JP5106113B2 - 自動合焦点装置及び光学素子 - Google Patents

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Description

本発明は、自動合焦点装置及び光学素子に関する。特に、本発明は、焦点距離の調整用に液晶レンズを用い、その液晶レンズを通して結像する光学像より得られた画像信号から、焦点整合度に対応した複数の焦点信号を抽出し、それら焦点信号のピーク値を検出することによって合焦点を検出する自動合焦点装置及び光学素子に関する。
光学系の焦点距離または焦点位置を変化させる合焦点機構として、レンズを移動させることにより焦点を合わせる方式が広く用いられている。しかし、この方式では、レンズ駆動機構が必要であるため、機構が複雑になるという欠点や、レンズ駆動用モータに比較的多くの電力を要するという欠点がある。また、一般に耐衝撃性が低いという欠点もある。そこで、レンズ駆動機構が不要な合焦点機構として、液晶レンズの屈折率を変化させることにより焦点を合わせる方式が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ビデオカメラのオートフォーカス(自動合焦)システムとして、撮影映像信号から直接画像のボケに対応する情報を抽出し、このボケを最小化するようにレンズを山登り制御する輪郭検出方式が知られている。この様な、山登り制御方式を用いた種々のオートフォーカス装置等が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5参照。)。
特許第3047082号公報(第3−5頁、第1−4図) 実公平2−44248号公報(第4−10頁、第7−11図) 特許第2742741号公報(第1−2頁、第5−7図) 特公平1−15188号公報(第1−3頁、第1−5図) 特公平2−11068号公報(第3−5頁、第1−3図)
しかしながら、液晶の応答速度が遅いため、合焦点を検出するために、長時間を要してしまうという問題がある。
一方、液晶の特性として、液晶に高電圧を印加すれば応答速度が速くなり、短時間で合焦点の検出を行うことができるようになる。しかしながら、高電圧を印加した状態では、液晶レンズを通した画像の結像性能が劣化してしまうという問題がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消する自動合焦装置及び光学素子を提供することを目的とする。
また、本発明は、焦点整合度に対応した複数の焦点信号を抽出する際の液晶レンズへの印加電圧に対して、合焦点調整時の液晶レンズの印加電圧を小さくすることによって、十分な速さで合焦点を検出することができ、かつ、結像性能が良好なレンズ状態を得ることができる自動合焦点装置及び光学素子を提供することを目的とする。
本発明に係る自動合焦点装置は、屈折率分布を形成する液晶レンズと、液晶レンズを通して結像する光学像を電気信号に変換して画像信号を出力する光電変換部と、液晶レンズに第1の範囲の電圧を印加して屈折率分布を変化させ且つ画像信号に基づいて複数の焦点信号を抽出する焦点信号抽出部と、抽出された複数の焦点信号から合焦点に対応した焦点信号を判定する合焦点判定部と、合焦点判定部により判定された焦点信号に対応する屈折率分布を得ることができ且つ合焦点判定部により判定された焦点信号を得るために液晶レンズに印加された第1の範囲の電圧よりも小さな第2の電圧を液晶レンズに印加して合焦点の調整を行う合焦点調整部を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、第1の範囲の電圧と、第1の範囲の電圧のそれぞれに対応した第2の電圧とを、対応させて記憶する記憶部を、更に有することが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、第1の範囲の電圧は、予め設定された焦点距離毎に用意された複数の電圧を含むことが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、焦点信号抽出部は、予め設定された焦点距離の全てにおける焦点信号を求めることが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、焦点信号抽出部は、前回検出した第1の焦点距離における焦点信号と、今回検出した第2の焦点距離における焦点信号の増減を逐次比較しながら、次の第3の焦点距離における焦点信号を抽出し、合焦点判定部にて合焦点に対応した焦点信号が判定されたら、焦点信号の抽出を中止することが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、第2の電圧を印加する前に、液晶レンズに、第2の電圧よりも電位差の大きい切替電圧を印加する切替電圧印加部を、更に有することが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、記憶部は、第1の範囲の電圧と、第1の範囲の電圧のそれぞれに対応した第2の電圧と、第1の範囲の電圧と第2の電圧にそれぞれ対応した切替電圧を、対応させて記憶することが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、液晶レンズの近傍の温度を検出するための温度検出部を更に有することが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、
焦点信号抽出部は、温度検出部が検出した温度に基づいて、液晶レンズに第1の範囲の電圧を印加して屈折率分布を変化させ、画像信号に基づいて複数の焦点信号を抽出し、
合焦点調整部は、温度検出部が検出した温度に基づいて、合焦点判定部により判定された焦点信号に対応する屈折率分布を得ることができ、合焦点判定部により判定された焦点信号を得るために液晶レンズに印加された第1の範囲の電圧よりも小さな第2の電圧を液晶レンズに印加する、ことが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、記憶部は、第1の範囲の電圧と、第1の範囲の電圧のそれぞれに対応した第2の電圧とを、温度毎にそれぞれ対応させて記憶することが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、
焦点信号抽出部は、温度検出部が検出した温度に基づいて、液晶レンズに第1の範囲の電圧を印加して屈折率分布を変化させ、画像信号に基づいて複数の焦点信号を抽出し、
合焦点調整部は、温度検出部が検出した温度に基づいて、合焦点判定部により判定された焦点信号に対応する屈折率分布を得ることができ、合焦点判定部により判定された焦点信号を得るために液晶レンズに印加された第1の範囲の電圧よりも小さな第2の電圧を液晶レンズに印加し、
切替電圧印加部は、温度検出部が検出した温度に基づいて、第2の電圧を印加する前に、液晶レンズに、第2の電圧よりも電位差の大きい切替電圧を印加する、ことが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、記憶部は、第1の範囲の電圧と、第1の範囲の電圧のそれぞれに対応した第2の電圧と、第1の範囲の電圧と第2の電圧にそれぞれ対応した切替電圧を、温度毎に対応させて記憶することが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、液晶レンズは、複数の輪帯及び液晶層を有することが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、液晶レンズと協働する光学レンズを、更に有することが好ましい。
本発明に係る光学素子は、屈折率分布を形成する液晶レンズと、液晶レンズに第1の範囲の電圧を印加して屈折率分布を変化させ且つ画像信号に基づいて複数の焦点信号を抽出する焦点信号抽出部と、抽出された複数の焦点信号から合焦点に対応した焦点信号を判定する合焦点判定部と、合焦点判定部により判定された焦点信号に対応する屈折率分布を得ることができ且つ合焦点判定部により判定された焦点信号を得るために液晶レンズに印加された第1の範囲の電圧よりも小さな第2の電圧を液晶レンズに印加して合焦点の調整を行う合焦点調整部を有することを特徴とする。
また、本発明に係る自動合焦点装置は、液晶レンズを含む光学レンズ手段と、光学レンズ手段を通して結像する光学像を電気信号に変換して画像信号を出力する光電変換手段と、画像信号から焦点整合度に対応した焦点信号を抽出し、その焦点信号が最大となるように液晶レンズの駆動条件を制御する液晶レンズ制御部とを有する自動合焦点装置であって、液晶レンズ制御部は、液晶レンズに第1の電圧を印加して屈折率分布を変化させて、所定の周期でサンプリングすることにより複数の焦点信号を抽出する焦点信号抽出部と、焦点信号抽出部より抽出された複数の焦点信号から焦点信号の最大値を判定する合焦点判定部と、合焦点判定部により最大値と判定された焦点信号に対応する屈折率分布を得ることができる、第1の電圧よりも小さな第2の電圧を液晶レンズに印加して、合焦点の調整を行う合焦点調整部と有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、前述した合焦点判定部で決定する第2の電圧が、予め記憶部に記憶された第1の電圧と第2の電圧との対応テーブルに基づいて決められることが好ましい。
さらに、本発明に係る自動合焦点装置では、前述した記憶部における対応テーブルが、予め設定された焦点距離毎に用意されていることが好ましい。
本発明によれば、焦点整合度に対応した複数の焦点信号の抽出時の液晶レンズへの印加電圧に対して、合焦点調整時の液晶レンズへの印加電圧を小さくすることにより、実用にあたって十分な速さで合焦点を検出することができ、かつ、結像性能が良好なレンズ状態を得ることができる自動合焦点装置及び光学素子が得られるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る自動合焦点装置の概略構成を示すブロック図である。
図2は、液晶レンズの構成を示す正面図である。
図3は、液晶レンズの構成を示す断面図である。
図4は、パターン電極の構成を示す正面図である。
図5(a)はスキャン方式の自動合焦動作を模式的に示す図であり、図5(b)は山登り方式の自動合焦動作を模式的に示す図である。
図6は、液晶レンズへの印加電圧とリタデーションの関係を示す図である。
図7(a)はRe1の範囲におけるMTF値を示す図であり、図7(b)はRe2の範囲におけるMTF値を示す図である。
図8は、自動合焦動作の処理フローの一例を示す図である。
図9は、図8に示したフローにおいて、各輪帯に印加される電圧の変化を示した図である。
図10は、自動合焦動作の処理フローの他の例を示す図である。
図11は、図10に示したフローにおいて、各輪帯に印加される電圧の変化を示した図である。
図12は、各輪帯に印加される電圧の変化の他の例を示した図である。
図13は、本発明に係る自動合焦点装置の他の概略構成を示すブロック図である。
図14は、図13に示す自動合焦点装置における自動合焦動作の処理フローの一例を示す図である。
図15は、図14に示したフローにおいて、各輪帯に印加される電圧の変化を示した図である。
