JP6845737B2 - 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法 - Google Patents

焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6845737B2
JP6845737B2 JP2017089576A JP2017089576A JP6845737B2 JP 6845737 B2 JP6845737 B2 JP 6845737B2 JP 2017089576 A JP2017089576 A JP 2017089576A JP 2017089576 A JP2017089576 A JP 2017089576A JP 6845737 B2 JP6845737 B2 JP 6845737B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
drive signal
lens system
voltage
phase difference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017089576A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018189700A (ja
Inventor
史朗 伊賀崎
史朗 伊賀崎
信男 大庭
信男 大庭
佑旗 倉橋
佑旗 倉橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitutoyo Corp
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp filed Critical Mitutoyo Corp
Priority to JP2017089576A priority Critical patent/JP6845737B2/ja
Priority to DE102018002494.7A priority patent/DE102018002494A1/de
Priority to US15/947,088 priority patent/US10908398B2/en
Priority to CN201810369727.5A priority patent/CN108802869B/zh
Publication of JP2018189700A publication Critical patent/JP2018189700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6845737B2 publication Critical patent/JP6845737B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B9/00Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or -
    • G02B9/04Optical objectives characterised both by the number of the components and their arrangements according to their sign, i.e. + or - having two components only
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/12Fluid-filled or evacuated lenses
    • G02B3/14Fluid-filled or evacuated lenses of variable focal length
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/08Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification adapted to co-operate with a remote control mechanism
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/0121Operation of devices; Circuit arrangements, not otherwise provided for in this subclass
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/50Constructional details
    • H04N23/55Optical parts specially adapted for electronic image sensors; Mounting thereof

Description

本発明は焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法に関する。
焦点距離可変レンズ装置として、例えば特許文献1に記載された原理の液体レンズシステム(以下単にレンズシステムと呼ぶ)を利用した装置が開発されている。
レンズシステムは、圧電材料で形成された円筒状の振動部材を、透明な液体に浸漬して形成される。レンズシステムにおいて、振動部材の内周面と外周面とに交流電圧を印加すると、振動部材が厚み方向に伸縮し、振動部材の内側の液体を振動させる。液体の固有振動数に応じて印加電圧の周波数を調整することで、液体には同心円状の定在波が形成され、振動部材の中心軸線を中心として屈折率が異なる同心円状の領域が形成される。このため、レンズシステムにおいて、振動部材の中心軸線に沿って光を通せば、この光は同心円状の領域ごとの屈折率に従って、発散または収束する経路を辿ることになる。
焦点距離可変レンズ装置は、前述したレンズシステムと、焦点を結ぶための対物レンズ(例えば通常の凸レンズあるいはレンズ群)とを、同じ光軸上に配置して構成される。
通常の対物レンズに平行光を入射させると、レンズを通過した光は所定の焦点距離にある焦点位置に焦点を結ぶ。これに対し、対物レンズと同軸に配置されたレンズシステムに平行光を入射させると、この光はレンズシステムで発散または収束され、対物レンズを通過した光は元の(レンズシステムがなかった状態の)焦点位置よりも遠くまたは近くにずれた位置に焦点を結ぶ。
従って、焦点距離可変レンズ装置においては、レンズシステムに入力される駆動信号(内部の液体に定在波を発生させる周波数の交流電圧)を印加し、この駆動信号の振幅を増減させることで、焦点距離可変レンズ装置としての焦点位置を一定の範囲内(対物レンズの焦点距離を基準としてレンズシステムにより増減できる所定の変化幅)で任意に制御することができる。
焦点距離可変レンズ装置において、レンズシステムに入力される駆動信号としては、例えば正弦波状の交流信号が用いられる。このような駆動信号が入力されると、焦点距離可変レンズ装置の焦点距離(焦点位置)は正弦波状に変化する。この際、駆動信号の振幅が0のとき、レンズシステムを通る光は屈折されず、焦点距離可変レンズ装置の焦点距離は対物レンズの焦点距離となる。駆動信号の振幅が正負のピークにあるとき、レンズシステムを通る光は最も大きく屈折され、焦点距離可変レンズ装置の焦点距離は対物レンズの焦点距離から最も変化した状態となる。
このような焦点距離可変レンズ装置を用いて画像を取得する際には、駆動信号の正弦波の位相に同期して発光信号を出力してパルス照明を行う。これにより、正弦波状に変化する焦点距離のうち、所定の焦点距離にある状態でパルス照明を行うことで、この焦点距離にある対象物の画像が検出される。一周期のうち複数の位相でパルス照明を行い、各位相に対応して画像検出を行えば、同時に複数の焦点距離の画像を得ることもできる。
前述した焦点距離可変レンズ装置においては、外気温の影響あるいは稼働に伴う発熱などにより、レンズシステムの内部の液体や振動部材の温度が変化する。そして、温度変化により固有振動数が変化し、定在波が得られる交流信号の周波数(共振周波数)も変動する。レンズシステムに入力される駆動信号が変動前と同じままであると、駆動信号が共振周波数のピークからずれてしまい、定在波を効率的に得ることができない。
このような共振周波数の変動に対し、駆動信号を自動的に追従させる共振ロック機能が採用されている。例えば、所定周波数の駆動信号をレンズシステムに入力し、定在波の強度レベルが最大であったとする。ここで、定在波のレベルが低下した際には、駆動信号の周波数がレンズシステムで定在波が得られる共振のピークから外れたと判定し、駆動信号の周波数を増減させて新たなピーク位置を捕捉する。駆動信号の周波数が新たなピーク位置に到達すれば、定在波のレベルも最大強度に復帰できる。このようなピーク位置に対する追従動作を連続的に行うことで、定在波が得られる共振周波数への自動追尾(共振ロック)を実現することができる。
前述した焦点距離可変レンズ装置において、駆動信号に対する共振周波数の自動追尾(共振ロック制御)を行う際には、レンズシステムにおける定在波の強度レベルを検出するために、レンズシステムに投入される有効電力の値を参照していた。
そして、有効電力で共振周波数の変動が検出された際に、有効電力のピーク位置を追従させる向き(周波数の高い側に動かすか低い側に動かすか)を決定するために、レンズシステムの駆動部分(圧電材料で形成された振動部材)に流れる駆動電流の値を参照していた。
レンズシステムの駆動電流は、レンズシステムを駆動する圧電材料の特性として、等価回路の直列共振による正のピークと並列共振による負のピークとを有し、負のピークが正のピークより高い周波数に表れる(図22参照)。前述した有効電力のピークは、駆動電流の正のピークから、正のピークと負のピークとの中間値までの間に生じる。つまり、有効電力のピーク位置の周辺では、駆動電流は右下がりのパターンとして表れる。
従って、レンズシステムの共振周波数である有効電力のピーク位置がずれた際には、共振周波数の周辺での駆動電流の増減を調べることで、ピーク位置がずれた向きを検出することができる。
図20には、従来の焦点距離可変レンズ装置における共振ロック制御の具体的手順が示されている。
焦点距離可変レンズ装置は、共振ロックを開始する際に、初期設定として、先ず、有効電力Rpのピークスキャンを行う(図20の処理S01)。図21において、ピークスキャンでは、レンズシステムに駆動信号を印加するとともに、駆動信号の周波数を所定の下限値fminから上限値fmaxまで徐々に増加させ、各周波数でのレンズシステムにおける有効電力Rpを記録する。
次に、得られたスキャン結果から、有効電力Rpがピーク値ppとなる位置の周波数fppを検出し、この周波数fppに駆動信号の周波数を設定する(処理S02)。
初期設定ができたら、焦点距離可変レンズ装置は、先に設定した周波数fppの駆動信号をレンズシステムに送り、レンズシステムに定在波を形成して稼働状態に入る。稼働中、焦点距離可変レンズ装置は、所定周期で有効電力Rpと駆動電流Riを取得し(図20の処理S03)、有効電力Rpの低下を監視する(処理S04)。
有効電力Rpが低下していなければ、共振周波数fppの変動がないとして、処理S03〜S04の監視を継続する。一方、有効電力Rpが低下していれば、共振周波数fppの変動があったとして、駆動電流Riの低下があるか否かを判定する(処理S05)。そして、駆動電流Riが低下した際には、共振周波数fppを下げ(処理S06)、駆動電流Riが上昇した際には、共振周波数fppを上げる(処理S07)。
図22において、温度上昇などにより、レンズシステムの共振周波数が周波数fpp(実線)から周波数fpu(破線)まで上昇したとする。
駆動信号が元の周波数fppのままであれば、共振周波数fpdに変化したレンズシステム(破線)における有効電力は、ピーク値であるppからpuに低下する。このように、ピーク周波数の変化は、有効電力の低下として表れるから、処理S05により検出することができる。
レンズシステムの共振周波数がfppからfpuに上昇した際に、駆動信号が元の周波数fppのままであると、共振周波数fpuに変化したレンズシステムにおける駆動電流Ri(破線)はippからipuに上昇する。従って、処理S05で駆動電流Riが上昇と判定され、処理S07により駆動信号の共振周波数がfppからfpuへと上昇される。
一方、レンズシステムの共振周波数が低下した場合、有効電力Rpのピーク位置は、図22の破線とは逆方向にずれ、駆動信号が元の周波数のままであると、共振周波数が変化したレンズシステムにおける駆動電流Riは図22とは逆に減少する。従って、処理S05で駆動電流Riが減少と判定され、処理S06により駆動信号の共振周波数が低下される。
このように、レンズシステムの共振周波数が上昇した場合には駆動信号の周波数も上昇され、レンズシステムの共振周波数が低下した場合には駆動信号の周波数も低下され、結果としてレンズシステムの共振周波数に対して駆動信号の追従が行われる。
米国特許出願公開第2010/0177376号明細書
前述した焦点距離可変レンズ装置の共振ロック制御では、レンズシステムの有効電力Rpのピーク位置の周辺で、駆動電流Riが右下がりの特性となることを利用していた。
ところが、レンズシステムによっては、駆動用の圧電素子の特性上、有効電力Rpのピーク位置の周波数と、駆動電流Riの正のピーク位置の周波数とが近い値となる。
図23に示すように、有効電力Rpのピーク位置の周波数fppが、駆動電流Riの正のピーク位置の周波数に近い値であるとする。有効電力Rpのピーク位置が上昇して周波数fpuになった場合には、駆動電流Riがippからipuに低下する。一方、有効電力Rpのピーク位置が上昇して周波数fpdになった場合にも、駆動電流Riがippからipdへと低下する。
つまり、有効電力Rpのピーク位置が上昇しても低下しても、駆動電流Riの値はともに低下してしまい、ピーク位置の追従による共振ロック制御が不能となる虞がある。
本発明の目的は、共振ロック制御が安定して行える焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法を提供することにある。
本発明の焦点距離可変レンズ装置は、入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有し、前記共振ロック制御部は、前記駆動信号の電圧と前記レンズシステムの駆動電流との間の電圧電流位相差のピーク位置に前記駆動信号の周波数を設定し、前記電圧電流位相差が変動した際に、前記駆動電流を参照して前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする。
本発明の焦点距離可変レンズ制御方法は、入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有する焦点距離可変レンズ装置を用い、前記駆動信号の電圧と前記レンズシステムの駆動電流との間の電圧電流位相差のピーク位置に前記駆動信号の周波数を設定し、前記電圧電流位相差が変動した際に、前記駆動電流を参照して前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする。
本発明では、レンズシステムに流れる駆動電流と、その元になる駆動信号の電圧との間の電圧電流位相差に基づいて、駆動信号の共振ロック制御を行う。電圧電流位相差は、そのピーク位置が、レンズシステムの動作時の有効電力のピーク位置よりも高い周波数に表れる。つまり、駆動電流において、正のピーク位置から負のピーク位置に至る右下がりの区間における、より高い周波数の位置とすることができる。従って、レンズシステムの共振周波数が変化して電圧電流位相差のピーク位置が周波数の低い側に変化した場合でも、駆動電流の正のピーク位置に近づく可能性を低減できる。その結果、有効電力を参照する従来方式のように、変化の向きが判定できずにピーク位置の追従による共振ロック制御が不能となる可能性を低減でき、焦点距離可変レンズ装置における共振ロック制御を安定して行うことができる。
