JP5096952B2 - 抄紙機汚れ付着防止剤組成物および抄紙機汚れ付着防止方法 - Google Patents
抄紙機汚れ付着防止剤組成物および抄紙機汚れ付着防止方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5096952B2 JP5096952B2 JP2008032064A JP2008032064A JP5096952B2 JP 5096952 B2 JP5096952 B2 JP 5096952B2 JP 2008032064 A JP2008032064 A JP 2008032064A JP 2008032064 A JP2008032064 A JP 2008032064A JP 5096952 B2 JP5096952 B2 JP 5096952B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper machine
- component
- polyamide
- acid
- felt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Paper (AREA)
Description
(1)下記(a)成分および下記(b)成分を結合させて得られるポリエーテルエステルアミド(A)と、非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤、イオン性ポリマー、酸性化合物および塩基性化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種の成分(B)とを含有することを特徴とする抄紙機汚れ付着防止剤組成物。
(a)成分:両末端のうち少なくとも一方にカルボキシル基を有するポリアミド
(b)成分:ポリ(オキシアルキレン)グリコール
(2)前記(a)成分が、炭素数5〜12のラクタムを炭素数4〜20のジカルボン酸の存在下で重合することにより得られる重合物である前記(1)に記載の抄紙機汚れ付着防止剤組成物。
(3)前記(b)成分が、ポリオキシエチレングリコールおよび/またはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合物である前記(1)または(2)に記載の抄紙機汚れ付着防止剤組成物。
(4)ポリアミドにアルキレンオキサイドを付加重合させて得られるポリオキシアルキル化ポリアミド(AA)と、非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤、イオン性ポリマー、酸性化合物および塩基性化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種の成分(B)とを含有することを特徴とする抄紙機汚れ付着防止剤組成物。
(5)前記ポリアミドを構成する単量体が、炭素数5〜12のラクタム、炭素数5〜12のω−アミノカルボン酸、炭素数5〜12のジカルボン酸および炭素数5〜12のジアミンからなる群より選ばれる前記(4)に記載の抄紙機汚れ付着防止剤組成物。
(6)前記アルキレンオキサイドとして、エチレンオキサイドを単独で、またはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを併用して用いて付加重合させる前記(4)または(5)に記載の抄紙機汚れ付着防止剤組成物。
(8)前記(1)〜(6)に記載の抄紙機汚れ付着防止剤組成物を、抄紙機におけるワイヤー、プレスパートのロールの表面、プレスパートのフェルトの表面から選ばれる少なくとも1つに適用することを特徴とする抄紙機汚れ付着防止方法。
(9)前記(1)〜(3)に記載のポリエーテルエステルアミド(A)および前記(4)〜(6)に記載のポリオキシアルキル化ポリアミド(AA)の少なくとも一方と前記(1)〜(6)に記載の成分(B)とを、パルプスラリーおよび白水から選ばれる少なくとも1つの原料系にそれぞれ別個に添加することを特徴とする抄紙機汚れ付着防止方法。
(10)前記(1)〜(3)に記載のポリエーテルエステルアミド(A)および前記(4)〜(6)に記載のポリオキシアルキル化ポリアミド(AA)の少なくとも一方と前記(1)〜(6)に記載の成分(B)とを、抄紙機におけるワイヤー、プレスパートのロールの表面、プレスパートのフェルトの表面から選ばれる少なくとも1つにそれぞれ別個に適用することを特徴とする抄紙機汚れ防止方法。
なお、前記(a)成分として低分子量のポリアミドを用いる場合には、前述した方法で得られたもののほか、例えば、ナイロン6(カプロラクタム重合物)の製造時に副生する数平均分子量200〜1000程度のオリゴマーを回収して使用することも可能である。
前記(b)成分のポリ(オキシアルキレン)グリコールの数平均分子量は、200〜30000であることが好ましく、より好ましくは300〜20000であるのがよい。
前記ポリアミドへのアルキレンオキサイドの付加モル数は、ポリアミドの窒素原子1個あたり10〜500モル当量であればよく、好ましくは15〜200モル当量であるのがよい。
