JP5107101B2 - おにぎりセット包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、加工米飯が密封収容された米飯収納容器とおにぎり成形用フィルムとを備えたおにぎりセットが包装されているおにぎりセット包装体、例えば電子レンジを用いることで手軽に短時間で炊きたてご飯の食感を有する手作りおにぎりを簡便に作ることのできるおにぎりセット包装体に関する。
近年の社会情勢、食文化の多様化に伴って、手軽に食べられるおにぎりも、形状、包装形態、内部又は外部に用いられる具等は多種多様となり、コンビニ等では常時販売されている食品の一つである。このようなおにぎりとしては、おにぎりを軟質フィルムで単に包んだもの、又はその外方に海苔を仕切って添付したいわゆるチルドおにぎりが知られており、殆どが機械生産により製造されている。また、注文を受けた時点で素早く調理し、出来立ての状態で販売される場合もある。前記機械生産によるおにぎりは、ある程度の個数を、ある程度の期間食すると、そのおにぎりが有する画一的な味、食感、形状により飽きが来易いチルドおにぎりであり、また、消費者が注文してから調理するものは、温かく手作りの食感を呈するが、時間がかかるなどの欠点がある。このような状況下で、簡単に、素早く調理でき、かつ、温かく、手作りのおふくろの味、食感等を有し、しかも保存性のある包装おにぎりが求められている。
古くは、おにぎりセットとして、小袋に収容した野菜、海藻、魚類等の乾燥食品等よりなるおにぎり材料とおにぎりを包む容器を1つの包装内に収容してなるおにぎりセットが知られており、使用に際しては、おにぎりを包む容器に炊きたてのご飯を詰め、小袋内の乾燥食品を取り出しておにぎりの中へ挟み込み整えるとおにぎりができるとされている(例えば、特許文献1参照)。
また、電子レンジにより短時間で温めることができる包装おにぎりとして、例えば、おにぎり充填部とフランジを有する成形容器のおにぎり充填部に米飯を充填し、且つ脱酸素剤包装体を入れガスバリアー性の高いカバーフィルムを前記成形容器のフランジに接着し、密封する包装おにぎり、特に前記成形容器のおにぎり充填部底壁が容器内に膨出している包装おにぎり(例えば、特許文献2参照)や、電子レンジ対応のおにぎり等の食品を収容する容器において、シール部の材料や構造に特徴を有するイージーオープン容器詰食品(例えば、特許文献3参照)や、スチーム炊飯に耐え得る材料を使用して成形した保形性を有する炊飯容器に1乃至複数個の所望にぎり形状の凹部を形成し、この凹部内に浸漬水切米と必要に応じて炊飯に適応する量の水とを収納し、スチーム炊飯器に導入してスチーム炊飯を行い、炊き上った米飯を移し変えずにそのままの炊飯状態で炊飯容器ごと真空チャンバーに導入し、空気を抜き代わりに窒素ガスや炭酸ガスのような制菌ガスを導入し、炊飯容器中に制菌ガスを充満せしめた状態で真空チャンバー内で密封包装する無菌パックおにぎりの製造法(例えば、特許文献4参照)が知られている。
さらに、おにぎりを温かい状態で提供するために、おにぎりの外形に沿った容器と、容器の開口部の内周に嵌着する蓋とを有したおにぎりパックであって、蓋を閉じることにより、蓋の下面が材料を圧入し、材料をおにぎりの形状に成型するおにぎりパック、特に前記容器の底部には多数の凹部が形成されているおにぎりパック(例えば、特許文献5参照)や、熱可塑性樹脂シートを成形したおにぎり用容器であって、ヒンジ部を介して連成された本体及び蓋体を備え、前記本体の内側には、おにぎりの味付け用食材が保持されるための窪みが形成されているおにぎり用容器(例えば、特許文献6参照)や、少なくとも2個に分割され、容器開口面を重ね合わせた際、上下の稜部が同一形状である容器内に各々ごはんを入れ、容器の稜部を重ね合わせることによって成形するおにぎり製造方法(例えば、特許文献7参照)が知られている。
実開昭58−130484号のマイクロフィルム 特開平4−117249号公報 実開平6−10172号公報 特開平6−22709号公報 特開2000−14342号公報 特開2000−327064号公報 特開2004−147504号公報
