JP5097318B2 - ブラシ形シール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステータまたはロータに装着されるブラシ収容ケーシングを備え、該ブラシ収容ケーシングが、カバープレートと支持プレートとで構成され周面と一対の側面とを有しており、該ブラシ収容ケーシングの中に、先端がロータまたはステータを向くようにしてブラシ毛を取付けてある、対向するロータとステータとの間を封止するためのブラシ形シールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
公知のブラシ形シールとして、カバープレートと支持プレートとで構成したブラシ収容ケーシングにブラシ毛を取付け、そのブラシ毛の先端がロータまたはステータの封止面に摺接するようにして、ロータとステータとの間の環状の間隙を封止するようにした構造のものがある。例えば据付形ガスタービンや航空機用エンジンなどに一般的に用いられている、良好な封止機能を提供する封止構造としては、このようなブラシ形シールの他に、ラビリンス形シールなどもあるが、ブラシ形シールには、ラビリンス形シールと比べて、封止構造の軸心方向の寸法を格段に小さくできるという利点がある。ブラシ形シールでは、ブラシ毛を、例えば40度〜50度の角度で、ロータの回転方向へ傾斜させて取付けることも行われており、これによって、ロータの表面に接触したブラシ毛が、径方向へ滑らかに変位できるようにしている。しかしながら、このようにブラシ毛を傾斜させて取付けたブラシ形シールを、ステータやロータに形成されているシール装着部に装着する際に、そのブラシ形シールを裏表が逆になった不適切な向きで装着してしまうと、ブラシ毛の傾斜方向がロータの回転方向と逆になるため、ブラシ毛が局所的に大きく曲げられて、確実な封止機能が得られなくなるおそれがある。また運転中に、ステータまたはロータに形成されているシール装着部に対してブラシ形シールが回転することがないように、ブラシ形シールをシール装着部に取付ける際には、圧入するようにしており、即ち、締り嵌めによってブラシ形シールが固定されるようにしている。しかしながら、締り嵌めによる固定は、特にブラシ収容ケーシングの外径が大きい場合などには、過大な応力を発生させるおそれがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した種類のブラシ形シールにおいて、そのブラシ形シールをハウジングなどに装着したときに、ブラシ毛の傾斜方向が確実に回転方向に一致するようにしたブラシ形シールを提供することにある。また、そのような改善を施したブラシ形シールを製造する際に、余分な工程を必要とすることなく製造し得るということも重要である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明によれば、前記ブラシ収容ケーシングが、前記一対の側面のうちの少なくとも一方の側面または前記周面に設けられた第1位置合せ手段を備えており、該第1位置合せ手段が、該第1位置合せ手段に対応させて前記ステータまたは前記ロータまたはそれらと別体の止着部材に設けられた第2位置合せ手段と係合することによって、前記ブラシ収容ケーシングが適切に位置付けられるようにしたことによって達成されている。
【0005】
この構成によれば、例えばハウジングなどのステータに形成され、或いは、ロータに形成されているシール装着部に、ブラシ収容ケーシングを取付ける際に、互いに係合するように形成されている第1位置合せ手段及び第2位置合せ手段の働きによって、そのシール装着部にブラシ形シールが確実に、適切な向きで装着されるという利点が得られ、これは、ブラシ形シールを、裏表が逆の、不適切な向きで装着することが不可能とされていることによるものである。更に、ブラシ形シールを装着したときにシール装着部側の第2位置合せ手段と係合する第1位置合せ手段は、ブラシ形シールを製造するための通常の製造工程において、カバープレートまたは支持プレートに形成し得るため、余分な工程を必要とすることなく第1位置合せ手段を形成することができる。同様に、第1位置合せ手段と係合する第2位置合せ手段も、ステータまたはロータにシール装着部を形成する工程において、容易に形成することができる。
【0006】
