JP5101227B2 - 電動リニアアクチュエータの組立方法 - Google Patents

電動リニアアクチュエータの組立方法 Download PDF

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本発明は、自動車等の車両の駆動部に使用される電動リニアアクチュエータ、詳しくは、電動モータの回転をボールねじ機構を介して直線運動に変換して用いる電動リニアアクチュエータの組立方法に関するものである。
自動車等の車両の各種駆動部に使用される電動リニアアクチュエータにおいて、電動モータの回転運動を軸方向の直線運動に変換する機構として、台形ねじあるいはラックアンドピニオン等の歯車機構が一般的に使用されている。これらの変換機構は、滑り接触部を伴うため動力損失が大きく、電動モータの大型化や消費電力の増大を余儀なくされている。そのため、より効率的なアクチュエータとしてボールねじ機構が採用されるようになってきた。
例えば、自動車の停止時にミッションの出力軸に設けられたパーキングギアにパーキングポールを係合させてロックするパーキングロック装置として、電動リニアアクチュエータを用いてパーキングギアにポールを係合させる電動パーキングロック装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この電動リニアアクチュエータは、図10に示すように、ケーシング50に取り付けられた電動モータ51と、周面にねじ溝52aが形成された出力軸(ねじ軸)52と、この出力軸52の軸線方向と平行に設けられた軸方向移動可能なロッド軸53と、出力軸52のねじ溝52a周囲に設置されたボールねじ機構54と、ボールねじ機構54の上面側に一体的に形成された凹状部55と、基端56aがロッド軸53の中間部に固定され、先端部56bの突起下部(図示せず)が凹状部55内に位置するように配置された連結アーム56とを備えている。ここでは、凹状部55と連結アーム56とで直線運動伝達機構が構成されている。
ロッド軸53に連結された連結アーム56の先端部56bの突起下部が、ボールねじ機構(ナット)54の上面側に形成された凹状部55内に位置しているので、例えば、電動モータ51の駆動による出力軸52の正回転によってボールねじ機構54が図中右方向に直線移動すると、連結アーム56の先端部56bの突起下部が凹状部55の一方の壁面55aに接して押されることにより、連結アーム56の右方向への直線移動に伴って、連結されているロッド軸53が右方向に直線移動する(パーキングロック時)。
一方、電動モータ51の駆動による出力軸52の逆回転によってボールねじ機構54が図中左方向に直線移動すると、連結アーム56の先端部56bの突起下部が凹状部55の他方の壁面55bに接して押されることにより、連結アーム56の左方向への直線移動に合わせてロッド軸53が左方向に直線移動する(パーキングロック解除時)。
なお、ボールねじ機構54は、電動モータ51に通電していない時において、出力軸52のねじ溝52aと図示しないナットのねじ溝との間に収容されているボールが無限循環することにより、出力軸52を回転させながら出力軸52の軸線方向に沿って円滑に直線移動が可能となっている。すなわち、パーキングロックON、OFFは手動でも操作可能となっている。
特開2006−322490号公報
こうした従来の電動リニアアクチュエータでは、出力軸52にロッド軸53が並設された2軸で構成されているため、組立性を考慮した場合、ケーシング50外で予め構成部品全てを組み立てておき、最後にユニットとしてケーシング50に取り付けることが可能であれば望ましい。然しながらこの組立方法では、ケーシング50を分割構造にする等の必要があり、支持軸受(図示せず)や電動モータ51を取り付けるためのハウジングを縦割りにしなければならない。これでは、加工精度が低下してミスアライメントを招くと共に、気密性も低下して信頼性が損なわれる恐れがある。
したがって、この種の2軸構造からなる電動リニアクチュエータの場合、通常は2軸の軸心上でケーシング50の側面に開口部を設けて蓋をする構造が採用されている。こうしたケーシング構造の場合、ケーシング50内の空間を利用して内部で組立をしなければならず、作業性が悪く組立性が著しく低下する恐れがあった。
また、この従来の電動リニアアクチュエータでは、図11に示すように、ボールねじ機構54を構成する円筒状のナット57には凹状部55が一体に形成されているので、この凹状部55に係合し、ロッド軸53に連結された連結アーム56によってナット57の回転防止と共に、軸方向推力を伝達しているが、この推力伝達のための凹状部55を形成するためにはナット57が必然的に大型化する。その結果、ナット57の重量が増大するだけでなく、ナット57と連結アーム56との干渉を避けるためにロッド軸53と出力軸52との2軸間距離が長くなって電動リニアクチュエータ自体が大型化してしまうと言う問題を抱えていた。
本発明は、こうした従来の課題を解消し、軽量・コンパクト化を図ると共に、組立性を改善して生産性を向上させた電動リニアアクチュエータの組立方法を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項に記載の方法発明は、ケーシングに取り付けられる電動モータと、この電動モータの主軸と同軸状に結合され、前記ケーシングに対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支持されるねじ軸、およびこのねじ軸に多数のボールを介して外挿され、回転不可に、かつ軸方向移動自在に支持されるナットからなるボールねじと、前記ねじ軸と平行に配設され、前記ケーシングに対して軸方向移動自在に支持されたロッド軸と、このロッド軸の略中間部に固定され、先端部が前記ナットに係合される連結アームとを備え、前記電動モータの回転運動が前記ナットを介して前記ロッド軸の軸方向運動に変換される電動リニアアクチュエータの組立方法において、前記ロッド軸の軸心を回転中心として前記連結アームが前記ケーシングの開口部から外部に振り子運動で回動された状態で、この連結アームに前記ナットが係合されて当該ナットが組み立てられる工程を備えている。
このように、ボールねじのねじ軸と、このねじ軸と平行に配設されるロッド軸とを備える2軸構造の電動リニアアクチュエータの組立方法において、ロッド軸の軸心を回転中心として連結アームがケーシングの開口部から外部に振り子運動で回動された状態で、この連結アームにナットが係合されて当該ナットが組み立てられる工程を備えているので、ケーシングに何ら拘束されずに広い組立スペースを確保することができ、組立性を改善して生産性を向上させることができる。
また、請求項に記載の発明のように、前記ナットのねじ溝に前記ボールが収容され、パイプ状の仮軸が前記ナットに内挿されてナットサブユニットが組み立てられる工程を備えていれば、組立中にボールが脱落しないように保持することができ、組立性を向上させることができる。
また、請求項に記載の発明のように、前記ねじ軸の端部の外径が前記仮軸の外径と略同一に設定されると共に、前記ナットサブユニットが前記ケーシング内に収容された後、前記ねじ軸が回転された状態で前記ケーシングとナットに挿入されれば、ねじ軸の挿入に伴って仮軸がねじ軸の端部に当接して押出され、ボールの脱落が防止された状態でねじ軸の挿入ができると共に、ナットに収容されているボールをねじ軸のねじ溝にスムーズに移行させることができ、ケーシングの狭いスペース内でもボールねじの組立作業が簡便にできる。
発明に係る電動リニアアクチュエータの組立方法は、ケーシングに取り付けられる電動モータと、この電動モータの主軸と同軸状に結合され、前記ケーシングに対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支持されるねじ軸、およびこのねじ軸に多数のボールを介して外挿され、回転不可に、かつ軸方向移動自在に支持されるナットからなるボールねじと、前記ねじ軸と平行に配設され、前記ケーシングに対して軸方向移動自在に支持されたロッド軸と、このロッド軸の略中間部に固定され、先端部が前記ナットに係合される連結アームとを備え、前記電動モータの回転運動が前記ナットを介して前記ロッド軸の軸方向運動に変換される電動リニアアクチュエータの組立方法において、前記ロッド軸の軸心を回転中心として前記連結アームが前記ケーシングの開口部から外部に振り子運動で回動された状態で、この連結アームに前記ナットが係合されて当該ナットが組み立てられる工程を備えているので、ケーシングに何ら拘束されずに広い組立スペースを確保することができ、組立性を改善して生産性を向上させることができる。
ケーシングに取り付けられた電動モータと、この電動モータの主軸と同軸状に結合され、前記ケーシングに対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支持されたねじ軸、およびこのねじ軸に多数のボールを介して外挿され、回転不可に、かつ軸方向移動自在に支持されたナットからなるボールねじと、前記ねじ軸と平行に配設され、前記ケーシングに対して軸方向移動自在に支持されたロッド軸と、このロッド軸の略中間部に固定され、先端部が前記ナットに係合された連結アームとを備え、前記電動モータの回転運動が前記ナットを介して前記ロッド軸の軸方向運動に変換される電動リニアアクチュエータにおいて、前記ケーシングの側面に開口部が設けられ、この開口部に蓋が取り付けられ、前記ロッド軸の軸心を回転中心として前記連結アームが回動自在に構成されると共に、前記ナットが断面矩形状に形成され、平面状の両側面に円柱状の凸部が対向して突設され、前記連結アームの先端部が凹所を有する二股状に形成されて前記側面を挟持した状態で前記凸部に係合され、当該連結アームが振り子運動で回動させた状態で、前記ケーシングの側面よりも外側に位置している。