JP5101245B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、カム機構を介して回転駆動源を演出可動部材に連結して備え、遊技の進行状況に応じて演出可動部材を往復動作させて遊技を演出する遊技機に関する。
この種の従来の遊技機の一例として図16に示したものは、カム機構1を構成するカム1A、カム従動部材1B、及び、複数のギヤ5A,5B,5C,・・を部品収容部屋2に収容して備えている。また、部品収容部屋2の後面は開放しており、その開放口が後面壁3にて閉塞されている。
組み付け時には、部品収容部屋2から外した後面壁3の後面に回転駆動源4の本体4Aを固定すると共に、後面壁3の前方に突出した回転駆動源4の回転出力軸4Bにギヤ5Aを固定しておき、そのギヤ5A以外の他のギヤ5B,5C,・・とカム1A及びカム従動部材1Bを部品収容部屋2内に組み付けておく。そして、後面壁3で部品収容部屋2の後面開放口を閉じると同時に、ギヤ5Aと他のギヤ5Bに噛合させていた。
ところで、組み付け時に後面壁3を部品収容部屋2に接近させる途中でギヤ5A,5Bの端面5Z,5Z同士が当接し、それ以上、後面壁3を部品収容部屋2に接近させることができない場合がある。この場合、後面壁3と共にギヤ5Aを1歯分だけ回動させるか、側方に平行移動して、先ずは後面壁3を部品収容部屋2に接近させて、ギヤ5A,5Bの歯面同士を対向させる。そして、ギヤ5A,5B同士を噛合させた後、後面壁3を部品収容部屋2の正規組付位置に移動する作業を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−195810号公報(第5図、第8図)
しかしながら、上記した従来の遊技機は、カム機構1に複数のギヤ5A,5B,5C,・・が備えられているので製造コストが高くなるという問題があった。これに対し、製造コストを抑えるべく、上記ギヤ5A,5B,5C,・・を廃止して回転駆動源4の回転出力軸4Bに直にカム1Aを固定すると、後面壁3を部品収容部屋2に組み付ける作業が困難になるいう問題が生じる。具体的には、後面壁3を部品収容部屋2に接近させる途中でカム1Aとカム従動部材1Bの端面1Z,1Z同士が当接すると、上記ギヤ5A,5Bの端面5Z,5Z同士が当接した場合に比べ、後面壁3を部品収容部屋2の正規組付位置から大きく回動させるか大きく平行移動させなければならず、例えば、後面壁3が部品収容部屋2の凹凸部分に引っ掛かって正規取付位置に移動することができない事態が生じ得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来より製造コストを抑えることができかつ、組み付け作業を容易に行うことが可能な遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る遊技機は、カム機構を介して回転駆動源を演出可動部材に連結して備え、遊技の進行状況に応じて演出可動部材を往復動作させて遊技を演出する遊技機において、カム機構は、回転駆動源によって一方向に回転駆動されるカムと、そのカムに摺接して往復動作するカム従動部材とを含んでなりかつ、ケースに収容されてカム機構ユニットとされ、演出可動部材は、ケースの前方に配置されて、ケースの前端壁に形成された前面貫通孔を介してカム従動部材に連結され、回転駆動源の本体は、ケースの後面に固定されて、ケース内に突入した回転駆動源の回転出力軸にカムが一体回転可能に固定され、ケースは、前端壁を含んだ第1のケース構成体とケースの後端壁を含んだ第2のケース構成体とに分割され、第1のケース構成体には、前端壁から後方に起立したケース側壁と、そのケース側壁によって側方を覆われ、カム及びカム従動部材を収容したカム機構収容空間とが備えられ、第2のケース構成体には、後端壁に形成されて回転駆動源の本体が固定された駆動源固定部と、駆動源固定部から第2のケース構成体の外縁部まで延びて側方に開放し、回転駆動源の回転出力軸の先端部にカムを固定した状態で回転出力軸の基端部を側方から受容可能な軸移動溝とが備えられ、軸移動溝の中間位置には、軸移動溝の一方の内側面から突出し、回転出力軸の基端部を軸移動溝の側方開放口側に移動することを規制するための逆戻り規制突部が形成されたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の遊技機において、軸移動溝の内側面のうち逆戻り規制突部に対向した部分を窪ませて内側面凹部を設けたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、回転駆動源の回転出力軸のうちカムより基端側に固定された位置検出用円板と、位置検出用円板に形成された検出スリットと、第2のケース構成体の内面に固定され、互いに隙間を開けて対峙し、間に位置検出用円板を受容した1対の対向突部と、1対の対向突部に固定され、検出スリットを通して相互間で信号を送受信可能な1対の位置検出素子とを備えたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機において、1つのカムに対してカム従動部材及び演出可動部材を複数設けたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機において、回転駆動源の本体から側方に張り出した固定片と、固定片に貫通形成された取付孔と、第2のケース構成体の後面から突出し、固定片の側面に対向して固定片を位置決めする位置決め突起と、第2のケース構成体に形成され、取付孔に後方から挿入した螺子又はリベットを固定するための固定孔とを備え、第2のケース構成体のうち逆戻り規制突部の後面に位置決め突起を配置したところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の遊技機において、液晶表示装置を有し、その液晶表示装置の周囲に配置された装飾枠の一部にカム機構ユニットが組み付けられたところに特徴を有する。
[請求項1及び2の発明]
請求項1の遊技機に備えたカム機構ユニットを組み立てる際には、回転駆動源の回転出力軸における先端部にカムを一体回転可能に固定しておき、回転駆動源の回転出力軸における基端部を第2のケース構成体に形成された軸移動溝の側方開放口に進入させる。このとき、回転駆動源の本体を第2のケース構成体の後面側に配置する一方、カムを第2のケース構成体の前面側に配置する。そして、回転駆動源の本体とカムとの間に第2のケース構成体における軸移動溝の縁部を挟んだ状態としてその軸移動溝の奥側へと回転駆動源を移動して行き、軸移動溝の一方の内側面から突出した逆戻り規制突部より軸移動溝の奥側に回転駆動源の回転出力軸を配置する。これにより、第2のケース構成体に対して回転駆動源が回転及び平行移動可能であると共に、逆戻り規制突部により、回転駆動源の回転出力軸が軸移動溝の側方開放口側に移動することを規制された仮組み付け状態になる。
この仮組み付け状態で第2のケース構成体を第1のケース構成体に接近させる。その接近の途中で、カムとカム従動部材の端面同士が当接した場合には、回転駆動源の回転出力軸を第2のケース構成体に対して軸移動溝内で回転又は平行移動して、カムとカム従動部材の端面同士の当接範囲が減るように調節する。これにより、第2のケース構成体と第1のケース構成体との正規組付位置から従来のように大きくずらさなくても、カムとカム従動部材の摺動面同士が対向する位置に位置合わせして第2のケース構成体を第1のケース構成体に接近させることができ、その後、容易に第2のケース構成体を第1のケース構成体の正規取付位置に移動して第1と第2のケース構成体同士を合体させることができる。
このように本発明によれば、組み付け作業を従来より容易に行うことができる。しかも、回転駆動源の回転出力軸にカムを直に固定したので、従来のギヤが不要になり製造コストを抑えることもできる。
なお、軸移動溝は、逆戻り規制突部を備えた中間位置が幅狭になっていてもよいし、請求項2の構成のように、軸移動溝の内側面のうち逆戻り規制突部に対向した部分を窪ませて内側面凹部を設けることで、幅狭になることを回避してもよい。
[請求項3の発明]
請求項3の構成によれば、カムと共に回転する位置検出用円板によって、通常は、1対の位置検出素子の間の信号の送受信が遮られ、カムが所定の回転位置になると、位置検出用円板の検出スリットを通して1対の位置検出素子の間で信号の送受信が可能になる。これにより、カムが所定の回転位置に配置されているか否かを検出することができる。
[請求項4の発明]
請求項4の構成によれば、1つの駆動源で複数の演出可動部材を往復動作させることができる。また、それらを1つの回転駆動源で駆動させることができるので、コストの上昇を抑えることができる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明によれば、回転駆動源の固定片の側面に対向する位置決め突起を設けたので、回転駆動源の本体の正規固定位置に容易に位置決めすることができる。さらに、第2のケース構成体のうち逆戻り規制突部の上面に位置決め突起を配置したので、第2のケース構成体の後端壁のスペースの有効利用が図られる。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、液晶表示装置の周囲に配置される装飾枠の一部にカム機構演出ユニットが組み付けられているので、演出可動部材の動作が遊技者の目に止まりやすい。
以下、本発明を適用したパチンコ遊技機10に係る一実施形態を、図1〜図13に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10の遊技板11には、ガイドレール12で囲まれたほぼ円形の遊技領域R1が形成され、その遊技領域R1内に液晶表示画面34が備えられている。遊技領域R1のうち液晶表示画面34の下方領域のうち左右方向の中央部には、第1及び第2の始動入賞口14A,14B、大入賞口15及びアウト口16が上から順番に並べて設けられ、左右の両側部には、ガイドレール12に沿って一般入賞口20,21及びサイドランプ22がそれぞれ設けられている。また、液晶表示画面34の左側方には始動ゲート18が設けられ、その始動ゲート18の下方には、風車19及び普通図柄表示部24が設けられている。そして、遊技領域R1全体に亘って、図示しない複数の障害釘が起立している。
遊技板11は前側を前面枠10Zにて覆われ、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して遊技領域R1が前方に臨んでいる。前面枠10Zのうちガラス窓10Wの上方には左右に1対のスピーカ25,25が設けられ、ガラス窓10Wより下方には、上皿27A及び下皿27Bが上下2段にして設けられている。そして、下皿27Bの右端部に備えた操作ノブ28を回動操作すると、上皿27Aに収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。なお、上皿27Aに備えたボタン29を押すと上皿27Aに収容されている遊技球が下皿27Bへと移動する。
次に所要の各部位についてさらに詳説する。一般入賞口20,21は、所謂、ポケット構造をなし、遊技球が丁度1つ入球可能な大きさで上方に開口している。そして、各一般入賞口20,21に入った遊技球は、遊技板11に設けた貫通孔11A(図2参照)を通って、遊技板11の裏側に回収される。そして、これら各一般入賞口20,21に遊技球の1球の入賞を検出する度に、例えば、4個の賞球が上皿27Aに払い出される。
