JP5097028B2 - 不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、両端に書き込み電圧を印加して電流を流すことで、印加条件に依存して第1抵抗状態と前記第1抵抗状態とは異なる第2抵抗状態の2状態間で相互に遷移可能な2端子構造の可変抵抗素子を使用した不揮発性半導体記憶装置及びその駆動方法に関する。
近年、フラッシュメモリに代わる高速動作可能な次世代不揮発性ランダムアクセスメモリとして、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory(RAM))、MRAM(Magnetic RAM)、OUM(Ovonic Unified Memory)等の様々な材料を用いたデバイス構造が提案されている。それらのデバイス間で、高性能化、高信頼性化、低コスト化、及び、プロセス整合性という観点から、激しい開発競争が行われている。しかしながら、現状のこれらメモリデバイスには各々一長一短があり、SRAM、DRAM、フラッシュメモリの各利点を併せ持つ「ユニバーサルメモリ」の理想実現には未だ遠い。
又、これら既存技術に対し、米国ヒューストン大学のShangquing LiuやAlex Ignatiev等によって、超巨大磁気抵抗効果で知られるペロブスカイト材料に電圧パルスを印加することによって可逆的に電気抵抗を変化させる方法が下記の特許文献1及び非特許文献1に開示されている。これは超巨大磁気抵抗効果で知られるペロブスカイト材料を用いながらも、磁場の印加なしに室温においても数桁にわたる抵抗変化が現れるという極めて画期的なものである。この現象を利用した可変抵抗素子を用いた抵抗性不揮発性メモリであるRRAM(Resistance RAM、RRAMは本出願人であるシャープ株式会社の登録商標)は、MRAMと異なり磁場を一切必要としないため消費電力が極めて低く、微細化、高集積化も容易であり、抵抗変化のダイナミックレンジがMRAMに比べ格段に広いため多値記憶が可能であるという優れた特徴を有する。実際のデバイスにおける基本構造は極めて単純で、基板垂直方向に下部電極材料、ペロブスカイト型金属酸化物、上部電極材料の順に積層された構造となっている。
尚、特許文献1に例示する素子構造では、下部電極材料はランタン・アルミニウム酸化物LaAlO(LAO)の単結晶基板上に堆積されたイットリウム・バリウム・銅酸化物YBaCu(YBCO)膜、ペロブスカイト型金属酸化物は結晶性プラセオジウム・カルシウム・マンガン酸化物Pr1−xCaMnO(PCMO)膜、上部電極材料はスパッタリングで堆積されたAg膜で、夫々形成されている。この記憶素子の動作は、上部及び下部電極間に印加する電圧パルスを51ボルトとして正、負に印加することにより抵抗を可逆的に変化させることができることが報告された。この可逆的な抵抗変化動作(以下、適宜「スイッチング動作」という) における抵抗値を読み出すことによって、新規な不揮発性半導体記憶装置が可能であることを意味している。
又、可変抵抗体の材料としては、チタン酸化(TiO)膜、ニッケル酸化(NiO)膜、酸化亜鉛(ZnO)膜、酸化ニオブ(Nb)膜等の遷移金属元素の酸化物についても、可逆的な抵抗変化を示すことが下記特許文献2等から知られている。このうち、NiOを用いたスイッチング動作の現象が非特許文献2に詳細に報告されている。これらの材料はこれまでの半導体製造プロセスとの親和性が高いため、可変抵抗体材料として期待されており、活発な研究開発が行われている。
上記に示した材料を用いた可変抵抗素子は、一の極性の電圧が印加されて第1抵抗状態(例えば高抵抗状態)から第2抵抗状態(例えば低抵抗状態)へ遷移し、他方の極性の電圧が印加されて第2抵抗状態から第1抵抗状態へ遷移する。このように、印加電圧の極性を変化させることで2つの抵抗状態を相互に変化させる動作をバイポーラスイッチングと呼ぶ。バイポーラスイッチングを行う可変抵抗素子を半導体記憶素子として使用する場合、下記特許文献3に示されているように、選択素子として電界効果トランジスタを可変抵抗素子に直列に接続して半導体記憶素子とする方法がある。電界効果トランジスタに流れる電流はその方向を制限されないため、バイポーラスイッチングを示す可変抵抗素子の選択素子として有効である。これを1T−1R型セルと呼ぶ。
米国特許第6204139号明細書 Liu,S.Q.ほか、"Electric-pulse-induced reversible Resistance change effect in magnetoresistive films ",Applied Physics Letter,Vol.76,pp.2749-2751,2000年 特表2002−537627号明細書 Baek,I.G.ほか、"Highly Scalable Non-volatile Resistive Memory using Simple Binary Oxide Driven by Asymmetric Unipolar Voltage Pulses",IEDM 04,pp.587-590,2004年 特開2004−87069号明細書
図12は、上述したバイポーラスイッチング特性を有する材料(可変抵抗体)を用いた可変抵抗素子の電流電圧特性(I−V特性)の一例を示す。以下では、適宜「可変抵抗素子1」と記載する。
図12のグラフにおいて、所定の電流方向を正方向と定め、当該正方向に電流が流れるように印加された電圧を正極性の電圧、前記正方向とは反対の方向(負方向)に電流が流れるように印加された電圧を負極性の電圧としている。又、図12のグラフ上の曲線f1,f2は、夫々同一の可変抵抗素子1が有する異なる抵抗状態を示すものである。以下では、曲線f1が抵抗状態z1を示し、曲線f2が抵抗状態z2を示しているものとする。
可変抵抗素子1が抵抗状態z1を示す場合について説明する。可変抵抗素子1の両端に印加する電圧が0V以上正電圧Vs未満の場合、印加時に流れる電流値は、曲線f1上における当該印加電圧に対応する電流値となる。一方、可変抵抗素子1の両端に正電圧Vsを印加すると、可変抵抗素子1の抵抗状態がz1からz2に変化し、正電流Isが流れるようになる。即ち、図12のグラフの場合には、印加電圧が0V以上正電圧Vs未満の場合に流れる電流値と比較して、正電圧Vsを印加したときに流れる電流値が大幅に上昇する。曲線f1上において電圧Vsに対応する電流値をIs0とし、曲線f2上において電圧Vsに対応する電流値をIsとすると、図12よりIs0<Isであることが分かる。
