24は、1対の垂木止クランプ25,26により一体的に連結された上支柱ブロック6Bとなっており、この上支柱ブロック6Bが垂木止クランプ27,28により梯子2の踏桟4cに着脱可能に強固に固定されている。
荷揚げロープ50から上支柱6aに大きな荷重が作用しても上支柱6aがガタつかないように補強手段としてのチェーン部材44が設けられている。チェーン部材44は、上支柱6aの下端部と梯子2の踏桟4dを連結する傾斜状に弛みなく張架されている。
チェーン部材44の下端部に単クランプ46を設け、チェーン部材44の上端部にフック部材47を設けてある。フック部材47は、例えば金属製のスプリングフックからなる。チェーン部材44の下端部が梯子2の踏桟4dの中央部位に単クランプ46を介して着脱可能に連結され、チェーン部材44の上端部が上支柱6aの下端部のアイナット45にフック部材47を介して着脱可能に連結され、弛みのない状態に張架されたチェーン部材44が梯子の踏桟4dと上支柱6aの下端部とを連結している。
図9、図12、図13に示すように、滑車ブロック43は、ガイド用ロープ42に支持される遊転滑車43aと、荷揚げロープ50をU形に案内して荷揚げロープ50に吊持された動滑車43bと、遊転滑車43より上側に位置し遊転滑車43aと協働して荷揚げロープ50を案内するガイド滑車43cとを有する。滑車ブロック43の下端部には、荷揚げ対象物3を吊持する吊持具11を吊持するフック部材48が設けられている。
図9、図13に示すように、ガイド用ロープ42と荷揚げロープ50は、夫々、登山用ロープで構成されている。ガイド用ロープ42の下端部が下支柱5の上端部分のアイナット15に固定され、ガイド用ロープ42の上端部が定滑車8の連結金具49に固定されている。
荷揚げロープ50の上端部が連結金具49に固定され、連結金具49から下方へ延びた荷揚げロープ50は、滑車ブロック43の動滑車43aを経由して上方へ延びて定滑車8でUターンし、滑車ブロック43の遊転滑車43aとガイド滑車43cで案内されつつ下方へ延びて、下端部が下支柱5の上端部8のアイナット15に連結されている。滑車ブロック43が最下位置のとき、荷揚げロープ50が弛みのない張架状態になる。
こうして、滑車ブロック43は、ガイド用ロープ42で支持された状態で昇降可能であり、荷揚げロープ50を下方へ引っ張ると、ガイド用ロープ42に沿って上昇し、荷揚げロープ50を繰り出すと、滑車ブロック43がガイド用ロープ42に沿って下降する。
以上説明した実施例2の荷揚げ装置1Aの作用・効果について説明する。
地上から屋根Rの軒端に立て掛けるアルミニウム製の二段のスライド式梯子2に手動式の荷揚げ装置1Aを取り付けて手動にてパネル3を屋根Rの上へ荷揚げする。
この荷揚げ装置1Aは、分解した形態で使用場所に搬送し、梯子2を屋根Rに立て掛けてから、その梯子2に、下支柱ブロック5A、チェーン部材12、上支柱ブロック6B、チェーン部材44、ガイド用ロープ42、荷揚げロープ50、滑車ブロック43等を取り付ける。この荷揚げ装置準備作業は、約20分程度の短時間で行うことができる。次に、荷揚げ対象物のパネル3を滑車ブロック9に連結した吊持具11で吊持可能に準備し、パネル3の下端部の裏面を梯子2の左右1対の縦枠材2aの表面に軽く接触状態にし、その状態で荷揚げを行う。
作業者が地上から荷揚げロープ50を地上側へ引っ張り操作すると、定滑車8と、滑車ブロック43の動滑車43bとを介して滑車ブロック43と吊持具11とパネル3とがガイド用ロープ42と梯子2に沿って上昇移動し、パネル3が梯子2の上端付近まで荷揚げされる。次に、屋根R側に待機している作業者がパネル3を片手で把持して屋根Rの上へ移載する。
このように、この荷揚げ装置1Aは、下支柱5と、上支柱6a、定滑車8と、ガイド用ロープ42と、荷揚げロープ50と、滑車ブロック43と、チェーン部材12,44と、滑車ブロック43に連結された吊持具11等で構成され、実施例1の荷揚げ装置1と同様の効果が得られる。
さらに、荷揚げロープ50は、滑車ブロック43aの遊転滑車43aとガイド滑車43cとで案内されるので、パネル3と滑車ブロック43を荷揚げする際、荷揚げロープ50がふらつくことがない。
荷揚げロープ50のうちの引っ張り操作されるロープが、ロープよりも上側のガイド滑車43cで支持され且つ引っ張り操作されるロープがガイド用ロープ42よりも上側に位置するので、ガイド用ロープ42及び荷揚げロープ50でパネル3と滑車ブロック43を支持して、荷揚げ時の滑車ブロック43とパネル3のふらつきと、これらの荷重による荷揚げロープ50の撓みを軽減することができる。
滑車ブロック43が最下位置のとき、荷揚げロープ50が弛みのない張架状態になるので、荷揚げロープ50の下端部分がふらつくことがなく、作業者1人で滑車ブロック43へのパネル3のセット作業と荷揚げロープ50の引っ張り操作を行うことができる。
実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]実施例では、二段のスライド式梯子2に荷揚げ装置1,1Aを取り付けて荷揚げ対象物3を荷揚げする例を説明したが、この荷揚げ装置1,1Aは複数段のスライド式梯子にも適用することができる。
2]実施例では、パネル3を吊持可能に挟持する吊持具11について説明したが、その他、例えば工具や屋根瓦等を屋根Rの上に荷揚げする場合には、工具や屋根瓦等を吊持可能に収容する吊持具で工具や屋根瓦を荷揚げしてもよい。
3]パネル3を吊持可能に挟持する吊持具11は、実施例のものに限定されるものではない。例えば、図14に示すように、吊持具51は、実施例の吊持具11とは、保持板の形状、係合部材の構造が異なる。前記実施例1と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。
保持板52は、当接板34の長手方向の長さよりも短く且つ正面視台形形状の木板52aと、上端部から当接板34の方へ少し延びる連結部52bとで側面視逆L字形に形成されている。保持板52の下端部のパネル保持面には、保持板52の幅よりも長い横長の角材からなる係合部材53であって、その中央部分が切欠かれて分断された係合部材53が固定されている。この係合部材53の中央部分には係合凹部54が形成されている。係合凹部54は、実施例の係合凹部よりも深く凹設されている。この吊持具51は、強度を高める為に裏面の中央にプロテクションバーを設けたパネルを吊持する場合に採用される。
吊持具51にプロテクションバーを設けたパネルを挟持する場合、パネルの長手方向の外周枠の下面中央部分の一部を係合部材53の上面に高摩擦部材41を介して係合させるとともに、プロテクションバーを係合凹部54に係合させる。当接板34をパネルの前面に高摩擦部材39を介して当接させ、紐部材38のU形係合部38aを上方へ引っ張って緊張状態にすると、当接板34と保持板52とが閉状態となって両者が協働してパネルの上端部を吊持可能に挟持した状態になる。
4]実施例では、ガイド用ロープ7,42や荷揚げロープ10,50等に登山用ロープを採用したが、ワイヤーロープや、その他耐久性や強度のあるロープを採用してもよい。ガイド用ロープ7,42と荷揚げロープ10,50を一本のロープで構成してもよい。
また、チェーン部材12,14,44の代わりにワイヤーロープ等の耐久性や強度のあるロープを採用してもよい。
5]実施例1では、荷揚げロープ10の上端部を定滑車8の止め金具8aに固定したが、上支柱6の上端部分のアイナット23に固定してもよい。
6]実施例2では、荷揚げロープ50をガイド滑車43cと遊転滑車43aとで案内したが、ガイド滑車43cの代わりにガイドローラーや荷揚げロープ50を案内可能なガイド部材等を採用してもよい。
7]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態が実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
R 屋根
1、1A 荷揚げ装置
2 梯子
3 パネル(荷揚げ対象物)
4 踏桟
5 下支柱
6、6a 上支柱
7、42 ガイド用ロープ
8 定滑車
9、43 滑車ブロック
9a、43a 遊転滑車
9b、43b 動滑車
10、50 荷揚げロープ
11 吊持具
12 チェーン部材
13 延長部材
14 チェーン部材
16 ライダーズタラップ
24 ライダーズタラップ
17〜20 垂木止クランプ
25〜28 垂木止クランプ
43c ガイド滑車

Claims (7)

  1. 地上から屋根に立て掛ける金属製梯子に着脱可能に設けられる荷揚げ装置において、
    上記梯子の下端側部分に着脱可能に固定され梯子の前面側へ突出する下支柱と、
    上記梯子の上端側部分に着脱可能に固定され梯子の前面側へ突出する上支柱と、
    梯子の前面から離隔するように下支柱と上支柱とに張架されたガイド用ロープと、
    上支柱の上端近傍部に付設された定滑車と、
    前記ガイド用ロープで支持される遊転滑車と動滑車とを有する滑車ブロックと、
    上支柱の上端近傍部又は定滑車に一端が連結され且つ動滑車と定滑車を経由して地上へ延びる荷揚げロープと、
    前記滑車ブロックに連結されて荷揚げ対象物を吊持可能な吊持具とを備え、
    前記荷揚げロープを地上において手動にて引っ張ることにより、前記荷揚げ対象物の下端部以外の部分を金属製梯子の前面から離隔させた状態に保持して、金属製梯子に沿って荷揚げ可能に構成したことを特徴とする荷揚げ装置。
  2. 前記下支柱は、梯子の幅方向の中央に対応する位置に梯子の長手方向と直交又は略直交する状態に配設され、前記下支柱の下部は、梯子の横木に1対の垂木止クランプを介して固定されたライダーズタラップに、1対の垂木止クランプを介して固定されたことを特徴とする請求項1に記載の荷揚げ装置。
  3. 前記上支柱は、梯子の幅方向の中央に対応する位置に鉛直又は略鉛直な状態に配設され、前記上支柱の下部は、梯子の横木に1対の垂木止クランプを介して固定されたライダーズタラップに、1対の垂木止クランプを介して固定されたことを特徴とする請求項2に記載の荷揚げ装置。
  4. 前記下支柱の上端部と、梯子の下端近傍部の横木とを連結するチェーン部材を設けたことを特徴とする請求項2に記載の荷揚げ装置。
  5. 前記梯子の上端より上方へ延びる延長部材を1対の垂木止クランプを介して梯子に固定し、前記上支柱の上端部と、前記延長部材の上端部とを連結するチェーン部材を設けたことを特徴とする請求項3に記載の荷揚げ装置。
  6. 前記ガイド用ロープの上端部が前記定滑車を介して前記上支柱に連結されたことを特徴とする請求項1に記載の荷揚げ装置。
  7. 前記滑車ブロックに前記遊転滑車より上側に位置するガイド滑車を設け、
    前記荷揚げロープを前記ガイド滑車と遊転滑車とで案内することを特徴とする請求項1に記載の荷揚げ装置。
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