始動ゲート18は、遊技球が通過可能な門形構造をなし、通過した遊技球は始動ゲート18に内蔵されたゲートスイッチ(図示せず)によって検出される。この検出信号に基づいて、普通図柄表示部24の図柄が変動表示される。その普通図柄表示部24は、「0」〜「9」までの数字からなる数字図柄が所定期間に亘って変動表示された後、所定の数字図柄が停止表示される。
第1及び第2の始動入賞口14A,14Bは、上下に並べて配置されている。各始動入賞口14A,14Bは、共に遊技板11から突出した部材の上面に開口を備えた、所謂、ポケット構造をなしている。そして、各始動入賞口14A,14Bに入った遊技球は、遊技板11に設けた貫通孔11B(図2参照)を通って、遊技板11の裏側に回収される。
上側に配置された第1の始動入賞口14Aは、遊技球が1つだけ入る開口幅を有している。一方、下側に配置された第2の始動入賞口14Bは、第1の始動入賞口14Aの真下に配置され、その開口の左右両側には可動翼片14C,14Cが備えられている。これら両可動翼片14C,14Cは、常には起立状態になっており、両可動翼片14C,14Cに挟まれた第2の始動入賞口14Bの開口幅は、遊技球が1つだけ入る大きさとなっている。そして、普通図柄表示部24で停止表示された数字図柄が奇数になると、遊技板11の裏に設けた普通電動役物ソレノイド(図示せず)が駆動されて、可動翼片14C,14Cが所定期間(例えば、0.4秒間)に亘って横に倒される。すると、第2の始動入賞口14Bの上方空間が側方に開放し、第1の始動入賞口14Aの両脇を通過した遊技球が可動翼片14Cに受け止められて第2の始動入賞口14Bに案内されるようになる。また、第1及び第2の各始動入賞口14A,14B内に遊技球の1球の入賞を検出する度に、例えば、4個の賞球が上皿27Aに払い出されると共に、遊技の当否判定が行われ、その当否判定の結果が、液晶表示画面34に表示される。
液晶表示画面34には、通常、3つの左、中、右の特別図柄13A,13B,13Cが横並びに表示されている。これら各特別図柄13A,13B,13Cは、例えば、「0」〜「11」の数字を表記した複数種類のもので構成されており、通常は、各特別図柄13A,13B,13Cごと、所定の種類のものが停止表示されている。そして、始動入賞口14A,14Bに遊技球が入賞して当否判定が行われたときに、これら3つの特別図柄13A,13B,13Cが、上下方向にスクロール表示され、所定時間後に、例えば、左、中、右の順で各特別図柄13A,13B,13Cが停止表示される。このとき、遊技の当否判定の結果が「大当たり」であれば、例えば、全ての特別図柄13A,13B,13Cが同じ図柄、即ち、ぞろ目になる。
また、左右の特別図柄13A,13Cが同じ図柄で停止表示し、中特別図柄13Bのみが変動表示したリーチ状態となると、液晶表示画面34には所定のリーチ演出画像(例えばキャラクタ画像)が表示される。
液晶表示画面34において特別図柄13A,13B,13Cが変動表示又は「大当たり状態」の最中に始動入賞口14A,14Bに入賞した場合、その入賞球は保留球として最大で4個まで記憶され、その保留記憶数(保留球数)が、液晶表示画面34の下端部に備えた保留数表示部34Eに表示される。そして、特別図柄13A,13B,13Cが停止表示又は「大当たり状態」が終了すると、その保留記憶数が1つ減らされて再び、特別図柄13A,13B,13Cが変動表示してから停止表示されて、遊技の当否判定結果が表示される。
なお、前面枠10Zの左下隅に備えた遊技ボタン27Cを押圧すると、液晶表示画面34で変動表示されている特別図柄13A,13B,13C以外の画像(例えば、キャラクタ画像)を、遊技者の任意のタイミングで停止させることができる。
大入賞口15は、横長矩形に形成されて、常には、可動扉15Tにて閉塞されている。パチンコ遊技機10が「大当たり状態」になると、遊技板11の裏に設けた図示しない大入賞口ソレノイドが駆動され、可動扉15Tが所定期間に亘って前側に倒れる。これにより、大入賞口15が開放され、可動扉15Tを案内にして、大入賞口15に多くの遊技球が入賞可能となる。
ここで、可動扉15Tが、開放してから閉じるまでの間を「ラウンド」と称すると、1つのラウンドは、可動扉15Tの開放時間が30秒に達したか、又は、大入賞口15に遊技球が10個入賞したかの何れかの条件が先に満たされた場合に終了する。また、「大当たり状態」は、最大で、例えば15ラウンドまで継続される。
大入賞口15の内部には、継続入賞口と計数入賞口とが設けられている。より詳細には、可動扉15Tが開いたときには、継続入賞口は開放しており、継続入賞口に入賞後、ソレノイドが駆動されて、継続入賞口が閉鎖される一方、計数入賞口は開放されたままとなる。そして、継続入賞口内に設けた大入賞口第1スイッチ(図示せず)が遊技球の入賞を検出すると、前述した終了条件を満たしてラウンドが終了した後で、連続して次のラウンドが実行される。また、計数入賞口内に設けた大入賞口第2スイッチ(図示せず)が遊技球の入賞を検出すると、継続入賞口への入賞球とあわせて、大入賞口15への入賞球がカウントされ、これらが前記したように計10個に達したか否かがチェックされる。なお、大入賞口15に遊技球が入賞すると、その度に、例えば、15個の遊技球が上皿27Aに払い出される。
