JP5098404B2 - 音声処理方法および音声処理装置 - Google Patents

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Description

この発明は、音声信号の周波数を逓倍して倍音の音声信号を生成する方法および装置、および、その倍音生成を利用して音声信号の低域成分を増強する方法および装置に関する。
いわゆるミニコンポや薄型テレビ受信機などでは、口径の小さいスピーカが使用されており、スピーカを収納しているエンクロージャ(スピーカボックス)の容積も小さい。そのため、このようなスピーカは、最低再生周波数f0が100Hz程度ないしそれ以上というように高い。
そして、一般に、スピーカに最低再生周波数f0以下の低域成分を供給すると、周波数が低くなるにつれて、基本波成分の出力音圧が低下するとともに、歪み成分(高調波成分)が急速に増加する。
そのため、上記のような口径の小さいスピーカを使用したオーディオ機器では、スピーカの最低再生周波数f0以下の低音を十分に再生することができない。
そこで、人の知覚特性を利用して、低音感が得られるようすることが考えられている。例えば、楽器の音は、基音とその倍音とから構成され、その割合が音色を決定する。そして、人の聴感は、基音が出力されていなくても、その倍音が出力されていれば、あたかも基音が出力されているかのように知覚されることが、心理音響的に実証されている。
特許文献1(特開平8−213862号公報)には、この点を利用して、音声信号を低域成分と高域成分とに分離し、その低域成分を、第1および第2のバッファに所定時間ごとに交互に書き込み、第1および第2のバッファから所定時間ごとに交互に、間引き読み出しにより読み出して、低域成分の周波数をa倍(例えば2倍)に逓倍し、合成部で、その逓倍後の信号を高域成分と合成することが示されている。
特許文献1には、回路構成および周波数特性しか示されてなく、波形図ないしタイムチャートは示されていないが、図11に、この特許文献1に示された、間引き読み出しを利用した従来の倍音生成方法を示す。
低域成分Slinは、音声信号中の、スピーカの最低再生周波数(特許文献1では共振周波数とされている)以下の信号成分で、図11ではアナログ波形で示しているが、デジタルデータとして、各サンプルのデータからなるものである。
特許文献1に示された従来の倍音生成方法では、この低域成分Slinを、所定サンプル数分の一定時間の期間T10,T20,T30‥‥に区切って、期間T10のサンプルを第1のバッファに書き込み、期間T20のサンプルを第2のバッファに書き込み、というように、低域成分Slinのサンプルを、第1および第2のバッファに、一定時間ごとに交互に書き込む。
読み出しについては、期間T20の前半の期間T21では、期間T10で第1のバッファに書き込まれたサンプルを、2サンプルにつき、1サンプル間引き、1サンプル取り出す比率(割合)で、第1のバッファから読み出し、期間T20の後半の期間T22でも、期間T10で第1のバッファに書き込まれたサンプルを、2サンプルにつき、1サンプル間引き、1サンプル取り出す比率で、第1のバッファから読み出し、期間T30の前半の期間T31では、期間T20で第2のバッファに書き込まれたサンプルを、2サンプルにつき、1サンプル間引き、1サンプル取り出す比率で、第2のバッファから読み出し、期間T30の後半の期間T32でも、期間T20で第2のバッファに書き込まれたサンプルを、2サンプルにつき、1サンプル間引き、1サンプル取り出す比率で、第2のバッファから読み出すように、第1および第2のバッファから、一定時間ごとに交互に、同じサンプルを2回繰り返して読み出す。
したがって、出力信号として、図示するように、低域成分Slinの2倍の周波数の倍音信号Sloutが得られる。
この倍音信号Sloutを入力音声信号の高域成分と合成すれば、低域増強された出力音声信号が得られ、上記のように低音感が得られるようになる。
上に挙げた先行技術文献は、以下の通りである。
特開平8−213862号公報
しかしながら、特許文献1に示された、図11に示すような倍音生成方法では、低域成分Slinのサンプルを、第1および第2のバッファに、一定時間ごとに交互に書き込み、第1および第2のバッファから、一定時間ごとに交互に、間引き読み出しにより読み出すため、図11に示すように、期間T21と期間T22とのつなぎ目や、期間T41と期間T42とのつなぎ目などで、出力の倍音信号Sloutのレベルが急激に変化し、倍音信号Sloutの波形が不連続となって、ノイズとして知覚されてしまう。
