JP5108672B2 - 不揮発性メモリセル、不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法 - Google Patents

不揮発性メモリセル、不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子を含む不揮発性メモリセル、不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法に関する。
近年、フラッシュメモリに代わる高速動作可能な次世代不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:Nonvolatile Random Access Memory)として、FeRAM(Ferroelectric RAM)、MRAM(Magnetic RAM)、PRAM(Phase Change RAM)等の様々なデバイス構造が提案され、高性能化、高信頼性化、低コスト化、及び、プロセス整合性という観点から、激しい開発競争が行われている。しかしながら、現状のこれらメモリデバイスには各々一長一短があり、SRAM、DRAM、フラッシュメモリの各利点を併せ持つ「ユニバーサルメモリ」の理想実現には未だ遠い。
これら既存技術に対して、巨大磁性抵抗(CMR:Colossal Magnetoresistance)で知られるペロブスカイト構造をもつ材料に電圧パルスを印加することによって可逆的に電気抵抗が変化する可変抵抗素子を用いた抵抗性不揮発性メモリRRAM(Resistive Random Access Memory)(登録商標)が提案されている。この構成を図31に示す。
図31に示すように、従来構成の可変抵抗素子は、下部電極103と可変抵抗体102と上部電極101とが順に積層された構造となっており、上部電極101及び下部電極103間に電圧パルスを印加することにより、抵抗値を可逆的に変化させることができる性質を有する。この可逆的な抵抗変化動作(以下、適宜「スイッチング動作」という)によって変化する抵抗値を読み出すことによって、新規な不揮発性半導体記憶装置が実現できる構成である。
この不揮発性半導体記憶装置は、可変抵抗素子を備える複数のメモリセルそれぞれを行方向及び列方向にマトリクス状に配列してメモリセルアレイを形成するとともに、このメモリセルアレイの各メモリセルに対するデータの書き込み、消去、及び読み出し動作を制御する周辺回路を配置して構成される。そして、このメモリセルとしては、その構成要素の違いから、従来、1つのメモリセルが1つのトランジスタTと1つの可変抵抗素子Rとで構成される「1T/1R型」メモリセルや、1つの可変抵抗素子Rのみから構成される「1R型」メモリセルが提案されている。このうち、1T/1R型メモリセルの構成例を図32に示す。
図32は1T/1R型のメモリセルによるメモリセルアレイの一構成例を示す等価回路図である。各メモリセルのトランジスタTのゲートはワード線(W1〜Wm)に接続されており、各メモリセルのトランジスタTのソースはソース線(S1〜Sm)に接続されている(nは自然数)。また、各メモリセル毎の可変抵抗素子Rの一方の電極はトランジスタTのドレインに接続されており、可変抵抗素子Rの他方の電極はビット線(B1〜Bn)に接続されている(mは自然数)。
各ワード線W1〜Wmはそれぞれワード線電圧印加回路106に接続され、各ソース線S1〜Smはそれぞれソース線電圧印加回路107に接続され、各ビット線B1〜Bnはそれぞれビット線電圧印加回路105に接続されている。そして、アドレス入力(図示せず)に応じてメモリセルアレイ104内の特定のメモリセルへの書込み、消去及び読み出し動作のための特定のビット線、ワード線及びソース線が選択される構成である。
図33は、図32におけるメモリセルアレイ104を構成する一メモリセルの断面模式図である。図33に示される構成では、トランジスタTと可変抵抗素子Rとでひとつのメモリセルを形成している。トランジスタTは、ゲート絶縁膜113、ゲート電極114、及びドレイン拡散領域115とソース拡散領域116から構成されており、素子分離領域112を形成した半導体基板111の上面に形成される。可変抵抗素子Rは、下部電極118と可変抵抗体119と上部電極120とで構成されている。なお、図33では、可変抵抗体119を下部電極118と上部電極120の間に配置した開口部内に配する構造としているが、図31に示すようにこれを上から順次積層したひな段型の構造としても良い。
図33では、トランジスタTのゲート電極114がワード線を構成しており、ソース線配線124はコンタクト電極122を介してトランジスタTのソース拡散領域116と電気的に接続している。また、ビット線配線123はコンタクト電極121を介して可変抵抗素子Rの上部電極120と電気的に接続し、可変抵抗素子Rの下部電極118はコンタクト電極117を介してトランジスタTのドレイン拡散領域115と電気的に接続している。
このようにトランジスタTと可変抵抗素子Rとが直列に配置される構成により、ワード線の電位変化によって選択されたメモリセルのトランジスタがオン状態となり、さらにビット線の電位変化によって選択されたメモリセルの可変抵抗素子Rのみに選択的に書き込み、或いは消去することができる構成となっている。
図34は、1R型のメモリセルの一構成例を示す等価回路図である。各メモリセルは可変抵抗素子Rのみから構成されており、可変抵抗素子Rの一方の電極はワード線(W1〜Wm)に、他方の電極はビット線(B1〜Bn)に接続されている。また、各ワード線W1〜Wmはそれぞれワード線電圧印加回路133に接続され、各ビット線B1〜Bnはそれぞれビット線電圧印加回路132に接続されている。そして、アドレス入力(図示せず)に応じてメモリセルアレイ131内の特定のメモリセルへの書込み、消去及び読み出し動作の為の特定のビット線及びワード線が選択される構成である。
図35は図34におけるメモリセルアレイ131を構成するメモリセルの一例を示す斜視構造模式図である。図35に示されるように、上部電極配線143と下部電極配線141とがそれぞれ交差するように配列されており、これらの一方がビット線を形成し、他方がワード線を形成する。又、各電極の交点(通常、「クロスポイント」と呼ばれる)に可変抵抗体142を配した構造となっている。図35の例では便宜上、上部電極143と可変抵抗体142を同じ形状に加工しているが、可変抵抗体142のスイッチング動作に対して電気的に寄与する部分は上部電極143と下部電極141の交差するクロスポイントの領域になる。
ところで、昨今の研究により、可変抵抗素子の抵抗値を変化させるに際しては、当該可変抵抗素子を流れる電流値が重要な役割を担っていることが分かってきた。このことは、言い換えれば、可変抵抗素子を備えたメモリセルに記憶されるデータを書き換えるためには、当該可変抵抗素子に対して十分な電流量を流すことが要求されることを意味する。従って、例えば記録容量を高めるためにトランジスタを小型化すると、トランジスタの電流供給能力が低下することから、可変抵抗素子に流れる電流量も低下し、この結果データの書き替えができなくなるという問題点が生じる。
このような問題点を解消すべく、従来2つの方法が提案されている。
下記特許文献1では、選択素子にダイオードを用いる方法が開示されている。特許文献1によれば、選択素子をダイオードにすることで、ダイオードが有する整流特性のため、データの書き換え時において、選択素子がトランジスタで構成される場合に比べて可変抵抗素子に対してより多くの電流を流すことができる。これによって、微細化による電流供給能力の低下がトランジスタよりも著しく小さくなるため、書き換えエラーの発生を抑制しながらも記憶装置の小型化の実現を図ることができる。
また、下記特許文献2では、1つの不揮発性メモリセルに対し、並列接続された3つのトランジスタを割り当てる方法が提案されている。これによれば、実効的なゲート幅が増大することから、トランジスタの電流供給能力を高めることが可能となる。
米国特許第6204139号明細書 特開2007−149800号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法の場合、メモリの容量が大きくなればなるほど、ダイオードの電位差がない時に流れる電流(以下では「オフ電流」という)が問題になる。データの読み出し時、選択素子以外の素子にも他方からのオフ電流が流れ、選択的に読み出しができなくなる。より大容量のメモリを実現すべく、選択素子にダイオードを用いた場合、ダイオードのオフ電流をできるだけゼロに近づける必要が生じる。このような課題は、可変抵抗材料を用いたいわゆるRRAMにおいて特に重要であるが、RRAMのみならず、データの書き換え時に可変抵抗素子に電流が流れることによって情報を記憶する他の半導体記憶装置においても共通に存在する課題である。
また、トランジスタの小型化が進むと、上記特許文献2に記載の方法の場合であっても十分な電流量が確保できないおそれが生じる。また、より高速な書き換えを実現するためには、トランジスタの電流供給能力をよりいっそう高める必要が生じる。このような課題は、可変抵抗材料を用いたいわゆるRRAMにおいて特に重要であるが、RRAMのみならず、データの書き換え時に可変抵抗素子に電流が流れることによって情報を記憶する他の半導体記憶装置においても共通に存在する課題である。
本発明は、上記の問題点に鑑み、トランジスタの電流供給能力を高めることなく、データの書き換えに必要な電流供給が可能で、且つ誤書き込み及び誤読み出しの防止された不揮発性メモリセル、及び不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。また、本発明は、このような不揮発性半導体記憶装置の駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る不揮発性メモリセルは、第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、を備え、前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、前記第3トランジスタ端子が、前記第2抵抗端子に接続し、前記第1信号線と前記第2信号線の間に電圧を印加することで、前記第1整流素子を介して前記可変抵抗素子に流れる電流により前記可変抵抗素子の抵抗値が書き換わることを第1の特徴とする。
又、上記目的を達成するための本発明に係る不揮発性メモリセルは、第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、を備え、前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、前記第3トランジスタ端子が、前記第2整流端子または前記第1抵抗端子のいずれかに接続することを第2の特徴とする。
本発明に係る不揮発性メモリセルの上記第1又は第2の特徴によれば、書き込み処理時(または消去処理時)には、第1信号線と第2信号線の間に電圧を与えるとともに、トランジスタ素子を非導通とすることで、電流供給能力の高い第1整流素子と可変抵抗素子との直列回路の両端に電圧を印加することができる。このため、トランジスタ素子の電流制限を受けることなく、書き込み処理(または消去処理)を正しく実行することができる。
さらに、読み出し処理時には、トランジスタ素子を導通状態とするとともに、第1信号線と第4信号線の間に電圧を与えることで、トランジスタ素子を介して可変抵抗素子を流れる電流値を読み出すことができる。これにより、オフ電流の影響を受けることがないため、誤読み出しを防止することができる。
以上により、本特徴を有する不揮発性メモリセルによれば、メモリセル面積の拡大を抑制しながらも、書き込み、消去、及び読み出し時において、誤書き込みや誤読み出しが防止された不揮発性メモリセルを実現することができる。
また、本発明に係る不揮発性メモリセルは、上記第1の特徴に加えて、前記トランジスタ素子が、前記第1、第2、及び第3トランジスタ端子とは別の、バックゲートを構成する第4トランジスタ端子を備えており、前記第1整流素子が、前記第3トランジスタ端子を前記第1整流端子とし、前記第4トランジスタ端子を前記第2整流端子として構成されていることを第の特徴とする。
本発明に係る不揮発性メモリセルの上記第の特徴によれば、トランジスタ素子が4端子を備えるとともに、第3トランジスタ端子と第4トランジスタ端子の間で前記第1整流素子が形成されるため、上記第1の特徴の場合と比較して、誤書き込みや誤読み出しを防止しながらもメモリセルのさらなる小規模化を実現することができる。
また、本発明に係る不揮発性メモリセルは、上記第の特徴に加えて、前記第3トランジスタ端子が前記第1抵抗端子に接続し、前記第2抵抗端子が、前記第1、第2、第3、及び第4信号線とは異なる第5信号線に接続することを第の特徴とする。
また、本発明に係る不揮発性メモリセルは、第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、前記第1整流素子とは別の、第3及び第4整流端子の2端子を有する第2整流素子と、を備え、
前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、
前記第3トランジスタ端子が前記第1抵抗端子または前記第2抵抗端子に接続し、前記第3整流端子が、前記第2抵抗端子に電気的に接続し、前記第4整流端子が、前記第1、第2、第3、及び第4信号線とは異なる第5信号線に接続し、前記第1整流素子と前記第2整流素子は、いずれか一方が、前記第2抵抗端子に接続する側の整流端子から前記第2抵抗端子に接続しない側の整流端子に向かう整流特性を有し、他方が、前記第2抵抗端子に接続しない側の整流端子から前記第2抵抗端子に接続する側の整流端子に向かう整流特性を有することを第の特徴とする。
本発明に係る不揮発性メモリセルの上記第の特徴によれば、整流方向の異なる2つの整流素子を備えているため、書き込み処理時と消去処理時において、それぞれ可変抵抗素子に対して異なる方向に電流が流れるような条件下で電圧を印加することができる。これにより、同不揮発性メモリセルに対しバイポーラアクションを示す可変抵抗素子を利用することができる。
また、本発明に係る不揮発性メモリセルは、上記第の特徴に加えて、前記トランジスタ素子が、前記第1、第2、及び第3トランジスタ端子とは別の、バックゲートを構成する第4トランジスタ端子を備えており、前記第2整流素子が、前記第3トランジスタ端子を前記第3整流端子とし、前記第4トランジスタ端子を前記第4整流端子として構成されていることを第の特徴とする。
本発明に係る不揮発性メモリセルの上記第の特徴によれば、上記第の特徴と同様、整流方向の異なる2つの整流素子を備えているため、書き込み処理時と消去処理時において、それぞれ可変抵抗素子に対して異なる方向に電流が流れるような条件下で電圧を印加することができる。これにより、同不揮発性メモリセルに対しバイポーラアクションを示す可変抵抗素子を利用することができる。さらに、上記第の特徴の場合と比較して、4端子構造のトランジスタ素子における第3トランジスタ端子と第4トランジスタ端子の間で前記第2整流素子が形成されるため、別途専用の第2整流素子を設ける必要がなく、メモリセルサイズの小規模化が図られる。
また、本発明に係る不揮発性メモリセルは、上記第1、第2、第4乃至第6の何れかの特徴に加えて、前記第1整流素子が、PNダイオード、ショットキダイオード、及びバリスタのいずれか一で構成されていることを第の特徴とする。
また、本発明に係る不揮発性メモリセルは、上記第の特徴に加えて、前記第2整流素子が、PNダイオード、ショットキダイオード、及びバリスタのいずれか一で構成されていることを第の特徴とする。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されたメモリセルアレイを備える不揮発性半導体装置であって、
前記不揮発性メモリセルが、第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、を備え、
前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、
前記第3トランジスタ端子が、前記第2整流端子に接続し、
複数の前記第1信号線が、前記メモリセルアレイ内を列方向に延伸し、複数の前記第2信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向に延伸し、複数の前記第3信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向に延伸し、複数の前記第4信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向または列方向に延伸し、
前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、を備え、
同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続することを第1の特徴とする。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されたメモリセルアレイを備える不揮発性半導体装置であって、
前記不揮発性メモリセルが、第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、を備え、
前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、
前記第3トランジスタ端子が、前記第2抵抗端子に接続し、
複数の前記第1信号線が、前記メモリセルアレイ内を列方向に延伸し、複数の前記第2信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向に延伸し、複数の前記第3信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向に延伸し、複数の前記第4信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向または列方向に延伸し、
前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、を備え、
同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続することを第2の特徴とする。
上記第2の特徴の不揮発性半導体記憶装置は、前記トランジスタ素子が、前記第1、第2、及び第3トランジスタ端子とは別の、バックゲートを構成する第4トランジスタ端子を備えており、前記第1整流素子が、前記第3トランジスタ端子を前記第1整流端子とし、前記第4トランジスタ端子を前記第2整流端子として構成されていることができる。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されたメモリセルアレイを備える不揮発性半導体装置であって、
前記不揮発性メモリセルが、第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、を備え、