本発明の焦点距離可変レンズ装置は、入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有し、前記共振ロック制御部は、前記レンズシステムの有効電力のピーク値よりも低い目標有効電力を設定し、前記目標有効電力を与える周波数に前記駆動信号の周波数を設定し、前記有効電力が変化した際に、前記有効電力の増減に基づいて前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする。
本発明の焦点距離可変レンズ制御方法は、入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有する焦点距離可変レンズ装置を用い、前記レンズシステムの有効電力のピーク値よりも低い目標有効電力を設定し、前記目標有効電力を与える周波数に前記駆動信号の周波数を設定し、前記有効電力が変化した際に、前記有効電力の増減に基づいて前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする。
本発明ではレンズシステムの有効電力だけを参照して、駆動信号の共振ロック制御を行う。そのために、レンズシステムの有効電力において、そのピーク値よりも低い位置に目標有効電力を設定する。目標有効電力の値の前後では、有効電力の値がピーク値から右下がりまたは左下がりに連続的に低下する。このため、目標有効電力に設定した駆動信号の周波数に対してレンズシステムの共振周波数が変化した際に、目標有効電力の前後の有効電力の値を調べることで、駆動信号の周波数を変化させる向きを決定することができる。そして、この向きに基づいて駆動信号の周波数を増減させることで、レンズシステムの共振周波数に対する追従を安定して行うことができる。
本発明の焦点距離可変レンズ装置は、入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有し、前記共振ロック制御部は、前記駆動信号の電圧と前記レンズシステムの駆動電流との間の電圧電流位相差のピーク値よりも低い目標電圧電流位相差を設定し、前記目標電圧電流位相差を与える周波数に前記駆動信号の周波数を設定し、前記電圧電流位相差が変化した際に、前記電圧電流位相差の増減に基づいて前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする。
本発明の焦点距離可変レンズ制御方法は、入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有する焦点距離可変レンズ装置を用い、前記駆動信号の電圧と前記レンズシステムの駆動電流との間の電圧電流位相差のピーク値よりも低い目標電圧電流位相差を設定し、前記目標電圧電流位相差を与える周波数に前記駆動信号の周波数を設定し、前記電圧電流位相差が変化した際に、前記電圧電流位相差の増減に基づいて前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする。
本発明では、駆動信号の電圧とレンズシステムの駆動電流との間の電圧電流位相差だけを参照して、駆動信号の共振ロック制御を行う。そのために、電圧電流位相差において、そのピーク値よりも低い位置に目標電圧電流位相差を設定する。目標電圧電流位相差の値の前後では、電圧電流位相差の値がピーク値から右下がりまたは左下がりに連続的に低下する。このため、目標電圧電流位相差に設定した駆動信号の周波数に対してレンズシステムの共振周波数が変化した際に、目標電圧電流位相差の前後の電圧電流位相差の値を調べることで、駆動信号の周波数を変化させる向きを決定することができる。そして、この向きに基づいて駆動信号の周波数を増減させることで、レンズシステムの共振周波数に対する追従を安定して行うことができる。
本発明によれば、共振ロック制御が安定して行える焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態を示す模式図。 第1実施形態のレンズシステムの構成を示す模式図。 第1実施形態のレンズシステムの振動状態を示す模式図。 第1実施形態のレンズシステムの焦点距離を示す模式図。 第1実施形態の要部を示すブロック図。 第1実施形態の共振周波数の変動を示すグラフ。 第1実施形態の共振ロックの概要を示すグラフ。 第1実施形態の共振ロックの処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の共振ロックの動作を示すグラフ。 第1実施形態の共振ロックの効果を示すグラフ。 本発明の第2実施形態の共振ロックの処理手順を示すフローチャート。 第2実施形態の共振ロックの設定を示すグラフ。 第2実施形態の共振ロックの動作を示すグラフ。 本発明の第3実施形態の共振ロックの処理手順を示すフローチャート。 第3実施形態の共振ロックの設定を示すグラフ。 第3実施形態の共振ロックの動作を示すグラフ。 本発明の第4実施形態の共振ロックの処理手順を示すフローチャート。 第4実施形態の共振ロックの設定を示すグラフ。 第4実施形態の共振ロックの動作を示すグラフ。 従来の共振ロックの処理手順を示すフローチャート。 従来の共振ロックの動作概要を示すグラフ。 従来の共振ロックの作用を示すグラフ。 従来の共振ロックの問題点を示すグラフ。
〔第1実施形態〕
図1において、焦点距離可変レンズ装置1は、焦点距離を可変しつつ測定対象物9の表面の画像を検出するために、当該表面に交差する同じ光軸A上に配置された対物レンズ2、レンズシステム3および画像検出部4を備えている。
さらに、焦点距離可変レンズ装置1は、測定対象物9の表面をパルス照明するパルス照明部5と、レンズシステム3およびパルス照明部5の動作を制御するレンズ制御部6と、レンズ制御部6を操作するための制御用PC7とを備えている。
制御用PC7は、既存のパーソナルコンピュータにより構成され、所定の制御用ソフトウェアを実行することで所期の機能が実現される。制御用PC7には、画像検出部4から画像を取り込んで処理する機能も含まれている。
対物レンズ2は、既存の凸レンズで構成される。
画像検出部4は、既存のCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサあるいは他の形式のカメラ等で構成され、入射される画像Lgを所定の信号形式の検出画像Imとして制御用PC7へ出力することができる。
パルス照明部5は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子で構成され、レンズ制御部6から発光信号Ciが入力された際に、所定時間だけ照明光Liを発光させ、測定対象物9の表面に対するパルス照明を行うことができる。照明光Liは測定対象物9の表面で反射され、測定対象物9の表面からの反射光Lrが対物レンズ2およびレンズシステム3を通して画像Lgを形成する。
レンズシステム3は、レンズ制御部6から入力される駆動信号Cfに応じて屈折率が変化する。駆動信号Cfは、レンズシステム3に定在波を発生させる周波数の交流であって、正弦波状の交流信号である。
焦点距離可変レンズ装置1において、焦点位置Pfまでの焦点距離Dfは、対物レンズ2の焦点距離を基本としつつ、レンズシステム3の屈折率を変化させることで、任意に変化させることができる。
図2において、レンズシステム3は、円筒形のケース31を有し、ケース31の内部には円筒状の振動部材32が設置されている。振動部材32は、その外周面33とケース31の内周面との間に介装されたエラストマ製のスペーサ39で支持されている。
振動部材32は、圧電材料を円筒状に形成したものであり、外周面33と内周面34との間に駆動信号Cfの交流電圧が印加されることで、厚み方向に振動する。
ケース31の内部には、透過性の高い液体35が充填されており、振動部材32は全体を液体35に浸漬され、円筒状の振動部材32の内側は液体35で満たされている。駆動信号Cfの交流電圧は、振動部材32の内側にある液体35に定在波を発生させる周波数に調整されている。
図3に示すように、レンズシステム3においては、振動部材32を振動させると、内部の液体35に定在波が生じ、屈折率が交替する同心円状の領域が生じる(図3(A)部および図3(B)部参照)。
このとき、レンズシステム3の中心軸線からの距離(半径)と液体35の屈折率との関係は、図3(C)部に示す屈折率分布Wのようになる。
