JP7310074B1 - おにぎりパックの製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品ロスを抑制することができるおにぎりパックを効率よく製造できる製造装置を提供する。【解決手段】おにぎり形状の収納凹部を備える一対の容器部を備えるパック容器本体1を搬送装置92の搬送面上に供給する容器供給装置91と、洗米を、前記各収納凹部内に供給する洗米・米供給装置93と、前記各収納凹部内に水を供給する水供給装置94と、米及び水が供給された前記パック容器本体を、水蒸気によって加熱し前記各収納凹部内の米を炊き上げる炊飯室95と、前記各収納凹部の上部をシール密封するシール装置96とを備えており、前記パック容器本体は、前記各容器部の間に、前記各容器部を開閉自在に接続する接続部を備えており、該接続部を介して、一の容器部の収納凹部と、他の容器部の収納凹部とを合掌状態に組み合わせることにより、一つのおにぎりに組み上げ可能に構成されることを特徴とするおにぎりパックの製造装置。【選択図】図6

Description

本発明は、おにぎりパックの製造装置に関する。
近年、スーパーやコンビニエンスストアなどで多種多様なおにぎりが販売されている。このようなおにぎりとしては、例えば、あらかじめおにぎり製造機を用いて作成した具材入りおにぎりと海苔とを挟んで重合する外フィルム及び内フィルムで包装し、フィルムの切れ込みを引き裂くことによって開封が円滑に行われるものが広く知られている(例えば、特許文献1)。おにぎりに入れられる具材としては、梅干し、鮭、鰹節、昆布、鱈子等が一般的である。
このようなおにぎりは、包装状態から簡便且つ容易に包装フィルムを2分割状態に分断して分離でき、具材入りおにぎりを取り出して食することができる点で優れたものである一方、いわゆる食品ロスの問題がある。具体的には、消費者は、スーパーやコンビニエンスストアにおける商品陳列棚に並べられている具材入りおにぎり(梅干しおにぎり、鮭おにぎり、昆布おにぎり等)を購入することになるが、具材に対する消費者の好み等の影響により売れ残ってしまうおにぎりが存在する。また、スーパー等の販売事業者としては、在庫切れの状態を回避したいという意図が働くため、消費者が購入するおにぎりの個数よりも多くのおにぎりを商品陳列棚に並べて販売する傾向があり、その結果、おにぎりの売れ残りが発生してしまう。これら売れ残ったおにぎりは、廃棄処分されることになるが、日本全体、世界全体でみると莫大な量のおにぎりが毎日廃棄されており、極めて深刻な食品ロスの問題が発生している。
特開平11-75736号公報
上述のように、従来から販売等されているおにぎりは、あらかじめおにぎり製造機を用いて作成した具材入りおにぎりを外フィルム及び内フィルムで包装して製造されるが、より効率よくおにぎりを製造できる装置が望まれる。また、梅干しおにぎり、鮭おにぎり、昆布おにぎりというように、販売されるおにぎりごとに具材が決まっており、このようなおにぎり形態であるがゆえに食品ロスの問題が生じる点にも着目し、食品ロスを抑制することができるおにぎりパックを効率よく製造できる製造装置を提供することを目的とする。
本発明の前記目的は、おにぎり用の米飯が収容されたおにぎりパックの製造装置であって、おにぎり形状の収納凹部を備える一対の容器部を備えるパック容器本体を搬送装置の搬送面上に供給する容器供給装置と、洗米及び洗米後の米を、前記搬送面上に供給される前記パック容器本体における前記各収納凹部内に供給する洗米・米供給装置と、前記搬送面上に供給される前記パック容器本体における前記各収納凹部内に水を供給する水供給装置と、前記搬送面上に配置され米及び水が供給された前記パック容器本体を、水蒸気によって加熱し前記各収納凹部内の米を炊き上げる炊飯室と、前記各収納凹部の上部をシール密封するシール装置とを備えており、前記パック容器本体は、前記各容器部の間に、前記各容器部を開閉自在に接続する接続部を備えており、該接続部を介して、一の容器部の収納凹部と、他の容器部の収納凹部とを合掌状態に組み合わせることにより、一つのおにぎりに組み上げ可能に構成されることを特徴とするおにぎりパックの製造装置により達成される。
また、上記おにぎりパックの製造装置に関し、前記接続部には、折り曲げ線が形成されていることが好ましい。
また、前記折り曲げ線は、前記接続部に形成されるミシン目、ハーフカット線のいずれかにより形成されることが好ましい。
また、前記各収納凹部の上部開口縁は、前記折り曲げ線に対して線対称となるように形成されていることが好ましい。
また、前記各収納凹部は、同一形状に形成されており、その平面形状は、三角形状、円形状、楕円形状、四角形状、台形状から選ばれるものであることが好ましい。
また、前記各容器部は、前記収納凹部の上部開口縁の周囲に設けられシール部材が貼着されるフランジ部を備えており、前記一の容器部が備えるフランジ部、前記他の容器部が備えるフランジ部、及び接続部は、面一となるように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、食品ロスを抑制することができるおにぎりパックを効率よく製造する製造装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るおにぎりパックの製造方法を説明するためのブロック図である。 (a)は、本発明のおにぎりパックの製造方法において好適に使用されるパック容器本体の平面図であり、(b)は(a)における矢視A方向から見た側面図である。 (a)は、図2(a)における矢視B方向から見た側面図であり、(b)は図2(a)におけるC-C断面に関する要部拡大図である。 本発明に係るおにぎりパックを用いておにぎりを形成する方法を説明するための説明図である。 本発明の効果を説明するための説明図である。 本発明に係るおにぎりパックの製造方法を実施するための装置の一例を示す模式図である。 本発明の効果を説明するための説明図である。 本発明に係るおにぎりパックの製造方法を実施するための装置の変形例を示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態に係るおにぎりパックの製造方法について添付図面を参照して説明する。本発明に係るおにぎりパックの製造方法は、おにぎり用の米飯が収容されたおにぎりパックを製造する方法であって、図1のブロック図に示すように、供給ステップS1と、炊き上げステップS2と、密封ステップS3とを備えている。
供給ステップS1は、パック容器本体1が備える収納凹部5内に、所定量の洗米した米(生米)及び水を供給する工程である。なお、供給ステップS1において供給される米は、洗米後の米に限定されず、無洗米であってもよい。
パック容器本体1は、おにぎりの形状に成形された米飯を直接的に炊き上げるとともに、上部開口をシール密閉した状態で市場に流通させるための容器であり、少なくとも米と水とを収容した状態で加熱することにより、米飯を炊飯可能な包装容器である。ここで、本発明における米とは、例えば、精白米、玄米、雑穀米等を含む概念である。このようなパック容器本体1は、例えば、合成樹脂シートを用いて、プレス成形や射出成形、真空成形等により作製される。このパック容器本体1は、可撓性を備えるように構成されることが好ましい。合成樹脂シートとしては、例えば、非発泡ポリスチレン、発砲ポリスチレン、非発泡ポリプロピレン、発砲ポリプロピレン、非発泡ポリエチレン、発泡ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の熱可撓性プラスチックを適正な硬度と強靭性を有するようにシート状に形成したものを用いることができる。
また、パック容器本体1は、図2(a)の平面図、その矢視A方向から見た側面図である図2(b)や、図2(a)における矢視B方向から見た側面図である図3(a)や、図2(a)のC-C断面に関する要部拡大図である図3(b)に示すように、一対の容器部2と、接続部3と、フランジ部4とを備える形態として構成することができる。
各容器部2は、おにぎり形状の収納凹部5を備えている。本実施形態においては、いわゆる三角おにぎりを形成可能とするために、収納凹部5の平面形状を三角形状となるように構成されているが、このような形態に特に限定されず、円形状、楕円形状、四角形状、台形状等、様々な平面形状を有するように収納凹部5を構成してもよい。
各容器部2は、収納凹部5を形成するための底面部6と側壁部7とを備えている。底面部6及び側壁部7の厚みは、同じ寸法として構成すること好ましく、例えば、0.2mm以上1.5mm以下の範囲に設定することが好ましい。側壁部7を形成する側壁は、収納凹部5の底面部6の面積よりも上部開口の面積が大きくなるように傾斜して構成される。つまり、各容器部2の内側に着目した場合、底面から上部開口部に向かうに従い、水平断面の開口面積が徐々に大きくなっていくように構成されている。また、底面部6と側壁部7との接続近傍部分は、滑らかに湾曲する湾曲部によって構成されている。また、側壁部7の各側壁の外側面を指で把持して、指同士を近接する方向に押圧することにより、各容器部2は変形できるように構成されている。
また、収納凹部5の底面部6に、図2(a)や図3(b)に示すように、粗面部8を形成するようにして構成してもよい。粗面部8としては、底面部6の内側面から上部開口側に向けて突出し、所定間隔をあけて配置される複数の微小な凸部により構成することができる。各凸部は、底面部6の略全域に亘って形成されることが好ましい。また、各凸部の配列は特に限定されず、格子状、千鳥状、ランダム状等に配列することができる。このような粗面部8を設けることにより、収納凹部5からの米塊を取り出す際の剥離性をよくすることができる。
各容器部2の間には、当該各容器部2を開閉自在に接続する接続部3が設けられており、図4に示すように、該接続部3を介して、一の容器部2の収納凹部5と、他の容器部2の収納凹部5とを合掌状態に組み合わせることにより、おにぎりを喫食する者(消費者)が一つのおにぎりに組み上げることができるように形成されている。また、接続部3には折り曲げ線31が形成されている。この折り曲げ線31は、接続部3に形成されるミシン目、ハーフカット線のいずれかにより形成されることが好ましい。また、各収納凹部5の上部開口縁は、折り曲げ線31に対して線対称となるように形成されている
なお、上述のように隣接して設けられる2つの収納凹部5を合掌状態に組み合わせることにより、一つのおにぎりに組み上げることができるように形成されるため、各収納凹部5の深さは、消費者が喫食するおにぎりの厚み寸法の半分の深さとなるように構成される。また、各収納凹部5は、同一形状となるように構成されている。
また、各容器部2が備える収納凹部5の上部開口縁の周囲には、シール部材が貼着されるフランジ部4が形成されている。このフランジ部4は、収納凹部5の上部開口縁から水平方向に伸びる鍔状に形成されている。また、本実施形態においては、収納凹部5の上部開口縁の周囲に形成されるフランジ部4の一部が、接続部3を構成するようにパック容器本体1が形成されており、一の容器部2が備えるフランジ部4、他の容器部2が備えるフランジ部4、及び、接続部3は、面一となるように形成されている。フランジ部4と接続部3の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.2mm以上1.5mm以下の厚みとして構成することが好ましい。また、フランジ部4のフランジ面の幅は、例えば、8mm以上13mm以下の範囲に設定することが好ましい。また、接続部3の幅は、5mm以上8mm以下の範囲に設定することが好ましい。なお、折り曲げ線31は、接続部3の幅方向中央位置に、その長手方向に沿って形成されている。
供給ステップS1において各収納凹部5に供給される米や水の量は、収納凹部5の大きさによって変動するものではあるが、後述の炊き上げステップS2によって各収納凹部5内で炊き上げられた米塊の高さが、各収納凹部5の上方開口位置よりもわずかに下方側、あるいは、わずかに上方側に位置するような米及び水の量に設定されることが好ましい。なお、通常、おにぎり1個分の米飯の重量は、80g以上120g以下であることが一般的であるため、各収納凹部5内の炊きあげられた米飯の重量が40g以上60g以下の範囲となるように、供給ステップS1においては、各収納凹部5に供給される米(生米)や水の量が設定される。ここで、炊き上げられた米塊の高さが、各収納凹部5の上方開口位置よりもわずかに下方側に位置するとは、炊き上げられた米塊の高さが、収納凹部5の上方開口面を超えておらず、該上方開口面に対して、-2mm~0mmの範囲内にあることを意味する。また、各収納凹部5の上方開口位置よりもわずかに上方側に位置するとは、炊き上げられた米塊の少なくとも一部分の高さが、収納凹部5の上方開口面を超えており、該上方開口面に対して、0mm~5mmの範囲内にあることを意味する。
炊き上げステップS2は、各収納凹部5に米及び水が供給された容器本体1を水蒸気によって加熱し炊き上げる工程である。水蒸気は100℃前後の蒸気であっても、また100℃以上の過熱水蒸気であっても構わない。この炊き上げステップS2における加熱条件としては、例えば、97℃~105℃で15分間~30分間、好ましくは100~102℃で20分~25分間の条件を挙げることができる。なお、過熱水蒸気とは、飽和水蒸気とは異なり、飽和水蒸気の温度(1気圧では100℃、1気圧以外の気圧では、その気圧での沸点)以上に過熱された水蒸気を意味する。過熱水蒸気は、飽和水蒸気をヒータ等の加熱装置によって再加熱することにより形成することができるが、その形成方法は、どのような方法であってもよい。
また、炊き上げステップS2において炊き上げられた米の炊き増え率は、2.3以上2.6以下であることが好ましい。なお、炊き増え率とは、生米の重量に対する炊飯の後の米飯の重量の比率を意味する。つまり、炊飯前の生米の重量を1としたときの、炊き上がったご飯の重量比を示すものである。
密封ステップS3は、炊き上げられ米が収容される収納凹部5の上部をシール部材によってシール密封する工程である。シール部材としては、可撓性を有するプラスチックフィルムを用いることが好ましい。この密封工程については、従来から知られている各種密封方法を採用することができるが、殺菌処理がなされたプラスチックフィルムを収納凹部5(容器本体1)上部開口に貼付または熱融着して密封することが好ましい。また、二つの収納凹部5を1枚のシール部材で密封するように密封ステップS3を構成することが好ましい。なお、プラスチックフィルムとしては、ガスバリア性を有するものを使用することが好ましい。この密封ステップS3が完了した後、例えば、加熱殺菌装置を用いて、100℃~120℃でシール密封されたパック容器本体1を加熱することにより、殺菌処理を施してもよい。この殺菌処理によって、長期間の保存が可能なおにぎり用の米飯が収容された無菌包装のおにぎりパックが完成する。
ここで、上記殺菌処理として、別途加熱殺菌装置を用いる代わりに、密封ステップS3を、65℃以上100℃以下の雰囲気温度環境で実施されるように構成すること、より好ましくは、80℃以上100℃以下の雰囲気温度環境で実施されるように構成することが好ましい。65℃以上100℃以下の雰囲気温度環境とは、少なくとも収納凹部5に収容される炊きあげられた米飯を含むパック容器本体1の周りの温度が、65℃以上100℃以下の雰囲気温度になっていればよいという概念である。このような雰囲気温度環境下で密封ステップS3を行うことにより、食中毒細菌の増殖を抑制することができ、長期間鮮度を保つことが可能となる。
また、このように65℃以上100℃以下の雰囲気温度環境下で密封ステップS3を行った場合、密封ステップS3完了後、時間経過とともに収納凹部5内の温度が、65℃以上100℃以下の温度範囲から、低下していくことになるが、この際、収納凹部5内の水蒸気が水滴に変化し、密閉された収納凹部5内の圧力が低下する。これにより、収納凹部5の上部開口を閉塞するシート部材Sは、図5に示すように、収納凹部5の内部に収容される米塊を押圧するように引き込まれることになり、米塊に対して上下方向の押圧力が付与されることになる。なお、各収納凹部5内で炊き上げられた米塊の高さが、各収納凹部5の上方開口位置よりもわずかに下方側に位置するような場合、上方開口位置よりもわずかに上方側に位置する場合に比べて、収納凹部5の上部開口を閉塞するシート部材Sと、収納凹部5に収納される米塊との間に多くの空気層が形成されることになるが、密封ステップS3完了後の温度低下に伴う空気層の収縮率は大きいため、シート部材Sは、収納凹部5の内部に収容される米塊を押圧するように引き込まれ、米塊に対して上下方向の押圧力が十分に付与されることになる。また、シート部材Sの変形によって押圧される米塊は、側壁部7側にも移動しようとするが、側壁部7の存在によってその移動が規制され、これにより、米塊は、その幅方向に沿う方向や深さ方向に沿う方向(上下方向)に沿って、押し固められた状態となり、おにぎりを形作る米塊として、米同士がしっかりと密着し、各収納凹部5内の米飯を手に取った際に、半分に折れてしまったり、米粒がぽろぽろと零れ落ちるような事態が生じることを効果的に抑制することが可能となる。
本発明に係るおにぎりパックの製造方法は、例えば、図6の模式図に示す製造装置を用いて実施することができる。この製造装置は、パック容器本体1を供給する容器供給装置91と、ベルトコンベア等の搬送装置92と、米の洗米及び洗米後の米をパック容器本体1の各収納凹部5に供給するための洗米・米供給装置93と、水を各収納凹部5に供給する水供給装置94と、炊飯室95と、炊飯室95を通過し炊きあがった米に対してシール密封を施すシール装置96とを備えており、上述の供給ステップS1、炊き上げステップS2、および密封ステップS3を連続的に行うことができるように構成される。また、搬送装置92は、炊飯室95内及びシール装置96内を通過するように構成されている。なお、無洗米を使用しておにぎりパックを製造する場合には、洗米・米供給装置93の機能として洗米機能を省略した装置を使用することができる。
まず、容器供給装置91の作用により、おにぎり形状の収納凹部5を備える一対の容器部2を有するパック容器本体1を一個ずつ搬送装置92の搬送面上に供給する。次いで、洗米・米供給装置93を介して洗米された所定量の米を、搬送面上に供給された各容器本体1における各収納凹部5内に供給するとともに、水供給装置94を介して所定量の水を搬送面上に供給された各パック容器本体1における各収納凹部5内に供給する(供給ステップS1)。
洗米後の米と水とを収容した各パック容器本体1は、搬送装置92によって順次炊飯室95内に導かれ、当該炊飯室95にて所定時間、例えば、過熱水蒸気によって加熱されることにより、炊飯される(炊き上げステップS2)。なお、炊飯室95には、図示しない過熱水蒸気発生装置等から供給される過熱水蒸気等が供給される。
炊飯室95での炊き上げが完了した後、パック容器本体1は、シール装置96に搬送され、収納凹部5(パック容器本体1)の上部開口にシール部材を被せて塞いで熱溶着し、収納凹部5は密封され(密封ステップS3)、本発明に係るおにぎりパックが完成する。
このようにして製造されたおにぎりパックは、おにぎりを喫食するユーザー(消費者)サイドにおいて、パック容器本体1からシール部材を剥がしたのち、例えば、一方の収納凹部5に収容された米飯の上に、好みのおにぎりの具材(梅干し、鮭、昆布、鱈子、鰹節、ふりかけ等)を載せた後、図4(a)(b)に示すように、接続部3における折り曲げ線31に沿って、一対の容器部2を折り畳み、一の容器部2の収納凹部5と、他の容器部2の収納凹部5とを合掌状態に組み合わせつつ、一対の容器部2の外側からあたかもおにぎりを握るように適度な力を加えることにより具材を米飯で包み込み、その後、図4(c)に示すように、一対の容器部2を離間する方向に開くことで、おにぎりZを形作ることが可能となる。なお、各収納凹部5内の米飯を組み合わせておにぎりZを形作ったのち、そのまま食することができる。或いは、好みに合わせてノリを巻く等して食することができる。
本発明に係るおにぎりパックの製造方法は、おにぎり形状に形成される収納凹部25内に米(生米)及び水を供給し、その後、米の炊き上げ、シール部材によるパック容器本体1上部の開口密閉を行うように構成されており、生米の状態から直接的におにぎり形状の米飯を製造でき、極めて効率よく、おにぎり用の米飯が収容されたおにぎりパックを製造することが可能となる。
また、本発明に係るおにぎりパックの製造方法は、消費者の好みの具材を包み込めるようにしたおにぎり用の米飯が収容されたおにぎりパックを製造することができるため、例えば、消費者は、スーパーやコンビニエンスストア等で本発明に係るおにぎりパックと、具材のみが収容された商品とを購入することで、自らが食べたいおにぎりを自ら作って食べることが可能となる。これにより、いわゆる食品ロスの問題を低減させることが可能になる。具体的には、従来のように、具材入りのおにぎりが売れ残った際には、売れ残った具材入りおにぎり全体が廃棄処分となってしまう。つまり、具材とこの具材を包む米飯の両方が廃棄処分される。一方、本発明に係るおにぎりパックの場合、具材のみが収容された商品が売れ残ってしまうという問題は残るが、具材を包み込む米飯は、全てのおにぎりに共通するものであることから、本発明に係るおにぎりパックの大部分は、スーパーやコンビニエンスストア等で消費者に消費され、売れ残って廃棄される米飯の総量を効果的に減じることが可能となり、食品ロスの問題を低減させることが可能となる。
ここで、炊き上げステップS2において炊かれる米は、炊かれる時間経過とともに水を吸収し、収納凹部5内で膨らんでいくことになるが、収納凹部5の側壁部7が存在するため、側壁部7方向に向かっての膨張は当該側壁部21によって規制される。これにより、炊きあげられた米(米塊)は、その幅方向に沿う方向に押し固められた状態となる。同様に、収納凹部5の底面部6方向に向かっての膨張は、底面部6によって規制され、これによって、炊きあげられた米(米塊)の中央部分から見て底面側の米は、上下方向に押し固められた状態となる。また、図7に示すように、パック容器本体1のフランジ部4上に貼着されるシール部材によって、炊きあげられた米(米塊)の上方部分が下方に押圧されることにより、炊きあげられた米(米塊)は、上下方向にも押し固められた状態となる。このように、本発明に係るおにぎりパックの製造方法によって形成されるおにぎり用の米飯(各収納凹部5内の米飯)は、米同士がしっかりと密着し、手に取った際に半分に折れてしまったり、米粒がぽろぽろと零れ落ちるような状態にはならない。
また、本発明に係るおにぎりパックの製造方法によって製造されたおにぎりパックを用いた場合、直接、おにぎりを手指で把持せずに、パック容器本体1の各容器部2にて、作ったおにぎりを挟持した状態で食することができるため、おにぎりの衛生状態を良好に維持したまま食することができる。
また、本発明に係るおにぎりパックの製造方法によって製造されたおにぎりパックを用いた場合、おにぎりで包み込む具材の種類を自由に選択することが可能となり、個々の消費者の好み・ニーズに合わせたおにぎりを形成することが可能になる。また、例えば、家族や友人と一緒に談笑しながら、様々な具材の組み合わせを楽しんで食事をすることが可能となり、従来からスーパーやコンビニエンスストア等で販売されているおにぎりとは異なる楽しさが付加される。
また、従来の具材入りおにぎりは、具材に付着している菌により衛生面での劣化が進むものであるが、本発明に係る製造方法によって製造されたおにぎりパックは、ご飯のみを製造する方法であり、直接の具材との接触は食べる時にのみとなるため、具材からの菌が移りにくいという特質を有している。また、従来のようにおにぎり製造機を用いておにぎりを形成する場合、おにぎり製造機にご飯を投入する等の炊飯した後の工程時に落下菌が混入しやすく、衛生面の劣化が早くなるという問題があるが、本発明に係る製造方法によって製造されたおにぎりパックの場合、米飯を炊き上げた後すぐにシールするため、落下菌が混入することを極めて効果的に抑制することができ、衛生面での劣化を防止でき、その結果、食品ロスの問題を低減させることが可能となる。また、本方法によれば、常温での保存性に優れ、長持ちするおにぎりを得ることができ、食品ロスを減じることが可能となる。更に、保存料等の添加物を入れずに衛生性や保存性を改善することができるため、おいしいおにぎり用米飯を低コストで製造でき、かつ、食品ロスを減じることが可能となる。
以上、本発明の一実施形態に係るおにぎりパックの製造方法について説明したが、その具体的構成は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態において、65℃以上100℃以下の雰囲気温度環境で密封ステップS3を実施する場合、炊き上げステップS2が終了したパック容器本体1の周囲の温度が65℃未満になる前に連続的に実施することが好ましい。また、例えば、図8の模式図に示すように、炊飯室95,および、シール装置96を覆うようなカバー体97を更に設け、当該カバー体97内の温度が65℃以上100℃以下の雰囲気温度環境となるように構成して、密封ステップS3を実施することが好ましい。図8(a)においては、炊飯室95およびシール装置96の全てをカバー体97で覆うように構成されており、図8(b)においては、炊飯室95の一部分(搬送装置92下流側部分)およびシール装置96をカバー体97で覆うように構成されている。このようなカバー体97を設ける場合、炊飯室95で使用される水蒸気の一部をカバー体97の内部に放出することにより、カバー体97の内部温度を効率よく65℃以上100℃以下の雰囲気温度環境を形成することができる。炊飯室95およびシール装置96を覆うようなカバー体97を設けることにより、炊飯からシール部材による密閉までの間に、収納凹部5内に食中毒細菌が混入することを防止することができ、より一層確実に、長期間に亘って鮮度を保つことが可能となる。
S1 供給ステップ
S2 炊き上げステップ
S3 密封ステップ
1 パック容器本体
2 容器部
3 接続部
31 折り曲げ線
4 フランジ部
5 収納凹部
6 底面部
7 側壁部
8 粗面部
S シール部材
91 容器供給装置
92 搬送装置
93 洗米・米供給装置
94 水供給装置
95 炊飯室
96 シール装置
97 カバー体

Claims (6)

  1. おにぎり用の米飯が収容されたおにぎりパックの製造装置であって、
    おにぎり形状の収納凹部を備える一対の容器部を備えるパック容器本体を搬送装置の搬送面上に供給する容器供給装置と、
    洗米及び洗米後の米を、前記搬送面上に供給される前記パック容器本体における前記各収納凹部内に供給する洗米・米供給装置と、
    前記搬送面上に供給される前記パック容器本体における前記各収納凹部内に水を供給する水供給装置と、
    前記搬送面上に配置され米及び水が供給された前記パック容器本体を、水蒸気によって加熱し前記各収納凹部内の米を炊き上げる炊飯室と、
    前記各収納凹部の上部をシール密封するシール装置とを備えており、
    前記パック容器本体は、前記各容器部の間に、前記各容器部を開閉自在に接続する接続部を備えており、該接続部を介して、一の容器部の収納凹部と、他の容器部の収納凹部とを合掌状態に組み合わせることにより、一つのおにぎりに組み上げ可能に構成されることを特徴とするおにぎりパックの製造装置。
  2. 前記接続部には、折り曲げ線が形成されている請求項1に記載のおにぎりパックの製造装置。
  3. 前記折り曲げ線は、前記接続部に形成されるミシン目、ハーフカット線のいずれかにより形成される請求項2に記載のおにぎりパックの製造装置。
  4. 前記各収納凹部の上部開口縁は、前記折り曲げ線に対して線対称となるように形成されている請求項1又は2に記載のおにぎりパックの製造装置。
  5. 前記各収納凹部は、同一形状に形成されており、その平面形状は、三角形状、円形状、楕円形状、四角形状、台形状から選ばれるものである請求項4に記載のおにぎりパックの製造装置。
  6. 前記各容器部は、前記収納凹部の上部開口縁の周囲に設けられシール部材が貼着されるフランジ部を備えており、前記一の容器部が備えるフランジ部、前記他の容器部が備えるフランジ部、及び接続部は、面一となるように形成されている請求項1又は2に記載のおにぎりパックの製造装置。

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