JP5103365B2 - 光ファイバ端部の保持装置および光ファイバ融着接続機 - Google Patents
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Description
図8は、光ファイバ端部の保持装置の一例を示すもので、この保持装置31は、光ファイバ22の端部が収納される断面V字状の収納空間32が形成された支持台33と、収納空間32内の光ファイバ22を押さえつけて保持する押さえ部材34とを備えている。
押さえ部材34は、収納空間32内で光ファイバ22を押さえつけることによって、光ファイバ22を、接続対象となる光ファイバ(図示略)に対し軸心が一致するように位置決めする。
特許文献1には、支持台の高さ位置を光ファイバの外径に応じて変化させることができる装置が開示されている。この装置では、押さえ部材は光ファイバ外径に応じたものが選択使用される。
特許文献2には、支持台の高さ位置を光ファイバの外径に応じて変化させることができる装置が開示されている。この装置では、底面の幅が長さ方向に異なる押さえ部材が用いられ、押さえ位置を選択することで外径が異なる複数の光ファイバに対応できる。収納空間内で光ファイバを回転させる際には、押さえ部材を上昇させて支持台との間の隙間を大きくする。
特許文献1に記載の装置においても、光ファイバ外径に応じて押さえ部材の交換が必要となり、作業効率が低くなる。特許文献2に記載の装置では、対応可能な光ファイバ外径の範囲が狭く、これを外れる外径の光ファイバに対しては押さえ部材の交換が必要となり、作業効率が問題となる。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、幅広い範囲の外径の光ファイバに対応でき、かつ作業が容易である光ファイバ端部の保持装置および光ファイバ融着接続機を提供することを目的とする。
前記第1ブロックと第2ブロックは、前記隙間の中心位置が一定となるように相対移動可能であることが好ましい。
前記隙間は、断面略正三角形をなすことが好ましい。
前記押さえ部材は、付勢部材により前記支持台に向けて付勢されていることが好ましい。
本発明は、上記光ファイバ端部の保持装置を用いた光ファイバ融着接続機を提供する。
図2に示す光ファイバ融着接続機21は、光ファイバを接続する際に、接続すべき光ファイバの端面同士を接し合わせた後に、両者を加熱溶着するものである。
図示例では、光ファイバ把持部25で光ファイバ心線22Aが把持され、保持装置1で裸光ファイバ22Bが保持されているが、保持装置1で光ファイバ心線22Aを把持してもよい。以下、各光ファイバ心線22Aおよび裸光ファイバ22Bを単に「光ファイバ22」として説明する。
支持台3は、第1ブロック5と第2ブロック6とからなる。
第1ブロック5は、第2ブロック6側に向けて徐々に下降する第1傾斜面7およびその下縁7aから垂下する第1対向面9を有する。
第2ブロック6は、第1ブロック5側に向けて徐々に下降する第2傾斜面8およびその下縁8aから垂下する第2対向面10を有する。
図1に示す状態では、第2ブロック6が第1ブロック5に比べて高い位置にあり、第2対向面10の上部が露出している。この例では傾斜面7、8と対向面10によって、紙面に垂直に延在する収納空間2が形成されている。なお、収納空間2は、ブロック5、6の高さ位置が等しいときには、断面V字形となる。
押さえ部材4は、押さえ部材4はコイルスプリング等の付勢部材13によって下方に付勢され、押さえ面11、12がそれぞれブロック5、6の傾斜面7、8に対向し当接した状態が維持されるようになっている。
押さえ部材4は、第1傾斜面7または第2傾斜面8に沿って、支持台3に対する相対位置を任意に設定できる。
これら第1傾斜面7、第2対向面10、および第2押さえ面12は、互いに約120度に傾斜しており(図3参照)、隙間14は正面視(あるいは断面)で略正三角形をなしている。このため、光ファイバ22を均等な力で保持できる。
第1ブロック5の移動方向であるD1−D2方向と、第2ブロック6の移動方向であるD3−D4方向は、隙間14の中心位置14a(断面の中心位置)が一定となるように定めることができる。これによって、外径が異なる光ファイバ22を対象とする場合でも軸心位置を一定にすることができる。
すなわち、図4(a)に示す状態から、図4(b)に示すように、第1ブロック5をD2方向に移動させるとともに第2ブロック6をD4方向に移動させる。すなわちブロック5、6を高さ位置の差が拡大する方向に移動させると、第2対向面10上部の露出範囲が大きくなる。
押さえ部材4は、第1傾斜面7または第2傾斜面8に沿って移動するため、押さえ部材4、ブロック5、6の相対位置が変化しても、第1傾斜面7、第2対向面10、および第2押さえ面12の相互の傾斜角度は変わらない。
このため、第2対向面10の露出範囲が大きくなれば、そのぶん、第1傾斜面7および第2押さえ面12の露出範囲も大きくなり、隙間14は各面の角度を維持しつつ大きくなる。よって、外径が比較的大きい光ファイバ22を保持できる。
よって、外径が比較的小さい光ファイバ22を保持できる。
また、押さえ部材4等の交換も必要ないため、作業の容易性の点でも優れている。
図7は、図1に示す保持装置1が傾斜配置された状態を示すものである。図示例では、鉛直方向に対する第1傾斜面7および第2対向面10の傾斜角度はほぼ等しくなっている。また、第1ブロック5の移動方向D1−D2は、ほぼ鉛直方向となっている。
Claims (5)
- 光ファイバの端部が収納される溝状の収納空間を有する支持台と、前記収納空間内で光ファイバを前記支持台に押さえつけて保持する押さえ部材とを備え、
前記支持台は、前記収納空間に面する第1傾斜面およびその下縁から垂下する第1対向面を有する第1ブロックと、前記収納空間に面する第2傾斜面およびその下縁から垂下する第2対向面を有する第2ブロックとを備え、
前記押さえ部材は、前記第1傾斜面に沿う方向に傾斜し前記第1傾斜面に対向して当接する第1押さえ面と、前記第2傾斜面に沿う方向に傾斜し前記第2傾斜面に対向して当接する第2押さえ面とを有し、
前記第1ブロックと第2ブロックは、向かい合う前記第1対向面および第2対向面に沿って相対位置を任意に設定でき、
前記押さえ部材は、前記第1傾斜面または第2傾斜面に沿って、前記第1傾斜面および前記第2傾斜面に当接した状態を維持しつつ前記支持台に対する相対位置を任意に設定でき、
前記第1傾斜面と第2対向面と第2押さえ面によって形成される隙間に前記光ファイバを保持できることを特徴とする融着接続機に具備される光ファイバ端部の保持装置。 - 前記第1ブロックと第2ブロックは、前記隙間の中心位置が一定となるように相対移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ端部の保持装置。
- 前記隙間は、断面略正三角形をなすことを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ端部の保持装置。
- 前記押さえ部材は、付勢部材により前記支持台に向けて付勢されていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光ファイバ端部の保持装置。
- 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の光ファイバ端部の保持装置を用いたことを特徴とする光ファイバ融着接続機。
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