JP2007072081A - 光ファイバ端部の保持方法及びその装置 - Google Patents

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佳治 神田
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Abstract

【課題】光ファイバの外径に関わらず、押圧部材を取り変えることなく、光ファイバの端部を保持する。
【解決手段】支持台19のV溝17に載置された光ファイバ3の端部を押圧保持する際に、少なくとも一対のアーム23の先端面における前記V溝17の幅方向の外側の側縁が前記V溝17の対向する内壁に沿ってV溝17の底部に向けて摺動するように前記各アーム23を移動せしめ、前記各アーム23の先端面21を前記V溝17に載置された光ファイバ3の両側面に当接して、前記光ファイバ3の端部を前記V溝17に押圧保持する。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ファイバ端部の保持方法及びその装置に関し、特に光ファイバ融着接続機で光ファイバの端面同士を接し合わせて加熱溶着する際に、光ファイバの端部を位置決めするための光ファイバ端部の保持方法及びその装置に関する。
従来から、光ファイバを接続する場合には、接続すべき光ファイバの端面同士を接し合わせた後に、両者を加熱溶着する融着接続方式が用いられている。光ファイバを接続する際には、接続損失を低くするために、両方の光ファイバの軸心をどれだけ正確に一致させることができるかということが重要である。
このため、図8のように、光ファイバ端部の保持装置101が用いられ、接続すべき両者の光ファイバ103は、支持台105に備えた断面の幅が開口部に向けて広くなるV字形状の保持溝としてのV溝107に配置される。さらに、前記V溝107に嵌合するように断面がV字形状の斜面を持つ押圧部材109を用いて、この押圧部材109の先端部の平坦な底面111で前記光ファイバ103が前記V溝107に押圧されることにより、両者の光ファイバ103の軸心を正確に一致させるようにしている。このとき、前記押圧部材109の底面111の幅Wが接続すべき光ファイバ103の大きさに合わせるようにすることで、V溝107と押圧部材109の斜面の隙間Sを適度に保つことができる。
ところで、接続すべき光ファイバ103には、用途に応じて外径が異なる複数種のものがある。これらの外径が異なる光ファイバ103をV溝107の底部に保持するための第1の従来の光ファイバ端部の保持方法としては、上記の押圧部材109を交換するという方法がある。
例えば、図8は、大径の光ファイバ103を底面111の幅Wが広い押圧部材109で保持された状態であり、図9は、小径の光ファイバ103を底面111の幅Wが狭い押圧部材109で保持した状態である。このように、押圧部材109を交換することにより、光ファイバ103の外径に合わせた押圧部材109先端部の幅Wに変えることができ、正確にV溝107の底部に光ファイバ103を保持できる。
しかし、図8の大径の光ファイバ用の保持機構で、小径の光ファイバ103を保持すると、図10のように押圧部材109の底面111と光ファイバ103との間に隙間Tができてしまうために、光ファイバ103をV溝107の底部に保持することができない。
また、図9の小径の光ファイバ用の保持機構で、大径の光ファイバ103を保持すると、図11(A)のようにV溝107の斜面と押圧部材109の斜面との隙間Sが大きくなるために、図11(B)のように押圧部材109がずれたり、図11(C)のように押圧部材109が傾いたりして、光ファイバ103を正確にV溝107の底部に保持できない。したがって、外径が異なる光ファイバ103をV溝107の底部に正確に保持するためには、光ファイバ103の外径に合わせた押圧部材109に交換する必要がある。
また、第2の従来の光ファイバ端部の保持方法としては、特許文献1に示されているように、押圧部材を交換せずに、外径が異なる光ファイバをV溝の底部に保持する方法もある。
図12(A),(B)を参照するに、詳しくは、支持台105に備えたV溝107の中間部に凹部113を設け、押圧部材としてのファイバクランプ115には前記V溝107の凹部113に嵌合するようにファイバクランプ115の中間部に凸部117が設けられている。これにより、光ファイバ103がV溝107の中心部からずれた場合でも、前記V溝107の凹部113に対してファイバクランプ115の凸部117が光ファイバ103をV溝107の底部に押し付けるので、光ファイバ103をV溝107の中心に案内移動させて保持できる。