以下、図面に基づき本発明に係る自動合焦点装置の好適な実施形態を詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、本発明に係る自動合焦点装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明の自動合焦点装置は、液晶レンズ1、光学レンズ2、撮像素子3、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)4、オートフォーカスコントローラ5及び液晶レンズドライバ6等を有している。液晶レンズ1は、P波用液晶レンズとS波用液晶レンズを組み合わせた構成を有する。光学レンズ2は、絞り、パンフォーカス組レンズ及び赤外線カットフィルタを有する。撮像素子3は、CCDやCMOS等の固体撮像素子よりなるイメージセンサとアナログ−デジタル変換器を有する。
液晶レンズ1及び光学レンズ2を通過して結像した光学像は、撮像素子3のイメージセンサにより電気信号に変換される。イメージセンサから出力された電気信号は、アナログ−デジタル変換器によりデジタル信号に変換される。DSP4は、アナログ−デジタル変換器から出力されたデジタル信号に対して画像処理を行う。オートフォーカスコントローラ5は、DSP4から出力された画像信号を所定の周期でサンプリングすることにより、焦点整合度に対応した複数の焦点信号を抽出する。そして、オートフォーカスコントローラ5は、抽出された複数の焦点信号に基づいて、焦点信号が最大となるときを判定し、その判定結果に基づいて、液晶レンズドライバ6を介して液晶レンズ1の駆動制御を行う。
オートフォーカスコントローラ5は、上述した一連の制御を行うマイクロプロセッサ51と記憶部52等を有する。記憶部52は、マイクロプロセッサ51が実行するプログラムや最適な駆動電圧を求めるために必要な種々の関係などを格納した読み出し専用メモリ部(ROM部)と、マイクロプロセッサ51が作業領域として使用する書き込み可能なメモリ部(RAM部)を有する。液晶レンズドライバ6は、オートフォーカスコントローラ5から出力された制御信号に基づいて液晶レンズ1に電圧を印加する。
液晶レンズ1及び液晶レンズ1と協働する光学レンズ2は、光学レンズ手段に相当する。撮像素子3及びDSP4は、光電変換手段に相当する。オートフォーカスコントローラ5及び液晶レンズドライバ6は、液晶レンズ制御部、又は、後段で詳細に説明する、焦点信号抽出部、合焦点判定部、合焦点調整部、及び切替電圧印加部等に相当する。
次に、液晶レンズの構成について説明をする。図2及び図3は、それぞれ液晶レンズのセル構成を示す正面図及び断面図である。
液晶レンズ1は、液晶パネル10等から構成される。液晶パネル10では、一対の対向するガラス基板11、12の内側にパターン電極13と共通電極14が対向して配置されている。パターン電極13及び共通電極14の内側には、配向膜15、16が対向して配置されている。配向膜15、16の間には、ホモジニアス配向の液晶層17が封入されているが、他の種類の液晶層を用いることも可能である。
P波用液晶レンズとS波用液晶レンズの構成は同じであるが、液晶層17の配向方向が90°異なる。これは、P波用液晶レンズの屈折率分布を変化させた場合、P波用液晶レンズの配向方向と同じ方向の偏光面を有する光は、屈折率分布の変化の影響を受けるが、P波用液晶レンズの配向方向に対して直交する方向の偏光面を有する光は、屈折率分布の変化の影響を受けないからである。S波用液晶レンズについても同様である。
従って、配向方向が90°異なる2枚の液晶レンズ、すなわちP波用液晶レンズとS波用液晶レンズが必要となる。P波用液晶レンズとS波用液晶レンズは、同じ波形の駆動電圧によって駆動される。駆動電圧は、例えばパルス高さ変調(PHM)またはパルス幅変調(PWM)された交流電圧である。
液晶レンズ1の中央部には、印加電圧に応じて屈折率が変化するレンズ部18が設けられている。また、液晶レンズ1の周縁部は、シール部材19により封止されている。液晶層17の厚さは、スペーサ部材20により一定に保たれている。パターン電極13の電極取り出し部21には、フレキシブルプリント配線板(FPC)22が異方性導電膜を用いて接続されている。電極取り出し部21の一部は、パターン電極13から絶縁されており、共通電極14に接続されている。
特に限定しないが、一例として液晶レンズ1の寸法を示す。ガラス基板11、12の一辺の長さは10mmであるが、数mmから十数mm程度とすることができる。ただし、パターン電極13側のガラス基板11については、パターン電極13の電極取り出し部21を被う部分を除いた寸法である。ガラス基板11、12の厚さは300μmであるが、数百μm程度とすることができる。液晶層17の厚さは23μmであるが、十数μmから数十μm程度とすることができる。レンズ部18の直径は2.4mmであるが、数mm程度とすることができる。
図4は、パターン電極13の概略構成を示す正面図である。
図4に示すように、パターン電極13は、円形状の中心部電極23の回りに、半径の異なる複数の同心円の円周に沿って複数のC字状の輪帯電極24が配置されたパターンを有する。中心部電極23と最も内側の輪帯電極24の間、及び隣り合う輪帯電極24の間は絶縁されている。なお、図4に示す輪帯電極24の個数は、表示上の問題から実際の数と異なる。
中心部電極23、及び、複数の輪帯電極24からは、それぞれが絶縁された状態で複数の引き出し電極25が外側まで伸びている。パターン電極13の図4に示すパターンは、レンズ部18(図2参照)に重なるように配置される。
複数の引き出し電極25のそれぞれに異なる電圧を印加すると、共通電極14に対する中心部電極23、各輪帯電極24のそれぞれの電圧値が異なる状態となり、レンズ部18に電圧分布が生じる。この電圧分布を変化させることによって、液晶レンズ1の屈折率の分布が変化し、液晶レンズ1を凸レンズの状態にしたり、平行ガラスの状態にしたり、凹レンズの状態にすることができる。
