JP4906050B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ機などの遊技機に関する。
近年、パチンコ機などの遊技機としては、遊技盤の略中央に液晶表示装置などの表示部を配置し、前記表示部を視認可能とする開口部が形成された装飾又は演出用のセンターケースを、前記表示部の周囲に配置したものが主流となっている。この種の遊技機の遊技領域内において遊技者が最も注視するセンターケースは、表示部の大型化の影響もあって、大型化や複雑化が進み、それに伴ってセンターケース内に可動部材を配設することや、可動部材を表示部の表示内容と絡めて複雑に動かすことにより、装飾効果や遊技の進行に関する演出を行うようにした遊技機が提案されている。例えば特許文献1のように、センターケースの両サイドに前後方向に機構等を配置した可動演出装置を配設し、常態では表示部の両脇に止まっている可動演出部材を表示部方向に動かして、表示内容と連動した可動演出を行うことで効果的な演出を行うとともに、可動演出部材や電気的駆動機構等を手前側から奥手側に向けて配することで、省スペース化を実現した遊技機がある。
特開2004−105513号公報
しかし、上記背景技術における遊技機のセンターケースでは、可動演出部材の動作方向は遊技盤の面方向への動作に限られており、冗長な演出しか行えず、遊技の興趣を向上させるような期待感や、装飾効果は得られない。
さらにこの場合、遊技盤の面方向に広がるスペースを省略しようとしているため、可動演出装置の多くの部材を前後方向に配置することでスペースを確保している。そのため、可動演出部材の動作方向はさらに一定方向、すなわち横方向(表示部側、遊技領域の面方向)に限られてしまい、奥行き感のある前後動の動作を行うような斬新な可動演出部材を実現することはできないという問題があった。また、作動する領域が面方向に限られると、その分面方向のスペースを確保することになるが、そうなれば必然的に可動領域は狭くなるという問題もあった。
しかし、単に単体の可動物を奥行き方向(前後方向)に可動させるようにしただけでは、既存の面方向の可動物を前後方向に可動するように変更しただけであり、目新しい、斬新な演出効果を奏することはできない。
そこで本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、センターケースにおける前後動という斬新な可動部材の動作を遊技者に見せるとともに、今までにない装飾効果、遊技の興趣の向上を実現する遊技機を提供することを主目的とする。また、可動部材のための構造が、面方向に広がりすぎず、省スペース化が図れる遊技機を提供することを、さらなる目的とする。
本願請求項1に記載の遊技機は、表示部を有する表示装置本体を備えるとともに、
該表示部を視認可能な開口部が形成された装飾枠体と、該装飾枠体に設けられる装飾可動部と、を少なくとも有するセンターケースを備えた遊技機において、
前記装飾可動部は、
同芯状に配置された複数の可動部材を有し、これら可動部材が連動して前後動可能とされ
前記複数の可動部材は、光を前面側に放射する十分な隙間が各可動部材相互間に形成された作動状態に動作可能であるとともに、
前記装飾可動部には、
後方から前記可動部材に向けて光を出力する発光体を有する発光部と、
該発光部の前面側であって前記可動部材の裏面側に配設され、当該発光体による光を透す装飾レンズ部材と、が備えられ、
前記発光体は、前記作動状態における各可動部材相互間の隙間を介して、光を前記可動部材の前面側に放射可能であることを特徴とする。
なお、「同芯状に配置された複数の可動部材」の具体例としては、例えば、同芯円状に配置された円形又は楕円形状のものがあり得る。
また、例えば請求項2に記載のように、前記装飾可動部は、
当該装飾可動部を前記装飾枠体に取り付けるためのベース部材と、
前記複数の可動部材を前記ベース部材に取り付けられた共通の固定軸により回動可能に軸支することによって、前記複数の可動部材の前後動を可能とする支持機構と、
前記複数の可動部材を共通の連動軸により連結することによって、前記複数の可動部材を連動させる連動機構と、
前記複数の可動部材のうちの何れか一つの可動部材である特定可動部材を回動させることによって、前記複数の可動部材の前後動を実現する駆動機構と、を備える構成としてもよい。
また、例えば請求項3に記載のように、前記連動機構は、
前記連動軸と、少なくとも前記特定可動部材以外の他の可動部材に形成されて前記連動軸が嵌め込まれる連動軸受部とよりなり、前記連動軸が前記連動軸受部に当たって前記他の可動部材を押すことによって、前記特定可動部材の動きを前記他の可動部材に伝えて前記他の可動部材を連動させるものであり、
前記他の可動部材の前記連動軸受部が長孔となっており、その内面に前記連動軸が当るタイミングが異なることにより、各可動部材の作動時期や作動量に違いが設けられている構成としてもよい。
また、例えば請求項4に記載のように、前記装飾レンズ部材の前記光を透す面が、光を散乱させる凹凸形状であるとともに、前記発光体は、フルカラーLEDである構成としてもよい。
次に、本願請求項5に記載の遊技機は、表示部を有する表示装置本体を備えるとともに、
該表示部を視認可能な開口部が形成された装飾枠体と、該装飾枠体に設けられる装飾可動部と、を少なくとも有するセンターケースを備えた遊技機において、
前記装飾可動部は、
当該装飾可動部を前記装飾枠体に取り付けるためのベース部材と、
楕円形状の第1可動部材と、
該第1可動部材の周囲に同芯円状に配置された楕円形リング状の第2可動部材と、
該第2可動部材の周囲に同芯円状に配置された楕円形リング状の第3可動部材と、
前記第1〜第3可動部材を前記ベース部材に取り付けられた共通の固定軸により回動可能に軸支することによって、前記複数の可動部材を前後動可能に支持する支持機構と、