前記成分(B)として選択しうる非イオン性界面活性剤としては、好ましくは、活性水素を有する化合物へのアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。前記活性水素を有する化合物としては、例えば、脂肪族アルコール、アルキルフェノール、多価アルコール脂肪酸エステル(例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル)、脂肪酸、脂肪酸アミド等を例示することができる。なお、ここで、脂肪酸とあるのは、飽和および不飽和のいずれであってもよい。
前記カチオン性界面活性剤としては、塩化アルキルジメチルベンジルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、アルキルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、高級アルキルアミン塩(酢酸塩や塩酸塩等)、高級アルキルアミンへのエチレンオキサイド付加物、高級脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとの縮合物(例えば、オレイン酸とペンタエチレンヘキサミンとの1:1(モル比)縮合物)、高級脂肪酸とアルカノールアミンとのエステルの塩(例えば、ステアリン酸トリエタノールアミンエステルギ酸塩)、高級脂肪酸アミドの塩(例えば、ステアラミドエチルジエチルアミンの酢酸塩)、高級脂肪酸とアミノエチルエタノールアミンとを加熱縮合させ、これにさらに尿素を結合させた後、酢酸で中和した塩(例えば、アーコベルA型、G型等のカチオン性界面活性剤)、イミダゾリン型カチオン性界面活性剤(例えば、2−ヘプタデセニルヒドロキシエチルイミダゾリン)、アルキルピリジニウム塩等が挙げられる。
前記両性界面活性剤としては、ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウムなどのアミノ酸型両性界面活性剤、ラウリルジメチルベタインなどのベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
前記カチオン性ポリマーとしては、ビニルアミン単位を有するポリマー(例えば、ポリビニルアミン等)、水溶性のポリアミドアミン、ポリジアリルジメチルアンモニウムハロゲニド、ジアルキルアミン−エピハロヒドリン縮合物、カチオン変性ポリアクリルアミド(例えば、アクリルアミド・ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級アンモニウム塩共重合物、アクリルアミド・ジアリルジメチルアンモニウムハロゲニドの共重合物等)、ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド縮合物、ジシアンジアミド−ポリアルキレンポリアミン縮合物、ポリエチレンイミン、ポリエチレンイミンアルコキシレートなどを挙げることができる。
前記両性ポリマーとしては、エチレン性二重結合を有するカチオン性単量体とエチレン性二重結合を有するアニオン性単量体とを必須成分とする混合物を付加重合してなる高分子化合物などが挙げられる。ここで、前記カチオン性単量体としては、(メタ)アクリル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルメチルクロリド塩、(メタ)アクリル酸2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルベンジルクロリド塩等の(メタ)アクリル酸エステルであって、4級アンモニウム塩を有する化合物等が挙げられる。前記アニオン性単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸、およびこれらの金属塩等が挙げられる。また、これらの両性ポリマーは、エチレン性二重結合を有するカチオン性単量体とエチレン性二重結合を有するアニオン性単量体に加え、エチレン性二重結合を有する非イオン性単量体をもその分子内に含んでいてもよい。非イオン性単量体としては、例えば、アクリルアミド、ポリエチレングリコールモノアクリレート、スチレンなどが挙げられる。
前記有機ホスホン酸としては、アミノトリメチレンホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等を挙げることができる。
前記有機酸としては、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、乳酸などを挙げることができる。
前記ポリエーテルエステルアミド(A)または前記ポリオキシアルキル化ポリアミド(AA)と前記成分(B)とを溶媒に溶解させる場合、前記ポリエーテルエステルアミド(A)または前記ポリオキシアルキル化ポリアミド(AA)は、その濃度が0.1〜80重量%程度となるように添加するのがよく、前記成分(B)は、その濃度が0.1〜94.9重量%程度となるように添加すればよい。また、前記ポリエーテルエステルアミド(A)または前記ポリオキシアルキル化ポリアミド(AA)と前記成分(B)との合計濃度は、0.5〜95重量%程度となるようにすることが好ましい。
