JP5096254B2 - 床付き布枠及び枠組足場 - Google Patents

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本発明は、建築現場等で枠組足場の作業床及び通路として使用される床付き布枠並びにこの床付き布枠を組み込んでなる枠組足場に関する。特に、階段部材を組み込んでなる枠組足場の作業床及び通路として使用される床付き布枠並びにこの床付き布枠を組み込んでなる枠組足場に関する。
建築現場等で用いられる枠組足場には、例えば、建枠に筋違(すじかい)や手摺枠を取り付けてなる「建枠式足場」と、支柱部材やブレース材(斜材ともいう。)や手摺部材等の足場構成部材を緊結して組み立ててなる「緊結式足場」がある。
「建枠式足場」は、通常、横桟と縦柱から構成されるH形状や鳥居形状の建枠を複数個組み立てることによって形成される。すなわち、建枠の複数個を、所定の間隔で建物等の構造物とは直角に立設し、隣接する建枠の縦柱の間に筋違や手摺枠を取り付け固定して複数個の建枠を自立させた後、さらに隣接する建枠の横桟の間に床付き布枠(布板ともいう。)を1枚又は2枚以上架け渡すことで、1単位の足場を形成する。次に、既に立設した建枠の上に、別途用意された建枠を立設し、同様にして筋違や手摺枠を隣接する建枠の間に取り付け固定した後、新たに立設した建枠の横桟の上に床付き布枠を1枚又は2枚以上架け渡すことによって一つ上の段の足場を形成する。これを順次繰り返すことによって、全体の枠組み足場を形成する。
この建枠として、H形状の建枠(以下、「H枠」という。)を用いて建枠式の枠組足場を形成する一例を図1に示す。(a)が正面図、(b)が右側面図である。
3個のH枠1を建物22とは直角に等間隔に並べ、隣接するH枠の間に、建物とは反対側に手摺枠10をロック金具6bに取り付けて、1段目のH枠1を自立させる。さらに、建物とは反対側に手摺枠10をロック金具7bに取り付け、そして建物側の手摺枠13をロック金具7aに取り付けて固定する。その後、1段目の隣接するH枠1の横桟3の間に床付き布枠11を架け渡して、1段目の足場を形成する。次に、既に立設した1段目のH枠1の縦柱2の上に、別途用意したH枠1の縦柱2の下部を載置し、固定ピン(図示せず)で固定することによって、2段目のH枠1を立設する。その後、1段目と同様にして、建物とは反対側に手摺枠10をロック金具6bと7bに取り付け、そして、建物側に手摺枠13をロック金具7aに取り付けて固定し、その後、2段目のH枠1の横桟3に床付き布枠11を架け渡して、2段目の足場を形成する。3段目の足場も、2段目の足場と同じ手順で組み立てる。すなわち、建物とは反対側に手摺枠10を取り付け、そして、建物側に手摺枠13を取り付けて固定し、その後、3段目のH枠1の横桟3に床付き布枠11を架け渡して、3段目の足場を形成する。このようにして、必要な段数になるまで枠組足場を形成する。
一方、「緊結式足場」は、「コマ」と呼ばれる取付部材が複数個設けられた支柱部材に、手摺部材、ブレース材、腕木部材等の足場構成部材をコマを介して取り付け、そして、コマにおいて楔等によってこれらの足場構成部材を緊結した後、床付き布枠を1枚又は2枚以上架け渡すことによって、組み立てられる。
図2に、緊結式足場の構造の一例を示す。(a)は緊結式足場の正面図、(b)は(a)において円で示されたコマの周辺の拡大図、そして、(c)は緊結式足場の右側面図である。
緊結式足場は、支柱14が建物側とその反対側に各3本が立設されている。各々の支柱14は、複数のコマ20を有する支柱部材16を縦に継ぎ足すことによって形成されている。建物側の隣接する支柱14の間には、コマ20を介してブレース材19が取り付けられ、また、建物とは反対側の隣接する支柱14の間には、コマ20を介して作業用手摺15が取り付けられ、コマ20において楔等で緊結される。さらに、建物側の支柱14と建物とは反対側の支柱14の間には、コマ20を介して腕木材21が取り付けられ、コマ20において楔等で緊結され、そして、隣接する腕木材21の間に、床付き布枠11を架け渡すことで、1段目の足場が形成される。なお、ブレース材19は建物とは反対側の支柱14の間に取り付ける場合もある。
2段目の足場は、1段目の足場と同様にして形成される。必要に応じて、1段目の足場の支柱14の上端に別途用意した支柱14を縦方向に継ぎ足した上で、ブレース材19、手摺部材15、腕木部材21をコマ20を介して取り付け緊結した後、床付き布枠11を架け渡すことによって、形成される。これを順次繰り返すことによって、複数段の緊結式足場が形成される。
このように、床付き布枠は、建枠式枠組足場と緊結式枠組足場とを問わず、すべての枠組足場に組み込まれており、作業床及び通路として用いられている。
床付き布枠は、長尺の主材の1本又は2本以上と、主材の長手方向の両端に取り付けられる掴み金具と断面コの字形の梁材から構成されている。主材は水平面の床材部とその両側面を折り曲げてなる布材部とからなる。長尺の主材の両端部に断面コの字形の梁材が取り付けられ、そして、長尺の主材の両端部の四隅に掴み金具がリベット等で固定されて取り付けられる。なお、床付き布枠上を歩行する際に作業員が滑るのを防止するために、床材部の上面にはエンボス加工が施されることがある。また、床材部が幅方向に撓るのを防止するため、床材部の中央部の下側に桟木が設けられることがある。
上述のとおり、1枚の床付き布枠に組み込まれる主材は、1枚だけでなく、2枚の場合もあるが、1枚の床付き布枠に組み込まれる主材が1枚の場合と2枚の場合では、次のとおり、断面コの字形の梁材および掴み金具の取り付け方が異なる。
1枚の床付き布枠に組み込まれる主材が1枚の場合には、断面コの字形の梁材は1枚の長尺の主材の両端部それぞれ1個嵌合されて取り付けられ、そして、掴み金具は1枚の長尺の主材の両端部の四隅にリベット等で固定されて取り付けられる。
これに対して、1枚の床付き布枠に組み込まれる主材が2枚の場合には、2枚の主材を水平方向に平行に配設した後の2枚を合わせた長尺の主材の両端部それぞれ1個嵌合されて取り付けられる。そして、掴み金具は、2本の主材を水平方向に平行に配設した後の2枚を合わせた長尺の主材の両端部の四隅にリベット等で固定されて取り付けられる。
すなわち、梁材の個数は、1枚の床付き布枠に組み込まれる主材が1枚の場合も2枚の場合も、1枚の床付き布枠には合計2個が取り付けられることになる。また、掴み金具の個数は、1枚の床付き布枠に組み込まれる主材が1枚の場合も2枚の場合も、1枚の床付き布枠には合計4個が取り付けられることになる。
図3は、従来技術に係る床付き布枠の一例であり、(a)は組立図、(b)は完成図を、それぞれ示す。
この床付き布枠には、2枚の主材が組み込まれている。床付き布枠の主材30は、上面に長尺の床材部31とその両側面に一体化されて形成される長尺の布材部32a、32bからなり、さらに、両側面の下面の内側には長尺のリップ33が長尺の布材部32a、32bと一体化されて設けられている。
このような主材30の2本が、少し間隔を開けて、水平方向に平行に配設され、2本の主材30の床材部31の両端部に断面コの字形の梁材40が嵌合して取り付けられ、溶接等で接合される。すなわち、断面コの字形の梁材40は、上側フランジ41と下側フランジ42と、両フランジを連結するウエブ43から構成されており、2本の主材30の床材部31の両端部は、上側フランジ41と下側フランジ42の間に嵌め込まれることになる。
また、外側に位置する2つの布材部32aの両端近傍には、掴み金具50をリベット等で固定するための穴34が、各々2個穿たれている。そして、外側に位置する布材部32aの両端部の内側には、断面コの字形の梁材40の両端部との隙間に、掴み金具50が挿入され、リベット35で固定される。
図4は、図3に示す従来技術に係る床付き布枠の端部の拡大図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、そして、(c)はA−A面における断面図(側面図)を、それぞれ示す。
この床付き布枠の主材は、その剛性を高めるために、床材部31の中央付近と両縁部近傍に、長尺方向に溝36が成型され、そして、布材部32a、32bと一体化されて設けられているリップ33の縁部は内側に屈曲した形に成型され、屈曲部37を形成している。
上述したとおり、2本の主材は、少し間隔を開けて、水平方向に平行に配設され、その両端部に断面コの字形の梁材40が嵌合され、そして、主材の床材部31の上面の端部と梁材の上側フランジ41の間、及び、主材のリップ33の下面の端部と梁材の下側フランジ42の間が、それぞれ、溶接W及びWによって接合される。溶接W及びWは、線溶接でもよいし、間隔を開けた点溶接でもよい。次いで、外側に位置する布材部32aの両端部の内側には、断面コの字形の梁材40の両端部との隙間に掴み金具50が挿入され、外側に位置する布材部32aのリベット穴34と掴み金具のリベット穴51とが位置合わせされた後、リベット35で掴み金具50が固定される。さらに、外側に位置する布材部32aの端部と掴み金具50の外側面の間が、溶接Wによって接合される。溶接Wは、線溶接でもよいし、間隔を開けた点溶接でもよい。
なお、掴み金具50は湾曲した開口部53を有しており、足場を構成する建枠の横桟又は腕木材の上にその湾曲した開口部53の内側を引っかけることで、床付き布枠を隣接する建枠の横桟又は腕木材の間に取り付けるためのものである。ここでは、掴み金具50は落下錠52を有しており、落下錠52を建枠の横桟又は腕木材の下側に突出させることによって掴み金具50が誤って建枠の横桟又は腕木材から外れないようにすることができる。
次に、このようにして形成された床付き布枠は、前述したとおり、枠組足場の作業床および通路として使用されるのであるが、建枠式足場の場合には隣接する横桟3の間に、そして、緊結式足場の場合には、隣接する腕木材21の間に架け渡される。このとき、枠組足場の作業床および通路の幅、即ち、建枠の横桟の長さ又は腕木材の長さに応じて、床付き布枠を1枚又は2枚以上並べて架け渡すことによって、作業床又は通路が形成される。
なお、床付き布枠の幅は通常、240mm幅と500mm幅の2種類が用いられ、それぞれ、小アンチ(小布板ともいう。)及び大アンチ(大布板ともいう。)と呼称される。
図5に、従来技術に係る床付き布枠の2例を示す。(a)が小アンチ25であり、(b)が大アンチ26である。いずれも平面図である。(a)の小アンチ25は240mm幅の主材30の1枚のみで240mm幅の床付き布枠としたものであり、(b)の大アンチ26は240mm幅の主材30を2枚並べて合わせて500mm幅の床付き布枠としたものであることが示されている。なお、これらの例では、床付き布枠上を歩行する際に作業員が滑るのを防止するために、床材部31の上面にはエンボス加工71が施されている。また、主材30が幅方向に撓るのを防止するため、主材30の中央部の下側に桟木70が設けられている。
そして、建枠の横桟の長さと腕木材の長さは、インチサイズとメーターサイズがあるが、インチサイズを例として挙げると、通常、610mm、914mm及び1219mmの3種類のものが揃えられている。
したがって、通常、床付き布枠を枠組足場の作業床および通路として設置する場合、610mm幅を形成するには大アンチ(500mm幅)を1枚用いて架け渡すことになり、914mm幅を形成するには大アンチ(500mm幅)1枚と小アンチ(240mm幅)1枚を並べて架け渡すことになり、そして、1219mm幅を形成するには大アンチ(500mm幅)を2枚並べて架け渡すことになる。
図6に、従来技術に係る床付き布枠11を隣接する建枠の横桟3の間に架け渡して作業床および通路として設置したときの3例を示す。 (a)が610mm幅の設置例、(b)が914mm幅の設置例、そして、(c)が1219mm幅の設置例である。いずれも、床付き布枠11を隣接する建枠の横桟3の間に架け渡して設置したときの横桟3の近傍の拡大図(平面図)である。(a)の610mm幅は大アンチ26(500mm幅)1枚から、(b)の914mm幅は大アンチ26(500mm幅)1枚と小アンチ25(240mm幅)1枚から、そして、(c)の1219mm幅は大アンチ26(500mm幅)2枚から、それぞれ、形成されていることが示されている。なお、これらの例では、床付き布枠上を歩行する際に作業員が滑るのを防止するために、床材部の上面にはエンボス加工71が施されている。
しかしながら、床付き布枠の両端部の掴み金具を建枠の横桟又は腕木材に取り付けることによって、隣接する建枠の横桟又は腕木材の間に床付き布枠を架け渡すと、床付き布枠の両側及び両端には隙間が生じることになる。このような隙間があると、作業員が枠組み足場を組立若しくは解体する作業中に又は枠組み足場内を移動中に枠組み足場の隙間から工具や建築資材等が落下したりするおそれがある。
このため、床付き布枠の両側の隙間については、通常、床付き布枠の道路側には、あるいはさらに建物側に、巾木(図示せず)を設置することによって、その隙間を塞ぐことがなされている。
次に、床付き布枠の両端の隙間について説明する。床付き布枠の両端の隙間は、建枠の横桟又は腕木材を介して隣接する床付き布枠の間に形成される。
図7は、隣接する建枠の横桟3に従来技術に係る床付き布枠11を架け渡す際に床付き布枠の両端に生じる隙間72を示す一例(平面図)である。ここでは、床付き布枠の梁材40と横桟3との間に25mmの隙間72が生じている。したがって、枠組み足場の隙間から工具や建築資材等が落下するおそれがある。
このため、床付き布枠の両端の隙間を少なくすることが、提案されている。特許文献1には、掴み金具は主材の布材部の両端に取り付けられたままであるが、床付き布枠の両端部の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた形状とすることによって、この隙間を少なくする手法が開示されている。
図8に、特許文献1に示された床付き布枠の一例(平面図)を示す。床付き布枠11の両端部の梁材40の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させて突出部44が形成され、そして、掴み金具50は主材の布材部32a、32bの両端に取り付けられている。掴み金具50は建枠の横桟3又は腕木材21を確実に掴んでいるので、床付き布枠11は隣接する建枠の横桟3又は腕木材21の間に架設することができる上に、床付き布枠の両端の隙間72はほとんどなくなっている。
図9に、床付き布枠の両端部の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させたときの具体的な断面形状の一例を示す。
この床付き布枠は、床材部31の端面に上側フランジ41と下側フランジ42とウェブ43から形成される梁材40を嵌合させて取り付けたものであるが、上側フランジ41は梁材の幅方向の外側に延長する形で突出している。
他方、枠組足場においては、作業員が枠組み足場を組立若しくは解体する作業をするために又は枠組み足場内を上下に移動するために、上下の足場の間に階段を枠組足場に組み込む必要がある。この場合、上段の足場における床付き布枠の1枚又は平行する2枚を取り外して、上下の足場を構成する建枠の横桟又は腕木材の間に、両端部に掴み金具が取り付けられた階段部材を斜めに架け渡すことによって、枠組足場に階段を組み入れることができる。階段部材を枠組足場に組み込んでなる枠組足場は、たとえば特許文献2に開示されている。
特開2001−311304号公報 特開平11−36572号公報
上述したように、床付き布枠の両側の隙間については、通常、床付き布枠の道路側に、あるいはさらに建物側に、巾木(図示せず)を設置することによって、その隙間を塞ぐことができる。
そして、床付き布枠の両端の隙間については、床付き布枠の両端部の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた形状とすることによって、この隙間を少なくする手法が上記の特許文献1に開示されている。この手法によれば、図8にみるごとく、床付き布枠の両端の隙間がほとんどなくなる。
