JP5098152B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

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本発明は、電子回路を構成する素子として用いることができる薄膜トランジスタおよびその製造方法に関する。
電界効果型トランジスタは、半導体メモリ集積回路の単位電子素子、高周波信号増幅素子、液晶駆動用素子等各種のスイッチング素子として用いられ、特に薄膜化したものは薄膜トランジスタ(以下TFT)としてよく知られている。
これらTFTの活性層には、シリコンまたはシリコン化合物が広く用いられている。高速動作が必要な高周波増幅素子、集積回路用素子等には、シリコン単結晶が用いられ、また、低速動作で充分な表示素子用には、大面積化の要求からアモルファスシリコンが使われている。
一方、フレキシブルディスプレイには、フレキシブル基板を用いたTFTが必要とされる。このようなTFTを作製するのに必要な基板は、一般に耐熱温度が低いため、プロセス温度のさらなる低下が要求される。
前述のアモルファスシリコン薄膜の作製にはCVDが広く用いられており、特にプラズマCVDではプラズマが原料ガスであるシランを分解して薄膜を形成するため、熱CVDと比較して低い温度で成膜できる。
しかし、このプラズマCVDによる薄膜形成であっても、200〜300℃の反応温度が必要である。このため、耐熱性の低い基板への薄膜形成は困難である。
近年、室温成膜が可能で電界効果移動度がアモルファスシリコンと同等以上の酸化物半導体InGaZnO4が提案され、薄膜トランジスタの活性層としての可能性が示された(非特許文献1参照)。
K.Nomura,H.Ohta,A.Takagi,T.Kamiyama,M.Hirano,H.Hosono: Nature 432(2004)488.
前記InGaZnO4は、透明導電膜として知られていた材料であるが、成膜時に酸素分圧を制御することでキャリア源と考えられている酸素空孔を低減し、off電流を低減させることに成功している。また容易にアモルファス状態が得られるため、フレキシブルディスプレイへの応用に適している。
しかし、前記InGaZnO4のキャリア密度を酸素空孔のみで制御しようとする場合は、成膜時にチャンバーへ導入する微量の酸素流量を精密に制御しなければならず、この制御が十分でないと、それぞれの成膜において、移動度にばらつきがある薄膜ができてしまう。また、成膜法にスパッタリング法を用いた場合には、ターゲット表面の形状の経時変化や表面の酸化状態によっても最適な酸素流量は変わってくるため再現性に乏しいという問題があった。
本発明はかかる問題を鑑みてなされたもので、容易にアモルファス状態が得られるInGaZnO4を用い、成膜時に酸素流量の精密な制御をする必要がなく、再現性良く半導体薄膜を成膜することを可能とし、薄膜トランジスタの歩留りを向上させることを目的とする。
上記の課題を達成するために、本発明は、InGaZnO ターゲット及びSnO ターゲットを用いて、Ar及びO の混合ガスを使用して成膜する反応性スパッタリング法を用い、同時放電することにより、SnをドープしたInGaZnO 薄膜からなる活性層を形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法である。
活性層を形成するために、薄膜成膜時に高電力を投入することができ、製品のスループットを上げて製造することができる
以上の構成から、本発明には、以下の効果がある。
薄膜トランジスタの活性層の材料として、SnドープInGaZnO4薄膜を用いることで、フレキシブル基板上に室温で非単結晶材料InGaZnO4半導体薄膜を、広いプロセスウィンドウで成膜することが可能になり、曲がる薄膜トランジスタを製品間のばらつきを最小限に抑えて作製することが可能となった。
本発明の実施の形態について、図1及び図2を用いて以下詳細に説明する。
本発明の薄膜トランジスタの一例を、図1に示す。図及び本例ではボトムゲート型であるが、トップゲート型でもよい。
まず、基板1を用意する(図2(a)参照)。
基板1の材料としては、各種の材料の使用が可能であるが、軽量、フレキシブルなプラスチック基板が好ましい。
この軽量、フレキシブルなプラスチック基板としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ナイロン等が使用可能である。なお、密着性向上のためにUVやプラズマ等による表面処理を行うことが好ましい。
