JP5101319B2 - 塗装用コンベア - Google Patents

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本発明は、塗装工程において使用されるコンベアに関し、特に、自動二輪車用の燃料タンクを塗装する工程において使用するコンベアに関するものである。
自動車部品や自動二輪車の部品を塗装する場合、塗布した塗料が重力により流下することから、塗膜に濃淡を生じることとなっていた。そこで、塗料の吹き付け後に塗膜を均一にしつつ乾燥させるため、当該部品を回転させる方法が採られていた。この種の方法を実現するための装置としては、被塗装物を支持する支持軸と、この支持軸を回転駆動させる支持軸駆動手段とを備えた塗装装置(特許文献1)、および、支持軸の一端に歯車を固定し、これに噛合するチェーンを移送用コンベアとは異なる速度で走行させる構成としたもの(特許文献2)があった。しかし、これらの装置は、被塗装物を異動させるコンベアのほかに、支持軸を回転させるための駆動源を必要とするため、設備が複雑化するという問題点があった。そこで、支持軸にローラブラケットを一体的に設け、このローラブラケットの前面と後面にローラインデックスを配置し、このローラインデックスをガイドしてローラブラケットを回転させるインデックスガイドを軸線をずらして互い違いに設けた構成の支持軸回転装置(特許文献3)が開発されている。
特開平1−304077号公報(1頁・図2) 実公平4−4844号公報(1頁・図1) 特開2003−340349号公報(1頁・図1−図3)
上記に示した従来技術(特許文献3)の詳細な構成は、表面十字形に形成された板状のローラブラケットの前面側には、最も離れた個所の二箇所にローラインデックスが設けられるとともに、後面側には、上記前面側とは異なる二箇所にローラインデックスが設けられ、これらローラブラケットおよびローラインデックスが通過するガイド枠にインデックスガイドを固定し、この軸線の異なる二種類のインデックスガイドのうち、一方にはローラブラケットの前面に設けられたローラインデックスが当接し、他方には後面のローラインデックスが当接するように構成されていた。そして、上記構成において、片方のインデックスガイドに前面または後面のいずれかのローラインデックスが当接するとき、2個のローラインデックスがインデックスガイド表面に当接することによって姿勢が安定し、この状態から他方のインデックスガイドに他方のローラインデックスが当接することによって90度の回転を実現するものであった。
しかしながら、上記構成では、異なるインデックスガイドに異なる面のローラインデックスが当接するたびに、支持軸が90度ごとの回転を可能にするものであるが、回転力を付与した後に90度だけ回転した状態で一旦強制的に回転を停止させられることとなるから、例えば180度または360度の回転については、これら90度の回転を数回繰り返す必要があり、90度を超える回転が円滑に連続するものではなかった。また、支持軸を回転させる目的は被塗装物の表面に塗布された塗料の流下を防止するためであったところ、90度の回転を繰り返す上記構成では、各回転の後には必ず一旦停止することとなるから、回転方向の慣性力が停止によって衝撃力に変化し、この衝撃力が塗料の流れに影響を及ぼすとの懸念がもたれていた。
なお、上記いずれの従来技術(特許文献1ないし3)においても、支持軸の回転が終了したときの被塗装物の姿勢は、回転前の姿勢と同様ではないことが予想される。つまり、被塗装物の姿勢が傾斜または反転している状態となっている場合があり得るのである。そこで、このように傾斜または反転している被塗装物を正しい姿勢に回復させるためには、例えば、正しい姿勢のときの下位にウエイトを設ける構成とし、支持軸を回動自在な状態としたときにウエイトの重量により姿勢を正しくする方法が考えられる。しかし、この場合、ウエイト部分の慣性力が他に比較して大きくなるため、ウエイトの重量が作用すれば回転が円滑でなくなり、また、一旦停止させるときの衝撃力は、ウエイトの位置によって不均衡となるため、塗料の流れに対しても異なる影響を与えることが懸念されるものであった。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、支持軸を円滑に回転させることのできる塗装用コンベアを提供し、さらに、回転後の被塗装物の姿勢を復元可能にする塗装用コンベアを提供することである。