前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、
前記第3トランジスタ端子が、前記第1抵抗端子に接続し、
複数の前記第1信号線が、前記メモリセルアレイ内を列方向に延伸し、複数の前記第2信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向に延伸し、複数の前記第3信号線が、前記メモリセルアレイ内を列方向に延伸し、複数の前記第4信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向または列方向に延伸し、
前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、を備え、
同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続することを第3の特徴とする。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第の特徴を有する不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されるともに、複数本が行方向に延伸する前記第1信号線、複数本が列方向に延伸する前記第2信号線、複数本が行方向または列方向に延伸する前記第3及び第4信号線、及び、複数本が前記第3信号線と異なる方向に延伸する前記第5信号線を有してなるメモリセルアレイと、前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第5信号線に対して電圧印加可能な第5信号線電圧印加回路と、を備え、同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、前記第3信号線が行方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続し、前記第5信号線が行方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2抵抗端子を共通の前記第5信号線に接続することを第4の特徴とする。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、前記第3トランジスタ端子が前記第2抵抗端子に接続する構成の上記第または第の特徴を有する不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されるともに、複数本が行方向に延伸する前記第1信号線、複数本が列方向にそれぞれ延伸する前記第2、第3、及び第5信号線、及び複数本が行方向または列方向に延伸する前記第4信号線を有してなるメモリセルアレイと、前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、前記複数の第5信号線の中から選択された一または複数の前記第5信号線に対して電圧印加可能な第5信号線電圧印加回路と、を備え、同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、前記第4整流端子を共通の前記第5信号線に接続し、前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続することを第5の特徴とする。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、前記第3トランジスタ端子が前記第1抵抗端子に接続する構成の上記第の特徴を有する不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されるともに、複数本が行方向に延伸する前記第1及び第3信号線、複数本が列方向にそれぞれ延伸する前記第2及び第5信号線、及び複数本が行方向または列方向に延伸する前記第4信号線を有してなるメモリセルアレイと、前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、前記複数の第5信号線の中から選択された一または複数の前記第5信号線に対して電圧印加可能な第5信号線電圧印加回路と、を備え、同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、前記第4整流端子を共通の前記第5信号線に接続し、前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続することを第6の特徴とする。
本発明の構成によれば、トランジスタの電流供給能力を高めることなく、データの書き換えに必要な電流供給が可能で、且つ誤書き込み及び誤読み出しの防止された不揮発性メモリセル、及び不揮発性半導体記憶装置が実現できる。
以下において、本発明に係る不揮発性メモリセル、不揮発性半導体記憶装置、及びその駆動方法の各実施形態について各図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態(以下、適宜「本実施形態」という)の構成例を模式的に示す回路図である。図1に示される不揮発性半導体記憶装置10は、可変抵抗素子R11〜Rmn(以下各可変抵抗素子の区別が不要の場合は単に可変抵抗素子Rとする)とトランジスタT11〜Tmn(以下各トランジスタの区別が不要の場合は単にトランジスタTとする)とダイオードD11〜Dmn(以下各ダイオードの区別が不要の場合は単にダイオードDとする)を備える不揮発性メモリセル1がm行n列のマトリクス状に配置されて構成される。また、図2には、メモリセル1のみを抜き出して表示しており、可変抵抗素子、トランジスタ、ダイオードは単にR,T,Dと符号を付している。
可変抵抗素子Rは電圧の印加により抵抗値が変化する素子であり、ダイオードDとトランジスタTは可変抵抗素子に流れる電流を制御するための素子である。図1、図2に示される不揮発性メモリセル1は、可変抵抗素子RとダイオードD、並びに可変抵抗素子RとトランジスタTが、それぞれ直列に接続されて直列回路を構成している。可変抵抗素子Rは、電圧を印加しない状態ではその抵抗値を変化させることがなく抵抗値が維持されるため、異なる抵抗値に応じて異なる情報を割り当てることで、図1の構成によって不揮発性半導体記憶装置を実現することができる。
図2に示すように、可変抵抗素子Rが端子r1,r2(第1抵抗端子,第2抵抗端子に相当)を備え、トランジスタTがゲートを構成する端子t1(第1トランジスタ端子に相当)、及びそれ以外の端子t2,t3(第2トランジスタ端子、第3トランジスタ端子に相当)を備え、ダイオードDが端子d1,d2(第1整流端子,第2整流端子に相当)を備える。そして、端子r1がビット線B(第1信号線に相当)に接続し、端子r2がダイオードDの端子d1及びトランジスタTの端子t3に接続する。ダイオードDは、他方の端子d2をバルク線BK(第2信号線に相当)に接続し、トランジスタTは、端子t1をワード線W(第3信号線に相当)に、端子t2をソース線(第4信号線に相当)にそれぞれ接続する。
再び図1に戻り、不揮発性半導体記憶装置10においては、各ビット線B1〜Bn(以下各ビット線の区別が不要の場合は単にビット線Bとする)が列方向に配置され、ビット線Bの一端はビット線電圧印加回路105(第1信号線電圧印加回路に相当)に接続されている。また、ビット線Bと交差する行方向にワード線W1〜Wm(以下各ワード線の区別が不要の場合は単にワード線Wとする)、ソース線S1〜Sm(以下各ソース線の区別が不要の場合は単にソース線Sとする)、バルク線BK1〜BKm(以下各バルク線の区別が不要の場合は単にバルク線BKとする)がそれぞれ配置されている。バルク線BKの一端はバルク線電圧印加回路108(第2信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ワード線Wの一端はワード線電圧印加回路106(第3信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ソース線Sの一端はソース線電圧印加回路107(第4信号線電圧印加回路に相当)に接続する。つまり、ビット線B、ソース線S、バルク線BK、及びワード線Wはマトリクス状に配置され、ビット線Bと、バルク線BK、ワード線W及びソース線Sが交差する位置に各可変抵抗素子Rが配置されてメモリセルアレイを構成している。そして、周辺回路は、ビット線電圧印加回路105、ワード線電圧印加回路106、ソース線電圧印加回路107、バルク線電圧印加回路108で構成される。周辺回路には例えばMOSFET(CMOSFET)を用いる。
また、可変抵抗素子Rとしては、超巨大磁気抵抗や高温超伝導を示すペロブスカイト型結晶構造、及び遷移金属の酸化物及び遷移金属の酸窒化物を有する抵抗材料を抵抗体として備える。具体的な抵抗材料としては、Pr(1−x)CaMnO (0<x<1)、La(1−x)CaMnO (0<x<1)、Nd(1−x)SrMnO(0<x<1)、SrFeMoO、SrFeWO、TiO、TiON、NiO、CuO、CoO、Co、Fe、Feなどを用いる。このような抵抗材料により構成された抵抗は、電圧の印加により抵抗(抵抗値)が変化するので、その変化する前後の抵抗値を信号に置き換えることにより、記憶手段として用いることができる。
図3は、可変抵抗素子Rの両端にパルス幅の異なる電圧を交互に印加した場合の、印加後の可変抵抗素子Rの抵抗値並びに印加時に流れる最大電流値を示したグラフである。図3では、可変抵抗素子Rに対し、電圧+2.6Vでパルス幅500nsのパルス電圧(図面上では「+2.6V」と表記)と、電圧+2.0Vでパルス幅35nsのパルス電圧(図面上では「+2.0V」と表記)を交互に印加し、各電圧印加時に可変抵抗素子に流れた最大電流(図面上では「書き込み時の電流」と表記)と、各電圧印加後に測定される抵抗値(図面上では「書き込み後抵抗値」と表記)の測定結果の範囲をグラフ上に表示している。なお、図3において、書き込み後抵抗値は、0.5Vの電圧を印加して読み出された電流量に基づいて測定された抵抗値を表記している。
図3を参照すれば、可変抵抗素子Rには、書き込み時において約4.0mA±0.3mAの電流が流れることが分かる。言い換えれば、可変抵抗素子Rに対して抵抗値を変化させるべく電圧印加を行う場合には、最大で約4.0mA+0.3mA程度の電流を可変抵抗素子Rに対して流すことができるような状況であることが必要となる。
図4は、トランジスタT及びダイオードDの電気的特性を示すグラフであり、(a)がトランジスタT、(b)がダイオードDの特性を示している。
図4(a)は、トランジスタTにおいて、ソース−ドレイン間の電圧とドレイン電流の関係を、ゲート電圧(図面上では「Vg」と表記)に応じて測定したグラフである。図4(a)によれば、ゲート電圧を0V〜6.0Vまで変化させることで、最大約2.5mAの電流を流すことができることが分かる。
また、図4(b)は、ダイオードDにおいて、両端に印加する電圧とそのときに流れる電流量の関係を測定したグラフである。図4(b)によれば、順バイアスで約+0.7Vの閾値電圧を持ち、+2.0Vの順バイアスで約8.0mAの電流を流す一方、逆バイアスでは順バイアスと比較して殆ど電流を流さないような整流特性を示している。
図3を参照して前述したように、可変抵抗素子Rに対して書き込み処理を行う場合には、約4.0mA+0.3mA程度の電流を流す必要がある。このため、図4(a)に示すように、トランジスタTと可変抵抗素子Rが直列に接続されているとすれば、トランジスタTの電流制限に由来して、可変抵抗素子Rには2.5mA程度しか電流を流すことができず、この結果正しく書き込み処理が行えない可能性がある。これに対し、図4(b)に示すように、ダイオードDと可変抵抗素子Rが直列に接続されている場合であって、ダイオードの整流方向が順方向であれば、書き込み処理に必要な4.0mA+0.3mA程度より大きい電流を可変抵抗素子Rに対して流すことができるため、正しく書き込み処理が行える。
すなわち、可変抵抗素子Rに書き込むための電流を流すためには、可変抵抗素子RがトランジスタTではなく、ダイオードDに接続された構造が有効であることが分かる。一方、読み出し時においては、オフ電流の影響を考慮すれば、従来と同様に可変抵抗素子RがトランジスタTに接続された構造が有効であることが分かる。
図1並びに図2を参照すれば、本実施形態の不揮発性メモリセルは、可変抵抗素子Rの端子r2にダイオードDの端子d1とトランジスタTの端子t3が接続している。そして、ダイオードのDの端子d2にはバルク線BKが接続し、トランジスタTの端子t3にはソース線Sが接続している。従って、トランジスタTを非導通とした状態で、可変抵抗素子Rの端子r1に接続しているビット線Bと、ダイオードDの端子d2に接続しているバルク線BKの間に電位差を生じさせることで、可変抵抗素子RとダイオードDの直列回路の両端に電圧を与えることができる。また、ワード線Wに電圧を印加してトランジスタTを導通させた状態で、ビット線Bとソース線Sの間に電位差を生じさせることで、可変抵抗素子RとトランジスタTの直列回路の両端に電圧を与えることができる。つまり、本実施形態に係る不揮発性メモリセル1の構成によれば、書き込み処理時(並びに消去処理時)においては、ダイオードDを介して可変抵抗素子Rの両端に電圧を印加し、読み出し処理時においてはトランジスタTを介して可変抵抗素子Rの両端に電圧を印加することができる。従って、書き込み時に必要な電流量を可変抵抗素子Rに供給することができるとともに、読み出し時にオフ電流の影響を受けることがない。つまり、書き込みエラーや誤読み出しを防ぐことができる。
次に、図1に示す不揮発性半導体記憶装置10に対する書き込み、消去、及び読み出しの各処理を行う際の電圧印加方法につき、説明する。なお、以下では、ビット線B2,ワード線W2,ソース線S2,バルク線BK2がそれぞれ接続されている不揮発性メモリセル1(以下、適宜「選択メモリセル1」という)に対して書き込み、消去、及び読み出しの各処理を行うものとして説明する。また、図2に示すように、本実施形態におけるダイオードDは、端子d1からd2に向かう方向に整流特性を有するものとして説明する。
図5は、図1に示す不揮発性半導体記憶装置10の書き込み、消去及び読み出し時の各処理時における各信号線に対する印加電圧の状態を示す表である。(a)は書き込み時の印加電圧状態を示し、(b)は読み出し時の印加電圧状態を示している。
書き込み時には、ビット線電圧印加回路105が、ビット線B2(選択ビット線)に対して電圧Vw(第1書き込み電圧に相当)を、ビット線B2以外のビット線(非選択ビット線)に対して接地電圧(第2書き込み電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、バルク線電圧印加回路108が、バルク線BK2(選択バルク線)に対して接地電圧(第2書き込み電圧)を、バルク線BK2以外のバルク線(非選択バルク線)に対して電圧Vw(第1書き込み電圧)をそれぞれ印加する。さらに、ワード線電圧印加回路106は各ワード線をフローティング状態とし、ソース線電圧印加回路107が各ソース線をフローティング状態とする。
このように各信号線に対して電圧が印加されるとき、書き込み対象の選択メモリセル1においては、可変抵抗素子Rの端子r1に電圧Vwが、ダイオードDの端子d2に接地電圧がそれぞれ印加されているため、可変抵抗素子RとダイオードDからなる直列回路の両端に電位差Vwが生じている。これにより、選択メモリセル1が備える可変抵抗素子Rの両端には書き込み用の電圧が印加される結果、可変抵抗素子Rの抵抗値が変化して書き込み処理が行われる。
なお、このとき、トランジスタTの端子t1(ゲート端子)、及び端子t2はいずれもフローティング状態となっているため、ビット線B2に電圧が印加されても、トランジスタTを介して電流が流れるということはなく、ダイオードDを介して電流が流れる構成となる。
また、選択メモリセル1と同一列に配列された他のメモリセルにおいては、可変抵抗素子Rの端子r1は選択ビット線に接続されているため電圧Vwが印加される一方、ダイオードDの端子d2は非選択バルク線に接続されているため、接地電圧ではなく電圧Vwが印加される。このため、可変抵抗素子RとダイオードDの直列回路の両端には電位差が発生せず、かかる可変抵抗素子Rに対しては書き込み処理が行われない。
また、選択メモリセル1と同一行に配列された他のメモリセルにおいては、可変抵抗素子Rの端子r1は非選択ビット線に接続されているため接地電圧が印加される一方、ダイオードDの端子d2は選択バルク線に接続されているため、接地電圧が印加される。このため、可変抵抗素子RとダイオードDの直列回路の両端には電位差が発生せず、かかる可変抵抗素子Rに対しては書き込み処理が行われない。
さらに、選択メモリセル1と非同一列かつ非同一行に配列された他のメモリセルにおいては、可変抵抗素子Rの端子r1は非選択ビット線に接続されているため接地電圧が印加される一方、ダイオードDの端子d2は非選択バルク線に接続されているため電圧Vwが印加される。従って、可変抵抗素子RとダイオードDの直列回路の両端には電位差が発生する。しかしながら、ダイオードDは端子d1からd2に向かう整流特性を有するため、ダイオードDの端子d2側が可変抵抗素子Rの端子r1よりも高電位になった場合であっても、ダイオードDの端子d2から可変抵抗素子R1の端子r1側に向かう電流は流れない。このため、可変抵抗素子Rに対しては書き込み処理が行われない。
従って、図5(a)に示すような印加電圧状態とすることで、選択メモリセル1に対してのみ書き込み処理を実行することができる。
また、消去処理時においては、可変抵抗素子Rがモノポーラアクションを行う特性を有する場合、すなわち、印加電圧が、同一極性であってパルス幅を変化させることで可変抵抗素子を可逆的に変化可能な特性を有する場合であれば、第1書き込み電圧に変えて、パルス幅の異なる第1消去電圧を印加することで、選択メモリセル1に対してのみ消去処理を実行することができる。
読み出し処理時においては、図5(b)に示すように、ビット線電圧印加回路105が、選択ビット線B2に対して電圧Vr(第1読み出し電圧に相当)を、非選択ビット線に対して接地電圧(第2読み出し電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、バルク線電圧印加回路108が、各バルク線をフローティング状態とする。また、ワード線電圧印加回路106が、選択メモリセル1のトランジスタTの端子t1に接続するワード線W2(選択ワード線)に対して電圧Vg(第3読み出し電圧に相当)を、ワード線W2以外のワード線(非選択ワード線)に対して接地電圧(第4読み出し電圧に相当)をそれぞれ印加する。さらに、ソース線電圧印加回路107が、各ソース線に対して接地電圧(第2読み出し電圧)を印加する。