遊技領域R1内に液晶表示画面34を設けるために、図2に示すように、遊技板11には画像表示窓11Wが貫通形成されている。画像表示窓11Wの縁部には、遊技板11の前面側から前側装飾枠23が宛がわれる一方、遊技板11の後面側から後側装飾枠32が宛がわれ、それら前側装飾枠23と後側装飾枠32とが画像表示窓11Wを通して互いに組み付けられている。そして、液晶表示画面34を前面略全体に備えた図示しない液晶モジュール(詳細には、TFT−LCDモジュール)が後側装飾枠32の後面に固定され、その液晶表示画面34が前側装飾枠23及び後側装飾枠32を介して前方に臨んでいる。なお、前側装飾枠23と後側装飾枠32とによって本発明の「装飾枠」が構成されている。
詳細には、画像表示窓11Wは、横長の長方形の左右縁部及び下縁部に複数の凹凸を設け、上縁部の右寄り部分を上方に膨らませた形状になっている。前側装飾枠23は、画像表示窓11Wの縁部と略同一の形状をなして画像表示窓11W内に嵌合される嵌合壁23Kを有し、その嵌合壁23Kの前端部から側方に張り出したフランジ壁23Fを遊技板11の前面に当接させた状態で図示しないビスにより遊技板11に固定されている。
図2に示すように、後側装飾枠32は、全体が横長の長方形になっており、その外縁部分は前側装飾枠23の後端部を側方から覆う枠壁32Wになっている。そして、枠壁32Wの前端縁からは側方にフランジ壁32Fが張り出されており、遊技板11の後面に宛がってビス止めされている。また、枠壁32Wの後端縁全体からは、内側に支持板32Dが張り出されている。さらに、支持板32Dの後面からは、図示しない枠形壁が突出しており、その枠形壁の内部に液晶モジュールが嵌合固定されている。
支持板32Dの前面には液晶画面34の周囲を囲むように複数(例えば6つ)の可動部材が備えられている。図2にはそれらのうち、支持板32Dの右辺部分に備えられた回動演出体33と、支持板32Dの上辺右寄り部分に備えられたカム機構ユニット50が示されている。回動演出体33は、上下方向に延びた形状をしており、下部に備えた回動駆動部33Kによって支持板32Dに固定されている。回動駆動部33Kには図示しないモータが備えられ、複数のギアを介して回動演出体33を回動させて液晶表示画面34の前面側に移動可能としている。そして、遊技の進行状況に応じて回動駆動部33Kを駆動させ、回動演出体33を回動させている。
カム機構ユニット50は、全体が図3に示されており、後述するカム機構60をケース51内に収容し、前側に演出可動部材58,59を備え、後側にモータ55(本発明の「回転駆動源」に相当する)を固定してなる。
ケース51は、全体に横長形状で支持板32Dの上辺右寄り部分に固定されている。図3に示すように、ケース51の上面及び左右側面の後端寄り位置からは複数の螺子固定部51Nが側方に張り出されており、支持板32Dに形成された図示しない螺子孔に螺子固定されている。また、ケース51は左側部分が右側部分よりも段付き状に上方に突出している。
ケース51の前端壁52Aには前方に張り出した前方張出部52Dが設けられている。前方張出部52Dの上面は前側装飾枠23の嵌合壁23Kの右上部分の形状と略同一の形状となって嵌合壁23Kに宛がわれている。また、前側張出部52Dは左側部分が右側部分よりも前方への突出量が多くなった段付き状に形成されており、その中間部分は緩やかに連絡されている。
前方張出部52Dのうち左側部分の下端縁には左前面貫通孔52C1が貫通形成され、右側部分の下端縁には右前面貫通孔52C1が貫通形成されている。この左右の前面貫通孔52C1,52C2の前方には演出可動部材58,59が備えられている。演出可動部材58,59は、パチンコ遊技機10の遊技名又は遊技に登場するキャラクター名(図示せず)の文字を立体的に型取って形成されている。各演出可動部材58,59からは、後方に向かって支持軸58J,59Jが突き出されており、支持軸58Jは左前面貫通孔52C1の内部に挿通され、支持軸59Jは右前面貫通孔52C2の内部に挿通されている。なお、各演出可動部材58,59の内部には、電飾基板(図示しない)が収容されている。演出可動部材58,59の前面は光透過性樹脂で全体が覆われており、内部の電飾基板に実装された発光素子(例えばLED)によって光らせることができる。
図4に示すように、ケース51の後端壁53Aのうち下側部分には後方張出部53Dが形成されている。後方張出部53Dは後方に段付き状に張り出しており、その後端面は平坦で一部が支持板32Dに当接している。また、後方張出部53Dは後方から見て右側部分が上下方向で短くなっており、その後方張出部53Dの右側部分の上方には本発明に係る軸移動溝70及び駆動源固定部53Eとが設けられている。軸移動溝70及び駆動源固定部53Eについては後で詳述する。
図5に示すように、ケース51は、前側ケース体52(本発明の「第1のケース構成体」に相当する)と後側ケース体53(本発明の「第2のケース構成体」に相当する)とを組み合わせて形成されている。前側ケース体52は前端壁52Aを有し、その外縁部から後方にケース側壁52Bが起立している。ケース側壁52Bのうち下側部分は、ケース51の後端まで張り出している。また、前側ケース体52の内面には、後側ケース体53側に起立した円柱状の合体固定部52Gが複数備えられている。一方、後側ケース体53はケース51の後端壁53Aを有し、その外縁部から前方に後側ケース側壁53Bが起立している。後側ケース側壁53Bのうち下側部分は、ケース側壁52Bの上方に重ねられている。また、後端壁53Aのうち合体固定部52Gに対向する位置には合体嵌合部53Gが形成されている。合体嵌合部53Gは合体固定部52Gの先端が嵌合可能に前側ケース体52側が陥没しており、合体固定部52G及び合体嵌合部53Gには、螺子孔が設けられ嵌合後に一体に固定可能になっている。なお、後側ケース体53は透明な樹脂で成型されているので、ケース51の後方からケース51の内部を視認できるようになっている。