図4において、駆動信号Cfは正弦波状の交流信号であるため、レンズシステム3における液体35の屈折率分布Wの変動幅もこれに従って変化する。そして、液体35に生じる同心円状の領域の屈折率が正弦波状に変化し、これにより焦点位置Pfまでの焦点距離Dfが正弦波状に変動する。
図4(A)の状態では、屈折率分布Wの振れ幅が最大となり、レンズシステム3は通過する光を収束させ、焦点位置Pfは近く、焦点距離Dfは最短となっている。
図4(B)の状態では、屈折率分布Wが平坦となり、レンズシステム3は通過する光をそのまま通過させ、焦点位置Pfおよび焦点距離Dfは標準的な値となっている。
図4(C)の状態では、屈折率分布Wが図4(A)と逆極性で振れ幅が最大となり、レンズシステム3は通過する光を拡散させ、焦点位置Pfは遠く、焦点距離Dfは最大となっている。
図4(D)の状態では、再び屈折率分布Wが平坦となり、レンズシステム3は通過する光をそのまま通過させ、焦点位置Pfおよび焦点距離Dfは標準的な値となっている。
図4(E)の状態では、再び図4(A)の状態に戻っており、以下同様の変動を繰り返すことになる。
このように、焦点距離可変レンズ装置1においては、駆動信号Cfは正弦波状の交流信号であり、焦点位置Pfおよび焦点距離Dfも図4の焦点変動波形Mfのように正弦波状に変動する。
この際、焦点変動波形Mfの任意の時点で焦点位置Pfにある測定対象物9をパルス照明し、その時点で照明された画像を検出すれば、任意の焦点距離Dfにある焦点位置Pfの画像が得られることになる。
図1に戻って、焦点距離可変レンズ装置1においては、レンズシステム3の振動、パルス照明部5の発光および画像検出部4の画像検出は、レンズ制御部6からの駆動信号Cf、発光信号Ciおよび画像検出信号Ccにより制御される。これらを制御するレンズ制御部6の設定などを操作するために、制御用PC7が接続されている。
図5において、レンズ制御部6は、レンズシステム3に駆動信号Cfを出力する駆動制御部61と、パルス照明部5に発光信号Ciを出力する発光制御部62と、画像検出部4に画像検出信号Ccを出力する画像検出制御部63とを有する。
駆動制御部61は、共振ロック制御部611を有する。
共振ロック制御部611は、入力される駆動信号Cfに基づいてレンズシステム3が振動した際に、レンズシステム3に加えられる有効電力Rpあるいは駆動電流Riから、レンズシステム3の振動状態Vfを検出する。そして、レンズシステム3の振動状態Vfを参照して駆動信号Cfの周波数を調整することで、レンズシステム3の現在の共振周波数にロックすることができる。なお、振動状態Vfは、レンズシステム3に設置した振動センサで検出してもよい。
図6において、レンズシステム3の振動特性がS1であったとすると、駆動信号Cfは振動特性S1のピークに設定されている。レンズシステム3に温度変化などがなければ、共振ロック制御部611で検出されるレンズシステム3の振動特性は、駆動信号Cfと同じ振動特性S1のピーク位置周波数を示す。
ここで、温度変化などにより、レンズシステム3の振動特性がS2に変化したとする。共振ロック制御部611で検出されるレンズシステム3の振動特性は振動特性S2のピークへ変動し、駆動信号Cfに対してずれることになる。振動特性S2であるレンズシステム3に駆動信号Cfを入力した場合、駆動信号Cfの周波数は振動特性S2においてピーク位置でなく、十分な有効電力をレンズシステム3に与えることができず、効率が低下することになる。
図7において、共振ロック制御部611は、レンズシステム3から検出される振動状態Vfと、駆動制御部61からレンズシステム3に入力されている駆動信号Cfとのずれを検出し、レンズシステム3の現在のピーク位置を検索して捕捉したうえ、駆動制御部61から出力される駆動信号Cfの周波数を現在のピーク位置に変更する。
その結果、駆動制御部61からレンズシステム3に入力される駆動信号Cfの周波数は、現在のレンズシステム3の振動特性S2における共振周波数のピークに合わせられ、これにより周波数の自動追従が行われる。
図5に戻って、制御用PC7は、レンズ制御部6に設定などの操作を行うためのレンズ操作部71と、画像検出部4から検出画像Imを取り込んで処理する画像処理部72と、焦点距離可変レンズ装置1に対するユーザの操作を受け付ける操作インターフェイス73と、を備えている。
レンズ操作部71は、共振ロック操作部711を有する。
共振ロック操作部711は、駆動制御部61における共振ロック制御部611の有効・無効を切り換えることができる。
図8から図10には、本実施形態における共振ロック制御が示されている。
本実施形態において、共振ロック制御部611は、動作に際して、駆動信号Cfの電圧波形とレンズシステム3から検出される駆動電流Riの波形とから電圧電流位相差Rhを検出し、この電圧電流位相差Rhのピーク位置に駆動信号Cfの周波数を設定する。そして、動作の間、電圧電流位相差Rhを監視し、電圧電流位相差Rhが変動した際には、駆動電流Riを参照し、駆動信号Cfの周波数を増減させる。
図8において、共振ロック制御部611は、共振ロックを開始する際に、初期設定として、先ず、電圧電流位相差Rhのピークスキャンを行う(処理S11)。
図9において、ピークスキャンでは、レンズシステム3に駆動信号Cfを印加するとともに、駆動信号Cfの周波数を所定の下限値fminから上限値fmaxまで徐々に増加させ、各周波数でのレンズシステム3における電圧電流位相差Rhを記録する。
次に、得られたスキャン結果から、電圧電流位相差Rhがピーク値となる位置の周波数fhpを検出し、この周波数fhpを駆動信号Cfの周波数として設定する(図8の処理S12)。
初期設定ができたら、焦点距離可変レンズ装置1を稼働させる。すなわち、共振ロック制御部611は、先に設定した周波数fhpの駆動信号Cfをレンズシステム3に送る。これにより、レンズシステム3に定在波が形成され、稼働状態となる。
稼働中、共振ロック制御部611は、所定周期で電圧電流位相差Rhを取得し(処理S13)、電圧電流位相差Rhの低下を監視する(処理S14)。
電圧電流位相差Rhが低下していなければ、共振周波数fhpの変動がないとして、処理S13〜S14の監視を継続する。
一方、電圧電流位相差Rhが低下していれば、共振周波数fhpの変動があったとして、駆動電流Riの低下があるか否かを判定する(処理S15)。そして、駆動電流Riが低下した際には、共振周波数fhpを下げ(処理S16)、駆動電流Riが上昇した際には、共振周波数fhpを上げる(処理S17)。
図9において、温度上昇などにより、レンズシステム3の共振周波数が周波数fhp(実線)から周波数fhu(破線)へと上昇したとする。
駆動信号Cfが元の周波数fhpのままであれば、共振周波数fhuに変化したレンズシステム3における電圧電流位相差Rh(破線)は、ピーク値であるhpからhuへと低下する。このように、ピーク周波数の変化は、電圧電流位相差Rhの低下として表れるから、処理S15により検出することができる。
レンズシステム3の共振周波数がfhpからfhuに上昇した際に、駆動信号Cfが元の周波数fhpのままであると、共振周波数fhuに変化したレンズシステム3における駆動電流Ri(破線)は、ihpからihuへと上昇する。従って、処理S15で駆動電流Riが上昇と判定され、処理S17により駆動信号Cfの周波数がfhpからfhuへと上昇される。
一方、図9とは逆に、レンズシステム3の共振周波数が周波数fhpより低下した場合、駆動電流Riは周波数fhpの周辺で右下がりの区間であるため、駆動電流Riの値が上昇する。つまり、処理S15で周波数fhpより低い周波数での駆動電流Riは、元のihpから上昇したと判定され、処理S16により駆動信号Cfの周波数がfhpよりも低下される。
このように、レンズシステム3の共振周波数が上昇した場合には、駆動信号Cfの周波数が上昇され、レンズシステム3の共振周波数が低下した場合には、駆動信号Cfの周波数が低下され、結果としてレンズシステム3の共振周波数に対して、駆動信号Cfの追従が行われる。
本実施形態では、電圧電流位相差Rhを参照して駆動信号Cfの周波数のずれを検出し、駆動電流Riにおける変化を参照して駆動信号Cfの周波数の補正方向を決定している。
