JP5106177B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

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Description

本発明は車輌用前照灯に関する。詳しくは、配光パターンを切り替えるための二つのシェードを有する車輌用前照灯において、シェードの動作の円滑化を図る技術分野に関する。
車輌用前照灯には、例えば、カバーとランプハウジングによって構成された灯具外筐の内部に、光源を有するランプユニットが配置されたものがある。
このようなランプユニットには、例えば、光源から出射された光を前方へ向けて投影する投影レンズと、光源から出射された光を投影レンズ側へ反射するリフレクターと、投影レンズと光源の間に配置された配光パターン切替機構とが設けられたものがある。配光パターン切替機構は、例えば、左側通行用の配光パターンと右側通行用の配光パターンとの二つの配光パターンを切り替える機能を有している。
従来の配光パターン切替機構には、光源から出射された光の一部を遮蔽する第1のシェードと第2のシェードの略平板状に形成された二つのシェードを有し、第1のシェードと第2のシェードが前後方向を向いた状態で一方が他方に対して上下に移動するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された車輌用前照灯にあっては、前側に位置する第1のシェードに対して後側に位置する第2のシェードが上下方向へ移動されることにより、例えば、左側通行用と右側通行用の配光パターンが切り替えられる。
第1のシェードと第2のシェードは各配光パターンの明確なカットラインを形成するために、前後方向において近接して配置されている。
特開2006−73224号公報
ところが、特許文献1に記載された従来の車輌用前照灯にあっては、第1のシェードと第2のシェードが前後方向において近接して配置されているため、第2のシェードが上下方向へ移動されたときに第1のシェードと第2のシェードが擦れ合ってしまい、配光パターン切替機構の円滑な動作が阻害されるおそれがあった。
特に、カットラインの明確化を図るためには、第1のシェードと第2のシェードを可能な限り近付けることが望ましく、カットラインの明確化を図ろうとする程、第1のシェードと第2のシェードが擦れ合う可能性が高くなり、配光パターン切替機構の円滑な動作が阻害され易くなってしまう。
そこで、本発明車輌用前照灯は、シェードの動作の円滑化を図ることを課題とする。
車輌用前照灯は、上記した課題を解決するために、光を前方へ向けて投影する投影レンズと、該投影レンズの後側焦点より後方に配置され光軸方向が前後方向とされた光源と、該光源から出射された前記光を前記投影レンズ側へ向けて反射するリフレクターと、上端縁が前記後側焦点の近傍を横切るように配置され前記光源から出射され前記リフレクターで反射された光の一部を遮蔽し第1の配光パターンを形成するための第1のシェードと、前記光源から出射され前記リフレクターで反射された光の一部を遮蔽し第2の配光パターンを形成するための遮光部を有する第2のシェードとを設け、前記第2のシェードが、前記第1のシェードから上方へ離隔し前記第1のシェードによって第1の配光パターンが形成される第1の位置と前記第1のシェードの上端縁を覆い第2の配光パターンが形成される第2の位置との間で前記第1のシェードの上方側において移動されるようにし、前記第1のシェードを、前記光軸を横切る部分を基準として側方へ行くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成し、前記第2のシェードの遮光部を、前記第2の位置において一端部が前記後側焦点の近傍に位置し他端部へ近付くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成し、前記第2のシェードが、前記第1のシェードの側方において前後方向に伸びる軸を中心に回動可能にされたものである。
従って、車輌用前照灯にあっては、第2のシェードが第1のシェードに対して該第1のシェードの上方側において移動されることにより第1の配光パターン又は第2の配光パターンが形成される。
本発明車輌用前照灯は、光を前方へ向けて投影する投影レンズと、該投影レンズの後側焦点より後方に配置され光軸方向が前後方向とされた光源と、該光源から出射された前記光を前記投影レンズ側へ向けて反射するリフレクターと、上端縁が前記後側焦点の近傍を横切るように配置され前記光源から出射され前記リフレクターで反射された光の一部を遮蔽し第1の配光パターンを形成するための第1のシェードと、前記光源から出射され前記リフレクターで反射された光の一部を遮蔽し第2の配光パターンを形成するための遮光部を有する第2のシェードとを備えた車輌用前照灯であって、前記第2のシェードが、前記第1のシェードから上方へ離隔し前記第1のシェードによって第1の配光パターンが形成される第1の位置と前記第1のシェードの上端縁を覆い第2の配光パターンが形成される第2の位置との間で前記第1のシェードの上方側において移動されるようにし、前記第1のシェードを、前記光軸を横切る部分を基準として側方へ行くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成し、前記第2のシェードの遮光部を、前記第2の位置において一端部が前記後側焦点の近傍に位置し他端部へ近付くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成し、前記第2のシェードが、前記第1のシェードの側方において前後方向に伸びる軸を中心に回動可能にされたことを特徴とする。
従って、第2のシェードの移動時に第1のシェードと第2のシェードが擦れ合うことがなく、第2のシェードの円滑な動作を確保することができる。
また、前記第1のシェードを、前記光軸を横切る部分を基準として側方へ行くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成し、前記第2のシェードの遮光部を、前記第2の位置において一端部が前記後側焦点の近傍に位置し他端部へ近付くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成したので、第2のシェードが第2の位置にあるときに形成される第2の配光パターンのカットラインを明確に形成することができる。
請求項に記載した発明にあっては、前記第2のシェードの遮光部に、前記第2の位置において前記第1のシェードの上端縁に対向して位置する平面部を設けたので、第2のシェードの剛性を高めることができる。
請求項に記載した発明にあっては、前記第2のシェードの遮光部に、前記平面部の前縁から下方へ突出され前記第2の位置において前記第1のシェードの上端部を前方から覆う前側遮蔽部を設けたので、平面部と第1のシェードの上端縁との間の隙間を通過する光を遮蔽して、幻惑光の発生を防止することができる。
請求項に記載した発明にあっては、前記第1のシェードの上端縁を配光パターンのカットラインを形成するカットライン形成部とし、前記カットライン形成部に対向車線側の水平カットラインを形成する第1の部分と自車線側の水平カットラインを形成する第2の部分とを設け、前記第2のシェードの平面部を前記第2の位置において前記第1の部分に対向して位置させ、前記第2のシェードの前側遮蔽部の少なくとも一部を、前記第2の部分における第1の部分側の端部まで延出させるようにしたので、第1のシェードの上端縁と逃げ用切欠の開口縁との間の隙間を通過する光を遮蔽して、幻惑光の発生を防止することができる。
以下に、本発明車輌用前照灯を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。
車輌用前照灯1、1は、それぞれ車体の前端部における左右両端部に取り付けられて配置されている。
車輌用前照灯1は、図1に示すように、前方に開口された凹部を有するランプハウジング2と該ランプハウジング2の開口面を閉塞するカバー3とを備えている。ランプハウジング2とカバー3によって灯具外筐4が構成され、該灯具外筐4の内部空間は灯室5として形成されている。
ランプハウジング2の後端部には前後に貫通された取付孔2aが形成されている。取付孔2aにはバックカバー6が取り付けられている。
灯室5にはランプユニット7が配置されている。ランプユニット7はレンズホルダー8と該レンズホルダー8の前端部に取り付けられた投影レンズ9とレンズホルダー8の後面に取り付けられたリフレクター10と該リフレクター10の後端部に取り付けられた光源11とを有している。
ランプユニット7はランプハウジング2に図示しない光軸調整機構を介して支持されている。従って、光軸調整機構を動作させることによりランプユニット7をランプハウジング2に対して上下方向又は左右方向へ移動させて光源から出射される光の光軸調整(エイミング調整又はレベリング調整)を行うことが可能とされている。
レンズホルダー8は前後方向に貫通された略円筒状に形成されている(図1乃至図3参照)。レンズホルダー8の上端部には上下に延びる回動軸12が固定され、該回転軸12は灯室5におけるレンズホルダー8の上方に位置された支持部材13に回動自在に支持されている(図1参照)。従って、レンズホルダー8を有するランプユニット7が回動軸12を支点として灯具外筐4に対して左右方向へ回動可能とされている。
このようなランプユニット7の灯具外筐4に対する左右方向への回動は、運転者のステアリング操作に連動して行われる。
灯室5におけるレンズホルダー8の下方にはアクチュエーター14が配置されている。アクチュエーター14は、その前端部に上方へ突出された連結部14aを有している。連結部14aはレンズホルダー8の下端部に連結されている。連結部14aはアクチュエーター14の駆動力により回転され、連結部14aが回転されることにより、その回転方向に応じた方向へランプユニット7が回動軸12を支点として左右方向へ回動される。
投影レンズ9は前方側の表面が凸面に形成され後方側の表面が後方を向く平面に形成されている。投影レンズ9は後側焦点F2を含む焦点面上の像を反転して前方へ投影する機能を有する。
リフレクター10は内面が反射面10aとして形成され、該反射面10aは前端部を除き、例えば、略楕円球面に形成されている。反射面10aは、光源11の後述する発光部に第1焦点が一致され投影レンズ9の後側焦点F2に第2焦点が一致されるように形成されている。
光源11は、例えば、放電バルブであり、外管15の内部に設けられた発光部16から光を出射する。外管15は、その後方に配置された口金部17に保持されており、該口金部17は、その後方に配置されたバルブソケット18に結合されている。
灯室5における下端部には点灯回路ユニット19が配置され、該点灯回路ユニット19はアクチュエーター14の下側に位置されている。バルブソケット18は給電コード20によって点灯回路ユニット19に接続されている。従って、点灯回路ユニット19の駆動により給電コード20を介して光源11に駆動電圧が印加されて発光部16から光が出射される。発光部16から出射された光は前方へ向かうか又はリフレクター10の反射面10aで反射され、投影レンズ9の後側焦点F2を含む焦点面上に集光され、投影レンズ9によって前方へ照明光として投影される。
ランプユニット7の内部には、投影レンズ9と光源11の間に配光パターン切替機構21が配置されている。配光パターン切替機構21は第1のシェード22と第2のシェード23を有している(図2乃至図4参照)。
第1のシェード22は固定部24と可動部25とから成り、該可動部25が固定部24に対して回動可能とされている。
固定部24は上方及び前方に開口され内面が曲面に形成された略椀状に形成されている。固定部24の上端部には、左右両側の部分を除く部分に、上方に開口された切欠部24aが形成されている(図4参照)。
可動部25は、図2に示すように、略左右に延びる開閉部25aと該開閉部25aの左右両端部からそれぞれ下方へ突出された被支持突部25b、25bとを有している。
可動部25は開閉部25aが固定部24の切欠部24aを開閉するように回動され、切欠部24aを閉塞する第1の回動位置(図1に実線で示す可動部25の位置)と切欠部24aを開放する第2の回動位置(図1に仮想線で示す可動部25の位置)との間で回動される。第1の回動位置は、例えば、固定部24と可動部25によって近距離を照射する所謂ロービーム用の配光パターンを形成する位置とされ、第2の回動位置は第1の回動位置より後方にあり、固定部24と可動部25によって遠距離を照射する所謂ハイビーム用の配光パターンを形成する位置とされている。従って、可動部25が第1の回動位置又は第2の回動位置まで回動されることにより、ロービームとハイビームの切替が行われる。
第1のシェード22の上端面は配光パターンにおけるカットラインを形成するためのカットライン形成部26として設けられている。カットライン形成部26は、図2及び図4に示すように、左右方向における中央部、即ち、可動部25の左右方向における中央部が、傾斜された傾斜部26aとされ、該傾斜部26aの左右の部分がそれぞれ水平方向に延びる第1の部分26bと第2の部分26cとされている。第1の部分26bは第2の部分26cより稍低い位置に存在し、第1の部分26bが対向車線側の水平カットラインを形成する部分とされ、第2の部分26cが自車線側の水平カットラインを形成する部分とされている。
可動部25が第1の回動位置にある状態においては、光源11から出射される光の光軸Sに対してカットライン形成部26の傾斜部26aが略横切る状態とされている(図1参照)。
可動部25は回動機構27によって回動可能とされ、該回動機構27はレンズホルダー8の下面部における上面に配置されている(図1及び図2参照)。回動機構27は、図2に示すように、支持突部28、28と左右に長い支点軸29と捩じりコイルバネである付勢バネ30とソレノイドブロック31と針金状の連結リンク32とを有している。
支持突部28、28はそれぞれ可動部25の被支持突部25b、25bの左右方向における外側に配置され、レンズホルダー8に固定されることにより設けられている。
支点軸29は支持突部28、28と可動部25の被支持突部25b、25bとに貫通されている。可動部25は支点軸29を支点として支持突部28、28に対して回動可能とされる。
付勢バネ30は支点軸29に支持され、可動部25を第1の回動位置へ向けて付勢する機能を有する。
ソレノイドブロック31には後方へ突出され前後へ移動可能な駆動筒31aが設けられている。駆動筒31aと可動部25の被支持突部25b、25bとは連結リンク32によって連結されている。
回動機構27において、ソレノイドブロック31のソレノイド31bの駆動により駆動筒31aが前方へ移動されると、可動部25が支点軸29を支点として第1の回動位置から第2の回動位置へ向けて回動され、ソレノイドブロック31のソレノイド31bの駆動により駆動筒31aが後方へ移動されると、可動部25が支点軸29を支点として第2の回動位置から第1の回動位置へ向けて回動される。
レンズホルダー8の左右方向における一端部には支持部8aが設けられ(図2参照)、該支持部8aに第2のシェード23が回動可能に支持されている。第2のシェード23は、例えば、板状の金属材料が所定の形状に加工されることによって形成されている。第2のシェード23は、図2、図4及び図5に示すように、前後に対向して位置された被支持面部32、32と、該被支持面部32、32の各一端縁を連結する連結面部33と、該連結面部33の前後方向における中央部に設けられた被ストッパー面部34と、前側の被支持面部32から側方へ突出され前後方向を向く側方突出部35と、該側方突出部35の上縁から略後斜め側方へ突出された遮光部36とから成る。
第2のシェード23は被支持面部32、32がそれぞれレンズホルダー8の支持部8aの前後両面に回動自在に支持されている。
連結面部33は被支持面部32、32間に位置するベース部33aと該ベース部33aの下縁から外側へ折り曲げられて形成されたストッパー部33bとから成る。
被ストッパー面部34は、図6に示すように、連結面部33のベース部33aの上縁に連続する摺動部34aと該摺動部34aに連続する延設部34bとを有している。摺動部34aは軸方向が前後方向とされた半円筒状に形成され、延設部34bは平板状に形成されている。
遮光部36は、図2及び図4に示すように、全体として緩やかな円弧状に形成され、側方突出部35に連続する平面部37と該平面部37の前縁から下方へ折り曲げられて形成された前側遮蔽部38と平面部37の先端部における後縁から下方へ折り曲げられて形成された後側遮蔽部39とから成る。
第2のシェード23には前側遮蔽部38と側方突出部35の間に配置用切欠23aが形成され、該配置用切欠23aは下方に開口され前後に貫通されている。遮光部36の平面部37における先端部には逃げ用切欠36aが形成され、該逃げ用切欠36aは側方に開口され上下に貫通されている。