このブラシ形シールは、据付形ガスタービンや航空機用エンジンなどに一般的に装備して使用するものであり、その場合に、ブラシ毛は軸心方向に垂直な平面内を延在し、また、ロータの中心軸は、そのガスタービンの軸心方向に延在することになる。そして、そのブラシ形シールは、ガスタービンの運転中に、高圧空間P1と低圧空間P2との間の圧力差に対する封止機能を提供する。また、ブラシ収容ケーシングを構成する前記カバープレート及び前記支持プレートは、一般的に、中央穴を有するディスク形状に形成され、この中央穴の中にロータが位置し、また場合によっては、ステータが位置することになる。
【0007】
前記第1位置合せ手段を突起として形成し、前記第2位置合せ手段を凹部として形成するようにしてもよく、またそれとは逆に、前記第1位置合せ手段を凹部として形成し、前記第2位置合せ手段を突起として形成するようにしてもよい。これらによって、前記第1位置合せ手段と前記第2位置合せ手段とが適切に係合した場合にだけ、ステータまたはロータに形成されているシール装着部にブラシ形シールを装着可能であるようにすることができる。即ち、それら位置合せ手段が適切に係合していなければ、ブラシ形シールの取付け作業の最終段階で、シール装着部に圧入したブラシ形シールをその位置に保持するために、ステータまたはロータに形成されている環状溝に、別体の止着部材を装着しようとしても、それを装着することが不可能なのである。
【0008】
前記カバープレート、及び前記支持プレートのいずれか、又は、両方を、例えば深絞りなどの塑性加工によって製作するようにすれば、前記第1位置合せ手段を形成する上で好都合である。また、その場合に、フランジング加工により前記カバープレートと前記支持プレートとを結合して一体化することによって、前記ブラシ収容ケーシングを製作するようにすると好都合である。
【0009】
1つの実施の形態として、前記第1位置合せ手段を、前記ブラシ収容ケーシングの前記周面から突出した少なくとも1個の溶接スポットとして形成し、該溶接スポットが、該溶接スポットに対応させて前記ステータまたは前記ロータに前記第2位置合せ手段として形成した凹部に係合することによって、回転方向に対して正しい向きで装着が行われるようにしてもよい。また、その場合には、カバープレートや支持プレートが熱によって変形するのを防止するために、熱の発生量が比較的少ない溶接法を用いるのがよい。
【0010】
また、前記突起を溶接スポットとして形成する場合に、その溶接スポットを、円周方向の一部分にだけ延在する短いスポットにすれば、前記突起を、ステータまたはロータのシール装着部に対してブラシ形シールが回転するのを防止する回転止め手段としても機能させることができる。このような回転止め手段の主たる利点は、シール装着部にブラシ形シールを圧入する際の圧力を小さくできることにあり、特にブラシ収容ケーシングの周面の直径が大きいブラシ形シールでは、それによって、材料に作用する応力を小さく抑えられるという利点が得られる。溶接スポットの個数は1個としてもよく、2個以上としてもよい。また、周方向に延在する溶接スポットの長さは、例えば約10mmとすればよい。
【0011】
また、前記第1位置合せ手段を、前記ブラシ収容ケーシングの前記周面から突出するのではなく、前記ブラシ収容ケーシングの前記側面から突出した、前記ブラシ収容ケーシングと一体の少なくとも1個の突起として形成して、該突起が、該突起に対応させて前記ステータ、または前記ロータ、またはブラシ形シールを止着するための別体の前記止着部材に前記第2位置合せ手段として形成した凹部に係合するようにしてもよい。更に、かかる構成の変更例として、前記第1位置合せ手段を、前記ブラシ収容ケーシングの側面の凹部として形成し、第2位置合せ手段を、前記ステータまたは前記ロータまたはそれらと別体の前記止着部材から突出した突起として形成するようにしてもよい。
【0012】
特に、前記カバープレートまたは前記支持プレートを深絞りなどの塑性加工によって製作する場合には、当該プレートを深絞り加工する際に、前記突起をレンズ形または円錐形の突起として形成するようにすれば、余分な形成工程を実行することなく前記突起を形成することができる。かかる突起によって、ブラシ収容ケーシングの軸心方向の寸法が増大するため、ブラシ毛の傾斜方向がロータの回転方向とは逆になる不適切な向きでブラシ形シールを装着することが不可能になり、それが不可能になるのは、ブラシ形シールの取付け作業の最終段階で装着する止着部材が、装着不能になるからである。また、前記突起を、周方向に延在する突起として形成する場合に、周方向の一部分にだけ延在するような形状にすれば、その突起は、ステータまたはロータに形成されたシール装着部の中でブラシ形シールが回転してしまうのを防止する回転止め手段としても機能するものとなる。
【0013】
例えば保守作業などを行う際には、ブラシ形シールを取外さねばならないことがあるが、以下の構成とすることによって、その取外し作業を容易化することができる。その構成とは、前記カバープレート及び前記支持プレートの一方がフランジ部を、他方が軸心方向延在部を有し、該軸心方向延在部は、該軸心方向延在部を有するプレートの、前記ブラシ収容ケーシングの前記周面に近い方の端縁部に、前記側面から延出するように形成されており、前記フランジ部は、前記軸心方向延在部の先端縁を回り込む形状に形成されており、該フランジ部は、その先端縁が前記軸心方向延在部より更に径方向内方へ突出しており、それによって顎部を形成しているようにするというものである。また、以上の構成において、前記ブラシ収容ケーシングを装着したときにその周面がステータに当接する構造とする場合には、一般的に、前記顎部の形状を、径方向内方が開いた形状にすればよい。
【0014】
特に、前記カバープレートまたは前記支持プレートを深絞り加工によって製作するようにしている場合には、以上の構成を、余分な作業工程を必要とすることなく、技術的にも容易に製作することができ、更に、以上の構成に対応した形状の工具を前記顎部の裏側に係合させて、ステータまたはロータのシール装着部からブラシ形シールを引き抜くようにすることによって、ブラシ収容ケーシングやブラシ毛に何ら損傷を与えることなく、ブラシ形シールを迅速且つ容易に取外すことができる。
【0015】
例えばハウジングなどのステータや、或いはロータなどに形成されているシール装着部に、ブラシ形シールを取付ける際に、裏表が逆の不適切な向きにブラシ形シールを取付けてしまったならば、そのブラシ毛の傾斜方向がロータの回転方向と逆になってしまう。これを防止するために、前記第1位置合せ手段及び前記第2位置合せ手段が、前記ステータまたは前記ロータと、前記軸心方向延在部及び前記フランジ部とに、互いに位置が揃うように形成された、鋲、ボルト又はリベットなどの締結要素が挿通される少なくとも一対の穴から成る構成としてもよい。この構成によれば、ステータまたはロータに形成された前記シール装着部に、ブラシ形シールを不適切な向きにして嵌挿した場合には、ステータまたはロータに形成されている前記穴と、前記軸心方向延在部及び前記フランジ部に形成されている前記穴とが揃わないため、鋲やボルトをそれらの穴に挿通して止着することが不可能になるのである。
【0016】
尚、従属請求項は、本発明の具体的な実施の形態における様々な特徴を記載したものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しつつ、本発明について、その幾つかの具体的な実施の形態に即して更に詳細に説明して行く。
【0018】
図1は、ブラシ形シールの部分平面図であり、このブラシ形シールには、その全体に対して参照符号1を付してある。尚、この部分平面図は、ブラシ毛8をロータの回転方向へ傾斜させて取付けてあることを説明するために必要な部品だけを示したものである。図1には、支持プレート4の断面が示されており、この支持プレート4は、図1では不図示としたカバープレート3に組付けられて、ブラシ収容ケーシング2を構成している。ブラシ毛8は、先端がロータ10の周面Uに摺接するようにしてあり、また、基端に対して先端を、図中に矢印で示した回転方向へ変位させて、径方向に対して40度〜50度の角度を成すように傾斜させて取付けられている。尚、図中に一点鎖線で描いた直線は、径方向を示している。このように、ブラシ毛8を径方向に対して傾斜させてあるため、ブラシ毛8は、ロータ10に接触することによって、容易に径方向へ変位する。これによって、ブラシ毛8の摩滅量を低減し、また、ブラシ形シール1の封止効果を高めている。
【0019】
ただし、ブラシ毛8を径方向に対して傾斜させてあるために、例えばハウジングなどのステータや、或いはロータなどに形成されているシール装着部に、このブラシ形シール1を装着する際には、どのような向きで装着してもよいわけではない。このブラシ形シール1が不適切な向きで装着された場合には、ブラシ毛8の傾斜方向がロータの回転方向と逆になるため、ブラシ毛8が折り曲げられてしまい、封止効果が損なわれるおそれがある。
【0020】
図2は、1つの実施例にかかるブラシ形シール1の断面図である。図示のブラシ形シール1は、ハウジング9に形成されたシール装着部に取付けられており、高圧空間P1と低圧空間P2との間にあってロータ10の周面Uとの間に画成されている環状の間隙を封止している。ブラシ形シール1は、ブラシ収容ケーシング2を備えており、このブラシ収容ケーシング2は、フランジング加工などによってカバープレート3と支持プレート4とを結合して一体化することによって製作したものであり、それらカバープレート3と支持プレート4との間にブラシ毛8が取付けられている。ブラシ形シール1をシール装着部に取付けるには、支持プレート4の側面7がハウジングの肩部25に当接するまで、ブラシ形シール1をシール装着部に押し込むようにする。尚、ブラシ形シール1が収容されるこのシール装着部の軸心方向の寸法は、ハウジングの肩部25と止着部材24との間の距離によって定められている。
【0021】
ブラシ形シール1が不適切な向きで装着されるのを防止するために、ブラシ収容ケーシング2には、その周面5から突出した突起が設けられており、この突起は、溶接スポット13として形成されている。また、図示例の溶接スポット13は、周面5に沿って延在する長さが約10mmの短い溶接ビードで形成されている。形成する溶接スポットの個数は、1個だけとしてもよく、2個以上としてもよい。この突起は、この突起に対応させてハウジング9に設けられた凹部14と係合することによって、ブラシ収容ケーシング2が適切に位置付けられるようにするものである。溶接スポット13は、ブラシ収容ケーシング2の周面5を一周しておらず、その円周方向の一部分に延在しているだけであるため、シール装着部の中でブラシ形シール1が回転するのを防止する回転止め手段としても機能し得るものとなっている。またそのために、ブラシ形シール1をシール装着部に圧入するために発生する部品の応力を、小さく抑えることが可能になっている。
【0022】
ハウジング9のシール装着部にブラシ形シール1を装着する際に、裏表を間違えて不適切な向きで装着しようとしたならば、装着そのものが不可能となり、なぜならば、溶接スポット13が周面5から突出しているため、ブラシ収容ケーシング2がハウジング9に当たってしまい、ブラシ収容ケーシング2をハウジング9のシール装着部に収めることができないからである。凹部14は、ハウジング9のシール装着部の全周に亘ってリング形に延在しているのではなく、ハウジング9のうちの、溶接スポット13に対応した箇所にだけ形成されている。また、溶接スポット13の形状は、例えば先端に行くにつれて細くなる突起の形状などとし、凹部14の形状は、この溶接スポット13の形状に対応した形状に形成するようにすればよい。
【0023】
図3は、別の実施例にかかるブラシ形シール1の断面図であり、このブラシ形シール1は、ブラシ収容ケーシング2の中に取付けたブラシ毛8を備えている。ブラシ収容ケーシング2は、カバープレート3と支持プレート4とで構成されており、高圧空間P1と低圧空間P2との間に圧力差が生じたときには、ブラシ毛8が支持プレート4によって支持されるようにしてある。また、このブラシ形シール1は、止着部材24とハウジングの肩部25との間に取付けられており、周面Uを有するロータ10との間の環状の間隙を封止している。
【0024】
このブラシ形シール1が不適切な向きで装着されて、ブラシ毛8の傾斜方向がロータの回転方向と逆になってしまうのを防止するために、ブラシ収容ケーシング2には、その支持プレート4上に、第1位置合せ手段が設けられている。この第1位置合せ手段は、レンズ形の突起15として形成されており、ハウジング9に凹部16として形成されている第2位置合せ手段と係合するようにしてある。突起15は、ブラシ収容ケーシング2の側面7から突出しており、従って実質的に軸心方向へ突出している。突起15は、ブラシ収容ケーシング2の側面7を一周しているのではなく、その周方向の短い一部分だけに形成されており、また、凹部16も、突起15の形状に略々対応するように形成されているため、突起15は、ハウジング9のシール装着部の中でブラシ形シール1が回転するのを防止する回転止め手段としての機能も提供している。
【0025】
装着したブラシ形シール1が収容される空間は、その軸心方向の寸法が止着部材24とハウジングの肩部25との間の距離によって定められているため、突起15が凹部16に係合してこの凹部16の中に入り込んでいない場合には、ハウジングに形成されている環状溝にリング形の止着部材24を装着することができず、従ってブラシ形シール1の装着が不可能となる。尚、カバープレート3や支持プレート4を深絞り加工によって製作するようにしている場合には、その深絞り加工に使用する金型に、予め、突起15に対応した形状の部分を形成しておけば、その深絞り加工において、合わせて突起15を形成することができるため、余分な形成工程を実行することなく、この突起15を形成することができる。突起15は、カバープレート3に形成するようにしてもよく、支持プレート4に形成するようにしてもよい。また、複数の突起15を、当該プレートの径方向や周方向に並べて形成するようにしてもよい。
【0026】
図4は、更に別の実施例にかかるブラシ形シール1の、大幅に簡略化した断面図であり、このブラシ形シール1は、不図示のステータと、周面Uを有するロータ10との間の環状の間隙を封止している。このブラシ形シール1は、ブラシ収容ケーシング2を備えており、このブラシ収容ケーシング2は、カバープレート3と支持プレート4とで構成されており、このブラシ収容ケーシング2の中にブラシ毛8の束が取付けられている。高圧空間P1と低圧空間P2との間に圧力差が生じたときには、ブラシ毛8が支持プレート4によって支持されるようにしてある。ブラシ収容ケーシング2は、周面5と、高圧空間P1を向いた側面6と、低圧空間P2を向いた側面7とを有する。また、ブラシ毛8は、先端が、ロータ10の周面Uに摺接するようにしてある。
【0027】
このブラシ形シール1を装着するには、先に説明した実施例の場合と同様に、例えばハウジング9等のステータに形成されているシール装着部にこのブラシ形シール1を圧入し、その際に、支持プレート4の側面7、即ちブラシ収容ケーシング2の側面7が、図4には不図示のハウジングの肩部25に当接するまで、このブラシ形シール1を押し込むようにする。カバープレート3は、ブラシ収容ケーシング2の周面5に近い方の端縁部に、軸心方向延在部17を有しており、この軸心方向延在部17の先端縁18は、カバープレート3の側面6から延出するようにして形成されている。支持プレート4は、図示例ではブラシ収容ケーシング2の周面5を画成しており、フランジ端縁部19を有している。支持プレート4は、その内径側の端縁部がロータ10に対向しており、支持プレート4のフランジ端縁部19は、この内径側の端縁部ではない方の端縁部である。フランジ端縁部19は、ブラシ収容ケーシング2を製作する際に、カバープレート3の軸心方向延在部17の先端縁18を回り込む形状に形成される。また、このフランジ部19は、その先端縁20がカバープレート3の軸心方向延在部17より更に径方向内方へ突出し、この先端縁20の内側面21がカバープレート3の側面6に対向するようにしてあり、これによって顎部が形成されている。この顎部には、この顎部に対応した形状に形成した工具を係合させることができ、不図示のハウジング9に形成されているシール装着部からブラシ形シール1を取外す際には、その工具をフランジ端縁部19の内側面21に係合させて、ブラシ形シール1を引き出すようにする。これによって、ブラシ形シール1の保守や交換の際に、ブラシ形シール1を何ら損傷させることなく取外すことができる。
【0028】
支持プレート4には、その側面7に突起15が設けられており、この突起15は、図4では紙面より向こう側に位置しており、この突起15によって、ブラシ収容ケーシング2の軸心方向の寸法が増大している。ブラシ形シール1が裏表が逆の不適切な向きでシール装着部に嵌合された場合には、図4では不図示としたハウジングにこの突起15に対応した形状に形成されている凹部に、突起15が係合することができない。その結果として、ブラシ形シール1をシール装着部に保持するための図2及び図3に示した止着部材24を、ハウジングに形成されている環状溝に装着することが不可能な状態になっている。従って、ブラシ形シール1を不適切な向きで装着しようとした場合には、その装着作業を完了することができないのである。
【0029】
図5に断面図で示したブラシ形シール1は、図4に示したブラシ形シール1と類似の構成を有するものであり、ハウジング9として形成されているステータのシール装着部に取付けられており、高圧空間P1と低圧空間P2との間にあって周面Uを有するロータ10との間に画成されている環状の間隙を封止している。このブラシ形シール1は、ブラシ収容ケーシング2に取付けられたブラシ毛8を備えている。ブラシ収容ケーシング2はカバープレート3と支持プレート4とで構成されており、圧力差が生じたときには、ブラシ毛8が支持プレート4によって支持されるようにしてある。また、ブラシ収容ケーシング2は、高圧空間P1を向いた側面6と、低圧空間P2を向いた側面7と、周面5とを有する。
【0030】
ハウジング9に形成されているシール装着部からブラシ形シール1を取外す作業を容易化するために、カバープレート3を、軸心方向延在部17を有する形状に形成してあり、図中の18は、この軸心方向延在部17の先端縁である。ブラシ収容ケーシング2の周面5を画成している支持プレート4は、フランジ部19を有する形状に形成されており、このフランジ部19は、ブラシ収容ケーシング2の製作工程において形成され、カバープレート3の軸心方向延在部17の先端縁18を回り込む形状とされている。更に、フランジ部19は、その先端縁20がカバープレート3の軸心方向延在部17の先端縁18より更に径方向内方へ突出するように形成されており、それによって顎部21を形成している。そのため、ハウジング9のシール装着部からブラシ形シール1を取外す際には、適当な工具を使用することによって、ブラシ形シール1に何ら損傷を与えることなく容易に取外すことができるようになっている。
【0031】
また、ブラシ形シール1を装着する作業を更に改善するために、ハウジング9に穴22を形成すると共に、カバープレート3の軸心方向延在部17及び支持プレート4のフランジ部19に穴23を形成してあり、それら2つの穴は、ブラシ形シール1がハウジング9のシール装着部の中に適切に位置付けられたときに、位置が揃うようにしてある。そして、ブラシ形シール1をハウジング9のシール装着部に対して正確に位置付けるために、また、ブラシ形シール1がシール装着部の中で回転するのを防止する回転止め手段とするために、それら2つの穴22及び23に、鋲26ないしそれと類似したもの(ボルト又はリベットなど)を挿通するようにしている。ブラシ形シール1が、裏表が逆の不適切な向きでハウジング9のシール装着部に嵌合された場合には、ハウジング9に形成されている上述の穴22と、カバープレート3の軸心方向延在部17及び支持プレート4のフランジ部19に形成されている上述の穴23とが揃わないため、鋲26を挿通することができず、それによって、不適切な向きに装着しようとしていることが認識される。
【0032】
尚、図2〜図5に示した実施例のブラシ形シール1において、ブラシ毛8は、径方向に対して略々40度〜50度の角度で、ロータの回転方向へ傾斜させて取付けられている。
【0033】
【発明の効果】
この構成によれば、例えばハウジングなどのステータに形成され、或いは、ロータに形成されているシール装着部に、ブラシ収容ケーシングを取付ける際に、互いに係合するように形成されている第1位置合せ手段及び第2位置合せ手段の働きによって、そのシール装着部にブラシ形シールが確実に、適切な向きで装着されるという利点が得られ、これは、ブラシ形シールを、裏表が逆の、不適切な向きで装着することが不可能とされていることによるものである。更に、ブラシ形シールを装着したときにシール装着部側の第2位置合せ手段と係合する第1位置合せ手段は、ブラシ形シールを製造するための通常の製造工程において、カバープレートまたは支持プレートに形成し得るため、余分な工程を必要とすることなく第1位置合せ手段を形成することができる。同様に、第1位置合せ手段と係合する第2位置合せ手段も、ステータまたはロータにシール装着部を形成する工程において、容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータの回転方向へ傾斜させて取付けたブラシ毛を説明するために必要な部品だけを示した、ブラシ形シールの部分平面図である。
【図2】本発明の実施例にかかるブラシ形シールの断面図である。
【図3】本発明の別の実施例にかかるブラシ形シールの断面図である。
【図4】本発明の更なる実施例にかかる顎部を備えたブラシ形シールの断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例にかかる顎部を備えたブラシ形シールの断面図である。
【符号の説明】
1 ブラシ形シール
2 ブラシ収容ケーシング
3 カバープレート
4 支持プレート
5 ブラシ収容ケーシングの周面
6 ブラシ収容ケーシングの側面
7 ブラシ収容ケーシングの側面
8 ブラシ毛
9 ステータ
10 ロータ
13、15、23、26 第1位置合せ手段
14、16、22 第2位置合せ手段
24 止着部材
Claims (11)
- ステータ(9)またはロータ(10)に装着されるブラシ収容ケーシング(2)を備え、該ブラシ収容ケーシング(2)が、カバープレート(3)と支持プレート(4)とで構成され周面(5)と一対の側面(6、7)とを有しており、該ブラシ収容ケーシング(2)の中に、先端がロータ(10)またはステータ(9)を向くようにしてブラシ毛(8)を取付けてある、対向するロータ(10)とステータ(9)との間を封止するためのブラシ形シールにおいて、
前記ブラシ収容ケーシング(2)が、前記一対の側面(6、7)のうちの少なくとも一方の側面または前記周面(5)に設けられた第1位置合せ手段(13、15、23、26)を備えており、該第1位置合せ手段(13、15、23、26)が、該第1位置合せ手段(13、15、23、26)に対応させて前記ステータ(9)または前記ロータ(10)またはそれらと別体の止着部材(24)に設けられた第2位置合せ手段(14、16、22)と係合することによって、前記ブラシ収容ケーシング(2)が適切に位置付けられるようにし、
前記カバープレート(3)及び前記支持プレート(4)の一方がフランジ部(19)を、他方が軸心方向延在部(17)を有し、該軸心方向延在部(17)は、該軸心方向延在部(17)を有するプレート(4または3)の、前記ブラシ収容ケーシング(2)の前記周面(5)に近い方の端縁部に、前記側面(7または6)から延出するようにして形成されており、前記フランジ部(19)は、前記軸心方向延在部(17)の先端縁(18)を回り込む形状に形成されており、該フランジ部(19)は、その先端縁(20)が前記軸心方向延在部(17)より更に径方向内方へ突出しており、それによって顎部(21)を形成していることを特徴とするブラシ形シール。 - 前記第1位置合せ手段(13、15、23、26)が突起として形成されていて、前記第2位置合せ手段(14、16、22)が凹部として形成されているか、または、前記第1位置合せ手段(13、15、23、26)が凹部として形成されていて、前記第2位置合せ手段(14、16、22)が突起として形成されていることを特徴とする請求項1記載のブラシ形シール。
- 前記カバープレート(3)及び前記支持プレート(4)のいずれか、又は、両方が、塑性加工により製作されていることを特徴とする請求項1又は2記載のブラシ形シール。
- 前記ブラシ収容ケーシング(2)が、前記カバープレート(3)の一端を内側に折り曲げるカシメ加工によって前記カバープレート(3)と前記支持プレート(4)とを結合することによって製作されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のブラシ形シール。
- 前記第1位置合せ手段が、前記ブラシ収容ケーシング(2)の前記周面(5)から突出した少なくとも1個の溶接スポット(13)として形成されており、該溶接スポット(13)が、該溶接スポット(13)に対応させて前記ステータ(9)または前記ロータ(10)に前記第2位置合せ手段として形成された凹部(14)に係合するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のブラシ形シール。
- 前記第1位置合せ手段が、前記ブラシ収容ケーシング(2)の前記側面(6、7)から突出した前記ブラシ収容ケーシング(2)と一体の少なくとも1個の突起(15)として形成されており、該突起(15)が、該突起(15)に対応させて前記ステータ(9)または前記ロータ(10)または前記止着部材(24)に前記第2位置合せ手段として形成された凹部(16)に係合するようにしてあることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のブラシ形シール。
- 前記突起(15)が、前記カバープレート(3)及び前記支持プレート(4)のいずれか、又は、両方の塑性加工の際に形成されたものであることを特徴とする請求項6記載のブラシ形シール。
- 前記突起(15)が、レンズ形または円錐形に形成されていることを特徴とする請求項6又は7記載のブラシ形シール。
- 前記顎部を形成している、前記フランジ部(19)の内側面(21)が、前記他方のプレート(4、3)の側面(7、6)から離隔していることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項記載のブラシ形シール。
- 前記第1位置合せ手段及び前記第2位置合せ手段が、前記ステータ(9)または前記ロータ(10)と、前記軸心方向延在部(17)及び前記フランジ部(19)とに、互いに位置が揃うように形成された、締結要素(26)が挿通される少なくとも一対の穴(22、23)から成ることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項記載のブラシ形シール。
- 前記ブラシ毛(8)が、径方向に対して40度〜50度の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項記載のブラシ形シール。
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