図10に示すように、通常、電圧電流位相差Rhのピーク位置の周波数fhpは、レンズシステム3の動作時の有効電力Rpのピーク位置の周波数fppよりも高い周波数に表れる。
つまり、電圧電流位相差Rhでは、そのピーク位置の周波数fhpを、駆動電流Riにおける正のピーク位置から負のピーク位置に至る右下がりの区間の、より高い周波数領域とすることができる。
図10において、電圧電流位相差Rhのピーク位置の周波数fhpとして、この周波数fhpが周波数fhdまで変動(低下)または周波数fhuまで変動(増加)したとしても、この区間での駆動電流Riの値(ipp,ipd,ipu)は右下がりで一貫しており、共振周波数の変化方向の検出(図8の処理S15)は確実に行うことができる。
一方、有効電力Rpのピーク位置の周波数fppについては、この周波数fppが周波数fpdまで変動(低下)または周波数fpuまで変動(増加)したとき、その区間には駆動電流Riのピーク位置(周波数fip)があり、その両側で駆動電流Riの値(ipd,ipu)はともにピーク位置での値ippよりも低下してしまうため、共振周波数の変化方向の検出(図8の処理S15)は確実に行うことができない可能性がある。
従って、レンズシステム3の共振周波数が変化して電圧電流位相差Rhのピーク位置の周波数fhpが周波数の低い側に変化した場合でも、駆動電流Riの正のピーク位置に近づく可能性を低減できる。その結果、有効電力Rpを参照する従来方式のように、共振周波数のピーク位置の周波数fppが駆動電流Riに近く、その前後で駆動電流Riがともに低下してしまい、変化の向きが判定できずにピーク位置の追従による共振ロック制御が不能となる、といった可能性を低減でき、焦点距離可変レンズ装置1における共振ロック制御を安定して行うことができる。
〔第2実施形態〕
図11から図13には、本発明の第2実施形態が示されている。
本実施形態は、前述した第1実施形態の焦点距離可変レンズ装置1と同じ構成において、共振ロック制御部611で異なる内容の共振ロック制御を実行するものである。従って、共通の構成については説明を省略し、以下には本実施形態における共振ロック制御の内容について説明する。
図12に示すように、本実施形態の共振ロック制御部611は、動作に際して、レンズシステム3から検出される有効電力Rpに対して、そのピーク値ppよりも低い所定の値に目標有効電力ptを設定し、この目標有効電力ptを与える周波数fptに駆動信号Cfの周波数を設定しておく。そして、周波数fptの駆動信号Cfによりレンズシステム3を動作させるとともに、動作の間、有効電力Rpを監視し、有効電力Rpが変動した際に、有効電力Rpの変化の方向を判定し、駆動信号Cfの周波数を増減させる。
すなわち、共振ロック制御部611は、次のような処理を行う。
図11において、共振ロック制御部611は、共振ロックを開始する際に、初期設定として、先ず、有効電力Rpのピークスキャンを行う(処理S21)。
図12において、ピークスキャンでは、レンズシステム3に駆動信号Cfを印加するとともに、駆動信号Cfの周波数を所定の下限値fminから上限値fmaxまで徐々に増加させ、各周波数でのレンズシステム3における有効電力Rpを記録する。
次に、スキャンした有効電力Rpに対して、そのピーク値ppを調べ、これよりも低い所定の値に目標有効電力ptを設定する。そして、スキャンした有効電力Rpに対して、目標有効電力ptを与える周波数fptを選択し、この周波数fptを駆動信号Cfの周波数として設定する(図11の処理S22)。
目標有効電力ptとしては、所定の比率、例えば有効電力Rpのピーク値ppの70%などとすることができる。あるいは、所定の値だけ小さい値としてもよい。
有効電力Rpには目標有効電力ptを与える周波数が2箇所にあるが、本実施形態では2つのうち高い方の周波数fptを選択する。
初期設定ができたら、焦点距離可変レンズ装置1を稼働させる。すなわち、共振ロック制御部611は、先に設定した周波数fptの駆動信号Cfをレンズシステム3に送る。これにより、レンズシステム3に定在波が形成され、稼働状態となる。
稼働中、共振ロック制御部611は、所定周期で有効電力Rpを取得し(処理S23)、有効電力Rpの変化(低下または上昇)を監視する(処理S24)。
有効電力Rpの変化がなければ、共振周波数fptの変動がないとして、処理S23〜S24の監視を継続する。
一方、有効電力Rpが変化した際には、その変化の方向(低下か上昇か)を判定する(処理S25)。そして、駆動電流Riが低下した際には、共振周波数fptを下げ(処理S26)、駆動電流Riが上昇した際には、共振周波数fptを上げる(処理S27)。
図13において、温度上昇などにより、レンズシステム3の共振周波数が周波数fpp(実線)から周波数fpu(破線)へと上昇したとする。元の有効電力Rp(実線)においては、駆動信号Cfに設定されている共振周波数fptでは目標有効電力ptであったが、共振周波数が上昇した有効電力Rp(破線)においては、共振周波数fptでの有効電力puまで上昇する。
このような変化に対して、図11の処理S25においては有効電力Rpが上昇していると判定され、処理S27により共振周波数fptが共振周波数fptuへと上昇される。
一方、図13とは逆に、レンズシステム3の共振周波数が周波数fppより低下した場合、有効電力Rpは図13の実線から図中左方へ移動し、駆動信号Cfの周波数fptでの有効電力Rpの値は低下する。その結果、図11の処理S25においては有効電力Rpが低下していると判定され、処理S26により共振周波数fptが低下される。
このように、レンズシステム3の共振周波数が上昇した場合には、駆動信号Cfの周波数が上昇され、レンズシステム3の共振周波数が低下した場合には、駆動信号Cfの周波数が低下され、結果としてレンズシステム3の共振周波数に対して、駆動信号Cfの追従が行われる。
本実施形態では、レンズシステム3の有効電力Rpだけを参照して、駆動信号Cfの共振ロック制御を行うことができる。
すなわち、レンズシステム3の有効電力Rpにおいて、そのピーク値ppよりも低い位置に目標有効電力ptを設定する。目標有効電力ptの値の前後では、有効電力Rpの値がピーク値ppから右下がりまたは左下がりに連続的に低下する。このため、目標有効電力ptに設定した駆動信号Cfの周波数fptに対して、レンズシステム3の共振周波数が変化した際に、目標有効電力ptを与える周波数fptの前後の有効電力Rpの値を調べることで、駆動信号Cfの周波数を変化させる向きを決定することができる。
そして、この向きに基づいて駆動信号Cfの周波数を増減させることで、レンズシステム3の共振周波数に対する追従を安定して行うことができる。
さらに、本実施形態では、共振ロック制御にあたって、レンズシステム3の有効電力Rpだけを参照すればよいため、構成および処理を簡略化することができる。
また、レンズシステム3の駆動電流を参照することもないので、従来方式のように、駆動電流の変化の向きが判定できずにピーク位置の追従による共振ロック制御が不能となる、といった可能性を低減でき、焦点距離可変レンズ装置1における共振ロック制御を安定して行うことができる。
〔第3実施形態〕
図14から図16には、本発明の第3実施形態が示されている。
本実施形態は、前述した第2実施形態の目標有効電力ptを与える周波数fptを、ピーク値ppを与える周波数fppより低い周波数に設定したものである(図15参照)。
本実施形態における手順は、処理S31〜S35までが前述した第2実施形態の処理S21〜S25までと同様である。処理S36および処理S37については、周波数fptを周波数fppより低い周波数に設定したため、第2実施形態の処理S26,S27とは追従する方向が逆になっている。
図16において、温度上昇などにより、レンズシステム3の共振周波数が周波数fpp(実線)から周波数fpu(破線)へと上昇したとする。元の有効電力Rp(実線)においては、駆動信号Cfに設定されている共振周波数fptでは目標有効電力ptであったが、共振周波数が上昇した有効電力Rp(破線)においては、共振周波数fptでの有効電力puまで低下する。