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電動リニアアクチュエータの一実施形態を示す一部を断面した正面図、図2(a)は、図1のナットを示す斜視図、(b)は、(a)のナットに連結アームが係合した状態を示す説明図、図3は、本発明に係る電動リニアアクチュエータの組立の第1工程を示す説明図、図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図、図5(a)は、同上組立の第2工程を示す説明図、(b)は、ナットサブユニットを示す平面図、(c)は、(b)の側面図、図6は、同上組立の第3工程を示す説明図、図7は、図6のVII−VII線に沿った断面図、図8は、同上組立の第4工程を示す説明図、図9は、図8の要部拡大図である。
この電動リニアアクチュエータ1は、ケーシング2に取り付けられた電動モータ3と、外周面に螺旋状のねじ溝4aが形成されたねじ軸(出力軸)4と、このねじ軸4に外挿され、内周面にねじ溝4aに対応する螺旋状のねじ溝5aが形成されたナット5、および両ねじ溝4a、5a間に転動自在に収容された多数のボール6からなるボールねじ7と、このボールねじ7のねじ軸4と平行に設けられたロッド軸8と、基端9aがロッド軸8の中間部に固定され、先端部9bがナット5に係合された連結アーム9とを備えている。
ねじ軸4は、電動モータ3の主軸3aにセレーション4bを介してトルク伝達可能に、かつ軸方向に着脱可能に結合されている。また、ケーシング2には軸受穴2aが形成され、ねじ軸4は、この軸受穴2aに装着された転がり軸受10によって軸方向移動不可に、かつケーシング2に対して回転自在に支承されている。
一方、ナット5は、図2に示すように、冷間鍛造により断面矩形状に形成され、平面状の両側面5b、5bに円柱状の凸部16が対向して突設されている。そして、連結アーム9の先端部9bが、このナット5の側面5bを挟持するように二股状に形成され、凹所9cが凸部16に係合されているので、ナット5は、回転不可で軸方向移動自在に構成されている。すなわち、連結アーム9とナット5の側面5bとの面接触でナット5に作用するモーメント荷重を支持しつつナット5を回転不可に構成すると共に、連結アーム9の凹所9cとナット5の凸部16との係合によってナット5の軸方向の動きに対して連結アーム9をガタなく追従させることができる。こうした構成を採用することにより、図中ハッチングにて示すように、ナット5がコンパクト化でき、また、これに伴い、連結アーム9も相当量コンパクト化することができる。さらに、従来の構造(図中2点鎖線にて示す)に比べ、ロッド軸8とねじ軸4との2軸間距離をδだけ短縮でき、電動リニアアクチュエータ1自体を格段に軽量・コンパクト化することができる。
また、本実施形態では、ねじ軸4と主軸3aがセレーション4bを介してトルク伝達可能に、かつ軸方向着脱可能に結合されているので、同軸状に配置された電動モータ3の主軸3aとねじ軸4との芯合わせが容易となると共に、このねじ軸4を、反電動モータ3側に嵌合された単一の転がり軸受10の片持ちで支持することができ、組立性を向上させることができる。また、これにより、部品点数を削減して軽量・コンパクト化を図ることができる。
図1に示すように、ロッド軸8は、ケーシング2に形成された挿通穴2bに内挿され、軸受11、11を介して軸方向移動自在に支持されると共に、中間部が連結アーム9の基端9aに固定ねじ12を介して固定されている。このロッド軸8の両端部には、プッシュプルケーブル等に接続されるヨークからなる連結部8a、8bが設けられている。
ロッド軸8に連結された連結アーム9の先端部9bが、ボールねじ7を構成するナット5に係合されているので、電動モータ3に通電することにより、例えば、電動モータ3の駆動による主軸3aの正回転によってナット5が図中右方向に直線移動すると、連結アーム9が右方向へ直線移動し、この連結アーム9の移動に伴って連結されているロッド軸8が右方向に直線移動する。一方、電動モータ3の駆動による主軸3aの逆回転によってナット5が図中左方向に直線移動すると連結アーム9が左方向へ直線移動し、この連結アーム9の移動に伴ってロッド軸8が左方向に直線移動する。
次に、図3〜図9を用いて電動リニアアクチュエータ1の組立手順を詳細に説明する。
先ず、図3および図4に示すように、第1工程は、ケーシング2の挿通穴2bにロッド軸8が内挿され、ケーシング2内でこのロッド軸8に連結アーム9の基端9aが挿入され、固定ねじ12によって連結アーム9がロッド軸8に固定される。その後、ロッド軸8の端部に連結部8a、8bが固定される。この時、連結アーム9とロッド軸8の固定作業がケーシング2の開口部13側からできるように、固定ねじ12がケーシング2の開口部13側に配設されるのが好ましい。ここで、連結アーム9は、図4に示すように、ケーシング2内で、ロッド軸8の軸心を回転中心として振り子運動が可能な回転半径R以下にサイズが設定されている。
図5に示す第2工程では、ナット5のねじ溝5aにボール6を収容し、これらのボール6が脱落しないようにパイプ状の仮軸14をナット5に内挿してナットサブユニット15を組み立てる。この時、仮軸14がケーシング2に干渉しないように、仮軸14の全長L1は、ケーシング2の開口部13の幅L2よりも短くなるように設定されている。
次に、図6および図7に示すように、第3工程では、ナットサブユニット15がケーシング2の開口部13から納められる。ここでは、ロッド軸8に連結された連結アーム9を、ロッド軸8の軸心を回転中心にケーシング2の開口部13から外部に振り子運動で回動させた状態、すなわち、連結アーム9の先端部9bがナット5の両側面5b、5bを挟持できる位置まで連結アーム9を回動させた状態でナットサブユニット15が連結アーム9に装着される。その後、ナットサブユニット15が自重で元に戻ってケーシング2内に収容される。
図8に示す第4工程では、ねじ軸4と、このねじ軸4を回転自在に支承する転がり軸受10がケーシング2に装着される。すなわち、予め転がり軸受10がねじ軸4の端部に形成された嵌合部17に取り付けられ、このねじ軸4がケーシング2に内挿されると共に、軸受穴2aに転がり軸受10が嵌合される。
ここで、図9に示すように、ねじ軸4の他端部に形成されたセレーション4bの外径は仮軸14の内径よりも僅かに小径に設定されていると共に、ねじ軸4の端部18の外径D1が仮軸14の外径D2と同一か僅かに小径(D1≦D2)に設定されているので、ねじ軸4のケーシング2への挿入に伴って仮軸14がねじ軸4の端部18に当接して押出され、ボール6の脱落を防止した状態でねじ軸4の挿入ができる。この時、ねじ軸4を回転させることにより、ナット5に収容されているボール6がねじ軸4のねじ溝4aに移行され、ナット5とねじ軸4の組立が完了する。
その後、転がり軸受10がケーシング2に固定されると共に、図示しない電動モータ3がケーシング2に取り付けられると共に、ねじ軸4のセレーション4bが電動モータ3の主軸3aに結合されて電動リニアアクチュエータ1の組立が完了する。ケーシング2の開口部13には別途図示しない蓋が取り付けられ、電動リニアアクチュエータ1の気密性が確保される。
本実施形態では、ボールねじ7のねじ軸4と、このねじ軸4と平行に配設されたロッド軸8とを備えた2軸構造の電動リニアアクチュエータ1において、予め仮軸14を用いてボール6が脱落しない状態でナット5とボール6を組み立ててナットサブユニット15を準備すると共に、ロッド軸8に連結された連結アーム9を、ロッド軸8の軸心を回転中心にケーシング2の開口部13から外部に振り子運動で回動させた状態で、この連結アーム9にナットサブユニット15のナット5を係合させ、ケーシング2の開口部13側からナットサブユニット15がケーシング2内に収容されるので、ケーシング2に何ら拘束されずに広い組立スペースを確保することができ、組立性を改善して生産性を向上させた電動リニアアクチュエータ1を提供することができる。また、ケーシング2を分割構造にして組み立てる必要がなくなり、ケーシング2の加工精度を向上させると共に、ミスアライメントを防止して信頼性を高めることができる。
また、パイプ状の仮軸14とねじ軸4との寸法関係が所定の関係になるように設定されているので、ナットサブユニット15がケーシング2内に収容された後、ねじ軸4のケーシング2への挿入に伴って仮軸14がねじ軸4の端部18に当接して押出され、ボール6の脱落を防止した状態でねじ軸4の挿入ができると共に、このねじ軸4を回転させることにより、ナット5に収容されているボール6がねじ軸4のねじ溝4aにスムーズに移行され、ケーシング2の狭いスペース内でも組立作業が簡便化でき、組立性を改善して生産性を一層向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る電動リニアアクチュエータは、自動車のパーキングギアにポールを係合させてパーキングロックさせる電動パーキングロック装置等の電動リニアアクチュエータとして適用できる。
本発明に係る電動リニアアクチュエータの一実施形態を示す一部を断面した正面図である。 (a)は、図1のナットを示す斜視図である。 (b)は、同上、ナットに連結アームが係合した状態を示す説明図である。 本発明に係る電動リニアアクチュエータの組立の第1工程を示す説明図である。 図3のIV−IV線に沿った断面図である。 (a)は、同上組立の第2工程を示す説明図である。 (b)は、ナットサブユニットを示す平面図である。 (c)は、(b)の側面図である。 同上組立の第3工程を示す説明図である。 図6のVII−VII線に沿った断面図である。 同上組立の第4工程を示す説明図である。 図8の要部拡大図である。 従来の電動リニアアクチュエータを示す正面図である。 (a)は、図10のナットを示す斜視図である。 (b)は、(a)のナットに連結アームが係合した状態を示す正面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・電動リニアアクチュエータ
2・・・・・・・・・・・・・ケーシング
2a・・・・・・・・・・・・軸受穴
2b・・・・・・・・・・・・挿通穴
3・・・・・・・・・・・・・電動モータ
3a・・・・・・・・・・・・主軸
4・・・・・・・・・・・・・ねじ軸
4a、5a・・・・・・・・・ねじ溝
4b・・・・・・・・・・・・セレーション
5・・・・・・・・・・・・・ナット
5b・・・・・・・・・・・・側面
6・・・・・・・・・・・・・ボール
7・・・・・・・・・・・・・ボールねじ
8・・・・・・・・・・・・・ロッド軸
8a、8b・・・・・・・・・連結部
9・・・・・・・・・・・・・連結アーム
9a・・・・・・・・・・・・基端
9b・・・・・・・・・・・・先端部
9c・・・・・・・・・・・・凹所
10・・・・・・・・・・・・転がり軸受
11・・・・・・・・・・・・軸受
12・・・・・・・・・・・・固定ねじ
13・・・・・・・・・・・・開口部
14・・・・・・・・・・・・仮軸
15・・・・・・・・・・・・ナットサブユニット
16・・・・・・・・・・・・凸部
17・・・・・・・・・・・・嵌合部
18・・・・・・・・・・・・ねじ軸の端部
50・・・・・・・・・・・・ケーシング
51・・・・・・・・・・・・電動モータ
52・・・・・・・・・・・・ねじ軸
52a・・・・・・・・・・・ねじ溝
53・・・・・・・・・・・・ロッド軸
54・・・・・・・・・・・・ボールねじ機構
55・・・・・・・・・・・・凹状部
55a、55b・・・・・・・壁面
56・・・・・・・・・・・・連結アーム
56a・・・・・・・・・・・基端
56b・・・・・・・・・・・先端部
57・・・・・・・・・・・・ナット
D1・・・・・・・・・・・・ねじ軸の端部の外径
D2・・・・・・・・・・・・仮軸の外径
L1・・・・・・・・・・・・仮軸の全長
L2・・・・・・・・・・・・ケーシングの開口部の幅
R・・・・・・・・・・・・・連結アームの回転半径
δ・・・・・・・・・・・・・2軸間距離の短縮量

Claims (3)

  1. ケーシングに取り付けられる電動モータと、
    この電動モータの主軸と同軸状に結合され、前記ケーシングに対して回転自在に、かつ軸方向移動不可に支持されるねじ軸、およびこのねじ軸に多数のボールを介して外挿され、回転不可に、かつ軸方向移動自在に支持されるナットからなるボールねじと、
    前記ねじ軸と平行に配設され、前記ケーシングに対して軸方向移動自在に支持されたロッド軸と、
    このロッド軸の略中間部に固定され、先端部が前記ナットに係合される連結アームとを備え、
    前記電動モータの回転運動が前記ナットを介して前記ロッド軸の軸方向運動に変換される電動リニアアクチュエータの組立方法において、
    前記ロッド軸の軸心を回転中心として前記連結アームが前記ケーシングの開口部から外部に振り子運動で回動された状態で、この連結アームに前記ナットが係合されて当該ナットが組み立てられる工程を備えていることを特徴とする電動リニアアクチュエータの組立方法。
  2. 前記ナットのねじ溝に前記ボールが収容され、パイプ状の仮軸が前記ナットに内挿されてナットサブユニットが組み立てられる工程を備えている請求項に記載の電動リニアアクチュエータの組立方法。
  3. 前記ねじ軸の端部の外径が前記仮軸の外径と略同一に設定されると共に、前記ナットサブユニットが前記ケーシング内に収容された後、前記ねじ軸が回転された状態で前記ケーシングとナットに挿入される請求項に記載の電動リニアアクチュエータの組立方法。
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