そこで、本発明は、軌道レール上を走行する走行体と、この走行体に立設される支柱と、この支柱によって支持されるワーク保持体とを備えた塗装用コンベアにおいて、上記ワーク保持体は、回転自在に支持されつつ水平方向に延出する支持軸と、この支持軸の先端に設けられたワーク固定部と、上記支持軸の一部に該支持軸と同軸で設けられたスプロケットとを備えたワーク保持体であり、上記ワーク保持体のスプロケットに噛合する固定チェーンが上記軌道レールに沿って固定的に配設されるとともに、上記固定チェーンの上流側先端に位置するリンクピンから適宜間隔を有しつつ上下方向に移動可能な可動リンクピンを該固定チェーンに付設してなることを特徴とする塗装用コンベアを要旨とする。
上記構成により、固定的に配置されるチェーン(固定チェーン)に対し、支持軸に設けられたスプロケットが噛合することにより、当該チェーンの配設されている範囲内において、支持軸を回転させることが可能となる。このとき、チェーンは固定的であるから、支持軸の移動に伴ってスプロケットがチェーン上を転動することとなり、このスプロケットの回転により、支持軸を介してワーク固定部が回転することとなるから、塗料を塗布した後において塗料の流下を防止するためのワーク(被塗装物)の回転を可能にする。ここで、走行体の移動によって搬送方向に移動する支持軸に設けられたスプロケットが、固定されたチェーンに噛合することは必ずしも容易ではないが、チェーンの上流側先端に付設される昇降可能なリンクピンの存在により、スプロケットの歯をチェーンのリンクピンに噛合可能な状態に案内することができる。
また、本発明は、軌道レール上を走行する走行体と、この走行体に立設される支柱と、この支柱によって支持されるワーク保持体とを備えた塗装用コンベアにおいて、上記ワーク保持体は、回転自在に支持されつつ水平方向に延出する支持軸と、この支持軸の先端に設けられたワーク固定部と、上記支持軸の一部に該支持軸と同軸で設けられたスプロケットと、上記支持軸の一部に設けられたインデックス装置とを備えたワーク保持体であり、上記インデックス装置は、円盤状の基板と、この基板の周縁上に適宜間隔で設けられた係入溝と、この係入溝に係入可能な係止ローラと、この係止ローラを上記基板周縁に向けて付勢しつつ揺動可能なアームとを備えたインデックス装置であり、上記ワーク保持体のスプロケットに噛合する固定チェーンが上記軌道レールに沿って固定的に配設されるとともに、上記インデックス装置のアームを揺動させる案内レールを配設し、上記固定チェーンの上流側先端に位置するリンクピンから適宜間隔を有しつつ上下方向に移動可能な可動リンクピンを該固定チェーンに付設してなることを特徴とする塗装用コンベアをも要旨とするものである。
上記構成により、スプロケットが固定チェーンに噛合するとき、走行体の支柱に支持されるワーク保持体の移動にともなって、スプロケットが強制的に回転させられることとなり、このスプロケットの回転により、支持軸を介してワーク固定部が回転する。この回転は、固定的に配設された固定チェーンにスプロケットが噛合することによるから、両者が噛合している間は当該回転が継続するものである。また、インデックス装置は、支持軸が連続回転する範囲において、係止ローラを揺動させることによって係止状態を解除させることにより、円滑な回転を実現できるものであり、連続回転が終了した後に、再び係止ローラによる係止を開始させることでインデックス機能を発揮させることができる。そして、このインデックス機能が発揮した状態で数回程度支持軸を回転させることによって、所望の姿勢にワーク(被塗装物)を復元させることができる。
