JP3673240B2 - ピッチコントロール剤およびこれを用いたピッチ障害の抑制方法 - Google Patents

ピッチコントロール剤およびこれを用いたピッチ障害の抑制方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木材パルプ、古紙パルプ等のパルプ、および紙の製造工程において問題となるピッチの付着を防止するためのピッチコントロール剤およびこれを用いたピッチ障害の抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙パルプ産業は、パルプ化工程から始まる各工程において、永年、ピッチ障害(ピッチトラブル)に悩まされている。特に、近年の白水の再利用率向上等によるシステムのクローズ化の推進や、木材資源の不足を背景として、原料の多様化、特に、填料の多い古紙や樹脂分の多い南洋材の使用割合の増大や、更には、製品である紙の多様化に伴って、用いる化学薬品の種類も多様化し、また、その量も増大しており、ピッチ障害の様相が更に複雑なものとなっている。
【0003】
一般に、製紙工程は、パルプ調成、抄造(脱水、乾燥)、必要に応じて塗工等の各工程からなる。脱水工程のワイヤーパートでは、パルプスラリー(紙料)に含まれる大部分の水が除去されて湿紙となる。この時点では、湿紙はまだ多くの水を含んでいるので、この湿紙をそのまま乾燥すると多量のエネルギーを必要として経済的にも不利であるため、さらにプレスパート(搾水部)において機械的なプレスにより脱水し、その後、ドライパート(乾燥部)において乾燥する。これらの工程における抄紙機回り、特に、ワイヤーパートとプレスパートとからなるウェットパートを構成する部材に付着するピッチによる汚れは、紙製造において操業効率や最終製品の品質に直接影響を及ぼすので、深刻な問題となっている。
【0004】
ここで、「ピッチ」とは、紙製造において、パルプ(GP(砕木パルプ)、TMP(サーモメカニカルパルプ)、KP(クラフトパルプ)、DIP(脱インキパルプ)等)が含有する樹脂状物質を総称するものであり、当初パルプスラリー中に分散していたものが、pH、温度、イオン強度等の変化によって凝集し粘着性の物質となって製紙工程における種々のトラブルの原因となる。例えば、このピッチが設備装置に付着し集積することにより、製品を汚染したり、あるいは穴あき等の欠陥を発生させる。このようなピッチの発生源は、大別すると、第1に、木材由来の樹脂酸、脂肪酸、アルコール、不ケン化物又はパルプ化工程で変質したもの、第2には、古紙パルプからの接着剤、インクビヒクル等、そして、第3には、製造時の内添薬品であるデンプン、合成紙力増強剤、サイズ剤等の未定着分の3つに分類することができる。
【0005】
上記のようなピッチ障害を防止し、又は軽減するために、従来から、ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジメチルアミン・エピクロルヒドリン縮合物等を含む種々のピッチコントロール剤が提案されている。例えば、特公昭45−25322号公報、特開昭55−84491号公報、特開昭55−80598号公報、特開昭63−264993号公報、特開平3−244698号公報、特開平4−352898号公報、特開平4−202299号公報、特開平4−300383号公報等には有機系や無機系のピッチコントロール剤が種々提案されているが、いずれも満足すべきピッチ障害の抑制効果を達成するには至っていない。
【0006】
更に、近年においては、上述したピッチ障害と共に、微生物に起因するスライム障害(スライムトラブル)も多く発生しており、スライムが製紙設備に付着すると、操業を妨げたり、製品を汚染したりする。このように、ピッチ障害とスライム障害が併発すると相乗的に障害を増大させて所謂デポジットトラブルを引き起こす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、パルプおよび紙の製造工程におけるピッチ障害を抑制することができるピッチコントロール剤およびこれを用いたピッチ障害の抑制方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、パルプおよび紙の製造工程における上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、少なくともポリオキシエチレン鎖を有するポリ低級アルキレンオキシドにポリ低級アルキレンイミンが付加した化合物、またはこの化合物と、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、および有機ホスホン酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の成分とを含む組成物が、従来のピッチコントロール剤に比べて、高いピッチ付着防止作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明にかかるピッチコントロール剤は、下記の(a)および(b)成分を含む水溶液からなることを特徴とするピッチコントロール剤である
(a) 少なくともポリオキシエチレン鎖を有するポリ低級アルキレンオキシド(但し、低級アルキレン基はエチレン基またはプロピレン基である。)にポリエチレンイミンが結合した化合物であり、この化合物中のポリオキシエチレン鎖部分の合計重量が該化合物の総重量の50重量%以上であり、さらに該化合物の数平均分子量が1,000〜100,000であるポリエーテル化合物誘導体。
(b) 非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ポリエチレンイミン誘導体を除くカチオン性ポリマー、および下記の一般式(I)で表される有機ホスホン酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の成分。
【化2】
Figure 0003673240
(式中、Aは水酸基置換したエチリデン基を示す。)
【0010】
本発明にかかるピッチ障害の抑制方法は、上記ピッチコントロール剤をパルプスラリーに添加するものである。また、本発明方法では、上記ピッチコントロール剤を抄紙機におけるプレスパートのロールの表面に適用してもよく、また、上記ピッチコントロール剤を抄紙機におけるプレスパートのフェルトの表面に適用してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明する。本発明にかかるピッチコントロール剤は、上記 (a)および(b)成分を含む水溶液からなるものである。(a)および(b)成分の配合比率は、(a)成分1〜99重量部に対して、(b)成分が99〜1重量部であればよい。
【0012】
本発明における(a)成分は、例えば、ポリ低級アルキレンオキシドにポリエチレンイミンを付加させることにより得られる。
【0013】
前記ポリ低級アルキレンオキシドは、具体的には、エチレンオキシドの単独重合体またはこれにプロピレンオキシドの二量体以上の重合体が付加したものである。
【0014】
(a)成分中のポリオキシエチレン鎖部分の合計重量は(a)成分の総重量の50重量%以上、好ましくは50重量%以上90重量%以下であるのがよい。また、(a)成分中のポリエチレンイミンの重量は(a)成分の総重量の10重量%以上50重量%以下であるのがよい。さらに、(a)成分中のポリオキシエチレン鎖以外のポリオキシプロピレン鎖部分の重量は(a)成分の総重量の40重量%未満であるのがよい。(a)成分の数平均分子量は1,000〜100,000であるのがよい。
【0016】
次に、前記(b)成分について説明する。本発明における前記非イオン性界面活性剤は、活性水素を有する化合物へのアルキレンオキシド付加物からなるのが好ましい。
【0017】
前記活性水素を有する化合物としては、脂肪族アルコール、アルキルフェノール、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等のような多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪族アミン等を例示することができる。上記化合物を構成する各脂肪酸は飽和および不飽和のいずれであってもよい。
【0018】
上記のような活性水素を有する化合物へのアルキレンオキシド付加物としては、例えば、脂肪族アルコールへのアルキレンオキシド付加物であるポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルフェノールへの付加物であるポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステルへの付加物であるポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルへの付加物であるポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステルへの付加物であるポリオキシアルキレンペンタエリスリトール脂肪酸エステル、脂肪酸への付加物であるポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、脂肪酸アミドへの付加物であるポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、脂肪族アミンへの付加物であるポリオキシアルキレン脂肪族アミン等を挙げることができる。
【0019】
また、前記カチオン性界面活性剤としては、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、アルキルトリメチルアンモニウムクロライドおよびアルキルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェートからなる群より選ばれた一種または二種以上の化合物であるのが好ましい。
【0020】
また、前記カチオン性ポリマーとしては、ビニルアミン単位を有するポリマー(例えばポリビニルアミン等)、水溶性のポリアミドアミン、ポリジアリルジメチルアンモニウムハロゲニド、ジアルキルアミン−エピハロヒドリン縮合物、カチオン性ポリアクリルアミド、ジシアンジアミド−ホルムアルデヒド縮合物およびジシアンジアミド−ポリアルキレンアミン縮合物からなる群より選ばれた一種または二種以上の化合物であるのが好ましい。
【0021】
さらに、前記有機ホスホン酸誘導体としては、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸等が挙げられる。
【0022】
本発明のピッチコントロール剤は、上 (a)および(b)成分を水に加えて溶解させることにより得ることができる。このとき、必要に応じて有機溶剤を添加してもよい。水に添加する(a)成分は、その濃度が0.1〜80重量%程度となるように添加するのがよい。また、水に添加する(a)および(b)成分は、その合計濃度が0.5〜95重量%程度となるように添加するのがよい。
【0023】
次に、本発明のピッチ障害抑制方法について説明する。パルプおよび紙の製造工程におけるピッチ障害を抑制するためにピッチコントロール剤を使用する際には、上記ピッチコントロール剤をそのまま用いてもよく、必要に応じてタルク、硫酸バンド等の他の成分を添加して用いてもよい。
【0024】
本発明のピッチコントロール剤を抄紙前のパルプスラリーに添加することによって、抄紙工程におけるピッチ障害を有効に抑制することができる。ピッチコントロール剤の添加量は、パルプスラリー中のピッチ量に応じて適宜設定すればよいが、通常、パルプ(固形分)100重量部に対して、ピッチコントロール剤中 (a)および(b)成分が0.01〜0.25重量部の範囲であるのがよい。パルプスラリー中にピッチコントロール剤を添加する場所は、特に限定されないが、例えば抄紙工程で使用されるミキシングチェスト、マシンチェスト、ファンポンプ等の各種設備中に添加することができる。
【0025】
また、本発明のピッチコントロール剤は、これを抄紙機におけるプレスパートのフェルト、ロール等の表面に注ぐことによっても、ピッチ障害を有効に抑制することができる。
【0026】
図1は、抄紙機におけるプレスパートのロール構成の一例であるトランスフォーマー型2ニップコンバインドプレスのロール構成を示す概略図である。図1に示すように、ワイヤパート(図示せず)からプレスパートに送られてきた湿紙7は、ピックアップロール1を経てピックアップフェルト9に重ねられ、No.1プレスロール2およびNo.1プレスストーンロール24で構成されるNo.1プレスと、No.2プレスロール3およびNo.2プレスストーンロール4で構成されるNo.2プレスにて搾水され、更に、No.3プレスロール5およびNo.3プレスストーンロール6で構成されるNo.3プレスにて搾水される。その間、ロール4からペーパーロール11の間がオープンドローとなる。符号8はNo.1プレスフェルトであり、符号10はNo.3プレスフェルトである。
【0027】
図2は、図1におけるロール4およびロール6、並びにその周辺を示す要部斜視図である。図2に示すように、ロールの表面に付着した微細物や滓を除去してロール表面を清浄に保つためのドクターブレード15がロール4に接するように配置されている。また、ロール4の表面にピッチコントロール剤を注ぐためのシャワーパイプ12が、ロール4およびドクターブレード15に近接して配置されている。ロール6には、ドクターブレード21,22がこのロール6に接するように配置されており、これらのドクターブレード21,22に近接してシャワーパイプ19および滴下装置20がそれぞれ配置されている。
【0028】
薬液タンク14には、本発明のピッチコントロール剤が入れられている。このピッチコントロール剤は、薬液タンク14から定量ポンプ17aおよび17bによりそれぞれ送液され、ドクターブレード15,21,22に注ぐ温水を送液するための配管25,26,27に圧入され、この温水とともにシャワーパイプ12、シャワーパイプ19および滴下装置20からドクターブレード15,21,22にそれぞれ吹き付けられる。吹き付けられたピッチコントロール剤は、ドクターブレード15,21,22によりロール4,6の表面全域に均一に引き伸ばされる。このピッチコントロール剤は、連続的に注いでもよく、断続的に注いでもよい。また、ピッチコントロール剤は、ドクターブレード15,21,22に吹き付ける以外に、ロール4,6の表面に直接吹き付けてもよい。これにより、ロール4,6の表面にピッチが堆積するのを防止することができる。
【0029】
上記ピッチコントロール剤は、ドクターブレード15,21,22またはロール4,6に吹き付ける時点におけ (a)成分および(b)成分の合計濃度が0.01〜1重量%になるように濃度調整される。また、ピッチコントロール剤の添加量は、装置の寸法、紙匹の駆動速度等に応じて適宜設定されるものであり、特に限定されないが、通常、1〜40cc/分・mの範囲であり、好ましくは5〜20cc/分・mの範囲であるのがよい。
【0030】
また、フェルト10には、シャワーパイプ18がこのフェルト10に近接して配置されている。薬液タンク13から定量ポンプ23により上記と同じピッチコントロール剤が送液され、シャワーパイプ18からフェルト10の全幅にわたって吹き付けられる。これにより、フェルト10表面へのピッチの堆積を防止することができる。
【0031】
なお、上記実施形態では、ピッチコントロール剤を抄紙機におけるプレスパートのロールの表面およびフェルトの表面に適用する手段としてシャワーパイプを用いた場合について説明したが、該適用手段としてはドクターブレードやロールにピッチコントロール剤を付着させることができるものであれば特に限定されない。
【0032】
また、本発明のピッチコントロール組成物は、ピッチ障害を抑制することができるだけでなく、スライム障害をも抑制することができる。
【0033】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
【0034】
実施例1
(ピッチ障害に対する抑制効果の確認)
下記配合組成のピッチコントロール剤を用いて、中芯原紙用パルプのピッチ障害に対する抑制効果を、J.TAPPI紙パルプ試験方法No.11のパルプピッチの金網付着量試験方法に従ってピッチテスターにてピッチの付着試験を行うことによって評価した。
【0035】
下記の配合組成に示す括弧内の数字は、括弧の直後のエチレンイミンまたはオキシアルキレンの繰り返し単位の数を示す。また、(a)成分中のポリオキシエチレン鎖部分の合計重量は、(a)成分の総重量の約76重量%に相当する。
<実施例1に用いたピッチコントロール剤の配合組成>
(a)成分:ポリ(14)エチレンイミンポリ(50)オキシエチレン(2)オキシプロピレン 20重量部
(b)成分:ポリ(8)オキシエチレンポリ(2)オキシプロピレントリデシルエーテル 2重量部
水 78重量部
【0036】
試験温度は50℃とし、硫酸バンドを用いて、パルプスラリーのPHを5.5または4.5に調節し、金網(ワイヤー)へのピッチ付着量およびピッチ除去率を求めた。ピッチコントロール剤の添加量は、パルプスラリー100重量部に対して、0(ブランク),0.01重量部,0.05重量部,0.10重量部とした。ピッチの除去率は下式により求めた。測定結果を表1に示す。
【数1】
Figure 0003673240
【0039】
比較例1
ピッチコントロール剤として下記配合組成のものを用いた他は、実施例1と同様にして、ピッチ障害に対する抑制効果を調べた。測定結果を表1に示す。
【0040】
<比較例1に用いたピッチコントロール剤の配合組成>
ポリジアリルジメチルアンモニウムクロリド 20重量部
水 80重量部
【0041】
比較例2
ピッチコントロール剤として下記配合組成のものを用いた他は、実施例1と同様にして、ピッチ障害に対する抑制効果を調べた。測定結果を表1に示す。
【0042】
<比較例2に用いたピッチコントロール剤の配合組成>
ジメチルアミン・エピクロルヒドリン縮合物 50重量部
水 50重量部
【0043】
【表1】
Figure 0003673240
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、パルプおよび紙の製造工程におけるピッチ障害を抑制することができるので、製品の汚染や穴あき等の不良品の発生が低減し、操業効率および最終製品の品質が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】抄紙機におけるプレスパートのロール構成の一例を示す概略図である。
【図2】図1におけるNo.2プレスストーンロール4およびNo.3プレスストーンロール6、並びにその周辺を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1・・・ピックアップロール、2・・・No.1プレスロール、3・・・No.2プレスロール、4・・・No.2プレスストーンロール、5・・・No.3プレスロール、6・・・No.3プレスストーンロール、7・・・湿紙、8・・・No.1プレスフェルト、9・・・ピックアップフェルト、10・・・No.3プレスフェルト、11・・・ペーパーロール、12・・・シャワーパイプ、13・・・フェルト洗浄剤タンク、14・・・薬液タンク、15,16・・・ドクターブレード、17a,17b・・・定量ポンプ、18,19・・・シャワーパイプ、20・・・滴下装置、21,22・・・ドクターブレード、23・・・定量ポンプ、24・・・No.1プレスストーンロール、25,26,27・・・配管

Claims (4)

  1. 下記の(a)および(b)成分を含む水溶液からなることを特徴とするピッチコントロール剤。
    (a) 少なくともポリオキシエチレン鎖を有するポリ低級アルキレンオキシド(但し、低級アルキレン基はエチレン基またはプロピレン基である。)にポリエチレンイミンが結合した化合物であり、この化合物中のポリオキシエチレン鎖部分の合計重量が該化合物の総重量の50重量%以上であり、さらに該化合物の数平均分子量が1,000〜100,000であるポリエーテル化合物誘導体。
    (b) 非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ポリエチレンイミン誘導体を除くカチオン性ポリマー、および下記の一般式(I)で表される有機ホスホン酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の成分。
    Figure 0003673240
    (式中、Aは水酸基置換したエチリデン基を示す。)
  2. 請求項1記載のピッチコントロール剤をパルプスラリーに添加することを特徴とするピッチ障害の抑制方法。
  3. 請求項1記載のピッチコントロール剤を抄紙機におけるプレスパートのロールの表面に適用することを特徴とするピッチ障害の抑制方法。
  4. 請求項1記載のピッチコントロール剤を抄紙機におけるプレスパートのフェルトの表面に適用することを特徴とするピッチ障害の抑制方法。
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