本発明の第一の抄紙機汚れ付着防止方法では、上述した本発明の抄紙機汚れ付着防止剤組成物(以下、単に「組成物」と称することもある)を、パルプスラリーおよび白水から選ばれる少なくとも1つの原料系に添加する。これにより、抄紙工程における抄紙機への汚れの付着を確実に防止することができる。この場合、本発明の組成物の原料系への添加量は、パルプスラリー中に含まれる汚れの元となる物質(例えば、内添サイズ剤など)の量に応じて適宜設定すればよいが、通常、パルプ(固形分)100重量部に対して、前記組成物中の前記ポリエーテルエステルアミド(A)または前記ポリオキシアルキル化ポリアミド(AA)と前記成分(B)との合計が0.005〜0.5重量部となる範囲であるのがよい。本発明の組成物を抄紙機の原料系に添加する場所は、特に限定されないが、例えば、抄紙工程で使用されるミキシングチェスト、マシンチェスト、ファンポンプ入口、セーブオール等の各種設備中に添加することができる。
<ポリエーテルエステルアミド(A)の調製>
オートクレーブに、カプロラクタム90重量部、アジピン酸10重量部および精製水0.5重量部を加え、オートクレーブ内を窒素雰囲気下としたのち封管状態にし、徐々に250℃まで加温して、この温度で3時間反応させることにより、ポリアミド(a1)を得た。該ポリアミド(a1)の数平均分子量をGPC法により測定したところ、5000であった。
次に、上記で得られたポリアミド(a1)を三つ口フラスコに移し、ポリアミド(a1)100重量部に対して、数平均分子量4000のポリオキシエチレングリコール80重量部を加え、さらにp−トルエンスルホン酸0.2重量部を加えた後、系内を窒素置換した。窒素気流下、前記フラスコを加熱し、250℃で5時間反応させることにより、ポリエーテルエステルアミド(A1)を得た。
常法にてナイロン6(カプロラクタム重合物)の合成反応を行った後、反応混合物を熱水で連続抽出した(この熱水抽出液には、未反応のモノマー(カプロラクタム)およびオリゴマー(低分子量のカプロラクタム重合物)が含まれている)。熱水抽出液を濃縮した後、冷却し、生成した沈殿物を回収した。この沈殿物は、赤外吸収スペクトルで確認したところカプロラクタムのポリアミドオリゴマー(aa1)であった。ポリアミドオリゴマー(aa1)の数平均分子量をGPC法により測定したところ、約450であった。
次に、温度制御機能の付いたステンレス製オートクレーブに、上記で得られたポリアミドオリゴマー(aa1)113重量部と粉末水酸化カリウム10重量部を仕込み、系内を窒素置換した。続いて、系内温度を140℃とし、エチレンオキサイドボンベよりオートクレーブに導入された耐圧配管を通じてエチレンオキサイド1100重量部(ポリアミドオリゴマーの窒素原子1個に対し、25モル当量)を内圧4kg/cm2に保ちながら注入し、圧力平衡になるまで同温度で反応させることにより、ポリオキシアルキル化ポリアミド(AA1)を得た。GPC法にて数平均分子量を測定したところ、約5000であった。
表1〜表3に示す各成分を、それぞれ表1〜表3に示す配合割合で混合して、抄紙機汚れ付着防止剤組成物を調製した。なお、表3中の比較例10は、薬剤を添加しないブランクに相当する。
実施例1および3、比較例1、2、5、7、8およびブランクである比較例10について、以下の試験方法によりフェルト汚れに対する付着防止効果を評価した。
(1)某社・新聞用紙抄紙機で60日使用された後のピックアップフェルトからアルベン(エタノール:ベンゼン=1:2(体積比))で抽出して得られたフェルト汚れ成分を前記アルベンに再度溶解し、汚れ成分濃度が10%の汚れ溶液を調製した。
(2)200mLビーカーにイオン交換水200mLを入れ、これに、各実施例または比較例で得られた抄紙機汚れ付着防止剤組成物を薬剤として、各薬剤を500ppmの濃度となるように添加して洗浄液とした。このビーカーに、予め重量を測定したテストピース(SUS304製金属板、100mm×15mm×1mm)を浸漬した。
(3)上記ビーカー内の洗浄液を40℃に保温し、マグネティックスターラーで攪拌しながら上記10%汚れ溶液を1mL(洗浄液中の汚れ成分濃度:500ppm)加えて、5分間攪拌した。
(4)その後、上記テストピースを取り出し、70℃乾燥機にて恒量となるまで乾燥させてテストピースの重量を測定し、ビーカーに浸漬する前の重量に対する増加分(汚れ付着防止試験前後の重量差)を汚れ付着量とした。そして、各実施例および比較例についての汚れ付着防止率(%)を下記式にて算出した。結果を表4に示す。
実施例1および3、比較例1、2、5、7、8およびブランクである比較例10について、図1に示すフェルト通水性測定装置を用いた以下の試験方法により、フェルト通水性改善効果を評価した。
(1)図1に示すように、吸引式フィルターホルダー1に挟まれたガラス繊維ろ紙3の上に、試験フェルト2として前記汚れ付着防止試験(1)と同じピックアップフェルト(直径3.5cm×2枚)をセットし、吸引式フィルターホルダー1の下部から真空ポンプ4で吸引した。真空度は、圧力計5により0.06MPaを保つように調整した。
(2)40℃の温水6を吸引式フィルターホルダー1の上部より注ぎ入れ、1リットルの温水がフェルトを通り抜けるまでの時間を測定し、洗浄前の通水時間とした。
(3)その後、各実施例または比較例で得られた抄紙機汚れ付着防止剤組成物を薬剤として、各薬剤の濃度が500ppmとなるように調製した40℃の洗浄液1リットルを、吸引式フィルターホルダー1の上部より注ぎ入れ、1リットルの洗浄液を通過させることでフェルトを洗浄剤処理した後、すすぎ処理として、40℃の温水1リットルを吸引式フィルターホルダー1の上部から注ぎ入れて同様にフェルトを通過させた。