従来のチルドおにぎりではご飯が冷えた状態もしくは再度温めても表面の硬化や味の劣化による問題が生じて、保存期間に問題があった。そして「誰が握ったか分からない」「機械で成形しているのだが、生産者の顔が見えない、生産者側の衛生状態は?」といった不安が購買者側にあることは否めない。前記特許文献2の包装おにぎりは、電子レンジで加熱後、成形容器を反転させておにぎり充填部からおにぎりを移し、窪みが形成された上面に具を載せて海苔で巻くことにより温かいおにぎりが得られるが、手作りの食感を有するものを得ることはできない。また、前記特許文献3、4などの容器詰食品では電子レンジ等で加熱した容器からおにぎりを作る段階で熱い容器を触らなければならず、また取り出した熱いご飯を別途皿に移し握る必要があった。さらにこれらの容器詰食品での加工米は、形状がおにぎり状に形成されても、おにぎりとしての密度がなく、そのままではおにぎりとして海苔を巻くことも出来なかった。この為容器に移し替える手間、また具材を入れたりの2次的な手間が掛かる欠点を有する。
さらに、前記特許文献5、6のおにぎりパックについては、容器はヒンジにより蓋と連成され、容器底部の凹部に塩などをまぶしておき、容器に温かいご飯を詰めた後、蓋をして嵌合させることによりおにぎりを包装し保管することができるが、おにぎりは、容器と蓋により成形されるものであるから、のりで被覆するにはそのご飯の詰め具合が難しく、また、おにぎりの中心に具材を入れるには、困難を伴う欠点を有する。また、前記特許文献7のおにぎり製造方法は、例えば2分割され、ヒンジ部を介して一体とした容器に、のり、それぞれご飯、具材を入れて重ね合わせることにより、離型剤や添加剤を用いることなく成形されるが、このような成形方法では手作りの味や食感を有することができない欠点を有する。
本発明の課題は、従来の包装おにぎりの欠点を解決するため、容器ごと電子レンジで温め、簡単に、素早く調理でき、かつ、温かく、手作りのおふくろの味、食感等を有するおにぎりを作ることができるおにぎりセット包装体を提供する。
本発明者は、喫食時電子レンジにより米飯を温めるものの、簡単に、素早く調理でき、かつ、温かく、手作りのおふくろの味、好みの固さなどの食感等を有するおにぎりを得る目的で、鋭意検討した結果、加工米飯が密封収容された米飯収納容器と、おにぎり成形用フィルムとを備え、前記米飯収納容器の容器本体を、側壁部と底壁部とによって形成され、線対称に配置されてなる2つの米飯収納部を有するものを用意し、米飯収納部に収容された2つの加工米飯から前記おにぎり成形用フィルム上に取り出された加温米飯(半割おにぎり)を、手で1つのおにぎりに成形したところ、手作りのおにぎりが簡便に得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、(加工米飯が密封収容された米飯収納容器と、おにぎり成形用フィルムとを備え、前記米飯収納容器の容器本体が、側壁部と底壁部とによって形成され、線対称に配置されてなる2つの米飯収納部を有し、前記おにぎり成形用フィルムにより、米飯収納部に収容された2つの加工米飯から1つのおにぎりを成形することができ、前記容器本体の米飯収納部の底壁部に容器内方に突出する環状凹部(内方環状突出部)とその中心部に凸部が設けられていることを特徴とするおにぎりセット包装体や、(加工米飯が密封収容された米飯収納容器と、おにぎり成形用フィルムとを備え、前記米飯収納容器の容器本体が、側壁部と底壁部とによって形成され、線対称に配置されてなる2つの米飯収納部を有し、前記おにぎり成形用フィルムにより、米飯収納部に収容された2つの加工米飯から1つのおにぎりを成形することができ、前記容器本体の米飯収納部同士の間隔が、側壁部の深さの2倍強の長さであることを特徴とするおにぎりセット包装体や、(3)容器本体の米飯収納部の底壁部に容器内方に突出する凹部(内方突出部)が設けられていることを特徴とする上記(2)に記載のおにぎりセット包装体に関する。
また本発明は、(4)おにぎり成形用フィルムが、容器本体の2つの米飯収納部を覆うことができる大きさのアルミ箔であることを特徴とする上記(1)〜()のいずれか記載のおにぎりセット包装体や、()米飯収納容器とおにぎり成形用フィルムに加え、海苔、具材が備えられていることを特徴とする上記(1)〜()のいずれか記載のおにぎりセット包装体に関する。
本発明のおにぎりセット包装体によれば、米飯を容器ごと電子レンジで温めることができ、温められた米飯を成形フィルムを用いることにより、簡単に、素早く調理でき、かつ、温かく、手作りのおふくろの味、食感等を有する具材入りおにぎりを得ることができる。
本発明のおにぎりセット包装体としては、加工米飯が密封収容された米飯収納容器と、おにぎり成形用フィルムとを備え、前記米飯収納容器の容器本体が、側壁部と底壁部とによって形成され、線対称に配置されてなる2つの米飯収納部を有し、前記おにぎり成形用フィルムにより、米飯収納部に収容された2つの加工米飯から1つのおにぎりを成形しうるものであれば特に限定されず、本発明において、おにぎりセットとは、米飯収納容器、おにぎり成形用フィルム、海苔、具材等を意味し、おにぎりセット包装体とは、おにぎりセットが包装されているものを意味する。
上記加工米飯としては、15〜35℃程度の常温で1ケ月以上保存可能であり、実質6ヶ月以上の長期保存可能であるものが好ましい。また、電子レンジにより短時間で加温可食しうるものが好ましい。このような包装加工米飯の製造方法は特に制限されないが、通常の洗米工程、水切り工程、炊飯工程を経た比較的温かい約60℃以上の米飯をほぐしながら無菌雰囲気下で米飯収納容器の線対称に配置されている2つの米飯収納部に充填し、蓋材フィルムでヒートシールする方法を例示することができる。充填時に窒素などの不活性ガスを充填することもできる。
容器本体は、側壁部と底壁部とによって形成され、例えば、三角形状のおにぎりの場合、ほぼ正三角形の線対称に配置されてなる2つの同型の米飯収納部を有するものが好ましく、2つの同型の米飯収納部を線対称に配置するには2つの同型の米飯収納部を連結するフランジ部を有するものとすることが好ましい。側壁部の深さは、10〜40mm、好ましくは15〜30mm、より好ましくは20〜25mmを例示することができ、上記米飯収納部の連結フランジ部の長さ(米飯収納部同士の間隔)は側壁部の深さの2倍強とすることが好ましい。2倍強とすることで、おにぎり成形用フィルム上に取り出された2つの加温米飯(半割おにぎり)から1つのおにぎりに容易に成形することができる。すなわち、成形用フィルムを2つ折りにすることで2つの加温米飯(半割おにぎり)が自ずから重なり合い、半割おにぎりが型くずれすることなく1つのおにぎりに成形することができる。また、米飯収納部の連結部以外の外周にもフランジ部や取っ手部を設けることが好ましい。さらに、米飯収納部の外周のフランジ部に凸条を設けると、蓋材フィルムと容器本体とのシール強度を調節しやすく、蓋材フィルムを容器本体から容易に引き剥がすことができる。かかる米飯収納容器の容器本体は、通常のプラスチック成型手段により成形することができる。
前記容器本体を、底壁部に容器内方に突出する凹部(内方突出部)が設けられたものとして形成することが好ましい。この内方突出部により、おにぎり成形用フィルム上に取り出された加温米飯(半割おにぎり)の表面中央部分に具材載置用窪みが形成される。凹部(内方突出部)の形状、大きさは特に制限されないが、半球状の内方突出部の場合、半球状の窪みが形成され、具材を入れるには便利である。また、容器本体を、底壁部に容器内方に突出する環状凹部(内方環状突出部)とその中心部に凸部が設けられたものとで形成することもできる。このように容器本体の底壁部を形成すると、加工米飯が密封収容された米飯収納容器から米飯を取り出すとき、前記底壁部の中心部の凸部を容器内に押し込むことにより、加温米飯を容器本体の米飯収納部からおにぎり成形用フィルム上(又はおにぎり成形用フィルムの上の海苔上)に取り出しやすい。
前記容器本体の材料としては、例えば、熱可塑性プラスチックでは、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、セルロースアセテート樹脂等が挙げられ、熱硬化性プラスチックとしては、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられこれらの単独樹脂又は共重合樹脂が挙げられ、これらのプラスチックより構成される単層又は多層のものが挙げられる。容器の成形加工のしやすさから熱可塑性プラスチックが好ましい。
