JP5102109B2 - 電動モータ - Google Patents
電動モータ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5102109B2 JP5102109B2 JP2008137864A JP2008137864A JP5102109B2 JP 5102109 B2 JP5102109 B2 JP 5102109B2 JP 2008137864 A JP2008137864 A JP 2008137864A JP 2008137864 A JP2008137864 A JP 2008137864A JP 5102109 B2 JP5102109 B2 JP 5102109B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- stator
- bearing holder
- rotor
- rotor yoke
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Description
請求項3に記載した発明は、前記ベアリングホルダを前記複数のベアリングと熱膨張率が同じ材質で形成したことを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、アルミニウムで形成されたステータベースにより軽量化を図りつつ、ベアリングホルダの熱による伸縮をベアリングと同じにしてベアリングの内部空間が変化するのを防止し、ベアリングの耐久性及び音振性の向上を図ることができる効果がある。
請求項3に記載した発明によれば、例えば、駆動時にコイル等から発生する熱によりベアリングホルダが過熱して熱膨張しても、このベアリングホルダがこれに保持されたベアリングと熱膨張率が同じ材質であるため、ベアリングとベアリングホルダとを熱により同じように変形させることができる。したがって、熱変化によるベアリングホルダとベアリングの伸縮の度合いが同じになり、ベアリングの内部空間が変化することを防止して、ベアリングの耐久性を向上すると共に音振性を向上できる効果がある。
図1〜図3において、1はファンモータを示し、このファンモータ1は自動車のラジエータを冷却するためのものである。ファンモータ1は、ブラシレス型の電動モータMとこの電動モータMのロータRに支持されたファンブレード3を備えている。ロータRはアウタロータ型であり、ロータR内にステータSが設けられている。このステータSのステータベース4がファンシュラウド91に取り付けられている。
ステータベース4はアルミニウム製であってラジエータに取り付けられる取付片5を周囲に3箇所備えている。ステータベース4の後面の中央部にはロータRの回転軸6の周囲であって縦壁7により囲まれた部分にセンサユニット8の収納部9が形成され、この収納部9は4個のビス10を介して蓋2によって閉塞されている。
ここで、各インシュレータ16の内壁18には、この内壁18に沿うようにして回転軸6の軸方向に立ち上がるリング状のインシュレータリング19,20がインシュレータ16の付け根部に係止された状態でステータSの前側と後側に一対装着されている。各インシュレータリング19,20の下部には排水性を高めるために90度の角度範囲で高さを低くするための切除部37が設けられている(図2参照)。前述したステータベース4とコイル17が巻装されたステータコア14とでステータSが構成されている。
図4に示すように、各端子24にはケーブル25が接続され、端子24及びケーブル25は防水チューブ26によって被覆されている。
図5、図6に示すように、ベアリングホルダ27は鉄製で筒状の部材であって、前端部と後端部に各々第1ベアリング29と第2ベアリング30が嵌着固定される第1保持部31と第2保持部32が有段成形されている。このように第1ベアリング29と第2ベアリング30と同じ鉄製(熱膨張率も同じ)の部材でベアリングホルダ27を形成することで、ベアリングホルダ27と第1、2ベアリング29,30との相対的な熱による伸縮の度合いを同じにしている。
したがって、ベアリングホルダ27をアルミニウム製にした場合に比較して、第1ベアリング29と第2ベアリング30の熱による伸縮に基づく内部隙間の変化を大幅に低減し、第1ベアリング29と第2ベアリング30の音振性能を向上すると共に寿命を延ばすことができる。また、ベアリングホルダ27を設けることで、ステータコア14を交換しないでベアリングホルダ27のみ変更して第1、2ベアリング29,30のサイズ、つまり回転軸6の軸径の異なるものに使用できる。
ここで、ベアリングホルダ27の外周部は縮径部40の前側と後側で装着孔に28に嵌装されるが、前側は第1保持部31の後方にあって装着孔28に中間嵌めによって嵌装される中間嵌め部400として形成され、後側は第2保持部32に対応する位置にあって僅かな隙間を持って装着孔28に隙間嵌めで挿入される隙間嵌め部401として形成されている。
したがって、中間嵌め部400に対応する位置、つまり中間嵌め部400の内側部位には第1ベアリング29は配置されておらず、中間嵌め部400よりも前側に第1ベアリング29が配置されることとなり、隙間嵌め部401に対応する位置、つまり隙間嵌め部401の内側部位に第2ベアリング30が配置されることとなる。
このようにベアリングホルダ27を介して、間接的に第1ベアリング29と第2ベアリング30とを装着孔28に取り付けているため、直接的に第1ベアリング29と第2ベアリング30とを装着孔28に嵌装した場合のように、熱による伸縮時に悪影響を受けることはない。
また、中間嵌め部400により回転軸6の軸中心を出しつつ、隙間嵌め部401により第1ベアリング29、第2ベアリング30に嵌め加工や熱膨張によって作用する応力がかからないように回転軸6を支持することができる。
ボス部11の装着孔28はベアリングホルダ27の後端部よりも後方の部分が前述したセンサユニット8の収納部9として形成され、収納部9の縦壁7の内壁は装着孔28と一致している。この収納部9に回転軸6の後端ネジ部45にナット46により固定され回転軸6と共に回転する円盤状のセンサマグネット47が収容されている。そして、図4に示すように、センサマグネット47に対応してステータベース4のビス孔48に扇状のセンサケース49がビス50により固定されている。センサマグネット47とセンサケース49とでセンサユニット8を構成している。
センサケース49は内部に回路部品56が収容された部材であって、図7に示すようにセンサケース49の両端部にはセンサケース49の縦壁58にステータベース4のビス孔48にビス50(図3、4参照)により締め付けられる一対の取付片51が形成されている。この取付片51にはセンサマグネット47の回転周面に沿ってセンサケース49を移動可能とする位置決め用の取付長孔52が形成されている。
ロータヨーク60の底壁63の中央部には前側に突出するボス64が形成され、ボス64内に回転軸6が圧入されている。回転軸6の先端部はボス64の端面から突出し、この突出部分がネジ部65となっていて、ここにナット66を締め付けてロータヨーク60のボス64に回転軸6が固定されている。回転軸6にはロータヨーク60の底壁63に裏側から当接するカラー67が設けられ、このカラー67に当接するように回転軸6の前端側から第1ベアリング29が圧入固定されている。ロータヨーク60の底壁63には周壁61の接続部近傍に周方向に沿って複数の水抜き孔68が形成されている。
図12に示すように、ウォータシールドリング80は内輪部82と外輪部83と底部84とで構成された環状部材であって、外輪部83は斜め後方外側に向かうほど直径が大きくなるように立ち上げ形成され、内輪部82は回転軸6の軸方向に沿って立ち上げ形成されている。外輪部83の周縁部はインシュレータリング19の周壁内側であって高さ方向の中途部に近接しており、内輪部82はベアリングホルダ27のウォータシールドリング部35の外側に近接し、ウォータシールドリング部35の周囲を遮る位置まで立ち上がるようになっている。
よって、ウォータシールドリング部35には下部が90度の角度範囲で切除された切除部38が設けられているため、ラビリンス部99は下部において、この切除部38から水が排出できることとなる。
したがって、ファンボス86の開口縁と防水リング90の前側フランジ部90aとの間には、幅の狭い隙間97が形成されている。
ここで、このラビリンス部94はリング部92とロータヨーク60の周壁61の内面との間から突条93により更に外側に回り込んでおり、蛇行して長い経路(矢印参照)となっている。
また、ステータベース4、ボス部11を備えたステータSがアルミニウムで形成されているため全体を軽量化しつつ、第1、2ベアリング29,30の耐久性及び音振性の向上を図ることができる。
そして、仮にこの隙間97から流れ込み(以下水の流れを矢印で示す)、ロータヨーク60の周壁61の開口縁70とステータベース4の前面との間の隙間71から内部に浸入したとしても、隙間71を閉塞するように配置されたリング部92により阻止される。
そして、このようにベアリングホルダ27の内部空間が外部と連通していることにより、万一、ファンモータ1が冠水、水没した場合であっても、内部の水は前述した経路から速やかに下部の隙間71から排水される。
そして、ベアリングホルダ27の外周部の前側は装着孔28に中間嵌めによって嵌装される中間嵌め部400として形成され、後側は僅かな隙間を持って装着孔28に隙間嵌めで挿入される隙間嵌め部401として形成されており、中間嵌め部400の内側部位には第1ベアリング29は配置されておらず、中間嵌め部400よりも前側に第1ベアリング29が配置され、隙間嵌め部401の内側部位に第2ベアリング30が配置されることとなるため、中間嵌め部400により回転軸6の軸中心を出しつつ、隙間嵌め部401により第1ベアリング29、第2ベアリング30に嵌め加工や熱膨張によって作用する応力がかからないように回転軸6を支持することができる。
6 回転軸
13 ティース
17 コイル
27 ベアリングホルダ(軸受けホルダ)
28 装着孔
29 第1ベアリング(軸受け)
30 第2ベアリング(軸受け)
60 ロータヨーク
61 周壁(内周面)
62 ネオジマグネット(永久磁石)
400 中間嵌め部
401 隙間嵌め部
R ロータ
S ステータ
Claims (3)
- ステータベースに設けられた複数のティースにコイルを巻装してステータを構成すると共に、前記ステータの周囲に設けられたロータヨークとこのロータヨークの内周面に配置された永久磁石とでロータを構成し、前記ロータの中央部に設けた回転軸を前記ステータベースの中央部に複数のベアリングを介して回転自在に支持した電動モータであって、前記ステータベースの中央部に装着孔を形成し、この装着孔に筒状のベアリングホルダを挿入固定し、前記ベアリングホルダには、前記複数のベアリングを構成する第1ベアリングと第2ベアリングとが前端部と後端部に各々固定される第1保持部と第2保持部が形成され、前記ベアリングホルダは、前記第1保持部の前記第2保持部側である後方にあって前記装着孔に中間嵌めによって嵌装される中間嵌め部と、前記第2保持部に対応する位置にあって僅かな隙間を持って前記装着孔に隙間嵌めで挿入される隙間嵌め部とを備え、前記中間嵌め部よりも軸方向前側に前記第1ベアリングを配置し、前記隙間嵌め部の内側部位に前記第2ベアリングを配置したことを特徴とする電動モータ。
- 前記ステータベースをアルミニウムで形成し、前記ベアリングホルダを前記複数のベアリングと同じ鉄製の材料で形成したことを特徴とする請求項1記載の電動モータ。
- 前記ベアリングホルダを前記複数のベアリングと熱膨張率が同じ材質で形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電動モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008137864A JP5102109B2 (ja) | 2008-05-27 | 2008-05-27 | 電動モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008137864A JP5102109B2 (ja) | 2008-05-27 | 2008-05-27 | 電動モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009290927A JP2009290927A (ja) | 2009-12-10 |
JP5102109B2 true JP5102109B2 (ja) | 2012-12-19 |
Family
ID=41459563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008137864A Expired - Fee Related JP5102109B2 (ja) | 2008-05-27 | 2008-05-27 | 電動モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5102109B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3975494B2 (ja) * | 1996-11-29 | 2007-09-12 | 日本精工株式会社 | 軸受装置 |
JP4433922B2 (ja) * | 2004-07-26 | 2010-03-17 | 日本精工株式会社 | 軸受装置 |
-
2008
- 2008-05-27 JP JP2008137864A patent/JP5102109B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009290927A (ja) | 2009-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5009220B2 (ja) | 電動モータ | |
JP4673911B2 (ja) | 回転電機及び回転電機冷却システム | |
JP2008167609A (ja) | 電動機 | |
CN110800191A (zh) | 电机的定子和用于定子的冷却装置 | |
WO2010026726A1 (ja) | 車両駆動用モータ | |
KR20130109970A (ko) | 전기 기계를 위한 슬리브 부재 | |
JP5536236B2 (ja) | 電動ファン | |
JP2010041854A (ja) | 電動モータ | |
US20150229186A1 (en) | Axial induction machine | |
JP5009219B2 (ja) | 電動モータ | |
JP5968127B2 (ja) | ブラシレスモータ | |
JP5335579B2 (ja) | 全閉構造の回転電機 | |
JP2010028901A (ja) | 電動モータ | |
JP2010041853A (ja) | 電動モータ | |
JP6212998B2 (ja) | 回転機および回転機の製造方法 | |
JP2017192163A (ja) | 全閉形回転電機 | |
JP6858794B2 (ja) | 冷却フィンを有する回転電気機械 | |
JP2005094949A (ja) | 空冷式電動機 | |
US12021433B2 (en) | Electric motor | |
JP4621065B2 (ja) | 流体ポンプ | |
JP5102109B2 (ja) | 電動モータ | |
JP4897442B2 (ja) | ファンモータの水抜構造 | |
JP5507170B2 (ja) | 減速機付き電動モータ | |
JP5102130B2 (ja) | 自動車のラジエータ冷却用ファンモータ | |
JP5402001B2 (ja) | 回転電機の冷却構造およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120515 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120516 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120712 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120904 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120927 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151005 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |