JP5107679B2 - 光電気混載パッケージ及び光コネクタ並びにこれらを備えた光電気混載モジュール - Google Patents

光電気混載パッケージ及び光コネクタ並びにこれらを備えた光電気混載モジュール Download PDF

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Description

本発明は光電気混載パッケージ及び光コネクタ並びにこれらを備えた光電気混載モジュールに関する。更に詳しくは、本発明は、平面方向に光波を送信できる光波回路層を有し、光コネクタと水平方向に光接続できる光電気混載パッケージ及びこの光電気混載パッケージと水平方向に光接続できる光コネクタ並びにこれらを備えた光電気混載モジュールに関する。
通信分野等においては、従来、大量のデータを高速で機器間で送受信するための手段として光伝送が使用されているが、近年、機器間だけでなく機器内、即ち、例えば、基板間の接続及び基板内でのチップ間の接続等のより短い距離においても光伝送を実現すべくより小型化及び低背化できる技術の要求がますます高まっている。そして、光波回路及び光素子を備えて光伝送を行うことができる光伝送モジュールやこのモジュールにおけるコネクタとの接続構造等が下記特許文献1及び非特許文献1等に提案されている。
特開2005−4014号公報 T.Lamprechtら、"Passive Alignment of Optical Elements in a Printed Circuit Board",Electronic Components and Technology Conference,2006,P761−P767
上記特許文献1には、基板に対して水平にコネクタを接続するための構造が開示されているが、この構造は電気接続を目的としたものであり、光接続に関する検討はなされていない。電気接続と光接続とは接続精度が大幅に異なり、電気接続は2次元的に接触されればよいのに対して、光接続は3次元的な接続が必要であり、光接続の精度は電気接続の接続精度に対して大凡ワンオーダー程小さくする必要がある。このためにより確実に3次元的に各方向への位置決めと位置ずれを防止する構造を必要とする。しかし、このような課題についての検討はなされていない。
一方、上記非特許文献1は、基板に対して水平にコネクタを接続するための構造が開示されており、その構造は光接続を目的としたものである。しかし、非特許文献1では、大きな金属性のガイドピンを必要とするために、光コネクタ及び光電気混載パッケージを構成する部品点数が多くなるという課題がある。また、この構造では、嵌合箇所が増加されて、形状が複雑化し、このために接合部の強度が低下し易いという課題もある。更に、光コネクタ内において45度の光路変換を行って基板と光接続できる光コネクタも案出できるが、これでは光コネクタ自体の厚みが大きくなってしまい、十分な低背化及び小型化を行うことができないという課題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、構成部品点数を低減しつつ光電気混載パッケージの厚さを増大させることなく水平方向に光接続できる光電気混載パッケージ及び光コネクタ並びに光電気混載モジュールを提供することを目的とする。
即ち、本発明は以下のとおりである。
(1)光コネクタと接続されることとなる光波路を備える光電気混載パッケージであって、
一面側に外部と電気接続されることとなる電極端子、該一面側と対面側とを導通した電気回路、及び、該対面側に形成され且つ上記光コネクタが有する凸ガイドと嵌合される凹ガイドを備える基板部と、
該凹ガイドを除く該基板部の該対面側に該基板部に対して段差をなして積層され、更に面方向に導波できる光波路を備え且つ該光波路の端面が層側面から露出された光波回路層と、
該基板部の該対面側且つ該光波回路層上に搭載された光素子及び電気素子と、を備え、
上記光波路の端面における光波の入出力方向をX方向とし、X方向に垂直且つ該端面に平行な方向をY方向とし、X方向及びY方向に対して垂直な方向をZ方向とした場合に、
該凹ガイドは上記光コネクタが有する凸ガイドのX方向に沿った外側面に当設されるY方向ストッパ面を有し、
上記基板部の上記対面側において上記光素子及び上記電気素子を覆う放熱カバーを備え、
該放熱カバーは、上記基板部と共に上記光コネクタを挟持して該光コネクタに対してZ方向のストッパとして機能するZ方向ストッパ面を有することを特徴とする光電気混載パッケージ。
)上記基板部は、上記光波路の端面とX方向に重ならない位置に上記凹ガイドを2つ以上備える上記(1)に記載の光電気混載パッケージ。
)上記(1)又は(2)に記載の光電気混載パッケージと光学的に接続されることとなる光コネクタであって、
可撓性光波路と、該可撓性光波路の一端に形成された接続部と、を備え、
上記可撓性光波路は、該可撓性光波路の端面が上記接続部の表面から露出されるように該接続部内を貫通して支持され、
上記光電気混載パッケージの厚さ方向において上記電極端子を備える側を下側とした場合に、上記接続部は、下側に上記基板部の対面と当接されるZ方向ストッパ面と、下側に向かって凸設された凸ガイドと、を有し、
該凸ガイドは、上記基板部が有する凹ガイドのX方向に沿った内側面に当設されるY方向ストッパ面を有することを特徴とする光コネクタ。
)上記凸ガイドは、X方向に延びた略柱状をなす上記()に記載の光コネクタ。
)上記接続部は、上記凸ガイドを2つ以上備える上記()に記載の光コネクタ。
)上記凸ガイドは、上記下側に向かって幅狭に形成されたテーパ部を有する上記()乃至()のうちのいずれかに記載の光コネクタ。
)上記接続部は、樹脂により一体的に形成されている上記()乃至()のうちのいずれかに記載の光コネクタ。
)上記(1)又は(2)に記載の光電気混載パッケージと、上記()乃至()のうちのいずれかに記載の光コネクタと、が接続されて、
上記光電気混載パッケージの上記対面と上記放熱カバーの上記Z方向ストッパ面との間で上記光コネクタが挟持され、上記光電気混載パッケージの上記Y方向ストッパ面と上記光コネクタの上記Y方向ストッパ面とが当接され、且つ上記光電気混載パッケージの上記光波路の端面と上記光コネクタの上記可撓性光波路の端面とが当接されてなることを特徴とする光電気混載モジュール。