前記第1〜第3可動部材を共通の連動軸により連結することによって、前記複数の可動部材を連動させる連動機構と、
前記第1可動部材を回動させることによって、前記複数の可動部材の前後動を実現する駆動機構と、
後方から前記可動部材に向けて光を出力する発光体を有する発光部と、
該発光部の前面側であって前記可動部材の裏面側に配設され、当該発光体による光を透す装飾レンズ部材と、を備え
前記連動機構は、
前記連動軸と、少なくとも前記第2可動部材と第3可動部材に形成されて前記連動軸が嵌め込まれる連動軸受部とよりなり、前記連動軸が前記連動軸受部に当たって前記第2可動部材と第3可動部材を押すことによって、前記第1可動部材の動きを前記第2可動部材と第3可動部材に伝えて前記第2可動部材と第3可動部材を連動させるものであり、
前記第2可動部材と第3可動部材の前記連動軸受部が長孔となっており、その内面に前記連動軸が当るタイミングが異なることにより、前記第1〜第3可動部材の作動時期や作動量に違いが設けられ、
前記第1〜第3可動部材は、光を前面側に放射する十分な隙間が各可動部材相互間に形成された作動状態に動作可能であるとともに、
前記発光体は、前記作動状態における各可動部材相互間の隙間を介して、光を前記可動部材の前面側に放射可能であることを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機によれば、センターケースに設けられた可動部材が前後動するという今までにない斬新な演出を行うことができる。しかも、同芯状に配置された複数の可動部材が連動して動作するので、前後方向に奥行き感のある演出を行うことができる。さらに、単なる単体の前後動では装飾効果は高まらず、目立たなくなってしまう虞があるが、複数の同芯状の可動部材が連動して可動するため、奥行き方向の移動でも動きがわかりやすく際だった演出効果が得られる。
また、表示部での表示内容に絡めて上記可動部材の動作(或いはさらに、後述する光の照射)を行うことで、センターケース内全てを有効に利用して装飾領域とすることができる。
また、可動部材の動作タイミングと表示部の表示演出、遊技の進行等を同期させる等すれば、通常分かりづらい予告や報知等を確実に遊技者に印象づけることができる効果もある。
また、可動部材が前後方向に動くものであるため、可動部材の動作範囲を遊技球の動きや衝突に絡まない位置に容易に設定でき、可動部材の高い強度(例えば、遊技球の衝突に耐え得る強度)を確保する必要がなく、コスト低減にも貢献できる利点がある。
また、請求項2に記載の遊技機によれば、共通の固定軸によって各可動部材を回動可能に支持して各可動部材の前後動を可能とし、各可動部材を共通の連動軸により連結することによって連動させ、各可動部材のうちの何れか一つの可動部材である特定可動部材を回動させる駆動機構によって、各可動部材の前後動を実現している。
このため、例えば各可動部材を別個に支持して別個に駆動する構成等に比較して、部品点数が格段に少なくて済み、面方向においても無駄なスペースを設ける必要がない。また、1つの駆動源で多くの可動部材に、動作を行わせることができる。
また、請求項3に記載の遊技機によれば、各可動部材の作動時期や作動量に違いが設けられているため、各可動部材が一様に動く場合に比較して、より躍動感溢れる面白みの有る動きとなり、より演出効果が高まる。
また請求項1に記載の遊技機によれば、作動状態における各可動部材相互間の隙間を介して、後方の発光部からの光を各可動部材の前面側に放射可能である。このため、各可動部材後方からの光がまるでサンバースト(雲間からもれる日光)のように各可動部材の隙間から前面側へ届き、非常にインパクトのある高い装飾効果が奏される。さらにいえば、各可動部材が作動した時の隙間を介し、いちばん後方から照射しているので、より奥行き感のある照明効果が期待できる。
また請求項4に記載の遊技機によれば、発光部の前面側であって可動部材の裏面側に配設された装飾レンズ部材の前記光を透す面が、光を散乱させる凹凸形状であるとともに、前記発光体は、フルカラーLEDである。このため、通常のLEDよりも効果的な照明、装飾効果が得られる。また、装飾レンズ部材の上記凹凸形状によって、より拡散した効果的な光の照射が可能となる。
次に、請求項5に記載の遊技機によれば、センターケースに同芯円状に設けられた楕円形状の複数の可動部材(第1〜第3可動部材)が前後動するという今までにない斬新な演出を行うことができる。しかも、同芯円状に配置された複数の可動部材が連動して動作するので、前後方向に奥行き感のある演出を行うことができる。さらに、単なる単体の前後動では装飾効果は高まらず、目立たなくなってしまう虞があるが、複数の同芯円状の可動部材が連動して可動するため、奥行き方向の異動でも動きがわかりやすく際だった演出効果が得られる。
また、表示部での表示内容に絡めて上記可動部材の動作(或いはさらに、発光部からの光の照射)を行うことで、センターケース内全てを有効に利用して装飾領域とすることができる。
また、可動部材の動作タイミングと表示部の表示演出、遊技の進行等を同期させる等すれば、通常分かりづらい予告や報知等を確実に遊技者に印象づけることができる効果もある。
また、可動部材が前後方向に動くものであるため、可動部材の動作範囲を遊技球の動きや衝突に絡まない位置に容易に設定でき、可動部材の高い強度(例えば、遊技球の衝突に耐え得る強度)を確保する必要がなく、コスト低減にも貢献できる利点がある。
また同遊技機では、共通の固定軸によって各可動部材を回動可能に支持して各可動部材の前後動を可能とし、各可動部材を共通の連動軸により連結することによって連動させ、各可動部材のうちの一つの可動部材である第1可動部材を回動させる駆動機構によって、各可動部材の前後動を実現している。
このため、例えば各可動部材を別個に支持して別個に駆動する構成等に比較して、部品点数が格段に少なくて済み、面方向においても無駄なスペースを設ける必要がない。また、1つの駆動源で多くの可動部材に、動作を行わせることができる。
また同遊技機によれば、各可動部材の作動時期や作動量に違いが設けられているため、各可動部材が一様に動く場合に比較して、より躍動感溢れる面白みの有る動きとなり、より演出効果が高まる。
また同遊技機によれば、作動状態における各可動部材相互間の隙間を介して、後方の発光部からの光を各可動部材の前面側に放射可能である。このため、各可動部材後方からの光がまるでサンバースト(雲間からもれる日光)のように各可動部材の隙間から前面側へ届き、非常にインパクトのある高い装飾効果が奏される。さらにいえば、各可動部材が作動した時の隙間を介し、いちばん後方から照射しているので、より奥行き感のある照明効果が期待できる。
以下、本発明の実施の形態として、パチンコ機に適用した場合の形態例を、図面を参照して説明する。
A.遊技機の正面構成
図1は本形態例のパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。図1において、符号1は遊技盤であり、前面の略円形領域がガイドレール2で囲まれることにより遊技領域3が形成されている。
遊技盤1の前面には、図1に示すように、アウト球流入口4、センターケース10、二つの始動入賞口11,12、変動入賞装置13、複数の一般入賞口14、二つの本特図の表示器(特図1表示器15、特図2表示器16)、二組の特図の記憶表示器(特図1記憶表示器17、特図2記憶表示器18)、二組の状態表示器(遊技状態1表示器19、遊技状態2表示器20)、多数の障害釘(図示省略)などが設けられている。なお本例の場合、センターケース10の右側には、打ち込まれた遊技球が流下する遊技領域は形成されておらず、打ち込まれた遊技球は必ずセンターケース10の左側を流下する。
センターケース10は、遊技盤1の裏側に取り付けられる表示装置本体5(図4に示す)の表示部6の周囲を囲む部材である。このセンターケース10は、内側に後方に窪む凹部を有し、この凹部の奥手面を開口して前記表示部6を前方に臨ませる構成である。
そして、このセンターケース10の凹部の底部には、遊技球が転動可能ないわゆる球見せ用のステージ21が形成されている。ここで、ステージ21は、所定の確率で遊技球を始動入賞口11又は12に誘導する機能を有する。
また、センターケース10の左辺側には、装飾部22が設けられ、この装飾部22には、遊技球をセンターケース10内に誘導するワープ口23が設けられている。このワープ口23には、例えばセンターケース10の上に流下して左に流れ落ちた遊技球等が、図示しない障害釘に当って、ある程度の確率で流入するようになっている。また、このように流入した遊技球は、ワープ口23から、ステージ21に流下する構成となっている。
また、センターケース10の下端側中央(始動入賞口11,12の上方位置)には、始動入賞誘導口24が形成されている。前記ステージ21に上に流下した遊技球のうちの一部は、この始動入賞誘導口24の左端部24a又は右端部24bから排出され、始動入賞口11又は12へ誘導される(即ち、高確率で始動入賞口11又は12に流入する)構成となっている。なお、ステージ21に流下し、始動入賞誘導口24の中央部24cから排出された遊技球は、始動入賞口11又は12に入賞する確率は低い。
また、センターケース10の右辺側下部には装飾部25が、センターケース10の右辺側上部には装飾部26が、センターケース10の上辺側には装飾部27が、それぞれ設けられている。そして、これら装飾部25〜27によって、特定のキャラクタ(例えば、ロボット)を表す装飾を実現している。ここで、装飾部25は、本発明の装飾可動部に相当する。
次に表示装置本体5は、数字や文字などの識別情報(場合により特図という)を表示可能な表示部6(画面)を有するもの(例えば、液晶表示装置よりなるもの)であり、複数列の特図を表示可能である。例えば、左側と中央と右側に特図を縦3列に表示し、各列において数字や文字等よりなる特図を停止状態で表示(停止表示)したり、あるいは変動状態(例えば、縦方向にスクロールする状態)で表示(即ち、変動表示)したりすることが可能である。また、表示部21には、上記特図とは別個に背景画像やキャラクタ画像などの演出用又は情報報知用の画像が表示可能である。なお本例の場合、表示装置本体5の表示部6に表示される特図は、演出用のダミーであり、ダミーでない特図(本特図)は、特図1表示器15又は特図2表示器16で表示される。
また、変動入賞装置13は、後述する大当りになったことを条件として開放される大入賞口13aを有する装置である。
また、始動入賞口11,12は、別個の特図の始動入賞口として夫々が機能する入賞口である。このうち、始動入賞口11は、始動入賞誘導口24の左端部24aの真下に配置され、始動入賞口12は、始動入賞誘導口24の右端部24bの真下に配置されている。なお本明細書では、始動入賞口11への入賞に基づいて実行される変動表示ゲームの特図を特図1とし、始動入賞口12への入賞に基づいて実行される変動表示ゲームの特図を特図2とする。
次に、特図1表示器15は、本特図としての数字等を表示可能な7セグメントの表示器であり、始動入賞口11への入賞により発生した始動記憶に基づいて本特図の変動表示を実行するためのものである。また、特図2表示器16は、特図1表示器15と同様の表示器であり、始動入賞口12への入賞により発生した始動記憶に基づいて本特図の変動表示を実行するためのものである。