なお、ここで、第1及び第2読み出し電圧は、両電位差に係る電圧が可変抵抗素子Rの両端に印加された場合においても当該可変抵抗素子Rの抵抗値が変化しない範囲内の電圧値であるとする。本実施形態においては、電圧Vrが可変抵抗素子Rの両端に印加された場合であっても当該可変抵抗素子Rの抵抗値が変化しないものとする。また、第3読み出し電圧Vgは、当該電圧が端子t1に印加されたトランジスタTが導通状態となるような範囲内の電圧であるとする。また、第4読み出し電圧(ここでは接地電圧としている)は、当該電圧が端子t1に印加されたトランジスタTが非導通状態となるような範囲内の電圧であるとする。
このように各信号線に対して電圧が印加されるとき、読み出し対象の選択メモリセル1においては、可変抵抗素子Rの端子r1に電圧Vrが印加されるとともに、トランジスタTの端子t2には接地電圧が印加される。さらにこのとき、電圧Vgが端子t1に印加されることでトランジスタTは導通状態となっている。従って、選択メモリセル1が備える可変抵抗素子RとトランジスタTからなる直列回路の両端には電位差Vrが生じている。これにより、可変抵抗素子Rを流れる電流値を、トランジスタTを介して選択ソース線S2から検知することができ、可変抵抗素子Rの抵抗値を認識することができる。言い換えれば、選択メモリセルの読み出し処理を実行することができる。
なお、このとき、ダイオードDの端子d2に接続された各バルク線はフローティング状態となっているため、ビット線B2に電圧が印加されても、ダイオードDを介して電流が流れるということはなく、導通状態のトランジスタTを介してソース線Sに電流が流れる構成となる。
また、選択メモリセル1と同一列に配列された他のメモリセルにおいては、可変抵抗素子Rの端子r1は選択ビット線に接続されているため電圧Vrが印加される一方、トランジスタTの端子t1は非選択ワード線に接続されているため、接地電圧が印加されており、トランジスタTが非導通状態である。このため、可変抵抗素子Rを流れる電流がトランジスタTを介してソース線から読み出されるということはない。
また、選択メモリセル1と同一行に配列された他のメモリセルにおいては、可変抵抗素子Rの端子r1は非選択ビット線に接続されているため接地電圧が印加される一方、トランジスタTの端子t1は選択ワード線に接続されているため、電圧Vgが印加されており、同トランジスタTは導通状態を示す。しかし、トランジスタTの端子t3は選択ソース線に接続されており、接地電圧が印加されているため、可変抵抗素子RとトランジスタTの直列回路の両端には電位差が発生しない。このため、可変抵抗素子Rを電流が流れず、同素子Rの抵抗値の読み出しは行われない。
さらに、選択メモリセル1と非同一列かつ非同一行に配列された他のメモリセルにおいては、トランジスタTの端子t1が非選択ワード線に接続されているため、接地電圧が印加されており、トランジスタTが非導通状態である。このため、可変抵抗素子Rを流れる電流がトランジスタTを介してソース線から読み出されるということはない。
従って、図5(b)に示すような印加電圧状態とすることで、選択メモリセル1に対してのみ読み出し処理を実行することができる。
図6は、本実施形態の不揮発性メモリセル1に対する印加パルス極性と書き込み後抵抗値と書き込み時の電流との関係を示すグラフである。初期状態に対し、トランジスタTの電流供給能力以上の電流を流す、いわゆるフォーミングプロセスを行った後、所定のパルス電圧を交互に印加し、各パルス電圧印加後の可変抵抗素子Rの抵抗値を読み出してグラフ化したものである。フォーミングプロセスは、電圧+5.0V、パルス幅1.0μsの電圧を印加することで行っており、図6内では単に「フォーミング」と表記している。また、フォーミングプロセス終了後においては、電圧+2.6V、パルス幅500nsのパルス電圧(図6内では単に「+2.6V」と表記)と、電圧+2.0V、パルス幅35nsのパルス電圧(図6内では単に「+2.0V」と表記)を交互に印加し、各印加後において、0.5Vの読み出し電圧を印加して可変抵抗素子Rの抵抗値を読み出している。
図6によれば、書き込み時に4.0mA程度の電流を必要とする上、さらにフォーミングプロセス時には約7.8mA程度の電流を必要とする。ここで、本実施形態の構成によれば、上述したように、書き込み時において可変抵抗素子RとダイオードDの直列回路を介して電流を流すことができる。図4(b)に示すように、ダイオードDは正極性の範囲内においては、閾値電圧以上であれば十分高い電流を流すことができるため、フォーミングプロセス時において+5.0Vの電圧を印加してもフォーミングプロセスに必要な約7.8mA程度の電流以上の電流を流すことが可能である。当然に、フォーミングプロセス時以外の通常の書き込み処理に必要な4.0mA程度の電流以上の電流も流すことができる。すなわち、本実施形態の構成であれば、通常の書き込み処理に加え、フォーミングプロセスも実行することができる。
図7は、本実施形態の不揮発性メモリセル1に対する印加パルス極性と書き込み後抵抗値と書き込み時の電流との関係を示すグラフであり、図6の場合と比べて、可変抵抗素子Rの材料、組成比、または製造方法を異ならせて製造したものである。なお、図6ではフォーミングプロセス時における電流値の表記を省略している。
図7に示すグラフは、図6の場合と同様、所定のパルス電圧を交互に印加し、各パルス電圧印加後の可変抵抗素子Rの抵抗値を読み出してグラフ化したものである。具体的には、電圧+2.0V、パルス幅500nsのパルス電圧(図7内では単に「+2.0V」と表記)と、電圧+1.4V、パルス幅35nsのパルス電圧(図7内では単に「+1.4V」と表記)を交互に印加し、各印加後において、0.5Vの読み出し電圧を印加して可変抵抗素子Rの抵抗値を読み出している。
図7によれば、+2.0Vのパルス電圧を印加したときの電流は約3.8mAを示す一方、+1.4Vのパルス電圧を印加したときの電流は約1.5mAを示す。ここで、図4(a)を参照して上述したように、トランジスタTは最大2.5mA程度の電流を流すことができる。これにより、トランジスタTは、可変抵抗素子Rに対して+2.0Vのパルス電圧を印加したときに発生する電流については流すことができないものの、可変抵抗素子Rに対して+1.4Vのパルス電圧を印加したときに発生する電流は流すことが可能であることが分かる。つまり、+2.0Vのパルス電圧を印加することを「書き込み処理」、+1.4Vのパルス電圧を印加することを「消去処理」と呼称するとすれば、書き込み処理においては、ダイオードDを介して可変抵抗素子Rに対して電圧を印加する必要があるものの、消去処理においては、ダイオードDを介して電圧を印加する場合の他、トランジスタTを介して電圧を印加することも可能であるということが分かる。
図8は、図1に示す不揮発性半導体記憶装置10の消去処理時における各信号線に対する印加電圧の状態を示す表である。なお、ここでいう不揮発性半導体記憶装置10は、図7に示すような電気的特性を有する可変抵抗素子Rを各メモリセルに備えるものとする。なお、書き込み処理、及び読み出し処理については、図5の場合と電圧印加状態を同じくするため、説明を割愛する。
図8に示すように、消去処理時において、ビット線電圧印加回路105が、選択ビット線B2に対して電圧Vd(第1消去電圧に相当)を、非選択ビット線に対して接地電圧(第2消去電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、バルク線電圧印加回路108が、各バルク線をフローティング状態とする。また、ワード線電圧印加回路106が、選択メモリセル1のトランジスタTの端子t1に接続するワード線W2(選択ワード線)に対して電圧Vg(第3消去電圧に相当)を、ワード線W2以外のワード線(非選択ワード線)に対して接地電圧(第4消去電圧に相当)をそれぞれ印加する。さらに、ソース線電圧印加回路107が、各ソース線に対して接地電圧(第2消去電圧)を印加する。
なお、ここで、第3消去電圧Vgは、当該電圧が端子t1に印加されたトランジスタTが導通状態となるような範囲内の電圧であるとする。また、第4消去電圧(ここでは接地電圧としている)は、当該電圧が端子t1に印加されたトランジスタTが非導通状態となるような範囲内の電圧であるとする。
このように各信号線に対して電圧が印加されるとき、消去対象の選択メモリセル1においては、可変抵抗素子Rの端子r1に電圧Vdが印加されるとともに、トランジスタTの端子t2には接地電圧が印加される。さらにこのとき、電圧Vgが端子t1に印加されることでトランジスタTは導通状態となっている。従って、選択メモリセル1が備える可変抵抗素子RとトランジスタTからなる直列回路の両端には電位差Vdが生じている。ここで、図7に示したように、可変抵抗素子Rに対して消去電圧(ここでいうVd)が両端に印加されることで生じる電流量は、トランジスタTの電流供給能力の範囲内であるため、トランジスタTを介して消去電圧が印加された場合であっても、消去処理に必要な電流量を可変抵抗素子Rに対して流すことができ、これによって可変抵抗素子Rは正しく消去処理が行われる。
なお、このとき、ダイオードDの端子d2に接続された各バルク線はフローティング状態となっているため、ビット線B2に電圧が印加されても、ダイオードDを介して電流が流れるということはなく、導通状態のトランジスタTを介してソース線Sに電流が流れる構成となる。
また、選択メモリセル1と同一列に配列された他のメモリセルにおいては、可変抵抗素子Rの端子r1は選択ビット線に接続されているため電圧Vdが印加される一方、トランジスタTの端子t1は非選択ワード線に接続されているため、接地電圧が印加されており、トランジスタTが非導通状態である。このため、可変抵抗素子Rの両端に消去処理に必要な電圧が印加されず、かかるメモリセルに対する消去処理は行われない。
また、選択メモリセル1と同一行に配列された他のメモリセルにおいては、可変抵抗素子Rの端子r1は非選択ビット線に接続されているため接地電圧が印加される一方、トランジスタTの端子t1は選択ワード線に接続されているため、電圧Vgが印加されており、同トランジスタTは導通状態を示す。しかし、トランジスタTの端子t3は接地電圧が印加されているため、可変抵抗素子RとトランジスタTの直列回路の両端には電位差が発生しない。このため、かかるメモリセルに対する消去処理は行われない。
さらに、選択メモリセル1と非同一列かつ非同一行に配列された他のメモリセルにおいては、トランジスタTの端子t1が非選択ワード線に接続されているため、接地電圧が印加されており、トランジスタTが非導通状態である。このため、このため、可変抵抗素子Rの両端に消去処理に必要な電圧が印加されず、かかるメモリセルに対する消去処理は行われない。
従って、図8に示すような印加電圧状態とすることで、選択メモリセル1に対してのみ消去処理を実行することができる。
なお、図8の表に示した消去処理の電圧印加状態は、図5に示す読み出し処理の電圧印加状態と比較して、印加電圧の大小が異なる以外は同じである。すなわち、消去処理時において、トランジスタTの電流供給能力を超えない範囲内の電流が可変抵抗素子Rに流れる場合においては、図5(a)に示す電圧印加方法の他、図8に示す電圧印加方法によっても消去処理を実行することができる。
なお、上述した本実施形態において、ビット線Bが列方向に延伸し、ワード線W、ソース線S、バルク線BKがそれぞれ行方向に延伸する構成としたが、少なくともビット線Bとワード線W、並びにビット線とバルク線BKがそれぞれ交差する構成であれば、延伸方向が行方向か列方向かは不問である。また、ソース線Sは、ビット線Bの延伸方向にかかわらず、行方向または列方向のいずれの方向に延伸する構成であっても構わない。
また、上記において、不揮発性メモリセル10に対する書き込み処理時に、ワード線電圧印加回路106が各ワード線をフローティング状態にするものとしたが、各トランジスタTを非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧(第3書き込み電圧に相当)を印加するものとしても良い。
さらに、ダイオードDは端子d1からd2に向かう方向に整流特性を有するものとして説明したが、端子d2からd1に向かう方向に整流特性を有する場合であれば、電圧の大小関係を反転させることで同様に書き込み、消去及び読み出しの各処理を実現することができる。
図9は、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の概略的構造図であり、(a)が平面図を、(b)、(c)、(d)が、それぞれ(a)内のL1−L2断面図、L3−L4断面図、及びL5−L6断面図を示している。
P型の半導体基板35上に、素子分離絶縁膜36で分離されたN型の不純物拡散領域40、30が形成されている。不純物拡散領域40は、複数本が行方向に延伸するウェル領域を形成しており、これがバルク線BKを構成する。また、不純物拡散領域40内には、導電型の異なるP型の不純物拡散領域31が形成されており、P型不純物拡散領域31とN型不純物拡散領域40によってダイオードDが形成されている。
半導体基板35の上層には層間絶縁膜13が形成されており、層間絶縁膜13内には適宜コンタクト電極21が形成されており、該電極21を介して不純物拡散領域31または30に対して電気的に接続される。
N型不純物拡散領域30に挟まれた領域の上層には、ゲート酸化膜28を介してゲート電極27が形成されており、このN型不純物拡散領域30とゲート酸化膜28、及びゲート電極27によってNチャネル型トランジスタTが形成されている。このトランジスタTは、各クロスポイント領域に形成される。
トランジスタTを構成する不純物拡散領域30のうち、一方はコンタクト電極21を介して配線層42、及びその上層の可変抵抗素子Rに接続される。また、他方は、コンタクト電極21を介してソース線Sを構成する配線層と電気的に接続される。
可変抵抗素子Rの上層には、ビット線Bを構成する配線層が列方向に複数本延伸して形成されており、可変抵抗素子Rと電気的に接続する。
また、トランジスタTのゲート電極27の上層には、ワード線Wを構成する配線層が行方向に複数本延伸して形成されており、ゲート電極27と電気的に接続する。なお、図9(c)に示すように、ワード線Wの上層には層間絶縁膜16が形成され、ワード線Wとビット線Bとの絶縁が保たれている。
なお、図9(d)に示すように、コンタクト電極21を介してバルク線BKに電気的に接続される配線層43が形成されており、この配線層43を介してバルク線BKに電圧が印加される。この配線層43は、バルク線電圧印加回路108に接続される。
なお、上記図9では、素子分離絶縁膜36が、埋め込み素子分離法で形成された場合の構造を図示しているが、素子を電気的に絶縁する目的で絶縁膜を形成する方法であれば、当然に埋め込み素子分離法に限定されるものではなく、LOCOS分離法やSOI分離法などで実現しても良い。
また、図9では、P型の半導体基板35にN型の埋め込み層(不純物拡散領域40)を設け、さらにその上にP型のウェル(不純物拡散領域31)を形成する3層構造のウェルによってダイオードD及びトランジスタTを実現したが、N型の半導体基板上にP型ウェルを設けてなる2層構造で実現しても良い。さらに、基板並びに拡散領域の導電型を反転して形成しても構わない。
[第2実施形態]
図10は、不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態(以下、適宜「本実施形態」という)の構成例を模式的に示す回路図であり、図1に示される第1実施形態の場合と比較して、ソース線の延伸方向が列方向である点のみが異なる。この場合において、書き込み処理については第1実施形態の場合と電圧印加方法を同じくするため説明を割愛し、以下では読み出し処理並びに消去処理についてのみ説明を行う。
図11は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置において、読み出し処理時における電圧印加状態を示す表である。
図11に示す印加方法の場合、読み出し処理時において、ソース線電圧印加回路107が、選択ソース線S2に対して電圧Vr(第1読み出し電圧に相当)を、非選択ソース線に対して接地電圧(第2読み出し電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、バルク線電圧印加回路108が、各バルク線をフローティング状態とする。また、ワード線電圧印加回路106が、選択メモリセル1のトランジスタTの端子t1に接続するワード線W2(選択ワード線)に対して電圧Vg(第3読み出し電圧に相当)を、ワード線W2以外のワード線(非選択ワード線)に対して接地電圧(第4読み出し電圧に相当)をそれぞれ印加する。さらに、ビット線電圧印加回路106が、各ビット線に対して接地電圧(第2読み出し電圧)を印加する。
このとき、第1実施形態における読み出し処理と同様、本実施形態においても、電圧Vrが可変抵抗素子Rの両端に印加された場合であっても当該可変抵抗素子Rの抵抗値が変化しないものとする。また、第3読み出し電圧Vgは、当該電圧が端子t1に印加されたトランジスタTが導通状態となるような範囲内の電圧であるとする。また、第4読み出し電圧(ここでは接地電圧としている)は、当該電圧が端子t1に印加されたトランジスタTが非導通状態となるような範囲内の電圧であるとする。
このように各信号線に対して電圧が印加されるとき、読み出し対象の選択メモリセル1においては、トランジスタTの端子t2に電圧Vrが印加されるとともに、可変抵抗素子Rの端子r1には接地電圧が印加される。さらにこのとき、電圧Vgが端子t1に印加されることでトランジスタTは導通状態となっている。従って、選択メモリセル1が備える可変抵抗素子RとトランジスタTからなる直列回路の両端には電位差Vrが生じている。これにより、可変抵抗素子Rを流れる電流値を、トランジスタTを介して選択ソース線S2から(または選択ビット線B2から)検知することができ、可変抵抗素子Rの抵抗値を認識することができる。言い換えれば、選択メモリセルの読み出し処理を実行することができる。
なお、このとき、ダイオードDの端子d2に接続された各バルク線BKはフローティング状態となっているため、選択ソース線S2に電圧Vrが印加されても、ダイオードDを介して電流が流れるということはなく、導通状態のトランジスタTを介してソース線S(ビット線B)に電流が流れる構成となる。
また、選択メモリセル1と同一列に配列された他のメモリセルにおいては、トランジスタTの端子t1は非選択ワード線に接続されているため、接地電圧が印加されており、トランジスタTが非導通状態である。このため、可変抵抗素子Rを流れる電流がトランジスタTを介してソース線Sから読み出されるということはない。
また、選択メモリセル1と同一行に配列された他のメモリセルにおいては、トランジスタTの端子t1は、選択ワード線に接続されているため、電圧Vgが印加されており、同トランジスタTは導通状態を示す。しかし、トランジスタTの端子t2には電圧Vrではなく接地電圧が印加されているため、可変抵抗素子RとトランジスタTの直列回路の両端には電位差が生じない。このため、可変抵抗素子Rを電流が流れず、同素子Rの抵抗値の読み出しは行われない。
さらに、選択メモリセル1と非同一列かつ非同一行に配列された他のメモリセルにおいては、トランジスタTの端子t1が非選択ワード線に接続されているため、接地電圧が印加されており、トランジスタTが非導通状態である。このため、可変抵抗素子Rを流れる電流がトランジスタTを介してソース線S(ビット線B)から読み出されるということはない。