このような変化に対して、図14の処理S35においては有効電力Rpが低下していると判定され、処理S36により共振周波数fptが共振周波数fptuへと上昇される。
一方、図16とは逆に、レンズシステム3の共振周波数が周波数fppより低下した場合、有効電力Rpは図16の実線から図中左方へ移動し、共振周波数fptでの有効電力は上昇する。その結果、図14の処理S35においては有効電力Rpが上昇していると判定され、処理S37により共振周波数fptが低下される。
このように、レンズシステム3の共振周波数が上昇した場合には、駆動信号Cfの周波数が上昇され、レンズシステム3の共振周波数が低下した場合には、駆動信号Cfの周波数が低下され、結果としてレンズシステム3の共振周波数に対して、駆動信号Cfの追従が行われる。
従って、本実施形態によっても、前述した第2実施形態と同様な効果を得ることができる。
〔第4実施形態〕
図17から図19には、本発明の第4実施形態が示されている。
本実施形態は、前述した第1実施形態の焦点距離可変レンズ装置1と同じ構成において、共振ロック制御部611で異なる内容の共振ロック制御を実行するものである。従って、共通の構成については説明を省略し、以下には本実施形態における共振ロック制御の内容について説明する。
図18に示すように、本実施形態の共振ロック制御部611は、動作に際して、レンズシステム3から検出される電圧電流位相差Rhに対して、そのピーク値hpよりも低い所定の値に目標電圧電流位相差htを設定し、この目標電圧電流位相差htを与える周波数fhtに駆動信号Cfの周波数を設定しておく。そして、周波数fhtの駆動信号Cfによりレンズシステム3を動作させるとともに、動作の間、電圧電流位相差Rhを監視し、電圧電流位相差Rhが変動した際に、電圧電流位相差Rhの変化の方向を判定し、駆動信号Cfの周波数を増減させる。
すなわち、共振ロック制御部611は、次のような処理を行う。
図17において、共振ロック制御部611は、共振ロックを開始する際に、初期設定として、先ず、電圧電流位相差Rhのピークスキャンを行う(処理S41)。
図18において、ピークスキャンでは、レンズシステム3に駆動信号Cfを印加するとともに、駆動信号Cfの周波数を所定の下限値fminから上限値fmaxまで徐々に増加させ、各周波数でのレンズシステム3における電圧電流位相差Rhを記録する。
電圧電流位相差Rhは、駆動信号Cfの電圧波形と、レンズシステム3から検出される駆動電流Riの波形と、から得ることができる。
次に、スキャンした電圧電流位相差Rhに対して、そのピーク値hpを調べ、これよりも低い所定の値に目標電圧電流位相差htを設定する。そして、スキャンした電圧電流位相差Rhに対して、目標電圧電流位相差htを与える周波数fhtを選択し、この周波数fhtを駆動信号Cfの周波数として設定する(図17の処理S42)。
目標電圧電流位相差htとしては、所定の比率、例えば電圧電流位相差Rhのピーク値hpの70%などとすることができる。あるいは、所定の値だけ小さい値としてもよい。
電圧電流位相差Rhには目標電圧電流位相差htを与える周波数が2箇所にあるが、本実施形態では2つのうち高い方の周波数fhtを選択する。
初期設定ができたら、焦点距離可変レンズ装置1を稼働させる。すなわち、共振ロック制御部611は、先に設定した周波数fhtの駆動信号Cfをレンズシステム3に送る。これにより、レンズシステム3に定在波が形成され、稼働状態となる。
稼働中、共振ロック制御部611は、所定周期で電圧電流位相差Rhを取得し(処理S43)、電圧電流位相差Rhの変化(低下または上昇)を監視する(処理S44)。
電圧電流位相差Rhの変化がなければ、共振周波数fhtの変動がないとして、処理S43〜S44の監視を継続する。
一方、電圧電流位相差Rhが変化した際には、その変化の方向(低下か上昇か)を判定する(処理S45)。そして、電圧電流位相差Rhが低下した際には、共振周波数fhtを下げ(処理S46)、電圧電流位相差Rhが上昇した際には、共振周波数fhtを上げる(処理S47)。
図19において、温度上昇などにより、レンズシステム3の共振周波数が周波数fhp(実線)から周波数fhu(破線)へと上昇したとする。元の有効電力Rp(実線)においては、駆動信号Cfに設定されている共振周波数fhtでは目標電圧電流位相差htであったが、共振周波数が上昇した電圧電流位相差Rh(破線)においては、共振周波数fhtでの電圧電流位相差huまで上昇する。
このような変化に対して、図17の処理S45においては電圧電流位相差Rhが上昇していると判定され、処理S47により駆動信号Cfの周波数fhtが周波数fhtuへと上昇される。
一方、図19とは逆に、レンズシステム3の共振周波数が周波数fhpより低下した場合、電圧電流位相差Rhは図19の実線から図中左方へ移動し、駆動信号Cfの周波数fhtでの電圧電流位相差Rhは低下する。その結果、図17の処理S45においては電圧電流位相差Rhの値が低下していると判定され、処理S46により駆動信号Cfの周波数fhtが低下される。
このように、レンズシステム3の共振周波数が上昇した場合には、駆動信号Cfの周波数が上昇され、レンズシステム3の共振周波数が低下した場合には、駆動信号Cfの周波数が低下され、結果としてレンズシステム3の共振周波数に対して、駆動信号Cfの追従が行われる。
本実施形態では、レンズシステム3の電圧電流位相差Rhだけを参照して、駆動信号Cfの共振ロック制御を行うことができる。
すなわち、レンズシステム3の電圧電流位相差Rhにおいて、そのピーク値ppよりも低い位置に目標電圧電流位相差htを設定する。目標電圧電流位相差htの値の前後では、電圧電流位相差Rhの値がピーク値hpから右下がりまたは左下がりに連続的に低下する。このため、目標電圧電流位相差htに設定した駆動信号Cfの周波数fhtに対して、レンズシステム3の共振周波数が変化した際に、目標電圧電流位相差htを与える周波数fhtの前後の電圧電流位相差Rhの値を調べることで、駆動信号Cfの周波数を変化させる向きを決定することができる。
そして、この向きに基づいて駆動信号Cfの周波数を増減させることで、レンズシステム3の共振周波数に対する追従を安定して行うことができる。
さらに、本実施形態では、共振ロック制御にあたって、レンズシステム3の電圧電流位相差Rhだけを参照すればよいため、構成および処理を簡略化することができる。
また、レンズシステム3の駆動電流を参照することもないので、従来方式のように、駆動電流の変化の向きが判定できずにピーク位置の追従による共振ロック制御が不能となる、といった可能性を低減でき、焦点距離可変レンズ装置1における共振ロック制御を安定して行うことができる。
なお、前述した第4実施形態では、目標電圧電流位相差htを与える周波数fhtを、電圧電流位相差Rhのピーク値hpを与える周波数fhpより高い周波数としたが、前述した第2実施形態に対する第3実施形態のように、周波数fhpより低い周波数としてもよい。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形などは本発明に含まれる。
前記各実施形態では、レンズシステム3の駆動および制御を行うために、レンズ制御部6と制御用PC7との組み合わせを用いたが、これらはレンズシステム3の駆動、制御ないし操作までを一括して行う一体の装置としてもよい。しかし、前記各実施形態のように、レンズ制御部6と制御用PC7との組み合わせとすることで、レンズシステム3の駆動および制御に必要なハードウェアを専用のレンズ制御装置として独立させることができる。また、レンズ制御部6操作や設定調整、さらには画像の取り込みまでを汎用性の高いパーソナルコンピュータを用いて実現することができる。
前記各実施形態では、駆動信号Cfおよび焦点変動波形Mfを正弦波としたが、これは三角波、鋸歯状波、矩形波その他の波形であってもよい。
レンズシステム3の具体的構成は適宜変更してよく、ケース31および振動部材32は円筒状のほか六角筒状などであってもよく、これらの寸法や液体35の属性も適宜選択することができる。
本発明は、焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法に利用できる。