本発明の光電気混載パッケージ(以下、単に「パッケージ」ともいう)によれば、構成部品点数を低減しつつ厚さを増大させることなく水平方向に光接続することができる。また、基板部に凹ガイドを備え、凹ガイドを除く部位に光波回路層が積層されているために、凹ガイドを形成した後に光波回路層を積層することができる。このため、光波路の端面を汚損することなく積層できる。また、積層後の加工を要しないために位置ずれも防止できる。従って、高い光結合効率を得ることができる。更に、光波路の端面が基板部から内側に位置しているために、パッケージ自体の取扱い性が非常に高くなる。即ち、通常、パッケージの取扱いはパッケージ側面を挟持するが、この際に光波路の端面に触れることなく取り扱うことができる。
更に、放熱カバーを備えるために、光波路の端面がパッケージの表面に現れず、更に優れた防汚性及び取扱い性が得られる。また、この防熱カバーはZ方向ストッパ面を有する場合は、パッケージと光コネクタとのZ方向への位置ずれをより確実に防止できる。
基板部が光波路の端面とX方向に重ならない位置に上記凹ガイドを2つ以上備える場合には、パッケージと光コネクタとのZ方向への位置ずれをより確実に防止できる。
本発明の光コネクタによれば、構成部品点数を低減しつつ光電気混載パッケージの厚さを増大させることなく水平方向に光接続することができる。
凸ガイドがX方向に延びた略柱状をなす場合はより優れた光結合効率が得られ、特にパッケージと光コネクタとの位置ずれをより確実に防止できる。
接続部が凸ガイドを2つ以上備える場合は更に優れた光結合効率が得られ、とりわけパッケージと光コネクタとの位置ずれをより確実に防止できる。
凸ガイドが下側に向かって幅狭に形成されたテーパ部を有する場合は、凹ガイドと凸ガイドとの嵌合をより簡便に行うことができると共に、凹ガイドと凸ガイドとの間のクリアランスが小さくとも嵌合を確実に行うことができ、より優れた位置精度及び光結合効率が得られる。
接続部が樹脂により一体的に形成されている場合は、部品点数を低減でき低コストで優れた光結合効率を得ることができる。即ち、部品点数が多い場合は各部品の寸法等の誤差が積算されると大きな誤差に繋がるが、部品点数が少なく、更には一体的に形成されることで優れた精度を得ることができる。更にその製造も容易となる。
本発明の光電気混載モジュールによれば、構成部品点数を低減しつつ厚さを増大させることなく水平方向に光接続されたモジュールとすることができ、得られる製品において低背化を低コストで実現できる。また、上記パッケージ及び上記光コネクタにおける各々の効果を相乗的に得ることができ、低コストで極めて精度のより光結合を行うことができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
[1]光電気混載パッケージ
本発明の光電気混載パッケージ300は、光コネクタ200と接続されることとなる光波路321を備える光電気混載パッケージ300であって、
一面311側に外部と電気接続されることとなる電極端子313、該一面311側と対面312側とを導通した電気回路、及び、該対面312側に形成され且つ上記光コネクタ200が有する凸ガイド260と嵌合される凹ガイド314を備える基板部310と、
該凹ガイド314を除く該基板部310の該対面312側に該基板部310に対して段差をなして積層され、更に面方向に導波できる光波路321を備え且つ該光波路321の端面322が層側面323から露出された光波回路層320と、
該基板部310の該対面312側且つ該光波回路層320上に搭載された光素子330及び電気素子340と、を備え、
上記光波路321の端面322における光波の入出力方向をX方向とし、X方向に垂直且つ該端面322に平行な方向をY方向とし、X方向及びY方向に対して垂直な方向をZ方向とした場合に、
該凹ガイド314は上記光コネクタ200が有する凸ガイド260のX方向に沿った外側面261に当設されるY方向ストッパ面315を有し、
上記基板部310の上記対面312側において上記光素子330及び上記電気素子340を覆う放熱カバー400を備え、
該放熱カバー400は、上記基板部310と共に上記光コネクタ200を挟持して該光コネクタ200に対してZ方向のストッパとして機能するZ方向ストッパ面411を有することを特徴とする(図及び図3参照)。
即ち、光電気混載パッケージ300は、基板部310と、光波回路層320と、光素子330及び電気素子340とをこの順に積層及び搭載して備える。尚、基板部310には電気回路以外に光波回路を備えてもよく、電気回路のみを備えてもよい。また、光波回路層320にも光波路321以外に電気回路を備えてもよく、光波路321のみを備えてもよい。更に、基板部310と光波回路層320とは直接積層されていてもよく、これらの間に他層を介して積層されていてもよい。また、光素子330及び電気素子340は光波回路層320上に直接搭載されてもよく、他層を介して搭載されてもよい。
上記「基板部(310)」は、光電気混載パッケージ300の底部においてパッケージ全体を支持する部位である。この基板部310は一面311側に電極端子313を備える。電極端子313としては、ピングリッドアレイ用の接続ピン及びボールグリッドアレイ用のハンダボール等が挙げられる。また、この基板部310は、少なくとも電気回路を備える。この電気回路は、層間導体層及びビア導体等を用いて構成できる。
基板部310の構成は、後述する凹ガイド314と、一面311側に備えた電極端子313と、基板部310の一面311及び対面312(基板部の表裏面)の間を導通する電気回路と、を備えること以外、その構成は特に限定されないが、例えば、基板部310に対して上層側における信号速度よりも低速の低速信号を取り扱う回路として機能させたり、搭載される光素子及び電気素子に対して電源(例えば、デカップリングコンデンサ)として機能させたり、光素子及び電気素子の配線間距離をマザーボード等へ搭載可能な電極間ピッチへと変換するための中継基板(例えば、インターポーザ)として機能させたりできる。