また、特図1記憶表示器17は、特図1表示器15の周囲4箇所に設けられた小さなランプよりなり、そのランプの点灯数によって、始動入賞口11への入賞により発生した始動記憶の数(この場合、上限数が4個)を表示するものである。また同様に、特図2記憶表示器18は、特図2表示器16の周囲4箇所に設けられた小さなランプよりなり、そのランプの点灯数によって、始動入賞口12への入賞により発生した始動記憶の数(この場合、上限数が4個)を表示するものである。
また、遊技状態1表示器19は、特図1記憶表示器17の隣に設けられた2個の小さなランプよりなり、その点灯状態によって、特図1に関連する遊技状態を報知する。同様に、遊技状態2表示器20は、特図2記憶表示器18の隣に設けられた2個の小さなランプよりなり、その点灯状態によって、特図2に関連する遊技状態を報知する。
B.センターケースの構成
次に、センターケース10の構成について、図2〜図4を参照して説明する。図2は、センターケース10を示す斜視図(前面を右側から斜めに見た図)である。また図3は、センターケース10を示す正面図である。また図4は、センターケース10や表示装置本体5を示す分解斜視図である。
センターケース10は、遊技盤1の前面側から取り付けられる装飾枠体31と、遊技盤1の裏面側から取り付けられる画面枠32と、を含む。なお、遊技盤1の前面側に取り付けられる部材(この場合、装飾枠体31等)のみをセンターケースと呼ぶこともあるが、本例では、装飾枠体31と画面枠32を含めてセンターケース10と称する。
遊技盤1を構成する基板(いわゆるベニヤ)には、上記装飾枠体31をはめ込むためのセンターケース用開口(図示省略)が形成され、上記装飾枠体31は、遊技盤1の前面からこのセンターケース用開口にはめ込まれて取り付けられる。
また装飾枠体31は、内側が前後に開口する枠状のものであり、画面枠32の後述する表示用開口部33を介して表示装置本体5の表示部6を前面から視認可能とする。また、前述の装飾部22や装飾部25〜27は、図4に示すように、これら装飾部をそれぞれ構成する部材を装飾枠体31に固定することによって、設けられている。なお、図4において符号22aで示すものは、装飾部22の裏側に取り付けられるレンズ部材である。また、装飾部25〜27とレンズ部材22aは、装飾枠体31に裏面側から取り付けられ、装飾部22は、装飾枠体31に前面側から取り付けられる。
また装飾枠体31には、表示部6の上方に、前方に突出する鎧部34が設けられている。鎧部34は、遊技球が表示部6の前面に落下しないようにする部分であり、本例の場合には、打ち込まれた遊技球を必ずセンターケース10の左側に誘導する。
一方、画面枠32は、裏面側から表示装置本体5が取り付けられる部材であり、前記表示部6が臨む矩形の表示用開口部33を内側に有し、遊技盤1の裏面側から装飾枠体31に対して固定される部材である。なお図4に示すように、ステージ21は、これを構成する部材を画面枠32の下端部に固定することによって、設けられている。
C.装飾可動部の構成
次に、装飾部25(装飾可動部)の構成について、図5〜図10を参照して説明する。図5は、装飾部25の分解斜視図である。図6は、装飾部25の裏面から見た分解斜視図である。図7は、装飾部25の正面図であり、(a)は常態を(b)は作動状態を表す。図8は、可動部材と駆動機構がとりついた際の裏面図であり、(a)は常態を(b)は作動状態を表す。図9は、装飾部25の断面図であり、(a)は常態(図7のA−A断面)を(b)は作動状態(図7のB−B断面)を表す。図10は、可動部材と駆動機構の取り付けを説明する分解斜視図である。
装飾部25は、図5や図6に示すように、ベース部材39と、覆い部材40と、同芯円状に配置される複数の可動部材(第1可動部材41、第2可動部材42、第3可動部材43)と、各可動部材を駆動する駆動機構44と、装飾レンズ部材45と、カバー部材46と、LED基板47とを備える。
ここで、ベース部材39は、各可動部材の外周側を装飾する部材であるとともに、装飾部25全体を装飾枠体31に取り付けるための部材である。図6等に示すように、このベース部材39には、各可動部材を内側に配置するための縦長楕円形の開口48が形成されている。なお、開口48の形状は、最外周の可動部材である第3可動部材43の外周に対する相似形となっており、開口48の大きさは、第3可動部材43の外周より僅かに大きく設定されている。
次に覆い部材40は、図2等に示す如く、各可動部材の左側を覆うようにベース部材39の左側に取り付けらる薄板状の部材であり、この覆い部材40によって各可動部材が保護され、各可動部材に遊技球が衝突することが防止されている。
次に、可動部材のうちの第1可動部材41は、最も中心部に配置されるもので、縦長楕円形の薄板部材である。また、第2可動部材42は、第1可動部材41の外周側であって第3可動部材43の内周側に配置されるもので、やはり縦長楕円形の薄板部材である。この第2可動部材42の中心部には、第1可動部材41を内側に配置するための縦長楕円形の開口42a(図10に示す)が形成されている。なお、この第2可動部材42の開口42aの形状は、第1可動部材41の外周に対する相似形となっており、その大きさは、第1可動部材41の外周より僅かに大きく設定されている。また、第3可動部材43は、第2可動部材42の外周側(即ち、最外周)に配置されるもので、やはり縦長楕円形の薄板部材である。この第3可動部材43の中心部には、第1可動部材41や第2可動部材42を内側に配置するための縦長楕円形の開口43a(図10に示す)が形成されている。なお、この第3可動部材43の開口43aの形状は、第2可動部材42の外周に対する相似形となっており、その大きさは、第2可動部材42の外周より僅かに大きく設定されている。
即ち、各可動部材(第1可動部材41、第2可動部材42、第3可動部材43)は、同様の楕円形状で、同様の楕円形状のベース部材39の開口48内に、同心円状に配置されている。そして、各可動部材の相互間と、最外周の第3可動部材43とベース部材39の開口48との間には、微小な隙間が形成されている。
また、各可動部材は、全体として中心部が前面側に凸となるドーム型曲面を構成するように、少し湾曲している。
次に、装飾レンズ部材45は、ベース部材39の裏側であって各可動部材よりも後方に固定される部材である。また、カバー部材46は、装飾レンズ部材45の後方に、LED基板47の前面側を覆うように配置されて、やはりベース部材39に対して固定状態に取り付けられる部材である。これら装飾レンズ部材45とカバー部材46は、クリア(透明又は半透明)な樹脂で形成され、後方のLED基板47の後述するフルカラーLED49からの光を透過可能になっている。また、装飾レンズ部材45の内側面(光が透過する少なくともLED基板47の側の内側面)は、光を拡散させる細かい凹凸形状となっており、より効果的に光による装飾効果を高められるようになっている。また、カバー部材46には、駆動機構44の後述するモータ61の一部(配線用コネクタ61aの部分)を裏側に突出させる開口46aが形成されている。
次に、LED基板47は、カバー部材46の裏側に取り付けられ、複数のフルカラーLED49(発光体)を前面側に搭載したもので、本発明の発光部に相当する。
次に、各可動部材の支持構造について説明する。
図10等に示すように、各可動部材(第1可動部材41、第2可動部材42、第3可動部材43)には、その裏面側から伸びる腕部(第1腕部51、第2腕部52、第3腕部53)がそれぞれ一体に形成されている。各腕部は、上下に2枚の板状部(符号省略)を有し、これら板状部が略水平になるように配置される。また組立て状態において、各腕部の板状部は、図8に示すように、下から上に向かって、第1腕部51の下側の板状部、第2腕部52の下側の板状部、第3腕部53の下側の板状部、第1腕部51の上側の板状部、第2腕部52の上側の板状部、第3腕部53の上側の板状部の順に、重ねて配置される。
また各腕部には、固定軸受部51a,52a,53aと連動軸受部51b,52b,53bが、それぞれ形成されている。
ここで、固定軸受部51a,52a,53aは、共通の固定軸54が挿通される略上下方向の貫通口であり、各腕部を構成する2枚の板状部の同軸位置を貫くように形成されている。固定軸54は、略上下方向に配置され、ベース部材39に対して固定状態に設けられる軸であり、この固定軸54を中心として、各腕部とこれと一体の各可動部材がそれぞれ別個に回動可能に支持されている。なお、連動軸受部51b,52b,53bの内周と固定軸54の外周との間には、各可動部材の固定軸54を中心とした回転運動が可能となるように、僅かな隙間が形成されている。しかし、連動軸受部51b,52b,53bは、前記回転運動以外の相対運動を固定軸54に対して積極的に許容する孔(例えば長孔)ではない。また、固定軸受部51a,52a,53aと固定軸54によって、各可動部材の支持機構が構成されている。
また、連動軸受部51b,52b,53bは、共通の連動軸55が挿通される略上下方向の貫通口である。このうち、第1可動部材41の連動軸受部51bは、第1腕部51を構成する2枚の板状部の同軸位置を貫くように形成されているが、第2可動部材42と第3可動部材43の連動軸受部52b,53bは第2腕部52と第3腕部53の下側の板状部のみに形成されている。
なお、連動軸55は、固定軸54と平行に配置され、第1腕部51と一体に固定軸54を中心として回転運動する軸である。即ち、第1可動部材41の連動軸受部51bは、連動軸55に対して自転以外の相対運動を積極的に許容する孔(例えば長孔)ではなく、連動軸55が連動軸受部51bに例えば圧入されて固定されていてもよい。
但し、第2可動部材42と第3可動部材43の連動軸受部52b,53bは、連動軸55に対して自転以外の相対運動を許容する長孔となっており、連動軸55は、連動軸受部52b,53bに対して所定の隙間(前記相対運動のための隙間)を持って嵌め込まれている(即ち、遊嵌されている)。そして、後述する動作を実現すべく、連動軸受部53bと連動軸55の間の隙間は、連動軸受部52bと連動軸55の間の隙間よりも大きくなっている。
即ち、第1可動部材41の連動軸受部51bの断面寸法は連動軸55とほぼ同一の大きさであり、第2可動部材42の連動軸受部52bでは少し広くなり、第3可動部材43の連動軸受部53bではさらに広くなることで、これら3つの可動部材の動作がずれる(詳細後述する)構成となっている。
なお、連動軸受部51b,52b,53bと連動軸55によって、各可動部材の連動機構が構成されている。
次に、駆動機構44について説明する。
図10等に示すように、駆動機構44は、ベース部材39に対して固定状態に取り付けられる駆動機構ベース60と、この駆動機構ベース60上に出力軸を略鉛直下方(前記固定軸54と平行な方向で下向き)に向けて搭載されたモータ61と、このモータ61の出力軸上に直結されて前記出力軸と一体に回転する第1歯車62と、駆動機構ベース60上の略鉛直方向(前記固定軸54と平行な方向)の軸を中心として回転可能(自転可能)に設けられ、第1歯車62と噛み合って第1歯車62に駆動されて自転する第2歯車63と、この第2歯車63の上面外周側から略上方(前記固定軸54と平行な方向)に伸びるように形成された回動軸64と、を備える。
なお、駆動機構44のモータ61等は、図9に示すように、ベース部材39の裏側や装飾レンズ部材45の裏側であって、LED基板47の右側の位置(フルカラーLED49から各可動部材に向けて放射される光を遮断しない位置)に配置されている。
ここで、第2歯車63の歯数は、第1歯車62より少なく設定され、モータ61の出力軸の回転が減速されて第2歯車63に伝達される。
また、第2歯車63と一体に回転する回動軸64は、前記第1腕部51の下側の板状部に形成された長孔51cに係合している。
D.装飾可動部の動作
次に、各可動部材の動作について、説明する。
前記回動軸64と長孔51cの係合によって、回動軸64の回転(即ち、モータ61の回転)に伴い、第1可動部材41が回動し、さらにこの第1可動部材41の動きが、連動軸55を介して他の可動部材(第2可動部材42と第3可動部材43)に伝わり、他の可動部材も連動して回動する。即ち、連動軸55が連動軸受部(長孔)52b,53bの内面に当たって第2可動部材42と第3可動部材43を押すことによって、第1可動部材41の動きを第2可動部材42と第3可動部材43に伝えて第2可動部材42と第3可動部材43を連動させる
そして、各可動部材の回動範囲(駆動機構44に駆動されて動く範囲)は、各腕部の形状寸法や、固定軸受部51a,52a,53aと回動軸55の位置関係等の仕様設定によって、図7〜図9に示すように、各可動部材がパチンコ機の略前後方向に動くように設定されている。具体的には、図示省略した制御装置によるモータ61の回転位置制御によって、図7(a),図8(a),図9(a)に示す常態の位置から、図7(b),図8(b),図9(b)に示す作動状態の位置まで、動作する。図7(a),図8(a),図9(a)に示す常態では、各可動部材がほぼ面一(同一曲面上)に位置し、全体として中心部が前面側に凸となるドーム型曲面を構成した状態となる。一方、図7(b),図8(b),図9(b)に示す作動状態では、第1可動部材41、第2可動部材42、第3可動部材43の順番で、より奥側に移動し、各可動部材相互間に相当の隙間が形成された状態(全体的に中心部がより奥側に窪んで、各可動部材相互間に相当の隙間が形成された状態)となる。
ちなみに、図1や図2は各可動部材が上記常態にある場合を、図3は各可動部材が上記作動常態にある場合を、図示している。
なお、前述した連動軸受部52b,53bと連動軸55の間の隙間の設定によって、回動軸55(即ちモータ61)が各可動部材の上記常態を実現する位置(図9(a)に示す)から上記作動状態を実現する位置(図9(b)に示す)に向かって動き始める時、まず第1可動部材41が動き始め、第1可動部材41が所定の作動量だけ回動した後に連動軸55が連動軸受部52bの内面に当接して第2可動部材42が動き始め、その後さらに第2可動部材42が所定の作動量だけ回動した後に連動軸55が連動軸受部53bの内面に当接して第3可動部材43が動き始める。これにより、回動軸55(即ちモータ61)が各可動部材の上記作動状態を実現する位置(図9(b)に示す)に到達すると、第1可動部材41、第2可動部材42、第3可動部材43の順番で、より奥側に移動した上記作動状態が実現される。
また、上記作動常態から常態に戻る時には、まず第1可動部材41が戻り始め、その後第2可動部材42が戻り始め、さらにその後第3可動部材43が戻り始め、上記常態に戻る。
また、図示省略した制御装置は、各可動部材が上記作動状態にある時、常に又は場合によっては、LED基板47のフルカラーLED49の一部又は全部を点灯又は点滅させる。これによって、上記作動状態における各可動部材の隙間から、後方のフルカラーLED49の光がまるでサンバースト(雲間からもれる日光)のように前面側へ届き、非常にインパクトのある高い装飾効果が奏される。なお、フルカラーLED49は、各可動部材が上記作動状態に到達する前の時期から、点灯又は点滅させてもよい。
E.遊技の概要
次に、本形態例のパチンコ機で行われる遊技の概要や遊技の流れについて説明する。
まず、遊技開始当初の時点(或は遊技開始前の時点)では、客待ち状態(デモ中)となっており、表示装置5の画面(表示部6)には客待ち画像(動画又は静止画)が表示される。
ガイドレール2を介して遊技領域3に打込まれた遊技球が、始動入賞口11又は12に入賞すると(即ち、特図の始動入賞があると)、表示部6において特図(ダミー)の変動表示が行われるとともに、対応する本特図の表示器(特図1表示器15又は特図2表示器16)で本特図の変動表示が行われて、変動表示ゲームが実行される。
なお、特図1と特図2の両方の始動記憶が存在する場合には、例えば特図1と特図2の変動表示ゲームが交互に実行されてもよいし、表示部6において、各特図表示用の領域が夫々形成されて、別個独立に表示部6における各特図の変動表示が実行され、特図1と特図2の変動表示ゲームが別個独立に実行されてもよい。また、始動入賞があった順番に特図1又は特図2の変動表示ゲームが実行される態様でもよい。
そして、見かけ上、この変動表示ゲームの表示部6における特図の停止表示態様(変動表示により導出された特図の組合せ)が特別表示態様(例えば、「3、3、3」などのゾロ目)であれば、大当りと呼ばれる特典が遊技者に付与される。なお制御上は、例えば始動入賞があったことを条件として、大当り乱数の値が抽出記憶されて、この抽出記憶された乱数値と予め設定された判定値とが判定時に比較判定され、この比較判定結果に基づいて、予め大当りとするか否かが決定され、この決定に応じて上記変動表示ゲームが開始される。また、変動表示ゲームの停止表示態様が特定の態様(例えば、「7、7、7」などのゾロ目)であれば、上記大当りになるとともに、大当り遊技後(後述する開放動作後)に、大当りになる確率を高める制御が行われる状態(確率変動状態)となる。
また、上記変動表示ゲームの終了前には、場合によりリーチアクションと呼ばれる特別な演出(例えば、特図の2列分を同じ図柄とし、残りの1列分の図柄をゆっくり変動させる動作)が表示部6において実行される。
上記大当り状態になると、変動入賞装置13の大入賞口13aが、規定時間(例えば、30秒)を越えない範囲内において、例えば10個入賞までの期間だけ一時的に開放される開放動作が行われる。そしてこの開放動作は、例えば、15ラウンドまで行われる。また、この大当たり状態では、大当たり状態を演出したり大当たりラウンド数などを遊技者に報知するための大当たり画像の表示が、表示部6で実行される。
また、上記特図の変動表示ゲーム中又は大当り中に、始動入賞口11又は12にさらに遊技球が入賞したときには、この場合特図1記憶表示器17又は特図2記憶表示器18で特図始動記憶表示が行われて4個まで記憶され、変動表示ゲーム又は大当りが終了した後に、その記憶(即ち、始動記憶)に基づいて上記特図の変動表示ゲームが繰り返されたり、客待ち状態に戻ったりする。
即ち、何れかの特図の変動表示ゲームが大当たりで終了すれば大当たり状態に移行し、何れかの変動表示ゲームがはずれで終了し何れかの特図の始動記憶があれば再度その始動記憶に応じた変動表示ゲームが実行され、何れかの変動表示ゲームがはずれで終了し始動記憶がなければ客待ち状態に戻り、大当たりが終了して何れかの特図の始動記憶があれば再度その始動記憶に対応した変動表示ゲームが実行され、大当たりが終了して何れの特図についても始動記憶がなければ客待ち状態に戻る流れとなっている。
なお、以上説明したような遊技の流れにおいて、どの状態において前述の装飾可動部25の動作(常態から作動状態への動作)を実行するかは、特に限定されるものではない。例えば特図が大当りした状態を演出するために、特図の大当り後に前述の装飾可動部25の動作が実行されてもよいし、特図が大当りする可能性を予告するために、特図の大当り前に前述の装飾可動部25の動作が実行されてもよい。或いは、例えば確率変動状態を演出するために、確率変動状態への移行後に前述の装飾可動部25の動作が実行されてもよいし、確率変動状態に移行する可能性を予告するために、確率変動状態への移行前に前述の装飾可動部25の動作が実行されてもよい。或いは、遊技進行上のなんらかの状態(特に認識し難い状態)を報知するために、前述の装飾可動部25の動作を実行してもよい。
以上説明した本例の遊技機によれば、センターケース10に同芯円状に設けられた楕円形状の複数の可動部材(第1〜第3可動部材41〜43)が前後動するという今までにない斬新な演出を行うことができる。しかも、同芯円状に配置された複数の可動部材が連動して動作するので、前後方向に奥行き感のある演出を行うことができる。さらに、単なる単体の前後動では装飾効果は高まらず、目立たなくなってしまう虞があるが、複数の同芯円状の可動部材が連動して可動するため、奥行き方向の異動でも動きがわかりやすく際だった演出効果が得られる。
また、表示部6での表示内容に絡めて上記可動部材の動作(或いはさらに、発光部であるLED基板47からの光の照射)を行うことで、センターケース10内全てを有効に利用して装飾領域とすることができる。
また、上記可動部材の動作タイミングと表示部6の表示演出、遊技の進行等を同期させる等すれば、通常分かりづらい予告や報知等を確実に遊技者に印象づけることができる効果もある。
また、上記可動部材が前後方向に動くものであるため、本例のように、上記可動部材の動作範囲を遊技球の動きや衝突に絡まない位置に容易に設定でき、可動部材の高い強度(例えば、遊技球の衝突に耐え得る強度)を確保する必要がなく、コスト低減にも貢献できる利点がある。
また本遊技機では、共通の固定軸54によって各可動部材を回動可能に支持して各可動部材の前後動を可能とし、各可動部材を共通の連動軸55により連結することによって連動させ、各可動部材のうちの一つの可動部材である第1可動部材41を回動させる駆動機構44によって、各可動部材の前後動を実現している。
このため、例えば各可動部材を別個に支持して別個に駆動する構成等に比較して、部品点数が格段に少なくて済み、面方向においても無駄なスペースを設ける必要がない。また、1つの駆動源(モータ61)で多くの可動部材に、動作を行わせることができる。
また本遊技機によれば、各可動部材の作動時期や作動量に違いが設けられているため、各可動部材が一様に動く場合に比較して、より躍動感溢れる面白みの有る動きとなり、より演出効果が高まる。
また本遊技機によれば、作動状態における各可動部材相互間の隙間を介して、後方の発光部(LED基板47)からの光を各可動部材の前面側に放射可能である。このため、各可動部材後方からの光がまるでサンバースト(雲間からもれる日光)のように各可動部材の隙間から前面側へ届き、非常にインパクトのある高い装飾効果が奏される。さらにいえば、各可動部材が作動した時の隙間を介し、いちばん後方から照射しているので、より奥行き感のある照明効果が期待できる。
なお、本発明は上述した形態例に限られず、各種の変形や応用があり得る。
例えば、上記形態例では、楕円形の可動部材を例示したが、円形でもよいし、他の形状(例えば、四角形、星形など)でもよい。また、連動軸が特定可動部材(上記形態例では、第1可動部材41)に一体に形成され、特定可動部材には連動軸受部(上記形態例では、連動軸受部51b)が形成されていない構成でもよい。
また、各可動部材の作動時期や作動量についても、上記形態例の態様に限定されない。例えば、上記形態例では、第1可動部材41の次に第2可動部材42が動き始め、さらにその後第3可動部材43が動き始めるが、第1可動部材41の次に第3可動部材43が動き始め、さらにその後第2稼動部材42が動き始める、といった異なる態様もあり得る。また、作動状態が多段階に設定されていてもよい。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
パチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 センターケースを示す斜視図である。 センターケースを示す正面図である。 センターケースや表示装置本体を示す分解斜視図である。 装飾可動部の分解斜視図(前面側から見た図)である。 装飾可動部の分解斜視図(裏面側から見た図)である。 装飾可動部の正面図であり、(a)は常態を(b)は作動状態を表す。 可動部材と駆動機構がとりついた際の裏面図であり、(a)は常態を(b)は作動状態を表す。 装飾可動部の断面図であり、(a)は常態を(b)は作動状態を表す。 可動部材と駆動機構の取り付けを説明する分解斜視図である。
符号の説明
1 遊技盤
3 遊技領域
5 表示装置本体
6 表示部
10 センターケース
25 装飾部(装飾可動部)
31 装飾枠体
39 ベース部材
41 第1可動部材(特定可動部材)
42 第2可動部材
43 第3可動部材
44 駆動機構
45 装飾レンズ部材
47 LED基板(発光部)
49 フルカラーLED(発光体)
51b,52b,53b 連動軸受部
54 固定軸
55 連動軸

Claims (5)

  1. 表示部を有する表示装置本体を備えるとともに、
    該表示部を視認可能な開口部が形成された装飾枠体と、該装飾枠体に設けられる装飾可動部と、を少なくとも有するセンターケースを備えた遊技機において、
    前記装飾可動部は、
    同芯状に配置された複数の可動部材を有し、これら可動部材が連動して前後動可能とされ
    前記複数の可動部材は、光を前面側に放射する十分な隙間が各可動部材相互間に形成された作動状態に動作可能であるとともに、
    前記装飾可動部には、
    後方から前記可動部材に向けて光を出力する発光体を有する発光部と、
    該発光部の前面側であって前記可動部材の裏面側に配設され、当該発光体による光を透す装飾レンズ部材と、が備えられ、
    前記発光体は、前記作動状態における各可動部材相互間の隙間を介して、光を前記可動部材の前面側に放射可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 前記装飾可動部は、
    当該装飾可動部を前記装飾枠体に取り付けるためのベース部材と、
    前記複数の可動部材を前記ベース部材に取り付けられた共通の固定軸により回動可能に軸支することによって、前記複数の可動部材の前後動を可能とする支持機構と、
    前記複数の可動部材を共通の連動軸により連結することによって、前記複数の可動部材を連動させる連動機構と、
    前記複数の可動部材のうちの何れか一つの可動部材である特定可動部材を回動させることによって、前記複数の可動部材の前後動を実現する駆動機構と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記連動機構は、
    前記連動軸と、少なくとも前記特定可動部材以外の他の可動部材に形成されて前記連動軸が嵌め込まれる連動軸受部とよりなり、前記連動軸が前記連動軸受部に当たって前記他の可動部材を押すことによって、前記特定可動部材の動きを前記他の可動部材に伝えて前記他の可動部材を連動させるものであり、
    前記他の可動部材の前記連動軸受部が長孔となっており、その内面に前記連動軸が当るタイミングが異なることにより、各可動部材の作動時期や作動量に違いが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記装飾レンズ部材の前記光を透す面が、光を散乱させる凹凸形状であるとともに、前記発光体は、フルカラーLEDであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
  5. 表示部を有する表示装置本体を備えるとともに、
    該表示部を視認可能な開口部が形成された装飾枠体と、該装飾枠体に設けられる装飾可動部と、を少なくとも有するセンターケースを備えた遊技機において、
    前記装飾可動部は、
    当該装飾可動部を前記装飾枠体に取り付けるためのベース部材と、
    楕円形状の第1可動部材と、
    該第1可動部材の周囲に同芯円状に配置された楕円形リング状の第2可動部材と、
    該第2可動部材の周囲に同芯円状に配置された楕円形リング状の第3可動部材と、
    前記第1〜第3可動部材を前記ベース部材に取り付けられた共通の固定軸により回動可能に軸支することによって、前記複数の可動部材を前後動可能に支持する支持機構と、
    前記第1〜第3可動部材を共通の連動軸により連結することによって、前記複数の可動部材を連動させる連動機構と、
    前記第1可動部材を回動させることによって、前記複数の可動部材の前後動を実現する駆動機構と、
    後方から前記可動部材に向けて光を出力する発光体を有する発光部と、
    該発光部の前面側であって前記可動部材の裏面側に配設され、当該発光体による光を透す装飾レンズ部材と、を備え
    前記連動機構は、
    前記連動軸と、少なくとも前記第2可動部材と第3可動部材に形成されて前記連動軸が嵌め込まれる連動軸受部とよりなり、前記連動軸が前記連動軸受部に当たって前記第2可動部材と第3可動部材を押すことによって、前記第1可動部材の動きを前記第2可動部材と第3可動部材に伝えて前記第2可動部材と第3可動部材を連動させるものであり、
    前記第2可動部材と第3可動部材の前記連動軸受部が長孔となっており、その内面に前記連動軸が当るタイミングが異なることにより、前記第1〜第3可動部材の作動時期や作動量に違いが設けられ、
    前記第1〜第3可動部材は、光を前面側に放射する十分な隙間が各可動部材相互間に形成された作動状態に動作可能であるとともに、
    前記発光体は、前記作動状態における各可動部材相互間の隙間を介して、光を前記可動部材の前面側に放射可能であることを特徴とする遊技機。
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