JP5106265B2 - 管体用粉塵飛散防止装置及び管体のケレン作業時の粉塵飛散防止方法 - Google Patents

管体用粉塵飛散防止装置及び管体のケレン作業時の粉塵飛散防止方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば水力発電所に導水するための水圧鉄管の塗装面に対してケレン作業する際に生じる粉塵の飛散を防止する管体用粉塵飛散防止装置及び管体のケレン作業時の粉塵飛散防止方法に関する。
従来のこの種の管体用粉塵飛散防止装置は、山の傾斜面等に沿って配設された管体(水圧鉄管)を、10〜15年に1回、塗装のやり直しを行うことが義務付けられている。この際、管体の表面に付着している錆や塗膜をサンドブラストによって研削(ケレン作業)した後、研削されて露呈した管体の表面を塗装している。このケレン作業の際、サンドブラストによる砂の粒子と、該サンドブラストにより削られた錆や塗膜とによる粉塵がその周囲に飛散することになる。
そして、前記ケレン作業は、管体において所定長さに区画された作業区間毎に行われており、各作業区間には、粉塵の飛散を防止できるよう構成された被覆部材(ネット)が順次張設され、張設された被覆部材の内面と、管体の周面との間に作業領域が形成されている。この作業領域が形成されることで、上述した粉塵の拡散が狭範囲に抑制されている。この作業領域は、管体の上流側の作業区間から下流側の作業区間に順次移動して形成されるのが一般的である。
つぎに前記被覆部材の張設作業について図6及び図7を参照して説明する。図6は水力発電所に導水される管体(水圧鉄管)1の一部が、山の傾斜面の上流側に設置された固定台2と、該固定台2に所定の間隔をおいて下流側に配設された小支持台3とで支持されている状態が図示されている。なお、図6においては、便宜上、固定台2及び小支持台3が各1台のみが図示されているが、実際には、固定台2は山の傾斜面に所定の間隔、例えば100m毎に設置され、小支持台3は、各固定台2の間に適宜配設されている。また、図6を正面から見て左側を上流側とし、右側を下流側とする。
そして、上述した作業区間Aが、固定台2と小支持台3とで支持されている管体1の一部に設定されており、この作業区間Aにおける管体(小支持台3を含む)1の外方を囲うように格子状に骨組された足場50が仮設される。この足場50は、複数本の長尺の単管51,…と、各単管51を連結するクランプ52,…とで組み立てられる枠により構成され、この枠を人が上り下りできるよう踏み板54が適宜配設されている。
この枠を具体的に説明すると、作業区間Aにおいて、地面(山の傾斜面)と管体1の下側の周面との間に設けられる下枠55と、該下枠55の両側、即ち管体1及び小支持台3の両側方に沿って立設される左右の側枠56,56と、該両側枠56,56の上部(管体1の上方)に且つ管体1に沿って架設される上枠(不要の場合もある)57とから構成される。
そして、図6及び図7の一点鎖線に示すように、両側枠56,56及び上枠57に沿うように且つ作業区間Aにおける管体1の外方を覆うように、上述した被覆部材60が張設され、その内部にケレン作業を行うための作業領域Wが形成される。
しかしながら、従来の管体用粉塵飛散防止装置は、管体1に設定された作業区間A毎に被覆部材60を張設する必要があるため、その張設、取り外し、運搬作業に多大の労力と時間を要するという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、被覆部材の張り替え及び運搬作業に要する労力を軽減すると共に、その作業時間を短縮できる管体用粉塵飛散防止装置及び管体のケレン作業時の粉塵飛散防止方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る管体用粉塵飛散防止装置は、任意の場所に敷設された管体1の上方に且つ管体1に沿うように主線条体20が掛け渡され、管体1に対して行われるケレン作業の作業区間Aに対応する所定長さを有する補助線条体30が、主線条体20に沿って吊設されると共に移動自在に設けられ、前記ケレン作業時に生じる粉塵の飛散を防止できるように構成された被覆部材45が、前記作業区間Aにおける管体1の外方を覆うように補助線条体30に沿って係留されることを特徴とする。
この場合、管体1に沿って掛け渡された主線条体20をガイドとして補助線条体30が移動することになり、該補助線条体30が吊設された位置によって、前記作業区間Aにおけるケレン作業の作業領域Wの高さ寸法及び幅寸法が設定され、補助線条体30及び被覆部材45によって前記ケレン作業の好適な作業領域Wが容易に且つ短時間で形成される。そして、形成された作業領域Wにおいては、ケレン作業時に生じる粉塵が外部へ飛散することがない。一方、被覆部材45を下流側の作業区間Aへ移動させる場合は、補助線条体30を主線条体20に沿って移動させるだけでよく、被覆部材45の張り替え、運搬作業に係る労力が大幅に軽減される。
なお、ここでいう「管体1」とは、ガス配管、水道配管、電線用配管、及び流体の導管は勿論のこと、柱状体及び管状に骨組みされて敷設された構築物(例えば公園に設置された遊技機など)を含むものとし、線条体20,30とは、ワイヤ、ロープ(綱)、縄、レール、角柱や円柱、筒体を含むものとし、「被覆部材45」とは、粉塵の飛散を防止できると共に、内部での人的作業が行える素材で構成されるシート(幕)、又は粉塵の飛散を防止できる網目を有するネット(網)を含むものとする。「作業区間Aに対応する所定長さ」とは、ケレン作業が行われる範囲よりも大きい場合、やや小さい場合を含むものとする。
また、本発明に係る管体用粉塵飛散防止装置は、任意の場所に敷設された管体1に対して行われるケレン作業の一つの作業区間Aを基準に、その倍数の長さを有する主線条体200が、管体1の上方に且つ管体1に沿うように移動自在に設けられ、前記一つの作業区間Aに対応する所定長さを有する補助線条体30が、主線条体200に沿って吊設されると共に移動自在に設けられ、前記ケレン作業時に生じる粉塵の飛散を防止できるように構成された被覆部材45が、前記一つの作業区間Aにおける管体1の外方を覆うように補助線条体30に沿って係留され、主線条体200は、補助線条体30が主線条体200の終端側に位置した際、補助線条体30が主線条体200の始端側に位置するように次段の作業区間C側に移動するように構成されることを特徴とする。
この場合、主線条体200自体は、ケレン作業が行われる管体1の一つの作業区間Aを基準に、その倍数の長さを有しているので、主線条体200を管体1の全長に亘って掛け渡す必要がなく、その分作業に係る労力や時間を大幅に低減できる。また主線条体200及び補助線条体30が互いに移動自在に設けられているので、主線条体200と補助線条体30とを相対移動させることによって効率よく作業領域Wを順次形成することができる。一方、被覆部材45を次段の作業区間Cへ移動させる場合は、補助線条体30を主線条体200に沿って移動させるだけでよく、前記と同様に、被覆部材45の張り替え、運搬作業に係る労力が大幅に軽減される。なお、「倍数の長さ」とは、基準長さに対して、2倍、3倍、或いは1.5倍、0.5倍などを含むものとする。
また、本発明に係る管体のケレン作業時の粉塵飛散防止方法は、任意の場所に敷設された管体1の上方に且つ管体1に沿うようにその全長に亘って主線条体20を掛け渡し、管体1に対して行われるケレン作業の作業区間Aに対応する所定長さを有する補助線条体30を、主線条体20に沿って吊設すると共に移動自在に設け、前記ケレン作業時に生じる粉塵の飛散を防止できるように構成された被覆部材45を、前記作業区間Aにおける管体1の外方を覆うように補助線条体30に沿って係留するようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係る管体のケレン作業時の粉塵飛散防止方法は、任意の場所に敷設された管体1に対して行われるケレン作業の一つの作業区間Aを基準に、その倍数の長さを有する主線条体200を、管体1の上方に且つ管体1に沿うように移動自在に設け、前記一つの作業区間Aに対応する所定長さを有する補助線条体30を、主線条体200に沿って吊設すると共に移動自在に設け、前記ケレン作業時に生じる粉塵の飛散を防止できるように構成された被覆部材45を、前記一つの作業区間Aにおける管体1の外方を覆うように補助線条体30に沿って係留し、各作業区間A,Bに対応するように、補助線条体30を主線条体200の始端側から終端側に順次移動させ、補助線条体30が主線条体200の終端側に位置した際、補助線条体30が主線条体200の始端側に位置するように、主線条体200を次段の作業区間C側に移動するようにしたことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、ケレン作業時に生じる粉塵の飛散を防止する被覆部材を、ケレン作業における管体の作業区間に対応する所定長さを有する補助線条体に沿って係留して、管体の外方を被覆部材で覆うようにすると共に、該補助線条体を、管体に沿って掛け渡された主線条体に沿って移動自在に設けるようにしたので、補助線条体を所望する作業区間に移動させるだけで、その内部においてケレン作業が行える作業領域を容易に且つ短時間に形成できる。
さらに、管体に対して行われるケレン作業の一つの作業区間を基準に、その倍数の長さを有する主線条体を移動自在に設け、一つの作業区間に対応する所定長さを有する補助線条体に被覆部材を係留すると共に、主線条体に沿って移動自在に設ける。即ち、主線条体及び補助線条体を相対移動できるように構成し、主線条体を先行して移動させることで、補助線条体が先行する主線条体をガイドとして、管体の全長に亘って区画される作業区間毎に容易に移動できるようになり、管体の全長に亘って主線条体を掛け渡すことなく、前記作業区間毎に効率よく作業領域を形成できる。
以下、本発明の実施形態に係る管体用粉塵飛散防止装置について、図1〜図5を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
本実施形態1の管体用粉塵飛散防止装置について、図1、図2及び図4を参照して説明する。管体1としては、「背景技術」で説明した水力発電所に導水される水圧鉄管を例に取って説明する。この管体(水圧鉄管)1は、図6の場合と同様に、山の傾斜面に所定の間隔をおいて設置された固定台2,…によって支持されると共に、各固定台2間に配設された小支持台3,…によって支持されている(図1参照)。なお、図1を正面から見て左側を上流側とし、右側を下流側とする。
固定台2は、その左右の両側面2aが台形状に形成され、後述する脚体10が直立状態に立設できるように、上面2bが平坦面に形成されている。また、この平坦面は、山の傾斜面に対して水平になるように、上側の側面2cが低く下側の側面2dが高く形成されている。さらに、底面2eが山の傾斜面に沿うように傾斜して形成されている。
小支持台3は、図示していないが、その中央部に管体1の周面が当接する凹状の円弧面が形成され、その内面は、傾斜して敷設されている管体1を支持できるように形成されている。そして、小支持台3は、その軸線が山の傾斜面に対して直交するように、又はその軸線が山の傾斜面に対して上下方向になるように設置されている。
そして、本発明の管体用粉塵飛散防止装置は、図1及び図2に示すように、前記固定台2を利用して設置されるものであり、固定台2,…に立設される脚体10,…と、該各脚体10に掛け渡される主線条体20と、該主線条体20に固設された吊設部材25,…と、該吊設部材25,…に沿って吊り下げられた補助線条体30と、該補助線条体30に所定の間隔を置いて配設された係留部材40,…と、該係留部材40,…に、二つ折りされた状態で係留された被覆部材45とを具備している。
脚体10は、図1に示すように、固定台2の上部の中央に植設された大径の大支持筒11と、該大支持筒11の両側に植設された小径の小支持筒12と、大支持筒11に着脱自在に装着された大径の大支持脚13と、小支持筒12に着脱自在に装着された小径の小支持脚14とを有している。そして、大支持脚13が固定台2の上面2bの中央に直立状態に立設され、該大支持脚13を二本の小支持脚14,14が両側から支持している。なお、支持筒11,12と支持脚13,14との着脱構造は、例えば、支持筒11,12の直径を支持脚13,14よりも大きくし、支持筒11,12に対して支持脚13,14を挿脱可能にし、支持筒11,12の開口端部と、該開口端部に挿通された支持脚13,14の基端部とを貫通したボルトにナットを螺合させて着脱させるようにしてもよい(図示せず)。
大支持脚13は、図1に示すように、その上端面に、主線条体20及び補助線条体30を支持する支持部材15が固設されており、該支持部材15は、主線条体20が挿通されるリング状の上挿通部16と、補助線条体30が挿通されるリング状の下挿通部17と、両挿通部16,17を上下に一体的に設けた平板状の支持部18とで構成されている。そして、山の傾斜面に対する支持部材15,…の上挿通部16,…の位置が略同一高さになるように設定され、上挿通部16,…に挿通された主線条体20が管体1に沿うようにその全長に亘って掛け渡されている。一方、山の傾斜面に対する支持部材15,…の下挿通部17,…の位置も略同一高さになるように設定され、下挿通部17,…に挿通された補助線条体30が主線条体20に沿うように支持されている。なお、下挿通部17,…は、後述する係留部材40が支持部41の基端部(筒体)が通過できるように、C字形状を呈している。
主線条体20は、ワイヤロープで構成されており、上述したように、支持部材15,…の上挿通部16,…に挿通支持されて、管体1に沿うようにその全長に亘って掛け渡されている。
補助線条体30は、主線条体20と同様に、ワイヤロープで構成され、管体1に対して行われるケレン作業の作業区間Aに対応する長さを有している。即ち、補助線条体30の長さは作業区間Aを基準とする長さに設定され、この作業区間Aは、各固定台間2,2に位置する管体1の長さに相当する。そして、補助線条体30は、主線条体20に係留された状態においては、後述する作業領域Wの高さ寸法及び幅寸法を設定する位置に設けられる。
吊設部材25は、図1及び図2に示すように、主線条体20に取り付けられた取付部26と、該取付部26から垂設された支持部27と、該支持部27の上部及び下部に軸支された二つの滑車からなる挿通支持部28とを有している。そして、補助線条体30は挿通支持部28の両滑車の間に挿通されて略直線状に支持されると共に、主線条体20に沿うように上下に移動できるようになっている。
係留部材40は、図2に示すように、逆L字形状の柱状体からなる支持部41と、該支持部41の先端部に取り付けられた環状の連結部42と、該連結部42に設けられた吊り輪からなる係留部43とを有している。支持部41は、基端部が水平方向に延出されて補助線条体30に圧着されて連結されると共に、先端部が、該基端部の端部から下方向に延出されている。そして、支持部41の基端部、即ち補助線条体30との連結部は挿通支持部28の両滑車に対して円滑に移動できる筒体により構成され、被覆部材45の荷重が係っても先端部の軸線が常に上下方向に位置するようになっている。つまり、係留部材40は、傾斜して支持されている補助線条体30に対して、被覆部材45をバランスよく係留でき、且つ傾斜した状態で移動する補助線条体30に対して、被覆部材45のバランスを保持した状態で移動できるように構成されている。
被覆部材45は、ケレン作業時に生じる粉塵が外部へ飛散することを防止できるように、網目の小さいネットが使用されている。そして、図2に示すように、被覆部材45は、管体1の軸線に平行する中心線に沿って、係留部43としての吊り輪が取り付けられている。そして、被覆部材45は、各吊り輪を介して補助線条体30に沿って係留され、二つ折りの状態で管体1を跨るように張設されて、垂れ下がった両側部が管体1の両側方に位置している。
つぎに使用態様について説明する。まず固定台2,…の上面2b,…に、脚体10,…の大支持脚13,…を、大支持筒11,…に装着すると共に、該大支持脚13,…を両側から支持するように小支持脚14,…を小支持筒12,…に装着し、脚体10,…を固定台2,…に設置する。つぎに、大支持脚13,…に取り付けられた支持部材15,…の上挿通部16,…に主線条体20を挿通して、該主線条体20を管体1に沿うように管体1の全長に亘って掛け渡す。そして、該主線条体20に吊設部材25,…を所定の間隔をおいて取り付け、吊設部材25,…の挿通支持部28,…の両滑車の間に補助線条体30を挿通し、主線条体20に沿うようにその下方に補助線条体30を吊設する。その後、補助線条体30に所定の間隔をおいて係留部材40,…を取り付けて、係留部材40,…の係留部43に、被覆部材45を二つ折りの状態で係留し、管体1を跨るようにその外方を被覆部材45で覆って、その内部に、開口断面が略三角形状の作業領域Wを形成する。
管体1に対して行われるケレン作業は、管体1の上流側の作業区間Aから下流側の作業区間Aへ順次移行するのが一般的であるので、図1に示すように、主線条体20の上流側の端部に補助線条体30を位置させ、この位置を作業開始位置とし、この位置に形成される作業領域Wにおいてケレン作業が行われる。そして、上流側の作業領域Wのケレン作業が終了した後、図4に示すように、垂れ下がっている被覆部材45の両側部を補助線条体30側に束ねて、結束バンド(単なる紐や縄であってもよい)46,…で固定し、被覆部材45を補助線条体30と共に下流側の作業区間A側に移動させる。この際、被覆部材45が束ねられているので、周囲の障害物との接触が回避され、円滑な移動が確保される。そして、下流側の作業区間Aにおいて、結束バンド46,…を取り外し、被覆部材45の両側部を管体1の外方に位置させて作業領域Wを形成する。この作業を管体1の下流側の作業区間A毎に順次移行することで、管体1の全体のケレン作業が終了することになる。
なお、前記実施形態1の場合、一本の主線条体20を管体1の全長に亘って掛け渡すようにしたが、図3に示すように、二本の主線条体20,20を同一高さの位置に並設し、この両主線条体20,20の間に位置する被覆部材45の中央の水平部45aによって管体1の上方の空間を被覆し、この中央の水平部45aから垂下された両側の直立部45b、45bによって、管体1の側方下部から側方上部に掛けての空間を被覆して、開口断面が略四角形状の作業領域Wを形成するようにしてもよい。
この場合、前記実施形態1と同様に、補助線条体30を所望する主線条体20の位置、即ち管体1の作業区間Aに対応した位置に移動させ、作業区間A,…毎に管体1の外方を被覆部材45で覆って、その内部に作業領域Wを形成してケレン作業を行うことができる。
(実施形態2)
つぎに本実施形態2に係る管体用粉塵飛散防止装置について図5(a)〜(c)を参照して説明する。同図において前記実施形態1と異なる点を以下に説明する。なお、図5(a)〜(c)を正面から見て左側を上流側とし、右側を下流側とし、固定台2,…間に配設される小支持台3,…は便宜上省略している。
前記実施形態1は、主線条体20を管体1の全長に亘って掛け渡すようにしたが、本実施形態2では、管体の一つの作業区間Aを基準に、その倍数(本実施形態3では2倍)の長さを有する主線条体200を移動自在に設ける一方、一つの作業区間Aに対応する長さを有する補助線条体30を、主線条体200に吊設すると共に移動自在に設けて、主線条体200と補助線条体30が相対移動できるように構成する。但し、吊設部材25及び係留部材40の構成は、前記実施形態1と同様のものを使用するものとする。
そして、図5(a)に示すように、まず、主線条体200を固定した状態にして、補助線条体30を主線条体200の始端側に位置させ、この作業区間Aにおいて作業領域Wを形成して、その内部においてケレン作業を行う。作業終了後、図5(b)に示すように、補助線条体30を主線条体200に沿って下流側、即ち主線条体200の終端側に移動させ、この作業区間Bにおいて同様にケレン作業を行う。つぎに、図5(c)に示すように、補助線条体30が主線条体200の終端側、即ち作業区間Bに位置したままの状態で、補助線条体30が主線条体200の始端側に位置するように、主線条体200を次段の作業区間C側に移動させる。つまり、主線条体200を先行移動させ、移動した主線条体200をガイドにして補助線条体30を下流側に順次移動させる。そして、この作業を繰り返しつつ管体1の下流側に移行することで、管体1の全体のケレン作業を完了させる。
なお、上記実施形態1、2の場合、管体1として、水力発電所の水圧鉄管を例にとって説明したが、ガス配管、電気配線用の配管、流体の導管、公園に設置されている遊技機にも適用できるのは言うまでもない。
また、上記実施形態1、2の場合、主線条体20、200及び補助線条体30は、何れの場合もワイヤロープを使用したが、これに限らず、レール、筒体、縄であってもよい。
また、上記実施形態1、2の場合、被覆部材45としてネットを使用したが、粉塵の飛散を防止できるシートであってもよい。さらに、被覆部材45は、その内部に作業領域Wを確保しつつ管体1の外方を覆うことのできる大きさを有する一枚ものを使用しているが、複数枚の被覆部材を繋ぎ合わせて使用してもよい。但し、この場合、各被覆部材の繋合部は、粉塵の飛散を防止できるように、互いの端部同士を密着させて繋ぎ合わせる必要がある。
本発明の実施形態1に係る管体用粉塵飛散防止装置を示す側面図である。 図1の概略正面図。 本発明の他の形態を示す側断面図であり、開口断面が略四角形状になるように被覆部材が係留されている状態を示す図。 被覆部材を補助線条体側に束ねた状態で移動させる説明図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施形態2の使用態様を示す概略説明図。 従来の管体用粉塵飛散防止装置を示す斜視図。 図6の切断正面図である。
符号の説明
1…管体、2…固定台、2a…左右の側面、2b…上面、2c…上側の側面、2d…下側の側面、2e…底面、3…小支持台、10…脚体、11…大支持筒、12…小支持筒、13…大支持脚、14…小支持脚、15…支持部材、16…上挿通部、17…下挿通部、18…支持部、20,200…主線条体、25…吊設部材、26…取付部、27…支持部、28…挿通支持部、30…補助線条体、40…支持部、42…連結部、43…係留部、45,60…被覆部材、45a…水平部、45b…直立部、46…結束バンド、50…足場、51…単管、52…クランプ、54…踏み板、55…下枠、56…側枠、57…上枠、A〜C…作業区間、W…作業領域

Claims (4)

  1. 任意の場所に敷設された管体(1)の上方に且つ管体(1)に沿うように主線条体(20)が掛け渡され、管体(1)に対して行われるケレン作業の作業区間(A)に対応する所定長さを有する補助線条体(30)が、主線条体(20)に沿って吊設されると共に移動自在に設けられ、前記ケレン作業時に生じる粉塵の飛散を防止できるように構成された被覆部材(45)が、前記作業区間(A)における管体(1)の外方を覆うように補助線条体(30)に沿って係留されることを特徴とする管体用粉塵飛散防止装置。
  2. 任意の場所に敷設された管体(1)に対して行われるケレン作業の一つの作業区間(A)を基準に、その倍数の長さを有する主線条体(200)が、管体(1)の上方に且つ管体(1)に沿うように移動自在に設けられ、前記一つの作業区間(A)に対応する所定長さを有する補助線条体(30)が、主線条体(200)に沿って吊設されると共に移動自在に設けられ、前記ケレン作業時に生じる粉塵の飛散を防止できるように構成された被覆部材(45)が、前記一つの作業区間(A)における管体(1)の外方を覆うように補助線条体(30)に沿って係留され、主線条体(200)は、補助線条体(30)が主線条体(200)の終端側に位置した際、補助線条体(30)が主線条体(200)の始端側に位置するように次段の作業区間(C)側に移動するように構成されることを特徴とする管体用粉塵飛散防止装置。
  3. 任意の場所に敷設された管体(1)の上方に且つ管体(1)に沿うように主線条体(20)を掛け渡し、管体(1)に対して行われるケレン作業の作業区間(A)に対応する所定長さを有する補助線条体(30)を、主線条体(20)に沿って吊設すると共に移動自在に設け、前記ケレン作業時に生じる粉塵の飛散を防止できるように構成された被覆部材(45)を、前記作業区間(A)における管体(1)の外方を覆うように補助線条体(30)に沿って係留するようにしたことを特徴とする管体のケレン作業時の粉塵飛散防止方法。
  4. 任意の場所に敷設された管体(1)に対して行われるケレン作業の一つの作業区間(A)を基準に、その倍数の長さを有する主線条体(200)を、管体(1)の上方に且つ管体(1)に沿うように移動自在に設け、前記一つの作業区間(A)に対応する所定長さを有する補助線条体(30)を、主線条体(200)に沿って吊設すると共に移動自在に設け、前記ケレン作業時に生じる粉塵の飛散を防止できるように構成された被覆部材(45)を、前記一つの作業区間(A)における管体(1)の外方を覆うように補助線条体(30)に沿って係留し、各作業区間(A,B)に対応するように、補助線条体(30)を主線条体(200)の始端側から終端側に順次移動させ、補助線条体(30)が主線条体(200)の終端側に位置した際、補助線条体(30)が主線条体(200)の始端側に位置するように、主線条体(200)を次段の作業区間(C)側に移動するようにしたことを特徴とする管体のケレン作業時の粉塵飛散防止方法。
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