特に限定しないが、本実施形態におけるパターン電極13の各部の寸法を示す。中心部電極23、輪帯電極24の総数は20である。また、中心部電極23をn=1として、各輪帯電極24の内側から、n=2からn=20とした場合における中心からの中心部電極23及び各輪帯電極24の外周までの距離を考える。中心から各電極までの距離をrとした場合に、n=Ar (A:定数)の関係が成り立つように、パターン電極13を形成する。本実施形態において用いた寸法を以下の表1に示す。また、中心部電極23、輪帯電極24の隣り合うもの同士の間にある空間の幅は、3μmとした。なお、表1に示す寸法及び中心部電極23、輪帯電極24の隣り合うもの同士の間にある空間の幅は一例であって、これに限定されるものではない。
Figure 0005106113
次に、液晶レンズ制御部、又は、焦点信号抽出部、合焦点判定部、及び合焦点調整部について説明する。
最初に、本発明に係る自動合焦点装置における焦点信号抽出部及び合焦点判定部におけるオートフォーカスコントローラ5の自動合焦点処理について説明する。
図5(a)は自動合焦制御の動作(スキャン方式)を模式的に示す図であり、図5(b)は自動合焦制御の動作(山登り方式)を模式的に示す図である。なお、図5(a)及び図5(b)において、縦軸は焦点信号レベルを示し、横軸はレンズレベルを示している。ここで、レンズレベルとは、後述するように、予め決められた所望の焦点距離を得るために、焦点信号抽出部及び合焦点調整部により液晶レンズ1を制御して得られるレンズ状態(焦点距離に対応したレンズ状態)の設定値のことを指す。
スキャン方式の場合、焦点信号抽出部は、図5(a)に示す様に、全レンズレベル(0〜8)の焦点信号レベル(f〜f)を求めてから、合焦点判定部で最も合焦点状態に近いレンズレベル(ここでは、焦点信号レベルが最大値となるもの)を求める。このスキャン方式においては、全レンズレベルにおける焦点信号レベルを求める処理が焦点信号抽出処理に相当し、求めた焦点信号レベルから最も焦点信号レベルが大きくなるレンズレベルを求める処理が合焦点判定処理に相当する。尚、このスキャン方式は、液晶レンズ1における中心部電極23及び複数個の輪帯電極24に所定電圧を印加して、液晶分子の動きが安定状態になってから順次焦点信号レベルをサンプリングする方式と、液晶レンズ1における中心部電極23及び各輪帯電極24に所定電圧を印加して、液晶分子が安定した状態となるまでの過渡応答動作中に、複数個の焦点信号をサンプリングする方式がある。
山登り方式の場合、図5(b)に示す様に、前回検出した第1のレンズレベル(例えば、レンズレベル0)における焦点信号レベル(f)と、今回検出した第1のレンズレベルとは異なる第2のレンズレベル(例えば、レンズレベル1)における焦点信号レベル(f)の増減を逐次比較しながら、次の第3のレンズレベル(例えは、レンズレベル2)における焦点信号レベル(f)を抽出する。そして、合焦点判定部にて最大値となるレンズレベル(例えば、レンズレベル4)における焦点信号レベル(f)を検出したら、この焦点信号抽出部を中止する。この山登り方式おいては、あるレンズレベルでの焦点信号とその前に得た焦点信号の増減を逐次比較しながら次のレンズレベルに設定する繰り返しの処理が焦点信号抽出処理に相当し、前後のレンズレベルよりも現在のレンズレベルでの焦点信号が大きいと判断する処理が合焦点判定処理に相当する。
本実施形態においては、スキャン方式に基づいて以下説明を行う。ここで、上述した液晶レンズ1におけるレンズレベルについて説明する。本実施形態においては、液晶レンズ1の焦点距離に対応するレンズレベルを定義し、レンズレベルを設定することにより、所望の焦点距離を得ることができる。表2に、レンズレベルと焦点距離との関係を示した。なお、表2に示すレンズレベルの段階数及び数値は一例であって、これに限定されるものではない。
Figure 0005106113
尚、本実施形態では、説明の便宜上、液晶レンズ1が凸レンズの状態であるときの焦点距離fを正の数値で表し、液晶レンズ1が凹レンズの状態であるときの焦点距離fを負の数値で表している。このように表すと、液晶レンズ1の焦点距離fが正または負の無限大であるとき、液晶レンズ1は平行ガラスの状態となる。
表2に示すように、本実施形態においては、焦点距離273mmとなるレンズレベルを”0”として、同様に、焦点距離365mmを”1”、焦点距離547mmを”2”、焦点距離1095mmを”3”、焦点距離∞を”4”、焦点距離−1095mmを”5”、焦点距離−547mmを”6”、焦点距離−365mmを”7”、焦点距離−273mmを”8”として定義している。
次に、本発明に係る自動合焦点装置における合焦点調整部について、焦点信号抽出部での中心部電極23及び各輪帯電極24への印加電圧と比較しながら説明する。
図6は、本実施形態における液晶への印加電圧とリタデーション値の関係を示す図である。図6の縦軸は液晶レンズ1のリタデーション(nm)を示し、横軸は実効値電圧(Vrms)を示している。
中心部電極23と各輪帯電極24のそれぞれに異なる電圧を印加することにより、各電極間での屈折率分布が得られる。ここで、図6の”V1の範囲の”電圧、及び”V2の範囲”の電圧を印加する場合を考える。図6の”V1の範囲の”電圧を印加する場合に中心部電極23や各輪帯電極24上で得られるリタデーション値は、図6の”Re1の範囲”の値となる。また、図6の”V2の範囲の”電圧を印加する場合に中心部電極23各輪帯電極24上で得られるリタデーションは、図6の”Re2の範囲”の値となる。それぞれの場合において、中心部電極23及び各輪帯電極24におけるリタデーション値の絶対値は異なる。しかし、中心部電極23に対する各輪帯電極24でのリタデーション値の差という点では同じにすることできる。リタデーション値の差を同じ状態にすることにより、レンズ部18においては同じ屈折率分布を得ることができる。”Re1の範囲”でも”Re2の範囲”でも、屈折率分布が同じであれば、液晶レンズ1の焦点距離は同じとなる。一方、後述するように、”Re1の範囲”で得られるレンズ状態よりも、”Re2の範囲”で得られるレンズ状態の方が、結像性能が良好であることが分かっている。