前側ケース体52と後側ケース体53とを組み合わせることにより、前端壁52A、後端壁53A、ケース側壁52B及び後側ケース側壁53Bとによって覆われたカム収容空間54が形成されている。なお、ケース51は前方から見て左側部分(図4の右側部分)が上方及び前方に突出しているので、カム収容空間54は左側部分の方が右側部分よりも大きくなっている。以下、カム収容空間54のうち左側の大きい部分を「大空間部屋54L」という(図5参照)。
カム収容空間54には本発明のカム機構60が収容されている。カム機構60は、図5に示したカム61と、第1及び第2のカム従動部材62,63(本発明の「カム従動部材」に相当する)と、連絡カム65と、付勢バネ64,64とから構成されており、以下詳細に説明する。
カム61は、図7に示すように、カム収容空間54のうち大空間部屋54Lの略中央に収容されている。カム61は後端壁53A側に後述する回転出力軸55A(図6参照)の先端が一体回転可能に固定され、後方から見て反時計回りに回転可能になっている。カム61には回転出力軸55Aに接続される回転中心から4本の摺接羽61Hが等間隔(即ち、90度間隔)で放射状に延びている。各摺接羽61Hには、回転中心から円弧を描いて離れる摺接離間面61Aと回転方向に垂直な垂直面61Bとが回転方向に対して形成されている。また、カム61の前端壁52A側を向いた端面61Zは、前端壁52Aと平行な平坦面となっている。
第1及び第2のカム従動部材62,63は、カム収容空間54内でカム61を左右方向で挟んだ位置に収容されている。カム61の左側(後方から見て右側)に配置される第1カム従動部材62は、クランク状に2箇所で屈曲しており、一方の端部は前方から見て右下方に延び、他方の端部は左上方に延びている。右下方の端部には円筒形状の軸結合部62Rが形成されている。軸結合部62Rの筒内には、左側の演出可動部材58から左前面貫通孔52C1を介してカム収容空間54内に突入している支持軸58Jの先端が挿入され、一体回転可能に固定されている。第1カム従動部材62のうち軸連結部62R寄りの屈曲部分は段付き状に前方に突出しており、その角部には円柱状に前方に突き出た摺接突部62Sが形成されている。摺接突部62Sは前後方向に伸びた図示しない軸部を筒状の側壁62Tに挿通してなり、側壁62Tが周方向に回転可能になっている。第1カム従動部材62のうち摺接突部62Sが設けられた屈曲部分の後端壁53A側は、平坦な端面62Uとなっている。第1カム従動部材62のうち左上方の端部にはバネ係止部62Bが形成されている。バネ係止部62Bには後述する付勢バネ64の端部を係止するための係止孔62Aが設けられている。
カム61の右側(後方から見て左側)に配置される第2カム従動部材63は、左右方向に略直線状に延びかつ、右端部、中間部、左端部を順に段付き状に前方に突出させた形状をしている。第2カム従動部材63の中間部には回動軸63Pが設けられている。回動軸63Pは円柱形状となっており、図示しない連結棒を前端壁52A側に突き出している。前端壁52Aには回動軸63Pに向かって突出した円筒状の右カム固定部52Kが設けられており、その右カム固定部52Kに連結棒が回転可能に軸支されている。第2カム従動部材63の左端部には円柱状の摺接突部63Sが前方に突出している。摺接突部63Sは前後方向に伸びた図示しない軸部を筒状の側壁63Tに挿通してなり、側壁63Tが周方向に回転可能になっている。第2カム従動部材63の左端部のうち摺接突部63Sの後面側は、後端面53Aに対向する平坦な端面63Uとなっており、その上方にはバネ係止部63Bが上方に張り出して形成されて後述する付勢バネ64が係止されている。また、第2カム従動部材63の右端部には前方に突出した円柱状の連結突起63Qが形成されている。
第2カム従動部材63と右側(後方から見て左側)の右前面貫通孔52C2との間には連絡カム65が取り付けられている。連絡カム65は左右方向に略直線状に延びかつ、第2カム従動部材63側が右前面貫通孔52C2側よりも前方に段付き状に突出している。連絡カム65のうち右前面貫通孔52C2側には円筒形状の軸結合部65Rが形成され、第2カム従動部材63側には楕円形状の連結孔65Aが貫通形成されている。軸結合部65Rの内部には、右側(後方から見て左側)の演出可動部材59から右前面貫通孔52C2を介してカム収容空間内54に突入している支持軸59Jの先端が挿入され、一体回転可能に固定されている。連絡カム65の第2カム従動部材63側端部は第2カム従動部材63の右端部の前方に重ねて配置され、連結突起63Qが連結孔65Aの内部に受容されている。
第2カム従動部材63が回動し摺接突部63Sが下方に移動すると、連結突起63Qは上方に移動する。連結突起63Qが上方に移動すると連絡カム65の連結孔65Aが上方に移動する方向に回転し、連絡カム65の回転に伴い演出可動部59が前方から見て時計回りに回動する。
カム収容空間内54のうち第1カム従動部材62の上方及び第2カム従動部材63の上方にはそれぞれバネ固定部57,57が形成されている。各バネ固定部57,57には付勢バネ64,64の一端が固定され、他端は対応する第1又は第2カム従動部材62,63のバネ係止部62B,63Bに係止されている。これにより、第1及び第2のカム従動部材62,63は、後方から見て反時計回りに付勢され、各摺接突部62S,63Sがカム61側に押し付けられている。以上がカム機構60についての説明である。