可変抵抗素子1の抵抗状態がz2を示すようになると、可変抵抗素子1の両端に印加する電圧が0V以上正電圧Vs未満の場合、印加時に流れる電流値は、曲線f2上における当該印加電圧に対応する電流値となる。即ち、抵抗状態z1の場合と比較して、同一の印加電圧の下で流れる電流量が増加しており、このことは、抵抗状態z1と比較して抵抗状態z2が低抵抗状態にあり、逆に言えば、抵抗状態z2と比較して抵抗状態z1が高抵抗状態にあるということができる。そして、高抵抗状態z1の可変抵抗素子1に対して正電圧Vsが印加されることで、抵抗状態が低抵抗状態z2に変化したということができる。以下では、一般に可変抵抗素子を高抵抗状態から低抵抗状態に変化させることを「セット動作」、セット動作を実行するために必要な最小の電圧を「セット電圧」といい、セット電圧印加時に可変抵抗素子に流れる電流の最大値を「セット電流」という。図12に示すI−V特性を有する可変抵抗素子1の場合、Vsがセット電圧に相当する。高抵抗状態z1の可変抵抗素子1に対してセット電圧Vsが印加されると、セット電流Isが流れ、低抵抗状態z2に変化する。
低抵抗状態z2を示す可変抵抗素子1に対して、先ほどとは印加する電圧の極性を反対にした上で、印加電圧の絶対値を大きくしていくと、絶対値がVr未満の範囲内においては依然として、印加時に流れる電流値が曲線f2上における当該印加電圧に対応する電流値となる。そして、可変抵抗素子1の両端に負電圧−Vrを印加すると、可変抵抗素子1の抵抗状態がz2からz1に変化し、負電流−Ir0が流れるようになる。即ち、印加電圧が負極性で、その絶対値が0以上Vr未満の場合に流れる電流値の絶対値と比較して、負電圧−Vrを印加したときに流れる電流値の絶対値は大幅に減少する。曲線f2上において電圧−Vrに対応する電流値を−Irとすると、図12よりIr>Ir0であることが分かる。即ち、低抵抗状態z2の可変抵抗素子1に対して負電圧−Vrが印加されることで、流れる電流量(絶対値)が減少しており、抵抗状態が高抵抗状態z1に変化したということができる。以下では、一般に可変抵抗素子を低抵抗状態から高抵抗状態に変化させることを「リセット動作」、リセット動作を実行するために必要な絶対値が最小の電圧を「リセット電圧」といい、リセット電圧印加時に可変抵抗素子に流れる電流の絶対値の最大値を「リセット電流」という。図12に示すI−V特性を有する可変抵抗素子1の場合、−Vrがリセット電圧に相当する。低抵抗状態z2の可変抵抗素子1に対してリセット電圧−Vrが印加されると、リセット電流−Irが流れた後、電流の絶対値がIr0に低下して高抵抗状態z1に変化する。
前述したバイポーラスイッチング特性とは、セット電圧とリセット電圧の極性が異なる可変抵抗素子が有する性質を指す。そして、図12に示されるような特性を有する可変抵抗素子1の場合、セット電圧Vs以上の正電圧を印加することでセット動作(低抵抗化)を生じさせ、リセット電圧の絶対値Vr以上の負電圧を印加することでリセット動作(高抵抗化)を生じさせることができる。そして、高抵抗状態z1と低抵抗状態z2に対して夫々異なる情報を関連付けることで、抵抗状態に応じた情報の記憶が可能となり、これによって記憶素子として機能することとなる。
ところで、一般にセット電圧とリセット電圧の両電圧の絶対値は必ずしも一致しない。図12の特性を例に挙げると、セット電圧Vsとリセット電圧の絶対値Vrが一致しない場合がある。従って、この場合、セット動作時における電流の絶対の最大値(セット電流Is)と、リセット動作時における電流の絶対の最大値(リセット電流Ir)の値も必ずしも一致しない。又、図12の特性では、Vs<Vr、Is<Irであるかのように特性曲線が描かれているが、セット電圧とリセット電圧の絶対値の大小関係、並びにセット電流とリセット電流の絶対値の大小関係については必ずしもこの限りではなく、可変抵抗体材料や素子構造などにより異なるものである。更に、図12の特性では、所定の正電圧の印加で低抵抗化し、所定の負電圧の印加で高抵抗化しているが、この動作と逆の動作、即ち、所定の正電圧の印加で高抵抗化し、所定の負電圧の印加で低抵抗化する場合もある。言い換えれば、セット電圧が負電圧で、リセット電圧が正電圧となる場合もある。
又、前記セット電流及びリセット電流の絶対値は、可変抵抗素子の材料や構造或いは寸法等に依存するため、任意には決定できないが、一般的な半導体製造プロセスで高度に集積化された不揮発性半導体記憶装置における可変抵抗素子の場合、Nチャネル型MOSトランジスタの電流駆動能力と同等か若しくはそれ以上となる場合が多い。そのため、セット動作及びリセット動作時に流れる電流量の低減化が望まれるが、現状はかなり困難な状況にある。
上記特許文献3においては、可変抵抗素子と選択素子とを直列に接続して構成されたメモリセルが開示されている。図13は、前記選択素子としてNチャネル型のMOSトランジスタを用いた場合のメモリセルの等価回路図である。図13に示すメモリセル3は、端子1a及び1bの2端子を有する可変抵抗素子1と、端子2a、2b、2cの3端子を有するNチャネル型MOSトランジスタ2が直列に接続された構成であり、可変抵抗素子1の端子1bをトランジスタ2の端子2a(ソース/ドレイン領域の一方)に接続している。
図13に示されるようなメモリセル3において、例えばセット動作をさせるためには、端子1aに正電圧VDDを印加すると共に端子2bを接地し、端子2cに正電圧VGを印加することで、端子1bに対して端子1aが正電位となるように可変抵抗素子1の両端に電圧を印加することで行う。逆に、リセット動作をさせるためには、端子2cに正電圧VGを印加した状態で、端子2bに正電圧VDDを印加すると共に端子1aを接地し、端子1bに対して端子1aが負電位となるように可変抵抗素子1の両端に電圧を印加することで行う。
しかしながらこのような駆動方法の場合、本出願人の鋭意研究により、セット又はリセット動作の内の一方の動作については実現するものの、他方の動作については不完全に行われ、場合によっては動作がされずに抵抗状態が変化しないという事態を招来することを見出した。具体的には、メモリセル3において、可変抵抗素子1が高抵抗状態であり、端子2cに正電圧VGを印加し、端子1aに正電圧VDDを印加し、端子2bを接地した場合には、抵抗状態が低抵抗化してセット動作が実現されるものの、可変抵抗素子1が低抵抗状態であり、端子2cに正電圧VGを印加し、端子2bに正電圧VDDを印加し、端子1aを接地した場合には抵抗状態が高抵抗状態に変化せずリセット動作が実行されないということが招来する。
本発明は、上記の問題点に鑑み、バイポーラスイッチング特性を有する可変抵抗素子を備えた不揮発性半導体記憶装置において、メモリセル面積やチップ面積の拡大を招くことなく、抵抗状態を確実に変化させて安定的に書き換え動作の実現が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、両端に書き込み電圧を印加して電流を流すことで、印加条件に依存して第1抵抗状態と前記第1抵抗状態とは異なる第2抵抗状態の2状態間で相互に遷移可能であって、両抵抗状態に応じて夫々異なる情報が関連付けられることで情報の記憶が可能な、第1抵抗端子及び第2抵抗端子の2端子を有する2端子構造の可変抵抗素子と、前記第2抵抗端子にソース又はドレインの一方が接続された選択トランジスタと、を備えることで、前記可変抵抗素子と前記選択トランジスタの直列回路が構成される不揮発性半導体記憶装置であって、前記可変抵抗素子が、前記第1抵抗端子から前記第2抵抗端子に向けて絶対値が第1電流以上の電流が流れるように電圧が印加されることで前記第2抵抗状態から前記第1抵抗状態に遷移する一方、前記第2抵抗端子から前記第1抵抗端子に向けて絶対値が第2電流以上の電流が流れるように電圧が印加されることで前記第1抵抗状態から前記第2抵抗状態に遷移する構成であり、前記第2電流が前記第1電流よりも大きい場合には前記選択トランジスタをPチャネル型MOSトランジスタとし、前記第1電流が前記第2電流よりも大きい場合には前記選択トランジスタをNチャネル型MOSトランジスタとすることを第1の特徴とする。
又、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第1の特徴構成に加えて、前記可変抵抗素子が、両端に書き込み電圧を印加して電流を流すことで、前記第1抵抗状態と前記第2抵抗状態の2状態間で相互に遷移可能な可変抵抗体と、当該可変抵抗体を上下方向に狭持する第1電極及び第2電極の2電極と、で構成されると共に、上部に位置する前記第1電極が前記第1抵抗端子を、下部に位置する前記第2電極が前記第2抵抗端子を夫々構成し、前記第2電極が、当該第2電極の下方に形成された前記選択トランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続することを第2の特徴とする。
又、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第1又は第2の特徴構成に加えて、前記第2電流が前記第1電流よりも大きい場合、前記選択トランジスタが、歪みシリコン基板上に形成されたPチャネル型MOSトランジスタであることを第3の特徴とする。
又、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法は、上記第1の特徴構成を有する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、前記可変抵抗素子は、前記第2電流が前記第1電流よりも大きい特性を有し、前記選択トランジスタは、ソース又はドレインの一方である第1トランジスタ端子を前記第2抵抗端子と接続したPチャネル型MOSトランジスタである場合において、前記可変抵抗素子を前記第2抵抗状態から前記第1抵抗状態に遷移させる際に、前記選択トランジスタのゲート端子が前記第1トランジスタ端子に対して負極性となるようなゲート電圧を印加すると共に、前記選択トランジスタのソース又はドレインの一方である前記第1トランジスタ端子とは別の第2トランジスタ端子が前記第1抵抗端子に対して負極性となるような第1書き込み電圧を印加し、前記可変抵抗素子を前記第1抵抗状態から前記第2抵抗状態に遷移させる際に、前記選択トランジスタのゲート端子が前記第1トランジスタ端子に対して負極性となるようなゲート電圧を印加すると共に、前記第1抵抗端子が前記第2トランジスタ端子に対して負極性となるような第2書き込み電圧を印加することを第1の特徴とする。
又、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の駆動方法は、上記第1の特徴構成を有する不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、前記可変抵抗素子は、前記第1電流が前記第2電流よりも大きい特性を有し、前記選択トランジスタは、ソース又はドレインの一方である第1トランジスタ端子を前記第2抵抗端子と接続したNチャネル型MOSトランジスタである場合において、前記可変抵抗素子を前記第1抵抗状態から前記第2抵抗状態に遷移させる際に、前記選択トランジスタのゲート端子が前記第1トランジスタ端子に対して正極性となるようなゲート電圧を印加すると共に、前記選択トランジスタのソース又はドレインの一方である前記第1トランジスタ端子とは別の第2トランジスタ端子が前記第1抵抗端子に対して正極性となるような第1書き込み電圧を印加し、前記可変抵抗素子を前記第2抵抗状態から前記第1抵抗状態に遷移させる際に、前記選択トランジスタのゲート端子が前記第1トランジスタ端子に対して正極性となるようなゲート電圧を印加すると共に、前記第1抵抗端子が前記第2トランジスタ端子に対して正極性となるような第2書き込み電圧を印加することを第2の特徴とする。
本発明の構成によれば、可変抵抗素子の特性、及び可変抵抗素子と選択用のMOSトランジスタとの接続関係に制約が生じる場合においても、メモリセル並びにチップ面積の増大を招くことなく、セット/リセットの双方の動作を安定的に実現させることができる。
[従来構成における問題の所在]
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置(以下、「本発明装置」という)、並びにその駆動方法(以下、「本発明方法」という)についての説明を行う前に、従来構成における問題の所在を明らかにする。この問題の所在は、今般の発明を行うに際し、本発明者が鋭意研究を行った結果として導かれたものである。
尚、以下では、表現が煩雑になるのを回避すべく、特段の断りがない限り、単に電圧や電流の大小を比較している場合には、電圧や電流の絶対値の大小を比較しているものとする。又、「Vs」や「Ir」等のように電圧や電流を記号表記するに際しては、特段の断りがない限り、大きさ(絶対値)のみに着目する場合には正負の符号を付さずに記号表記をするものとし(「Vs」,「Ir」等)、大きさに加えて方向にも着目する場合には、正極性の場合には特段の符号を付さない一方、負極性の場合には負(−)の符号を付して表記するものとする(「Vs」,「−Ir」等)。つまり、セット電流Isの向きを正の方向とした場合、リセット電流は、電流の向きも考慮すれば「−Ir」と表記されるが、リセット電流の大きさにのみ着目している場合には、符号を付さずに単に「リセット電流Ir」と適宜表記される。
図1は、一般的なNチャネルMOSトランジスタの電気的特性を示すグラフであり、横軸をドレイン−ソース間電圧VDS、縦軸をドレイン電流IDとしたときの両者の関係を示すものである。図1のグラフに示すように、ドレイン−ソース間電圧VDSを上昇させてもドレイン電流IDが増加しない、いわゆる飽和領域内におけるドレイン電流IDは、ゲート−ソース間電圧VGSに依存する。図1のグラフでは、ゲート−ソース間電圧VGS=Vg1、VGS=Vg2の2通りの場合を示している。尚、Vg1<Vg2である。
図13に示すメモリセル3が図1に示される電気的特性を有するNチャネルMOSトランジスタ2を備えているとする。図2は、セット動作及びリセット動作を行うべく電圧を印加したときの電圧状態を示す回路図である。図2において、(a)は、セット動作を行うべく、端子2cに正電圧VGを印加し、端子1aに正電圧VDDを印加し、端子2bを接地したときの回路状態を示す図である。(b)は、リセット動作を行うべく、端子2cに正電圧VGを印加し、端子2bに正電圧VDDを印加し、端子1aを接地したときの回路状態を示す図である。尚、図2内においては、電圧印加時に流れる電流IDの向きを矢印で付している。
図2(a)の状態において、MOSトランジスタ2のゲート−ソース間電圧VGSは、端子2cと2bの間の電圧に相当する。端子2cには正電圧VGが印加されており、端子2bは接地されているため、VGS=VGである。
図2(b)の状態において、MOSトランジスタ2のゲート−ソース間電圧VGSは、端子2cと2aの間の電圧に相当する。端子2cには正電圧VGが印加されており、端子1aは接地されている。ここで、可変抵抗素子1の抵抗値をR、当該可変抵抗素子1の両端の電圧をVRとすると、端子2aの電位はVRである。従って、端子2cと2aの間の電圧VGS=VG−VRである。
ここで、VG>VG−VRであることは明らかである。そこで、図1のグラフ上において、Vg2=VG、Vg1=VG−VRとし、更に、セット電流Is、リセット電流Irを重ねて図示したのが図3のグラフである。尚、図3では、可変抵抗素子1がIs<Irの特性を有するものとして図示している。
ゲート−ソース電圧VGS=VGの時の飽和電流をID=Id1、VGS=VG−Vrの時の飽和電流をID=Id2とすると、Id1>Id2である。ここで、可変抵抗素子1の特性によっては、図3のグラフのように、Ir>Id2を示す場合があり得る。
上述したように、Is、Irは夫々セット動作、リセット動作時に流れる電流の最大値である。これは、言い換えれば、セット動作を生じさせるには最大Isの電流を可変抵抗素子1に流す必要があり、リセット動作を生じさせるには最大Irの電流を可変抵抗素子1に流す必要があると言える。
セット動作を行うためには、Is以上の電流を可変抵抗素子1に流す必要がある。ここで、図2(a)のような電圧状態とすることで、ゲート−ソース間にはVGS=VGが印加される。VGS=VGにおけるID−VDS特性曲線によれば(図3参照)、メモリセル3内に電流値Id1以下の電流を流すことができるため、セット動作に必要なセット電流Isを可変抵抗素子1に流すことができる。言い換えれば、セット動作を実現することができ、可変抵抗素子1は低抵抗化される。
一方、リセット動作を行うためには、絶対値がIr以上の電流を可変抵抗素子1に流す必要がある。ここで、図2(b)のような電圧状態とすることで、ゲート−ソース間にはVGS=VG−VRが印加される。VGS=VG−VRにおけるID−VDS特性曲線(図3参照)によれば、メモリセル3内に電流値Id2より大きい電流を流すことができない。図3によれば、リセット動作に必要なリセット電流IrはId2より大きい。つまり、図2(b)のような電圧状態を実現しても、可変抵抗素子1に対してリセット動作に必要なリセット電流Irを流すことができず、この結果、リセット動作が完全には生じないか、場合によっては全く抵抗状態が変化しないということが起こる。
メモリセルが可変抵抗素子1を備えて構成される不揮発性半導体記憶装置は、可変抵抗素子1の抵抗状態(高抵抗状態か低抵抗状態か)に応じて夫々異なる情報を関連付けることで、抵抗状態に応じた情報を記憶する構成である。即ち、情報の書き換えを行うに際しては、可変抵抗素子1の抵抗状態を高抵抗状態と低抵抗状態の間で変化させることが必須条件となる。しかしながら、図2(a)の電圧条件でセット動作(低抵抗化)が実現できるものの、図2(b)の電圧条件でリセット動作(高抵抗化)が実現できない。かかる場合、双方向に書き換えを行うことができず、この結果記憶装置として不完全なものとなってしまう。
このような事態を回避するためには、リセット電圧を印加した状態の下で、飽和電流IDがリセット電流Irよりも大きくなるよう、ゲート−ソース間にVGSを印加すれば良い。具体的には、MOSトランジスタ2のチャネル幅Wを拡幅する方法や、リセット動作時にゲート端子2cに印加する電圧をVGより大きくすべく、昇圧回路によって昇圧した電圧をゲート端子2cに印加する方法を採用し得る。しかしながら、チャネル幅Wを拡幅すると、MOSトランジスタ2のサイズが増大し、これによってメモリセル面積の増大並びにチップ面積の増大を招く。又、昇圧回路を設ける方法においても、昇圧回路を追加する分のチップ面積の増大を招くこととなる。
従って、このような場合には、MOSトランジスタ2の端子と接続する可変抵抗素子1の端子を変更する策を考えることができる。図4は、図2とは異なり、可変抵抗素子1の端子1aとMOSトランジスタ2の端子2aとを接続した場合において、セット動作及びリセット動作をさせるべく電圧を印加したときの電圧状態を示す回路図である。図4における可変抵抗素子1は、図2と同様、端子1aから1bに向かう極性のセット電流が流れることでセット動作が生じ、逆に端子1bから1aに向かう極性のリセット電流が流れることでリセット動作が生じる性質を有し、セット電流とリセット電流の大小関係はIs<Irであるとする。そして、図4は、図2と同様、(a)がセット動作時の電圧状態、(b)がリセット動作時の電圧状態を示している。
図4(a)によれば、セット動作時にゲート−ソース間にはVGS=VG−VRが印加される。図3に示すID−VDS特性曲線によれば、VGS=VG−VRにおける飽和電流ID=Id2であり、この電流値Id2はセット動作に必要な最大電流Isよりも大きい。即ち、図4(a)のような電圧状態とすることで、セット動作に必要なセット電流Isを可変抵抗素子1に流すことができ、これによって可変抵抗素子1は低抵抗化される。
又、図4(b)によれば、リセット動作時にゲート−ソース間にはVGS=VGが印加される。図3に示すID−VDS特性曲線によれば、VGS=VGにおける飽和電流ID=Id1であり、この電流値Id1はリセット動作に必要な最大電流Irよりも大きい。即ち、図4(b)のような電圧状態とすることで、リセット動作に必要なリセット電流Irを可変抵抗素子1に流すことができ、これによって可変抵抗素子1は高抵抗化される。
図2の場合、(a)の電圧条件ではセット動作(低抵抗化)が実現できるものの、(b)の電圧条件でリセット動作(高抵抗化)が実現できなかった。これに対し、図4の場合、(a)の電圧条件でセット動作が実現でき、(b)の電圧条件でリセット動作が実現できる。即ち、図4のような条件でセット/リセット動作を実行することで、可変抵抗素子1の抵抗状態を可逆的に変化させることができるため、メモリセル3が記憶装置として実現されることとなる。
ここで、可変抵抗素子1において、どの方向に電流を流すことでセット動作が生じ、どの方向に電流を流すことでリセット動作が生じるかという点については、メモリセル3の製造プロセスに依存する場合がある。
図5は、メモリセル3の概略断面図の一例である。メモリセル3は、半導体基板11上にゲート絶縁膜12、ゲート電極13、ソース/ドレイン領域14a・14b、素子分離領域15からなるMOSトランジスタ2を有し、MOSトランジスタ2上に層間絶縁膜16が堆積され、層間絶縁膜16にはソース/ドレイン領域の一方の拡散層14aに接続されている導電性プラグ17が埋め込まれている。
又、導電性プラグ17上には、第1電極20と第2電極18に挟持された可変抵抗体19から構成される可変抵抗素子1が形成されている。又、第1電極20には、導電性プラグ21を介して金属等からなる配線層23aが電気的に接続され、第2電極18と電気的に接続していない側のソース/ドレイン領域14bには、導電性プラグ22を介して金属等からなる配線層23bが電気的に接続されている。このように構成されたメモリセル3において、配線層23a、23b、及びゲート電極13に夫々所定の電圧(接地電圧を含む)を印加することで、可変抵抗素子1の両端に電位差を生じさせて、必要な方向に必要な量の電流を流すことで、セット動作並びにリセット動作を起こさせる。
ここで、図5に示されるメモリセル3を製造するに際しては、第2電極18となる下部導電層を導電性プラグ17上に形成した後、酸化雰囲気中で下部導電層を酸化させて可変抵抗体19を形成する。その後、第1電極20となる上部導電層を可変抵抗体19上に形成する。その後、所望の形状にドライエッチング等の手法を用いて加工する。
このように形成した可変抵抗体19は、第2電極18及び第1電極20界面との可変抵抗体19の酸化度合いが異なり、可変抵抗素子1は上下に非対称性を生じる。この結果、可変抵抗素子1の抵抗変化の向きと印加電圧方向の組み合わせが一義的に決まることがある。又、第2電極18と第1電極20を異なる材料を使用する場合があり、このような場合も、可変抵抗素子1が上下に非対称性を生じ、この結果、前記と同様なことが起こり得る。その他、何らかの要因で可変抵抗素子の非対称性が存在している場合にも同様なことが起こり得る。
つまり、図5のメモリセル3において、第2電極18から第1電極20に向かってリセット電流が流れることでリセット動作が生じ、逆向きのセット電流が流れることでセット動作が生じる場合がある。ここで、MOSトランジスタ2としてNチャネル型MOSトランジスタを使用していた場合、可変抵抗素子1が図3と同様にIs<Irの特性を有するとすれば、大きな電流(リセット電流Ir)が必要なリセット動作時にMOSトランジスタ2側から電圧を印加することにならざるを得ず、この結果、MOSトランジスタ2のゲート−ソース間に印加される電圧が低下し、上述したように、十分高い電流を確保することができずに可変抵抗素子の所望の抵抗変化が生じない場合が起こり得る。この問題を回避するために、前述したのと同様な対策、即ち、MOSトランジスタ2のチャネル幅Wを大きくしたり、ゲート電極に印加するゲート印加電圧を昇圧回路等を用いて増加させて、MOSトランジスタ2の能力の低下を回避することが出来るが、チャネル幅Wを大きくすると、メモリセル面積が増大してチップ面積が大きくなり、又、昇圧回路等を付加すればその分、チップ面積が大きくなってしまう。
又、昇圧回路等を設けずにMOSトランジスタ2の能力低下を防ぐための方法として、図6に示すような構造にすることが考えられる。図6に示すメモリセル3aは、図5のメモリセル3と比較して、MOSトランジスタ電界効果トランジスタのソース/ドレイン領域14aの一端と配線層23cとを導電性プラグ17で接続し、この配線層23cと第1電極20を導電性プラグ21で接続する。又、第2電極18と配線層23aとを導電性プラグ17aを介して電気的に接続する。
図6に示すような構造とすることで、大きな電流(リセット電流Ir)が必要なリセット動作時に、配線層23a側から導電性プラグ17aを介して電圧を印加することができるため、図5の構成と異なりMOSトランジスタ2側から電圧を印加する必要がない。このため、リセット動作時には、MOSトランジスタ2のゲート−ソース間には十分高い電圧が印加され、大きな電流を確保することができる。この結果、リセット動作を確実に生じさせることができる。一方、逆極性の電圧が印加されるセット動作時には、リセット動作時よりもMOSトランジスタ2のゲート−ソース間に印加される電圧が低下するものの、セット電流Isがリセット電流Irよりも低いことから、セット電流Is以上の電流を確保することは可能であり、セット動作も確実に生じさせることができる。従って、可変抵抗素子1に対して可逆的にスイッチング動作を行うことができる。
しかし、図6のメモリセル3aの構成の場合、導電性プラグ17aを介して第2電極18と配線層23aを接続する必要があるため、上面から見た場合、図5のメモリセル3の構造と比較して第2電極18を横方向にずらした場所に配置する必要が生じる(図6内の18a参照)。このため、図5のメモリセル3と比較してメモリセル面積が大きくなってしまい、チャネル幅Wを大きくした場合や昇圧回路等を設けた場合と同様にチップ面積の増大につながる。
以上に説明したように、本発明者の研究により、リセット電流Irとセット電流Isが異なる場合において、書き込み動作を行うべく電圧を印加すると、可変抵抗素子1の非対称性に起因してリセット動作とセット動作の何れか一方が不完全に実行する結果、書き換え動作が不完全に行われるという問題が生じ得ることが分かった。又、これを対処するための策を講じた場合においても、メモリセルやチップのサイズの拡大を招く可能性が高いことが分かった。本発明装置は、このような問題を背景に、メモリセルサイズやチップサイズの拡大を招くことなく、セット及びリセット動作を確実に実現し、確実な書き換え動作が可能な不揮発性半導体記憶装置を提供するものである。
[本発明装置及び本発明方法の説明]
以下、本発明装置及び本発明方法の実施形態につき、図面を参照して説明する。
図7は、本発明装置が備える可変抵抗素子である。図7(a)に示す可変抵抗素子1は、図2〜図4を参照して説明したのと同様、端子1aから1bに向かってセット電流Isが流れるときにセット動作が生じ、逆に1bから1aに向かってリセット電流Irが流れるときにリセット動作が生じる性質を有する。一方、図7(b)に示す可変抵抗素子1Xは、可変抵抗素子1とは逆に、端子1bから1aに向かってセット電流Isが流れるときにセット動作が生じ、逆に1aから1bに向かってリセット電流Irが流れるときにリセット動作が生じる性質を有するものとする。
又、上述したように、メモリセル面積を拡大を招かないようにするには、可変抵抗素子1が二つの電極に可変抵抗体が上下に狭持されるような構成の場合には、図5に示すように、下部に形成される電極(第2電極18)とMOSトランジスタ2のソース/ドレイン領域14aとを電気的に接続する必要がある。可変抵抗体を挟む各電極は、夫々可変抵抗素子の端子を構成する。ここで、第1電極20を端子1a、第2電極18を端子1bとすれば、図5に示す構造を想定した場合、端子1b側にMOSトランジスタ2のソース/ドレイン領域14aを接続する構成となる。
このような制約の下、本発明装置は、MOSトランジスタ2のソース/ドレイン領域を接続する側の端子1bからその逆の端子1aに向かって流れる電流によって生じる動作に必要な電流が、その逆方向の電流によって生じる動作に必要な電流よりも大きい場合には、MOSトランジスタ2としてPチャネル型のMOSトランジスタを用い、逆に、端子1bから1aに向かって流れる電流によって生じる動作に必要な電流が、その逆方向の電流によって生じる動作に必要な電流よりも小さい場合には、MOSトランジスタ2としてNチャネル型のMOSトランジスタを用いる。即ち、上記の例のように、リセット電流Irがセット電流Isより大きい場合、図7(a)の特性の可変抵抗素子1であれば、端子1bにPチャネル型のMOSトランジスタ2Pを接続し、図7(b)の特性の可変抵抗素子1であれば、端子1bにNチャネル型のMOSトランジスタ2Nを接続する(図8参照)。
以下、このように、接続するMOSトランジスタの極性を替えることのみで確実なスイッチング動作が実現できることを説明する。
<可変抵抗素子1の場合>
メモリセル3が可変抵抗素子1を備える場合について説明する。可変抵抗素子1とは、前述したように、端子1aから1bに向かってセット電流Isが流れるときにセット動作が生じ、逆に1bから1aに向かってリセット電流Ir(>Is)が流れるときにリセット動作が生じる性質を有する素子である。
図9は、メモリセル3が可変抵抗素子1を備える場合において、図2と同様、セット動作及びリセット動作を行うべく電圧を印加したときの電圧状態を示す回路図である。図9において、(a)は、セット動作を行うべく、端子2cに負電圧−VGを印加し、端子2bに負電圧−VDDを印加し、端子1aを接地したときの回路状態を示す図である。又、(b)は、リセット動作を行うべく、端子2cに負電圧−VGを印加し、端子1aに負電圧−VDDを印加し、端子2bを接地したときの回路状態を示す図である。尚、図9内においては、電圧印加時に流れる電流IDの向きを矢印で付している。
図9(a)の状態において、MOSトランジスタ2Pのゲート−ソース間電圧VGSは、端子2cと2aの間の電圧に相当する。端子2cには負電圧−VGが印加されており、端子1aは接地されている。ここで、可変抵抗素子1の両端の電圧をVRとすると、端子2aの電位は−VRである。従って、端子2cと2aの間の電圧VGS=−VG−(−VR)=−VG+VRである。
又、図9(b)の状態において、MOSトランジスタ2のゲート−ソース間電圧VGSは、端子2cと2bの間の電圧に相当する。端子2cには負電圧−VGが印加されており、端子2bは接地されている。従って、端子2cと2bの間の電圧VGS=−VGである。
図10は、一般的なPチャネルMOSトランジスタの電気的特性を示すグラフであり、横軸をドレイン−ソース間電圧VDS、縦軸をドレイン電流IDとしたときの両者の関係を示すものであり、図1に示すNチャネルMOSトランジスタの場合と比較して、VDSの符号が逆転している。NチャネルMOSトランジスタと同様、飽和領域内におけるドレイン電流IDは、ゲート−ソース間電圧VGSに依存し、図10のグラフでは、ゲート−ソース間電圧VGS=−Vg1、VGS=−Vg2の2通りの場合を示している。尚、|Vg1|<|Vg2|である。図10に示すように、ゲート−ソース電圧VGSの絶対値が大きいほど、飽和領域内におけるドレイン電流IDは増加する。
ここで、|−VG|>|−VG+VR|であることは明らかである。そこで、図10のグラフ上において、−Vg2=−VG、−Vg1=−VG+VRとし、更に、セット電流Is、リセット電流Irを重ねて図示したのが図11のグラフである。
セット動作を行うためには、Is以上の電流を可変抵抗素子1に流す必要がある。ここで、図9(a)のような電圧状態とすることで、ゲート−ソース間にはVGS=−VG+VRが印加される。VGS=−VG+VRにおけるID−VDS特性曲線によれば(図11参照)、メモリセル3内に電流値Id2以下の電流を流すことができるため、セット動作に必要なセット電流Isを可変抵抗素子1に流すことができる。言い換えれば、セット動作を実現することができ、可変抵抗素子1は低抵抗化される。
又、リセット動作を行うためには、絶対値がIr以上の電流を可変抵抗素子1に流す必要がある。ここで、図9(b)のような電圧状態とすることで、ゲート−ソース間にはVGS=−VGが印加される。VGS=−VGにおけるID−VDS特性曲線(図11参照)によれば、メモリセル3内に電流値Id1以下の電流を流すことができるため、リセット動作に必要なリセット電流Irを可変抵抗素子1に流すことができる。言い換えれば、リセット動作を実現することができ、可変抵抗素子1は高抵抗化される。
即ち、端子1aからMOSトランジスタ2のソース/ドレイン領域を接続する側の端子1bに向かってセット電流Isが流れるときにセット動作が生じ、逆に端子1bから端子1aに向かってリセット電流Ir(>Is)が流れるときにリセット動作が生じる性質を有する可変抵抗素子1を備えるメモリセル3においては、端子1bにPチャネル型MOSトランジスタ2Pを接続することで、セット動作並びにリセット動作の双方を安定的に実現させることができる。
これに対し、MOSトランジスタ2としてNチャネル型MOSトランジスタを用いた場合には、図2〜図3を参照して上述したように、リセット動作を実現することができない。従って、本発明装置の有効性を確認することができる。
尚、図9において、数値の一例としては、Is=200μA、Ir=250μA、MOSトランジスタ2Pの閾値電圧Vth=−0.6V、VG=−5V、VDD=−5Vである。このとき、セット動作及びリセット動作の双方を実現させることができる。
特に、可変抵抗素子1の場合、MOSトランジスタ2としてPチャネル型のMOSトランジスタを利用することから、歪みシリコン基板上にMOSトランジスタ2を形成することが有用である。Pチャネル型MOSトランジスタは、キャリアが正孔であるため、Nチャネル型MOSトランジスタのキャリアである電子よりも移動度が低い。これにより、Pチャネル型MOSトランジスタは、同サイズのNチャネル型MOSトランジスタと比較して電流駆動能力が低下するため、正孔移動度を向上させるべく歪みシリコン基板上にPチャネル型MOSトランジスタ2を形成することで、電流駆動能力の低下を抑制しながら、セット/リセットの両動作を確実に実行することができる。歪みシリコン基板上にMOSトランジスタを形成することで、電流駆動能力が50%程度向上する。
又、正孔移動度を向上させる別の方法としては、(110)表面上にMOSトランジスタを形成する方法も有用である。このように形成することで、電流駆動能力が80%程度向上するため、歪みシリコン基板上にMOSトランジスタを形成した場合と同様、電流駆動能力の低下を抑制しながら、セット/リセットの両動作を確実に実行することができる。尚、両者を組み合わせることで、正孔移動度を顕著に向上させることができる点で有用である。
<可変抵抗素子1Xの場合>
メモリセル3が前記可変抵抗素子1X(図7(b)参照)を備える場合について説明する。可変抵抗素子1Xとは、前述したように、端子1bから1aに向かってセット電流Isが流れるときにセット動作が生じ、逆に1aから1bに向かってリセット電流Ir(>Is)が流れるときにリセット動作が生じる性質を有する素子である。
このような場合には、MOSトランジスタ2としてNチャネル型MOSトランジスタを用い、図2に示すような電圧条件で電圧印加を行うことで、セット/リセットの両動作を確実に実行することができる。但し、図2の場合と可変抵抗素子の特性が異なるため、セット動作とリセット動作の電圧条件が逆転する。即ち、セット動作を行う際には、図2(b)に示すように、端子2cに正電圧VGを印加し、端子2bに正電圧VDDを印加し、端子1aを接地する。又、リセット動作を行う際には、図2(a)に示すように、端子2cに正電圧VGを印加し、端子2aに正電圧VDDを印加し、端子2bを接地する。
セット動作を行うべく、図2(b)のような電圧状態とした場合、ゲート−ソース間にはVGS=VG−VRが印加される。VGS=VG−VRにおけるID−VDS特性曲線(図3参照)によれば、メモリセル3内に電流値Id2以下の電流を流すことができるため、セット動作に必要なセット電流Isを可変抵抗素子1に流すことができる。言い換えれば、セット動作を実現することができ、可変抵抗素子1は低抵抗化される。
又、リセット動作を行うべく、図2(a)のような電圧状態とした場合、ゲート−ソース間にはVGS=VGが印加される。VGS=VGにおけるID−VDS特性曲線によれば(図3参照)、メモリセル3内に電流値Id1以下の電流を流すことができるため、リセット動作に必要なセット電流Irを可変抵抗素子1に流すことができる。言い換えれば、リセット動作を実現することができ、可変抵抗素子1は高抵抗化される。
これに対し、可変抵抗素子が1Xであって、MOSトランジスタ2としてPチャネル型MOSトランジスタ2Pを用いた場合には、図9を参照して説明した可変抵抗素子1の場合とは反対になり、セット動作を行うべく図9(b)のような電圧状態とし、リセット動作を行うべく図9(a)のような電圧状態にする必要がある。そして、図9(a)のような電圧状態の下では、ゲート−ソース間にはVGS=−VG+VRが印加され、VGS=−VG+VRにおけるID−VDS特性曲線によれば(図11参照)、メモリセル3内に電流値Id2より大きい電流を流すことができない。図11によれば、リセット動作に必要なリセット電流IrはId2より大きいため、図9(a)のような電圧状態を実現しても、可変抵抗素子1に対してリセット動作に必要なリセット電流Irを流すことができず、この結果、リセット動作が完全には生じないか、場合によっては全く抵抗状態が変化しないということが起こる。従って、可変抵抗素子が1Xである場合には、Nチャネル型MOSトランジスタ2Nを用いる必要があり、本発明装置の有効性を確認することができる。
以上のように、本発明によれば、可変抵抗素子の特性、及び可変抵抗素子と選択用のMOSトランジスタとの接続関係に制約が生じる場合においても、メモリセル並びにチップ面積の増大を招くことなく、セット/リセットの双方の動作を安定的に実現させることができる。より具体的に言えば、メモリセルを構成する可変抵抗素子が、選択用のMOSトランジスタのソース/ドレイン領域を接続する側の端子からその逆の端子に向かって流れる電流によって生じる動作に必要な電流が、その逆方向の電流によって生じる動作に必要な電流よりも大きい場合には、選択用のMOSトランジスタとしてPチャネル型のMOSトランジスタを用いる。又、メモリセルを構成する可変抵抗素子が、選択用のMOSトランジスタのソース/ドレイン領域を接続しない側の端子から接続する側の端子に向かって流れる電流によって生じる動作に必要な電流が、その逆方向の電流によって生じる動作に必要な電流よりも大きい場合には、選択用のMOSトランジスタとしてNチャネル型のMOSトランジスタを用いる。これにより、メモリセル並びにチップ面積の増大を招くことなく、セット/リセットの双方の動作を安定的に実現させることができる。
従って、図5を参照して説明したように、第2電極18から第1電極20に向かってリセット電流が流れることでリセット動作が生じ、逆向きのセット電流が流れることでセット動作が生じる場合であって、且つ、リセット電流がセット電流よりも大きい場合であっても、トランジスタ2をPチャネル型MOSトランジスタ2Pとすることのみで、メモリセルの構造を図6のメモリセル3aのような構造にすることなく、セット及びリセットの両動作を可逆且つ安定的に実現させることができる。
尚、上述した例では、リセット電流がセット電流よりも大きい場合を挙げて説明したが、これらの大小関係が逆転する場合においても、本発明の概念を用いることで双方向のスイッチング素子を安定的に実現可能な半導体記憶装置が実現できることは言うまでもない。即ち、端子1aから1bに向かってセット電流Isが流れるときにセット動作が生じ、逆に1bから1aに向かってリセット電流Irが流れるときにリセット動作が生じる性質を有する可変抵抗素子1(図7(a)参照)において、Is>Irの場合には、可変抵抗素子1においてIr>Isの場合とは逆に、端子1bにNチャネル型MOSトランジスタ2Nを接続すれば良い。又、端子1bから1aに向かってセット電流Isが流れるときにセット動作が生じ、逆に1aから1bに向かってリセット電流Irが流れるときにリセット動作が生じる性質を有する可変抵抗素子1X(図7(b)参照)において、Is>Irの場合には、可変抵抗素子1XにおいてIr>Isの場合とは逆に、端子1bにPチャネル型MOSトランジスタ2Pを接続すれば良い。