米飯収納容器は、容器本体の米飯収納部に加工米飯を収納後、蓋材フィルムにより密封する。この密封方法は、電子レンジにより温めるとき、密閉状態でも破裂しない蓋材フィルムを用いることが好ましい。このような蓋材フィルムとしては積層の蓋材フィルムを使用し、蒸気の通路を形成するような構造とするものが好ましい。例えば、内蓋がナイロンからなる基材の両面にシーラント層を設け、中心に小穴を設け、外蓋はナイロンからなる基材の片面に接着剤層を介してポリエチレン系のイージーピールフィルムをドライラミネートしたものを用い、内蓋と外蓋は周縁部のみにおいてイージーフィルムを介してヒートシールにより接着したしたものを挙げることができる。
前記成形用フィルムは、米飯収納容器と組み合わせて使用する重要な要素であり、半割されたおにぎり(加温米飯)からおにぎりを成形することができるものであれば特に制限されるものではないが、断熱性、保形性等の点でアルミ箔が好ましい。その大きさは、容器本体の2つに分けられた米飯収納部を覆うことができる程度のものが好ましい。アルミ箔のほかに、柔軟性のプラスチックフィルムでもよく、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂が挙げられる。
さらに、米飯収納容器とおにぎり成形用フィルムに加え、海苔、具材が備えられていることが好ましい。海苔はシート状のものも使用することができる。梅干し、塩鮭、昆布、おかか、たらこ等の具材も小袋に収納することが好ましい。また、脱酸素剤を備えておくこともできる。これにより、おにぎり成形時まで、加工米飯や海苔や具材の鮮度が保たれる。
以上の米飯収納容器、おにぎり成形用フィルム、具材(包装小袋に収納したもの)をセットし、これらのおにぎりセットをさらに包装袋(外袋)に一緒に収容して本発明のおにぎり包装体とする。この外袋は、この種食品が包装される、通常の非通気性の包装材料を用いて作られたものでよい。かかる非通気性の包装材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリカーボネート、セロファンまたはポリビニルアルコール等からなるフィルム、ポリ塩化ビニリデンコート各種フィルム、アルミ箔ラミネートフィルム、さらには、アルミ蒸着各種フィルム等を挙げることができるが、強度または製造上の扱い易さ等を考慮するとポリエチレンテレフタレートフィルム又はポリアミドフィルムが好ましい。
本発明の具体的作用・効果について以下、説明する。
(1)加工米飯が密封収容された米飯収納容器とおにぎり成形用フィルムをセットにすることにより、米飯収納容器を容器ごと電子レンジで加熱し、加温された米飯を取り出し、取り出した2つの加温米飯(半割おにぎり)をおにぎり成形用フィルムで包むことで、おにぎりを食べやすい固さに成形したり、成形したおにぎりをそのまま持ち運ぶことも可能になる。また、この加工米飯及び具材の長期保存が可能であるため、チルドおにぎりと比較し、同様の便利性を持ち合わせながら、格段の長い賞味期限が期待され、常温流通可能な無菌おにぎりを可能にする。
(2)米飯収納容器の容器本体には、側壁部と底壁部によって形成される2つの米飯収納部を設け、米飯収納部を線対称に配置することにより、特に、容器本体の米飯収納部同士の間隔を側壁部の深さの2倍強の長さにしておくと、成形用フィルム上に取り出した2つの半割おにぎりを容易に1つのおにぎりに成形できる。
(3)1つのおにぎりを2つの米飯収納容器に分けることで、加熱時間を短縮できること、2つの半割おにぎりの間に具材を挟むことで、おにぎりの表面ではなく、おにぎりの中に具材を入れることができるようになる。
(4)容器本体の底壁部に容器内方に突出する凹部(内方突出部)を設けることにより、成形用フィルム上に半割おにぎりを取り出した際に、半割おにぎり表面中央部に具材を載せる窪み(凹部)ができる。
(5)おにぎり成形用フィルムとしてアルミ箔を用いると、アルミ箔は容器本体の2つの米飯収納部を覆うことができ、完成おにぎりを包み込むことができる大きさとすることにより、アルミ箔は断熱性、保形性に優れているので、加熱されたばかりのおにぎりでも手で持って成形でき、また成形されたおにぎりをそのままアルミ箔に包んだ状態で持ち運びできる上、自分で成形したおにぎりのため、衛生的に安心できる。
(6)加工米飯が収容され密封された米飯収納容器とおにぎり成形用フィルムに加え、海苔、具材をセットすることにより、消費者はこの無菌おにぎり成形体を購入するだけで、電子レンジのあるところであれば、短時間に、必要なときに手軽に、温かく、手作りのおふくろの味、好みの固さの食感等を有する具材入りおにぎりを作ることができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。
本発明に係るおにぎりセット包装体を、以下図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のおにぎりセット包装体に収容されるおにぎりセットの一実施態様を示す斜視図である。1は米飯収納容器で、この米飯収納容器1の容器本体には、側壁部と底壁部とにより形成され、フランジで繋がった連結部分を中心線として線対称に配置されている平面視でほぼ正三角形の2つの米飯収納部があり、この米飯収納部には加工米飯が収容され蓋材フィルムにより密封されている。2はおにぎり成形用フィルムを示し、3はシート状の海苔を示す。
図2は、おにぎりの成形工程を示す図である。10はポリプロピレン製の容器本体を示し、この容器本体の米飯収納部に蓋材フィルムにより収納密封された加工米飯を、電子レンジにより所定時間温めた後、蓋材フィルムを剥がす。他方、おにぎり成形用フィルム2の上に海苔3を載せておき、この海苔3の上に、米飯収納容器を逆さにして、線対称に配置された2つの温められた加工米飯(半割おにぎり)20を海苔の形と合わせた方向に置く[図2の(a)下方の図]。載置された半割おにぎり表面中央部には容器底壁部に容器内方に形成された突出部により具材載置用窪み21が形成されている。次に、必要に応じて、具材載置用窪み21の片方又は両方に具材を載せた後、線対称に配置された2つの加温米飯20を成形用フィルム2により重ね[図2の(b)]、両手で好みの固さに握っておにぎり状に固め、成形用フィルム2を取り剥がし、1つのおにぎりとする[図2の(c)]。
図3は、容器底壁部の形を変えた一実施態様であり、図3(a)は、線(B線)対称の2つの米飯収納部を有する容器本体10の平面図であり、図3(b)は、その正面図を示す。10は容器本体でポリプロピレン製であり、11は底壁部、12は側壁部、13は鍔部、14は取っ手部を示す。図3の底壁部11に形成された容器内方に突出する環状凹部(内方環状突出部)15とその中心部の凸部(中心凸部)16からなる。このような形状とすることにより、中心凸部16は、加熱された米飯を容器本体から取り出す際、この中心凸部16を容器内に押し込むようにすると、米飯が容器本体からとり出しやすい。
図4は、図1のA−A線断面図であり、この米飯収納容器1の容器本体10の底壁部11には環状凹部15とその中心部の中心凸部16を有する。図4中、12は側壁部、13は鍔部(フランジ)、17は蓋材フィルム、20は加工米飯を表わす。
図5は、本発明の他の実施態様に係る容器本体110の平面図[図5の(a)]とその正面図[図5の(b)]を示す。この実施態様では、容器本体110の線(C線)対称に配置された2つの米飯収納部の向きを変更したものである。110は容器本体を示し、111は底壁部を示し、112は側壁部を示し、113は鍔部を示し、114は取っ手部を示し、115は半球状の凹部を示し、118は凸条を示す。鍔部113に凸条118を設けると、蓋材フィルムと容器本体110とのシール強度を調節しやすく、蓋材フィルムを容器本体から容易に引き剥がすことができる。充填包装機械で容器本体に米飯を充填する場合、容器の向きを充填包装機械の搬送方向にそろえることで、それぞれの容器への充填、密封を安定して行なうことができる。なお、図3(a)、図5(a)の容器の場合、図3(a)、図5(a)の上下方向が充填包装機械の搬送方向となり、図5(a)の容器の場合、図3(a)の容器の場合と比べて、米飯収納部中心の搬送方向の長さが√3倍となり、容器への充填、密封を安定して行なうことができることになる。
以下、本発明に係るおにぎりセット包装体を用いて温かく、出来立ての味がするおにぎりの作り方を具体的に説明する。前記図面で説明したとおり、米飯収納容器、おにぎり成形用フィルム、海苔、加えて具材入り小袋を一緒に1つの包装袋に収容したおにぎりセット包装体を準備しておく。米飯収納容器に収納された米飯は、無菌的に製造され、海苔は、湿気のない状態で包装袋内に収納されている。まず、包装袋(外袋)を開封し、中の米飯収納容器、おにぎり成形用フィルム(アルミ箔)等取り出す。米飯収納容器を電子レンジに容器ごと入れ、約30秒加熱する。すぐにレンジから取り出し、蓋材フィルムを剥がす。予め海苔は、線対称に配置される2つの米飯よりも大き目の大きさに切っておき、それよりも一回りほど大きく切断した成形用フィルム(アルミ箔)を用意しておく。アルミ箔に海苔を載せる。海苔の上に、前記米飯収納容器を逆さにして加温米飯(半割おにぎり)を置く。2つに分けられた半割おにぎりの表面中央部には、容器の底壁部に設けた突出部によりそれぞれ具材載置用窪みが形成されているので、梅干の場合は1個を一方の加温米飯の窪みに置く。その後線対称に置かれた2つの半割おにぎりを1つのおにぎりとなるように外側からアルミ箔(おにぎり成形フィルム)を介して、両手で重ね合わせ、さらに両手で適宜の圧で握って好みの固さのおにぎりを作る。このおにぎりは温かく、手作りのおふくろの味、食感を有し、しかも簡単に作ることができる。
本発明のおにぎりセット包装体に収容されるおにぎりセットの一実施態様を示す斜視図である。 本発明のおにぎりの成形工程を示す説明図である。 本発明に用いられる米飯収納容器の一実施態様に係る容器本体の(a)平面図、及び(b)正面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明に用いられる米飯収納容器の他の実施態様に係る容器本体の(a)平面図、及び(b)正面図である。
符号の説明
1…米飯収納容器
2…おにぎり成形用フィルム
3…海苔
10…容器本体:ポリプロピレン製
11…底壁部
12…側壁部
13…鍔部(フランジ)
14…取っ手部
15…環状凹部
16…中心凸部
17…蓋材フィルム
20…米飯
21…具材載置用窪み
110…容器本体
111‥底壁部
112…側壁部
113…鍔部
114…取っ手部
115…凹部(半球状)
118…凸条

Claims (5)

  1. 加工米飯が密封収容された米飯収納容器と、おにぎり成形用フィルムとを備え、
    前記米飯収納容器の容器本体が、側壁部と底壁部とによって形成され、線対称に配置されてなる2つの米飯収納部を有し、
    前記おにぎり成形用フィルムにより、米飯収納部に収容された2つの加工米飯から1つのおにぎりを成形することができ、
    前記容器本体の米飯収納部の底壁部に容器内方に突出する環状凹部(内方環状突出部)とその中心部に凸部が設けられていることを特徴とするおにぎりセット包装体。
  2. 加工米飯が密封収容された米飯収納容器と、おにぎり成形用フィルムとを備え、
    前記米飯収納容器の容器本体が、側壁部と底壁部とによって形成され、線対称に配置されてなる2つの米飯収納部を有し、
    前記おにぎり成形用フィルムにより、米飯収納部に収容された2つの加工米飯から1つのおにぎりを成形することができ、
    前記容器本体の米飯収納部同士の間隔が、側壁部の深さの2倍強の長さであることを特徴とするおにぎりセット包装体。
  3. 容器本体の米飯収納部の底壁部に容器内方に突出する凹部(内方突出部)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のおにぎりセット包装体。
  4. おにぎり成形用フィルムが、容器本体の2つの米飯収納部を覆うことができる大きさのアルミ箔であることを特徴とする請求項1〜のいずれか記載のおにぎりセット包装体。
  5. 米飯収納容器とおにぎり成形用フィルムに加え、海苔、具材が備えられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか記載のおにぎりセット包装体。
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