また、第3の従来の光ファイバ端部の保持方法としては、特許文献2に示されているように、押圧部材を交換せずに、外径が異なる光ファイバをV溝の底部に保持する方法もある。
図13を参照するに、詳しくは、支持台105に備えたV溝107の後方の部分に深さが小さいV溝107となるように段差を設けてある。押圧部材は、前部に大径用のファイバクランプ119、後部に小径用のファイバクランプ121と2種類あり、これらが独立して可動する構造となっている。
特開2003−14974号公報 特開2004−4350号公報
ところで、第1の従来の光ファイバ端部の保持方法においては、外径が異なる光ファイバ103をV溝107の底部に保持する場合、光ファイバ103の外径に合わせた押圧部材109を数種類そろえ、しかも、光ファイバ103の外径が変わるたびに押圧部材109の交換作業を行わなければならないので、光ファイバ103を接続するにあたり、段取り作業が煩雑化するようになり、作業時間が延びるという問題点があった。また、装置の部品点数も多くなるために、装置の製造コストが上がるという問題点があった。
第2の従来の光ファイバ端部の保持方法においては、小径の光ファイバ103を保持するためにはファイバクランプ115の底面の幅は最も小径の光ファイバ103用に狭くする必要がある。この場合、大径の光ファイバ103では、図14(A)に示されているようにファイバクランプ115が傾きやすくなり、光ファイバ103の頂点部では保持できないという問題点があった。また、光ファイバ103の頂点部を保持しないと、光ファイバ103は線癖等の理由で上方へ跳ね上がる恐れがある。
また、V溝107の中間部の凹部113のV溝107の深さは小径光ファイバ103を保持するために、浅くする必要がある。このために、大径の光ファイバ103を保持する場合は、図14(B)に示されているように光ファイバ103が上記のV溝107の中間部の凹部113のV溝107に接していないために浮いてしまい、光ファイバ103がファイバクランプ115で曲げられてしまい、光ファイバ103を傷つける恐れがあるという問題点があった。
この方式では、例えば小径をφ125μmとすると、最大径は400μm程度までしか対応できないことになる。しかし、実際の光ファイバ103は直径がφ80μm〜900μm程度まであるので、結局は複数のファイバクランプ115もしくはV溝107を用意する必要があるという問題点があった。
第3の従来の光ファイバ端部の保持方法においては、図15(A)に示されているように前部の深いV溝107で大径の光ファイバ103を保持する場合、大径の中でも最も小径の光ファイバ103にファイバクランプ119の底面の幅を合わせる必要があるため、図15(B)に示されているように光ファイバ103の直径が大きくなるほど保持状態は不安定になる。
したがって、それぞれの光ファイバ103の直径に合わせたファイバクランプ119を順々に並べる場合は、把持部分が長くなり、装置は大型化してしまう上に、部品点数も増えるのでコストも上がるという問題点があった。
また、小径の光ファイバ103の場合は、図15(C)に示されているように後部の浅いV溝107とファイバクランプ121だけで保持するので光ファイバ103の先端部がV溝107の底部に押さえつけられないために光ファイバ103の先端部が上方へ跳ね上がる恐れがあるという問題点があった。
また、第2及び第3の従来の光ファイバ端部の保持方法においては、いずれも、光ファイバ103を保持するV溝107や押圧部材の形状および構造が複雑となり、製造コストが増大してしまうという問題点があった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明の光ファイバ端部の保持方法は、支持台のV溝に載置された光ファイバの端部を押圧保持する光ファイバ端部の保持方法において、
少なくとも一対のアームの先端面における前記V溝の幅方向の外側の側縁が、前記V溝の対向する内壁に沿ってV溝の底部に向けて摺動するように前記各アームを移動せしめ、前記各アームの先端面を前記V溝に載置された光ファイバの両側面に当接して、前記光ファイバの端部を前記V溝に押圧保持することを特徴とするものである。
この発明の光ファイバ端部の保持装置は、光ファイバの端部を載置するV溝を備えた支持台と、
前記V溝に載置された光ファイバの端部を押圧する先端面を備えた少なくとも一対のアームと、前記各アームの先端面における前記V溝の幅方向の外側の側縁が前記V溝の対向する内壁に沿ってV溝の底部に向けて摺動可能に前記側縁を前記V溝の内壁間に位置すべく前記各アームを支持し、且つ前記各アームを前記V溝に載置された光ファイバを押圧すべく前記V溝に向けて移動可能なクランプ本体と、からなるファイバクランプと、
を有していることを特徴とするものである。
また、この発明の光ファイバ端部の保持装置は、前記光ファイバ端部の保持装置において、前記各アームの上端部が、前記クランプ本体に回動可能に軸承され、且つV溝の幅方向の外側に向けて前記各アームがそれぞれ常時付勢されていることが好ましい。
また、この発明の光ファイバ端部の保持装置は、前記光ファイバ端部の保持装置において、前記各アームが、前記V溝の対向する内壁に沿って撓み可能な弾性部材で構成していることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明の光ファイバ端部の保持方法によれば、外径が異なる光ファイバをV溝の底部に保持する場合、光ファイバの外径に関わらず、ファイバクランプを取り変えることなく、光ファイバの端部を保持できるので、光ファイバの外径に合わせたファイバクランプを数種類そろえる必要がない。
しかも、光ファイバの外径が変わるたびにファイバクランプの交換作業をしないので、光ファイバを接続するにあたり、段取り作業を簡単にできるために作業性が飛躍的に良くなり、光ファイバ融着接続作業コストも低減できる。
また、光ファイバを保持するV溝やファイバクランプの形状および構造が複雑にならないので、製造コストを低減できる。
また、V溝の底部まで光ファイバをアームにて保持するので、光ファイバの跳ね上がりが生じること無く、光ファイバを保持できる。
この発明の光ファイバ端部の保持装置によれば、上記の方法と同様の効果があり、外径が異なる光ファイバをV溝の底部に保持する場合、少なくとも一対のアームの先端面の側縁が前記V溝の対向する内壁に沿ってV溝の底部に向けて摺動するように前記各アームを移動せしめ、前記各アームの先端面を前記V溝に載置された光ファイバの両側面に当接するので、光ファイバの外径に関わらず、ファイバクランプを取り変えることなく、光ファイバの端部を保持できるから、光ファイバの外径に合わせたファイバクランプを数種類そろえる必要がない。
しかも、光ファイバの外径が変わるたびにファイバクランプの交換作業をしないので、光ファイバを接続するにあたり、段取り作業を簡単にできために作業性が飛躍的に良くなり、光ファイバ融着接続作業コストも低減できる。
また、光ファイバを保持するV溝やファイバクランプの形状および構造が複雑にならないので、製造コストを低減できる。
また、V溝の先端部まで光ファイバを少なくとも一対のアームにて保持するので、光ファイバの跳ね上がりが生じること無く、光ファイバを保持できる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
この第1の実施の形態に係る光ファイバ端部の保持装置は、光ファイバを接続する際に、接続すべき光ファイバの端面同士を接し合わせた後に、両者を加熱溶着する光ファイバ融着接続機に用いられている。なお、この発明に適用される光ファイバとは、裸光ファイバ、光ファイバ素線、光ファイバ心線からなるものである。以下、この明細書では単に「光ファイバ」と称している。
図7を参照するに、光ファイバ融着接続機1は、一対の光ファイバ3の先端を互いに突合わせるために位置決めする突合わせ用V溝5を有する突合わせ部7と、この突合わせ部7の両側で前記一対の光ファイバ3をそれぞれ位置決めして把持する光ファイバ端部の保持装置9と、この保持装置9の両側に前記光ファイバ3の後方側をさらに把持する光ファイバ把持部11が設けられている。
なお、この実施の形態では光ファイバ3としては光ファイバ心線3Aが用いられており、光ファイバ心線3Aの先端側はシース材が除去されて口出しされて裸光ファイバ3Bがむき出しになっている。この実施の形態では、上記の光ファイバ把持部11で光ファイバ心線3Aが把持され、上記の光ファイバ端部の保持装置9で裸光ファイバ3Bが保持されるように構成されているが、光ファイバ端部の保持装置9で光ファイバ心線3Aを把持するようにしても構わない。以下、各光ファイバ心線3A及び裸光ファイバ3Bは単に「光ファイバ3」として説明する。
上記の突合わせ部7はほぼ四角形状のブロックで、このブロックの図7において左右方向のほぼ中央には幅方向(図7において上下方向)に向けて横溝13が設けられている。この横溝13の両側のブロック上面には前後方向(図7において左右方向)に向けて上記の光ファイバ3を位置決めすべく収めるための突合わせ用V溝5が設けられている。なお、両側のブロック上面の互いに対向する各V溝5の中心は、一直線上に配置されている。
また、横溝13の図7において上下方向の両側には突合わせ部7で互いに突き合わされた光ファイバ3を融着して接続するための光ファイバ溶融手段としての例えば一対のアーク放電電極15が設けられている。
図3及び図4を参照するに、この発明の第1の実施の形態に係る光ファイバ端部の保持装置9は、光ファイバ3の端部を載置するV溝17を備えた支持台19と、前記V溝17に載置された光ファイバ3の端部を押圧する先端面21を備えた少なくとも一対のアーム23と、前記各アーム23の先端面21における前記V溝17の幅方向の外側の側縁25(図1参照)が前記V溝17の対向する内壁に沿ってV溝17の底部に向けて摺動可能に前記各アーム23を前記V溝17の内壁に対向して支持し、且つ前記各アーム23を前記V溝17に載置された光ファイバ3に向けて移動せしめるクランプ本体27と、からなるファイバクランプ29と、から構成されている。
なお、上記の支持台19は、図示しない昇降駆動装置により光ファイバ3としての裸光ファイバ3Bを保持する場合と、光ファイバ3としての光ファイバ3心線3Aを保持する場合の両方を行えるように上下動自在に設けられている。
また、光ファイバ融着接続機1の基台には可動部材としての例えばクランプアーム31が回動自在に設けられており、前記クランプアーム31の先端部に設けた摺動穴部33には可動部材の一部を構成する押圧軸35が図3において上下方向に摺動自在に保持されていて、上記の押圧軸35に支軸37を介して前記ファイバクランプ29のクランプ本体27がぶら下がっている。
なお、前記押圧軸35は、図3において上部側が上記の摺動穴部33に摺動する摺動面を形成し、且つ上部に開口部39を有する円筒形状をなしており、上端部の外周には摺動穴部33の上端面に当接するフランジ部41が設けられており、押圧軸35の図3において下端部に凸状の球面43を形成している。また、押圧軸35は、押圧軸35の円筒内とクランプアーム31の上壁面との間に設けた圧縮スプリング45により、常時下方へ押し下げるように付勢されており、この付勢力は上記のフランジ部41が摺動穴部33の上端面に当接して停止されている。
また、前記ファイバクランプ29のクランプ本体27は縦断面四角形状をなすブロック形状であり、上述した各アーム23が前記クランプ本体27の下部に設けられており、図3及び図4において上端面には上記の押圧軸35の凸状の球面43に嵌合する凹状の球面47が備えられている。なお、凹状の球面47は曲率半径が凸状の球面43より若干大きく形成されている。
さらに、上記のクランプ本体27は、前記凹状の球面47を押圧軸35の凸状の球面43に嵌合させた状態で押圧軸35に支軸37を中心にして前記V溝17の長手方向と同じ方向に回動自在に軸承されている。しかも、上記のクランプ本体27は、押圧軸35の下端部に支軸37を介してぶら下がっている状態である。
したがって、光ファイバ3を押さえる前のファイバクランプ29は、圧縮スプリング45とクランプ本体27とアーム23の自重により、押圧軸35の凸状の球面37とクランプ本体27の凹状の球面39の接触部を介してクランプ本体27の両側の斜面がV溝17に嵌合する方向の下方へ常時付勢されるように力が加えられていることになる。
図1及び図2を併せて参照して、上記のファイバクランプ29について詳しく説明する。
上記の少なくとも一対のアーム23としては、この第1の実施の形態では、クランプ本体27の図1及び図2において左側に2つの左アーム23Lと、右側に1つの右アーム23Rとで、合計3つのアーム23が前後方向(図1の紙面に対して垂直方向、図2において上下方向)にずれて左右(図1及び図2において左右)に向き合うように設けられている。しかし、前後方向にずれて左右に向き合う一対のアーム23L,23Rであっても、あるいは前後方向にずれて左右に向き合う4つ以上のアーム23L,23Rで構成されても構わない。
クランプ本体27の下部には、上記の各アーム23L,23Rの上部を挿入可能な切欠き部49が設けられている。すなわち、クランプ本体27の図1及び図2において左側に2つの左アーム23Lを挿入するための切欠き部49と、右側に1つの右アーム23Rを挿入するための切欠き部49が、図2に示されているように前後方向に千鳥状に交互に設けられている。各アーム23L,23Rがそれぞれ対応する切欠き部49に挿入され、且つ各アーム23L,23Rの上部が支軸51によりクランプ本体27に軸承されて、各アーム23L,23Rの下端側がV溝17の幅方向と同じ方向に回動自在に設けられている。
さらに、上記の各アーム23L,23Rは、光ファイバ3を把持する前の状態では、切欠き部49との間に設けた付勢手段としての例えば圧縮スプリング53により、図1の二点鎖線で示されているように、各アーム23L,23Rの先端面21におけるV溝17の幅方向の外側の側縁25が前記V溝17の内壁間に位置するようにして、V溝17の幅方向の外側に向けて常時付勢されている。例えば、アーム23L,23Rの先端面21の外側の側縁25の間隔Aは、V溝17の開口部の幅Bよりも狭くなるように構成されている。
なお、上記の圧縮スプリング53の付勢力は、アーム23L,23RをV溝17の幅方向の外側に広げるだけの力とし、ファイバクランプ29の自重もしくは上方からの押圧力で縮む程度に設定されている。
なお、上記のようにアーム23L,23RをV溝17の幅方向の外側に広げるための付勢手段は、上記の圧縮スプリング53に限らず、例えばクランプ本体27の外側に設けた支持部材により引張スプリングを介して外側へ引っ張ると共に上記のように各アーム23L,23Rの先端面21におけるV溝17の幅方向の外側の側縁25がV溝17の内壁間に入るようにストッパで規制するように構成しても良い。あるいは、他の方法であっても構わない。
上記構成により、クランプアーム31を回動してクランプアーム31の先端部が支持台19のV溝17に対して下降すると、図1において二点鎖線に示されているように、各アーム23L,23Rの先端面21の外側の側縁25がV溝17の対向する内壁面に接触する。図3に示されているように、クランプアーム31が圧縮スプリング45の付勢力に抗してさらに下降することにより、押圧軸35が圧縮スプリング45の付勢力により押圧されるので、クランプ本体27が押圧軸35の凸状の球面37とクランプ本体27の凹状の球面39の接触部を介してV溝17を下方へ押圧することなる。
すると、クランプ本体27と各アーム23L,23Rは図1の二点鎖線の状態から実線の状態へと下降することになる。すなわち、各アーム23L,23Rは、圧縮スプリング53により各アーム23L,23Rの先端面21がV溝17の幅方向の外側に向けて常時付勢されているが、この付勢力に抗して支軸51を中心に回動して各アーム23L,23Rの先端面21の外側の側縁25がV溝17の内壁に沿ってV溝17の底部に向けて摺動しながら下降し、各アーム23L,23Rの先端面21が光ファイバ3の図1において左斜め上と右斜め上の両側面に当接して、前記光ファイバ3の端部をV溝17の底部に押圧保持することになる。
このとき、特に、この第1の実施の形態では、図2に示されているように左右に合計3つのアーム23L,23Rが前後方向に千鳥状に交互に設けられているので、例えば、2つの左アーム23Lが光ファイバ3の左斜め上の側面をV溝17の底部に向けて押圧し、この2つの左アーム23Lの前後方向の間で、1つの右アーム23Rが光ファイバ3の右斜め上の側面をV溝17の底部に向けて押圧するので、光ファイバ3の跳ね上がりが確実に押さえられることになる。
図1は大径の光ファイバ3の端部を押圧保持する場合を示しているが、小径の光ファイバ3の場合も同様にしてV溝17の底部に押圧保持される。すなわち、図5に示されているように、クランプ本体27と各アーム23L,23Rが図5の二点鎖線の状態から実線の状態へと下降するとき、各アーム23L,23Rは、圧縮スプリング53の付勢力に抗して回動して前記各アーム23L,23Rの先端面21の外側の側縁25がV溝17の内壁に沿ってV溝17の底部に向けて摺動しながら下降する。各アーム23L,23Rの先端面21が小径の光ファイバ3の両側面に当接して、前記光ファイバ3の端部がV溝17の底部に押圧保持される。
以上のことから、外径が異なる光ファイバ3をV溝17の底部に保持する場合、光ファイバ3の外径に関わらず、ファイバクランプ29を取り変えることなく、光ファイバ3の端部を保持できるので、従来のように光ファイバ3の外径に合わせたファイバクランプ29を数種類そろえる必要がない。しかも、光ファイバ3の外径が変わるたびにファイバクランプ29の交換作業をする必要がないため、光ファイバ3の接続する際の段取り作業を簡単にできるために作業性が飛躍的に良くなり、光ファイバ融着接続作業コストも低減できる。
また、光ファイバ3を保持するV溝17やファイバクランプ29の形状および構造が複雑にならないので、製造コストを低くできる。
また、V溝17の底部まで光ファイバ3を少なくとも一対のアーム23にて保持するので、光ファイバ3の跳ね上がりが生じること無く、光ファイバ3を保持できる。
次に、この発明の第2の実施の形態に係る光ファイバ端部の保持装置9について図面を参照して説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付して説明する。
図6を参照するに、第1の実施の形態と主として異なる点は、ファイバクランプ55のクランプ本体57に設けた少なくとも一対のアーム59が、撓み可能な弾性部材で構成されていることにある。他は同様である。
上記のクランプ本体57は、第1の実施の形態のクランプ本体27とほぼ同様であり、異なる点は各アーム59の装着状態にある。
上記の少なくとも一対のアーム59としては、この第2の実施の形態では、クランプ本体57の図6において左側に2つの左アーム59Lと、右側に1つの右アーム59Rとで、合計3つのアーム59が前後方向(図6の紙面に対して垂直方向)にずれて左右(図6において左右)に向き合うように設けられている。しかし、前述した第1の実施の形態と同様にこれに限定されない。
上記の各アーム59L,59Rは、V溝17の対向する内壁に沿って撓み可能な弾性部材で構成されており、この弾性部材としては例えばゴムやウレタンゴム等の樹脂、あるいはその他の弾性部材が用いられる。図6の二点鎖線に示されているように各アーム59L,59Rの上部がクランプ本体57の下部に固定されており、各アーム59L,59Rの下部がクランプ本体57の下面から下方へ突出している。
例えば、クランプ本体57の下部には、上記の各アーム59L,59Rの上部を挿入可能な穴部61が設けられており、各穴部61に挿入された各アーム59L,59Rは、例えば図示しない固定ねじなどの固定具により固定されている。
しかも、各アーム59L,59Rは、図6の二点鎖線で示されているように、各アーム59L,59Rの先端面63におけるV溝17の幅方向の外側の側縁65が前記V溝17の内壁間に入るように位置している。第1の実施の形態と同様に、例えば、アーム59L,59Rの先端面63の外側の側縁65の間隔Aは、V溝17の開口部の幅Bよりも狭くなるように構成されている。
なお、各アーム59L,59Rの弾性力は、特にアーム59L,59RをV溝17の幅方向の外側に広げる方向の付勢力が、ファイバクランプ55の自重もしくは上方からの押圧力で前記V溝17の幅方向の内側に撓む程度に設定されている。
上記構成により、クランプアーム31を回動してクランプアーム31の先端部が支持台19のV溝17に対して下降すると、図6において二点鎖線に示されているように、各アーム59L,59Rの先端面63の外側の側縁65がV溝17の対向する内壁面に接触する。クランプアーム31が各アーム59L,59Rの弾性力に抗してさらに下降することにより、クランプ本体57と各アーム59L,59Rは図6の二点鎖線の状態から実線の状態へと下降することになる。
すなわち、各アーム59L,59Rの弾性力(各アーム59L,59Rの先端面63がV溝17の幅方向の外側に向けた付勢力)に抗して各アーム59L,59Rの先端面63の外側の側縁65がV溝17の内壁に沿ってV溝17の底部に向けて摺動するようにして各アーム59L,59Rが撓みながら下降し、各アーム59L,59Rの先端面63が光ファイバ3の図6において左斜め上と右斜め上の両側面に当接して、前記光ファイバ3の端部をV溝17の底部に押圧保持することになる。図6は小径の光ファイバ3の端部を押圧保持する場合を示しているが、大径の光ファイバ3の場合も同様にしてV溝17の底部に押圧保持される。
以上のように、光ファイバ3の外径に関わらず、ファイバクランプ55を交換することなく、光ファイバ3の端部を保持でき、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の効果となるので、詳しい説明は省略する。
この第1の実施の形態の光ファイバ端部の保持装置の部分的な正面図である。 図1の矢視II−II線の平面図である。 この第1の実施の形態の光ファイバ端部の保持装置を示す縦断面図である。 図3の矢視IVの部分的な側面図である。 図1の光ファイバ端部の保持装置を用いて、小径の光ファイバを保持するときの状態説明図である。 この第2の実施の形態の光ファイバ端部の保持装置の部分的な正面図である。 この実施の形態に係る光ファイバ融着接続機の平面図である。 第1の従来の光ファイバ端部の保持方法を概略的に示すもので、大径の光ファイバを保持するときの状態の縦断面図である。 第1の従来の光ファイバ端部の保持方法で小径の光ファイバを保持するときの状態の縦断面図である。 第1の従来の光ファイバ端部の保持方法で小径の光ファイバを保持するときの不具合状態を示す縦断面図である。 (A)〜(C)は、第1の従来の光ファイバ端部の保持方法で大径の光ファイバを保持するときの不具合状態を示す縦断面図である。 (A),(B)は、第2の従来の光ファイバ端部の保持方法を概略的に示す斜視図である。 第3の従来の光ファイバ端部の保持方法を概略的に示す斜視図である。 (A)は、第2の従来の光ファイバ端部の保持方法で小径の光ファイバを保持するときの不具合状態を示す縦断面図であり、(B)は、大径の光ファイバを保持するときの不具合状態を示す縦断面図である。 (A)〜(C)は、第3の従来の光ファイバ端部の保持方法で光ファイバを保持するときの不具合状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 光ファイバ融着接続機
3 光ファイバ
5 突合わせ用V溝
7 突合わせ部
9 光ファイバ端部の保持装置(第1の実施の形態の)
11 光ファイバ把持部
15 放電電極(光ファイバ溶融手段)
17 V溝
19 支持台
21 先端面
23,23L,23R アーム(第1の実施の形態の)
25 側縁
27 クランプ本体(第1の実施の形態の)
29 ファイバクランプ(第1の実施の形態の)
31 クランプアーム(可動部材)
49 切欠き部
51 支軸
53 圧縮スプリング(アーム23の付勢手段)
55 ファイバクランプ(第2の実施の形態の)
57 クランプ本体(第2の実施の形態の)
59,59L,59R アーム(第2の実施の形態の)
63 先端面
65 側縁

Claims (4)

  1. 支持台のV溝に載置された光ファイバの端部を押圧保持する光ファイバ端部の保持方法において、
    少なくとも一対のアームの先端面における前記V溝の幅方向の外側の側縁が、前記V溝の対向する内壁に沿ってV溝の底部に向けて摺動するように前記各アームを移動せしめ、前記各アームの先端面を前記V溝に載置された光ファイバの両側面に当接して、前記光ファイバの端部を前記V溝に押圧保持することを特徴とする光ファイバ端部の保持方法。
  2. 光ファイバの端部を載置するV溝を備えた支持台と、
    前記V溝に載置された光ファイバの端部を押圧する先端面を備えた少なくとも一対のアームと、前記各アームの先端面における前記V溝の幅方向の外側の側縁が前記V溝の対向する内壁に沿ってV溝の底部に向けて摺動可能に前記側縁を前記V溝の内壁間に位置すべく前記各アームを支持し、且つ前記各アームを前記V溝に載置された光ファイバを押圧すべく前記V溝に向けて移動可能なクランプ本体と、からなるファイバクランプと、
    を有していることを特徴とする光ファイバ端部の保持装置。
  3. 前記各アームの上端部が、前記クランプ本体に回動可能に軸承され、且つV溝の幅方向の外側に向けて前記各アームがそれぞれ常時付勢されていることを特徴とする請求項2記載の光ファイバ端部の保持装置。
  4. 前記各アームが、前記V溝の対向する内壁に沿って撓み可能な弾性部材で構成していることを特徴とする請求項2記載の光ファイバ端部の保持装置。
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