ところで、上述のとおり、階段部材を枠組足場に組み込む場合には、上段の足場における床付き布枠の1枚又は平行する2枚を取り外して、上下の足場を構成する建枠の横桟又は腕木材の間に、両端部に掴み金具が取り付けられた階段部材を斜めに架け渡すことによって、枠組足場に階段部材を組み入れることになるが、このとき、掴み金具の先端が床付き布枠の端面を回避できてはじめて階段部材を組み入れることができる。また、階段部材を枠組足場から取り外す場合には、掴み金具に付属する落下錠を解除しながら、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることになるが、このとき、掴み金具の先端が床付き布枠の端面を回避できてはじめて階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができる。
したがって、図7に示すような、床付き布枠の梁材40と横桟3との間に25mmの隙間72のある床付き布枠が組み込まれている枠組足場の横桟3の間に、掴み金具が取り付けられた階段部材を斜めに架け渡すことに困難はなく、このような床付き布枠が組み込まれている枠組足場に階段部材を組み入れたり取り外すことに何ら問題はない。
しかしながら、図8に示すような、床付き布枠の両端部の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた形状の床付き布枠を用いた場合、上下の足場を構成する建枠の横桟又は腕木材の間に階段部材を斜めに架け渡そうとすると、階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が床付き布枠の端部にぶつかるために、建枠の横桟又は腕木材を掴むことができない事態が発生する。また、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げようとすると、掴み金具の先端が床付き布枠の端面を回避できないために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができない事態が発生する。
以下に、枠組足場への階段部材の組み込みと取り外しの際に、床付き布枠の両端部の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた形状にしたときの問題点を説明する。
図10に、床付き布枠の梁材と横桟との間に隙間のある床付き布枠が組み込まれている枠組足場に階段部材を組み込んだときの2例(平面図)を示す。作業床および通路の幅は914mm幅であり、したがって、床付き布枠11は、大アンチ26(500mm幅)と小アンチ25(240mm幅)の各1枚が水平方向に平行に並べられて、隣接する建枠の横桟3の間に架け渡されている。そして、この場合、図10(a)及び(b)に示すとおり、階段部材75は道路側と建物側のいずれにも組み込むことができる。ここでは、階段部材75の左上端部の掴み金具50は上段の足場の横桟3を掴んでいるのに対して、階段部材75の右下端部の掴み金具50は下段の足場の横桟(図示せず)を掴んでいる。
図11に、枠組足場に組み込むことができる階段部材の一例を示す。(a)が正面図、(b)が右側面図、そして、(c)が(a)の円で示した部分の拡大図である。
この階段部材は、一対の桁材80と、桁材の間に設けられたステップ81と、桁材80の左上端部に設けられた一対の掴み金具50と、桁材80の右下端部に設けられた一対の掴み金具50を有しており、左上端部の掴み金具50を上段の建枠の横桟に掴ませ、そして、右下端部の掴み金具50を下段の建枠の横桟に掴ませることができるようになっている。
なお、階段部材を構成する桁材80の両端に取り付けられる掴み金具50は、桁材80の両端部にリベットで接合されており、床付き布枠に用いる掴み金具と同じものを用いることができる。この掴み金具50は、湾曲した開口部53を有しており、建枠の横桟又は腕木材の上にその湾曲した開口部53の内側を引っかけることで、階段部材を上下段の横桟又は腕木材の間に斜めに取り付けることができる。ここでは、掴み金具50は落下錠52を有しており、落下錠52を建枠の横桟又は腕木材の下側に突出させることによって掴み金具50が誤って建枠の横桟又は腕木材から外れないようにすることができる。
図12は、床付き布枠の梁材と横桟との間に隙間のある床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、この階段部材を組み込んだときの階段部材の両端部の掴み金具の状態を示す正面図である。
この階段部材は、その左上端部においてその掴み金具50aを上段の足場の建枠の横桟3aに掴ませ、そして、右下端部においてその掴み金具50bを下段の建枠の横桟3dに掴ませている。上段の足場では作業員が階段を上下できるように階段部材の直上には床付き布枠は設置されないのに対して、下段の足場では転落防止のため階段部材の直下に床付き布枠11dが設置される。
したがって、階段部材の左上端部が架け渡される横桟3aには、階段部材の掴み金具50aに加えて、上段の足場の床付き布枠11aの右端部に取り付けられる掴み金具50cを掴ませることになる。また、階段部材の右下端部が架け渡される横桟3dには、階段部材の掴み金具50bに加えて、下段の足場の床付き布枠11dの右端部に取り付けられる掴み金具50fと、下段の足場の床付き布枠11eの左端部に取り付けられる掴み金具50gを掴ませることになる。なお、階段部材の端部が架け渡されない上段の足場の横桟3bには、上段の足場の床付き布枠11bの左端部に取り付けられる掴み金具50cを掴ませることになる。また、階段部材の端部が架け渡されない下段の足場の横桟3cには、下段の足場の床付き布枠11cの右端部に取り付けられる掴み金具50dと、下段の足場の床付き布枠11dの左端部に取り付けられる掴み金具50eを、掴ませることになる。
図13は、図12のA−A矢視図(平面図)であってこの階段部材を組み込んだときの上部足場の横桟近傍の掴み金具および隙間の状態を示す。
床付き布枠11aは、大アンチ26(500mm幅)の1枚が2個の掴み金具50bによって建枠の横桟3aに架け渡されている。さらに、この横桟3aには階段部材が2個の掴み金具50aによって建枠の横桟3aに架け渡されている。
ここでは、床付き布枠の梁材と横桟との間には、20mm以上の隙間が開いているので、床付き布枠が組み込まれている枠組足場の横桟3の間に、掴み金具が取り付けられた階段部材を斜めに架け渡すことに困難はなく、このような床付き布枠が組み込まれている枠組足場に階段部材を組み入れたり取り外すことに何ら問題はない。
図14は、図12の円Bで示される部分の一部拡大図であり、この階段部材を組み込んだときの階段部材の右下端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。(a)がこの階段部材を組み込んだときの状態、そして、(b)がこの階段部材を取り外すときの状態を示す。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
この階段部材の右下端部が架け渡される下段の足場の建枠の横桟3dには、階段部材の掴み金具50bに加えて、下段の足場の床付き布枠11dの右端部に取り付けられる掴み金具50f(図示せず)と、下段の足場の床付き布枠11eの左端部に取り付けられる掴み金具50g(図示せず)が掴んでいる。図14(a)にみるごとく、階段部材の掴み金具50bは横桟3dに対して斜めに掴むが、下段の足場の床付き布枠11dの右端面と横桟3dの間は十分な隙間が空いているので、階段部材の掴み金具50bと下段の足場の床付き布枠11dとは干渉することはなく、したがって、階段部材と下段の足場の床付き布枠11dの両方を設置することができる。
次に、このように上下の足場を構成する建枠の横桟の間に斜めに架け渡されている階段部材を取り外すためには、まず掴み金具50bに付属する落下錠52を解除しながら、階段部材の全体を斜め上に持ち上げる。このとき、図14(b)にみるごとく、掴み金具50bを横桟3dから完全に外すためには、掴み金具50bを20mm以上右方向に移動させる必要があるが、ここでは床付き布枠の端面と横桟3aとの間に20mm以上の隙間があるから、掴み金具の先端は床付き布枠の端面を回避でき、したがって、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができる。
このように、床付き布枠の梁材と横桟との間には、20mm以上の隙間が開いているので、床付き布枠が組み込まれている枠組足場の横桟の間に、掴み金具が取り付けられた階段部材を斜めに架け渡すことに困難はなく、このような床付き布枠が組み込まれている枠組足場に階段部材を組み入れたり取り外したりすることに何ら問題はない。
しかしながら、20mm以上の隙間が開いているので、枠組み足場の隙間から工具や建築資材等が落下したりするおそれがある。枠組み足場の隙間から工具や建築資材等が落下することを防止するために、図9のように、床付き布枠の両端部の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた形状とすることによって、この隙間をなくそうとすると、階段部材の両端部の近傍において、次に示すような問題が出てくる。
図15は、床付き布枠の端面の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた形状としたときの階段部材の右下端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。(a)がこの階段部材を組み込んだときの状態、そして、(b)がこの階段部材を取り外すときの状態を示す。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
上下の足場を構成する建枠の横桟又は腕木材の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れようとすると、図15(a)の楕円で示すように、階段部材の右下端部に取り付けられた掴み金具50が下段の足場の床付き布枠の梁材の上側フランジ41の突出部44にぶつかるために、建枠の横桟3を掴むことができない。また、図15(b)の楕円で示すように、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げようとすると、階段部材の右下端部に取り付けられた掴み金具50の先端が下段の足場の床付き布枠の梁材の上側フランジ41の突出部44を回避できないために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができない。
図16は、床付き布枠の端面の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた形状としたときの階段部材の左上端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。
上下の足場を構成する建枠の横桟又は腕木材の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れようとすると、図16の楕円で示すように、階段部材の左上端部に取り付けられた掴み金具50が上段の足場の床付き布枠の梁材の上側フランジ41の突出部44にぶつかるために、建枠の横桟3を掴むことができない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、床付き布枠の両端の隙間を少なくできるとともに、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる床付き布枠及びこの床付き布枠を組み込んでなる枠組足場を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を解決するために、種々の検討を重ねた結果、次の(a)〜(g)の知見を得た。
(a) 床付き布枠の両端部の掴み金具を建枠の横桟又は腕木材に取り付けることによって建枠の横桟又は腕木材の間に床付き布枠を架け渡したときに、床付き布枠の端部と横桟又は腕木材との間に隙間が生じると、枠組み足場の隙間から工具や建築資材等が落下したりするおそれがある。ただし、5〜10mm程度の隙間にするだけで、工具や建築資材等が落下するおそれは小さくなる。
(b) 床付き布枠の両端部の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させることによって、床付き布枠の端部と横桟又は腕木材との間の隙間を少なくした床付き布枠を用いた場合、上下の足場を構成する建枠の横桟又は腕木材の間に階段部材を斜めに架け渡そうとすると、階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が床付き布枠の端部にぶつかるために、建枠の横桟又は腕木材を掴むことができない。また、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げようとすると、掴み金具の先端が床付き布枠の端面を回避できないために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができない。このことは、図15及び図16に示したとおりである。
(c) ところが、図15及び図16をよくみてみると、階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が床付き布枠の端部にぶつかるのは、床付き布枠の両端部の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させているためであることが分かる。したがって、上側フランジを突出させるのではなく、下側フランジを突出させることによって、階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が床付き布枠の端部にぶつかることを回避することができることに思い至った。上側フランジと下側フランジとウェブから形成される梁材の断面の具体的な形状としては、たとえば、下側フランジを梁材の幅方向の外側面に延長する形で突出させることによって形成される倒立h形状とすればよい。
図17は、本発明の一例をなすものであって、床付き布枠の端面の梁材の下側フランジ42を主材の長手方向の外側に延長する形で突出部45を形成して倒立h形状としたときの階段部材の右下端部の掴み金具50との干渉の状態を示す正面図である。(a)がこの階段部材を組み込んだときの状態、そして、(b)がこの階段部材を取り外すときの状態を示す。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
このように、床付き布枠の端面の梁材の下側フランジ42を主材の長手方向の外側に延長する形で突出部45を形成すると、図17(a)にみるごとく、上下の足場を構成する建枠の横桟3の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れる場合に、階段部材の右下端部に取り付けられた掴み金具50が下段の足場の床付き布枠の梁材の下側フランジ42の突出部45にぶつかることがないため、建枠の横桟3を掴むことができることが分かる。
また、図17(b)にみるごとく、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げる場合に、階段部材の右下端部に取り付けられた掴み金具50の先端は下段の足場の床付き布枠の梁材の下側フランジ42の突出部45を回避できるために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができることが分かる。
図18は、本発明の一例をなすものであって、床付き布枠の端面の梁材の下側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた倒立h形状としたときの階段部材の左上端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
このように、床付き布枠の端面の梁材の下側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出部45を形成すると、上下の足場を構成する建枠の横桟3の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れる場合に、階段部材の左上端部に取り付けられた掴み金具50が上段の足場の床付き布枠の梁材の下側フランジ42の突出部45にぶつかることがないため、建枠の横桟50を掴むことができることが分かる。
(d) あるいは、床付き布枠の両端部の梁材の下側フランジを突出させるまでに至らなくても、下側フランジ幅が上側フランジ幅よりも大きければ、階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が床付き布枠の端部にぶつかることを回避できるとともに、床付き布枠の端部と横桟又は腕木材との間の隙間を少なくすることができることに思い至った。
このような梁材の断面の具体的な形状としては、上側フランジと下側フランジとウェブから形成される梁材のうち、ウェブの全部又は一部を傾斜させることによって形成される台形状又は変形台形状としてもよい。
(e) 上側フランジと下側フランジとウェブから形成される梁材の断面の形状はコの字状のままにして、代わりにコの字状の梁材の幅方向の外側面の下部に、梁材と平行に突出部材を接合してもよい。突出部材は水平に設置された平板としてもよく、また、斜めに設置された平板としてもよい。あるいは、突出部材は断面が、L型形状、三角形状、台形状又は変形台形状のものであってもよい。突出部材の梁材の幅方向の外側面への接合は、線溶接や点溶接等で溶接することによって行うことができるし、ボルトナットやリベット等で固定することによって行うこともできる。必要に応じて、リブ等で補強をすることもできる。
(f) このような床付き布枠を用いれば、床付き布枠の両端の隙間を少なくできるとともに、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる。
(g) なお、床付き布枠の長尺の主材の中央部の下側に桟木を設けると、主材が幅方向に撓るのを防止することができる。また、床材部の上面にエンボス加工を施すと、床付き布枠上を歩行する際に作業員が滑るのを防止することができる。
本発明は、このような知見に基づいて完成したものであって、次の(1)〜(10)の床付き布枠及び(11)〜(12)の枠組足場を要旨とする。以下、(1)〜(12)を総称して、本発明ということもある。
(1) 長尺の主材又は水平方向に平行に配設された複数枚の長尺の主材と、その両端部に取り付けられる2枚の梁材と、その両端部の四隅に固定される4個の掴み金具からなる床付き布枠であって、上側フランジと下側フランジとウェブから形成される梁材の断面は、下側フランジ幅が上側フランジ幅よりも梁材の幅方向のその外側面に大きいことを特徴とする床付き布枠。
(2) 梁材の断面は、下側フランジを梁材の幅方向の外側面に延長する形で突出させることによって形成される倒立h形状であることを特徴とする、上記(1)の床付き布枠。
(3) 梁材の断面は、ウェブの全部又は一部を傾斜させることによって形成される台形状又は変形台形状であることを特徴とする、上記(1)の床付き布枠。
(4) 長尺の主材又は水平方向に平行に配設された複数枚の長尺の主材と、その両端部に取り付けられる2枚の梁材と、その両端部の四隅に固定される4個の掴み金具からなる床付き布枠であって、上側フランジと下側フランジとウェブから形成される梁材の幅方向の外側面の下部に、梁材と平行に突出部材を接合することを特徴とする床付き布枠。
(5) 突出部材は水平に設置された平板であることを特徴とする、上記(4)の床付き布枠。
(6) 突出部材は斜めに設置された平板であることを特徴とする、上記(4)の床付き布枠。
(7) 突出部材は、断面がL型形状であることを特徴とする、上記(4)の床付き布枠。
(8) 突出部材は、断面が三角形状であることを特徴とする、上記(4)の床付き布枠。
(9) 突出部材は、断面が台形状又は変形台形状であることを特徴とする、上記(4)の床付き布枠。
(10) 長尺の主材の中央部の下側に桟木が設けられていることを特徴とする、上記(1)〜(9)のいずれかの床付き布枠。
(11) 上記(1)〜(10)のいずれかの床付き布枠が組み込まれていることを特徴とする枠組足場。
(12) 上記(11)の枠組足場であって、階段部材が組み込まれていることを特徴とする枠組足場。
本発明によれば、床付き布枠の両端の隙間を少なくできるとともに、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる床付き布枠及びこの床付き布枠を組み込んでなる枠組足場を提供することとができる。
本発明に係る床付き布枠及びこの床付き布枠を組み込んでなる枠組足場を、以下に、図面を用いて説明する。なお、本発明は次の実施例に限定されるものではない。
図19は、本発明に係る床付き布枠の一例の端部を示したものであり、建枠の横桟に架け渡したときの隙間の状態を示す。(a)は平面図、(b)は(a)のG−G矢視方向の拡大側面図、(c)は(a)のH−H矢視方向の拡大断面図(側面図)である。
この床付き布枠は、長尺の主材30の2枚を水平方向に平行に2枚配設し、床材部31の端面に上側フランジ41と下側フランジ42とウェブ43から形成される梁材40が嵌合されて取り付けられたものであり、大アンチ(500mm幅)の類である。ただし、床付き布枠の端面の梁材の下側フランジ42を主材の長手方向の外側に延長する形で突出部45を形成することによって、梁材40は図19(b)及び(c)に見るごとく、断面が倒立h形状を有している。この結果、床付き布枠の梁材の下側フランジ42の突出部45と横桟3の間の隙間72は、非常に狭く、5mmとなっている。そして、掴み金具50は主材の布材部32a、32bの両端に取り付けられている。ここでは、床材部31の上面にはエンボス加工が施されていて、床付き布枠上を歩行する際に作業員が滑るのを防止しているが、その必要がない場合にはエンボス加工を施さなくてもよい。なお、床材部31が幅方向に撓るのを防止するため、床材部31の長手方向の中央部の下側に桟木を設けてもよい。
図20は、図19に示される床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、階段部材を組み込んだときの階段部材の両端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。ここでは、それぞれ、階段部材の左上端部及び右下端部のみを示す。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
床付き布枠の端面の梁材の下側フランジ42を主材の長手方向の外側に延長する形で突出部45を形成すると、上下の足場を構成する建枠の横桟3の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れる場合に、階段部材の左上端部に取り付けられた掴み金具50が上段の足場の床付き布枠の梁材の下側フランジ42の突出部45にぶつかることがないため、建枠の横桟3を掴むことができる。また、階段部材の右下端部に取り付けられた掴み金具50が下段の足場の床付き布枠の梁材の下側フランジ42の突出部45にぶつかることがないため、建枠の横桟3を掴むことができる。
図21は、図19に示される床付き布枠と階段部材が組み込まれている枠組足場から、階段部材を取り外すときの階段部材の両端部の掴み金具と隙間の状態を示す正面図である。ここでは、それぞれ、階段部材の左上端部及び右下端部のみを示す。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
床付き布枠の端面の梁材の下側フランジ42を主材の長手方向の外側に延長する形で突出部45を形成すると、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げる場合に、階段部材の右下端部に取り付けられた掴み金具50の先端は下段の足場の床付き布枠の梁材の下側フランジ42の突出部45を回避できるために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができる。
このように、図19に示す床付き布枠を用いると、床付き布枠の両端の隙間を狭くできるので、この隙間72から工具や建築資材等が落下するおそれは小さい。また、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる。
図22は、本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものであり、建枠の横桟に架け渡したときの隙間の状態を示す。(a)は平面図、(b)は(a)のG−G矢視方向の拡大側面図、(c)は(a)のH−H矢視方向の拡大断面図(側面図)である。
この床付き布枠は、大アンチ(500mm幅)の類であり、長尺の主材30の2枚を水平方向に平行に2枚配設し、床材部31の端面に上側フランジ41と下側フランジ42とウェブ43から形成される断面コの字形状の梁材40が嵌合されて取り付けられた上に、さらに梁材40の幅方向の外側に梁材と平行に、断面が三角形状の突出部材60を線溶接により接合したものである。この結果、床付き布枠の梁材の下側フランジ42の突出部45と横桟3の間の隙間72は、非常に狭く、約10mmとなっている。そして、掴み金具50は主材の布材部32a、32bの両端に取り付けられている。なお、ここでは、突出部材60は梁材の外側に線溶接によって接合されているが、溶接に代えて、ボルトナットやリベット等で接合してもよい。また、床材部31の上面にはエンボス加工が施されていて、床付き布枠上を歩行する際に作業員が滑るのを防止しているが、その必要がない場合にはエンボス加工を施さなくてもよい。なお、床材部31が幅方向に撓るのを防止するため、床材部31の長手方向の中央部の下側に桟木を設けてもよい。
図23は、図22に示される床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、階段部材を組み込んだときの階段部材の両端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。ここでは、それぞれ、階段部材の左上端部及び右下端部のみを示す。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
床付き布枠の端面の断面コの字形状の梁材40の幅方向の外側に梁材と平行に、断面が三角形状の突出部材60を線溶接により接合すると、上下の足場を構成する建枠の横桟3の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れる場合に、階段部材の左上端部に取り付けられた掴み金具50が上段の足場の床付き布枠の梁材の外側に設けられた断面が三角形状の突出部材60にぶつかることがないため、建枠の横桟3を掴むことができる。また、階段部材の右下端部に取り付けられた掴み金具50が下段の足場の床付き布枠の梁材の外側に設けられた断面が三角形状の突出部材60にぶつかることがないため、建枠の横桟3を掴むことができる。
図24は、図22に示される床付き布枠と階段部材が組み込まれている枠組足場から、階段部材を取り外すときの階段部材の両端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。ここでは、それぞれ、階段部材の左上端部及び右下端部のみを示す。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
床付き布枠の端面の梁材の断面コの字形状の梁材40の幅方向の外側に梁材と平行に、断面が三角形状の突出部材60を線溶接により接合すると、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げる場合に、階段部材の右下端部に取り付けられた掴み金具50の先端は下段の足場の床付き布枠の梁材の外側に設けられた断面が三角形状の突出部材60を回避できるために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができる。
このように、図21に示す床付き布枠を用いると、床付き布枠の両端の隙間を狭くできるので、この隙間から工具や建築資材等が落下するおそれは小さい。また、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる。
図25は、本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものであり、この床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、階段部材を右上から左下にかけて斜めに組み込んだときの階段部材の左下端部の掴み金具とその左方の床付き布枠との干渉の状態を示す正面図である。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
この床付き布枠は、その端面の梁材のウェブ43の一部を傾斜させて梁材の断面を変形台形状にしたものであり、床付き布枠の端面の梁材と建枠の横桟3との間の隙間を狭くできる。そして、上下の足場を構成する建枠の横桟3の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れる場合に、階段部材の左下端部に取り付けられた掴み金具50が下段の足場の床付き布枠の梁材の変形台形状の断面にぶつかることがないため、建枠の横桟3を掴むことができる。また、図示しなかったが、階段部材の右上端部に取り付けられた掴み金具50が上段の足場の床付き布枠の梁材の変形台形状の断面にぶつかることもないから、建枠の横桟3を掴むことができる。さらに、図示しなかったが、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げる場合に、階段部材の左下端部に取り付けられた掴み金具50の先端は下段の足場の床付き布枠の梁材の変形台形状の断面を回避できるために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができる。
このように、図25に示す床付き布枠を用いると、床付き布枠の両端の隙間を狭くできるので、この隙間から工具や建築資材等が落下するおそれは小さい。また、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる。
図26は、本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものであり、この床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、階段部材を右上から左下にかけて斜めに組み込んだときの階段部材の左下端部の掴み金具とその左方の床付き布枠との干渉の状態を示す正面図である。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
この床付き布枠は、その端面の梁材のウェブ43を傾斜させて梁材の断面を台形状にしたものであり、床付き布枠の端面の梁材と建枠の横桟3との間の隙間を狭くできる。そして、上下の足場を構成する建枠の横桟3の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れる場合に、階段部材の左下端部に取り付けられた掴み金具50が下段の足場の床付き布枠の梁材の台形状の断面にぶつかることがないため、建枠の横桟3を掴むことができる。また、図示しなかったが、階段部材の右上端部に取り付けられた掴み金具50が上段の足場の床付き布枠の梁材の台形状の断面にぶつかることもないから、建枠の横桟3を掴むことができる。さらに、図示しなかったが、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げる場合に、階段部材の左下端部に取り付けられた掴み金具50の先端は下段の足場の床付き布枠の梁材の台形状の断面を回避できるために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができる。
このように、図26に示す床付き布枠を用いると、床付き布枠の両端の隙間を狭くできるので、この隙間から工具や建築資材等が落下するおそれは小さい。また、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる。
図27は、本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものであり、この床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、階段部材を右上から左下にかけて斜めに組み込んだときの階段部材の下端部の掴み金具とその左方の床付き布枠との干渉の状態を示す正面図である。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
この床付き布枠は、その端面の断面コの字形状の梁材40の幅方向の外側に梁材と平行に、平板からなる突出部材60を線溶接により斜めに接合し、かつ補強のために台形のリブ63を線溶接により接合したものであり、床付き布枠の端面の梁材と建枠の横桟3との間の隙間を狭くできる。そして、上下の足場を構成する建枠の横桟3の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れる場合に、階段部材の左下端部に取り付けられた掴み金具50が下段の足場の床付き布枠の梁材40の幅方向の外側に接合された突出部材にぶつかることがないため、建枠の横桟3を掴むことができる。また、図示しなかったが、階段部材の右上端部に取り付けられた掴み金具50が上段の足場の床付き布枠の梁材の幅方向の外側に接合された突出部材にぶつかることもないから、建枠の横桟3を掴むことができる。さらに、図示しなかったが、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げる場合に、階段部材の左下端部に取り付けられた掴み金具の先端は下段の足場の床付き布枠の梁材の幅方向の外側に接合された突出部材を回避できるために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができる。
このように、図27に示す床付き布枠を用いると、床付き布枠の両端の隙間を狭くできるので、この隙間から工具や建築資材等が落下するおそれは小さい。また、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる。
図28は、本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものであり、この床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、階段部材を右上から左下にかけて斜めに組み込んだときの階段部材の下端部の掴み金具とその左方の床付き布枠との間の隙間の状態を示す正面図である。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
この床付き布枠は、その端面の断面コの字形状の梁材40の幅方向の外側に梁材と平行に、平板からなる突出部材60を線溶接により水平に接合し、かつ補強のために略三角形状のリブ63を線溶接により接合したものであり、床付き布枠の端面の梁材と建枠の横桟3との間の隙間を狭くできる。そして、上下の足場を構成する建枠の横桟3の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れる場合に、階段部材の左下端部に取り付けられた掴み金具50が下段の足場の床付き布枠の梁材40の幅方向の外側に接合された突出部材にぶつかることがないため、建枠の横桟3を掴むことができる。また、図示しなかったが、階段部材の右上端部に取り付けられた掴み金具50が上段の足場の床付き布枠の梁材の幅方向の外側に接合された突出部材にぶつかることもないから、建枠の横桟3を掴むことができる。さらに、図示しなかったが、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げる場合に、階段部材の左下端部に取り付けられた掴み金具の先端は下段の足場の床付き布枠の梁材の幅方向の外側に接合された突出部材を回避できるために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができる。
このように、図28に示す床付き布枠を用いると、床付き布枠の両端の隙間を狭くできるので、この隙間から工具や建築資材等が落下するおそれは小さい。また、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる。
図29は、本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものであり、この床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、階段部材を右上から左下にかけて斜めに組み込んだときの階段部材の下端部の掴み金具とその左方の床付き布枠との間の隙間の状態を示す正面図である。なお、階段部材の掴み金具は図示したが、床付き布枠の掴み金具は図示しなかった。
この床付き布枠は、その端面の断面コの字形状の梁材40の幅方向の外側に梁材と平行に、平板からなる突出部材60を線溶接により水平に接合し、さらに断面三角形状の突出部材を線溶接によりに接合するとともに、補強のために略三角形状のリブ63を線溶接により接合したものであり、床付き布枠の端面の梁材と建枠の横桟3との間の隙間を狭くできる。そして、上下の足場を構成する建枠の横桟3の間に階段部材を斜めに架け渡して階段部材を足場に組み入れる場合に、階段部材の左下端部に取り付けられた掴み金具50が下段の足場の床付き布枠の梁材40の幅方向の外側に接合された突出部材にぶつかることがないため、建枠の横桟3を掴むことができる。また、図示しなかったが、階段部材の右上端部に取り付けられた掴み金具50が上段の足場の床付き布枠の梁材の幅方向の外側に接合された突出部材にぶつかることもないから、建枠の横桟3を掴むことができる。さらに、図示しなかったが、階段部材を枠組足場から取り外すために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げる場合に、階段部材の左下端部に取り付けられた掴み金具の先端は下段の足場の床付き布枠の梁材の幅方向の外側に接合された突出部材を回避できるために、階段部材の全体を斜め上に持ち上げることができる。
このように、図29に示す床付き布枠を用いると、床付き布枠の両端の隙間を狭くできるので、この隙間から工具や建築資材等が落下するおそれは小さい。また、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる。
以上のとおり、本発明によれば、床付き布枠の両端の隙間を少なくできるとともに、階段部材を枠組足場に組み入れるときに階段部材に取り付けられた掴み金具が建枠の横桟又は腕木材を確実に掴むことができ、また、階段部材を枠組足場から取り外すときにために階段部材に取り付けられた掴み金具の先端が下段の足場の床付き布枠の端面を回避できる床付き布枠及びこの床付き布枠を組み込んでなる枠組足場を提供することとができる。