(4)その後、40℃の温水6を吸引式フィルターホルダー1の上部より注ぎ入れ、この温水1リットルがフェルトを通り抜けるまでの時間を測定し、洗浄後の通水時間とした。
(5)上記洗浄前後の通水時間から下記式によりフェルト通水性向上率(%)を算出した。結果を表5に示す。
実施例2および4、比較例3、4、6、8、9およびブランクである比較例10について、以下の試験方法によりセンターロール汚れに対する付着防止効果を評価した。
(1)某社・新聞用紙抄紙機のセンターロール(セラミック製)のドクターブレードに付着した異物を採取し、アルベン(エタノール:ベンゼン=1:2(体積比))で抽出して得られたセンターロール汚れ成分を前記アルベンに再度溶解し、汚れ成分濃度が10%の汚れ溶液を調製した。
(2)200mLビーカーにイオン交換水200mLを入れ、これに、各実施例または比較例で得られた抄紙機汚れ付着防止剤組成物を薬剤として、各薬剤を500ppmの濃度または1000ppmの濃度となるように添加して洗浄液とした。このビーカーに、予め重量を測定したテストピース(セラミック製、50mm×50mm×1mm)を浸漬した。
(3)上記ビーカー内の洗浄液を40℃に保温し、マグネティックスターラーで攪拌しながら上記10%汚れ溶液を1mL(洗浄液中の汚れ成分濃度:500ppm)加えて、5分間攪拌した。
(4)その後、上記テストピースを取り出し、70℃乾燥機にて恒量となるまで乾燥させてテストピースの重量を測定し、ビーカーに浸漬する前の重量に対する増加分(汚れ付着防止試験前後の重量差)を汚れ付着量とした。そして、各実施例および比較例についての汚れ付着防止率(%)を下記式にて算出した。結果を表6に示す。
実施例1、2で使用したポリエーテルエステルアミド(A1)の10重量%水溶液と、本発明における成分(B)からなる比較例8の組成物とを薬剤として併用して、洋紙製造抄紙機(抄き幅:7m)のプレスパートフェルト4箇所にて実機テストを実施した。各フェルトの幅方向にスプレー管が配管された温水シャワー配管(すなわち、フェルトに誘導されたシャワー水系)に、ポリエーテルエステルアミド(A1)水溶液を5.0mL/分(幅1mあたり)で、比較例8の組成物を10.0mL/分(幅1mあたり)でそれぞれ別個に圧入して該温水シャワー配管内でポリエーテルエステルアミド(A1)水溶液と比較例8の組成物とが混ざり合った薬液が調製されるようにし、フェルトの全幅に対して連続的に薬液をスプレーした。このとき、シャワー水量は40L/分であり、温水温度は40℃とした。薬液のスプレーは、抄き出しから開始し、次回の停抄時まで(約60日間)連続的に行い、テスト期間中の操業状態を観察した。
薬剤として、ポリエーテルエステルアミド(A1)の10重量%水溶液および本発明における成分(B)からなる比較例8の組成物に代えて、ポリオキシアルキル化ポリアミド(AA1)と本発明における成分(B)とを含む実施例3の組成物を使用した以外は、試験例1と同条件にて前記抄紙機と同じ抄紙機にて実機テストを実施し、テスト期間中の操業状態を観察した。具体的には、各フェルトの幅方向にスプレー管が配管された温水シャワー配管(すなわち、フェルトに誘導されたシャワー水系)に、薬液として実施例3の組成物を10.0mL/分(幅1mあたり)で圧入し、フェルトの全幅に対して連続的に薬液をスプレーした。このとき、シャワー水量および温水温度は試験例1と同様とした。薬液のスプレーは、抄き出しから開始し、次回の停抄時まで(約60日間)連続的に行い、テスト期間中の操業状態を観察した。
薬剤として一般的なフェルト洗浄剤の配合組成である比較例8の組成物のみを用い、これを、比較試験例1では10.0mL/分(幅1mあたり)で、比較試験例2では15.0mL/分(幅1mあたり)で温水シャワー配管に圧入したこと以外は、試験例1と同様にして実機テストを行い、テスト期間中の操業状態を観察した。
2 試験フェルト
3 ガラス繊維ろ紙
4 真空ポンプ
5 圧力計
6 温水(または洗浄液)
Claims (9)
- 下記(a)成分および下記(b)成分を結合させて得られるポリエーテルエステルアミド(A)と、非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤、イオン性ポリマー、酸性化合物および塩基性化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種の成分(B)とを含有することを特徴とする抄紙機汚れ付着防止剤組成物。
(a)成分:炭素数5〜12のラクタムを炭素数4〜20のジカルボン酸の存在下で重合することにより得られる重合物
(b)成分:ポリ(オキシアルキレン)グリコール - 前記(b)成分が、ポリオキシエチレングリコールおよび/またはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの共重合物である請求項1に記載の抄紙機汚れ付着防止剤組成物。
- ポリアミドにアルキレンオキサイドを付加重合させて得られるポリオキシアルキル化ポリアミド(AA)と、カチオン性界面活性剤および酸性化合物からなる成分(B)とを含有し、
前記ポリアミドを構成する単量体が、炭素数5〜12のラクタムを含む、
ことを特徴とする抄紙機汚れ付着防止剤組成物。 - 前記成分(B)が、非イオン性界面活性剤をさらに含有する請求項3に記載の抄紙機汚れ付着防止剤組成物。
- 前記アルキレンオキサイドとして、エチレンオキサイドを単独で、またはエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとを併用して用いて付加重合させる請求項3または4に記載の抄紙機汚れ付着防止剤組成物。
- 請求項1〜5に記載の抄紙機汚れ付着防止剤組成物を、パルプスラリーおよび白水から選ばれる少なくとも1つの原料系に添加することを特徴とする抄紙機汚れ付着防止方法。
- 請求項1〜5に記載の抄紙機汚れ付着防止剤組成物を、抄紙機におけるワイヤー、プレスパートのロールの表面、プレスパートのフェルトの表面から選ばれる少なくとも1つに適用することを特徴とする抄紙機汚れ付着防止方法。
- 請求項1または2に記載のポリエーテルエステルアミド(A)および請求項3〜5に記載のポリオキシアルキル化ポリアミド(AA)の少なくとも一方と請求項1〜5に記載の成分(B)とを、パルプスラリーおよび白水から選ばれる少なくとも1つの原料系にそれぞれ別個に添加することを特徴とする抄紙機汚れ付着防止方法。
- 請求項1または2に記載のポリエーテルエステルアミド(A)および請求項3〜5に記載のポリオキシアルキル化ポリアミド(AA)の少なくとも一方と請求項1〜5に記載の成分(B)とを、抄紙機におけるワイヤー、プレスパートのロールの表面、プレスパートのフェルトの表面から選ばれる少なくとも1つにそれぞれ別個に適用することを特徴とする抄紙機汚れ防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008032064A JP5096952B2 (ja) | 2007-02-26 | 2008-02-13 | 抄紙機汚れ付着防止剤組成物および抄紙機汚れ付着防止方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007046216 | 2007-02-26 | ||
JP2007046216 | 2007-02-26 | ||
JP2008032064A JP5096952B2 (ja) | 2007-02-26 | 2008-02-13 | 抄紙機汚れ付着防止剤組成物および抄紙機汚れ付着防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008240227A JP2008240227A (ja) | 2008-10-09 |
JP5096952B2 true JP5096952B2 (ja) | 2012-12-12 |
Family
ID=39911893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008032064A Active JP5096952B2 (ja) | 2007-02-26 | 2008-02-13 | 抄紙機汚れ付着防止剤組成物および抄紙機汚れ付着防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5096952B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5464837B2 (ja) * | 2007-11-06 | 2014-04-09 | 伯東株式会社 | 製紙用カラーコート塗工工程のデポジット除去剤およびデポジット除去方法 |
JP5395466B2 (ja) * | 2009-03-06 | 2014-01-22 | 伯東株式会社 | 抄紙作業性向上剤及びそれを用いた抄紙作業性向上方法 |
JP5421641B2 (ja) * | 2009-04-16 | 2014-02-19 | 株式会社日新化学研究所 | 抄紙ワイヤー汚れ防止方法 |
KR102134245B1 (ko) * | 2012-12-28 | 2020-07-15 | 날코 컴퍼니 | 제지 공정에서 유기 증착 제어를 위한 음이온성의 친지질성 글리세롤-기반 폴리머 |
JPWO2016157876A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2018-01-25 | 株式会社メンテック | 機能性組成物 |
JP7329407B2 (ja) * | 2019-10-01 | 2023-08-18 | 油化産業株式会社 | 通水性向上剤 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04352893A (ja) * | 1991-05-30 | 1992-12-07 | Nikka Chem Co Ltd | ピッチコントロール剤及びそれを用いたピッチコントロール方法 |
JPH1181142A (ja) * | 1997-09-02 | 1999-03-26 | Takemoto Oil & Fat Co Ltd | 抄紙用合成繊維処理剤及び抄紙用合成繊維の処理方法 |
JPH11138193A (ja) * | 1997-11-13 | 1999-05-25 | Sanyo Chem Ind Ltd | スケール防止剤 |
JP3673240B2 (ja) * | 2002-04-30 | 2005-07-20 | 株式会社日新化学研究所 | ピッチコントロール剤およびこれを用いたピッチ障害の抑制方法 |
JP2004076215A (ja) * | 2002-08-20 | 2004-03-11 | Kurita Water Ind Ltd | 紙パルプ工程でのスケール防止方法 |
-
2008
- 2008-02-13 JP JP2008032064A patent/JP5096952B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008240227A (ja) | 2008-10-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5096952B2 (ja) | 抄紙機汚れ付着防止剤組成物および抄紙機汚れ付着防止方法 | |
US4995944A (en) | Controlling deposits on paper machine felts using cationic polymer and cationic surfactant mixture | |
US20120247697A1 (en) | Polyamine Polyamidoamine Epihaloohydrin Compositions and Processes for Preparing and Using the Same | |
JPH08507796A (ja) | アミノ基含有化合物及び架橋剤からなる水溶性縮合物、その製法及びその使用 | |
US7604713B2 (en) | Method for producing creped paper | |
CA1319778C (en) | Controlling deposits on paper machine felts and the like | |
US6517682B2 (en) | Process for controlling deposit of sticky material | |
AU2015353728A1 (en) | Felt conditioner and cleaner | |
JP6068746B2 (ja) | 製紙用外添薬剤および紙の製造方法 | |
JP4905848B2 (ja) | クレープ紙の製造方法及びクレープ紙 | |
JP5290725B2 (ja) | 外添型デポジットコントロール剤及びデポジットコントロール方法 | |
JP5334597B2 (ja) | 汚れ防止剤組成物及び汚れ防止方法 | |
JP3755443B2 (ja) | 古紙再生用添加剤及び再生紙の製造方法 | |
JP3673240B2 (ja) | ピッチコントロール剤およびこれを用いたピッチ障害の抑制方法 | |
JP6774236B2 (ja) | ピッチコントロール方法 | |
JP6982514B2 (ja) | 紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤および紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法 | |
JP5421641B2 (ja) | 抄紙ワイヤー汚れ防止方法 | |
JP7329407B2 (ja) | 通水性向上剤 | |
JP2000508705A (ja) | 水溶性ポリアミノポリカルボン酸の製造法 | |
AU2004200713B2 (en) | Process for Controlling Deposit of Sticky Material | |
JP2018003178A (ja) | ピッチコントロール方法 | |
JP5395466B2 (ja) | 抄紙作業性向上剤及びそれを用いた抄紙作業性向上方法 | |
JP2013060673A (ja) | 抄紙作業性向上剤及びそれを用いた抄紙作業性向上方法 | |
PH26950A (en) | Controlling deposits on paper machine felts using cationic polymer and cationic surfactant mixture |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101202 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20101216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120424 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120911 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120921 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5096952 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |