JP7514574B1 - 作業用ゴンドラ装置およびゴンドラ仮固定装置 - Google Patents

作業用ゴンドラ装置およびゴンドラ仮固定装置 Download PDF

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Abstract

Figure 0007514574000001
【課題】中間横桟の底板からの高さが異なる各種のゴンドラ本体に簡単に取り付けることができる昇降梯子を備えた作業用ゴンドラ装置を提供する。
【解決手段】本発明の作業用ゴンドラ装置は、建物の外壁面に沿って昇降するものであって、作業員が乗るゴンドラ本体1Aと、該ゴンドラ本体1Aの建物6側に設置される乗降ステップ9と、を備える。乗降ステップ9は、2本の縦枠10と、これらの縦枠10間に架設された踏み段11A、11Bと、2本の縦枠10をゴンドラ本体1Aの上横桟4に係止する上係止具12と、2本の縦枠10をゴンドラ本体1Aの中間横桟5に係止する中間係止具13と、上係止具12の上部に位置し、基部が両縦枠に回動自在に取り付けられたデッキ部14と、を備え、中間係止具13は、中間横桟5の高さに応じて縦枠10に沿って移動可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、高層建物等の外壁の改修工事や窓ふき等の清掃作業に用いられる作業用ゴンドラ装置およびゴンドラ仮固定装置に関する。
ゴンドラは、作業用足場の一種であり、高層建物の改修工事や清掃作業、さらには橋梁工事等にも用いられることがある。ゴンドラは、通常、屋上からワイヤロープで吊り下げられ、電動で昇降させながら、外壁の改修工事や清掃作業などの作業を行う。
ゴンドラを用いる作業では、作業員が建物のバルコニーやベランダ(以下、単に「ベランダ」という。)からゴンドラに乗り込む、あるいはこれとは逆に、ゴンドラから建物のベランダに乗り移る必要がある。このようなゴンドラへの乗降は、安全かつ迅速に行う必要がある。
特許文献1には、ゴンドラから水平方向に突出可能な踏み板と、建物のベランダから踏み板の先端縁に立てかけることができる梯子とを備え、さらに梯子と踏み板を繋ぎ止める連結構造を有するゴンドラ用タラップ装置が記載されている。
特許第6722851号公報
作業用のゴンドラは、通常、少なくとも長方形状の底板の四隅に支柱を立設し、該支柱間に上横桟が架設され、さらに該上横桟の下方位置に中間横桟が架設された形態を有する。特許文献1では、ゴンドラの上横桟および中間横桟に一対の柱を固定し、これらの柱に踏み板の一端を回動可能に取り付けている(図3を参照)。使用時には、踏み板を水平姿勢に回動し、建物のベランダとゴンドラとの間を、踏み板を経て移動できるようにしている。
しかし、ゴンドラは、幅(建物の外壁面に垂直な方向の長さ)が約412~643mmと狭いため、ゴンドラへの乗り降りは危険を伴いやすい。特に、強風等でゴンドラが揺れる状況下では、一層危険である。そのため、ゴンドラから安全に乗降できる作業用ゴンドラ装置の開発が要望されている。
本発明の課題は、ゴンドラへの乗降時の安全性を高めた作業用ゴンドラ装置およびゴンドラ仮固定装置を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の作業用ゴンドラ装置は、建物の外壁面に沿って昇降するものであって、作業員が乗るゴンドラ本体と、該ゴンドラ本体の建物側に設置される乗降ステップと、を備える。
ゴンドラ本体は、
作業員が立って作業するための底板と、
少なくとも底板の四隅に立設した支柱と、
該支柱間に架設された上横桟と、
該上横桟の下方位置で支柱間に架設した中間横桟と、
を備える。
乗降ステップは、
2本の縦枠と、
これらの縦枠間に架設された踏み段と、
2本の縦枠を上横桟に係止する上係止具と、
2本の縦枠を中間横桟に係止する中間係止具と、
上係止具の上部に位置し、基部が両縦枠に回動自在に取り付けられ、ゴンドラ本体と建物との間に位置する水平姿勢と、縦枠に沿った垂直姿勢との間を回動可能であるデッキ部と、
を備え、
中間係止具は、中間横桟の高さに応じて縦枠に沿って移動可能である。
本発明の他の作業用ゴンドラ装置は、作業員が乗るゴンドラ本体と、該ゴンドラ本体の建物側と反対側に設置されるゴンドラ柵と、を備える。
ゴンドラ本体は、
作業員が立って作業するための底板と、
少なくとも底板の四隅に立設した支柱と、
該支柱間に架設された上横桟と、
該上横桟の下方位置で支柱間に架設した中間横桟と、
を備える。
ゴンドラ柵は、互いに連結された下部と上部とからなり、
前記下部は、上横桟より下方に位置し、2本の縦枠と、該縦枠を上横桟に係止する上係止具と、縦枠を中間横桟に係止する中間係止具と、を備え、
前記上部は、前記上横桟より上方に位置し、コ字形またはU字形の枠材と、該枠材内の空間に架設された格子または網材と、を備え、
前記中間係止具は、前記中間横桟の高さに応じて前記縦枠に沿って移動可能である、
本発明のさらに他の作業用ゴンドラ装置は、前記ゴンドラ本体と、前記乗降ステップと、前記ゴンドラ柵とを備える。乗降ステップは、ゴンドラ本体の建物側に設置され、ゴンドラ柵は、前記乗降ステップと対向する、ゴンドラ本体の前記建物側と反対側に設置される。
本発明のゴンドラ仮固定装置は、建物のバルコニーまたはベランダの手摺に対して、ゴンドラ本体を所定の間隔で仮固定するためのものであって、
一端に折曲部を有する帯状のプレート材と、
前記プレート材の長手方向に沿ってプレート材にスライド自在に装着されたスライド部材と、
前記スライド部材を前記プレート材の所定位置で固定するための固定部材と、
前記スライド部材に取り付けられ、下方に垂下した当て板部と、を備え、
前記バルコニーまたはベランダの手摺の上面と、前記ゴンドラ本体の前記建物側に位置する上横桟の上面との間に前記プレート材を架け渡し、前記手摺および前記上横桟の一方に前記当て板部を当接させ、かつ前記折曲部を前記手摺および前記上横桟の一方に係止させて、前記手摺および前記上横桟の間隔を所定の長さに保持した状態で両側から挟み付けるようにした。
本発明のゴンドラ装置によれば、ゴンドラ本体内に乗降ステップを設け、ゴンドラ本体と建物の手摺との間にデッキ部を架け渡すことができるので、ゴンドラ本体と建物との間の移動が容易で安全になる。また、乗降ステップを中間横桟に係止するための中間係止具は、中間横桟の高さに応じて前記縦枠に沿って移動可能であるので、1つの乗降ステップを準備するだけで中間横桟の高さが異なる種々のゴンドラ本体に簡単に対応することができる。
本発明の他のゴンドラ装置によれば、ゴンドラ本体の前記建物側と反対側にゴンドラ柵を設置することにより、安全性を高めることができる。しかも、ゴンドラ柵は、中間横桟の高さに応じて前記縦枠に沿って移動可能な中間係止具を備えているので、乗降ステップと同様に、1つのゴンドラ柵を準備するだけで、中間横桟の高さが異なる種々のゴンドラ本体に対応することができる。
特に、ゴンドラ柵を、乗降ステップと対向する、ゴンドラ本体の前記建物側と反対側に設置するときは、乗降ステップからゴンドラ本体への乗り移り時における安全性が向上する。
本発明のゴンドラ仮固定装置によれば、建物のバルコニーまたはベランダ(以下、単にベランダという)の手摺に対して、ゴンドラ本体を所望の間隔で簡単に仮固定できる。すなわち、ゴンドラ本体は上からワイヤロープでぶら下がっているだけであるので、作業員がゴンドラ本体の中からベランダの手摺をつかんで引っ張ると、ゴンドラ本体は簡単に手摺側に寄ってくるが、手を離すとゴンドラ本体はブランコのように外に逃げていく。それを逃がさないように、手摺への距離を自在にコントロールすることができる。従って、ベランダからゴンドラ本体への移動またはその逆の移動を、揺れなく安全に行うことができる。また、本発明のゴンドラ仮固定装置を使用すれば、乗降ステップの設置が容易になる。
(a)~(c)は、それぞれ中間横桟の高さが異なるゴンドラ本体を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る作業用ゴンドラ装置の使用状態を示す断面図である。 図2に示す乗降ステップを示す正面図である。 (a)および(b)は、それぞれゴンドラ本体への固定前および固定後の乗降ステップを示す側面図である。 図3においてデッキ部を垂直姿勢にした状態の乗降ステップを示す背面図である。 (a)~(c)は、それぞれ中間係止具を示す正面図、側面図および平面図である。 ゴンドラ本体の上横桟に乗降ステップを固定する固定具を示す断面図である。 図7に示す固定具の動作を説明するための平面図である。 (a)は乗降ステップを固定する前の固定具を示す平面図であり、(b)は(a)に示す矢印A方向から見た固定具を示す側面図である。 (a)は乗降ステップを固定した状態での固定具を示す平面図であり、(b)は(a)に示す矢印A方向から見た固定具を示す側面図である。 (a)および(b)は、それぞれ図2に示す作業用ゴンドラ装置におけるゴンドラ柵を示す正面図および側面図である。 (a)および(b)はそれぞれ本発明のゴンドラ仮固定装置を示す平面図および側面図である。 ゴンドラ仮固定装置のゴンドラ装置への使用状態を示す断面図である。 ゴンドラ仮固定装置のゴンドラ装置への使用状態を示す平面図である。 デッキ固定具を備えたゴンドラ装置を示しており、(a)はデッキ部が固定されていない使用状態を示す正面図であり、(b)はデッキ部が固定された未使用状態を示す正面図である。 (a)および(b)は、それぞれ図14(a)に示す、デッキ部が固定されていないゴンドラ装置の使用状態を示す部分拡大正面図およびその側面図である。 (a)および(b)は、それぞれデッキ部が固定されたゴンドラ装置の未使用状態を示す部分拡大正面図およびその側面図である。 (a)~(c)はそれぞれ図1(a)~(c)に示すゴンドラ本体1A~1Cに本発明のゴンドラ装置を適用した例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る作業用ゴンドラ装置を説明する。図1(a)~(c)は、各種のゴンドラ本体1A、1B、1Cを示す概略側面図である。
ゴンドラ本体1A、1B、1Cは、いずれも底板2と、少なくとも底板2の四隅に立設した支柱3と、支柱3、3間に架設された上横桟4と、上横桟4の下方位置で支柱3、3間に架設した中間横桟5とを備える。
ここで、ゴンドラ本体1A、1B、1Cは、底板2からの上横桟4および中間横桟5の高さが異なっている。図1(a)~(c)には、一例として、上横桟4と中間横桟5との間隔を数値(mm)で示してあり、当該間隔は550mm~300mmの範囲で変化している。このような寸法の違いは、ゴンドラ装置の使用条件や使用場所、使用目的等の相違に基づく。
上横桟4および中間横桟5には、例えば、断面が正方形または長方形である角パイプが使用可能である。
図2は、図1(a)に示すゴンドラ本体1Aを使用した作業用ゴンドラ装置の使用状態を示している。ゴンドラ本体1Aは、建物6の屋上からワイヤロープ(不図示)で吊り下げられ、電動で昇降するように構成されている。図2では、ゴンドラ本体1Aは、建物6のベランダ7の前で止められ、作業員Wがベランダ7から梯子8を登り、ゴンドラ本体1Aの建物6側に設置した乗降ステップ9によりゴンドラ本体1A内に乗り込む様子を示している。乗降ステップ9には、ゴンドラ本体1Aと建物6のベランダ手摺19との間に架け渡されるデッキ部14が取り付けられている。また、乗降ステップ9は、上部に乗降用手摺部15を有する ゴンドラ本体1Aの建物6側と反対側には、作業員Wがベランダ7からゴンドラ本体1A内に乗り込む際の安全性を確保するために、ゴンドラ柵24が設置されている。ゴンドラ柵24についての詳細は後述する。
<乗降ステップ9>
乗降ステップ9は、図3、図4(a)、(b)および図5に示すように、平行な2本の縦枠10、10と、これらの縦枠10、10間に架設された上踏み段11A、中間踏み段11Bおよび下踏み段11Cと、2本の縦枠10、10をゴンドラ本体1Aの上横桟4に係止するための上係止具12と、2本の縦枠10、10をゴンドラ本体1Aの中間横桟5に係止するための中間係止具13と、上係止具12の上部に位置し、基部が両縦枠10、10に回動自在に取り付けられたデッキ部14と、を備える。
さらに、乗降ステップ9は、各縦枠10から上方に延びる乗降用手摺部15(以下、単に手摺部15と略称することがある。)を有する。手摺部15は、縦枠10と一体に形成されていてもよく、あるいは縦枠10の上端に連結・固定されたものであってもよく、さらに縦枠10から着脱可能であってもよい。また、デッキ部14は、手摺部15の基部に取り付けてもよい。
図4(a)に示すように、手摺部15は、上部で建物6側にコ字形に折り曲げられ、建物6側の下端部は、上係止具12に向かって折り曲げられている。これにより、ゴンドラ本体1Aが下降するとき、手摺部15の下部先端が建物6のコンクリート製のベランダ手摺19に当たって、ゴンドラ本体1Aが後ろ向きに傾く危険性を回避することができる。
デッキ部14は、上係止具12の上部に位置し、基部が回動軸18によって両縦枠10、10に回動自在に取り付けられ、図4(a)に矢印Dに示すように、ゴンドラ本体1Aと建物6との間で水平姿勢と垂直姿勢との間を回動可能である。デッキ部14は、図4(b)に示すように、水平姿勢において、上係止具12を介して上横桟4上に支持されている。
デッキ部14を上方に回動させて垂直姿勢にした状態を図5に示す。図5は、図3の建物側から見た乗降ステップ9を示す背面図である。デッキ部14の垂直姿勢は、ゴンドラ本体1Aの昇降時、または乗降ステップ9の移送もしくは保管時等に有益である。
上係止具12は、図4(a)に示すように、断面コ字形の溝形部材12aを有し、溝形部材12aは上踏み段11Aとほぼ等しい長さを有し、縦枠10、10間に架設される上踏み段11Aのほぼ全長にわたって取り付けられる。上係止具12は、溝部分を下向きにして、上踏み段11Aの建物6側の面に溶接等により取り付けられている。上踏み段11Aの下部には、上踏み段11Aを支持し、後述する固定具16を取り付けるための補強部材111Aが溶接、ボルト止め等によって取り付けられている。上踏み段11Aおよび補強部材111Aは、例えば角パイプ等から形成される。
使用時には、図4(b)に示すように、上係止具12の溝形部材12aは、角パイプ等で構成される上横桟4上に装着される。なお、溝形部材12aに代えて、L形部材を使用してもよい。
乗降ステップ9は、図4(b)に示すように、上係止具12を上横桟4に固定するための固定具16を有する。図7は固定具16の使用状態を示す側面図であり、図8は固定具16の平面図である。図7および図8に示すように、固定具16は、一端が乗降ステップ9に取り付けられ、他端が上横桟4の下方に位置するアーム161と、該アーム161の前記他端に取り付けられた当接部164とを備える。
具体的には、固定具16は、断面L形のアーム161と、上踏み段11Aの側面に溶接等で固定され、アーム161の一端を水平方向に回動可能に取り付けたL形プレート材162と、上踏み段11Aの下面に溶接等で固定され、L形プレート材162との間でアーム161を挟持するようにL形プレート材162と対向するアーム支持材163と、アーム161の他端に、上横桟4の下端面に当接するように垂直方向に進退自在に取り付けられた当接部164とを備える。アーム支持材163の構造については、図8、図9(b)に詳細に示されている。
L形プレート材162にアーム161の一端を回動自在に取り付けるために、ボルト165がL形プレート材162およびアーム161の一端を挿通してナット166と螺合している。これにより、アーム161の一端を中心にしてアーム161の他端を水平方向に回動可能にしている。
アーム161の他端に取り付けられた当接部164は、図7に示すように、ねじ軸167の上端に取り付けられており、ねじ軸167はアーム161の下部に取り付けられたナット168に螺合している。また、ねじ軸167の下端にはハンドル169が取り付けられている。これにより、ハンドル169を操作することにより当接部164を上下に進退させることができ、溝形部材12aが上横桟4上に装着された状態で、当接部164が上横桟4の下面に当接するように構成されている。
固定具16を使用して乗降タラップ9をゴンドラ本体1Aの上横桟4に固定する手順を以下説明する。固定前は、図9に示すように、アーム161は、上踏み段11Aの下部に収納された状態である。この状態で、図7に示すように、上踏み段11Aに取り付けた上係止具12の溝形部材12aを上横桟4に上方から装着する。ついで、アーム161を、ボルト165を中心として水平に回動させて、上横桟4の下方に位置させる(図10に示す状態)。この状態で、ハンドル169を回転させて、当接部164を上昇させて上横桟4の下面に当接させる。これにより、乗降タラップ9が上下の揺れ等によりゴンドラ本体1Aの上横桟4から外れるのを阻止することができ、安全性が高まる。
図3~5に戻って、中間係止具13は、2本の縦枠10、10を中間横桟5に係止するものである。中間係止具13は、2本の縦枠10、10のそれぞれに配置され、各縦枠10に沿って上下にスライド自在で、かつ任意な位置で固定可能な止着部131と、該止着部131に取り付けられ、中間横桟5上に装着される断面コ字形の溝形部材132と、を備える(図4(a)、(b)参照)。止着部131は、中間踏み段11Bと下踏み段11Cとの間で、縦枠10に沿ってスライド自在に取り付けられている(スライド方向を矢印Eで示す)。
中間係止具13をスライド自在とするために、中間踏み段11Bと下踏み段11Cとの間に、縦枠10の側部に間隙21を形成するようにスライド支持枠20が縦枠10と平行に配置されている。スライド支持枠20は、両端を中間踏み段11Bおよび下踏み段11Cにそれぞれ取り付けるか、あるいは両端を縦枠10に図示しない連結具によって取り付けてもよい。スライド支持枠20は縦枠10の外側および内側の側部のいずれに設置してもよい。
中間係止具13を図6(a)~(c)に示す。図6(a)~(c)は、それぞれ中間係止具13を示す正面図、側面図および平面図である。止着部131は、ボルト131a(寸切ボルト)とナット内蔵ハンドル131bとを備えている。ボルト131aは先端が溝形部材132の側面に溶接等によって固定されている。ボルト131aは、前記した縦枠10とスライド支持枠20との間に形成された間隙21を挿通し外方に突出する。突出したボルト131aにナット内蔵ハンドル131bが螺合する。
ナット内蔵ハンドル131bを締め付けない状態では、ボルト131aは間隙21内をスライド可能であるので、ボルト131aの先端の溝形部材132を中間横桟5に上から嵌め込むことができる。この状態で、ナット内蔵ハンドル131bを締め付けると、ナット内蔵ハンドル131bが縦枠10およびスライド支持枠20の面に強く当接して、中間係止具13を固定することができる。
中間係止具13は、前記したように2本の縦枠10、10のそれぞれに配置されており、中間横桟5の全長にわたって設けられていない。これによりゴンドラ本体1Aの四隅にある支柱3の他に、支柱3、3の間に図示しない中間支柱が設けられている場合であっても、当該中間支柱によって邪魔されることなく、乗降ステップ9を設置することができる。
なお、中間支柱を有しないゴンドラ本体1A、1B、1Cの場合は、中間横桟5の全長あるいはそれに近い長さを有する中間係止具13を使用してもよい。
中間係止具13は、前記したように縦枠10に沿ってスライド自在に取り付けられているので、中間横桟5の高さに応じて高さ調整が可能である。従って、本発明のゴンドラ装置は、中間横桟5の高さ、言い換えると上横桟4と中間横桟5との間隔が異なる各種のゴンドラ本体1A、1B、1C(図1(a)~(c)参照)に対して、乗降ステップ9を簡単にかつ迅速に、しかも確実に取り付けることができる。
本実施形態のゴンドラ装置の使用方法を説明する。まず、ワイヤロープ(不図示)で吊り下げられたゴンドラ本体1Aを上昇または下降させて、建物6のベランダ7の前で停止させる。この状態で、図2に示すように、ベランダ手摺19に梯子8を掛ける。一方、ゴンドラ本体1A内にある乗降ステップ9の上係止具12を梯子8に対面する位置の上横桟4上に係止させる。次に、中間係止具13の高さ調整を行って溝形部材132を中間横桟5上に係止させ、ボルト131aに螺合したナット内蔵ハンドル131bを締め付けて、中間係止具13を中間横桟5に固定する。
また、図7~10に示すように、上踏み段11Aの下から固定具16のアーム161を上横桟4の下方まで回動させて、ねじ軸167を螺進させて当接部164を上横桟4に当接させる。しかるのち、デッキ部14をベランダ手摺19に向かって回動させて水平姿勢にする。
なお、ゴンドラ本体1Aへの乗降ステップ9の取り付けは、ゴンドラ本体1Aの上昇または下降に先立って事前に行っておいてもよい。
このようにして、ゴンドラ本体1A内に乗降ステップ9の取り付けを完了する。作業員Wがゴンドラ本体1A内に乗り込む場合、作業員Wはベランダ7から梯子8を登り、手摺部15につかまりながら、デッキ部14を経てゴンドラ本体1Aの乗降ステップ9を使ってゴンドラ本体1A内に乗り込む。
作業員Wがゴンドラ本体1Aからベランダ7に移る場合は、逆の手順で、乗降ステップ9からデッキ部14を経て梯子8を降りればよい。
<ゴンドラ柵24>
この実施形態に係るゴンドラ装置は、図2に示すように、ゴンドラ本体1Aと、ゴンドラ本体1Aの建物6側に設置された乗降ステップ9と共に、ゴンドラ本体1Aの建物6側と反対側に設置されるゴンドラ柵24を備える。
すなわち、ゴンドラ本体1Aは、通常、幅が約412~643mmと狭いため、作業員Wがデッキ部14の上に建物6を背にして立つと、ゴンドラ本体1Aの底板2(すなわち床)が見えないおそれがある。そのため、強風等でゴンドラが揺れる状況下などでは、ゴンドラ本体1Aへの乗り込みは危険を伴いやすい。
これに対して、本実施形態のように、ゴンドラ柵24を、乗降ステップ9と対向する位置に設置すると、ベランダ7からゴンドラ本体1Aへの乗り移り時における安全性が向上する。従って、ゴンドラ柵24は、少なくとも乗降ステップ9と対向する位置に設置するのがよい。
ゴンドラ柵24の一実施形態を図11(a)、(b)に示す。図11(a)はゴンドラ柵24の正面図であり、図11(b)はその側面図である。ゴンドラ柵24は、下部27Aと上部27Bとを備える。下部27Aはゴンドラ本体1Aの上横桟4より下方に延びる部位であり、上部27Bは上横桟4より上方に延びる部位である。
上部27Bはコ字形の枠材25と、該枠材25に囲まれた空間内に架設された格子26と、を備える。格子26は、図示される用の横格子に限定されるものではなく、例えば縦格子のように、枠材25に囲まれた空間内に配設されるものでもよく、金網等の網材であってもよい。枠材25は、U字形であってもよい。
枠材25は金属製等のパイプ材で構成されている。ゴンドラ柵24の下部27Aには、コ字形の枠材25の両端に挿入される挿入部40が上方に突設されている。挿入部40を枠材25の両端に挿入することにより、下部27Aと上部27Bとを着脱自在に連結することができる。なお、下部27Aと上部27Bとは、一体的に形成されたものであってもよい。
下部27Aは、デッキ部14および手摺部15に代えて上記挿入部40を設けた以外は、前記した乗降タラップ9と同じ構成である。すなわち、下部27Aは、ゴンドラ本体1Aの上横桟4に係止する上係止具12と、2本の枠材25を中間横桟5に係止する中間係止具13と、を備える。従って、ゴンドラ柵24の中間係止具13は、乗降ステップ9と同様に、中間横桟5の高さに応じて枠材25に沿って移動可能である。よって、ゴンドラ本体1Aに代えて、中間横桟5の高さが異なるゴンドラ本体1B、1C等を使用する場合にも同様にして、1つのゴンドラ柵24で対応可能である。
また、強風等でゴンドラ柵24がゴンドラ本体1Aから外れないように、ゴンドラ柵24は、上係止具12と固定具16とによって上横桟4に固定されている。
ゴンドラ柵24のその他の部材および構成は、乗降ステップ9と同じであるので、詳細な説明は省略する。
<ゴンドラ仮固定装置28>
次に、図12(a)、(b)、図13A、図13Bに基づいて本発明におけるゴンドラ仮固定装置28の実施形態を説明する。図12(a)および(b)は、本実施形態に係るゴンドラ仮固定装置28を示す平面図および側面図である。図13A、図13Bは、ゴンドラ仮固定装置28の使用状態を示す側面図および平面図である。なお、前述の実施形態で示した部材と同じ部材については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態のゴンドラ仮固定装置28(以下、仮固定装置28ということがある)は、例えば、作業員Wがゴンドラ本体1Aからベランダ7に移動する場合、簡易的にゴンドラ本体1Aを仮固定するために使用するものである。
仮固定装置28は、一端に折曲部31を有する帯状のプレート材29と、該プレート材29の長手方向に沿ってプレート材29にスライド自在に装着されたスライド部材32と、該スライド部材32をプレート材29の所定位置で固定するための固定部材41と、スライド部材32に取り付けられ下方に垂下した当て板部36と、を備える。
具体的には、帯状のプレート材29は、長手方向に沿って長孔30が形成されていると共に、長手方向の一端の折曲部31は、プレート材29の一端を下方に折り曲げて形成されている。スライド部材32は角筒形を有し、プレート材29にその長手方向にスライド自在に外挿されている。
固定部材41は、図12(b)に示すように、スライド部材32の下部に溶接等により取り付けられたナット部33と、このナット部33に螺合するボルト部34とを含んでいる。
スライド部材32の上部および下部には、前記長手方向に直交する鉛直方向にボルト挿通孔(図示せず)が設けられており、ボルト部34がボルト挿通孔および長孔30を挿通してナット部33に螺合する。ボルト部34は上端にハンドル握り部35が取り付けられている。これにより、ボルト部34の締め付け前には、スライド部材32を長孔30に沿って自在に移動できると共に、所望の位置でボルト部34を締め付けることによりスライド部材32を固定することができる。
スライド部材32の両側部には、下向きにスカート部37が設けられている(図12(b)参照)。スカート部37には、カラビナ38が紐39で取り付けられている。
仮固定装置28を使用してゴンドラ本体1Aを仮固定するには、図13Aに示すように、ベランダ手摺19の上面と、ゴンドラ本体1Aの建物側に位置する上横桟4の上面との間にプレート材29を架け渡し、プレート材29の一端にある折曲部31をベランダ手摺19に係止した状態で、ベランダ手摺19および上横桟4を両側から挟み付けるようにスライド部材32をスライドさせて上横桟4に当て板部36を当接させ、ボルト部34をナット部33に螺合させてスライド部材32を固定する。
実際の操作では、ゴンドラ本体1Aはワイヤーで吊り下げられているので、ゴンドラ本体1Aの中から作業員Wが建物6のベランダ手摺19をつかんで引っ張ると、ゴンドラ本体1Aは簡単にベランダ手摺19側近くに寄ってくる。そこで、作業員Wは、ベランダ手摺19と上横桟4とが所望の間隔となる位置でハンドル握り部35を回して固定した仮固定装置28を右手または左手のいずれかに持ち、他方の手でベランダ手摺19をつかんで手前に引っ張ると、ゴンドラ本体1Aはベランダ手摺19に寄るので、上から折曲部31をベランダ手摺19に被せて、手を離すとゴンドラ本体1Aを固定できる。仮固定を解除する場合は、折曲部31をベランダ手摺19から外せばよい。
なお、仮固定装置28が誤ってゴンドラ本体1Aから落下するのを防止するために、スカート部37に取り付けられた紐39を上横桟4等に巻き付け、カラビナ38で固定しておくのがよい。紐39とカラビナ38で仮固定装置28をゴンドラ本体1Aに取り付けておくことにより、誤って仮固定装置28が落下するのを防止することができる。
仮固定装置28は1本だけでは、ゴンドラ本体1Aを建物6と平行にはできないので、少なくとも2箇所に仮固定装置28を設置するのがよい。その際、図13Bに示すように、2本の仮固定装置28、28を乗降ステップ9の取付け位置からそれぞれ反対方向に離隔した少なくも2箇所に設置するのがよい。2本の仮固定装置28、28の間隔は、例えば2m以上離れているのがよく、これによりゴンドラ本体1Aを建物6と平行に保つことができる。
<デッキ固定具42>
本発明のゴンドラ装置は、図14(a)および(b)に示すように、デッキ部14を垂直姿勢の状態で固定するためのデッキ固定具42を備えるのがよい。デッキ固定具42を備えることにより、デッキ部14は不用意に水平姿勢に倒れることがない。また、デッキ部14を運搬または収納するにはデッキ部14を垂直姿勢にしなければならない構造とすることにより、ゴンドラ装置の安全性を高めることができる。
以下、デッキ固定具42を備えたゴンドラ装置を、図14(a)および(b)、図15(a)および(b)、図16(a)および(b)に基づいて説明する。図14(a)および(b)はデッキ固定具42を備えたゴンドラ装置を示しており、デッキ固定具42を除くと、図3および図5に示すゴンドラ装置と同じ構造である。従って、図3および図5に示す各構成部材と同じ構成部材には、同一の符号を付して、説明を省略する。
図14(a)はデッキ固定具42によってデッキ部14が固定されていないゴンドラ装置の使用状態を示す正面図であり、デッキ部14は水平姿勢にある。図15(a)、(b)は使用状態における要部の部分拡大正面図およびその側面図である。
図14(b)はデッキ固定具42によってデッキ部14が固定された未使用状態を示す正面図であり、デッキ部14は垂直姿勢にある。図16(a)、(b)は未使用状態における要部の部分拡大正面図およびその側面図である。
図15(a)、(b)に示すように、デッキ固定具42は、L形部材421と、ピン422とを備える。ピン422は、一端がL形部材421に取り付けられ、L形部材421から補強部材111Aおよび上踏み段11A内にスライド自在に挿通される。ピン422が抜け落ちるのを防止するために補強部材111A内にあるピン422にはストッパ423が取り付けられている。ストッパ423を有するピン422を挿通させるために補強部材111Aの下面には比較的大きな孔(不図示)が穿設されており、該孔は、ピン422を挿通後、ワッシャーのような孔あき円板424で塞いでいる。孔あき円板424は周縁を溶接等によって補強部材111Aに取り付けられでいる。また、上踏み段11Aの上面には、ピン422が突出するための孔(不図示)が形成されている。さらに、デッキ部14の下面には、デッキ部14を垂直姿勢に起こしたときにピン422が挿入される孔141が形成されている。
デッキ部14をデッキ固定具42により垂直姿勢で固定するには、図16(a)、(b)に示すように、前述した固定具16を利用する。すなわち、固定具16は、図4(a)、(b)に示すように、上係止具12を上横桟4に固定するために使用されるが、乗降タラップ9の収納時等には必要とされないので、デッキ部14を固定するのに利用する。
固定具16のアーム161を上踏み段11Aおよび補強部材111Aの下面に回動させると、アーム161の先端がL形部材421の垂下片に当接して固定具16を位置決めする。この状態で、固定具16のハンドル169を回転させて、ナット168に螺合したねじ棒167を上昇させる。上昇したねじ棒167の先端はL形部材421の水平な一片に当接し、さらに該L形部材421を押し上げ、L形部材421から上方に立設したピン422の先端を上踏み段11Aの孔(不図示)から突出させて、垂直姿勢のデッキ部14の孔141(図15(a)参照)に挿入される。これにより、デッキ部14を垂直姿勢で固定することができ、不用意に倒れることがないので、乗降タラップ9の収納、移動等を安全に行うことができる。
乗降タラップ9の使用時には、上記と逆の操作を行い、デッキ部14からピン422を下降させて抜き取り、デッキ部14を水平姿勢に回動させればよい。
なお、以上の実施形態では、乗降ステップ9、ゴンドラ柵24および仮固定装置28をゴンドラ本体1Aに使用した場合を説明したが、ゴンドラ本体1B、1C、さらに他のゴンドラ本体にも同様にして適用可能である。
図17(a)~(c)は、図1(a)~(c)に示すゴンドラ本体1A~1Cに本発明のゴンドラ装置を適用した例を示している。図17(c)では、金属などのフェンスで構成されたベランダ手摺191が使用されている。図17(a)は、ゴンドラ装置を設置した図2と同じである。
図17(a)~(c)から明らかなように、本発明では、中間係止具13が中間横桟5の高さに応じて縦枠10に沿って移動可能であるので、乗降タラップ9を簡単にかつ迅速に、しかも確実に取り付けることができる。
図17(a)~(c)は、仮固定装置28を使用する前の状態、すなわちベランダ本体1A~1Cをベランダ手摺19に引き寄せる前の状態を示しているが、仮固定装置28を使用すると、ベランダ7とゴンドラ本体1A~1Cとの間の移動がより安全で容易になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更や改善が可能である。
1A、1B、1C ゴンドラ本体
2 底板
3 支柱
4 上横桟
5 中間横桟
6 建物
7 ベランダ
8 梯子
9 乗降タラップ
10 縦枠
11A 上踏み段
111A 補強部材
11B 中間踏み段
11C 下踏み段
12 上係止具
12a 溝形部材
13 中間係止具
131 止着部
131a ボルト
131b ナット内蔵ハンドル
132 溝形部材
14 デッキ部
141 孔
15 乗降用手摺部
16 固定具
161 アーム
162 L形プレート材
163 アーム支持材
164 当接部
165 ボルト
166 ナット
167 ねじ軸
168 ナット
169 ハンドル
18 回動軸
19、191 ベランダ手摺
20 スライド支持枠
21 間隙
22 ねじ棒
24 ゴンドラ柵
25 枠材
26 横格子(格子)
27A 下部
27B 上部
28 ゴンドラ仮固定装置
29 プレート材
30 長孔
31 折曲部
32 スライド部材
33 ナット部
34 ボルト部
35 ハンドル握り部
36 当て板部
37 スカート部
38 カラビナ
39 紐
40 挿入部
41 固定部材
42 デッキ固定具
421 L形部材
422 ピン
423 ストッパ
424 孔あき円板
W 作業員

Claims (12)

  1. 建物の外壁面に沿って昇降する作業用ゴンドラ装置であって、
    作業員が乗るゴンドラ本体と、該ゴンドラ本体の前記建物側に設置される乗降ステップと、を備え、
    前記ゴンドラ本体は、
    作業員が立って作業するための底板と、
    少なくとも前記底板の四隅に立設した支柱と、
    該支柱間に架設された上横桟と、
    該上横桟の下方位置で前記支柱間に架設した中間横桟と、
    を備え、
    前記乗降ステップは、
    2本の縦枠と、
    これらの縦枠間に架設された踏み段と、
    2本の前記縦枠を前記上横桟に係止する上係止具と、
    2本の前記縦枠を前記中間横桟に係止する中間係止具と、
    基部が前記上係止具の上部に位置すると共に、2本の前記縦枠に回動自在に取り付けられ、前記ゴンドラ本体と前記建物の手摺との間で水平姿勢と垂直姿勢との間を回動可能であるデッキ部と、
    を備え、
    前記中間係止具は、前記中間横桟の高さに応じて前記縦枠に沿って移動可能である、
    作業用ゴンドラ装置。
  2. 前記縦枠は、前記縦枠から上方に延びる乗降用手摺部を有する、請求項1に記載の作業用ゴンドラ装置。
  3. 前記踏み段は、少なくとも上踏み段と、中間踏み段とを備える、請求項1または2に記載の作業用ゴンドラ装置。
  4. 前記上係止具は、前記上横桟上に装着される溝形部材またはL形部材を有し、
    前記上係止具を前記上横桟に固定するための固定具をさらに備える、請求項3に記載の作業用ゴンドラ装置。
  5. 前記固定具は、一端が乗降ステップに取り付けられ、他端が前記上横桟の下方に位置するアームと、該アームの前記他端に取り付けられた当接部とを備え、
    前記溝形部材が前記上横桟上に装着された状態で、前記当接部が前記上横桟の下面に当接するように構成されている、請求項4に記載の作業用ゴンドラ装置。
  6. 前記中間係止具は、前記2本の縦枠のそれぞれに取り付けられ、該縦枠に沿って上下にスライド自在で、かつ任意な位置で固定可能な止着部と、該止着部に取り付けられ、前記中間横桟上に装着される溝形部材と、を備える、請求項1または2に記載の作業用ゴンドラ装置。
  7. 前記デッキ部を垂直姿勢の状態で固定するためのデッキ固定具をさらに備える、請求項1または2に記載の作業用ゴンドラ装置。
  8. 建物の外壁面に沿って昇降する作業用ゴンドラ装置であって、
    作業員が乗るゴンドラ本体と、該ゴンドラ本体の前記建物側と反対側に設置されるゴンドラ柵と、を備え、
    前記ゴンドラ本体は、
    作業員が立って作業するための底板と、
    少なくとも前記底板の四隅に立設した支柱と、
    該支柱間に架設された上横桟と、
    該上横桟の下方位置で前記支柱間に架設した中間横桟と、
    を備え、
    前記ゴンドラ柵は、互いに連結された下部と上部とからなり、
    前記下部は、前記上横桟より下方に延びる部位であり、2本の縦枠と、前記縦枠を前記上横桟に係止する上係止具と、前記縦枠を前記中間横桟に係止する中間係止具と、を備え、
    前記上部は、前記上横桟より上方に延びる部位であり、コ字形またはU字形の枠材と、該枠材に囲まれた空間内に設けた格子または網材と、を備え、
    前記中間係止具は、前記中間横桟の高さに応じて前記縦枠に沿って移動可能である、
    作業用ゴンドラ装置。
  9. 前記上係止具は、前記2本の縦支柱間に取り付けられた溝形部材で構成され、前記上係止具の係止が、前記溝形部材を前記上横桟上に装着することによって行われており、
    前記上係止具と共に前記上横桟を上下より挟着する固定具をさらに備える、請求項8に記載の作業用ゴンドラ装置。
  10. 請求項1に記載の前記ゴンドラ本体および前記乗降ステップと、請求項8に記載の前記ゴンドラ柵とを備え、
    前記乗降ステップは、前記ゴンドラ本体の前記建物側に設置され、
    前記ゴンドラ柵は、前記乗降ステップと対向する、前記ゴンドラ本体の前記建物側と反対側に設置される、作業用ゴンドラ装置。
  11. 建物のバルコニーまたはベランダの手摺に対して、前記ゴンドラ本体を所定位置に仮固定するためのゴンドラ仮固定装置を備え
    該ゴンドラ仮固定装置は、
    一端に折曲部を有する帯状のプレート材と、
    前記プレート材の長手方向に沿ってプレート材にスライド自在に装着されたスライド部材と、
    前記スライド部材を前記プレート材の所定位置で固定するための固定部材と、
    前記スライド部材に取り付けられ、下方に垂下した当て板部と、を備え、
    前記バルコニーまたはベランダの手摺の上面と、前記ゴンドラ本体の前記建物側に位置する上横桟の上面との間に前記プレート材を架け渡し、前記手摺および前記上横桟の一方に前記当て板部を当接させ、かつ前記折曲部を前記手摺および前記上横桟の一方に係止させて、前記手摺および前記上横桟の間隔を所定の長さに保持するようにした、
    請求項1または2に記載の作業用ゴンドラ装置
  12. 前記ゴンドラ仮固定装置は、請求項1に記載の乗降ステップの取付け位置からそれぞれ反対方向に離隔した少なくも2箇所に設置される、請求項11に記載の作業用ゴンドラ装置
JP2023212571A 2023-12-15 作業用ゴンドラ装置およびゴンドラ仮固定装置 Active JP7514574B1 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021071024A (ja) 2019-11-01 2021-05-06 株式会社エフビーエス ゴンドラ用タラップ装置

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