さて、図5に示すように、後側ケース体53の後端壁53Aのうちカム61の後方の部分は駆動体固定部53Eとなっている。駆動体固定部53Eには「コ」の字状に後方に突出した2つの位置決め突起53H,53Hが形成されている。各置決め突起53H,53Hは、駆動体固定部53Eのうちカム61の回転中心の後方部分を中心にした対称位置に、「コ」の字の開放側が互いに対向させて配置されている。後方から見て右側の位置決め突起53Hは、左側の位置決め突起53Hよりも上方に配置されている。また、駆動体固定部53Eのうち各位置決め突起53H,53Hの「コ」の字の中心位置には固定孔53Fが形成されている。
図4に示すように、位置決め突起53H,53Hの間にはモータ55が固定されている。詳細には、モータ55は駆動体固定部53E側に減速機55Gを一体化して備えた構造になっており、減速機55Gにおける前端部からは、位置決め突起53H,53H内に向けて固定片55H,55Hが張り出している。固定片55Hは略直方体形状をなし、その中心には前後方向に取付孔55Tが貫通形成されている。各固定片55Hの側面は、位置決め突起53H,53Hの内側面に対向して当接しており、モータ55本体が位置決めされている。そして、モータ55は、取付孔55Tに図示しない螺子又はリベットを固定孔53Fに挿入して固定されている。
モータ55の減速機55Gからは、ケース51内部に向けて回転出力軸55Aが突出されている。図6に示すように、回転出力軸55Aの先端は、カム61の回転中心に固定され一体回転可能となっている。また、回転出力軸55Aのうちモータ55とカム61との中間位置には、回転出力軸55Aから垂直に張り出した位置検出用円板55Kが一体回転可能に固定されている。この位置検出用円板55Kには中心部から一端縁にかけて延びて縁部で開放した検出スリット55Sが形成されている。
後端壁53Aの内面のうち回転出力軸55Aの上方には、位置検出用基板56が固定されている。位置検出用基板56には、互いに隙間を開けて対峙した1対の対向突部56T,56Tが回転出力軸55Aの軸方向に並べて備えられており、その1対の対向突部56T,56Tの間には位置検出用円板55Kが受容されている。各対向突部56T,56Tの内部には図示しない1対の位置検出素子が固定されており、1対の位置検出素子は相互間で信号(例えば赤外線)を送受信することが可能となっている。
1対の位置検出素子による信号の送受信は、通常は位置検出用円板55Kによって遮られるが、位置検出用円板55Kが所定の回転位置になると、位置検出用円板55Kの検出スリット55Sを通して1対の位置検出素子の間で信号の送受信が可能になる。位置検出用円板55Kはカム61と一体に回転するので、カム61が所定の回転位置に配置されているか否かを検出することができる。
後端壁53Aのうち駆動体固定部53Eから後側ケース体53における後方から見て右側縁部に到る部分には、軸移動溝70が貫通形成されている。軸移動溝70の後方から見て右端は開放しており側方開放口70Bとなっており、軸移動溝70の左端の奥部は、カム61の回転中心と前後方向で重なっている。軸移動溝70の奥部は、半円状に形成されており、その円の中心には回転出力軸55Aが挿通されて、回転出力軸55Aの基端部が軸移動溝70によって側方から受容されている。また、軸移動溝70の溝幅は、回転出力軸55Aの太さの約1.5倍となっており、軸移動溝70の内部で回転出力軸55Aを回転又は移動させることが可能となっている。なお、カム61の大きさは軸移動溝70の溝幅よりも大きいので、カム61を固定した回転出力軸55Aは軸方向で軸移動溝70から抜けることはない。
軸移動溝70の内側面のうち下方を向いた内側面の左右方向の中間位置には、丸みを帯びて下方に膨出した逆戻り規制突部71が形成されている。逆戻り規制突部71と、後方から見て右側の位置決め突部53Hとは、前後に重ねて配置されており、後端壁53Aのスペースの有効利用が図られている。また、軸移動溝70の内側面うち逆戻り規制突部71に対向する部分には下方に丸みを帯びて窪んだ内側面凹部70Aが形成されている。
本実施形態の構成に関する説明は以上である。次に、上記構成からなる本実施形態の作用、効果を説明する。本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技者の目に止まりやすい液晶表示画面34の周囲に複数の可動部材が備えられている。それら可動部材のうちの回動演出体33は通常は静止しているが、例えば遊技状態が大当たり状態やリーチ状態となる等、遊技の進行状況に応じて、液晶表示画面34の前方側に回動するようになっている。
液晶表示画面34の上部の演出可動部材58,59は、通常は静止しているが、遊技の進行状況に応じて回動演出体33等と共に、又は単独で往復動作を行う。この演出可動部材58,59は、モータ55の一方向の回転力を、カム機構60によって変換して往復動作を行っている。
具体的には、モータ55によってカム61が後方から見て反時計回りに回動するのに伴い、第1及び第2のカム従動部材62,63の摺接突部62S,63Sはカム61の摺接離間面61Aに摺接しながら移動する。摺接離間面61Aは先端に近づくに従ってカム61の回転中心から徐々に離れているので、摺接突部62S,63Sがカム61の摺接離間面61Aの基端部に当接している状態(図7の状態)から、摺接離間面61Aの先端部に当接した状態(図8の状態)に移動すると、摺接突部62S,63Sはカム61の回転中心から離れる方向に押圧され、それに伴い付勢バネ64,64の弾性力に反して第1及び第2のカム従動部材62,63が後方から見て時計回りに回動する。第1カム従動部材62と演出可動部材58とは支持軸58Jによって連結されているので、第1カム従動部材62が後方から見て時計回りに回動すると、演出可動部材58は前方から見て反時計回りに回動する(図9(A)から図9(B)に変化する)。また、第2カム従動部材63が後方から見て時計回りに回動すると、連絡カム65は後方から見て反時計回りに回動する。連絡カム65は支持軸59Jによって演出可動部材59と連結されているので、連絡カム65が後方から見て反時計回りに回動すると演出可動部材59は前方から見て時計回りに回動する(図9(A)から図9(B)に変化する)。
カム61が更に回動を続けて摺接突部62S,63Sが摺接離間面61Aの先端を乗り越えると、付勢バネ64,64の弾性力により、摺接突部62S,63Sは隣の摺接離間面61Aの基端部に当接した状態になる(図7の状態)。その状態での演出可動部材58,59は、図9(A)に示すように、左側の演出可動部材58は、反転して時計回りに回転し、右側の演出可動部材59は反時計回りに回転した状態になる。カム61が回動を続けると、演出可動部材58,59はこの往復回動を繰り返し行う。
このような往復動作を繰り返す本実施形態のカム機構ユニット50を組み立てる際には、先ず、図5に示すように、モータ55の回転出力軸55Aにおける先端部にカム61を一体回転可能に固定しておき、モータ55の回転出力軸55Aにおける基端部を後側ケース体53に形成された軸移動溝70の側方開放口70Bに進入させる。このとき、モータ55の本体を後側ケース体53の後面側に配置する一方、カム61を後側ケース体53の前面側に配置する。そして、モータ55の本体とカム61との間に後側ケース体53における軸移動溝70の縁部を挟んだ状態してその軸移動溝70の奥側へとモータ55を移動して行く。
軸移動溝70のうち逆戻り規制突部71を設けた部分では、逆戻り規制突部71に対向した部分が内側面凹部70Aとなって窪ませてあるので、軸移動溝70が幅狭になるのを回避されている。図10に示すように、逆戻り規制突部71の部分で内側面凹部70A側に移動すれば、スムーズにモータ55を軸移動溝70の奥部に移動して、図12に示すように、軸移動溝70の奥部にモータ55の回転出力軸55Aを配置することができる。これにより、後側ケース体53に対してモータ55が回転及び平行移動が可能な仮組み付け状態になる。なお、この仮組み付け状態では、モータ55の回転出力軸55Aが軸移動溝70の側方開放口70B側に移動したとしても、図11に示すように、逆戻り規制突部71により側方開放口70B側に移動することを規制される。
次に、この仮組み付け状態となった後側ケース体53を前側ケース体52に接近させる。その際、前側ケース体52の下側のケース側壁52Bの上に後側ケース体53の下側の後側ケース側壁53Bを重ね、他の前後のケース側壁52B,53Bの後端と前端とを前後に合わせて配置すると共に、合体固定部52Gと合体嵌合部53Gとが嵌合される正規取付位置に配置する必要がある。さらに、カム61の摺接離間面61Aに第1及び第2のカム従動部材62,63の摺接突部62S,63Sの側面が摺接するように配置する必要もある。
接近の途中で、カム61の端面61Zと第1及び第2のカム従動部材62,63の端面62U,63U同士が当接した場合には、モータ55の回転出力軸55Aを後側ケース体53に対して、軸移動溝70内で回転又は平行移動させて、カム61の端面61Zと、第1及び第2のカム従動部材62,63の端面62U,63U同士の当接範囲が減るように調節する。これにより、後側ケース体53と前側ケース体52との正規組付位置から従来のように大きくずらさなくても、カム61と第1及び第2のカム従動部材62,63の摺動面同士が対向する位置に位置合わせして、後側ケース体53を前側ケース体52に接近させることができ、その後、容易に後側ケース体53を前側ケース体52の正規取付位置に移動して前側と後側のケース体52,53同士を合体させることができる。
前側と後側のケース体52,53同士を合体させた後、図13に示すように、モータ55を軸移動溝70内で逆戻り規制突部71の部分まで平行移動して回転させ、モータ55の固定片55Hを位置決め突起53H内に受容されるように回転させつつ再び正規組付位置に並行移動する。モータ55を固定すればカム機構ユニット50を組み立ては完了する。なお、カム61と第1及び第2のカム従動部材62,63の摺動面同士が対向する位置に位置合わせした後でモータ55の回転や平行移動を行っても、カム61と第1及び第2のカム従動部材62,63の摺動面同士が摺接した状態のままで回転や平行移動をするので、摺動面同士が対向する位置から外れることがない。
このように本実施形態のパチンコ遊技機では、モータ55を固定する後端壁53Aに軸移動溝70を設けて、モータ55を固定する前の仮組み付け状態で、前側と後側のケース体52,53を組み合わせることができる。これにより、両ケース体52,53の合体の過程でモータ55の回転出力軸55Aを軸移動溝70内で移動させて調節することができるので、両ケース体52,53を容易に合体させることが可能となり、組み付け作業を従来より容易に行うことができる。しかも、モータ55の回転出力軸にカムを直に固定したので、従来のギヤ(図16参照)が不要になり製造コストを抑えることもできる。さらに、1つのカム61で複数の演出可動部材を往復動作させることができ、それらを1つのモータ55で駆動させることができるので、コストの上昇を抑えることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、パチンコ遊技機10に本発明を適用していたが、遊技機であれば、コイン遊技機やスロットマシン、アレンジボール等に備えてもよい。
(2)前記実施形態では、軸移動溝70の内側面のうち逆戻り規制突部71に対向した部分を窪ませて内側面凹部70Aを設けることで、幅狭になることを回避していたが、図14に示すように、内側面凹部70Aを設けずに、逆戻り規制突部71を備えた中間位置が幅狭になっていてもよい。