次に、基板1上にゲート電極2を形成する(図2(b)参照)。
ゲート電極の材料や作製法、パターニング方法は、特に限定されるものではない。例えば、金属、合金や透明導電材料を用いたマスク蒸着(スパッタリングを含む)により形成する方法や、前記材料をスクリーン印刷等により形成する方法が一例として挙げられる。
なお、スクリーン印刷の場合、Pt、Au、Ag、Cu、Ni等の金属のペーストや、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)、ポリアニリン(PANI)等の有機導電体ペーストを使用できる。
次に、ゲート絶縁膜3を作製する(図2(c)参照)。
ゲート絶縁膜3の材料や作製法、パターニング法は、特に限定されるものではない。例えば、SiO2、SiN、SiON等の材料が使用できるが、HfO2やY2O3、Ta2O5などの高誘電率(high−k)材料を用いるのが好ましい。
次に、活性層4を形成する(図2(d)参照)。
活性層は、SnドープInGaZnO4薄膜からなる。この活性層4の形成方法は大面積均一成膜ができるスパッタ法が好ましく、SnドープInGaZnO4ターゲットを用いる方法と合金ターゲットを用いて反応性スパッタリング法により成膜しても良い。
合金をターゲットとして活性層4を形成するには、In、Ga、Zn、Snの単元素、または前記元素のうち、2〜4元素からなる合金ターゲットを1乃至4個使用して、逐次、または同時放電することにより形成する。具体的には、InGaZnO4ターゲット及びSnO2ターゲットを用いて同時放電によりスパッタリング成膜してもよい。
またパルスレーザーデポジション(PLD)など他の方法でも形成可能である。
なお、SnドープInGaZnO4ターゲットを用いる方法が、合金を用いて形成する方法と比較して、活性層を容易に形成することができる。
次に、ソース・ドレイン電極5を形成する(図2(e)参照)。
ソース・ドレイン電極の材料や作製法、パターニング方法は、特に限定されるものでない。例えば、金属、合金や透明導電材料を用いたマスク蒸着(スパッタリングを含む)により形成する方法や、前記材料をスクリーン印刷等により形成する方法が一例として挙げられる。なお、スクリーン印刷の場合、Pt、Au、Ag、Cu、Ni等の金属のペーストや、PEDOT、PANI等の有機導電体ペーストを使用できる。
以上のようにして、図1に示す薄膜トランジスタが完成する。
基板1としてPENを用い(図2(a)参照)、前記基材1に錫ドープインジウム酸化物(ITO)をdcマグネトロンスパッタリング法により50nmの膜厚で成膜した後、パターニングしてゲート電極2を形成した(図2(b)参照)。
前記ゲート電極2を形成するためのパターニングは、一般的なリソグラフィーを用い、ウェットエッチングによってITO層を加工することにより形成した。
次に、プラズマCVDを用いて50℃以下の基板温度で、厚さ300nmのSiO2膜を形成し、ゲート絶縁膜3とした(図2(c)参照)。
次に、SnドープInGaZnO4ターゲットを用いてrfマグネトロンスパッタリング法により、酸素流量比(酸素流量/(Ar流量+酸素流量))10%でSnドープInGaZnO4薄膜を50nmの厚さに成膜し、一般的なリソグラフィーを用いてパターニングし、活性層4を形成した(図2(d)参照)。
最後に、ITOをdcマグネトロンスパッタ法により50nmの膜厚で成膜し、パターニングしてソース・ドレイン電極5を形成した(図2(e)参照)。
以上の工程を経てチャネル長が50μm、チャネル幅が800μmの非単結晶薄膜トランジスタが完成した(図1参照)。この薄膜トランジスタのチャネル長は50μm、チャネル幅は800μmであった。
本発明の薄膜トランジスタの上面と側面を表わす説明図。 本発明の薄膜トランジスタの製造工程の一例を示す説明図。
符号の説明
1・・・基板
2・・・ゲート電極
3・・・ゲート絶縁膜
4・・・活性層
5・・・ソース・ドレイン電極

Claims (1)

  1. InGaZnO ターゲット及びSnO ターゲットを用いて、Ar及びOの混合ガスを使用して成膜する反応性スパッタリング法を用い、同時放電することにより、SnをドープしたInGaZnO薄膜からなる活性層を形成することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
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