JP5102903B1 - 封着式のファスナー付き袋口構造及びこれを備えた連続袋体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 係止口部の開口作業の手間や、係止口部内(ファスナー帯内面或いはファスナー構造)への収容物の付着ないし引っかかりを回避して、収容作業及び封着作業をそれぞれ効率的に及び確実に行い、これによって収容後の体裁がよく、また、係止不良による漏れがない袋口構造を構成する。
【解決手段】
互いに重ねられ両側部同士が連なって構成された2枚の袋シート11,12間に、一対のファスナー帯31,32と、一対のファスナー帯31,32のいずれか一方に固定された中間シート片4が設けられる。中間シート片4に固定された一方のファスナー帯32/31と、その外面側に対向する一方の袋シート11/12とはそれぞれ、ファスナー構造21/22よりも袋口上方へ延出形成され、前記延出形成された対向各面に、内容物収容後の封着を行う前記封着領域5Aが設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、重なり合うシートによって構成される袋において、袋内への内容物の収容後に袋口を封着する袋口構造であって、特に、封着後に再開封可能なものに関する。また、前記袋口構造を備えた封着前の袋が複数単位連接されてなる連続袋体に関する。
従来、充填開口部とは別に再封可能な取り出し開口部を設けたジッパー付き包装袋として、一方の本体フィルムに横方向の二本の互いに平行な折り曲げ線により折り曲げられ外方に突出するつまみ部が形成され、つまみ部の内側の折り曲げ線近傍にはつまみ部を横方向に引き裂き生じる開口予定部が設けられ、つまみ部を有する本体フィルムの内側には係合突起を有する狭幅テープが熱融着され、狭幅テープの内側に係合凹部を有する広幅テープが本体フィルムと熱融着され、狭幅テープと広幅テープは内側に設けられた係合突起と係合凹部からなる咬合具により再封可能に嵌合されたものが開示される(特許文献1参照)。
また従来、米などの粒状物を封入した後に開閉自在とするためのジッパー付収納袋の製造方法として、2枚のプラスチック製の長尺シート体の間に、雄部と雌部により相互に着脱自在な2枚のジッパー半体から成るジッパーを、該ジッパーの雄部と雌部を閉じた状態で、上記2枚の長尺シート体の間に所定間隔部をもって上記シート体の幅方向に差込むジッパー差込工程と、第1ガイド部材・第2ガイド部材の少なくとも一方を受け部材として、熱盤を押圧しつつ上記ジッパー半体を上記シート体に融着するジッパー融着工程と、上記ジッパー融着工程の後に、上記シート体に長手方向の送りを与えることにより、該シート体を下流側の上記第2ガイド部材にガイドさせて上記ジッパーを開くジッパー開離工程と、開いた上記ジッパーを上ロール及び下ロールにて挟圧して閉じると共にジッパー融着部の近傍を融着するボトム融着工程を有する方法が開示される(特許文献2参照)。この製造方法によれば、長尺シート体を間欠的に送りながら、ジッパーを長尺シート体の幅方向に融着することができる。従って、その後、自動封入装置にて内容物を能率的に封入することができる、とされる。特にこの収納袋の第二の実施形態は、シート体とジッパー半体とが重なる部分に、融着部と、収納袋の内外を通気可能とする非融着部を交互に設けており、非融着部をスロート部としている。
これらのジッパー付き収納袋は、収納袋内への内容物の収納後に、ジッパー付きの袋口の上端を熱融着(ヒートシール)によって封着した収納状態として収納袋を販売し、収納袋を購入したユーザーは、この収納状態の収納袋の袋口のうちジッパーを残して、熱融着(ヒートシール)部のみを切り離して開封し、開封後はジッパーによって袋口を再開封可能とする。
特開2000−219252号公報 特許4495737号公報
しかしながら、上記従来の収納袋はいずれも、ジッパー付きの口部を開いて内容物を収容し、当該口部の上部を熱融着によって封着(封止)するものであり、この構造では、内容物の収容時に、ジッパー係止された口部を開口する工程が必要となる。このため、パッカー機をはじめとする汎用の収容機器では収容単位毎にジッパーを係止解除させる開口作業が手間となり、或いはジッパーを係止解除して開口するための特殊な機械機構を要し、収容作業を効率的に行い得なかった。
また、係止解除したジッパー付きの口部から液状または粒状の内容物を収容し封着する工程においては、収容物が、係止口部内のジッパー構造或いは熱融着部へ付着して外観が汚染されたり、或いはジッパー構造或いは熱融着部へ挟まって残った状態となることがある。このような状態は、収容後の係止口部の体裁に欠けるものであり、封着部分の封着不良やジッパー構造の係止不良を引き起こすことがある。このため、封着作業を効率的に或いは確実に行い得なかった。