上記発明においては、前記インデックス装置の構成として、次のような態様とすることができる。すなわち、前記インデックス装置、角度割出装置と位置検知装置とで構成されたインデックス装置としたうえで、上記角度割出装置については、円盤状の基板と、この基板の周縁上に適宜間隔で設けられた係入溝と、この係入溝に係入可能な係止ローラと、この係止ローラを上記基板周縁に向けて付勢しつつ揺動可能なアームとを備えた角度割出装置とし、上記位置検知装置としては、同一仮想鉛直平面内において転動自在に配置された複数の姿勢制御ローラと、上記姿勢制御ローラから水平方向に突出して設けられた単一の検知ローラと、これらの姿勢制御ローラおよび検知ローラの位置を規制する複数のレール群とで構成された位置検知装置とすることができるのである。
上記構成により、角度割出装置によってインデックス機能が発揮できるとともに、この状態において、位置検知装置によって所望角度に到達するまで、適宜角度を変更することができるのである。つまり、係止ローラは、基板周縁に対して付勢されるが、この付勢に抗する力で基板を回転させるとき、係止ローラは係止溝から脱して、次の係止溝に係入するまで回転可能となるから、間欠的な回転を実現することができるのである。
また、上記発明における姿勢制御ローラの構成としては、4つの先端を有する平面形状略十字形に成形されたローラブラケットと、このローラブラケットの前面側で仮想鉛直平面内において転動自在な前側ローラ群と、後面側で仮想鉛直平面内において転動自在な後側ローラ群とで構成され、上記前側ローラ群と後側ローラ群は、上記ローラブラケットの4つの先端の前後に交互に配置して構成された姿勢制御ローラとすることができる。そして、検知ローラは、上記後側ローラ群の任意の1つと同軸に設ける構成とすることができる。
上記構成により、スプロケットによる支持軸の連続回転の後に、被塗装物(ワーク)の姿勢を正しく復元する際に、前側ローラ群および後側ローラ群による間欠的な回転をしつつ、検知ローラが所定の位置(状態)であるか否かを検知させることができる。そして、当該検知ローラが所定の位置(状態)となるまで回転させることで、被塗装物(ワーク)の姿勢を正しい状態にすることができる。
さらに、上記発明におけるインデックス装置の構成としては、前記姿勢制御ローラにより支持軸の姿勢が制御されるとき、前記角度割出装置の係止ローラが係入溝に係入するように構成されたインデックス装置とすることができる。
上記構成により、姿勢制御ローラによる支持軸の間欠的な回転において、回転が中断するたびに角度割出装置によって停止状態が維持されることとなる。すなわち、角度割出装置の係入溝に係止ローラが係入するとき、支持軸が所定の角度に維持されることとなるが、この状態から支持軸を回転させるような大きな荷重が作用すると、係止ローラが係入溝から脱して次の係入溝まで回転が可能となる。そこで、支持軸の回転力は姿勢制御ローラによって付与されることから、姿勢制御ローラが間欠的に回転すれば、その回転が中断した状態において、角度割出装置が支持軸を一時的に係止することができるのである。
本発明によれば、ワーク(被塗装物)を回転させるべき範囲において、ワーク保持部のスプロケットに噛合する固定チェーンを配置することで、当該区間のワーク保持部の移動中においては、支持軸を円滑に回転することができる。また、インデックス装置による間欠回転により、連続回転後のワーク(被塗装物)の姿勢を所望の位置に変更すること、すなわち復元することが可能になるのである。
さらに、本発明では、固定チェーンの上流側先端付近に可動リンクピンが付設されていることから、ワーク保持部のスプロケットが固定チェーンに最初に噛合する際、可動リンクピンがスプロケットの角度を最適な状態に案内することができ、確実に両者を噛合させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の第一の実施形態は、図1に示すように、軌道レールLと、この軌道レール上を走行する走行体1と、この走行体1に立設される支柱2と、この支柱2によって支持されるワーク保持体3とで構成されている。走行体1は、前後に二輪ずつ合計四輪によって走行する構成であり、その本体部11から鉛直方向に支柱2が設けられている。支柱2の上端にはワーク保持体3を支持するためにベース31が設けられており、このベース31に軸受け32,33を介して支持軸4を支持するようになっている。