この基板部310のうちの電気回路を構成する材料としては導体材料が用いられる。基板部のその他の部位を構成する材料は特に限定されず、セラミックスから形成されていてもよいが、有機系絶縁材料から形成されていることが好ましい。有機系絶縁材料としては、エポキシ樹脂、ビスマレイミド・トリアジン樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、熱硬化性ポリフェニレンエーテル樹脂、液晶ポリマー、ベンゾシクロブテン及びポリノルボルネン等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。また、これらの有機系絶縁材料に対する芯材としてガラスクロス、ガラス不織布、樹脂(ポリアミド等)クロス、樹脂(ポリアミド等)不織布、樹脂(ポリアミド等フィルム、ポリテトラフルオロエチレン等で形成された3次元網目構造を有するフッ素樹脂系芯材及び金属箔等を用いることができる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。即ち、例えば、ガラス繊維にエポキシ樹脂が含浸された難燃性基板(FR4等)などが好適に用いられる。
上記「凹ガイド(314)」は、光コネクタ200と接続される際に光コネクタ200が有する凸ガイド260と嵌合されることとなる部位である。この凹ガイド314は、少なくともY方向ストッパ面315を有する。
凹ガイド314におけるX、Y及びZの各方向は、各光波路321に対して決まる方向であり、光波路321の端面322(図3〜5の斜線部)における光波の入出力方向をX方向とし、X方向に垂直且つ光波路321の端面322に平行な方向をY方向とし、X方向及びY方向に対して垂直な方向をZ方向とする方向である。即ち、例えば、光波回路層320が矩形をなし、基板部310の各側面に光波の入出力方向が異なる光波路321を有する場合には、各光波路321の各端面322に対応して各々のX、Y及びZの方向が決まる。従って、各光波路321の入出力方向に適した各々の凹ガイド314を備えることとなる。
上記「Y方向ストッパ面(315)」は、X方向に沿った凸ガイド260外側面261に当設される面である。即ち、凸ガイド260外側面のうち、光波路321の端面322における光波の入出力方向(通常、光波回路層320に水平な方向である)に水平な外側面261に当設される面である。Y方向ストッパ面315は、凸ガイド260の外側面261と当設されることで、光コネクタ200のY方向への位置を決定でき且つY方向への位置ずれを防止できる。また、このY方向ストッパ面315は、Y方向への位置決め及び位置ずれ防止のために少なくとも基板部310の光波路321の端面322に対して少なくとも2面を備えることが好ましい。この2面のY方向ストッパ面315は、どのような形態で備えられていてもよい。即ち、例えば、Y方向ストッパ面を1面のみ有する凹ガイド314を2つ備える(図19参照)ことでY方向ストッパとして機能させてもよく、Y方向ストッパ面を2面有する凹ガイド314を1つ備える(図5参照)ことでY方向ストッパとして機能させてもよい。
尚、凹ガイド314は、ストッパ面としてY方向ストッパ面315を備える他、更に、Z方向ストッパとして底面317を機能させることができる。また、X方向については、光波回路層320の端面323自体(通常、光波路321の端面322と同一面)がX方向ストッパ面として機能するために、凹ガイド314はX方向ストッパ面を有する必要がないが、凹ガイドの内側面316(凹ガイドの内壁面のうちY方向ストッパ面315に垂直な面)をX方向ストッパ面として、光波回路層320の端面323と共に機能させることも可能である。
この凹ガイド314は、光波回路層320の外側面から露出された光波路321の端面322に対応して設けられる。通常、この凹ガイド314は、光波路321の端面322の1ヶ所に対して1つ以上(通常4つ以下)を備える(図3〜5参照)が、光波路321の端面322の1ヶ所に対して2つを備える(図3及び図4)ことが好ましい。また、各凹ガイド314は、光波路321の端面322とX方向に重なる位置に配置(図4及び図5参照)されてもよいが、光波路321の端面322とX方向に重ならない位置に配置(図3参照)されることが好ましく、更には、光波路321の端面322の1ヶ所に対して2つ凹ガイド314を備える場合、凹ガイド314は、光波路321の端面322とX方向に重ならない位置であって、光波路321の端面322の両側に対応して1つずつ備える(図3参照)ことが好ましい。
凹ガイド314を、光波路321の端面322とX方向に重ならない位置に2つ以上配置することで光コネクタ200と光波路321の接続信頼性を他の形態に比べて向上させることができる。
上記「光波回路層320」は、面方向に導波できる光波路321(即ち、平面光波路)を備える層である。電気回路は電気信号を伝達する回路であるのに対して、光波路321は光信号(光波)を伝達する回路である。光波路321の構成は特に限定されないものの、通常、光信号が伝搬するコア部と、このコア部を取り囲むクラッド部とを備える。クラッド部はコア部に比べて屈折率が小さく(通常、屈折率差において0.2%以上小さい)、コア部との間に界面を形成してコア部内を伝搬する光を反射する部分である。コア部及びクラッド部を構成する材料は特に限定されないが、通常、光が透過可能な有機材料からなる。即ち、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリエステル系樹脂及びポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。また、これらの各有機樹脂の備える水素原子の少なくとも一部がハロゲン原子(F、Cl及びBr等)に置換された各ハロゲン化樹脂、これらの有機樹脂の備える少なくとも一部の水素原子が重水素原子に置換された各重水素化樹脂等を用いることもできる。これらの樹脂は1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
尚、本発明において光波路321を伝搬される光信号は、全ての波長の光(例えば、赤外線、可視光線及び紫外線等)を含む意味であるが、なかでも、特に0.7〜25μmの波長の近赤外線を用いることが好ましく、更には0.7〜2.0μmの波長の近赤外線がより好ましい。
更に、上記光波回路層320は、基板部310に対して段差をなして積層されている。即ち、光波回路層320の端面は、基板部310の側面よりもX方向において基板部310の中心側に配置されている。更に換言すれば、基板部310と光波回路層320とは階段状に配置されている。このように積層されることにより、光電気混載パッケージを製造する際に基板部310に凹ガイド314を形成した後に光波回路層320を積層形成することができる。即ち、基板部310の凹ガイド314を形成する凹ガイド形成工程を行った後に、光波回路層320を形成する光波回路層形成工程を設けることができる。従って、光波回路層320を形成した後に光コネクタ200との接合部又は嵌合部を形成する場合に比べて、光波回路層320の位置ずれや汚損を抑制でき、結合損失を抑制することができる。即ち、接続信頼性を向上させることができる。尚、光波回路層320の形成は、基板部310に凹ガイド314を形成した後に、光波回路層320をビルドアップ形成してもよく、予め別途作製しておいた光波回路層320を接合してもよい。即ち、例えば、シートラミネートプロセスを用いることができる他、スピンコート形成した未硬化層に対してフォトプロセスを用いて光波路を形成することもできる。
更に、上記のように光波回路層320が基板部310に対して段差をなして積層されていることで、基板部310の端面と同一平面に光波回路層320の端面が露出されることなく、光電気混載パッケージ300の取扱い性を向上させることができ、更には、光波路321の端面を取扱い時に汚染されることが抑制されて結合損失を抑制できる。即ち、接続信頼性を向上させることができる。また、光コネクタ200と光電気混載パッケージ300との嵌合面積を十分確保することができ、光コネクタ200と光電気混載パッケージ300との接続を確実に行うことができる。即ち、接続信頼性を向上させることができる。
尚、光波回路層320は凹ガイド314を除く基板部310の対面312側に積層されている。この凹ガイド314を除くとは、少なくともこの部位を除く意味であり、凹ガイド314以外の部分にも光波回路層320が積層されていない部位を有していてもよい。即ち、例えば、凹ガイド314を含む対面312の縁部全周を除く部位に光波回路層320が積層されていてもよい。
上記光波回路層の厚さは特に限定されないが100〜500μm(より好ましくは100〜250μm、更に好ましくは150〜200)であることが好ましい(例えば、上部クラッド:コア:下部クラッドが1:1:1の厚さで含むことができる)。この範囲であれば本発明による光接続を十分確実行うことができると共に、光電気混載パッケージ全体の厚みを抑えることができ、モジュール全体を低背化することができる。
また、本発明の光電気混載パッケージ300が本発明の光コネクタ200と接続される場合、上記光波路321の端面322は、光コネクタ200の可撓性光波路210の端面211(通常、端面211は接続部250の外側面280と同一平面にある)と当接される。光波路321の端面322は、可撓性光波路210の端面211と当設されることで、光コネクタ200とのX方向の位置を決定でき且つX方向への位置ずれを防止できる。
尚、凹ガイド314の内壁面のうちY方向ストッパ面315に垂直な面316は、光コネクタ200が有する凸ガイド260の外側面のうちY方向に沿った面262(凸ガイド260の先端面262)と、(1)当接されてもよく(例えば、図15では当接される)、(2)当接されてなくてもよい(例えば、図17及び図18では当接されない)。これらのうちでは上記(2)が好ましい。上記(1)である面316と面262とが当接され且つ端面322と端面211とが当接される状態を得るには、凹ガイドのX方向長さと凸ガイドのX方向長さとを一致させる必要を生じる。対して、上記(2)ではこの必要がなく、端面322(通常、外側面323と同一平面)と端面211(通常、外側面280と同一平面)とのみを当接される状態が得られれば、確実にX方向の位置決めを行うことができる。即ち、図18に示すように凹ガイド314のX方向長さL314が凸ガイド260のX方向長さL260よりも大きいことが好ましい。このL314>L260を達するには、図17に示すように面280よりも面262を接続相手から遠避ける方に配置することができる。
上記「光素子(330)」は、光波回路層320上に搭載された素子であり、光信号を送受信できる素子である。即ち、例えば、光素子330としては、発光素子及び受光素子等が挙げられる。発光素子としては、面発光レーザー(Vertical Cavity Surface Emitting Laser;VCSEL)、発光ダイオード(Light Emitting Diode;LED)、及び、半導体レーザダイオード(Laser Diode ;LD)等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。また、受光素子としては、pinフォトダイオード(pin Photo Diode;pin PD)及びアバランシェフォトダイオード(APD)等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。更に、上記発光素子のうちの1種と上記受光素子のうちの1種とが一体化された複合素子を用いることもできる。
上記「電気素子(340)」は、光波回路層320上に搭載された素子であり、電気信号を送受信できる素子である。即ち、例えば、電気素子340としては、各種能動部品(集積回路素子及びトランジスタ等)、受動部品(コンデンサ、キャパシタ及びインダクタ等)、変換部品(フィルタ及びトランス等)及び接続部品等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。
本発明の光電気混載パッケージ100は、基板部310、光波回路層320、光素子330及び電気素子340以外に、他部を備えることができる。他部としては、放熱カバー400が挙げられる。放熱カバー400は光素子330及び電気素子340を覆い、これらの素子及びこれらに伴う電気回路からの熱を吸収して光電気混載パッケージ100外へ放熱するための部分である。放熱カバー400の形状は特に限定されないが、通常、金属からなる盆状(凹状)を呈する。即ち、主板部410とこの主板部の端縁から立ち上がる側壁部420とを備えてなる。この放熱カバー400は、通常、凹部を伏せて基板部310の対面312又は光波回路層320の対面312側の表面に接着して固定される。また、この放熱カバー400上には更にヒートシンクを積層して放熱を促すことができる。
上記放熱カバー400は、基板部310と共に光コネクタ200を挟持して光コネクタ200に対してZ方向のストッパとして機能するZ方向ストッパ面411を有する。この放熱カバー400のZ方向ストッパ面411を備えることで、光コネクタ200を基板部310の対面312と放熱カバー400のZ方向ストッパ面411との間で挟持することができ、より確実に光コネクタ200を固定でき、精度良く光コネクタ200と光電気混載モジュール100とを接続でき、結合損失をより効果的に抑制しつつ、これを維持して接続できる。
放熱カバー400のZ方向ストッパ面411として機能させる面としては、側壁部420を構成する面であってもよいが、より大きな平坦面が得られる主板部410の一面311側の面(放熱カバーの主板部410の内側面)が好ましい。
[2]光コネクタ
本発明の光コネクタ200は、本発明の光電気混載パッケージ300と光学的に接続されることとなる光コネクタ200であって、
可撓性光波路210と、該可撓性光波路210の一端に形成された接続部250と、を備え、
上記可撓性光波路210は、該可撓性光波路210の端面211が上記接続部250の表面280から露出されるように該接続部250内を貫通して支持され、
上記光電気混載パッケージ300の厚さ方向において上記電極端子313を備える側を下側とした場合に、上記接続部250は、下側に上記基板部310の対面312と当接されるZ方向ストッパ面270と、下側に向かって凸設された凸ガイド260と、を有し、
該凸ガイド260は、上記基板部310が有する凹ガイド314のX方向に沿った内側面315に当設されるY方向ストッパ面261を有することを特徴とする(図8及び図9参照)。
上記「可撓性光波路(210)」は、可撓性を有する光波路であり、この可撓性光波路210としては、通常、光ファイバーアレイを用いる。
上記「接続部(250)」は、光電気混載パッケージ300の基板部310の対面312と当接されるZ方向ストッパ面270を下側に備える。また、接続部250の下側に向かって凸設された凸ガイド260を有する。接続部250を有することで、凹ガイド314と嵌合される凸ガイド260を設けることができる。これらZ方向ストッパ面270及び凸ガイド260はいずれも接続部250の下側に形成される。下側とは、光電気混載パッケージ300の厚さ方向において電極端子313を備える側である。このように下側にZ方向ストッパ面270及び凸ガイド260を設けることで、接続部250自体を基板部310に対して上側に配置することができ、基板部310と電極端子313を用いた外部回路との接続を阻害することなく低背化を実現できる。
また、接続部250は、可撓性光波路210の一端に形成された部位であり、可撓性光波路210を支持しており、可撓性光波路210の端面211がその(接続部250)表面(接続部250の外表面のうちの面280)から露出されるように貫通された部位である。この接続部250を備えることで光電気混載パッケージ300と接続することができる。
接続部250が備えるZ方向ストッパ面270の形状及び大きさ等は特に限定されないものの、このZ方向ストッパ面270は面積が大きい程、より効果的にZ方向への位置決め精度が向上され、位置ずれも抑制できる。
この接続部250は、どのような材料から形成されてもよいが、通常、樹脂からなり、更には、樹脂により一体的に形成されていることが好ましい。
上記「凸ガイド(260)」は、光電気混載パッケージ300と接続される際に光電気混載パッケージ300が有する凹ガイド314と嵌合されることとなる部位である。この凸ガイド260は、少なくともY方向ストッパ面を有する。
凸ガイド260におけるX、Y及びZの各方向は、前記光電気混載パッケージ300の光波路321に対して決めることができ他、光コネクタ200内においても同様に決めることができる。即ち、前記光波路321に対して決められた凸ガイド260は、光コネクタ200が有する可撓性光波路210の端面211における光波の入出力方向をX方向とし、X方向に垂直な方向をY方向とし、X方向及びY方向に対して垂直な方向をZ方向とした場合に、凸ガイド260は、基板部310の凹ガイド314のうちX方向に沿った内側面315に当設されるY方向ストッパ面261を有すると換言できる。
従って、光電気混載パッケージ300では、各光波路321に対して各々X、Y及びZ方向が存在するのに対して、光コネクタ200では、接続されることとなる光電気混載パッケージにおける光波路321に関係なく決定できる。
上記「Y方向ストッパ面(261)」は、X方向に沿った凹ガイド314の内側面315に当設される面であり、凹ガイド314の内側面315と当設されることで、光コネクタ200のY方向への位置を決定でき且つY方向への位置ずれを防止する面である。また、このY方向ストッパ面261は、Y方向への位置決め及び位置ずれ防止のために少なくとも1つの光コネクタ200内において2面を備えることが好ましい。この2面のY方向ストッパ面261は、どのような形態で備えられていてもよい。即ち、例えば、Y方向ストッパ面を1面のみ有する凸ガイド260を2つ備える(図19参照)ことでY方向ストッパとして機能させてもよく、Y方向ストッパ面を2面有する凸ガイド260を1つ備える(図5参照)ことでY方向ストッパとして機能させてもよい。
尚、X方向については、可撓性光波路210の端面211(通常、接続部250の外側面280と同一面)自体がX方向ストッパ面として機能するために、凸ガイド260はX方向ストッパ面を有する必要がないが、凸ガイドの先端面262をX方向ストッパ面として、可撓性光波路210の端面211と共に機能させることも可能である。
この凸ガイド260は、接続相手である光電気混載パッケージ300の光波路321の端面322に対応して設けられる。通常、この凸ガイド260は、光波路321の端面322の1ヶ所に対して1つ以上(通常4つ以下)を備える(図8〜13参照)が、2つ以上備えることが好ましい。更に、光波路321の端面322の1ヶ所に対して2つを備える(図8〜11参照)ことが好ましい。また、各凸ガイド260は、光波路321の端面322とX方向に重なる位置に配置(図12及び図13参照)されてもよいが、光波路321の端面322とX方向に重ならない位置に配置(図8〜11参照)されることが好ましい。凸ガイド260を、光波路321の端面322とX方向に重ならない位置に2つ以上配置することで他の形態に比べて光波路321と光コネクタ200の接続信頼性を向上させることができる。更に、凸ガイド260はZ方向ストッパ面270を挟んで、光波路321の端面322とX方向に重ならない位置であって、Z方向ストッパ面270の両側に各々1つずつ、合計2つを備える(図8〜11参照)ことが特に好ましい。
更に、上記のように、凸ガイド260が接続部250の下側面に設けられたZ方向ストッパ面270を有し、光波路321の端面322とX方向に重ならない位置に、このZ方向ストッパ面270を挟んで両側に各々1つずつ、合計2つの凸ガイド260を備える(図8〜11参照)場合には、図8及び図9に示すように、(1)凸ガイド260の外側に段差部290を備えてもよく、図10及び図11に示すように、(2)段差部を備えてなくてもよい。これらのうちでは、(1)凸ガイド260の外側に段差部290を備えることが好ましい。段差部290を備えない場合には接続部250の側面全体の寸法精度が必要となるが、段差部290を備えることでY方向ストッパ面261のみの寸法精度を確保すればよいからである。
更に、凸ガイド260の概形は特に限定されないが、図8〜11に示すように略柱状に形成できる。また、図12及び図13に示すように板状に形成できる。これらのうちでは、略柱状が好ましく、凸ガイド260はX方向に延びた略柱状とすることが特に好ましい。
更に、凸ガイド260は、その下側に向かって幅狭に形成されたテーパ部264を有するものとすることができる(図14、図16及び図18参照)。これにより嵌合をより簡便に行うことができると共に、凹ガイド314と凸ガイド260との間のクリアランスが小さくとも嵌合を十分に行うことができ、より優れた位置精度が得られる。テーパ部264は、図14に示すように、Y方向ストッパ面261が下側に向かって幅狭に形成された形態のテーパ部264であってもよく、図16及び図18に示すように、凸ガイドの先端面262が下側に向かって幅狭に形成された形態のテーパ部264(図18では図示せず)であってもよく、図20に示すように、凸ガイドの一端側がX方向(差し込み方向)に向かって幅狭に形成されたテーパ部264であってもよい。これらのテーパ部264の形態はいずれか1種のみであってもよく、これらのうちの2種以上の複合形態であってもよい。また、各テーパ部は上記各図に示したように直線的な傾斜面で構成してもよく、曲面により構成してもよい。
尚、光コネクタ200では、例えば、上記Z方向ストッパ面270以外にも、凸ガイド260の外側面(底面)263をZ方向ストッパとして機能させることも可能であるが、凹ガイド314の底面317と凸ガイド260の外側面263とを当接させ且つ基板部310の対面312(特に図3及び図4においては凹ガイド314に挟まれた部位の対面)と接続部250のZ方向ストッパ面270とを当接させるにはこれら4面全てに高い精度を要することとなる。即ち、例えば、凸ガイド260の外側面263をZ方向ストッパとして機能させるには、図18における「D314」と「D260」とを一致させる必要を生じる。従って、凹ガイド314の底面317と凸ガイド260の外側面263とは当接させず且つ基板部310の対面312と接続部250のZ方向ストッパ面270とを当接させることが好ましい。
即ち、凹ガイド314の深さD314が凸ガイド260の高さD260よりも大きいことが好ましい。これにより図19(図19は凹ガイド314と凸ガイド260とが嵌合された状態の両者を含むX方向に垂直且つY方向に水平な面における断面図である)に示すように、Z方向ストッパ面270と基板部310の対面312とを確実に当接させて、Z方向ストッパ面270の機能を十分に発揮させることができる。同じ理由から、図19に示すように、段差部290の下側面291が基板部310の対面312に当接しないようにすることが好ましい。
[3]光電気混載モジュール
本発明の光電気混載モジュール100は、本発明の光電気混載パッケージ300と、本発明の光コネクタ200と、が接続されて、上記光電気混載パッケージ300の上記対面312と上記光コネクタ200の上記Z方向ストッパ面270とが当接され、上記光電気混載パッケージ300の上記Y方向ストッパ面315と上記光コネクタ200の上記Y方向ストッパ面261とが当接され、且つ上記光電気混載パッケージ300の上記光波路321の端面322と上記光コネクタ200の上記可撓性光波路210の端面211とが当接されてなることを特徴とする(図、図3、図8及び図9参照)。
尚、本発明の光電気混載モジュール100では、光電気混載パッケージ300と光コネクタ200とは嵌合のみにより接続してもよく、光電気混載パッケージ300と光コネクタ200との間を接着剤により接着して接続してもよい。
以下、本発明を実施例及び参考例によって具体的に説明する。
[1]参考例(放熱カバーを備えない態様)
参考例の光電気混載パッケージ300を図1に、光電気混載パッケージ300が備える凹ガイド314近傍の拡大図を図3に、光コネクタ200を図1、図2、図8及び図9に、凹ガイド314及び凸ガイド260の側面断面図を図14に、光電気混載モジュールを図2に、各々示した。
(1)光電気混載パッケージ
各図に示されるように、光電気混載パッケージ300は、基板部310と、光波回路層320と、光素子330と、電気素子340と、を備える。
このうち基板部310は、一面311側に外部と電気接続されることとなる電極端子313を備える。また、基板部310は平面視略矩形状であり、一面311と対面312とを電気的に導通する電気回路を備える(図示せず)。更に、光コネクタ200が有する凸ガイド260と嵌合される凹ガイド314を対面312側に備える。そして、この基板部310は、上記電気回路は金属導体からなるものの、その他の部位を構成する絶縁部材はガラス強化エポキシ樹脂であり、基板部310の厚さは0.8mmである。
更に、光波路321の端面322における光波の入出力方向をX方向とし、X方向に垂直且つ端面322に平行な方向をY方向とし、X方向及びY方向に対して垂直な方向をZ方向とした場合に、凹ガイド314は、X方向に沿った凸ガイド260外側面261に当設されるY方向ストッパ面315とを備える。
この凹ガイド314におけるY方向ストッパ面315は、高さ(Z方向の長さ、図18におけるD314に相当)0.4mm且つ奥行き(X方向の長さ、図18におけるL314に相当)2〜3mmである。更に、凹ガイド314の幅(Y方向の長さ)は1mmである。
また、凹ガイド314は、光波路321の端面322とX方向に重ならない位置であって、この端面322の両脇に各々1つずつ、合計2つを備える。2つの凹ガイド314における隣接されたY方向ストッパ面315間の距離(Y方向の凹ガイド314間の距離)は3mmである。この凹ガイド314は、光波回路層320が基板部310上に積層される前に切削加工により形成されている(尚、金型押印によっても加工できる)。
基板部310上には光波路321を有する光波回路層320が積層されている。また、光波回路層320はその外縁が全周において、基板部310の外縁より2〜3mm内側に位置するように積層されて、基板部310と光波回路層320とで段差をなしている。
更に、光波回路層320は厚さ150〜250μmである。このうち光波路321を構成するコア部及びクラッド部は、各々屈折率の異なるポリメチルメタクリレートにより形成されている。光波路321には、光波路321内には合計8本のコア部が形成されており、このうち光素子330へ光入力信号が導波されるコア部が4本あり、隣接された光素子330から光出力信号が導波されるコア部が4本ある。これらのコア部は互いに平行にX方向に延びている。
更に、光波路321の光素子330直下の部位には、X方向に対して約45°の角度を持つ光路変換ミラーが設けられており、光信号を光波路321内から上方に向かって90°の角度で、又は光信号を光素子330から光波路321内に向かって90°の角度で、各々反射できる構成となっている。
光波回路層320の上側には光素子330(一方はVCSELであり、他方はPDである)と、電気素子340と、が各々フリップチップ実装されている。
このように構成された光電気混載パッケージでは、光素子330であるVCSELは、基板部310上の搭載された電気素子340から入力された電気信号を光信号に変換し、その光信号を光波路321の光路変換ミラーに向けて出射する。次いで、この出射した光信号は光路変換されて、光波路321のコア部を介して光波回路層320内で水平に導波されて光波回路層320の外側面323から露出された光波路321の端面322から出射されることとなる。
一方、光波路321の端面322から入射された光信号は、光波路321のコア部を介して光波回路層320内で水平に導波されて光路変換ミラーに達し、光路変換されて光素子330であるPDの受光部に入射される。PD内では光信号が電気信号に変換されて出力されて光電気混載パッケージに搭載された電気素子340へと入力されることとなる。
(2)光コネクタ
各図に示されるように、光コネクタ200は、可撓性光波路210と、接続部250と、を備える。
可撓性光波路210は、合計8本の可撓性光ファイバーが樹脂フィルムにより平行に挟持されてなる可撓性光ファイバーアレイである。この可撓性光波路(可撓性光ファイバーアレイ)210は、略板状に形成された接続部250内を貫通して接続部250の外表面280から露出されている。
一方、接続部250は、その下面にZ方向ストッパ面270を有する。このZ方向ストッパ面270は、奥行き(X方向の長さ)が2〜3mmであり、幅(Y方向の長さ)が3mmである。この形状は基板部310に形成された2つの凹ガイド314間の基板部310の対面312の形状に対応している。
更に、接続部250は、2つの凸ガイド260を備える。2つの凸ガイド260は同じ形状を成しており、奥行き(X方向の長さ)が2〜3mmであり、幅(Y方向の長さ)が1mmであり、高さ(Z方向の長さ)が0.2〜0.3mmである。
また、凸ガイド260の各々外側にはZ方向ストッパ面を有する段差部290が形成されている。この段差部290は奥行き(X方向の長さ)が2〜3mmであり、幅(Y方向の長さ)が0.5mmであり、高さ(Z方向の長さ)が0.4mmである。
更に、接続部は凸ガイド260の先端面262以外に、凸ガイド260の奥側(X方向において可撓性光波路の他端側)に接続部250の下側にZ方向ストッパ面270に垂直な面251を備える。この面251は高さ(Z方向の長さ)が0.4mmである。即ち、凸ガイド260の高さが0.2〜0.3mmであるのに対して、接続部250の面251の高さが0.4mmであることにより、ここでも段差を有している。
接続部250は、基板部310を構成するエポキシ樹脂と近似した熱膨張係数を有するエポキシ樹脂を用いて一体成形して得られている一体物である。
(3)光電気混載モジュール
参考例の光電気混載モジュールは、上記(1)の光電気混載パッケージ300の凹ガイド314と、上記(2)の光コネクタ200の凸ガイドと、をエポキシ樹脂接着剤を介して嵌合した後、接着剤を硬化させてなる。
[2]実施例(放熱カバーを備える態様)
実施例の光電気混載パッケージ300を図6に、光電気混載パッケージ300が備える凹ガイド314近傍の拡大図を図3に、光コネクタ200を図、図2、図8及び図9に、凹ガイド314及び凸ガイド260の側面断面図を図14に、光電気混載モジュールを図7に、各々示した。
実施例の光電気混載モジュール100は、参考例と同じ光電気混載パッケージ300と、参考例と同じ光コネクタ200と、に加えて、放熱カバー400を備える。
放熱カバー400は、厚さ(Z方向の長さ)1mmの主板部(天板)410と、主板部410の端縁から立ち上がる高さ(Z方向の長さ)2mm側壁部420とを備える。この放熱カバー400は、光コネクタ200と接続された際の干渉を避けるために、光コネクタ200の接続部位には側壁部が設けられておらず、この部分は切り欠かれている。そして、放熱カバー400は、側壁部420の下端面において光電気混載パッケージ300の基板部310の対面312に接着剤を用いて接着されている。
実施例の光電気混載モジュール100は、上記光電気混載パッケージ300の基板部310の対面312上に接着された放熱カバー400を備えており、上記光電気混載パッケージ300の凹ガイド314と上記光コネクタ200の凸ガイドとを接着剤を介さず、放熱カバー400の側壁部420が切り欠かれた部位に光コネクタ200を挿入するようにして嵌合して固定されてなる。
参考例の光電気混載パッケージ及び光コネクタの各々の一例の解斜視図であり、本発明の光電気混載モジュールの一例の分解斜視図である。 参考例の光電気混載モジュールの一例の斜視図である。 本発明の光電気混載パッケージの一例における凹ガイド近傍を拡大して示す斜視図である。 本発明の光電気混載パッケージの他例における凹ガイド近傍を拡大して示す斜視図である。 本発明の光電気混載パッケージの更に他例における凹ガイド近傍を拡大して示す斜視図である。 本発明の光電気混載パッケージ及び光コネクタの各々の例の解斜視図であり、本発明の光電気混載モジュールの他例の分解斜視図である。 本発明の光電気混載モジュールの一例の斜視図である。 本発明の光コネクタの一例の斜視図である。 本発明の光コネクタの一例を図8とは異なる角度から示した斜視図である。 本発明の光コネクタの他例の斜視図である。 本発明の光コネクタの他例を図10とは異なる角度から示した斜視図である。 本発明の光コネクタの更に他例の斜視図である。 本発明の光コネクタの更に他例を図12とは異なる角度から示した斜視図である。 本発明の光コネクタの更に他例のX方向における正端面図である。 本発明の光電気混載パッケージと本発明の光コネクタとの接続態様を説明する模式的な側面説明図である。 本発明の光コネクタの他例の一部側面図である。 本発明の光コネクタの更に他例の一部側面部である。 凹ガイドと凸ガイドとの側面形状の相関を説明する側面説明図である。 凹ガイドと凸ガイドとの接続状態おける断面形状の相関を説明する断面説明図である。 本発明のうちテーパ部を有する光コネクタの一例の斜視図である。
符号の説明
100;光電気混載モジュール、
200;光コネクタ、
210;可撓性光波路、211;可撓性光波路の端面、
250;接続部、251;Z方向ストッパ面(270)に垂直な面、
260;凸ガイド、261;凸ガイドのY方向ストッパ面、262;凸ガイドの先端面、263;凸ガイドのZ方向ストッパ面、264;凸ガイドのテーパ部、270;接続部のZ方向ストッパ面、280;接続部(250)の外表面のうち可撓性光波路(210)の端面(211)が露出された面、290;段差部、291;段差部290の下側面、
300;光電気混載パッケージ、
310;基板部、311;基板部の一面、312;対面、313;電極端子、
314;凹ガイド、315;凹ガイドのY方向ストッパ面、316;凹ガイド(314)の内壁面のうちY方向ストッパ面(315)に垂直な面、317;凹ガイドの底面、
321;光波路、320;光波回路層、322;光波路の端面、323;光波回路層の外側面、
330;光素子、340;電気素子、
400;放熱カバー、410;主板部、420;側壁部、411;Z方向ストッパ面、
500;光路(模式的な光路)。

Claims (8)

  1. 光コネクタと接続されることとなる光波路を備える光電気混載パッケージであって、
    一面側に外部と電気接続されることとなる電極端子、該一面側と対面側とを導通した電気回路、及び、該対面側に形成され且つ上記光コネクタが有する凸ガイドと嵌合される凹ガイドを備える基板部と、
    該凹ガイドを除く該基板部の該対面側に該基板部に対して段差をなして積層され、更に面方向に導波できる光波路を備え且つ該光波路の端面が層側面から露出された光波回路層と、
    該基板部の該対面側且つ該光波回路層上に搭載された光素子及び電気素子と、を備え、
    上記光波路の端面における光波の入出力方向をX方向とし、X方向に垂直且つ該端面に平行な方向をY方向とし、X方向及びY方向に対して垂直な方向をZ方向とした場合に、
    該凹ガイドは上記光コネクタが有する凸ガイドのX方向に沿った外側面に当設されるY方向ストッパ面を有し、
    上記基板部の上記対面側において上記光素子及び上記電気素子を覆う放熱カバーを備え、
    該放熱カバーは、上記基板部と共に上記光コネクタを挟持して該光コネクタに対してZ方向のストッパとして機能するZ方向ストッパ面を有することを特徴とする光電気混載パッケージ。
  2. 上記基板部は、上記光波路の端面とX方向に重ならない位置に上記凹ガイドを2つ以上備える請求項1に記載の光電気混載パッケージ。
  3. 請求項1又は2に記載の光電気混載パッケージと光学的に接続されることとなる光コネクタであって、
    可撓性光波路と、該可撓性光波路の一端に形成された接続部と、を備え、
    上記可撓性光波路は、該可撓性光波路の端面が上記接続部の表面から露出されるように該接続部内を貫通して支持され、
    上記光電気混載パッケージの厚さ方向において上記電極端子を備える側を下側とした場合に、上記接続部は、下側に上記基板部の対面と当接されるZ方向ストッパ面と、下側に向かって凸設された凸ガイドと、を有し、
    該凸ガイドは、上記基板部が有する凹ガイドのX方向に沿った内側面に当設されるY方向ストッパ面を有することを特徴とする光コネクタ。
  4. 上記凸ガイドは、X方向に延びた略柱状をなす請求項に記載の光コネクタ。
  5. 上記接続部は、上記凸ガイドを2つ以上備える請求項に記載の光コネクタ。
  6. 上記凸ガイドは、上記下側に向かって幅狭に形成されたテーパ部を有する請求項乃至のうちのいずれかに記載の光コネクタ。
  7. 上記接続部は、樹脂により一体的に形成されている請求項乃至のうちのいずれかに記載の光コネクタ。
  8. 請求項1又は2に記載の光電気混載パッケージと、請求項乃至のうちのいずれかに記載の光コネクタと、が接続されて、
    上記光電気混載パッケージの上記対面と上記放熱カバーの上記Z方向ストッパ面との間で上記光コネクタが挟持され、上記光電気混載パッケージの上記Y方向ストッパ面と上記光コネクタの上記Y方向ストッパ面とが当接され、且つ上記光電気混載パッケージの上記光波路の端面と上記光コネクタの上記可撓性光波路の端面とが当接されてなることを特徴とする光電気混載モジュール。
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