そこで本発明は、係止口部の開口作業の手間や、係止口部内(ファスナー帯内面或いはファスナー構造)への収容物の付着ないし引っかかりを回避して、収容作業及び封着作業を効率的に或いは確実に行い、これによって封着後の体裁がよく、また、係止不良による漏れがない袋口構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下(1)〜(7)の構成を採用している。
(1)本発明の封着式のファスナー付き袋口構造は、
互いに重ねられた2枚の袋シート11/12の両側部同士が連なって構成された袋口において、各袋シート11/12間に、
互いに係止可能なファスナー構造21、22を有して口幅方向に伸長した一対のファスナー帯31,32と、一対のファスナー帯31,32のいずれか一方に固定された中間シート片4とが設けられ、
袋内への内容物収容後に、袋口の口幅全体に亘るシート同士が、対向する所定の封着領域5Aにて封着される封着式の袋口構造であって、
前記いずれか一方のファスナー帯32/31に固定された中間シート片4と、当該一方のファスナー帯32/31の外面側に対向する一方の袋シート11/12とは、それぞれ、前記固定されたファスナー帯31/32のファスナー構造21/22よりも袋口上方へ延出形成され、
中間シート片4に固定されていない他方のファスナー帯31/32は、その外面側に対向するいずれか他方の袋シート11/12の内面と融着固定され、
前記延出形成された対向各面に、内容物収容後の封着を行う前記封着領域5Aが設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、一対のファスナー帯はそれぞれ、他方の袋シート及び中間シート片4のそれぞれに固定され、また内容物の収容後には、中間シート片4と一方の袋シートとの対向面を封着領域として封着されることとなる。そしてこのような構成であれば、封着前には、一対のファスナー帯間の係止口部のほかに、中間シート片4と一方の袋シートとの間に封着前のみの解放口部が形成され、この開放口部を使って内容物を収容時することができる。係止口部とは別の解放口部のみを使って収容することで、係止口部の開口作業や、係止口部内(ファスナー帯内面或いはファスナー構造)への収容物の付着や引っかかりを回避することができる。このため収容作業及び封着作業がそれぞれ効率的に及び確実に行われ、従って収容後の体裁がよく、また、ファスナー構造の係止不良による漏れがない袋を構成することができる。
(2)前記袋口構造において、前記中間シート片4、並びに前記一方及び他方の袋シート11/12は、いずれも前記封着領域より袋口上方へ延出形成され、
前記他方の袋シートと中間シート片4同士は、前記延出形成先において全幅に亘って連接されてなり、
かつ、前記封着領域よりも上方における少なくともいずれかの袋シート外面には、封着後に開封するための開封表示OEが施され、
内容物収容及び封着領域への封着後に、前記開封表示にしたがって、一方及び他方の袋シート、並びに中間シート片4を口幅方向に纏めて上下に切り離すことで開封され、前記ファスナー構造の係止によって再封可能な開封口が形成されることが好ましい。
(3)前記いずれかの袋口構造において、中間シート片4、並びに前記一方及び他方の袋シート11/12は、いずれも前記封着領域より袋口上方へ延出形成されると共に、
これらのうち対向するシート/シート片同士はそれぞれ、前記延出形成先において全幅に亘って連接されてなり、
このうち少なくとも中間シート片4と他方の袋シートとの間には、前記延出形成部分のシート面またはシート同士の連接部において、袋外部へ連通する一又は複数の脱気孔HOが設けられることが好ましい。
(4)上記いずれか記載の封着式のファスナー付き袋口構造において、封着領域における中間シート片4と一方の袋シートとの封着は、熱融着によるものであり、
中間シート片4と他方の袋シートとの対向面の少なくともいずれかであって前記封着領域と重なる部分には、予め口幅方向全体に亘って、熱融着を回避するための断熱処理構造が施されることが好ましい。
ここでいう断熱処理構造とは、中間シート片4と他方の袋シートとの対向面の少なくともいずれかに断熱剤(断熱インキ等)を層形成すること、断熱材を貼り付けること、断熱材を介設することのいずれも含む。なお後述の実施例では、中間シート片4と他方の袋シートとの対向面のうちの片側のみに、断熱材からなるテープを貼り付けてなる。
封着領域では一方の袋シート、他方の袋シート、及びその間の中間シート片4からなる3枚のシートが重なる。このうちの2枚(一方の袋シートと中間シート片4)の間を外部から熱融着しようとすると、熱盤による融着熱が他方の袋シート側へ伝わってしまわないような断熱回避機構が融着機器にて別途必要となる。これに対し、上記構成によって、封着領域として重なる3枚のうち封着を行わない対向面間に予め封着防止処理を施すことで、断熱回避機構を別途用いることなく、3枚を重ね合わせたまま、片側の対向面間のみを熱融着することが可能となる。これによって余分な手間や特別な装置を用いることなく、収容後の封着作業を効率的に行うことができる。