従って、図11に示すような印加電圧状態とすることで、選択メモリセル1に対してのみ読み出し処理を実行することができる。
また、本実施形態においても、消去処理時に発生する電流量がトランジスタTの電流供給能力を超えない範囲内であれば、図11と同様の電圧印加方法によって消去処理を行うことができる。図12は、このような方法で消去処理を実行する際の電圧印加状態を示す表である。なお、図12では、第1読み出し電圧Vrの代わりに第1消去電圧Vdを印加する点を除けば、図11に示す電圧印加状態と同じであるため、説明を省略する。
本実施形態の場合においても、第1実施形態の場合と同様、書き込み処理時には電流供給能力の高いダイオードDと可変抵抗素子Rの直列回路の両端に電圧が印加されることで、書き込み処理に必要な電流を可変抵抗素子Rに流すことができる。また、読み出し時には、トランジスタTと可変抵抗素子Rを有する直列回路の両端に電圧が印加されることで、読み出し処理が行われるため、読み出し時のオフ電流の影響を受けずに、誤読み出しの発生を防止することができる。
なお、本実施形態の場合、書き込み処理時にビット線Bからバルク線BKに向かう方向に電流が流れるように電圧を印加する一方、消去処理時には、ソース線Sからビット線Bに向かう方向に電流が流れるように電圧を印加することができる。つまり、本実施形態の構成であれば、書き込み時にはダイオードDの順方向電圧が可変抵抗素子Rに印加される一方、消去処理時には、ダイオードDを介さずトランジスタTを介して書き込み時と逆極性の電圧を印加可能である。従って、書き込み時と消去時において、印加電圧の極性を異ならせるバイポーラアクションを示す可変抵抗素子Rを備えた不揮発性半導体記憶装置に有用である。
また、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置10aの構造は、第1実施形態と比較してソース線の延伸方向が異なるのみであるため、説明を割愛する。また、以下の各実施形態においても、各素子(ダイオードD,トランジスタT,可変抵抗素子R)の接続関係、あるいはトランジスタTの端子数が異なるのみであり、他は第1実施形態と同じくするため、不揮発性半導体記憶装置の構造そのものに関する説明は割愛する。
[第3実施形態]
図13は、不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第3実施形態(以下、適宜「本実施形態」という)の構成例を模式的に示す回路図である。また、図14には、メモリセル1aのみを抜き出して表示しており、可変抵抗素子、トランジスタ、ダイオードは単にR,T,Dと符号を付している。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図14に示すように、可変抵抗素子Rが端子r1,r2(第1抵抗端子,第2抵抗端子に相当)を備え、トランジスタTがゲートを構成する端子t1(第1トランジスタ端子に相当)、及びそれ以外の端子t2,t3(第2トランジスタ端子、第3トランジスタ端子に相当)を備え、ダイオードDが端子d1,d2(第1整流端子,第2整流端子に相当)を備える。そして、端子r1がビット線B(第1信号線に相当)に接続し、端子r2がダイオードDの端子d1に接続する。ダイオードDは、他方の端子d2をバルク線BK(第2信号線に相当)に接続するとともに、トランジスタTの端子t3に接続する。また、トランジスタTは、端子t1をワード線W(第3信号線に相当)に、端子t2をソース線(第4信号線)にそれぞれ接続する。
再び図13に戻り、不揮発性半導体記憶装置10aにおいては、各ビット線Bが列方向に配置され、ビット線Bの一端はビット線電圧印加回路105(第1信号線電圧印加回路に相当)に接続されている。また、ビット線Bと交差する行方向に各ワード線W、各ソース線S、各バルク線BKがそれぞれ配置されている。バルク線BKの一端はバルク線電圧印加回路108(第2信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ワード線Wの一端はワード線電圧印加回路106(第3信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ソース線Sの一端はソース線電圧印加回路107(第4信号線電圧印加回路に相当)に接続する。つまり、ビット線B、ソース線S、バルク線BK、及びワード線Wはマトリクス状に配置され、ビット線Bと、バルク線BK、ワード線W及びソース線Sが交差する位置に各可変抵抗素子Rが配置されてメモリセルアレイを構成している。そして、周辺回路は、ビット線電圧印加回路105、ワード線電圧印加回路106、ソース線電圧印加回路107、バルク線電圧印加回路108で構成される。周辺回路には例えばMOSFET(CMOSFET)を用いる。
このように構成される本実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対して、書き込み、消去、及び読み出しの各処理を行う場合には、図5と同様の電圧印加状態にすることで実現可能である。すなわち、書き込み時には、ビット線電圧印加回路105が、選択ビット線に対して電圧Vw(第1書き込み電圧に相当)を、非選択ビット線に対して接地電圧(第2書き込み電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、バルク線電圧印加回路108が、選択バルク線に対して接地電圧を、非選択バルク線に対して電圧Vwをそれぞれ印加する。さらに、ワード線電圧印加回路106は各ワード線をフローティング状態とし、ソース線電圧印加回路107が各ソース線をフローティング状態とする。
このように各信号線に対して電圧が印加されるとき、第1実施形態の場合と同様、選択メモリセルが備える可変抵抗素子Rにのみ両端に書き込み電圧が印加され、非選択メモリセルが備える可変抵抗素子Rには書き込み電圧が印加されない。従って、選択メモリセル1aに対してのみ書き込み処理を実行することができる。
また、消去処理時においては、第1書き込み電圧Vwに代えてパルス幅の異なる第1消去電圧を印加することで、選択メモリセル1aに対してのみ消去処理を実行することができる。
また、読み出し処理時においては、ビット線電圧印加回路105が、選択ビット線に対して電圧Vr(第1読み出し電圧に相当)を、非選択ビット線に対して接地電圧(第2読み出し電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、バルク線電圧印加回路108が、各バルク線をフローティング状態とする。また、ワード線電圧印加回路106が、選択メモリセル1のトランジスタTの端子t1に接続する選択ワード線に対して電圧Vg(第3読み出し電圧に相当)を、非選択ワード線に対して接地電圧(第4読み出し電圧に相当)をそれぞれ印加する。さらに、ソース線電圧印加回路107が、各ソース線に対して接地電圧(第2読み出し電圧)を印加する。
このように各信号線に対して電圧が印加されるとき、読み出し対象の選択メモリセル1aにおいては、可変抵抗素子Rの端子r1に電圧Vrが印加されるとともに、トランジスタTの端子t2には接地電圧が印加される。さらにこのとき、電圧Vgが端子t1に印加されることでトランジスタTは導通状態となっている。従って、選択メモリセル1が備える可変抵抗素子R、ダイオードD、及びトランジスタTからなる直列回路の両端には電位差Vrが生じている。これにより、可変抵抗素子Rを流れる電流値を、トランジスタTを介して選択ソース線から検知することができ、可変抵抗素子Rの抵抗値を認識することができる。言い換えれば、選択メモリセルの読み出し処理を実行することができる。
本実施形態の場合においても、第1実施形態の場合と同様、書き込み処理時には電流供給能力の高いダイオードDと可変抵抗素子Rの直列回路の両端に電圧が印加されることで、書き込み処理に必要な電流を可変抵抗素子Rに流すことができる。また、読み出し時には、トランジスタTと可変抵抗素子Rを有する直列回路の両端に電圧が印加されることで、読み出し処理が行われるため、読み出し時のオフ電流の影響を受けずに、誤読み出しの発生を防止することができる。
なお、上述した本実施形態において、ビット線Bが列方向に延伸し、ワード線W、ソース線S、バルク線BKがそれぞれ行方向に延伸する構成としたが、少なくともビット線Bとワード線W、並びにビット線Bとバルク線BKがそれぞれ交差する構成であれば、延伸方向が行方向か列方向かは不問である。また、ソース線Sは、ビット線Bの延伸方向にかかわらず、行方向または列方向のいずれの方向に延伸する構成であっても構わない。
また、上記において、不揮発性メモリセル10に対する書き込み処理時に、ワード線電圧印加回路106が各ワード線をフローティング状態にするものとしたが、各トランジスタTを非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧(第3書き込み電圧に相当)を印加するものとしても良い。以下の各実施形態においても、図5に示す電圧印加方法で書き込み処理を行う場合には同様とする。
さらに、ダイオードDは端子d1からd2に向かう方向に整流特性を有するものとして説明したが、端子d2からd1に向かう方向に整流特性を有する場合であれば、電圧の大小関係を反転させることで同様に書き込み、消去及び読み出しの各処理を実現することができる。以下の各実施形態においても同様とする。
[第4実施形態]
図15は、不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第4実施形態(以下、適宜「本実施形態」という)の構成例を模式的に示す回路図である。また、図16には、メモリセル1bのみを抜き出して表示しており、可変抵抗素子、トランジスタ、ダイオードは単にR,T,Dと符号を付している。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図16に示すように、可変抵抗素子Rが端子r1,r2(第1抵抗端子,第2抵抗端子に相当)を備え、トランジスタTがゲートを構成する端子t1(第1トランジスタ端子に相当)、及びそれ以外の端子t2,t3(第2トランジスタ端子、第3トランジスタ端子に相当)を備え、ダイオードDが端子d1,d2(第1整流端子,第2整流端子に相当)を備える。そして、端子r1がビット線B(第1信号線に相当)に接続するとともにトランジスタTの端子t3に接続する。また、可変抵抗素子Rの他方の端子r2がダイオードDの端子d1に接続する。ダイオードDは、他方の端子d2をバルク線BK(第2信号線に相当)に接続する。端子t1をワード線W(第3信号線に相当)に、端子t2をソース線S(第4信号線に相当)にそれぞれ接続する。
再び図15に戻り、不揮発性半導体記憶装置10bにおいては、各ビット線Bが行方向に配置され、ビット線Bの一端はビット線電圧印加回路105(第1信号線電圧印加回路に相当)に接続されている。また、ビット線Bと交差する列方向に各ソース線S、各バルク線BKがそれぞれ配置されている。バルク線BKの一端はバルク線電圧印加回路108(第2信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ソース線Sの一端はソース線電圧印加回路107(第4信号線電圧印加回路に相当)に接続する。また、バルク線BKと交差する行方向に、各ワードW線が配置されており、このワード線Wの一端はワード線電圧印加回路106(第3信号線電圧印加回路に相当)に接続する。つまり、これらの信号線が交差する位置に各可変抵抗素子Rが配置されてメモリセルアレイを構成している。そして、周辺回路は、ビット線電圧印加回路105、ワード線電圧印加回路106、ソース線電圧印加回路107、バルク線電圧印加回路108で構成される。周辺回路には例えばMOSFET(CMOSFET)を用いる。
図17は、このように構成される本実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対して、書き込み、消去、及び読み出しの各処理時における印加電圧の状態を示す表である。(a)は書き込み時の印加電圧状態を示し、(b)は読み出し時の印加電圧状態を示している。なお、書き込み処理時においては、第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置の場合(図5(a))と同様の電圧印加状態にすることで実現可能である。すなわち、書き込み時には、ビット線電圧印加回路105が、選択ビット線に対して電圧Vw(第1書き込み電圧に相当)を、非選択ビット線に対して接地電圧(第2書き込み電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、バルク線電圧印加回路108が、選択バルク線に対して接地電圧を、非選択バルク線に対して電圧Vwをそれぞれ印加する。さらに、ワード線電圧印加回路106は各ワード線をフローティング状態とし、ソース線電圧印加回路107が各ソース線をフローティング状態とする。
このように各信号線に対して電圧が印加されるとき、第1実施形態の場合と同様、書き込み処理時においては、トランジスタTが非導通状態であって、選択メモリセル1bにおいては、可変抵抗素子RとダイオードDで構成される直列回路の両端に書き込み用電圧が印加されるため、選択メモリセルが備える可変抵抗素子Rには、書き込み処理時に要する電流を供給しながら書き込みに必要な電圧を両端に印加することができる。一方で、非選択メモリセルが備える可変抵抗素子Rには書き込み電圧が印加されない。従って、選択メモリセル1bに対してのみ書き込み処理を実行することができる。
また、消去処理時においては、第1書き込み電圧Vwに代えてパルス幅の異なる第1消去電圧を印加することで、選択メモリセル1bに対してのみ消去処理を実行することができる。
また、読み出し処理時においては、図17(b)に示すように、ソース線電圧印加回路107が選択ソース線に対して電圧Vr(第1読み出し電圧に相当)を、非選択ソース線に対して接地電圧(第2読み出し電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、ワード線電圧印加回路106が、選択メモリセル1bのトランジスタTの端子t1に接続する選択ワード線に対して電圧Vg(第3読み出し電圧に相当)を、非選択ワード線に対して接地電圧(第4読み出し電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、バルク線電圧印加回路108が各バルク線に対して接地電圧(第2読み出し電圧)を印加する。さらに、ビット線電圧印加回路105が、各ビット線をフローティング状態とする。
このように各信号線に対して電圧が印加されるとき、読み出し対象の選択メモリセル1bにおいては、電圧Vgが端子t1に印加されることでトランジスタTは導通状態となっている。そして、このトランジスタTの端子t2には第1読み出し電圧Vrが印加されており、ダイオードDの端子d2には接地電圧が印加される。従って、選択メモリセル1が備えるトランジスタT、可変抵抗素子R、及びダイオードDからなる直列回路の両端には電位差Vrが生じている。これにより、可変抵抗素子Rを流れる電流値を、トランジスタTを介して選択ソース線から検知することができ、可変抵抗素子Rの抵抗値を認識することができる。言い換えれば、選択メモリセルの読み出し処理を実行することができる。
なお、選択メモリセル1bと非同一行に配置されたメモリセルにおいては、トランジスタTが非導通状態であるため、可変抵抗素子Rの抵抗値を読み出すことができない。また、選択メモリセル1bと非同一列に配置されたメモリセルにおいては、ダイオードDの端子d2と、トランジスタTの端子t2の間に電位差が発生しないため、同様に可変抵抗素子Rの抵抗値を読み出すことができない。
以上のように、本実施形態の場合においても、第1実施形態の場合と同様、書き込み処理時には電流供給能力の高いダイオードDと可変抵抗素子Rの直列回路の両端に電圧が印加されることで、書き込み処理に必要な電流を可変抵抗素子Rに流すことができる。また、読み出し時には、トランジスタTと可変抵抗素子Rを有する直列回路の両端に電圧が印加されることで、読み出し処理が行われるため、読み出し時のオフ電流の影響を受けずに、誤読み出しの発生を防止することができる。
[第5実施形態]
図18は、不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第4実施形態(以下、適宜「本実施形態」という)の構成例を模式的に示す回路図である。また、図19には、メモリセル1cのみを抜き出して表示しており、可変抵抗素子、トランジスタ、ダイオードは単にR,T,Dと符号を付している。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図19に示すように、可変抵抗素子Rが端子r1,r2(第1抵抗端子,第2抵抗端子に相当)を備え、トランジスタTがゲートを構成する端子t1(第1トランジスタ端子に相当)、及びそれ以外の端子t2,t3(第2トランジスタ端子、第3トランジスタ端子に相当)を備え、ダイオードDが端子d1,d2(第1整流端子,第2整流端子に相当)を備える。そして、端子r1がビット線B(第1信号線に相当)に接続するとともにトランジスタTの端子t3に接続する。また、可変抵抗素子Rの他方の端子r2がダイオードDの端子d1に接続するとともに、第2バルク線BK1a〜BKma(以下、各第2バルク線の区別が不要の場合は単に第2バルク線BKaとする。第5信号線に相当)に接続する。ダイオードDは、他方の端子d2を第1バルク線BK(第2信号線に相当)に接続する。トランジスタTは、端子t1をワード線W(第3信号線に相当)に、端子t2をソース線S(第4信号線に相当)にそれぞれ接続する。
再び、図18に戻り、不揮発性半導体記憶装置10cにおいては、各ビット線Bが行方向に配置され、ビット線Bの一端はビット線電圧印加回路105(第1信号線電圧印加回路に相当)に接続されている。また、ビット線Bと交差する列方向に各ソース線S、各第1バルク線BKがそれぞれ配置されている。バルク線BKの一端は第1バルク線電圧印加回路108(第2信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ソース線Sの一端はソース線電圧印加回路107(第4信号線電圧印加回路に相当)に接続する。また、第1バルク線BKと交差する行方向に、各ワードW線、及び各第2バルク線BKaが配置されており、ワード線Wの一端はワード線電圧印加回路106(第3信号線電圧印加回路に相当)に接続し、第2バルク線BKaの一端は第2バルク線電圧印加回路109(第5信号線電圧印加回路に相当)に接続する。つまり、これらの信号線が交差する位置に各可変抵抗素子Rが配置されてメモリセルアレイを構成している。そして、周辺回路は、ビット線電圧印加回路105、ワード線電圧印加回路106、ソース線電圧印加回路107、第1バルク線電圧印加回路108、第2バルク線電圧印加回路109で構成される。周辺回路には例えばMOSFET(CMOSFET)を用いる。
図20は、このように構成される本実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対して、書き込み、消去、及び読み出しの各処理時における印加電圧の状態を示す表である。すなわち、図20(a)に示すように、書き込み時には、ビット線電圧印加回路105が、選択ビット線に対して電圧Vw(第1書き込み電圧に相当)を、非選択ビット線に対して接地電圧(第2書き込み電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、第1バルク線電圧印加回路108が、選択第1バルク線に対して接地電圧を、非選択第1バルク線に対して電圧Vwをそれぞれ印加する。さらに、ワード線電圧印加回路106は各ワード線をフローティング状態とし、ソース線電圧印加回路107が各ソース線をフローティング状態とし、第2バルク線電圧印加回路109が各第2バルク線をフローティング状態とする。
このように各信号線に対して電圧が印加されるとき、第1実施形態の場合と同様、書き込み処理時においては、トランジスタTが非導通状態であって、選択メモリセル1cにおいては、可変抵抗素子RとダイオードDで構成される直列回路の両端に書き込み用電圧が印加されるため、選択メモリセルが備える可変抵抗素子Rには、書き込み処理時に要する電流を供給しながら書き込みに必要な電圧を両端に印加することができる。一方で、非選択メモリセルが備える可変抵抗素子Rには書き込み電圧が印加されない。従って、選択メモリセル1cに対してのみ書き込み処理を実行することができる。
また、消去処理時においては、第1書き込み電圧Vwに代えてパルス幅の異なる第1消去電圧を印加することで、選択メモリセル1cに対してのみ消去処理を実行することができる。
また、読み出し処理時においては、図20(b)に示すように、ソース線電圧印加回路107が選択ソース線に対して電圧Vr(第1読み出し電圧に相当)を、非選択ソース線に対して接地電圧(第2読み出し電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、ワード線電圧印加回路106が、選択メモリセル1bのトランジスタTの端子t1に接続する選択ワード線に対して電圧Vg(第3読み出し電圧に相当)を、非選択ワード線に対して接地電圧(第4読み出し電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、第2バルク線電圧印加回路109が各第2バルク線に対して接地電圧(第2読み出し電圧)を印加する。さらに、ビット線電圧印加回路105が、各ビット線をフローティング状態とし、第1バルク線電圧印加回路108が、各第1バルク線をフローティング状態とする。
このように各信号線に対して電圧が印加されるとき、読み出し対象の選択メモリセル1cにおいては、電圧Vgが端子t1に印加されることでトランジスタTは導通状態となっている。そして、このトランジスタTの端子t2には第1読み出し電圧Vrが印加されており、可変抵抗素子Rの端子r2には選択第2バルク線を介して接地電圧が印加される。従って、選択メモリセル1が備えるトランジスタT、及び可変抵抗素子Rからなる直列回路の両端には電位差Vrが生じている。これにより、可変抵抗素子Rを流れる電流値を、トランジスタTを介して選択ソース線から検知することができ、可変抵抗素子Rの抵抗値を認識することができる。言い換えれば、選択メモリセルの読み出し処理を実行することができる。
なお、選択メモリセル1cと非同一行に配置されたメモリセルにおいては、トランジスタTが非導通状態であるため、可変抵抗素子Rの抵抗値を読み出すことができない。また、選択メモリセル1cと非同一列に配置されたメモリセルにおいては、可変抵抗素子Rの端子r2と、トランジスタTの端子t2の間に電位差が発生しないため、同様に可変抵抗素子Rの抵抗値を読み出すことができない。
以上のように、本実施形態の場合においても、第1実施形態の場合と同様、書き込み処理時には電流供給能力の高いダイオードDと可変抵抗素子Rの直列回路の両端に電圧が印加されることで、書き込み処理に必要な電流を可変抵抗素子Rに流すことができる。また、読み出し時には、トランジスタTと可変抵抗素子Rを有する直列回路の両端に電圧が印加されることで、読み出し処理が行われるため、読み出し時のオフ電流の影響を受けずに、誤読み出しの発生を防止することができる。
なお、本実施形態でも、第2実施形態と同様、消去処理時に発生する電流量がトランジスタTの電流供給能力を超えない範囲内であれば、読み出し処理と同様の電圧印加方法によって消去処理を行うことができる。このとき、第2バルク線BKaからソース線S側に電流が流れるように消去用電圧を印加することで、バイポーラアクションを示す可変抵抗素子Rに対する書き込み/消去を実現することができる。すなわち、書き込み処理時には、ビット線Bと第1バルク線BKの間に電圧を印加することで、可変抵抗素子Rを端子r1からr2に向かって書き込み電流が流れ、書き込み処理が実現する。一方、消去処理時には、第2バルク線BKaとソース線Sの間に電圧を印加することで、可変抵抗素子Rを端子r2からr1に向かって消去電流が流れ、消去処理が実現する。
[第6実施形態]
図21は、不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第6実施形態(以下、適宜「本実施形態」という)の構成例を模式的に示す回路図である。また、図22には、メモリセル1dのみを抜き出して表示しており、可変抵抗素子及びトランジスタは単にR,Tと符号を付している。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を割愛する。
なお、本実施形態の不揮発性メモリセルは、3端子のトランジスタを備える上記各実施形態とは異なり、バックゲートを有する4端子トランジスタを備える構成である。また、本実施形態では、ダイオード素子Dそのものを備える構成ではなく、4端子トランジスタTaのバックゲート(ウェル)−ドレイン間に存在するPNダイオード成分を利用する構成である。具体的には、例えばP型ウェル中にNMOSトランジスタを形成することで、バックゲート−ドレイン間にPNダイオード成分を形成することができる。
すなわち、図22に示すように、可変抵抗素子Rが端子r1,r2(第1抵抗端子,第2抵抗端子に相当)を備え、トランジスタTがゲートを構成する端子t1(第1トランジスタ端子に相当)、バックゲートを構成する端子t4(第4トランジスタ端子に相当)、及びそれ以外の端子t2,t3(第2トランジスタ端子、第3トランジスタ端子に相当)を備える。そして、端子r1がビット線B(第1信号線に相当)に接続する。また、可変抵抗素子Rの他方の端子r2がトランジスタTの端子t3に接続する。トランジスタTは、端子t1をワード線W(第3信号線に相当)に、端子t2をソース線S(第4信号線に相当)に、バックゲートを構成する端子t4をバルク線BK(第2信号線に相当)にそれぞれ接続する。
再び図21に戻り、不揮発性半導体記憶装置10dにおいては、各ビット線Bが列方向に配置され、ビット線Bの一端はビット線電圧印加回路105(第1信号線電圧印加回路に相当)に接続されている。また、ビット線Bと交差する行方向に各ワード線W、各ソース線S、各バルク線BKがそれぞれ配置されている。バルク線BKの一端はバルク線電圧印加回路108(第2信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ワード線Wの一端はワード線電圧印加回路106(第3信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ソース線Sの一端はソース線電圧印加回路107(第4信号線電圧印加回路に相当)に接続する。つまり、ビット線B、ソース線S、バルク線BK、及びワード線Wはマトリクス状に配置され、ビット線Bと、バルク線BK、ワード線W及びソース線Sが交差する位置に各可変抵抗素子Rが配置されてメモリセルアレイを構成している。そして、周辺回路は、ビット線電圧印加回路105、ワード線電圧印加回路106、ソース線電圧印加回路107、バルク線電圧印加回路108で構成される。周辺回路には例えばMOSFET(CMOSFET)を用いる。
かかる構成は、第1実施形態に示す不揮発性半導体記憶装置10と比べ、ダイオード素子Dの代わりに4端子トランジスタTaのバックゲート−ドレイン間のダイオード成分を利用する点が異なるのみである。このため、本実施形態における不揮発性半導体記憶装置10dに対して書き込み、消去、及び読み出しの各処理を行うに際しては、図5に示す第1実施形態の場合と同様の電圧印加状態にすることで実現可能である。従って、本実施形態については、書き込み、消去、及び読み出しの各処理を行う際の電圧印加状態に関する説明は割愛する。
本実施形態の構成の場合においても、上記各実施形態の場合と同様、書き込み処理時には電流供給能力の高いPNダイオード成分と可変抵抗素子Rの直列回路の両端に電圧が印加されることで、書き込み処理に必要な電流を可変抵抗素子Rに流すことができる。また、読み出し時には、トランジスタTと可変抵抗素子Rを有する直列回路の両端に電圧が印加されることで、読み出し処理が行われるため、読み出し時のオフ電流の影響を受けずに、誤読み出しの発生を防止することができる。
さらに、本実施形態の場合には、ダイオード素子Dを別途設けることなく、トランジスタTのバックゲート−ドレイン間のPN接合を利用する構成であるため、第1実施形態の場合と比較してメモリセルの小規模化を図ることができる。従って、かかるメモリセルによって不揮発性半導体記憶装置を実現することにより、高集積化が図られる。
[第7実施形態]
図23は、不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第7実施形態(以下、適宜「本実施形態」という)の構成例を模式的に示す回路図である。また、図24には、メモリセル1eのみを抜き出して表示しており、可変抵抗素子及びトランジスタは単にR,Tと符号を付している。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図24に示すように、可変抵抗素子Rが端子r1,r2(第1抵抗端子,第2抵抗端子に相当)を備え、トランジスタTがゲートを構成する端子t1(第1トランジスタ端子に相当)、及びそれ以外の端子t2,t3(第2トランジスタ端子、第3トランジスタ端子に相当)を備える。また、本実施形態では、2つのダイオードD,Da(第1整流素子、第2整流素子に相当)を備える。ダイオードDは、端子d1,d2(第1整流端子,第2整流端子に相当)を備え、ダイオードDaは、端子d3,d4(第3整流端子,第4整流端子に相当)を備える。そして、端子r1がビット線B(第1信号線に相当)に接続するとともにトランジスタTの端子t3に接続する。また、可変抵抗素子Rの他方の端子r2がダイオードDの端子d1及びダイオードDaの端子d3に接続する。ダイオードDは、他方の端子d2を第1バルク線BK(第2信号線に相当)に接続し、ダイオードDaは、他方の端子d4を第2バルク線BKa(第5信号線に相当)に接続する。また、トランジスタTは、端子t1をワード線W(第3信号線に相当)に、端子t2をソース線S(第4信号線に相当)にそれぞれ接続する。なお、ダイオードDとDaは互いに整流方向が異なるものとする。
再び図23に戻り、不揮発性半導体記憶装置10eにおいては、各ビット線Bが行方向に配置され、ビット線Bの一端はビット線電圧印加回路105(第1信号線電圧印加回路に相当)に接続されている。また、ビット線Bと交差する列方向に各ソース線S、各第1バルク線BK,各第2バルク線BKaがそれぞれ配置されている。第1バルク線BKの一端は第1バルク線電圧印加回路108(第2信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ソース線Sの一端はソース線電圧印加回路107(第4信号線電圧印加回路に相当)に接続し、第2バルク線BKaの一端は第2バルク線電圧印加回路109(第5信号線電圧印加回路に相当)に接続する。また、第1バルク線BK,第2バルク線BKaと交差する行方向に、各ワード線Wが配置されており、このワード線Wの一端はワード線電圧印加回路106(第3信号線電圧印加回路に相当)に接続する。つまり、これらの信号線が交差する位置に各可変抵抗素子Rが配置されてメモリセルアレイを構成している。そして、周辺回路は、ビット線電圧印加回路105、ワード線電圧印加回路106、ソース線電圧印加回路107、第1バルク線電圧印加回路108、第2バルク線電圧印加回路109で構成される。周辺回路には例えばMOSFET(CMOSFET)を用いる。
図23と図15を比較すれば分かるように、本実施形態は、第4実施形態に係るメモリセル1bに対し、さらに、整流方向の異なるダイオードDaを備える点が異なるのみである。従って、書き込み及び読み出し処理においては、第4実施形態と同様の電圧印加処理によって実現が可能であるため、説明を割愛する。
一方、消去処理においては、第2バルク線BKaとビット線Bの間に消去電圧を印加することができるため、第4実施形態の場合と比較して、バイポーラアクションを示す可変抵抗素子に対する消去処理の実行が可能となる。より具体的には、図25に示すように、ビット線電圧印加回路105が、選択ビット線に対して接地電圧(第1消去書き込み電圧に相当)を、非選択ビット線に対してVd(第2書き込み電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、第1バルク線電圧印加回路108、ワード線電圧印加回路106、ソース線電圧印加回路107がそれぞれ各第1バルク線BK1、各ワード線W、及び各ソース線Sをフローティング状態とする。また、第2バルク線電圧印加回路109が、選択第2バルク線に対してVd(第2消去電圧に相当)を、非選択第2バルク線に対して接地電圧をそれぞれ印加する。
このように各信号線に電圧が印加されるとき、消去処理時においてトランジスタTが非導通状態であって、選択メモリセル1eにおいては、可変抵抗素子RとダイオードDaで構成される直列回路の両端に消去用電圧が印加されるため、選択メモリセルが備える可変抵抗素子Rには、消去処理時に要する電流を供給しながら消去に必要な電圧を両端に印加することができる。一方で、非選択メモリセルが備える可変抵抗素子Rには消去電圧が印加されない。従って、選択メモリセル1eに対してのみ書き込み処理を実行することができる。
しかも、本実施形態の場合、書き込み処理においては、ダイオードDと可変抵抗素子Rで構成される直列回路の両端に書き込み用電圧が印加され、消去処理においては、ダイオードDaと可変抵抗素子Rで構成される直列回路の両端に消去用電圧が印加される。ここで、ダイオードDは、可変抵抗素子Rの端子r1からr2に向かう方向に電流を流すように整流性を示し、ダイオードDaは端子r2からr1に向かう方向に電流を流すように整流性を示す。このため、書き込み時と消去時でそれぞれ異なる方向に電流が流れるように書き込み用/消去用電圧を印加することができる。従って、バイポーラアクションを示す可変抵抗素子Rを備える不揮発性半導体記憶装置に対して書き込み/消去処理を実現することができる。
なお、第5実施形態の場合と同様、本実施形態においても、書き込み処理時には電流供給能力の高いダイオードDと可変抵抗素子Rの直列回路の両端に電圧が印加されることで、書き込み処理に必要な電流を可変抵抗素子Rに流すことができる。また、読み出し時には、トランジスタTと可変抵抗素子Rを有する直列回路の両端に電圧が印加されることで、読み出し処理が行われるため、読み出し時のオフ電流の影響を受けずに、誤読み出しの発生を防止することができる。
さらに、本実施形態では、トランジスタTの電流制限能力を超えない範囲内で消去処理が実行可能である場合には、消去処理時において、トランジスタT,可変抵抗素子R,及びダイオードDaからなる直列回路の両端に消去電圧を印加する構成としても良い。かかる場合においても、書き込み時には端子r1からr2に向かう方向に電流が流れるような条件で可変抵抗素子Rの両端に電圧が印加され、消去時には逆に端子r2からr1に向かう方向に電流が流れるような条件で可変抵抗素子Rの両端に電圧が印加されることとなる。従って、バイポーラアクションを示す可変抵抗素子Rを用いて不揮発性メモリセル1eを実現することができる。
[第8実施形態]
図26は、不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第8実施形態(以下、適宜「本実施形態」という)の構成例を模式的に示す回路図である。また、図27には、メモリセル1fのみを抜き出して表示しており、可変抵抗素子及びトランジスタは単にR,Tと符号を付している。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を割愛する。
図27に示すように、可変抵抗素子Rが端子r1,r2(第1抵抗端子,第2抵抗端子に相当)を備え、トランジスタTがゲートを構成する端子t1(第1トランジスタ端子に相当)、及びそれ以外の端子t2,t3(第2トランジスタ端子、第3トランジスタ端子に相当)を備える。また、本実施形態では、第7実施形態と同様、2つのダイオードD,Da(第1整流素子、第2整流素子に相当)を備える。ダイオードDは、端子d1,d2(第1整流端子,第2整流端子に相当)を備え、ダイオードDaは、端子d3,d4(第3整流端子,第4整流端子に相当)を備える。そして、端子r1がビット線B(第1信号線に相当)に接続し、端子r2がダイオードDの端子d1、ダイオードDaの端子d3、及びトランジスタTの端子t3に接続する。ダイオードDは、他方の端子d2を第1バルク線BK(第2信号線に相当)に接続し、ダイオードDaは、他方の端子d4を第2バルク線BKa(第5信号線に相当)に接続し、トランジスタTは、端子t1をワード線W(第3信号線に相当)に、端子t2をソース線(第4信号線に相当)にそれぞれ接続する。
再び図26に戻り、不揮発性半導体記憶装置10fにおいては、各ビット線Bが列方向に配置され、ビット線Bの一端はビット線電圧印加回路105(第1信号線電圧印加回路に相当)に接続されている。また、ビット線Bと交差する行方向に各ワード線W,各ソース線S、各第1バルク線BK,各第2バルク線BKaがそれぞれ配置されている。第1バルク線BKの一端は第1バルク線電圧印加回路108(第2信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ソース線Sの一端はソース線電圧印加回路107(第4信号線電圧印加回路に相当)に接続し、第2バルク線BKaの一端は第2バルク線電圧印加回路109(第5信号線電圧印加回路に相当)に接続する。
図26と図1を比較すれば分かるように、本実施形態は、第1実施形態に係るメモリセル1に対し、さらに、整流方向の異なるダイオードDaを備える点が異なるのみである。従って、書き込み及び読み出し処理においては、第1実施形態と同様の電圧印加処理によって実現が可能であるため、説明を割愛する。
一方、消去処理においては、第2バルク線BKaとビット線Bの間に消去電圧を印加することができるため、第1実施形態の場合と比較して、バイポーラアクションを示す可変抵抗素子に対する消去処理の実行が可能となる。より具体的には、図28に示すように、ビット線電圧印加回路105が、選択ビット線に対して接地電圧(第1消去書き込み電圧に相当)を、非選択ビット線に対してVd(第2書き込み電圧に相当)をそれぞれ印加する。また、第1バルク線電圧印加回路108、ワード線電圧印加回路106、ソース線電圧印加回路107がそれぞれ各第1バルク線BK、各ワード線W、及び各ソース線Sをフローティング状態とする。また、第2バルク線電圧印加回路109が、選択第2バルク線に対してVd(第2消去電圧に相当)を、非選択第2バルク線に対して接地電圧をそれぞれ印加する。
このように各信号線に電圧が印加されるとき、消去処理時においてトランジスタTが非導通状態であって、選択メモリセル1fにおいては、可変抵抗素子RとダイオードDaで構成される直列回路の両端に消去用電圧が印加されるため、選択メモリセルが備える可変抵抗素子Rには、消去処理時に要する電流を供給しながら消去に必要な電圧を両端に印加することができる。一方で、非選択メモリセルが備える可変抵抗素子Rには消去電圧が印加されない。従って、選択メモリセル1fに対してのみ書き込み処理を実行することができる。
しかも、本実施形態の場合、第7実施形態の場合と同様、書き込み処理においては、ダイオードDと可変抵抗素子Rで構成される直列回路の両端に書き込み用電圧が印加され、消去処理においては、ダイオードDaと可変抵抗素子Rで構成される直列回路の両端に消去用電圧が印加される。ここで、ダイオードDは、可変抵抗素子Rの端子r1からr2に向かう方向に電流を流すように整流性を示し、ダイオードDaは端子r2からr1に向かう方向に電流を流すように整流性を示す。このため、書き込み時と消去時でそれぞれ異なる方向に電流が流れるように書き込み用/消去用電圧を印加することができる。従って、バイポーラアクションを示す可変抵抗素子Rを備える不揮発性半導体記憶装置に対して書き込み/消去処理を実現することができる。
また、第1実施形態の場合と同様、本実施形態においても、書き込み処理時には電流供給能力の高いダイオードDと可変抵抗素子Rの直列回路の両端に電圧が印加されることで、書き込み処理に必要な電流を可変抵抗素子Rに流すことができる。また、読み出し時には、トランジスタTと可変抵抗素子Rを有する直列回路の両端に電圧が印加されることで、読み出し処理が行われるため、読み出し時のオフ電流の影響を受けずに、誤読み出しの発生を防止することができる。
[第9実施形態]
図29は、不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第9実施形態(以下、適宜「本実施形態」という)の構成例を模式的に示す回路図である。また、図30には、メモリセル1gのみを抜き出して表示しており、可変抵抗素子及びトランジスタは単にR,Tと符号を付している。なお、第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を割愛する。
なお、本実施形態の不揮発性メモリセル1gは、第6実施形態と同様、バックゲートを有する4端子トランジスタを備える構成である。そして、第8実施形態と比較して、ダイオード素子D2の代わりに4端子トランジスタTaのバックゲート(ウェル)−ドレイン間に存在するPNダイオード成分を利用する構成である。具体的には、例えばP型ウェル中にNMOSトランジスタを形成することで、バックゲート−ドレイン間にPNダイオード成分を形成することができる。
すなわち、図30に示すように、可変抵抗素子Rが端子r1,r2(第1抵抗端子,第2抵抗端子に相当)を備え、トランジスタTaがゲートを構成する端子t1(第1トランジスタ端子に相当)、バックゲートを構成する端子t4(第4トランジスタ端子に相当)、及びそれ以外の端子t2,t3(第2トランジスタ端子、第3トランジスタ端子に相当)を備える。そして、ダイオードDを備える構成である。ダイオードDは、端子d1,d2(第1整流端子,第2整流端子に相当)を備える。端子r1がビット線B(第1信号線に相当)に接続し、端子r2がダイオードDの端子d1、トランジスタTの端子t3、及びt4に接続する。ダイオードDは、他方の端子d2を第1バルク線BK(第2信号線に相当)に接続し、トランジスタTは、他方の端子t4を第2バルク線BKa(第5信号線に相当)に接続し、端子t1をワード線W(第3信号線に相当)に、端子t2をソース線(第4信号線に相当)にそれぞれ接続する。
再び図29に戻り、不揮発性半導体記憶装置10gにおいては、各ビット線Bが列方向に配置され、ビット線Bの一端はビット線電圧印加回路105(第1信号線電圧印加回路に相当)に接続されている。また、ビット線Bと交差する行方向に各ワード線W,各ソース線S、各第1バルク線BK,各第2バルク線BKaがそれぞれ配置されている。第1バルク線BK1の一端は第1バルク線電圧印加回路108(第2信号線電圧印加回路に相当)に接続し、ソース線Sの一端はソース線電圧印加回路107(第4信号線電圧印加回路に相当)に接続し、第2バルク線BKaの一端は第2バルク線電圧印加回路109(第5信号線電圧印加回路に相当)に接続する。
図29と図26を比較すれば分かるように、本実施形態は、第8実施形態に係るメモリセル1fに対し、ダイオードD2を4端子トランジスタTaのバックゲート−ドレイン間のPNダイオード成分で形成した点が異なるのみであるため、書き込み、消去及び読み出しの各処理方法は、第8実施形態と同一である。よって説明を割愛する。
以上、上記各実施形態の構成によれば、書き込み処理時には電流供給能力の高いPNダイオード成分と可変抵抗素子Rの直列回路の両端に電圧が印加されることで、書き込み処理に必要な電流を可変抵抗素子Rに流すことができる。また、読み出し時には、トランジスタT(Ta)と可変抵抗素子Rを有する直列回路の両端に電圧が印加されることで、読み出し処理が行われるため、読み出し時のオフ電流の影響を受けずに、誤読み出しの発生を防止することができる。
不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第1実施形態の構成例を模式的に示す回路図 不揮発性メモリセルの第1実施形態の構成例を模式的に示す回路図 可変抵抗素子での印加パルス極性と書き込み後抵抗値と書き込み時の電流との関係を示すグラフ トランジスタT及びダイオードDの電気的特性を示すグラフ 第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対する書き込み、消去及び読み出しの各処理時における印加電圧の状態を示す表 第1実施形態の不揮発性メモリセルに対する印加パルス極性と書き込み後抵抗値と書き込み時の電流との関係を示すグラフ 第1実施形態の不揮発性メモリセルに対する印加パルス極性と書き込み後抵抗値と書き込み時の電流との関係を示す別のグラフ 第1実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対する消去処理時における印加電圧の状態を示す別の表 第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の概略的構造図 不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第2実施形態の構成例を模式的に示す回路図 第2実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対する読み出し処理時における印加電圧の状態を示す表 第2実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対する消去処理時における印加電圧の状態を示す表 不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第3実施形態の構成例を模式的に示す回路図 不揮発性メモリセルの第3実施形態の構成例を模式的に示す回路図 不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第4実施形態の構成例を模式的に示す回路図 不揮発性メモリセルの第4実施形態の構成例を模式的に示す回路図 第4実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対する書き込み、消去及び読み出しの各処理時における印加電圧の状態を示す表 不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第5実施形態の構成例を模式的に示す回路図 不揮発性メモリセルの第5実施形態の構成例を模式的に示す回路図 第5実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対する書き込み、消去及び読み出しの各処理時における印加電圧の状態を示す表 不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第6実施形態の構成例を模式的に示す回路図 不揮発性メモリセルの第6実施形態の構成例を模式的に示す回路図 不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第7実施形態の構成例を模式的に示す回路図 不揮発性メモリセルの第7実施形態の構成例を模式的に示す回路図 第7実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対する消去処理時における印加電圧の状態を示す表 不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第8実施形態の構成例を模式的に示す回路図 不揮発性メモリセルの第8実施形態の構成例を模式的に示す回路図 第8実施形態の不揮発性半導体記憶装置に対する消去処理時における印加電圧の状態を示す表 不揮発性メモリセル及び不揮発性半導体記憶装置の第9実施形態の構成例を模式的に示す回路図 不揮発性メモリセルの第9実施形態の構成例を模式的に示す回路図 可変抵抗素子の基本的な構造を示す斜視図 1T/1R型メモリセルのメモリセルアレイの一構成例を模式的に示す回路図 1T/1R型メモリセルの構造の従来の一構成例を示す断面模式図 1R型メモリセルのメモリセルアレイの一構成例を模式的に示す回路図 1R型メモリセルの構造の従来の一構成例を模式的に示す斜視図
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f: 不揮発性メモリセル
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f: 不揮発性半導体記憶装置
13: 層間絶縁膜
21: コンタクト電極
27: ゲート電極
28: ゲート酸化膜
30: 不純物拡散領域
31: 不純物拡散領域
35: 半導体基板
36: 素子分離絶縁膜
40: 不純物拡散領域
42: 配線層
101: 上部電極
102: 可変抵抗体
103: 下部電極
104: メモリセルアレイ
105: ビット線電圧印加回路
106: ワード線電圧印加回路
107: ソース線電圧印加回路
108: (第1)バルク線電圧印加回路
109: 第2バルク線電圧印加回路
111: 半導体基板
112: 素子分離領域
113: ゲート絶縁膜
114: ゲート電極
115: ドレイン拡散領域
116: ソース拡散領域
117: コンタクト電極
118: 下部電極
119: 可変抵抗体
120: 上部電極
121: コンタクト電極
122: コンタクト電極
123: ビット線配線
124: ソース線配線
131: メモリセルアレイ
132: ビット線電圧印加回路
133: ワード線電圧印加回路
141: 下部電極配線
142: 可変抵抗体
143: 上部電極配線
B1,B2,…,Bn: ビット線
S1,S2,…,Sm: ソース線
W1,W2,…,Wm: ワード線

Claims (32)

  1. 第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、
    第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、
    ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、を備え、
    前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、
    前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、
    前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、
    前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、
    前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、
    前記第3トランジスタ端子が、前記第2抵抗端子に接続し、
    前記第1信号線と前記第2信号線の間に電圧を印加することで、前記第1整流素子を介して前記可変抵抗素子に流れる電流により前記可変抵抗素子の抵抗値が書き換わることを
    特徴とする不揮発性メモリセル。
  2. 前記トランジスタ素子が、前記第1、第2、及び第3トランジスタ端子とは別の、バックゲートを構成する第4トランジスタ端子を備えており、
    前記第1整流素子が、
    前記第3トランジスタ端子を前記第1整流端子とし、前記第4トランジスタ端子を前記第2整流端子として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリセル。
  3. 第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、
    第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、
    ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、を備え、
    前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、
    前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、
    前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、
    前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、
    前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、
    前記第3トランジスタ端子が、前記第2整流端子または前記第1抵抗端子のいずれかに接続することを特徴とする不揮発性メモリセル。
  4. 前記第3トランジスタ端子が前記第1抵抗端子に接続し、
    前記第2抵抗端子が、前記第1、第2、第3、及び第4信号線とは異なる第5信号線に接続することを特徴とする請求項に記載の不揮発性メモリセル。
  5. 第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、
    第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、
    ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、
    前記第1整流素子とは別の、第3及び第4整流端子の2端子を有する第2整流素子と、を備え、
    前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、
    前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、
    前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、
    前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、
    前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、
    前記第3トランジスタ端子が前記第1抵抗端子または前記第2抵抗端子に接続し、
    前記第3整流端子が、前記第2抵抗端子に電気的に接続し、
    前記第4整流端子が、前記第1、第2、第3、及び第4信号線とは異なる第5信号線に接続し、
    前記第1整流素子と前記第2整流素子は、
    いずれか一方が、前記第2抵抗端子に接続する側の整流端子から前記第2抵抗端子に接続しない側の整流端子に向かう整流特性を有し、他方が、前記第2抵抗端子に接続しない側の整流端子から前記第2抵抗端子に接続する側の整流端子に向かう整流特性を有することを特徴とする不揮発性メモリセル。
  6. 前記トランジスタ素子が、前記第1、第2、及び第3トランジスタ端子とは別の、バックゲートを構成する第4トランジスタ端子を備えており、
    前記第2整流素子が、
    前記第3トランジスタ端子を前記第3整流端子とし、前記第4トランジスタ端子を前記第4整流端子として構成されていることを特徴とする請求項に記載の不揮発性メモリセル。
  7. 前記第1信号線と前記第2信号線の間に電圧を印加することで、前記第1整流素子を介して前記可変抵抗素子に流れる電流により前記可変抵抗素子の抵抗値が書き換わることを
    特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載の不揮発性メモリセル。
  8. 前記第1整流素子が、PNダイオード、ショットキダイオード、及びバリスタのいずれか一で構成されていることを特徴とする請求項1、3〜5に記載の不揮発性メモリセル。
  9. 前記第2整流素子が、PNダイオード、ショットキダイオード、及びバリスタのいずれか一で構成されていることを特徴とする請求項に記載の不揮発性メモリセル。
  10. 不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されたメモリセルアレイを備える不揮発性半導体装置であって、
    前記不揮発性メモリセルが、
    第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、
    第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、
    ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、を備え、
    前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、
    前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、
    前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、
    前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、
    前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、
    前記第3トランジスタ端子が、前記第2整流端子に接続し、
    複数の前記第1信号線が、前記メモリセルアレイ内を列方向に延伸し、
    複数の前記第2信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向に延伸し、
    複数の前記第3信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向に延伸し、
    複数の前記第4信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向または列方向に延伸し、
    前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、を備え、
    同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、
    同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、
    前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  11. 不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されたメモリセルアレイを備える不揮発性半導体装置であって、
    前記不揮発性メモリセルが、
    第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、
    第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、
    ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、を備え、
    前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、
    前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、
    前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、
    前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、
    前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、
    前記第3トランジスタ端子が、前記第2抵抗端子に接続し、
    複数の前記第1信号線が、前記メモリセルアレイ内を列方向に延伸し、
    複数の前記第2信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向に延伸し、
    複数の前記第3信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向に延伸し、
    複数の前記第4信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向または列方向に延伸し、
    前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、を備え、
    同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、
    同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、
    前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  12. 前記トランジスタ素子が、前記第1、第2、及び第3トランジスタ端子とは別の、バックゲートを構成する第4トランジスタ端子を備えており、
    前記第1整流素子が、
    前記第3トランジスタ端子を前記第1整流端子とし、前記第4トランジスタ端子を前記第2整流端子として構成されていることを特徴とする請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されたメモリセルアレイを備える不揮発性半導体装置であって、
    前記不揮発性メモリセルが、
    第1及び第2抵抗端子の2端子を有し、両端に電圧が印加されることで抵抗値が可逆的に変化する2端子構造の可変抵抗素子と、
    第1及び第2整流端子の2端子を有する第1整流素子と、
    ゲートを構成する第1トランジスタ端子、並びに、ドレイン及びソースを構成する第2及び第3トランジスタ端子の3端子を少なくとも有するトランジスタ素子と、を備え、
    前記第1抵抗端子が、第1信号線に接続し、
    前記第2抵抗端子が、前記第1整流端子に接続し、
    前記第2整流端子が、前記第1信号線とは異なる第2信号線に接続し、
    前記第1トランジスタ端子が、前記第1及び第2信号線とは異なる第3信号線に接続し、
    前記第2トランジスタ端子が、前記第1、第2及び第3信号線とは異なる第4信号線に接続し、
    前記第3トランジスタ端子が、前記第1抵抗端子に接続し、
    複数の前記第1信号線が、前記メモリセルアレイ内を列方向に延伸し、
    複数の前記第2信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向に延伸し、
    複数の前記第3信号線が、前記メモリセルアレイ内を列方向に延伸し、
    複数の前記第4信号線が、前記メモリセルアレイ内を行方向または列方向に延伸し、
    前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、を備え、
    同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、
    同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、
    前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  14. 請求項に記載の不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されるともに、複数本が列方向に延伸する前記第1信号線、複数本が行方向に延伸する前記第2信号線、複数本が行方向または列方向に延伸する前記第3及び第4信号線、及び、複数本が前記第3信号線と異なる方向に延伸する前記第5信号線を有してなるメモリセルアレイと、
    前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第5信号線に対して電圧印加可能な第5信号線電圧印加回路と、を備え、
    同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、
    同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、
    前記第3信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、
    前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続し、
    前記第5信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2抵抗端子を共通の前記第5信号線に接続することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  15. 前記第3トランジスタ端子が前記第2抵抗端子に接続する構成の請求項またはに記載の不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されるともに、複数本が列方向に延伸する前記第1信号線、複数本が行方向にそれぞれ延伸する前記第2、第3、及び第5信号線、及び複数本が行方向または列方向に延伸する前記第4信号線を有してなるメモリセルアレイと、
    前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第5信号線の中から選択された一または複数の前記第5信号線に対して電圧印加可能な第5信号線電圧印加回路と、を備え、
    同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、
    同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、前記第4整流端子を共通の前記第5信号線に接続し、
    前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  16. 前記第3トランジスタ端子が前記第1抵抗端子に接続する構成の請求項に記載の不揮発性メモリセルが行方向及び列方向にそれぞれ複数配列されるともに、複数本が列方向に延伸する前記第1及び第3信号線、複数本が行方向にそれぞれ延伸する前記第2及び第5信号線、及び複数本が行方向または列方向に延伸する前記第4信号線を有してなるメモリセルアレイと、
    前記複数の第1信号線の中から選択された一または複数の前記第1信号線に対して電圧印加可能な第1信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第2信号線の中から選択された一または複数の前記第2信号線に対して電圧印加可能な第2信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第3信号線の中から選択された一または複数の前記第3信号線に対して電圧印加可能な第3信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第4信号線の中から選択された一または複数の前記第4信号線に対して電圧印加可能な第4信号線電圧印加回路と、
    前記複数の第5信号線の中から選択された一または複数の前記第5信号線に対して電圧印加可能な第5信号線電圧印加回路と、を備え、
    同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第1抵抗端子を共通の前記第1信号線に接続し、前記第1トランジスタ端子を共通の前記第3信号線に接続し、
    同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルは、それぞれ前記第2整流端子を共通の前記第2信号線に接続し、前記第4整流端子を共通の前記第5信号線に接続し、
    前記第4信号線が行方向に延伸する場合は同一行に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、列方向に延伸する場合は同一列に位置する複数の前記不揮発性メモリセルが、それぞれ前記第2トランジスタ端子を共通の前記第4信号線に接続することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  17. 請求項10〜14の何れか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    書き込み時において、
    前記第1信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第1信号線のうち、書き込み対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第1抵抗端子に接続された選択第1信号線に第1書き込み電圧を、前記選択第1信号線以外の前記第1信号線に第2書き込み電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第2信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第2整流端子に接続された選択第2信号線に前記第2書き込み電圧を、前記選択第2信号線以外の前記第2信号線に前記第1書き込み電圧を印加し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、全ての前記第3信号線に対して、前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の第3書き込み電圧を印加するか、または電圧印加を行わずに開放し、
    前記第4信号線電圧印加回路が、全ての前記第4信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第1書き込み電圧は、
    前記選択メモリセルが備える前記第1整流素子が前記第1整流端子から前記第2整流端子に向かう整流作用を有する場合には前記第2書き込み電圧より高く、同整流素子が前記第2整流端子から前記第1整流端子に向かう整流作用を有する場合には前記第2書き込み電圧より低いとともに、前記第2書き込み電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加されると該可変抵抗素子の抵抗値が変化可能な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  18. 請求項10〜14の何れか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    消去時において、
    前記第1信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第1信号線のうち、消去対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第1抵抗端子に接続された選択第1信号線に第1消去電圧を、前記選択第1信号線以外の前記第1信号線に第2消去電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第2信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第2整流端子に接続された選択第2信号線に前記第2消去電圧を、前記選択第2信号線以外の前記第2信号線に前記第1消去電圧を印加し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、全ての前記第3信号線に対して、前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の第3消去電圧を印加するか、または電圧印加を行わずに開放し、
    前記第4信号線電圧印加回路が、全ての前記第4信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第1消去電圧は、
    前記選択メモリセルが備える前記第1整流素子が前記第1整流端子から前記第2整流端子に向かう整流作用を有する場合には前記第2消去電圧より高く、同整流素子が前記第2整流端子から前記第1整流端子に向かう整流作用を有する場合には前記第2消去電圧より低いとともに、前記第2消去電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加されると該可変抵抗素子の抵抗値が変化可能な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  19. 請求項11または12に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    消去時において、
    前記第1信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第1信号線のうち、消去対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第1抵抗端子に接続された選択第1信号線に第1消去電圧を、前記選択第1信号線以外の前記第1信号線に第2消去電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3消去電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4消去電圧を印加し、
    前記第4信号線電圧印加回路が、全ての前記第4信号線に対して前記第2消去電圧を印加し、
    前記第1消去電圧は、前記第2消去電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加されると該可変抵抗素子の抵抗値が変化可能な範囲内の電圧値であり、
    前記第3消去電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4消去電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  20. 前記第4信号線が列方向に延伸する構成の請求項11または12に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    消去時において、
    前記第4信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第4信号線のうち、消去対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第2トランジスタ端子に接続された選択第4信号線に第1消去電圧を、前記選択第4信号線以外の前記第4信号線に第2消去電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3消去電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4消去電圧を印加し、
    前記第1信号線電圧印加回路が、全ての前記第1信号線に対して前記第2消去電圧を印加し、
    前記第1消去電圧は、前記第2消去電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加されると該可変抵抗素子の抵抗値が変化可能な範囲内の電圧値であり、
    前記第3消去電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4消去電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  21. 請求項10〜12の何れか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    読み出し時において、