レンズホルダー8の支持部8aにおける一方の側面には板バネ40が取り付けられている(図2、図4及び図6参照)。板バネ40は、上下に延びる被取付面部40aと、該被取付面部40aの下縁に連続し被取付面部40aに対して上方側へ折り曲げられて形成されたバネ部40bと、該バネ部40bの上縁に連続する押さえ部40cとから成り、該押さえ部40cは軸方向が前後方向とされた略半円弧状に形成されている。押さえ部40cと第2のシェード23における被ストッパー面部34の摺動部34aとは互いに凸方向が向き合う方向となるように形成されており、第2のシェード23の回動動作に伴って摺動部34aが押さえ部40cに対して摺動される。
第2のシェード23は第1のシェード22から上方へ離隔した第1の位置と第1のシェード22のカットライン形成部26の一部を上方から覆う第2の位置との間で回動される(図5乃至図7参照)。第2のシェード23が第1の位置と第2の位置の間で回動されることにより、第1の配光パターンと第2の配光パターン、例えば、左側通行用の配光パターンと右側通行用の配光パターンとが切り替えられる。
第2のシェード23が第1の位置にある状態においては、図6に示すように、摺動部34aが板バネ40の押さえ部40cの下縁に接触されて押さえられている。従って、第2のシェード23は第1の位置から第2の位置へ向けての回動動作が板バネ40の付勢力によって規制され、第1の位置に保持されている。
第1の位置においては、第2のシェード23における連結面部33のストッパー部33bがレンズホルダー8の支持部8aの一部に接触され、第2のシェード23の上方側への回動動作が規制されている。このとき、上記したように、板バネ40の付勢力が第2のシェード23の摺動部34aに作用しているため、ストッパー部33bは支持部8aの一部に押し付けられており、第2のシェード23が第1の位置に位置決めされた状態で確実に保持される。
第2のシェード23が第1の位置にある状態においては、第1のシェード22によって第1の配光パターンが形成される。このとき光源11から出射された光が第1の位置にある第2のシェード23で不必要な方向へ反射あるいは遮断されてしまうと、第1の配光パターンの形成に影響を及ぼす可能性がある。このような不具合の発生を最小限に抑えるために、車輌用前照灯1にあっては、第2のシェード23を全体として湾曲した形状に形成し、光源11から出射された光の第2のシェード23での不必要な方向への反射及び遮断を抑制するようにしている。
第2のシェード23が第1の位置から第2の位置へ向けて回動されると、上記したように、第2のシェード23の摺動部34aが板バネ40の押さえ部40cに対して摺動され、板バネ40が弾性変形される。
第2のシェード23は、その一部が第1のシェード22に形成された図示しない位置決め凹部に接することにより、第2の位置に位置決めされる。
第2のシェード23が第2の位置にある状態においては、図7に示すように、第2のシェード23の摺動部34aが板バネ40の押さえ部40cの上縁に接触されて押さえられている。従って、第2のシェード23は第2の位置から第1の位置へ向けての回動動作が板バネ40の付勢力によって規制され、第2の位置に保持されている。このとき、上記したように、板バネ40の付勢力が第2のシェード23の摺動部34aに作用しているため、第2のシェード23の一部は位置決め凹部に押し付けられており、第2のシェード23が第2の位置に位置決めされた状態で確実に保持される。
第2の位置においては、第2のシェード23の遮光部36における平面部37が、第1のシェード22のカットライン形成部26における第1の部分26bを上方から覆う状態とされ、平面部37が第1の部分26bに近接又は当接して位置される(図7参照)。このとき第2のシェード23の遮光部36に形成された逃げ用切欠36aにはカットライン形成部26の傾斜部26aが挿入されて位置される(図2及び図4参照)。また、第2のシェード23の配置用切欠23aにはカットライン形成部26の第1の部分26bの上端部が挿入されるようにして位置される。
第2のシェード23が第2の位置にある状態においては、図8に示すように、前側遮蔽部38と後側遮蔽部39が第1のシェード22の上端部の一部を前後から挟むように位置され、前側遮蔽部38と後側遮蔽部39の各先端部はカットライン形成部26の傾斜部26aより第2の部分26c側に位置される。このとき遮光部36は、上記したように、全体として緩やかな円弧状に形成されているため、第1のシェード22のカットライン形成部26の第1の部分26bに沿うように位置される。遮光部36の一端部は後側焦点F2の近傍に位置される。
第2のシェード23が第2の位置にある状態においては、上記したように、遮光部36の平面部37が第1のシェード22におけるカットライン形成部26の第1の部分26bに近接又は当接して位置されている。従って、平面部37と第1の部分26bとの間には水平方向に延びる隙間が形成される可能性があり、光源11から出射された光がこの隙間を通って幻惑光(グレア光)として前方へ照射されてしまうおそれがある。
そこで、第2のシェード23にあっては、第2の位置において第1のシェード22の上端部の一部を前側から遮蔽する前側遮蔽部38を設けることにより、平面部37と第1の部分26bとの間の隙間を通過する光を遮蔽して、幻惑光の発生を防止するようにしている。
また、第2のシェード23が第2の位置にある状態においては、上記したように、遮光部36に形成された逃げ用切欠36aにカットライン形成部26の傾斜部26aが位置されている。従って、図8に示すように、第1のシェード22の上端縁と逃げ用切欠36aの前後両縁との間にそれぞれ隙間H1、H2が形成されており、光源11から出射された光が隙間H1、H2を通って幻惑光として前方へ照射されてしまうおそれがある。
そこで、第2のシェード23にあっては、第2の位置において第1のシェード22の上端部の一部を前後から遮蔽する前側遮蔽部38と後側遮蔽部39を設けることにより、第1のシェード22の上端縁と逃げ用切欠36aの前後両縁との間の隙間H1、H2を通過する光を遮蔽して、幻惑光の発生を防止するようにしている。
尚、第2のシェード23において、前側遮蔽部38と第1のシェード22の上端部における前面との距離を大きくすると、第2の配光パターンにおけるカットラインがぼやけてしまう可能性があるため、車輌用前照灯1にあっては、前側遮蔽部38を第1のシェード22の上端部における前面に近接して位置させ、前側遮蔽部38と第1のシェード22の上端部における前面との距離が小さくなるようにしている。
また、第2のシェード23が第2の位置にある状態においても、第1のシェード22の可動部25が固定部24に対して回動される場合がある。従って、車輌用前照灯1にあっては、後側遮蔽部39と第1のシェード22の上端部における後面との距離が一定以上確保されるように後側遮蔽部39の位置を設定し、可動部25の回動動作時における後側遮蔽部39と可動部25の干渉を防止するようにしている。
以上に記載した通り、車輌用前照灯1にあっては、第2のシェード23が第1のシェード22から上方へ離隔した第1の位置と第1のシェード22のカットライン形成部26の一部を上方から覆う第2の位置との間で第1のシェード22の上方側において移動されるため、第2のシェード23の移動時に第1のシェード22と第2のシェード23が擦れ合うことがなく、配光パターン切替機構21の円滑な動作を確保することができる。
また、第2のシェード23の移動時に第1のシェード22と第2のシェード23が擦れ合うことがないため、第1のシェード22と第2のシェード23の擦れ合いによる塵埃の発生を防止することができる。
さらに、第1のシェード22が、光軸Sを横切る部分、即ち、カットライン形成部26の傾斜部26aを基準として側方へ行くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成され、第2のシェード23の遮光部36が、第2の位置において一端部が後側焦点F2の近傍に位置され他端部へ近付くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成されているため、第2のシェード23が第2の位置にあるときに形成される第2の配光パターンのカットラインを明確に形成することができる。特に、第2のシェード23の遮光部36をメリジオナリ像面に沿った湾曲した形状に形成することにより、カットラインを一層明確に形成することができる。
尚、上記したように、車輌用前照灯1にあっては、第1のシェード22及び第2のシェード23を側方へ行くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成しているが、両者が摺動されることがないため、第1のシェード22と第2のシェード23をこのような形状に形成した場合においても、第2のシェード23の移動動作の円滑化を妨げることはない。
また、第2のシェード23は所定の前後幅に形成された平面部37を有しているため、第2のシェード23の剛性を高めることができる。
さらに、第2のシェード23は平面部37に対して下方へ折り曲げられて形成された前側遮蔽部38と後側遮蔽部39を有しているため、第2のシェード23の剛性を一層高めることができる。
上記した発明を実施するための最良の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図8と共に本発明車輌用前照灯の最良の形態を示すものであり、本図は、車輌用前照灯の概略縦断面図である。 レンズホルダーとその内部に配置された機構を示す斜視図である。 レンズホルダーとその内部に配置された機構を図2とは異なる方向から見た状態で示す斜視図である。 配光パターン切替機構を示す斜視図である。 第2のシェードの動作を示す正面図である。 図7と共に第2のシェードの動作とこれに伴う板バネの状態を示すものであり、本図は、第2のシェードが第1の位置にある状態を示す概念図である。 第2のシェードが第2の位置にある状態を示す概念図である。 第1のシェードと第2のシェードの位置関係を示す拡大斜視図である。
符号の説明
1…車輌用前照灯、9…投影レンズ、10…リフレクター、11…光源、22…第1のシェード、23…第2のシェード、26…カットライン形成部、26b…第1の部分、26c…第2の部分、36…遮光部、37…平面部、38…前側遮蔽部

Claims (4)

  1. 光を前方へ向けて投影する投影レンズと、該投影レンズの後側焦点より後方に配置され光軸方向が前後方向とされた光源と、該光源から出射された前記光を前記投影レンズ側へ向けて反射するリフレクターと、上端縁が前記後側焦点の近傍を横切るように配置され前記光源から出射され前記リフレクターで反射された光の一部を遮蔽し第1の配光パターンを形成するための第1のシェードと、前記光源から出射され前記リフレクターで反射された光の一部を遮蔽し第2の配光パターンを形成するための遮光部を有する第2のシェードとを備えた車輌用前照灯であって、
    前記第2のシェードが、前記第1のシェードから上方へ離隔し前記第1のシェードによって第1の配光パターンが形成される第1の位置と前記第1のシェードの上端縁を覆い第2の配光パターンが形成される第2の位置との間で前記第1のシェードの上方側において移動されるようにし
    前記第1のシェードを、前記光軸を横切る部分を基準として側方へ行くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成し、
    前記第2のシェードの遮光部を、前記第2の位置において一端部が前記後側焦点の近傍に位置し他端部へ近付くに従って前方へ変位する湾曲した形状に形成し、
    前記第2のシェードが、前記第1のシェードの側方において前後方向に伸びる軸を中心に回動可能にされた
    ことを特徴とする車輌用前照灯。
  2. 前記第2のシェードの遮光部に、前記第2の位置において前記第1のシェードの上端縁に対向して位置する平面部を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用前照灯。
  3. 前記第2のシェードの遮光部に、前記平面部の前縁から下方へ突出され前記第2の位置において前記第1のシェードの上端部を前方から覆う前側遮蔽部を設けた
    ことを特徴とする請求項2に記載の車輌用前照灯。
  4. 前記第1のシェードの上端縁を配光パターンのカットラインを形成するカットライン形成部とし、
    前記カットライン形成部に対向車線側の水平カットラインを形成する第1の部分と自車線側の水平カットラインを形成する第2の部分とを設け、
    前記第2のシェードの平面部を前記第2の位置において前記第1の部分に対向して位置させ、
    前記第2のシェードの前側遮蔽部の少なくとも一部を、前記第2の部分における第1の部分側の端部まで延出させるようにした
    ことを特徴とする請求項3に記載の車輌用前照灯。
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