(5)上記いずれか記載の封着式のファスナー付き袋口構造において、断熱処理構造は、中間シート片4のうち前記他方の袋シートとの対向面に、前記封着領域と重なる幅の耐熱テープが口幅方向に亘って貼付けられてなり、
前記耐熱テープのうち袋口下方のテープ端部には、中間シート片4と非貼付け状態のまま重なる非着領域が設けられ、
この非着領域における中間シート片4には、袋内を連通する一又は複数の通気孔HU/Hが設けられると共に、
前記封着領域よりも袋口上方における他方の袋シートには、袋外部へ連通する脱気孔HO(HO1)/Hが設けられることが好ましい。
上記構成によれば、中間シート片4と重なりあったテープ端部が通気孔HUの蓋部となり、蓋部が開くことで通気孔HUが開口して、袋の収容領域が、ファスナー帯よりも上部において他方の袋シートと中間シート片4とに挟まれた袋口の片側空間(例えば図11の左上のシート間部分)へと通気される。この袋口の片側空間は、他方の袋シートに設けられた脱気孔HOによって外部連通しており、従って袋の収容領域は、蓋部開閉される袋口の片側空間を介して外部連通した状態となる。このため外部から収容領域内へ埃、水等の汚染物が侵入しにくく、収容物の収容状態を衛生的に保つことができる。この構成を有する袋は、例えば後述の実施例3が相当する。
(6)本発明の連続袋体は、前記いずれか記載の袋口構造を各袋の上部に有し、袋口近傍の幅方向のカットラインCLを境として複数の袋単位が縦連接された連続袋体であって、
一の袋単位の袋口構造を構成する中間シート片4が、前記延出部よりもさらに上方へ延出したのちに折り返され、かつ、折り返された両外面が2枚の袋シートそれぞれの内面に融着されることで、隣接する他の袋単位の袋口構造の袋底構造を構成してなることを特徴とする。
連続袋体は、カットラインCLを境としてカットされることで、袋単位毎に分離される。このとき、各袋単位の袋底が、前記中間シート片4のさらに上方への延出片によって構成されることとなる。そして上記連続袋体を幅方向のカットラインCLでカットするだけで、一方のカット先に、中間シート片4をマチ底とするマチ底付きの袋底構造が形成されると共に、他方のカット先に、中間シート片4及び一方の袋シートを開放端とする開放口を有した袋構造が形成されることとなる。中間シート片4の延設、延設先での折り返し、及び折り返し部分の面融着によって、縦方向に連接される下側の袋の袋口構造と上側の袋の袋底構造とを、一体的にかつ同時に構成することとなり、生産性に優れると共にカットラインCLでのカットした後の各袋を、比較的強固な構造ものとして得ることができる。
(7)或いは本発明の連続袋体は、前記いずれか記載の袋口構造を各袋の上部に有し、袋の両側辺近傍に沿う縦方向のカットラインCLを境として複数の袋単位が横連接された連続袋体であって、
各袋単位の袋底部が、重ねられた袋シート同士の幅方向の連接部によって連接され、幅方向の折り辺4Fを有して折り曲げ形成されることを特徴とする。
本発明は上記手段を講じており、ファスナー構造の片側と連なる中間シート片4によって袋内を2つに仕切っており、内容物の収容ないし封着工程における封着口と、封着部のカット後における再開封可能なファスナー構造口とを別々に有するものとしている。これにより、ファスナー構造口を用いることなく封着口のみを用いて内容物の収容及び封着を行うことで、係止口部の開口作業の手間や、係止口部内(ファスナー帯内面或いはファスナー構造)への収容物の付着ないし引っかかりを回避することができるものとなった。また、収容作業及び封着作業を効率的に或いは確実に行うことができ、封着後の体裁がよく、また、係止不良による漏れがない袋口構造、或いはこれを備えた連続袋体を提供することとなった。
実施例1の連続袋体(連接状態)の2区間半部分の正面図。 実施例1の連続袋体をカットラインCLで切り離した状態の正面図。 図1の連続袋体(連接状態)の連接部付近の要部中央縦断面図。 実施例1の袋口構造の、封着前の収容状態を示す要部中央縦断面図。 実施例1の袋口構造の封着後状態を示す要部中央縦断面図。 実施例1の袋口構造をオープンラインで切り離した開封状態を示す要部中央縦断面図。 実施例2の連続袋体をカットラインCLで切り離した状態の正面図。 実施例2の連続袋体(連接状態)の連接部付近の要部中央縦断面図。 実施例3の連続袋体をカットラインCLで切り離した状態の正面図。 実施例3の連続袋体(連接状態)の連接部付近の要部中央縦断面図。 実施例3の袋口構造の、封着前の収容状態を示す要部中央縦断面図。 実施例4の連続袋体(連接状態)の3区間余部分の正面図。 実施例4の袋の構造を示す、中央破断部分の拡大斜視図。 実施例4の袋の封着後の状態を示す斜視図。 実施例5の袋口構造を有する収容袋の、封着前の収容状態を示す要部中央縦断面図。
本発明を実施するための最良の形態として、実施例1(図1〜図6)、実施例2(図7、図8)、実施例3(図10、図11)、実施例4(図12〜図14)、及び実施例5(図15)として示す図と共に説明する。いずれの実施例でも本発明の袋体は、互いに重ねられた2枚の矩形の袋シート11/12の袋底と袋側辺とによって上部を除く三方収納部を構成すると共に、上部に接着又は融着によって封着可能な袋口構造を有する。また、各実施例の袋体は、上下辺又は左右辺に沿うカットラインCLを境界として縦方向または横方向のいずれかに連接して複数袋が連続構成された連続袋体からなる前状態を有し、内容物の収容及び袋口の封着時にカットラインCLで切り離して袋体単位ずつ枚葉分離するものとしている。また、連続袋体からなる前状態を有さず、袋単位ずつ枚葉形成された袋体からなるものでもよい。
また、本発明の実施例1ないし4の袋口構造はいずれも、互いに係止可能なファスナー構造21、22を有して口幅方向に伸長した一対のファスナー帯31,32と、一対のファスナー帯31,32のいずれか一方に固定された中間シート片4とが設けられ、この中間シート片4によって口部が袋シート11/12の重なり方向への2つの空間部分に仕切られる(図3〜図5等)。
(中間シート片4)
ここで、中間シートとファスナー帯とは、共に袋口の口幅方向に亘って同じ長さからなり、互いに固定されて各袋シート11・12間に挟設される。中間シート片4は、面融着されたファスナー帯のファスナー構造よりも袋口上方へ延出した延出部を、袋口の口幅全体に亘って有している。中間シート片4は、一対のファスナー帯31/32のうち、内側に位置する一のファスナー帯31に固定されると共に、その固定部よりも袋口上方へ延出形成される。この固定は、溶融材同士の熱融着、接着剤による接着のいずれによるものも含む。また、断面視にて内側に位置する一のファスナー帯31の帯幅をあらかじめ片側へ延出形成させ、中間シート片4をこの延出形成部分に固定したものでもよい。熱融着又は接着による場合、中間シート片4は、ファスナー帯の外面のうちファスナー構造21,22部分を除く上半部と下半部に分けて接着されてもよく(実施例1及び2・図3〜図6、図8)、あるいは、一のファスナー帯31の内面のうちファスナー構造21部分を除く上半部にのみ接着されてもよい(実施例3・図10〜図11)。中間シート片4の上部は、カットラインCLよりも下部にて、他のファスナー帯32と固定された他の袋シートの上方延出部と連接固定されるものとしてもよい。この場合、カットラインCLでのカット後であってもオープンラインOLでのオープン前であれば、誤ってファスナー帯が開いたとしても外部からの汚染物の進入を防ぐことができる。
前記仕切られた2つのうち、ファスナー構造を有さない一方の袋シートと中間シートとの間(図3〜図5等の右側)に形成される空間部分が、袋内への内容物を収容する際に用いる封着口(収容口)である(図4の矢印の通過部分)。この封着口(収容口)は、内容物の収容後に、袋口の口幅全体に亘って対向するシート同士が所定の封着領域5Aにて封着される。本発明の袋体は、封着口が封着領域5Aにて封着されることで、内容物を袋内へ収納しかつ封止した収納状態となる。また封着領域5Aは、封着口のうち前記ファスナー帯のファスナー構造よりも上部近傍の領域にあり、当該領域の外部表示として、他方の袋シート12の外面には印刷による融着表示5Eが施される。ここで封着とは、熱融着(ヒートシール)によってシートの内面同士を接着して封をするものを意味しており、少なくとも、シート間に介設させた接着剤による接着、又は熱融着材からなるシート同士の熱融着(ヒートシール)のいずれも含む。
また前記仕切られた2つのうち、係止可能なファスナー構造をそれぞれ対向方向に有した他方の袋シートと中間シートとの間(図3〜図5等の左側)に形成される空間部分が、袋への内容物の収容かつ封着後に再封して使用するための開封口である。開封口は他方の袋シート及び中間シートがファスナー帯31,32の、熱融着部よりも上方への各延出形成部によって構成されるものである。実施例1〜4の開封口の各延出形成部は、その上端において全幅方向に熱融着または一体形成によって連接されてなり、封着時には上方開放していない(図4,5,11)。なおここでいう連接とは、連続形成された各シートの折り曲げによる一体形成、及び、熱融着材からなるシート同士の熱融着(ヒートシール)や接着による接合形成のいずれの形態をも含む。通常は、開封口の各シートの延出形成部同士が連接され、かつ収容口の各シートの延出形成部同士が封着された収納状態として、例えば図14に示す状態の各収納袋が店頭販売される。
この開封口は、熱融着部よりも上部のオープンラインOLに沿って袋口上端の部分を切り離すことによって、袋内への内容物の収容及び前期封着口の封着後に初めて開口可能とされる(図6)。オープンラインOLでの切り離し後には、ファスナー構造同士の係止を解除することで開封させることが可能となり、再係止させることで再封することが可能となる。収納袋を購入したユーザーは、この収納状態の収納袋の袋口のうち、融着領域よりも上方のオープンラインにて上端部を切り離して開封し、開封後はファスナー帯によって開封される再開封口によって収容物を取り出したり再収容したりする。以下、実施例の各構成につき詳述する。
図1〜図4に示す実施例1の連続袋体は、下記の袋口構造を各袋の上部に有し、袋口近傍の幅方向のカットラインCLを境として複数の袋単位が縦連接された連続袋体であって、一の袋単位の袋口構造を構成する中間シート片4が、前記延出部よりもさらに上方へ延出したのちに折り辺4Fにて折り返され、かつ、折り返された中間シート41,42の両外面が2枚の袋シート11,12それぞれの内面に融着されることで、隣接する上部の袋単位の袋口構造の袋底構造を構成してなる(図2、図3)。この連続袋体は、縦方向に連続形成した略同幅の2枚の長尺シート110/120が互いに重ねられ、係止状態の一対のファスナー帯31,32並びに中間シート片4が、長尺シートと交わる幅方向に挿入された後、2枚の長尺シートの両側部同士が縦方向一定幅の側部領域1Sで融着され、また幅方向に亘る底部領域1Bと袋端領域1Mで融着されることで、上下へ連続構成される(図1)。
底部領域1Bと袋端領域1Mの融着は幅及び高さ方向に連続する一領域からなる。ここで各袋シート11,12間の中間シート片40は、一のファスナー帯31との固定部よりも上方へ延出したのちに折り辺4Fにて上部で折り返され、一の中間シート延出片41及び他の中間シート延出片42を重畳構成する。これら一の中間シート延出片41及び他の中間シート延出片42の各外面と、各袋シートの内面同士が、底部領域1Bと袋端領域1Mとが連続した所定の一領域で熱融着される。そしてこの一領域が袋幅方向を直線的に亘るカットラインCLによって上下に分断されることで、それぞれ袋体の底部と袋端の融着部を構成する(図2)。カットラインCLの両側端には、袋シートの側部の融着領域の一部を横倒V字状に切り欠いたカット部CVが設けられ、また他の袋シート12の表面には、カットラインCLを示す表示線が破線様に形成される(図1、図2)。
なお底部領域1Bは下方に湾曲した2つの曲線ラインが底中央部1BCを上方屈曲部として連続形成された上縁を有する。この上縁形状によって、袋底として一の中間シート延出片41及び他の中間シート延出片42を押し広げたときに、袋幅中央の外方への余分な突出変形を抑えることができる。この底部領域の両側部には、所定の識別色にて矩形部形状に塗りつぶし着色された識別マーカーTEが形成される。識別マーカーTEは連続袋体における袋体の構成単位の機械用識別子として、カットラインCLの位置の判別、及び製品の溶着不良、外観不良といあった検品時に用いられる。実施例の識別マーカーTEは横長矩形領域となっており、識別マーカーTE周辺の重要な溶着状態をチェックしやすいものとしている。
また実施例1の断熱処理構造として、中間シート片4のうち前記他方の袋シートとの対向面に、封着領域5Aと重なる幅の耐熱テープ6が全口幅方向に亘って貼付けられてなる。この耐熱テープのうち袋口下方寄りのテープ部分には、両袋シートとともにシートの重なり方向へ円形に小貫通する脱気及び通気孔Hが、袋幅方向に散設形成される(図1〜図6)。脱気及び通気孔Hによって、収容前の袋内への余分な空気の残留を回避し、また内容物を外部通気させることができる。
実施例の一及び他のファスナー帯31,32は、互いに係止可能な一及び他のファスナー構造21、22を有して口幅方向に伸長して一対構成され、このうち外側に位置する他のファスナー帯32の外面と他の袋シート32の内面とが、ファスナー帯32の高さ方向のうちファスナー構造22部分を除く上半部と下半部に分けた2つの融着領域3Mにて熱融着される。また内側に位置する一のファスナー帯の外面と、ファスナー帯の下端と同位置の下端を有する中間シート片4の片面とが、同じくファスナー帯31の高さ方向のうちファスナー構造21部分を除く上半部と下半部に分けた2つの融着領域3Mにて熱融着される。
また、一方のファスナー帯31に固定された中間シート片4と、一方及び他方の袋シート11、12とが、それぞれ、袋シート11/12間に固定されたファスナー帯31/32よりも袋口上方へ延出形成される。また、中間シート片4に固定されていない他方のファスナー帯32は、その外面側に対向する他方の袋シート12の内面と融着固定され、一のファスナー帯31と係止状態となる。前記延出形成された対向各面には、上方への延出方向に沿って順に、脱気及び通気孔H,内容物収容後の封着を行う前記封着領域5A、オープンラインOL、上端融着領域1M,及び、カットラインCLが設けられる。
上記構造による図1、図3に示すような実施例1の連続袋体は、カットラインCLを境としてカットされることで、図2や図4に示すような袋単位毎に分離される。このとき、各袋単位の袋底が、前記中間シート片4のさらに上方への延出片によって構成されることとなる。そして上記連続袋体を幅方向のカットラインCLでカットするだけで、一方のカット先に、中間シート片4をマチ底とするマチ底付きの袋底構造が形成されると共に、他方のカット先に、中間シート片4及び一方の袋シートを開放端とする開放口を有した袋構造が形成されることとなる。中間シート片4の延設、延設先での折り返し、及び折り返し部分の面融着によって、縦方向に連接される下側の袋の袋口構造と上側の袋の袋底構造とを、一体的にかつ同時に構成することとなり、生産性に優れると共にカットラインCLでのカットした後の各袋を、比較的強固な構造ものとして得ることができる。
次に図4のように封着口からの内容物の収容後、封着表示5Eにあわせて一の袋シート11外部から底宛て5Bを配し、熱盤5Hを当てて封着領域5Aでの熱融着による封止を行う(図4、図5)。ただしこの封着領域と重なって、他の袋シートと中間シートの間には断熱テープ6が介設されており、封着領域の封着によって他の袋シートと中間シートの間の開封口は封着されず、断熱テープ6が介設されていない一の袋シートと中間シートの間の封着口のみが封着される。この図5の状態が、内容物を収容し口部が封着された収容状態であり、この収容状態で袋体の内容物が取引される。そして図6のように、封着領域よりも上部のオープンラインOLで袋上部をカットすることにより、封着口は封着されたまま、開封口のみがファスナー構造21,22の係止解除によって開封可能となる。
図7〜図8に示す実施例2の連続袋体ないし袋体は、実施例1とほぼ同様の袋口構造を各袋の上部に有し、袋口近傍の幅方向のカットラインCLを境として複数の袋単位が縦連接された連続袋体であって、実施例1と異なる構造として、更に手提げ孔7及び手提げ孔周縁に沿った融着領域1Rが形成される。具体的には図7に示すように、手提げ孔周縁とカットラインCL下側の封着領域とが交わって一体的な溶着領域を形成してなる。この融着領域1Rと重なる部分の耐熱テープ6は切り欠きによって取り除かれており、他の袋シート12が手提げ孔7周縁で中間シート片4と封着されるものとしている。
具体的には、実施例2における中間シート片4、並びに前記一方及び他方の袋シート11/12は、いずれも前記封着領域より袋口上方へ延出形成され、他方の袋シート12と中間シート片4同士は、前記延出形成先において全幅に亘って連接されてなり、かつ、前記封着領域よりも上方における少なくともいずれかの袋シート外面には、封着後に開封するための三角形に着色した開封表示OEが両端に施される。そして実施例1と同様に、内容物収容及び封着領域への封着後に、前記開封表示にしたがって、一方及び他方の袋シート、並びに中間シート片4を口幅方向に纏めて上下に切り離すことで開封され、ファスナー構造の係止によって再封可能な開封口が形成される。
(実施例2の脱気構造)
中間シート片4、並びに前記一方及び他方の袋シート11/12は、いずれも前記封着領域より袋口上方へ延出形成されると共に、
これらのうち対向するシート/シート片同士はそれぞれ、前記延出形成先において全幅に亘って連接されてなり、かつ、上方の袋端領域1Mにおいて、前記延出形成部分のシート面またはシート同士の連接部を袋外部へ連通する小円形の脱気孔Hが幅方向に散設される。他の特記しない構成及び使用方法は、実施例1と同様である。
図9〜図11に示す実施例3の連続袋体ないし袋体は、実施例1とほぼ同様の袋口構造を各袋の上部に有し、袋口近傍の幅方向のカットラインCLを境として複数の袋単位が縦連接された連続袋体であって、実施例1と同様に、一の袋単位の袋口構造を構成する中間シート片4が、前記延出部よりもさらに上方へ延出したのちに折り返され、かつ、折り返された両外面が2枚の袋シートそれぞれの内面に融着されることで、隣接する他の袋単位の袋口構造の袋底構造を構成してなる。また実施例3は実施例1と異なり、中間シート片4のみにおいて、封着領域5Aより下部かつファスナー構造21,22より上部位置に、通気孔HUを袋幅方向へ破線状に形成し、また、他の袋シート12及び中間シート片4の2枚のみにおいて、封着領域5Aより上部かつカットラインと重なる位置に脱気及び通気孔HO1,HO2を形成してなる。
特に実施例3の断熱処理構造は、中間シート片4のうち前記他方の袋シートとの対向面に、前記封着領域と重なる幅の耐熱テープが口幅方向に亘って貼付けられてなり、前記耐熱テープのうち袋口下方のテープ端部には、中間シート片4と非貼付け状態のまま重なる非着領域が設けられ、この非着領域における中間シート片4には、袋内を連通する一又は複数の通気孔HUが設けられると共に、前記封着領域よりも袋口上方における他方の袋シートには、袋外部へ連通する脱気孔HOが設けられる。上記構成によれば、中間シート片4と重なりあったテープ端部が通気孔HUの蓋部となり、蓋部が開くことで通気孔HUが開口して、袋の収容領域が、ファスナー帯よりも上部において他方の袋シートと中間シート片4とに挟まれた袋口の片側空間(例えば図11の左上のシート間部分)へと通気される。この袋口の片側空間は、他方の袋シートに設けられた脱気孔HOによって外部連通しており、従って袋の収容領域は、蓋部開閉される袋口の片側空間を介して外部連通した状態となる。このため外部から収容領域内へ埃、水等の汚染物が侵入しにくく、収容物の収容状態を衛生的に保つことができる。なお実施例3の封着領域は袋幅方向へ断続的な矩形着色として封着表示5Eされる。
図12〜図14に示す実施例4の連続袋体ないし袋体は、実施例1とほぼ同様の袋口構造を各袋の上部に有し、袋の両側辺近傍に沿う縦方向のカットラインCLを境として複数の袋単位が横連接された連続袋体であって、各袋単位の袋底部が、重ねられた袋シート同士の幅方向の連接部によって連接され、幅方向の折り辺4Fを有して折り曲げ形成される。
(袋体)
また実施例4の袋体は、図14に示されるように、本発明の脱気構造を袋口に備え、且つこの袋口の口先方向に隣り合う袋体の下部が袋シート同士で連接され、上部端が所定幅で融着され、袋の両側辺近傍に沿う縦方向のカットラインCLを境として複数の袋単位が横連接された連続袋体において、各袋体の側辺近傍の融着部内である縦方向のカットラインCLにて連続袋体を切断することで形成されたものである。内容物の収容の際には、一及び他の袋シートが底部で上方へ折り返された折り辺11F,12Fを有した後に下方への折り辺4Fによって連なる。この折り辺間の融着領域にて各袋体の左右が融着されることで、内容物の投入によって前記表シート体、裏シート体が拡がるように形成された袋体の底部となる。
図15に示す実施例5の袋体は、一対のファスナー帯31、32を有さずに実施例3とほぼ同様の袋口の通気構造を形成したものである。具体的には、実施例5の袋口構造は、互いに重ねられた2枚の袋シート11/12の両側部同士が連なって構成された袋口において、各袋シート11/12間に、袋シート11,12のいずれか一方に対して、上下の2箇所で固定された中間シート片4が設けられ、袋内への内容物収容後に、袋口の口幅全体に亘るシート同士が、前記上下の二箇所間における、所定の封着領域5Aにて封着される封着式の袋口構造であって、
中間シート片4のうち前記他方の袋シートとの対向面に、前記封着領域と重なる幅の耐熱テープが口幅方向に亘って貼付けられてなり、前記耐熱テープのうち袋口下方のテープ端部には、中間シート片4と非貼付け状態のまま重なる非着領域が設けられ、この非着領域における中間シート片4には、袋内を連通する一又は複数の通気孔HUが設けられると共に、前記封着領域よりも袋口上方における他方の袋シートには、袋外部へ連通する脱気孔HOが設けられる。この融着領域の下部であって、通気孔HUと重なる部分にオープンラインが設けられる。
そして本発明の連続袋体の基本的な構成として、裏側の袋構成面を連続構成する一方の連続袋シート110と、裏側の袋構成面を連続構成する同幅の他方の連続袋シート120とが互いに重なり合わされ、両側辺の封止辺部1Sで面接着(融着を含む)又は折り曲げ連接されることで、複数の袋体が連接形成される。そして各袋体の口部には、両側部同士が連なって各袋単位を構成する袋シート11/12の各袋シート11/12間に、互いに係止可能なファスナー構造21、22を有して口幅方向に伸長した一対のファスナー帯31,32と、一対のファスナー帯31,32のいずれか一方に固定された中間シート片4とが設けられる。 また、前記中間シート片4、並びに前記一方及び他方の袋シート11/12は、いずれも前記封着領域より袋口上方へ延出形成され、
前記他方の袋シートと中間シート片4同士は、前記延出形成先において全幅に亘って連接されてなり、
かつ、前記封着領域よりも上方における少なくともいずれかの袋シート外面には、封着後に開封するための開封表示OEが施され、
内容物収容及び封着領域への封着後に、前記開封表示にしたがって、一方及び他方の袋シート、並びに中間シート片4を口幅方向に纏めて上下に切り離すことで開封され、前記ファスナー構造の係止によって再封可能な開封口が形成される。
(封着領域への断熱処理構造)
前記封着領域における中間シート片4と一方の袋シートとの封着は、熱融着によるものであり、中間シート片4と他方の袋シートとの対向面間であって前記封着領域と重なる部分には、口幅方向全体に亘って、熱融着を回避するための断熱材が介設される。但し、ここでいう断熱処理構造とは、中間シート片4と他方の袋シートとの対向面の少なくともいずれかに断熱剤(断熱インキ等)を層形成すること、断熱材を貼り付けること、断熱材を介設することのいずれも含む。
その他、本発明は上述した実施例に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜、要素の抽出、組み合わせの変更、省略、各工程の順番の変更や一部構成の省略或いは配置の変更が可能である。
(11/12)袋シート
(21,22)ファスナー構造
(31,32)ファスナー帯
(4)中間シート片
(5A)封着領域
(OE)開封表示
(HO)脱気孔
(6)耐熱テープ
(HU)通気孔
(CL)カットライン
(4F)折り辺

Claims (7)

  1. 互いに重ねられた2枚の袋シートの両側部同士が連なって構成された袋口において、各袋シート間に、互いに係止可能なファスナー構造を有して口幅方向に伸長した一対のファスナー帯と、一対のファスナー帯のいずれか一方に固定された中間シート片とが設けられ、この中間シート片によって口部が2つの空間部分に仕切られると共に、袋内への内容物収容後に、袋口の口幅全体に亘るシート同士によって構成される前記2つの空間部分の少なくともいずれかが、対向する所定の封着領域にて封着される袋口の開封構造であって、
    前記いずれか一方のファスナー帯に固定された中間シート片と、当該一方のファスナー帯の外面側に対向する、ファスナー構造を有さない一方の袋シートとは、それぞれ、前記固定されたファスナー帯のファスナー構造よりも袋口上方へ延出形成されると共に、前記延出形成された対向各面に、内容物収容後の封着を行う前記封着領域が設けられ、
    この延出形成された一方の袋シートと中間シートとの間に形成される一方の空間部分が、袋内への内容物を収容する際に用いるとともに内容物の収容後に封着される封着口を構成し、
    また、中間シート片に固定されていない他方のファスナー帯は、その外面側に対向するいずれか他方の袋シートの内面と融着固定され係止可能なファスナー構造をそれぞれ対向方向に有した他方の袋シートと中間シートとの間に形成される他方の空間部分が、袋への内容物の収容かつ封着後に再封して使用するための再封可能な開封口を構成し、当該再封可能な開封口は、前記封着口への内容物の収容時及び封着時には予め封着されていることを特徴とする袋口構造。
  2. 前記中間シート片、並びに前記一方及び他方の袋シートは、いずれも前記封着領域より口部上方へ延出形成され、前記他方の袋シートと中間シート片とは、前記延出形成先の幅方向に亘って互いに連なってなり、かつ、前記封着領域よりも上方における少なくともいずれかの袋シート外面には、内容物の封着後に開封するための開封表示が施され、
    前記封着口からの袋内への内容物の収容及び封着口の封着後に、前記開封表示にしたがって、一方及び他方の袋シート、並びに中間シート片を、前記封着帯とファスナー帯との間のカット領域において、前記封着領域よりも上方の部分を口幅方向に纏めて上下に切り離すことで開封され、これによって、前記ファスナー構造の係止によって再封可能な開封口が、初めて外部へ露出形成される請求項1記載の袋口構造。
  3. 中間シート片、並びに前記一方及び他方の袋シートは、いずれも前記封着領域より袋口上方へ延出形成されると共に、これらのうち対向するシート/シート片同士はそれぞれ、前記延出形成先において全幅に亘って連接されてなり、
    このうち少なくとも中間シート片と他方の袋シートとの間には、前記延出形成部分のシート面またはシート同士の連接部において、袋外部へ連通する一又は複数の脱気孔HOが設けられる請求項1又は2記載の袋口構造。
  4. 封着領域における中間シート片と一方の袋シートとの封着は、熱融着によるものであり、中間シート片と他方の袋シートとの対向面の少なくともいずれかであって前記封着領域と重なる部分には、予め口幅方向全体に亘って、熱融着を回避するための断熱処理構造が施される請求項1,2,又は3のいずれか記載の袋口構造。
  5. 断熱処理構造は、中間シート片のうち前記他方の袋シートとの対向面に、前記封着領域と重なる幅の耐熱テープが口幅方向に亘って貼付けられてなり、前記耐熱テープのうち袋口下方のテープ端部には、中間シート片と非貼付け状態のまま重なる非着領域が設けられ、
    この非着領域における中間シート片には、袋内を連通する一又は複数の通気孔が設けられると共に、前記封着領域よりも袋口上方における他方の袋シートには、袋外部へ連通する脱気孔が設けられる請求項1,2,3,又は4のいずれか記載の袋口構造。
  6. 請求項1,2,3,4,又は5のいずれか記載の袋口構造を各袋の上部に有し、袋口近傍幅方向のカットラインを境として複数の袋単位が縦連接された連続袋体であって、
    一の袋単位の袋口構造を構成する中間シート片が、前記延出部よりもさらに上方へ延出したのちに折り辺にて折り返され、かつ、折り返された中間シートの両外面が2枚の袋シートそれぞれの内面に融着されることで、隣接する上部の袋単位の袋口構造の袋底構造を構成してなる連続袋体。
  7. 請求項1,2,3,4,又は5のいずれか記載の袋口構造を各袋の側部に有し、袋の両側辺近傍に沿う縦方向のカットラインを境として複数の袋単位が横連接された連続袋体であって、
    各袋単位の袋底部が、重ねられた袋シート同士の幅方向の連接部によって連接され、幅方向の折り辺を有して折り曲げ形成される連続袋体。
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