    前記第1信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第1信号線のうち、読み出し対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第1抵抗端子に接続された選択第1信号線に第1読み出し電圧を、前記選択第1信号線以外の前記第1信号線に第2読み出し電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3読み出し電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4読み出し電圧を印加し、
    前記第4信号線電圧印加回路が、全ての前記第4信号線に対して前記第2読み出し電圧を印加し、
    前記第1読み出し電圧は、前記第2読み出し電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加された場合であっても該可変抵抗素子の抵抗値が変化しない範囲内の値であり、
    前記第3読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  22. 前記第4信号線が列方向に延伸する構成の請求項10〜12の何れか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    読み出し時において、
    前記第4信号線電圧印加回路が、複数の前記第4信号線のうち、読み出し対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第2トランジスタ端子に接続された選択第4信号線に第1読み出し電圧を、前記選択第4信号線以外の前記第4信号線に第2読み出し電圧を印加し、
    前記第1信号線電圧印加回路が、全ての前記第1信号線に対して前記第2読み出し電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3読み出し電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4読み出し電圧を印加し、
    前記第1読み出し電圧は、前記第2読み出し電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加された場合であっても該可変抵抗素子の抵抗値が変化しない範囲内の値であり、
    前記第3読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  23. 請求項13または14に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    読み出し時において、
    前記第2信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第2信号線のうち、読み出し対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第2整流端子に接続された選択第2信号線に第1読み出し電圧を、前記選択第2信号線以外の前記第2信号線に第2読み出し電圧を印加し、
    前記第1信号線電圧印加回路が、全ての前記第1信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3読み出し電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4読み出し電圧を印加し、
    前記第4信号線電圧印加回路が、全ての前記第4信号線に対して前記第2読み出し電圧を印加し、
    前記第1読み出し電圧は、前記第2読み出し電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加された場合であっても該可変抵抗素子の抵抗値が変化しない範囲内の値であり、
    前記第3読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  24. 請求項13または14に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    読み出し時において、
    前記第4信号線電圧印加回路が、複数の前記第4信号線のうち、読み出し対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第2トランジスタ端子に接続された選択第4信号線に第1読み出し電圧を、前記選択第4信号線以外の前記第4信号線に第2読み出し電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して前記第2読み出し電圧を印加し、
    前記第1信号線電圧印加回路が、全ての前記第1信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3読み出し電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4読み出し電圧を印加し、
    前記第1読み出し電圧は、前記第2読み出し電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加された場合であっても該可変抵抗素子の抵抗値が変化しない範囲内の値であり、
    前記第3読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  25. 請求項14に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    読み出し時において、
    前記第1信号線電圧印加回路が、全ての前記第1信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第5信号線電圧印加回路が、複数の前記第5信号線のうち、読み出し対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第2抵抗端子に接続された選択第5信号線に第1読み出し電圧を、前記選択第1信号線以外の前記第1信号線に第2読み出し電圧を印加し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3読み出し電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4読み出し電圧を印加し、
    前記第4信号線電圧印加回路が、全ての前記第4信号線に対して前記第2読み出し電圧を印加し、
    前記第1読み出し電圧は、前記第2読み出し電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加された場合であっても該可変抵抗素子の抵抗値が変化しない範囲内の値であり、
    前記第3読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  26. 請求項14に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    読み出し時において、
    前記第4信号線電圧印加回路が、複数の前記第4信号線のうち、読み出し対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第2トランジスタ端子に接続された選択第4信号線に第1読み出し電圧を、前記選択第4信号線以外の前記第4信号線に第2読み出し電圧を印加し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3読み出し電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4読み出し電圧を印加し、
    前記第5信号線電圧印加回路が、全ての前記第5信号線に対して前記第2読み出し電圧を印加し、
    前記第1信号線電圧印加回路が、全ての前記第1信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第1読み出し電圧は、前記第2読み出し電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加された場合であっても該可変抵抗素子の抵抗値が変化しない範囲内の値であり、
    前記第3読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  27. 請求項15または16に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    書き込み時において、
    前記第1信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第1信号線のうち、書き込み対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第1抵抗端子に接続された選択第1信号線に第1書き込み電圧を、前記選択第1信号線以外の前記第1信号線に第2書き込み電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第2信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第2整流端子に接続された選択第2信号線に前記第2書き込み電圧を、前記選択第2信号線以外の前記第2信号線に前記第1書き込み電圧を印加し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、全ての前記第3信号線に対して、前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の第3書き込み電圧を印加するか、または電圧印加を行わずに開放し、
    前記第4信号線電圧印加回路が、全ての前記第4信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第5信号線電圧印加回路が、全ての前記第5信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第1書き込み電圧は、
    前記選択メモリセルが備える前記第1整流素子が前記第1整流端子から前記第2整流端子に向かう整流作用を有する場合には前記第2書き込み電圧より高く、同整流素子が前記第2整流端子から前記第1整流端子に向かう整流作用を有する場合には前記第2書き込み電圧より低いことを特徴とする駆動方法。
  28. 請求項15または16に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    消去時において、
    前記第1信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第1信号線のうち、消去対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第1抵抗端子に接続された選択第1信号線に第1消去電圧を、前記選択第1信号線以外の前記第1信号線に第2消去電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、全ての前記第3信号線に対して、前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の第3書き込み電圧を印加するか、または電圧印加を行わずに開放し、
    前記第4信号線電圧印加回路が、全ての前記第4信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第5信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第5信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第4整流端子に接続された選択第5信号線に前記第2消去電圧を、前記選択第5信号線以外の前記第5信号線に前記第1消去電圧を印加し、
    前記第1消去電圧は、
    前記選択メモリセルが備える前記第2整流素子が前記第3整流端子から前記第4整流端子に向かう整流作用を有する場合には前記第2消去電圧より高く、同整流素子が前記第4整流端子から前記第3整流端子に向かう整流作用を有する場合には前記第2消去電圧より低いことを特徴とする駆動方法。
  29. 請求項15に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    読み出し時において、
    前記第1信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第1信号線のうち、読み出し対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第1抵抗端子に接続された選択第1信号線に第1読み出し電圧を、前記選択第1信号線以外の前記第1信号線に第2読み出し電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3読み出し電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4読み出し電圧を印加し、
    前記第4信号線電圧印加回路が、全ての前記第4信号線に対して前記第2読み出し電圧を印加し、
    前記第5信号線電圧印加回路が、全ての前記第5信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第1読み出し電圧は、前記第2読み出し電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加された場合であっても該可変抵抗素子の抵抗値が変化しない範囲内の値であり、
    前記第3読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  30. 請求項15に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    読み出し時において、
    前記第4信号線電圧印加回路が、複数の前記第4信号線のうち、読み出し対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第2トランジスタ端子に接続された選択第4信号線に第1読み出し電圧を、前記選択第4信号線以外の前記第4信号線に第2読み出し電圧を印加し、
    前記第1信号線電圧印加回路が、全ての前記第1信号線に対して前記第2読み出し電圧を印加し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3読み出し電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4読み出し電圧を印加し、
    前記第5信号線電圧印加回路が、全ての前記第5信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第1読み出し電圧は、前記第2読み出し電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加された場合であっても該可変抵抗素子の抵抗値が変化しない範囲内の値であり、
    前記第3読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  31. 請求項16に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    読み出し時において、
    前記第2信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第2信号線のうち、読み出し対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第2整流端子に接続された選択第2信号線に第1読み出し電圧を、前記選択第2信号線以外の前記第2信号線に第2読み出し電圧を印加し、
    前記第1信号線電圧印加回路が、全ての前記第1信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、
    複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3読み出し電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4読み出し電圧を印加し、
    前記第4信号線電圧印加回路が、全ての前記第4信号線に対して前記第2読み出し電圧を印加し、
    前記第5信号線電圧印加回路が、全ての前記第5信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第1読み出し電圧は、前記第2読み出し電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加された場合であっても該可変抵抗素子の抵抗値が変化しない範囲内の値であり、
    前記第3読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
  32. 請求項16に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    読み出し時において、
    前記第4信号線電圧印加回路が、複数の前記第4信号線のうち、読み出し対象の前記不揮発性メモリセルである選択メモリセルの前記第2トランジスタ端子に接続された選択第4信号線に第1読み出し電圧を、前記選択第4信号線以外の前記第4信号線に第2読み出し電圧を印加し、
    前記第5信号線電圧印加回路が、全ての前記第5信号線に対して前記第2読み出し電圧を印加し、
    前記第1信号線電圧印加回路が、全ての前記第1信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第2信号線電圧印加回路が、全ての前記第2信号線に対して電圧印加を行わずに開放し、
    前記第3信号線電圧印加回路が、複数の前記第3信号線のうち、前記選択メモリセルの前記第1トランジスタ端子に接続された選択第3信号線に第3読み出し電圧を、前記選択第3信号線以外の前記第3信号線に第4読み出し電圧を印加し、
    前記第1読み出し電圧は、前記第2読み出し電圧との差分値に係る電圧が前記可変抵抗素子の両端に印加された場合であっても該可変抵抗素子の抵抗値が変化しない範囲内の値であり、
    前記第3読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であり、
    前記第4読み出し電圧は、前記選択メモリセルが備える前記トランジスタ素子を非導通状態にするのに十分な範囲内の電圧値であることを特徴とする駆動方法。
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