JP5103369B2 - 電気自動車 - Google Patents
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Description
図5は、従来技術に係る電気自動車の駆動モータ周辺の側面図である。駆動モータ110はマウント114を介して、下方の車体5に固定されている。
また、駆動モータが柱状部材を介して車体に接続されるので、駆動モータがインバータのみを介して車体に接続される場合と比べて、駆動モータの振動レベルを低減することができる。これに伴って、駆動モータとインバータとの間に配置される連結部材の強度アップや、駆動モータおよびインバータの筐体の強度アップなどが不要になり、製造コストを低減することができる。
図1は、本実施形態に係る電気自動車の側面からの透視図である。本実施形態の電気自動車1は、駆動モータ10の上部にインバータ20を積層した積層体30と、駆動モータ10およびインバータ20を接続固定する柱状部材40と、駆動モータ10を車体5に固定する駆動モータ固定部15と、柱状部材40を介してインバータ20を車体5に固定するインバータ固定部25と、を備えている。
モータインバータ21は、燃料電池またはバッテリから供給された直流電流を、3相交流電流に変換して駆動モータ10に供給するものである。モータインバータ21は、駆動モータ10の上部に積層固定されている。このように、駆動モータ10に近接してモータインバータ21を配置することで、3相交流用配線の長さが短くなって、ノイズを低減することができる。
そして、駆動モータ10の上部にインバータ20が積層されて、積層体30が形成されている。
駆動モータ固定部15は、ゴム等の弾性材料により略円筒状に形成されたマウント14を備えている。マウント14の内側は、シャフト13およびブラケット12を介して、駆動モータ10に接続されている。マウント14の外側は、図1に示すステー5aを介して車体5に接続されている。これにより駆動モータ固定部15では、マウント14を介して、駆動モータ10を車体5に固定している。
インバータ固定部25は、インバータ20の後方であって、左右方向中央部に1つ配置されている。
図1に示すように、積層体30の重心Gは、駆動モータ10の出力軸の上方に位置している。本実施形態では、駆動モータ固定部15に加えて、インバータ固定部25を設けている。駆動モータ10は下方に配置されインバータ20は上方に配置されているので、駆動モータ固定部15は下方に配置されインバータ固定部25は上方に配置される。これにより、一対の駆動モータ固定部15およびインバータ固定部25を含む平面Sの近傍に、積層体30の重心Gを配置することができる。特に本実施形態では、平面S上に積層体30の重心Gが配置されている。これにより、平面Sと平行な方向における積層体30の振り子運動を抑制することが可能になり、積層体30の振動レベルを低減することができる。その結果、車両のNV性能を向上させることができる。
図3は、駆動モータおよびインバータの冷却機構の説明図である。本実施形態の電気自動車は、駆動モータ10およびインバータ20の冷却機構70を備えている。冷却機構として、ラジエータ80、駆動モータ10を冷却する駆動モータ冷却部10c、およびインバータ20を冷却するインバータ冷却部20cを備えている。また、柱状部材40の内部に、冷却液流路72が設けられている。冷却液流路72は、分岐部73および合流部74を備えている。
本実施形態に係る電気自動車は、駆動モータ10とインバータ20とを連結する柱状部材40を備えているので、インバータ冷却部20cおよび駆動モータ冷却部10cを連結する冷却液流路72を、柱状部材40の内部に形成することができる。このように、柱状部材40の内部に冷却液流路72を形成することにより、スペース効率を向上させることができる。
図4は、冷却機構の変形例の説明図である。この変形例の冷却構造170において、柱状部材40の内部に形成された冷却液流路72は合流部74を含んでいるが、分岐部173は柱状部材40の外部に設けられている。
ラジエータ80から供給された冷却液は、まず分岐部173に供給される。分岐された冷却液の一方はインバータ冷却部20cに供給され、他方は駆動モータ冷却部10cに供給される。インバータ冷却部20cから排出された冷却液は冷却液流路72の合流部74に供給され、駆動モータ冷却部10cから排出された冷却液も、冷却液流路72を通って合流部74に供給される。合流部74で合流した冷却液は、ラジエータ80に戻されて冷却され、再び駆動モータ冷却部10cおよびインバータ冷却部20cに供給されるようになっている。
本実施形態に係る電気自動車は、駆動モータ10とインバータ20とを連結する柱状部材40を備えているので、インバータ冷却部20cおよび駆動モータ冷却部10cから排出された冷却液が流通する冷却液流路72を、柱状部材40の内部に形成することができる。このように、柱状部材40の内部に冷却液流路72を形成することにより、スペース効率を向上させることができる。
また、実施形態では駆動モータ10とインバータ20との間を連結部材18により剛結したが、弾性体により弾性支持してもよい。また、実施形態では柱状部材40とインバータ20との間を接続部材45により剛結したが、マウントや弾性体により弾性支持しても良い。
また、実施形態では図3または図4の冷却構造としたが、これら以外の冷却液の流通経路を備えた冷却構造を採用することも可能である。
Claims (4)
- 駆動モータの上部にインバータを積層した電気自動車において、
前記駆動モータを車体に固定する駆動モータ固定部と、
前記インバータを車体に固定するインバータ固定部と、
前記駆動モータと前記インバータとを接続固定する柱状部材と、を備え、
前記インバータ固定部は、前記柱状部材を介して前記インバータを前記車体に固定することを特徴とする電気自動車。 - 2つの前記駆動モータ固定部が、前記駆動モータの出力軸と略平行な直線上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電気自動車。
- 前記駆動モータおよび前記インバータの積層体の重心は、2つの前記駆動モータ固定部および1つの前記インバータ固定部を含む平面の法線方向から見て、2つの前記駆動モータ固定部および1つの前記インバータ固定部を結ぶ三角形の内側に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気自動車。
- 前記柱状部材には、前記駆動モータまたは前記インバータを冷却するための冷却液の流路が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電気自動車。
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