一般的なNチャネル型MOSトランジスタの電気的特性を示すグラフ セット動作及びリセット動作時における電圧状態を示す回路図 セット電流及びリセット電流の値を重ねて表示したNチャネル型MOSトランジスタの電気的特性を示すグラフ セット動作及びリセット動作時における別の電圧状態を示す回路図 可変抵抗素子を備えるメモリセルの概略断面図の一例 可変抵抗素子を備えるメモリセルの概略断面図の別の一例 本発明装置が備える可変抵抗素子 本発明装置における可変抵抗素子とMOSトランジスタの接続関係を示す回路図 PチャネルMOSトランジスタを備える本発明装置に対し、セット動作及びリセット動作を行うべく電圧を印加したときの電圧状態を示す回路図 一般的なPチャネルMOSトランジスタの電気的特性を示すグラフ セット電流及びリセット電流の値を重ねて表示したPチャネル型MOSトランジスタの電気的特性を示すグラフ バイポーラスイッチング特性を有する材料を用いた可変抵抗素子の電流電圧特性(I−V特性)の一例 選択素子としてNチャネル型のMOSトランジスタを用いた場合のメモリセルの等価回路図
符号の説明
1、1X: 可変抵抗素子
1a,1b: 可変抵抗素子の端子
2: MOSトランジスタ
2N: Nチャネル型MOSトランジスタ
2P: Pチャネル型MOSトランジスタ
2a,2b,2c: MOSトランジスタの端子
3、3a: メモリセル
11: 半導体基板
12: ゲート絶縁膜
13: ゲート電極
14a、14b: ソース/ドレイン領域
15: 素子分離領域
16: 層間絶縁膜
17: 導電性プラグ
18: 第2電極
19: 可変抵抗体
20: 第1電極
21: 導電性プラグ
22: 導電性プラグ
23a、23b: 配線層

Claims (5)

  1. 両端に書き込み電圧を印加して電流を流すことで、印加条件に依存して第1抵抗状態と前記第1抵抗状態とは異なる第2抵抗状態の2状態間で相互に遷移可能であって、両抵抗状態に応じて夫々異なる情報が関連付けられることで情報の記憶が可能な、第1抵抗端子及び第2抵抗端子の2端子を有する2端子構造の可変抵抗素子と、
    前記第2抵抗端子にソース又はドレインの一方が接続された選択トランジスタと、を備えることで、前記可変抵抗素子と前記選択トランジスタの直列回路が構成される不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記可変抵抗素子が、
    前記第1抵抗端子から前記第2抵抗端子に向けて絶対値が第1電流以上の電流が流れるように電圧が印加されることで前記第2抵抗状態から前記第1抵抗状態に遷移する一方、前記第2抵抗端子から前記第1抵抗端子に向けて絶対値が第2電流以上の電流が流れるように電圧が印加されることで前記第1抵抗状態から前記第2抵抗状態に遷移する構成であり、
    前記第2電流が前記第1電流よりも大きい場合には前記選択トランジスタをPチャネル型MOSトランジスタとし、前記第1電流が前記第2電流よりも大きい場合には前記選択トランジスタをNチャネル型MOSトランジスタとすることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記可変抵抗素子が、両端に書き込み電圧を印加して電流を流すことで、前記第1抵抗状態と前記第2抵抗状態の2状態間で相互に遷移可能な可変抵抗体と、当該可変抵抗体を上下方向に狭持する第1電極及び第2電極の2電極と、で構成されると共に、上部に位置する前記第1電極が前記第1抵抗端子を、下部に位置する前記第2電極が前記第2抵抗端子を夫々構成し、
    前記第2電極が、当該第2電極の下方に形成された前記選択トランジスタのソース又はドレインの一方と電気的に接続することを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記第2電流が前記第1電流よりも大きい場合、前記選択トランジスタが、歪みシリコン基板上に形成されたPチャネル型MOSトランジスタであることを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    前記可変抵抗素子は、前記第2電流が前記第1電流よりも大きい特性を有し、前記選択トランジスタは、ソース又はドレインの一方である第1トランジスタ端子を前記第2抵抗端子と接続したPチャネル型MOSトランジスタである場合において、
    前記可変抵抗素子を前記第2抵抗状態から前記第1抵抗状態に遷移させる際に、前記選択トランジスタのゲート端子が前記第1トランジスタ端子に対して負極性となるようなゲート電圧を印加すると共に、前記選択トランジスタのソース又はドレインの一方である前記第1トランジスタ端子とは別の第2トランジスタ端子が前記第1抵抗端子に対して負極性となるような第1書き込み電圧を印加し、
    前記可変抵抗素子を前記第1抵抗状態から前記第2抵抗状態に遷移させる際に、前記選択トランジスタのゲート端子が前記第1トランジスタ端子に対して負極性となるようなゲート電圧を印加すると共に、前記第1抵抗端子が前記第2トランジスタ端子に対して負極性となるような第2書き込み電圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
  5. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の駆動方法であって、
    前記可変抵抗素子は、前記第1電流が前記第2電流よりも大きい特性を有し、前記選択トランジスタは、ソース又はドレインの一方である第1トランジスタ端子を前記第2抵抗端子と接続したNチャネル型MOSトランジスタである場合において、
    前記可変抵抗素子を前記第1抵抗状態から前記第2抵抗状態に遷移させる際に、前記選択トランジスタのゲート端子が前記第1トランジスタ端子に対して正極性となるようなゲート電圧を印加すると共に、前記選択トランジスタのソース又はドレインの一方である前記第1トランジスタ端子とは別の第2トランジスタ端子が前記第1抵抗端子に対して正極性となるような第1書き込み電圧を印加し、
    前記可変抵抗素子を前記第2抵抗状態から前記第1抵抗状態に遷移させる際に、前記選択トランジスタのゲート端子が前記第1トランジスタ端子に対して正極性となるようなゲート電圧を印加すると共に、前記第1抵抗端子が前記第2トランジスタ端子に対して正極性となるような第2書き込み電圧を印加することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の駆動方法。
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