ワーク保持体3は、上記のようにベース31に支持される支持軸4を備え、また、この支持軸4の先端に連続して設けられるワーク固定部5を備え、支持軸4が回転すると、ワーク固定部5も同様に回転するようになっている。さらに、ワーク固定部5には、塗装すべきワーク(被塗装物)が固定されるものであるから、結果的には支持軸4の回転によりワークが回転することとなるのである。
また、このワーク保持体3には、スプロケット6が備えられており、スプロケット6は、支持軸4の後端付近において、支持軸4と同軸の状態で設けられ、このスプロケット6の回転が支持軸4を回転させるようになっている。これに対し、当該スプロケット6との間で噛合可能な固定チェーン7(以下、単にチェーン7と称す)が、走行体1の走行方向を決定する軌道レールLの長手方向に平行となるように固定的に設けられている。これにより、スプロケット6がチェーン7と噛合することによって、当該スプロケット6に回転力が付与される。すなわち、支持軸4は軌道レールLの長手方向に直交する水平方向に軸線を向けて設けられており、スプロケット6の歯は、この支持軸4の周囲に円形を形成するように配置されている。このような構成から、走行体1が軌道レールLに沿って移動すれば、軌道レールLに平行なチェーン7にスプロケット6の歯が噛合うこととなるのである。そして、チェーン7は固定的に配置されていることから、走行体1とともに支持軸4が移動すれば、その移動に伴ってスプロケット6がチェーン7に沿って転動することとなるから、チェーン7に噛合するスプロケット6は回転することとなるのである。
さらに、このワーク保持体3には、インデックス装置8が備えられており、支持軸4の角度すなわちワークの姿勢を、所望の状態で一時的に係止できるようになっている。このインデックス装置8は、円盤状の基板81が支持軸4の前端付近において同軸で固設され、この基板81の周縁には、適宜間隔の係入溝82が設けられており、この係入溝82に係止ローラ83が係入することによって、基板81の回転が制限されるように構成されている。係止ローラ83は、アーム84の一端に設けられており、このアームは、その略中間部分において軸支されることによって揺動可能に構成されている。このアーム84は、支持板85によって支持されており、この支持板は上述のベース31に固着されている。さらに、この支持板85に軸支される部分にはコイルバネ(図示せず)が介されており、アーム84の揺動方向を付勢している。この付勢の方向は、係止ローラ83を基板81の中心方向に押圧する向きである。
従って、基板81が回転するとき、係止ローラ83が係入溝82とは異なる周縁に当接している状態では、当該基板81の回転は自在であるが、係止ローラ83が係入溝82に到達するとき、アーム84に対する付勢により、係止ローラ83は係入溝82に向かって強く押圧され、当該係入溝82に係止ローラ83が係入することとなるのである。この係止状態において、基板81の状態すなわち支持軸4の状態を一時的に係止させることとなるのである。そして、この係止状態を解除するためには、基板81に対して強力な回転力を作用させることにより、係止ローラ83の押圧力を超越させること、すなわちアーム84の付勢に抗して揺動させることによって、係止ローラ83は係入溝82から脱することができるのである。
また、図2に示すように、上記インデックス装置8のアーム84の他端には揺動制御ローラ86が設けられており、この揺動制御ローラ86が規制レール87の表面を転動することによって、当該他端の位置が強制的に移動させられることとなり、この位置の変更に応じてアーム84が揺動するのである。従って、支持軸4を連続的かつ円滑に回転させる場合には、この揺動制御ローラ86の位置を規制し、係止ローラ83が基板81の周縁から離脱させることによって、インデックス機能を発揮させないようにすることができるのである。
次に、スプロケット6とチェーン7との関係を詳述する。図3に示すように、スプロケット6の歯は、支持軸4の軸心から同心円上に配置されている。従って、チェーン7が支持軸4の中心が移動する予定のコースから一定の距離Xを有して配置されることによって、その支持軸4が移動するとき、スプロケット6の歯はチェーン7に噛合可能な状態とすることができる。しかしながら、周知のとおり、チェーン7は複数のリンクプレートがリンクピンによって連結されたものであるから、スプロケット6がチェーン7に到達したとしても必ずしも噛合できるわけではない。そこで、本実施形態では、チェーン7の上流側先端、すなわち、スプロケット6が最初に噛合う先端において、上下方向に移動可能な可動リンクピン71を設けている。
この可動リンクピン71は、略コ字形の支持部72の一端に設けられ、他端73が回動自在に軸支されており、この他端73を軸に支持部72が回動することによって可動リンクピン71が弧状を描きつつ上下方向に移動できるようになっている。換言すれば、可動リンクピン71は、チェーン7の上方に出没可能になっているのである。さらに、この支持部73は上向きに付勢されている。従って、常時は、チェーン7のリンクピンよりも上方に位置しており、スプロケット6の歯が接触するとき、その歯の押圧力に応じて下降できるようになっている。そして、この可動リンクピン71が十分に下降してチェーン7のリンクピンと同程度の高さに到達したとき、当該チェーン7のリンクピンと可動リンクピン71とが同じピッチとなるものである。これにより、スプロケット6の歯がチェーン7に最初に噛合う際、この可動リンクピン71がスプロケット6の歯をチェーン7のリンクに案内するのである。なお、スプロケット6がチェーン7に到達するとき、インデックス装置8は、上述のアーム85の強制揺動によりインデックス機能が発揮されない状態となっている。そのため、スプロケット6は回転自在となるから、可動リンクピン71による案内によって回転調整しつつチェーン7に噛合うことができるのである。
本実施形態は、上記のような構成であるから、走行体1が、チェーン7を設けている区間に到着するとき、直前においてインデックス装置8によるインデックス機能を解除し、可動リンクピン71によってスプロケット6の歯がチェーン7に案内されつつ噛合することができる。そして、図4に示すように、この両者の噛合状態が継続されつつ走行体1(支持軸4)が進行方向に移動すれば、スプロケット6が回転し、これにより支持軸4も回転することとなる。そして、支持軸4が回転するということは、ワーク固定部5(図1)を介してワーク(被塗装物)が回転することとなるのである。上記のような回転は、走行体1が一定の速度で移動する限り、一定速度で回転することとなるから、連続的かつ円滑な回転を実現できることとなる。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。図1において示しているように、本実施形態は、角度割出装置8と位置検知装置9との双方によってインデックス装置を構成するものである。ここで、角度割出装置8は、上述のインデックス装置8として説明したものと同一構造である。本実施形態は、これに位置検知装置9を付加したものである。位置検知装置9は、支持軸4の後端(スプロケット6よりも後端側)に設けられている。
ここで、位置検知装置9は、図5に示すように、平面形状略十字形のローラブラケット91の前面側(ワーク固定部5に向かう側)と後面側(先端側)とにそれぞれ複数の姿勢制御ローラ92,93が配置されている。この姿勢制御ローラ92,93は、上記ローラブラケット91の4つの先端94,95,96,97に設けられ、それぞれ2個の姿勢制御ローラ92,93が交互に配置されている。ローラブラケット91は、その平面を鉛直方向に一致して設けられており、これにより、その両面側に分かれて配置されるそれぞれの姿勢制御ローラ92,93は、それぞれ同一の仮想鉛直平面上に位置し、この同一平面内においてそれぞれ転動可能になっている。また、検知ローラ98は、後面側に配置される姿勢制御ローラ93の任意の1個に連続して(同軸状態で)水平方向に突出しつつ設けられている。
本実施形態は上記のような構成であるから、ローラブラケット91の前面側または後面側のいずれか一方にのみ姿勢制御ローラの位置を規制するレールが配置されることにより、ローラブラケット91の角度が変化することとなる。すなわち、図6(a)に示すように、前面側の姿勢制御ローラ92を規制する前面側レールL1が配置されている場合には、後面側の姿勢制御ローラ93は前面側レールL1に影響されることなく、前面側ローラ92のみが位置を制限されることとなる。そこで、前面側レールL1は、傾斜する面と水平な面が設けられており、前面側ローラ92が前面側レールL1の傾斜面に当接することにより、当該ローラ92の位置が徐々に変動することとなる。ここでは、2個のローラ92のうち一方がレールL1の傾斜面に当接することとなり、2個のローラ92が水平になるとき、2個が同時に前面側レールL1の水平面に当接することとなる。この状態により、回転軸4が90度回転するように姿勢が制御されることとなるのである。
また、同様にして、後面側の姿勢制御ローラ93を規制する後面側レールL2が配置される場合には、図6(b)に示すように、前面側の姿勢制御ローラ92は後面側レールL2には影響されず、後面側の姿勢制御ローラ93の位置を変動することができる。この後面側レールL2も傾斜面と水平面が設けられ、単一の後面側ローラ93が傾斜面に当接して位置の変動がなされる。
検知ローラ98は、上記レールL1,L2の影響を受けるものではなく、これらのレールL1,L2から離れた位置に存在している。そこで、図7に示すように、検知ローラ98に対しては、検知突起99に当接させることにより、検知ローラ98を検知するとともに、ローラブラケット91を90度だけ回転させるようにすることができる。この検知ローラ98によって角度変更された状態を正しい姿勢であると仮定すれば、上述の姿勢制御ローラ92,93による角度変更と組み合わせることにより、最終的に、検知ローラ98による検知を可能にすることとなる。
上記のような位置検知装置9は、姿勢制御ローラ92,93および検知ローラ98によってローラブラケット91は90度回転される構成であるから、この回転角度に合わせて角度割出装置8による角度割出を90度とすることによって、位置検知装置9による角度変更のたびに角度割出装置8が、当該角度の状態を維持しつつ支持軸4を係止することができる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は、図8に示すように、第一の実施形態のうち、インデックス装置(角度割出装置8および位置検知装置9)を具備しないものである。本実施形態では、インデックス装置の有無にかかわらず、支持軸4に設けられるスプロケット6に噛合するチェーン7を配置した構成である。そして、このチェーン7は、既に説明したように、その上流側先端に可動リンクピン71が付設された構成である(図3参照)。このような構成により、ワーク(被塗装物)の姿勢の復元方法はインデックス装置(角度割出装置8および位置検知装置9)によることに限定されることなく、支持軸4を円滑に連続回転させることが可能となる。
本発明の実施形態は上記のとおりであるが、本発明の趣旨に逸脱しない範囲において種々の態様をとることができる。例えば、上記の実施形態においては、チェーン7を固定的に設け、かつ、そのチェーン7は移動しない構成について説明しているが、チェーン7を固定的に設けたうえで、当該チェーン7を走行体1の進行方向に移動する構成とすることも可能である。このような構成の場合、スプロケット6とチェーン7との噛合状態は、既述の実施形態と同様でありながら、双方の相対的な速度により、スプロケット6の回転速度を変更・調整することが可能となる。また、チェーン7を通常の無端縁チェーンを使用し、これを移動させる方法も考えられる。この場合、当該無端縁チェーンを回転するための駆動手段が必要となることは言うまでもない。なお、上記実施形態においては、走行体1の駆動装置に関する特別な説明をしていないが、本願出願人が発明・考案し、既に出願済みのチェーン駆動を採用することができる。
本発明の第一の実施形態を示す説明図である。 インデックス装置(角度割出装置)の説明図である。 スプロケットとチェーンの関係を示す説明図である。 支持軸の回転状態を示す説明図である。 位置検知装置の斜視図である。 位置検知装置の作動態様を示す説明図である。 検知ローラの作動態様を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。
符号の説明
1 走行体
2 支柱
3 ワーク保持体
4 支持軸
5 ワーク固定部
6 スプロケット
7 チェーン
8 インデックス装置(角度割出装置)
9 インデックス装置(位置検知装置)
11 走行体本体部
31 ベース
32,33 軸受け
71 可動リンクピン
72 支持部
73 支持部他端
81 基板
82 係入溝
83 係止ローラ
84 アーム
85 支持板
86 揺動制御ローラ
91 ローラブラケット
92 前面側ローラ
93 後面側ローラ
94,95,96,97 ブラケット先端
98 検知ローラ
99 検知突起
L,L1,L2 レール

Claims (5)

  1. 軌道レール上を走行する走行体と、この走行体に立設される支柱と、この支柱によって支持されるワーク保持体とを備えた塗装用コンベアにおいて、上記ワーク保持体は、回転自在に支持されつつ水平方向に延出する支持軸と、この支持軸の先端に設けられたワーク固定部と、上記支持軸の一部に該支持軸と同軸で設けられたスプロケットとを備えたワーク保持体であり、上記ワーク保持体のスプロケットに噛合する固定チェーンが上記軌道レールに沿って固定的に配設されるとともに、上記固定チェーンの上流側先端に位置するリンクピンから適宜間隔を有しつつ上下方向に移動可能な可動リンクピンを該固定チェーンに付設してなることを特徴とする塗装用コンベア。
  2. 軌道レール上を走行する走行体と、この走行体に立設される支柱と、この支柱によって支持されるワーク保持体とを備えた塗装用コンベアにおいて、上記ワーク保持体は、回転自在に支持されつつ水平方向に延出する支持軸と、この支持軸の先端に設けられたワーク固定部と、上記支持軸の一部に該支持軸と同軸で設けられたスプロケットと、上記支持軸の一部に設けられたインデックス装置とを備えたワーク保持体であり、上記インデックス装置は、円盤状の基板と、この基板の周縁上に適宜間隔で設けられた係入溝と、この係入溝に係入可能な係止ローラと、この係止ローラを上記基板周縁に向けて付勢しつつ揺動可能なアームとを備えたインデックス装置であり、上記ワーク保持体のスプロケットに噛合する固定チェーンが上記軌道レールに沿って固定的に配設されるとともに、上記インデックス装置のアームを揺動させる案内レールを配設し、上記固定チェーンの上流側先端に位置するリンクピンから適宜間隔を有しつつ上下方向に移動可能な可動リンクピンを該固定チェーンに付設してなることを特徴とする塗装用コンベア。
  3. 前記インデックス装置は、角度割出装置と位置検知装置とで構成され、上記角度割出装置は、円盤状の基板と、この基板の周縁上に適宜間隔で設けられた係入溝と、この係入溝に係入可能な係止ローラと、この係止ローラを上記基板周縁に向けて付勢しつつ揺動可能なアームとを備えた角度割出装置であり、上記位置検知装置は、同一仮想鉛直平面内において転動自在に配置された複数の姿勢制御ローラと、上記姿勢制御ローラから水平方向に突出して設けられた単一の検知ローラと、これらの姿勢制御ローラおよび検知ローラの位置を規制する複数のレール群とで構成された位置検知装置である請求項2記載の塗装用コンベア。
  4. 前記姿勢制御ローラは、4つの先端を有する平面形状略十字形に成形されたローラブラケットと、このローラブラケットの前面側で仮想鉛直平面内において転動自在な前側ローラ群と、後面側で仮想鉛直平面内において転動自在な後側ローラ群とで構成され、上記前側ローラ群と後側ローラ群は、上記ローラブラケットの4つの先端の前後に交互に配置して構成された姿勢制御ローラであり、前記検知ローラは、上記後側ローラ群の任意の1つと同軸に設けられた検知ローラである請求項3記載の塗装用コンベア。
  5. 前記インデックス装置は、前記姿勢制御ローラにより支持軸の姿勢が制御されるとき、前記角度割出装置の係止ローラが係入溝に係入するように構成されたインデックス装置である請求項3または4のいずれか1項に記載の塗装用コンベア。
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