(3)前記実施形態では、逆戻り規制突部71は丸みを下方に帯びて膨出していたが、図15に示すように、軸移動溝70の奥部側に対向した平坦面を有した逆戻り規制突部71Vを設けてもよい。
(4)前記実施形態におけるモータ55として各種モータを採用可能であるが、ステッピングモータを採用するとより好ましい。
(5)カム機構ユニット50は後側装飾枠32に固定されていたが、前側装飾枠23に固定してもよい。また、パチンコ遊技機10において遊技者から視認可能な他の位置に設けてもよい。
本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の正面図 遊技板、前側装飾枠及び後側装飾枠の分解斜視図 カム機構ユニットの斜視図 カム機構ユニットの背面図 カム機構ユニットの分解斜視図 位置検出用円板及び位置検出用基板を表す斜視図 カム機構を表す背面図 カム機構を表す背面図 演出可動部材の往復動作を表す正面図 逆戻り規制突部を避けて軸移動溝を移動するモータの側面図 逆戻り規制突部によって側方開放口への移動が規制されるモータの斜視図 モータの仮組み付け状態を表す背面図 ケース形成後にモータを軸移動溝内でずらした状態の背面図 変形例の後側ケース体の背面図 変形例の後側ケース体の背面図 従来のカム機構の斜視図
符号の説明
10 パチンコ遊技機
32 後側装飾枠(装飾枠)
34 液晶表示装置
50 カム機構ユニット
51 ケース
52 前側ケース体(第1のケース構成体)
52A 前端壁
52B ケース側壁
52C1 左前面貫通孔(前面貫通孔)
52C2 右前面貫通孔(前面貫通孔)
53 後側ケース体(第2のケース構成体)
53A 後端壁
53E 駆動体固定部
53F 固定孔
53H 位置決め突起
54 カム収容空間
55 モータ(回転駆動源)
55A 回転出力軸
55H 固定片
55K 位置検出用円板
55S 検出スリット
55T 取付孔
56T 対向突部
58,59 演出可動部材
60 カム機構
61 カム
62 第1カム従動部材(カム従動部材)
63 第2カム従動部材(カム従動部材)
70 軸移動溝
70A 内側面凹部
70B 側方開放口
71,71V 逆戻り規制突部

Claims (6)

  1. カム機構を介して回転駆動源を演出可動部材に連結して備え、遊技の進行状況に応じて前記演出可動部材を往復動作させて遊技を演出する遊技機において、
    前記カム機構は、前記回転駆動源によって一方向に回転駆動されるカムと、そのカムに摺接して往復動作するカム従動部材とを含んでなりかつ、ケースに収容されてカム機構ユニットとされ、
    前記演出可動部材は、前記ケースの前方に配置されて、前記ケースの前端壁に形成された前面貫通孔を介して前記カム従動部材に連結され、
    前記回転駆動源の本体は、前記ケースの後面に固定されて、前記ケース内に突入した前記回転駆動源の回転出力軸に前記カムが一体回転可能に固定され、
    前記ケースは、前記前端壁を含んだ第1のケース構成体と前記ケースの後端壁を含んだ第2のケース構成体とに分割され、
    前記第1のケース構成体には、前記前端壁から後方に起立したケース側壁と、そのケース側壁によって側方を覆われ、前記カム及び前記カム従動部材を収容したカム機構収容空間とが備えられ、
    前記第2のケース構成体には、前記後端壁に形成されて前記回転駆動源の本体が固定された駆動源固定部と、前記駆動源固定部から前記第2のケース構成体の外縁部まで延びて側方に開放し、前記回転駆動源の回転出力軸の先端部に前記カムを固定した状態で前記回転出力軸の基端部を側方から受容可能な軸移動溝とが備えられ、
    前記軸移動溝の中間位置には、前記軸移動溝の一方の内側面から突出し、前記回転出力軸の基端部を前記軸移動溝の側方開放口側に移動することを規制するための逆戻り規制突部が形成されたこと特徴とする遊技機。
  2. 前記軸移動溝の内側面のうち前記逆戻り規制突部に対向した部分を窪ませて内側面凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記回転駆動源の回転出力軸のうち前記カムより基端側に固定された位置検出用円板と、
    前記位置検出用円板に形成された検出スリットと、
    前記第2のケース構成体の内面に固定され、互いに隙間を開けて対峙し、間に前記位置検出用円板を受容した1対の対向突部と、
    前記1対の対向突部に固定され、前記検出スリットを通して相互間で信号を送受信可能な1対の位置検出素子とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 1つの前記カムに対して前記カム従動部材及び前記演出可動部材を複数設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記回転駆動源の本体から側方に張り出した固定片と、前記固定片に貫通形成された取付孔と、前記第2のケース構成体の後面から突出し、前記固定片の側面に対向して前記固定片を位置決めする位置決め突起と、前記第2のケース構成体に形成され、前記取付孔に後方から挿入した螺子又はリベットを固定するための固定孔とを備え、前記第2のケース構成体のうち前記逆戻り規制突部の後面に前記位置決め突起を配置したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の遊技機。
  6. 液晶表示装置を有し、その液晶表示装置の周囲に配置された装飾枠の一部に前記カム機構ユニットが組み付けられたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の遊技機。
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