1…焦点距離可変レンズ装置、2…対物レンズ、3…レンズシステム、31…ケース、32…振動部材、33…外周面、34…内周面、35…液体、39…スペーサ、4…画像検出部、5…パルス照明部、6…レンズ制御部、61…駆動制御部、611…共振ロック制御部、62…発光制御部、63…画像検出制御部、7…制御用PC、71…レンズ操作部、711…共振ロック操作部、72…画像処理部、73…操作インターフェイス、9…測定対象物、Cc…画像検出信号、Cf…駆動信号、Ci…発光信号、Df…焦点距離、fhd,fhp,fht,fhtu,fhu,fip…周波数、fmax…上限値、fmin…下限値、fpd,fpp,fpt,fptu,fpu…周波数、hp…電圧電流位相差のピーク値、ht…目標電圧電流位相差、hu…電圧電流位相差、Im…検出画像、ihd,ihp,ihu,ipd,ipp,ipu…駆動電流の値、Lg…画像、Li…照明光、Lr…反射光、Mf…焦点変動波形、Pf…焦点位置、pp…有効電力のピーク値、pt…目標有効電力、pu…有効電力、Rh…電圧電流位相差、Ri…駆動電流、Rp…有効電力、S1,S2…振動特性、Vf…振動状態、W…屈折率分布。

Claims (6)

  1. 入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有し、
    前記共振ロック制御部は、前記駆動信号の電圧と前記レンズシステムの駆動電流との間の電圧電流位相差のピーク位置に前記駆動信号の周波数を設定し、前記電圧電流位相差が変動した際に、前記駆動電流を参照して前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする焦点距離可変レンズ装置。
  2. 入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有し、
    前記共振ロック制御部は、前記レンズシステムの有効電力のピーク値よりも低い目標有効電力を設定し、前記目標有効電力を与える周波数に前記駆動信号の周波数を設定し、前記有効電力が変化した際に、前記有効電力の増減に基づいて前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする焦点距離可変レンズ装置。
  3. 入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有し、
    前記共振ロック制御部は、前記駆動信号の電圧と前記レンズシステムの駆動電流との間の電圧電流位相差のピーク値よりも低い目標電圧電流位相差を設定し、前記目標電圧電流位相差を与える周波数に前記駆動信号の周波数を設定し、前記電圧電流位相差が変化した際に、前記電圧電流位相差の増減に基づいて前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする焦点距離可変レンズ装置。
  4. 入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有する焦点距離可変レンズ装置を用い、
    前記駆動信号の電圧と前記レンズシステムの駆動電流との間の電圧電流位相差のピーク位置に前記駆動信号の周波数を設定し、
    前記電圧電流位相差が変動した際に、前記駆動電流を参照して前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする焦点距離可変レンズ制御方法。
  5. 入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有する焦点距離可変レンズ装置を用い、
    前記レンズシステムの有効電力のピーク値よりも低い目標有効電力を設定し、
    前記目標有効電力を与える周波数に前記駆動信号の周波数を設定し、
    前記有効電力が変化した際に、前記有効電力の増減に基づいて前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする焦点距離可変レンズ制御方法。
  6. 入力される駆動信号に応じて屈折率が変化するレンズシステムと、前記駆動信号を前記レンズシステムの共振周波数に追従させる共振ロック制御部と、を有する焦点距離可変レンズ装置を用い、
    前記駆動信号の電圧と前記レンズシステムの駆動電流との間の電圧電流位相差のピーク値よりも低い目標電圧電流位相差を設定し、
    前記目標電圧電流位相差を与える周波数に前記駆動信号の周波数を設定し、
    前記電圧電流位相差が変化した際に、前記電圧電流位相差の増減に基づいて前記駆動信号の周波数を増減させることを特徴とする焦点距離可変レンズ制御方法。
JP2017089576A 2017-04-28 2017-04-28 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法 Active JP6845737B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017089576A JP6845737B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法
DE102018002494.7A DE102018002494A1 (de) 2017-04-28 2018-03-26 Linseneinrichtung mit variabler brennweite und verfahren zum steuern einer linse mit variabler brennweite
US15/947,088 US10908398B2 (en) 2017-04-28 2018-04-06 Variable focal length lens device and variable focal length lens control method
CN201810369727.5A CN108802869B (zh) 2017-04-28 2018-04-23 可变焦距透镜装置以及可变焦距透镜控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017089576A JP6845737B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018189700A JP2018189700A (ja) 2018-11-29
JP6845737B2 true JP6845737B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=63797349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017089576A Active JP6845737B2 (ja) 2017-04-28 2017-04-28 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10908398B2 (ja)
JP (1) JP6845737B2 (ja)
CN (1) CN108802869B (ja)
DE (1) DE102018002494A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6925857B2 (ja) * 2017-04-28 2021-08-25 株式会社ミツトヨ 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法
JP2019008178A (ja) * 2017-06-26 2019-01-17 キヤノン株式会社 撮像装置およびその制御方法
JP2019152787A (ja) 2018-03-05 2019-09-12 株式会社ミツトヨ 焦点距離可変レンズ制御方法および焦点距離可変レンズ装置
JP7169092B2 (ja) 2018-05-21 2022-11-10 株式会社ミツトヨ 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法