信号レベルの急激な変化を緩和する方法として、不連続点の前後でクロスフェード処理を行うことが考えられているが、この方法でも、不連続点が滑らかにされるだけで、音質の劣化は避けられない。
そこで、この発明は、信号波形が不連続になることがなく、低域成分などの音声信号の周波数を逓倍することができるようにしたものである。
第1の発明の音声処理方法では、
定められたサンプリング周波数のデジタル信号である入力音声信号のサンプルを、バッファに書き込み、当該バッファから、上記入力音声信号が負から正に反転する点、または正から負に反転する点である一の一方向ゼロクロス点から、次の一方向ゼロクロス点までの1サイクル期間ごとに、Nサンプルにつき(Nは2以上の整数)、(N−1)サンプル間引き、1サンプル取り出す比率で、N回繰り返して読み出して、上記入力音声信号のN倍の周波数の出力音声信号を得る。
第2の発明の音声処理方法では、
上記の第1の発明の音声処理方法において、上記一の一方向ゼロクロス点からのサンプル数のカウント値が所定値Kに達するまでの間に検出された一方向ゼロクロス点は、上記次の一方向ゼロクロス点としては無視する。
第3の発明の音声処理方法では、
上記の第1または第2の発明の音声処理方法において、
上記一の一方向ゼロクロス点から上記次の一方向ゼロクロス点までがMサンプルを超えるときには、上記一の一方向ゼロクロス点から上記次の一方向ゼロクロス点までの期間のサンプルを、間引くことなく、そのまま読み出す。
上記の各発明の音声処理方法では、上記入力音声信号が負から正に反転した後に正の所定値になる点、または正から負に反転した後に負の所定値になる点を、上記一方向ゼロクロス点とすることができる。
上記の第1の発明では、入力音声信号の所定サンプル数分の一定時間分ではなく、一の一方向ゼロクロス点から次の一方向ゼロクロス点までの1サイクル期間ごとに、バッファからサンプルが、例えば、2サンプルにつき、1サンプル間引かれ、1サンプル取り出される比率で、2回繰り返して読み出されるため、同じサンプルが繰り返して読み出される点のつなぎ目でも、出力音声信号の波形が連続となる。
さらに、第2の発明では、入力音声信号中の周波数が高い成分の周波数逓倍による高調波の発生を防止することができる。
さらに、第3の発明では、入力音声信号の一の一方向ゼロクロス点から次の一方向ゼロクロス点までがMサンプルを超えるときには、例外的な処理として、当該の一の一方向ゼロクロス点から次の一方向ゼロクロス点までの期間のサンプルが、間引かれることなく、そのまま読み出されるため、入力音声信号の1波の時間がバッファ長(Lサンプル分)に近いほど大きいときやバッファ長を超えるときでも、出力音声信号の波形が不連続となることがない。
以上のように、この発明によれば、信号波形が不連続になることがなく、低域成分などの音声信号の周波数を逓倍することができる。
[1.倍音生成による低域増強の基本的な方法および音声処理装置:図1〜図4]
(1−1.倍音生成による低域増強の基本的な方法:図1)
図1に、上記のような口径の小さいスピーカの周波数特性を示す。
上述したように、このスピーカは、最低再生周波数f0が、例えば100Hzというように高く、かつ、f0以下では、周波数が低くなるにつれて、基本波成分の出力音圧が低下する。
f0〜fe(=2f0)の帯域Beは、聴感上、最も低音を感じる領域である。また、一般に、倍音信号を生成したとき、その倍音信号の周波数が200Hz程度以下であれば、聴感上違和感がないとされている。
そこで、この発明では、後述の方法によって、例えば、f0以下の低域成分を2逓倍して、2倍音の信号を生成し、その倍音信号を入力音声信号中のf0以上の信号成分と合成して、低域増強された出力音声信号を得る。
この場合、周波数が0〜f0の低域成分を2逓倍すれば、周波数が0〜feの倍音信号が得られる。
しかし、0〜fa(=f0/2)の帯域Baの低域成分を2逓倍しても、帯域Beには届かず、低音増強に寄与しない。
そのため、帯域Baの低域成分は、倍音生成の対象外とし、fa〜f0の帯域Bcの低域成分のみを、倍音生成の対象としてもよい。
(1−2.倍音生成に係る音声処理装置およびゼロクロス点:図2および図3)
図2に、この発明の倍音生成方法を実行する音声処理装置の一例を示す。
この例の倍音生成処理部10は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)として構成する。
低域成分Slinは、入力音声信号中の、スピーカの最低再生周波数f0以下の信号成分で、図3の上段に太い縦線で示すように、デジタル音声データとして、各サンプルのデータからなるものである。サンプリング周波数をfsとすると、サンプル周期は1/fsである。
倍音生成処理部10では、この低域成分Slinを、スイッチ13によってバッファ11および12に交互に振り分け、コントローラ15によってバッファ11および12に交互に書き込み、コントローラ15によってバッファ11および12から交互に、後述の間引き読み出しによって読み出し、スイッチ14によって倍音信号Sloutとして取り出す。
ただし、低域成分Slinのサンプルの、バッファ11,12への書き込み、およびバッファ11,12からの読み出しのサイクルは、一定時間ではなく、ゼロクロス検出部16で低域成分Slinのゼロクロス点を検出することによって、低域成分Slinの周波数に応じて時間を変化させる。
低域成分Slinのゼロクロス点としては、図3の上段からも明らかなように、正方向ゼロクロス点(低域成分Slinが負から正に反転する点)および負方向ゼロクロス点(低域成分Slinが正から負に反転する点)が存在するが、この発明では、そのうちの一方を、例えば正方向ゼロクロス点を、一方向ゼロクロス点として、サイクル決定の基準とする。
後述のように、ゼロクロス検出に不感帯を設定して、正方向所定値クロス点(低域成分Slinが負から正に反転した後に正の所定値になる点)または負方向所定値クロス点(低域成分Slinが正から負に反転した後に負の所定値になる点)を、例えば正方向所定値クロス点を、一方向ゼロクロス点として、サイクル決定の基準としてもよい。
以下の例は、正方向ゼロクロス点または正方向所定値クロス点を、一方向ゼロクロス点とする場合であり、以下では、特に断らない限り、その一方向ゼロクロス点を単にゼロクロス点と称する。
図3の例では、低域成分Slinのゼロクロス点Z10,Z20間の、すなわち時点t10,t20間の、1波の期間T10を、最初の書き込みサイクルとして、低域成分Slinのサンプルを一方のバッファに書き込む。
そして、期間T10の後の、期間T10と同じ時間長の、時点u10,u20間の期間U10を、最初の読み出しサイクルとして、当該の一方のバッファから、これに書き込まれたサンプルを、2サンプルにつき、1サンプル間引き、1サンプル取り出す比率で、2回繰り返して読み出す。
したがって、出力信号として、図3の下段に示すように、低域成分Slinの2倍の周波数の倍音信号Sloutが得られるとともに、その倍音信号Sloutの、同じサンプルが繰り返して読み出され、同じ波形が繰り返される点Psのつなぎ目でも、倍音信号Sloutの波形が連続となる。
図2の例は、2つのバッファ11および12を用いる場合であるが、1つのリングバッファを用い、その書き込みアドレスおよび読み出しアドレスを順次変えて、サンプルを順次書き込み、順次読み出すようにしてもよい。
(1−3.低域増強に係る音声処理装置:図4)
図4に、この発明の低域増強方法を実行する音声処理装置の一例を示す。
この例の低域増強処理部20も、DSPとして構成することができる。スピーカ33は、上記のように口径が小さく、最低再生周波数f0が例えば100Hzのものである。入力音声信号Sinは、上記のサンプリング周波数fsのデジタル音声データである。
この入力音声信号Sinは、低域増強処理部20のハイパスフィルタ21およびローパスフィルタ22によって、スピーカ33の最低再生周波数f0以上の信号成分Shinと、最低再生周波数f0以下の低域成分Slinとに分離される。
そして、低域成分Slinは、図2に示したような倍音生成処理部10で、上記のように周波数逓倍され、上記のような倍音信号Sloutに変換される。乗算回路24では、その倍音信号Sloutに一定の係数が乗じられる。
一方、信号成分Shinは、倍音生成処理部10での時間遅れに合わせるように、遅延回路23で遅延される。
そして、加算回路25で、遅延後の信号成分Shoutと係数乗算後の倍音信号Sloutとが加算されて、低域増強された出力音声信号Soutが得られる。
この出力音声信号Soutは、D/Aコンバータ31でアナログ音声信号に変換され、そのアナログ音声信号が、音声増幅回路32で増幅されてスピーカ33に供給される。
したがって、上述したように、低音が十分に感じられる音響が再生されるとともに、信号波形の不連続による音質の劣化のない音響再生が実現される。
[2.倍音生成方法の各例:図5〜図10]
(2−1.第1の例:図5)
図5に、この発明の倍音生成方法の基本的な例を示す。
この例では、低域成分Slinの、一のゼロクロス点から次のゼロクロス点までの1波分を1サイクル期間として、バッファへの書き込み、およびバッファからの間引き読み出しを行う。
すなわち、時点u10,u20間の期間U10の前半の期間で、低域成分Slinのゼロクロス点Z10,Z20間(時点t10,t20間)の期間T10のサンプルを、1/2の間引き率で間引いて読み出し、期間U10の後半の期間で、同じサンプルを、同様に1/2の間引き率で間引いて読み出す。
以下、同様に、時点u20,u30間の期間U20の前半および後半の期間で、低域成分Slinのゼロクロス点Z20,Z30間(時点t20,t30間)の期間T20のサンプルを、1/2の間引き率で間引いて、2回繰り返して読み出し、時点u30,u40間の期間U30の前半および後半の期間で、低域成分Slinのゼロクロス点Z30,Z40間(時点t30,t40間)の期間T30のサンプルを、1/2の間引き率で間引いて、2回繰り返して読み出す。
したがって、図示するように、同じサンプルが繰り返して読み出され、同じ波形が繰り返される点のつなぎ目でも、倍音信号Sloutの波形が連続となる。
(2−2.第2の例:図6)
第2の例では、図6の上段に示すように、低域成分Slinが負から正に反転した後に正の所定値+Vthになる点、すなわち上記の正方向所定値クロス点、または、低域成分Slinが正から負に反転した後に負の所定値−Vthになる点、すなわち上記の負方向所定値クロス点を、例えば前者の正方向所定値クロス点を、ゼロクロス点(一方向ゼロクロス点)として、1サイクル期間を決定する。
したがって、低域成分Slinが図6の上段に示すような波形である場合、上記の第1の例では、点Z10,Z20,Z30,Z40‥‥をゼロクロス点として、倍音信号Sloutの波形は、図6の中段に示すようになるのに対して、この第2の例では、点Z11,Z31,Z41‥‥をゼロクロス点として、点Z11,Z31間を、2波分であっても、1波分として、図6の下段に示すように、時点u11,u31間の期間U13の前半の期間で、低域成分Slinのゼロクロス点Z11,Z31間の期間のサンプルを、1/2の間引き率で間引いて読み出し、期間U13の後半の期間で、同じサンプルを、同様に間引いて読み出し、同様に、時点u31,u41間の期間U34の前半および後半の期間で、低域成分Slinのゼロクロス点Z31,Z41間の期間のサンプルを、1/2の間引き率で間引いて、2回繰り返して読み出す。
したがって、この第2の例でも、倍音信号Sloutの波形が連続となるとともに、この第2の例では、ゼロクロス検出につき、一般に基本波成分よりレベルの小さい不要な高調波成分を無視するローパスフィルタ効果が得られる。
(2−3.第3の例:図7)
第3の例では、1サイクル期間の始点のゼロクロス点からのサンプル数をカウントし、そのカウント値が所定値Kに達するまでの間に検出されたゼロクロス点は、当該サイクル期間の終点(次のサイクル期間の始点)としてのゼロクロス点としては無視して、1サイクル期間をサンプル数に換算してK以上とする。
具体的に、低域成分Slinが図7の上段に示すような波形である場合、上記の第1の例では、点Z10,Z20,Z30,Z40,Z50‥‥をゼロクロス点として、上記のように低域成分Slinのサンプルが書き込まれ、読み出される結果、倍音信号Sloutの波形は、図7の中段に示すようになる。
これに対して、第3の例では、点Z20および点Z30は、点Z10の後、サンプル数のカウント値jがKに達するまでの間に検出されるのに対して、点Z40は、点Z10の後、サンプル数のカウント値jがKに達した後に検出され、点Z50も、点Z40の後、サンプル数のカウント値jがKに達した後に検出されるので、点Z20および点Z30はゼロクロス点としては無視し、点Z10,Z40およびZ50をゼロクロス点として、ゼロクロス点Z10,Z40間の期間、およびゼロクロス点Z40,Z50間の期間を、それぞれ1サイクル期間とする。
読み出しについては、図7の下段に示すように、時点u10,u40間の期間U14の前半の期間で、低域成分Slinのゼロクロス点Z10,Z40間の期間のサンプルを、1/2の間引き率で間引いて読み出し、期間U14の後半の期間で、同じサンプルを、同様に間引いて読み出し、時点u40,u50間の期間U45の前半の期間で、低域成分Slinのゼロクロス点Z40,Z50間の期間のサンプルを、1/2の間引き率で間引いて読み出し、期間U45の後半の期間で、同じサンプルを、同様に間引いて読み出す。
したがって、この第3の例では、倍音信号Sloutの波形が連続となるとともに、低域成分Slin中の周波数が高い成分の周波数逓倍による高調波の発生を防止することができる。
なお、この第3の例でも、ゼロクロス点は、上記の正方向所定値クロス点または負方向所定値クロス点とすることができる。この場合、その方法は、上記の第2の例と第3の例とを組み合わせた方法となる。
(2−4.第4の例:図8〜図10)
図5〜図7では示していないが、図8の時点t20,t30間(ゼロクロス点Z20,Z30間)の期間T20に示すように、低域成分Slinの周波数がかなり低い場合、すなわち低域成分Slinの1波の時間がかなり長い場合には、バッファの長さによっては、その1波分のサンプルをバッファに書き込むことができなくなることがある。
そこで、低域成分Slinの一のゼロクロス点から次のゼロクロス点までの時間(波長)が、サンプル数に換算してバッファ長であるLに近いMを超える場合には、すなわち、一のゼロクロス点を検出してから、低域成分SlinのサンプルをM個カウントしても、次のゼロクロス点が検出されない場合には、一のゼロクロス点を検出した時点から、サンプル数のカウント値jがMに達した時点までの、1波に満たない期間、および、サンプル数のカウント値jがMに達した時点から、次のゼロクロス点が検出される時点までの、1波に満たない期間を、それぞれ、1波とみなして1サイクル期間とする。
具体的に、低域成分Slinが図8の上段に示すような波形である場合、時点t29を時点t20からサンプルをM個カウントした時点とすると、時点t20,t29間(ゼロクロス点Z20と非ゼロクロス点P29との間)の1波に満たない期間Taを、1波とみなして、時点t10,t20間(ゼロクロス点Z10,Z20間)の1波の期間T10の次の1サイクル期間とし、時点t29,t30間(非ゼロクロス点P29とゼロクロス点Z30との間)の1波に満たない期間Tbを、同様に1波とみなして、期間Taの次の1サイクル期間とする。
サイクルのパターンとしては、期間T10および期間T30を定常パターン、期間Taを前側変則パターン、期間Tbを後側変則パターンとする。
読み出しについては、例えば、図8の中段に示すように、時点t10,t20間の期間T10に対応する時点u10,u20間の期間U10では、原則に従って、低域成分Slinの期間T10のサンプルを、1/2の間引き率で間引いて、2回繰り返して読み出し、時点t20,t29間の期間Taに対応する時点u20,u29間の期間Uaでは、例外的に、低域成分Slinの期間Taのサンプルを、間引くことなく、そのまま1回だけ読み出し、時点t29,t30間の期間Tbに対応する時点u29,u30間の期間Ubでは、原則に従って、低域成分Slinの期間Tbのサンプルを、1/2の間引き率で間引いて、2回繰り返して読み出し、時点t30,t40間の期間T30に対応する時点u30,u40間の期間U30でも、原則に従って、低域成分Slinの期間T30のサンプルを、1/2の間引き率で間引いて、2回繰り返して読み出すことが考えられる。
しかしながら、この方法では、出力の倍音信号Slout(この場合は一部が例外的に倍音ではなく原音のままである)の波形が、下向きの矢印で示すように、期間Ubの中間点で不連続となってしまう。
そこで、第4の例では、図8の下段に示すように、期間Taに対応する期間Uaでは、上記のように、低域成分Slinの期間Taのサンプルを、間引くことなく、そのまま1回だけ読み出すとともに、期間Tbに対応する期間Ubでも、低域成分Slinの期間Tbのサンプルを、間引くことなく、そのまま1回だけ読み出す。したがって、第4の例では、出力の倍音信号Sloutの波形が完全に連続となる。
この第4の例では、倍音信号Sloutの期間Uaおよび期間Ubに渡る1波は、2倍音ではなく原音のままであるが、この1波の周波数は、2逓倍しても、図1に示した帯域Beには届かないほど低いため、聴感上、影響がない。
例えば、上記のサンプリング周波数fsを44.1kHz、バッファ長Lを4096サンプル、Mをバッファ長Lの7/8の3584サンプルとすると、倍音信号Sloutの期間Uaおよび期間Ubに渡る1波の周波数は、波長が81m秒(=3584/fs)以上であるので、12.3Hz以下である。
さらに、低域成分Slinが、より低い周波数の場合や、直流成分のみの場合もある。
具体的に、図9は、低域成分Slinのゼロクロス点Z20,Z30間(時点t20,t30間)の期間T20の時間が図8の場合より長く、時点t20からサンプルをM個カウントした時点t27でも、ゼロクロス点Z20の次のゼロクロス点Z30が出現せず、さらに、時点t27からサンプルをM個カウントした時点t28でも、ゼロクロス点Z20の次のゼロクロス点Z30が出現せず、時点t28からサンプルをm(m≦M)個カウントした時点t30で、ゼロクロス点Z20の次のゼロクロス点Z30が出現する場合である。
この場合、バッファへの書き込みについては、時点t10,t20間(ゼロクロス点Z10,Z20間)の1波の期間T10のサンプルを、一方のバッファ(例えば図2のバッファ11)に書き込んだ後、時点t20,t27間(ゼロクロス点Z20と非ゼロクロス点P27との間)の1波に満たない期間Tcのサンプルを、他方のバッファ(例えば図2のバッファ12)に書き込み、時点t27,t28間(非ゼロクロス点P27,P28間)の1波に満たない期間Tdのサンプルを、上記一方のバッファ(例えば図2のバッファ11)に書き込み、時点t28,t30間(非ゼロクロス点P28とゼロクロス点Z30との間)の1波に満たない期間Teのサンプルを、上記他方のバッファ(例えば図2のバッファ12)に書き込む。
サイクルのパターンとしては、期間T10を定常パターン、期間Tcを前側変則パターン、期間Tdを中間変則パターン、期間Teを後側変則パターンとする。
読み出しについては、図9の下段に示すように、時点t10,t20間の期間T10に対応する時点u10,u20間の期間U10では、原則に従って、低域成分Slinの期間T10のサンプルを、1/2の間引き率で間引いて、2回繰り返して読み出し、時点t20,t27間の期間Tcに対応する時点u20,u27間の期間Uc、時点t27,t28間の期間Tdに対応する時点u27,u28間の期間Ud、および時点t28,t30間の期間Teに対応する時点u28,u30間の期間Ueでは、それぞれ、例外的に、低域成分Slinの期間Tc,TdおよびTeのサンプルを、間引くことなく、そのまま1回だけ読み出す。
図9は、中間変則パターンが期間Tdとして、前側変則パターンの期間Tcと後側変則パターンの期間Teとの間に1つしか存在しない場合であるが、低域成分Slinの周波数がより低い場合には、中間変則パターンが複数、連続して存在することになる。
図10に、図8および図9に示すような第4の例の場合の、サイクル決定およびサイクルパターン判定に係る処理の一例を示す。
この例では、サイクルごとに、まずステップ51で、最初のサイクルについては、低域成分Slinの初めの点(ゼロクロス点である場合と、ゼロクロス点ではない場合とがある)を当該サイクルの始点として、2番目以降の各サイクルについては、直前のサイクルの終点(同様に、ゼロクロス点である場合と、ゼロクロス点ではない場合とがある)を当該サイクルの始点として、それぞれ、当該サイクルの始点からサンプルをM個カウントするまでの間にゼロクロス点が検出されたか否かを判断する。
そして、当該サイクルの始点からサンプルをM個カウントするまでの間にゼロクロス点が検出された場合には、そのゼロクロス点が検出された時点で、ステップ51からステップ52に進んで、そのゼロクロス点を当該サイクルの終点とするように当該サイクル期間を決定し、さらにステップ53に進んで、当該サイクルの始点(最初のサイクルについては低域成分Slinの初めの点)がゼロクロス点であるか否かを判断する。
そして、当該サイクルの始点がゼロクロス点であるときには、当該サイクルはゼロクロス点からゼロクロス点までの期間であるので、ステップ53からステップ54に進んで、当該サイクルは定常パターンと判定し、さらにステップ61に進んで、次のサイクルの決定のためにサンプル数のカウント値jをゼロにする。
一方、当該サイクルの始点がゼロクロス点ではないときには、当該サイクルは非ゼロクロス点からゼロクロス点までの期間であるので、ステップ53からステップ55に進んで、当該サイクルは後側変則パターンと判定し、さらにステップ61に進んで、次のサイクルの決定のためにサンプル数のカウント値jをゼロにする。
最初のサイクルについても、その始点(低域成分Slinの初めの点)が非ゼロクロス点、その終点がゼロクロス点である場合には、このように後側変則パターンとして、読み出し時には、サンプルを間引くことなく、そのまま1回だけ読み出すことが望ましい。
ステップ51で、当該サイクルの始点からサンプルをM個カウントするまでの間にゼロクロス点が検出されないと判断した場合には、当該サイクルの始点からサンプルをM個カウントした時点、すなわちサンプル数のカウント値jがMに達した時点で、ステップ56に進んで、そのカウント値jがMに達した時点を当該サイクルの終点とするように当該サイクル期間を決定し、さらにステップ57に進んで、当該サイクルの始点(最初のサイクルについては低域成分Slinの初めの点)がゼロクロス点であるか否かを判断する。
そして、当該サイクルの始点がゼロクロス点であるときには、当該サイクルはゼロクロス点から非ゼロクロス点までの期間であるので、ステップ57からステップ58に進んで、当該サイクルは前側変則パターンと判定し、さらにステップ61に進んで、次のサイクルの決定のためにサンプル数のカウント値jをゼロにする。
最初のサイクルについても、その始点(低域成分Slinの初めの点)がゼロクロス点、その終点が非ゼロクロス点である場合には、このように前側変則パターンとして、読み出し時には、サンプルを間引くことなく、そのまま1回だけ読み出すことが望ましい。
一方、当該サイクルの始点がゼロクロス点ではないときには、当該サイクルは非ゼロクロス点から非ゼロクロス点までの期間であるので、ステップ57からステップ59に進んで、当該サイクルは中間変則パターンと判定し、さらにステップ61に進んで、次のサイクルの決定のためにサンプル数のカウント値jをゼロにする。
最初のサイクルについても、その始点(低域成分Slinの初めの点)および終点が非ゼロクロス点である場合には、このように中間変則パターンとして、読み出し時には、サンプルを間引くことなく、そのまま1回だけ読み出すことが望ましい。
以上のように、バッファへの書き込み時、サイクルが決定され、サイクルパターンが判定されるが、ステップ54,55,58および59では、それぞれ、上記のような読み出し制御のために、当該サイクルの始点および終点の書き込みアドレス、および当該サイクルのパターンの判定結果が、例えば、図2の例の倍音生成処理部10のコントローラ15内に記憶され、バッファからの読み出し時、その記憶された書き込みアドレスおよびパターン判定結果に基づいて、図8および図9に第4の例として示したようにサンプルが読み出される。
この第4の例は、低域成分Slinの周波数が低い(波長が長い)場合に係る方法であるので、ゼロクロス検出については、図5に示した第1の例、第6に示した第2の例、および図7に示した第3の例の、いずれとも組み合わせることができる。例えば、図7に示した第3の例と組み合わせる場合、K<M<Lとする。
[3.他の例]
上記の各例は、元の低域成分の周波数を2倍にする場合であるが、一般に、N倍(Nは2以上の正の整数)にすることができる。
ただし、音楽の場合には、原音の周波数を2倍にすると、原音の1オクターブ上の音になるので、Nは2のべき乗、すなわちN=2,4,8,16‥‥とする。
CD(Compact Disc)やSACD(Super Audio CD)などでは、かなり低い周波数の低域成分が記録されている場合もあるので、これらの低域成分からも低域感を得る場合には、2倍の倍音信号に加えて、4倍、8倍、16倍などの倍音信号を生成する場合にも、この発明を適用することができる。
また、上述した例は、スピーカの最低再生周波数f0以下の低域成分の周波数を逓倍する場合であるが、低域感を得たい周波数に対応して、スピーカの最低再生周波数f0と異なる周波数以下の低域成分の周波数を逓倍するようにしてもよい。
さらに、上述した例は、低域増強された音声信号をスピーカに供給する場合であるが、この発明は、低域増強された音声信号をヘッドホンに供給する場合にも適用することができる。
スピーカの周波数特性を示す図である。 倍音生成に係る音声処理装置の一例を示す図である。 この発明の倍音生成方法の説明に供する図である。 低域増強に係る音声処理装置の一例を示す図である。 この発明の倍音生成方法の第1の例を示す図である。 この発明の倍音生成方法の第2の例を示す図である。 この発明の倍音生成方法の第3の例を示す図である。 この発明の倍音生成方法の第4の例の一場合を示す図である。 この発明の倍音生成方法の第4の例の一場合を示す図である。 第4の例の倍音生成方法を行う場合のサイクル決定およびサイクルパターン判定に係る処理の一例を示す図である。 従来の倍音生成方法の説明に供する図である。
符号の説明
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

Claims (4)

  1. 定められたサンプリング周波数のデジタル信号である入力音楽信号のサンプルを、バッファに書き込み、当該バッファから、上記入力音楽信号が負から正に反転した後に正の所定値になる点、または正から負に反転した後に負の所定値になる点である一の一方向ゼロクロス点から、次の一方向ゼロクロス点までの1サイクル期間ごとに、Nサンプルにつき(Nは2のべき乗)、(N−1)サンプル間引き、1サンプル取り出す比率で、N回繰り返して読み出して、上記入力音楽信号のN倍の周波数の出力音楽信号を得る一方、上記一の一方向ゼロクロス点からのサンプル数のカウント値が所定値Kに達するまでの間に検出された一方向ゼロクロス点は、上記次の一方向ゼロクロス点としては無視し、上記一の一方向ゼロクロス点から上記次の一方向ゼロクロス点までがMサンプルを超えるときには、上記一の一方向ゼロクロス点から上記次の一方向ゼロクロス点までの期間のサンプルを、間引くことなく、そのまま読み出す音声処理方法。
  2. 定められたサンプリング周波数のデジタル信号である入力音楽信号中の所定周波数以下の低域成分のサンプルを、バッファに書き込み、当該バッファから、上記低域成分が負から正に反転した後に正の所定値になる点、または正から負に反転した後に負の所定値になる点である一の一方向ゼロクロス点から、次の一方向ゼロクロス点までの1サイクル期間ごとに、Nサンプルにつき(Nは2のべき乗)、(N−1)サンプル間引き、1サンプル取り出す比率で、N回繰り返して読み出して、上記低域成分のN倍の周波数の倍音信号を得る一方、上記一の一方向ゼロクロス点からのサンプル数のカウント値が所定値Kに達するまでの間に検出された一方向ゼロクロス点は、上記次の一方向ゼロクロス点としては無視し、上記一の一方向ゼロクロス点から上記次の一方向ゼロクロス点までがMサンプルを超えるときには、上記一の一方向ゼロクロス点から上記次の一方向ゼロクロス点までの期間のサンプルを、間引くことなく、そのまま読み出す倍音生成工程と、
    上記倍音信号を、上記入力音楽信号中の上記所定周波数以上の信号成分、または上記入力音楽信号に合成して、低域増強された出力音楽信号を得る合成工程と、
    を備える音声処理方法。
  3. 定められたサンプリング周波数のデジタル信号である入力音楽信号のサンプルが書き込まれるバッファと、
    上記入力音楽信号が負から正に反転した後に正の所定値になる点、または正から負に反転した後に負の所定値になる点である一方向ゼロクロス点を検出するゼロクロス検出手段と、
    上記バッファに書き込まれたサンプルを、当該バッファから、一の一方向ゼロクロス点から次の一方向ゼロクロス点までの1サイクル期間ごとに、Nサンプルにつき(Nは2のべき乗)、(N−1)サンプル間引き、1サンプル取り出す比率で、N回繰り返して読み出して、上記入力音楽信号のN倍の周波数の出力音楽信号を得る一方、上記一の一方向ゼロクロス点からのサンプル数のカウント値が所定値Kに達するまでの間に検出された一方向ゼロクロス点は、上記次の一方向ゼロクロス点としては無視し、上記一の一方向ゼロクロス点から上記次の一方向ゼロクロス点までがMサンプルを超えるときには、上記一の一方向ゼロクロス点から上記次の一方向ゼロクロス点までの期間のサンプルを、間引くことなく、そのまま読み出す制御手段と、
    を備える音声処理装置。
  4. 定められたサンプリング周波数のデジタル信号である入力音楽信号中の所定周波数以下の低域成分を取り出すフィルタ手段と、
    上記低域成分のサンプルが書き込まれるバッファと、
    上記低域成分が負から正に反転した後に正の所定値になる点、または正から負に反転した後に負の所定値になる点である一方向ゼロクロス点を検出するゼロクロス検出手段と、
    上記バッファに書き込まれたサンプルを、当該バッファから、一の一方向ゼロクロス点から次の一方向ゼロクロス点までの1サイクル期間ごとに、Nサンプルにつき(Nは2のべき乗)、(N−1)サンプル間引き、1サンプル取り出す比率で、N回繰り返して読み出して、上記低域成分のN倍の周波数の倍音信号を得る一方、上記一の一方向ゼロクロス点からのサンプル数のカウント値が所定値Kに達するまでの間に検出された一方向ゼロクロス点は、上記次の一方向ゼロクロス点としては無視し、上記一の一方向ゼロクロス点から上記次の一方向ゼロクロス点までがMサンプルを超えるときには、上記一の一方向ゼロクロス点から上記次の一方向ゼロクロス点までの期間のサンプルを、間引くことなく、そのまま読み出す制御手段と、
    上記倍音信号を、上記入力音楽信号中の上記所定周波数以上の信号成分、または上記入力音楽信号に合成して、低域増強された出力音楽信号を得る合成手段と、
    を備える音声処理装置。
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