本発明に係る自動合焦装置では、図6の”V1の範囲の”電圧を印加して焦点信号抽出部における処理を行っている。一方、合焦点調整部における処理では、”V1の範囲の”電圧よりも低い電圧の”V2の範囲の”電圧を印加して、合焦点判定部で求めたレンズレベルに設定している。
ここで、一例として本実施形態のおけるレンズレベル2(例えば、図5(a)参照)の状態にするための印加電圧を説明する。表3は、レンズレベル2における焦点信号抽出部における各電極への印加電圧と合焦点調整処理時における各電極への印加電圧を示している。なお、表3に示す印加電圧値は一例であって、これに限定されるものではない。
Figure 0005106113
表3に示すように、焦点信号抽出部での印加電圧(”V1の範囲”の電圧)に対して、合焦点調整部での印加電圧(”V2の範囲”の電圧)の方が低いことが分かる。ここでは一例としてレンズレベル2の場合を示したが、全レンズレベルにおいて焦点信号抽出部での印加電圧(”V1の範囲”の電圧)よりも合焦点抽出手段での印加電圧(”V2の範囲”の電圧)の方が低くなっている。
つぎに、本実施形態における焦点信号抽出処理に要する時間について説明する。液晶レンズ1のレンズレベルが変化する際の応答時間について説明する。表4に、25°Cにおいて、”V1の範囲”の電圧と”V2の範囲”の電圧におけるレンズレベルを変更した場合の液晶レンズ1が安定するまでの時間の一例を示した。
Figure 0005106113
本実施形態においては、図5(a)に示したスキャン方式により焦点信号抽出処理が行われるため、まず、レンズレベル0から焦点信号の抽出処理を開始して、レンズレベル1、2、3、4、5、6、7、8の順に焦点信号を抽出する。すなわち、焦点信号抽出処理には、表4の”計”欄に示す時間が必要となる。表4に示したデータから、”V2の範囲”の電圧での焦点信号抽出処理では、3秒以上もかかってしまうため、実用的とは言えない。一方、”V1の範囲”の電圧では、1秒強で焦点信号抽出処理が終了し、実用的なものとなることが分かる。
つぎに、上述した図6における”Re1の範囲”の屈折率分布で得られるレンズ状態と、”Re2の範囲”の屈折率分布で得られるレンズ状態における結像性能について説明する。
図7は、レンズレベル2となる屈折率分布で得られるレンズ状態におけるMTFを示す図である。ここで、図7(a)は、”Re1の範囲”の屈折率分布で得られるレンズレベル2の状態におけるMTFを示し、図7(b)は、”Re2の範囲”の屈折率分布で得られるレンズレベル2の状態におけるMTFを示す図である。図7(a)及び図7(b)において、横軸は空間周波数(cycle/mm:1mm当たりのラインペア)を示し、縦軸は像面上での光学的コントラスト(MTF:Modulation Transfer Function)を示している。なお、図7(a)に示す31及び図7(b)に示す33は、像高0%におけるMTFであり、図7(a)に示す32及び図7(b)に示す34は像高40%におけるMTFである。ここで、像高とは、MTFを測定するポイントの画角中央から画角端までを100%とした場合の割合のことを言う。
図7に示すように、像高0%の場合においては、”V1の範囲”の印加電圧に対応した”Re1の範囲”の場合のMTF31及び”V2の範囲”の印加電圧に対応した”Re2の範囲”の場合のMTF33もほぼ同じである。しかしながら、像高40%の場合においては、”Re1の範囲”の場合のMTF32と比べて、”Re2の範囲”の場合のMTF34が高くなることが分かる。これは、”V2の範囲”の印加電圧に対応した”Re2の範囲”での屈折率分布により得られるレンズ状態の方が、結像性能が優れていることを意味する。
以上のような理由から、本実施形態において、焦点信号抽出処理時には液晶レンズ1に対して”V1の範囲”の電圧を印加し、合焦点調整処理時には液晶レンズ1に対して”V2の範囲”の電圧を印加している。
図8は、自動合焦処理のフローの一例を示す図である。
図8に示すフローは、マイクロプロセッサ51が、予め記憶部52に記憶されたプログラムに従い、本発明に係る自動合焦装置の各要素と協働しながら実行する。また、以下のフローは、前述したスキャン方式に基づくものである。
最初に、マイクロプロセッサ51は、N=0と設定する(S1)。
次に、マイクロプロセッサ51は、レンズレベル0に対応した(”V1の範囲”の)電圧を、LCレンズドライバ6から中心部電極23及び各輪帯電極24(R1〜R20)へ印加するように制御し(S2)、そのときの焦点信号レベルを撮像素子3から抽出する(S3)。次に、マイクロプロセッサ51は、N=N+1と設定し(S4)、Nが8より大きいか否かの判断を行う(S5)。このようにして、マイクロプロセッサ51は、ステップS1〜S5によって、全てのレンズレベル0〜8についての焦点信号レベルを抽出する(焦点信号抽出処理)。例えば、レンズレベル2における、中心部電極23及び各輪帯電極24(R1〜R20)へ印加される(”V1の範囲”の)電圧例は、表3に示されている。なお、レンズレベルの設定数は一例であって、9段階に限定されるものではない。
次に、マイクロプロセッサ51は、抽出した焦点信号レベルが最大となるレンズレベルを判定する(合焦点判定処理)(S6)。図5(a)の例では、レンズレベル4において、抽出した焦点信号レベルが最大となる。
次に、マイクロプロセッサ51は、判定レンズレベルに対応した(”V2の範囲”の)電圧を、LCレンズドライバ6から中心部電極23及び各輪帯電極24(R1〜R20)へ印加するように制御して(S7)、自動合焦動作を終了する。例えば、レンズレベル2における、中心部電極23及び各輪帯電極24(R1〜R20)へ印加される(”V2の範囲”の)電圧例は、表3に示されている。
図9は、図8に示したフローにおいて、各輪帯電極に印加される電圧の変化を示した図である。図9において、縦軸は印加電圧を示し、横軸は各輪帯電極の位置を示している。ここで、R1は最も内側の輪帯電極を示し、R20は最も外側の輪帯電極を示している。図9に示される曲線100及び110は、各輪帯電極(1〜20)へ印加される電圧をプロットし、各プロットを結んで曲線として示したものである。
図9において、曲線100は、スキャン方式において最後のレンズレベルを測定した時に、各輪帯に印加された”V1の範囲”の電圧に相当する(図5(a)のレンズレベル8参照)。
また、図9において、曲線110は、図8のS6で判定された焦点信号レベルが最大となるレンズレベルに対応する”V2の範囲”の電圧に相当する。例えば、図8のS6において、レンズレベル2が焦点信号レベルを最大とすると判定された場合には、表3に示される”V2の範囲”の電圧に対応する。
即ち、図8のS7では、マイクロプロセッサ51の制御によって、LCレンズドライバ6は、各輪帯電極への印加電圧を、曲線100に示す状態から曲線110に示す状態に変更することとなる(矢印A参照)。
ところで、全てのレンズレベルを求めるための各輪帯電極に印加される”V1の範囲”の電圧及び”V2の範囲”の電圧は、予め記憶部52に記憶されているものとする。例えば、レンズレベルが9段階の場合(レンズレベル0〜8)、各輪帯電極(例えば、1〜20)について9×2=18通りの印加電圧が記憶されていることとなる。
以上のように、焦点信号抽出処理では、液晶の動作速度が速い(”V1の範囲”の)電圧を利用し、合焦点判定処理で焦点信号最大となるレンズレベルを判定した後は、結像性能を損なわない(”V2の範囲”の)電圧を利用している。したがって、本実施形態では、合焦時の結像性能を損なわずに、かつ、高速に自動合焦処理を行うことができる。
図10は、自動合焦処理のフローの他の例を示す図である。
図10に示すフローは、マイクロプロセッサ51が、予め記憶部52に記憶されたプログラムに従い、本発明に係る自動合焦装置の各要素と協働しながら実行する。また、以下のフローは、前述したスキャン方式に基づくものである。
図8に示す処理フローでは、スキャン方式において最後のレンズレベルを測定した時の”V1の範囲”の電圧(図9の曲線100)から、図8のS6で判定された焦点信号レベルが最大となるレンズレベルに対応する”V2の範囲”の電圧(図9の曲線110)に変更する。しかしながら、図8のS6で判定された焦点信号レベルが最大となるレンズレベルに対応する”V2の範囲”の電圧(図9の曲線110)が印加されても、液晶分子はすぐに印加電圧に対応した安定した状態に変化することができない。したがって、タイムラグが生じる。そこで、図10の処理フローでは、タイムラグを減少させるために、判定された焦点信号レベルが最大となるレンズレベルに対応する”V2の範囲”の電圧(図9の曲線110)を印加する前に、切替電圧を印加するように構成した。
図10において、図8と同じステップには同じ番号を付して説明を省略する。即ち、図10の処理フローでは、図8のS6とS7との間に、新たにS10を設けた点のみが新しい。
図11は、図10に示したフローにおいて、各輪帯電極に印加される電圧の変化を示した図である。図11において、縦軸は印加電圧を示し、横軸は各輪帯電極の位置を示している。ここで、R1は最も内側の輪帯電極を示し、R20は最も外側の輪帯電極を示している。図11に示される曲線100、110及び120は、各輪帯電極(1〜20)へ印加される電圧をプロットし、各プロットを結んで曲線として示したものである。
図11において、曲線100及び110は、図9に示したものと同様である。また、図11において、曲線120は、図10のS10で印加される切替電圧である。
曲線120として示された切替電圧は、過渡応答動作の原理を応用したものであって、目標電圧(曲線110)よりも電位差の大きい電圧を一旦印加し、液晶分子がより早く目標電圧(曲線110)に対応した安定した状態に変化するように促す役目を果たす。
図10のS10では、マイクロプロセッサ51の制御によって、LCレンズドライバ6は、各輪帯電極への印加電圧を、一旦曲線100に示す状態から曲線120に示す状態に変更する(矢印B参照)。即ち、オートフォーカスコントローラ5及び液晶レンズドライバ6が、切替電圧印加部として機能することとなる。
次に、図10のS7では、マイクロプロセッサ51の制御によって、LCレンズドライバ6は、各輪帯電極への印加電圧を、曲線120に示す状態から曲線110に示す状態に変更する(矢印C参照)。
このように、図10に示す処理フローでは、開始電圧(曲線100)に対して、目標電圧(曲線110)より電位差が大きい切替電圧(曲線120)を印加後、目標電圧(110)を印加するように構成したので、液晶分子が印加電圧に対応した安定した状態に変化するまでのタイムラグを減少させることが可能となった。
なお、切替電圧(曲線120)は、切替電圧(曲線120)から目標電圧(曲線110)へ切替えた場合に、全ての輪帯電極(例えば1〜20)がほぼ同様にタイムラグを減少させられるように設定された値であるので、開始電圧(曲線100)と目標電圧(曲線110)の組み合わせの個数だけ予め用意されていることが好ましい。
例えば、レンズレベルが9段階の場合(レンズレベル0〜8)、スキャン方式であれば、開始電圧(曲線100)は1通り、目標電圧(曲線110)は9通りであるので、1×9=9通りの切替電圧(曲線120)を予め用意して、記憶部51に記憶させておく必要がある。また、山登り方式であれば、開始電圧(曲線100)は9通り、目標電圧(曲線110)は9通りであるので、9×9=81通りの切替電圧(曲線120)を予め用意して、記憶部51に記憶させておく必要がある。
ところで、切替電圧としてGND電圧を利用することも可能である。しかしながら、GND電圧を利用すると、目標電圧に切り替えた場合に、液晶分子が目標電圧に対応した状態で安定するまでの時間が輪帯電極毎に異なってしまう。そこで、輪帯電極毎に切替電圧から目標電圧に切替えるタイミングをずらせるようにして、液晶分子が目標電圧に対応した状態で安定するまでの時間を短くすることもできる。
図12は、上記のように調整した場合における各輪帯電極に印加される電圧の変化を示した図である。図12において、縦軸は印加電圧を示し、横軸は各輪帯電極の位置を示している。ここで、R1は最も内側の輪帯電極を示し、R20は最も外側の輪帯電極を示している。図12に示される曲線100、110及び130(切替電圧として利用されるGND電圧)は、各輪帯電極(1〜20)へ印加される電圧をプロットし、各プロットを結んで曲線(又は直線)として示したものである。
即ち、図12に示す様に、R1(最も内側の輪帯電極)についてのGND電圧から目標電圧に切替タイミング(矢印D参照)と、R20(最も外側の輪帯電極)についてのGND電圧から目標電圧に切替タイミング(矢印E参照)とを異ならせるように制御する。
図13は、本発明に係る他の自動合焦点装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示す自動合焦点装置との相違点は、温度センサ7を有している点のみである。他の構成は図1に示す自動合焦点装置と同様であるので、説明を省略する。
温度センサ7は、液晶レンズ1近傍の温度を検出し、検出信号をマイクロプロセッサ51へ送信する。したがって、マイクロプロセッサ51では、液晶レンズ1近傍の温度を判別することが可能となる。
図14は、図13に示す自動合焦点装置における自動合焦処理のフローの一例を示す図である。
図14に示すフローは、マイクロプロセッサ51が、予め記憶部52に記憶されたプログラムに従い、本発明に係る自動合焦点装置の各要素と協働しながら実行する。また、以下のフローは、前述したスキャン方式に基づくものである。
図14に示す処理フローと図10に示す前述した処理フローとの相違点は、全てのレンズレベルにおける焦点信号レベルを取得する前に、液晶レンズ1の近傍の温度検出を行い、温度情報を取得する点のみである。
ただし、S2で印加する焦点信号レベルの抽出時に印加する”V1の範囲”の電圧、S10で印加する切替電圧、及びS7で印加する判定レンズレベルに対応した”V2の範囲”の電圧は、全てS11で取得した温度に対応したものが採用される。具体的には、−20℃から60℃までの範囲内で5℃単位毎に温度に対応した各輪帯電極(1〜20)への電圧を予め記憶部52へ記憶させておく。
図14に示す自動合焦点装置では、液晶層の屈折率は温度依存性があり、また液晶分子が印加電圧に対応した安定状態になるまでの時間も温度依存性があるので、液晶レンズ1近傍の温度を検出し、環境温度に応じて液晶層への印加電圧を調整している。
図15は、図14に示したフローにおいて、各輪帯電極に印加される電圧の変化を示した図である。図14において、縦軸は印加電圧を示し、横軸は各輪帯電極の位置を示している。ここで、R1は最も内側の輪帯電極を示し、R20は最も外側の輪帯電極を示している。図15に示される曲線は、各輪帯電極(1〜20)へ印加される電圧をプロットし、各プロットを結んで曲線として示したものである。
図15において、曲線100は25℃における開始電圧(スキャン方式によって最後のレンズレベルに対応した焦点信号レベルを測定した時に印加された”V1の範囲”の電圧)であり、曲線101は−20℃における開始電圧である。同様に、曲線110は25℃における目標電圧(判定レンズレベルに対応した”V2の範囲”の電圧)であり、曲線111は−20℃における目標電圧である。さらに、曲線120は曲線100及び110に対応した切替電圧であり、曲線121は曲線101及び111に対応した切替電圧である。なおここでは、−20℃での応答速度が25℃の応答速度に比べて遅いために、−20℃での切替電圧を、25℃での切替電圧より低くすることで、この応答速度の遅れを改善している。
図14及び図15に示す場合であっても、マイクロプロセッサ51の制御によって、LCレンズドライバ6は、各輪帯電極への印加電圧を、一旦開始電圧から切替電圧に変更した後に、切替電圧から目標電圧に変更する。このように、図14に示す処理フローでも、開始電圧に対して、目標電圧より電位差が大きい切替電圧を印加後、目標電圧を印加するように構成したので、液晶分子が印加電圧に対応した安定した状態に変化するまでのタイムラグを減少させることが可能となった。
例えば、レンズレベルが9段階(レンズレベル0〜8)で温度レベルが17段階(−20℃〜60℃の範囲で5℃単位)の場合、スキャン方式であれば、開始電圧(曲線100等)は1×17=17通り、目標電圧(曲線110等)は9×17=153通り、切替電圧(曲線120等)は17×153=2601通りを予め用意して、記憶部51に記憶させておく必要がある。また、山登り方式であれば、開始電圧(曲線100等)は9×17=153通り、目標電圧(曲線110等)は9×17=153通り、切替電圧(曲線120等)は153×153=23409通りを予め用意して、記憶部51に記憶させておく必要がある。
図1及び13に示した自動合焦点装置においては、液晶レンズ1と別体のオートフォーカスコントローラ5及び液晶レンズドライバ6が、焦点信号抽出部、合焦点判定部、合焦点調整部、及び/又は切替電圧印加部として機能した。しかしながら、液晶レンズドライバ6にROM等の記憶部を保持させ、液晶レンズドライバ6のみを焦点信号抽出部、合焦点判定部、合焦点調整部、及び/又は切替電圧印加部として機能させるようにしても良い。また、その場合に、液晶レンズ1と液晶レンズドライバ6を一体的に構成した光学素子とし、光学素子とは別体の撮像素子3からの画像信号が直接液晶レンズドライバ6へ入力されるように構成しても良い。
図1及び13に示した自動合焦点装置においては、液晶レンズ1と協働する光学レンズ2を設けたが、光学レンズ2は必須な構成ではなく、状況に応じて省略することも可能である。
本発明に係る自動合焦点装置は、オートフォーカス機能を有する装置に有用であり、特に、カメラ、デジタルカメラ、ムービーカメラ、カメラ付き携帯電話のカメラ部、車等に搭載されて後方確認用モニタなどに用いられるカメラ、内視鏡のカメラ部、レンズの度を変化させる機能を有する眼鏡などのオートフォーカス機能に適している。

Claims (16)

  1. 屈折率分布を形成する液晶レンズと、
    前記液晶レンズを通して結像する光学像を電気信号に変換して画像信号を出力する光電変換部と、
    前記液晶レンズに第1の範囲の電圧を印加して屈折率分布を変化させ、前記画像信号に基づいて複数の焦点信号を抽出する焦点信号抽出部と、
    抽出された前記複数の焦点信号から合焦点に対応した焦点信号を判定する合焦点判定部と、
    前記合焦点判定部により判定された焦点信号に対応する屈折率分布を得ることができ、前記合焦点判定部により判定された焦点信号を得るために前記液晶レンズに印加された前記第1の範囲の電圧よりも小さな第2の電圧を、前記液晶レンズに印加して合焦点の調整を行う合焦点調整部と、
    を有することを特徴とする自動合焦点装置。
  2. 前記第1の範囲の電圧と、前記第1の範囲の電圧のそれぞれに対応した前記第2の電圧とを、対応させて記憶する記憶部を、更に有する請求項1に記載の自動合焦点装置。
  3. 前記第1の範囲の電圧は、予め設定された焦点距離毎に用意された複数の電圧を含む、請求項1に記載の自動合焦点装置。
  4. 前記焦点信号抽出部は、予め設定された焦点距離の全てにおける前記焦点信号を求める、請求項3に記載の自動合焦点装置。
  5. 前記焦点信号抽出部は、前回検出した第1の焦点距離における焦点信号と、今回検出した第2の焦点距離における焦点信号の増減を逐次比較しながら、次の第3の焦点距離における焦点信号を抽出し、前記合焦点判定部にて合焦点に対応した焦点信号が判定されたら、前記焦点信号の抽出を中止する、請求項3に記載の自動合焦点装置。
  6. 前記第2の電圧を印加する前に、前記液晶レンズに、前記第1の範囲の電圧に対して、前記第2の電圧よりも電位差の大きい切替電圧を印加する切替電圧印加部を、更に有する請求項1に記載の自動合焦点装置。
  7. 前記記憶部は、前記第1の範囲の電圧と、前記第1の範囲の電圧のそれぞれに対応した前記第2の電圧と、前記第1の範囲の電圧と前記第2の電圧にそれぞれ対応した切替電圧を、対応させて記憶する、請求項6に記載の自動合焦点装置。
  8. 前記液晶レンズの近傍の温度を検出するための温度検出部を更に有する、請求項1に記載の自動合焦点装置。
  9. 前記焦点信号抽出部は、前記温度検出部が検出した温度に基づいて、前記液晶レンズに第1の範囲の電圧を印加して屈折率分布を変化させ、前記画像信号に基づいて複数の焦点信号を抽出し、
    前記合焦点調整部は、前記温度検出部が検出した温度に基づいて、前記合焦点判定部により判定された焦点信号に対応する屈折率分布を得ることができ、前記合焦点判定部により判定された焦点信号を得るために前記液晶レンズに印加された前記第1の範囲の電圧よりも小さな第2の電圧を前記液晶レンズに印加する、
    請求項8に記載の自動合焦点装置。
  10. 前記記憶部は、前記第1の範囲の電圧と、前記第1の範囲の電圧のそれぞれに対応した前記第2の電圧とを、温度毎にそれぞれ対応させて記憶する、請求項9に記載の自動合焦点装置。
  11. 前記液晶レンズの近傍の温度を検出するための温度検出部を更に有する、請求項6に記載の自動合焦点装置。
  12. 前記焦点信号抽出部は、前記温度検出部が検出した温度に基づいて、前記液晶レンズに第1の範囲の電圧を印加して屈折率分布を変化させ、前記画像信号に基づいて複数の焦点信号を抽出し、
    前記合焦点調整部は、前記温度検出部が検出した温度に基づいて、前記合焦点判定部により判定された焦点信号に対応する屈折率分布を得ることができ、前記合焦点判定部により判定された焦点信号を得るために前記液晶レンズに印加された前記第1の範囲の電圧よりも小さな第2の電圧を前記液晶レンズに印加し、
    前記切替電圧印加部は、前記温度検出部が検出した温度に基づいて、前記第2の電圧を印加する前に、前記液晶レンズに、前記第1の範囲の電圧に対して、前記第2の電圧よりも電位差の大きい切替電圧を印加する、
    請求項11に記載の自動合焦点装置。
  13. 前記記憶部は、前記第1の範囲の電圧と、前記第1の範囲の電圧のそれぞれに対応した前記第2の電圧と、前記第1の範囲の電圧と前記第2の電圧にそれぞれ対応した切替電圧を、温度毎に対応させて記憶する、請求項12に記載の自動合焦点装置。
  14. 前記液晶レンズは、複数の輪帯及び液晶層を有する、請求項1に記載の自動合焦点装置。
  15. 前記液晶レンズと協働する光学レンズを、更に有する請求項1に記載の自動合焦点装置。
  16. 屈折率分布を形成する液晶レンズと、
    前記液晶レンズに第1の範囲の電圧を印加して屈折率分布を変化させ、前記液晶レンズを通して結像する光学像を電気信号に変換した画像信号に基づいて複数の焦点信号を抽出する焦点信号抽出部と、
    抽出された前記複数の焦点信号から合焦点に対応した焦点信号を判定する合焦点判定部と、
    前記合焦点判定部により判定された焦点信号に対応する屈折率分布を得ることができ、前記合焦点判定部により判定された焦点信号を得るために前記液晶レンズに印加された前記第1の範囲の電圧よりも小さな第2の電圧を、前記液晶レンズに印加して合焦点の調整を行う合焦点調整部と、
    を有することを特徴とする光学素子。
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