JP7118735B2 (ja) 2018-05-21 2022-08-16 株式会社ミツトヨ 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法
JP7224804B2 (ja) 2018-08-01 2023-02-20 株式会社ミツトヨ 非接触式変位計
JP7175123B2 (ja) 2018-08-03 2022-11-18 株式会社ミツトヨ 焦点距離可変レンズ装置
JP7098474B2 (ja) 2018-08-07 2022-07-11 株式会社ミツトヨ 非接触式変位計
JP7249748B2 (ja) 2018-08-30 2023-03-31 株式会社ミツトヨ 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法
JP7189702B2 (ja) 2018-08-30 2022-12-14 株式会社ミツトヨ 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法
JP7390790B2 (ja) 2018-12-28 2023-12-04 株式会社ミツトヨ 画像測定装置および非接触形状測定装置
JP7360917B2 (ja) 2019-12-05 2023-10-13 株式会社ミツトヨ 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02170776A (ja) * 1988-12-23 1990-07-02 Hitachi Ltd 水平ダイナミックフォーカス回路
JPH02294281A (ja) * 1989-05-09 1990-12-05 Olympus Optical Co Ltd 超音波モータの駆動回路
JP3047082B2 (ja) * 1991-08-27 2000-05-29 株式会社日立製作所 合焦点機構
JP4666721B2 (ja) * 2000-06-22 2011-04-06 キヤノン株式会社 カメラ
GB0407494D0 (en) * 2004-04-02 2004-05-05 Koninkl Philips Electronics Nv Colour correction in a variable focus lens
EP1807718A1 (en) * 2004-10-27 2007-07-18 Koninklijke Philips Electronics N.V. Optical element for providing interfacial waves by means of electro wetting
US7911526B2 (en) * 2006-03-13 2011-03-22 Citizen Holdings Co., Ltd. Automatic focusing apparatus and optical device
WO2008106403A2 (en) 2007-02-26 2008-09-04 Trustees Of Princeton University Turnable acoustic gradient index of refraction lens and system
US8169589B2 (en) * 2008-03-18 2012-05-01 Symbol Technologies, Inc. Adaptive focusing using liquid crystal zone plates in electro-optical readers
TW201213879A (en) * 2010-09-24 2012-04-01 Silicon Touch Tech Inc Liquid crystal lens
US9256009B2 (en) * 2011-09-22 2016-02-09 TAG Optics Inc. Tunable acoustic gradient index of refraction lens and system
TWI524095B (zh) * 2013-04-10 2016-03-01 齊發光電股份有限公司 液態透鏡的驅動方法
US9602715B2 (en) * 2015-07-09 2017-03-21 Mitutoyo Corporation Adaptable operating frequency of a variable focal length lens in an adjustable magnification optical system
JP6742783B2 (ja) * 2016-04-01 2020-08-19 株式会社ミツトヨ 撮像システム及び撮像方法
US9961253B2 (en) * 2016-05-03 2018-05-01 Mitutoyo Corporation Autofocus system for a high speed periodically modulated variable focal length lens

Also Published As

Publication number Publication date
DE102018002494A1 (de) 2018-10-31
US20180314041A1 (en) 2018-11-01
CN108802869A (zh) 2018-11-13
JP2018189700A (ja) 2018-11-29
CN108802869B (zh) 2021-12-03
US10908398B2 (en) 2021-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6845737B2 (ja) 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法
JP6925857B2 (ja) 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法
CN108254814B (zh) 可变焦距透镜设备
US10986263B2 (en) Calibration method of variable focal length lens and variable focal length lens device
US10816755B2 (en) Variable focal length lens device
US11022727B2 (en) Variable focal length lens apparatus and control method
US11525978B2 (en) Variable focal length lens apparatus
US10503044B1 (en) Variable focal length lens device and variable focal length lens control method
US11215788B2 (en) Variable focal length lens device and variable focal length lens control method
JP7189702B2 (ja) 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法
JP2019152787A (ja) 焦点距離可変レンズ制御方法および焦点距離可変レンズ装置
JP2021089381A (ja) 焦点距離可変レンズ装置および焦点距離可変レンズ制御方法
US11543642B2 (en) Variable focal length lens device and control method of variable focal length lens device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210202

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6845737

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250