H枠を用いて建枠式の枠組足場を形成する一例である。 緊結式足場の構造の一例を示す。 従来技術に係る床付き布枠の一例である。 図3に示す従来技術に係る床付き布枠の端部の拡大図である。 従来技術に係る床付き布枠の2例を示す。 従来技術に係る床付き布枠を隣接する建枠の横桟の間に架け渡して作業床および通路として設置したときの3例を示す。 隣接する建枠の横桟に従来技術に係る床付き布枠を架け渡す際に床付き布枠の両端に生じる隙間を示す一例(平面図)である。 特許文献1に示された床付き布枠の一例(平面図)を示す。 床付き布枠の両端部の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させたときの具体的な断面形状の一例を示す。 床付き布枠の梁材と横桟との間に隙間のある床付き布枠が組み込まれている枠組足場に階段部材を組み込んだときの2例(平面図)を示す。 枠組足場に組み込むことができる階段部材の一例を示す。(a)が正面図、(b)が右側面図、そして、(c)が(a)の円で示した部分の拡大図である。 床付き布枠の梁材と横桟との間に隙間のある床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、この階段部材を組み込んだときの階段部材の両端部の掴み金具の状態を示す正面図である。 図12のA−A矢視図(平面図)であってこの階段部材を組み込んだときの上部足場の横桟近傍の掴み金具および隙間の状態を示す。 図12の円Bで示される部分の一部拡大図であり、この階段部材を組み込んだときの階段部材の右下端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。(a)がこの階段部材を組み込んだときの状態、そして、(b)がこの階段部材を取り外すときの状態を示す。 床付き布枠の端面の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた形状としたときの階段部材の右下端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。(a)がこの階段部材を組み込んだときの状態、そして、(b)がこの階段部材を取り外すときの状態を示す。 床付き布枠の端面の梁材の上側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた形状としたときの階段部材の左上端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。 本発明の一例をなすものであって、床付き布枠の端面の梁材の下側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出部を形成して倒立h形状としたときの階段部材の右下端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。(a)がこの階段部材を組み込んだときの状態、そして、(b)がこの階段部材を取り外すときの状態を示す。 本発明の一例をなすものであって、床付き布枠の端面の梁材の下側フランジを主材の長手方向の外側に延長する形で突出させた倒立h形状としたときの階段部材の左上端部の掴み金具と干渉の状態を示す正面図である。 本発明に係る床付き布枠の一例の端部を示したものであり、建枠の横桟に架け渡したときの隙間の状態を示す。(a)は平面図、(b)は(a)のG−G矢視方向の拡大側面図、(c)は(a)のH−H矢視方向の拡大断面図(側面図)である。 図19に示される床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、階段部材を組み込んだときの階段部材の両端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。 図19に示される床付き布枠と階段部材が組み込まれている枠組足場から、階段部材を取り外すときの階段部材の両端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。 本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものであり、建枠の横桟に架け渡したときの隙間の状態を示す。(a)は平面図、(b)は(a)のG−G矢視方向の拡大側面図、(c)は(a)のH−H矢視方向の拡大断面図(側面図)である。
図22に示される床付き布枠が組み込まれている枠組足場に、階段部材を組み込んだときの階段部材の両端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。 図22に示される床付き布枠と階段部材が組み込まれている枠組足場から、階段部材を取り外すときの階段部材の両端部の掴み金具との干渉の状態を示す正面図である。 本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものである。 本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものである。 本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものである。 本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものである。 本発明に係る床付き布枠の他の例の端部を示したものである。
符号の説明
1 H枠
2 縦柱
3 横桟
3a、3b 上段の足場の横桟
3c、3d 下段の足場の横桟
6a、6b ロック金具
7a、7b ロック金具
10 手摺枠
11 床付き布枠
11a、11b 上段の足場の床付き布枠
11c、11d、11e 下段の足場の床付き布枠
13 筋違
14 支柱
15 作業用手摺
16 支柱部材
19 ブレース材
20 コマ
21 腕木材
22 建物
25 小アンチ
26 大アンチ
30 主材
31 床材部
32a、32b 布材部
33 リップ
34 布材部のリベット穴
35 リベット
36 床材部の溝
37 リップの屈曲部
40 梁材
41 梁材の上側フランジ
42 梁材の下側フランジ
43 梁材のウェブ
44 梁材の上側フランジの突出部
45 梁材の下側フランジの突出部
50 掴み金具
50a、50b 階段部材の掴み金具
50c、50d、50e、50f、50g 床付き布枠の掴み金具
51 掴み金具のリベット穴
52 掴み金具の落下錠
53 掴み金具の開口部
60 突出部材
63 リブ
70 桟木
71 エンボス加工
72 隙間
75 階段部材
80 桁材
81 ステップ
、W、W、W 溶接

Claims (12)

  1. 長尺の主材又は水平方向に平行に配設された複数枚の長尺の主材と、その両端部に取り付けられる2枚の梁材と、その両端部の四隅に固定される4個の掴み金具からなる床付き布枠であって、上側フランジと下側フランジとウェブから形成される梁材の断面は、下側フランジ幅が上側フランジ幅よりも梁材の幅方向のその外側面に大きいことを特徴とする床付き布枠。
  2. 梁材の断面は、下側フランジを梁材の幅方向の外側面に延長する形で突出させることによって形成される倒立h形状であることを特徴とする、請求項1に記載の床付き布枠。
  3. 梁材の断面は、ウェブの全部又は一部を傾斜させることによって形成される台形状又は変形台形状であることを特徴とする、請求項1に記載の床付き布枠。
  4. 長尺の主材又は水平方向に平行に配設された複数枚の長尺の主材と、その両端部に取り付けられる2枚の梁材と、その両端部の四隅に固定される4個の掴み金具からなる床付き布枠であって、上側フランジと下側フランジとウェブから形成される梁材の幅方向の外側面の下部に、梁材と平行に突出部材を接合することを特徴とする床付き布枠。
  5. 突出部材は水平に設置された平板であることを特徴とする、請求項4に記載の床付き布枠。
  6. 突出部材は斜めに設置された平板であることを特徴とする、請求項4に記載の床付き布枠。
  7. 突出部材は、断面がL型形状であることを特徴とする、請求項4に記載の床付き布枠。
  8. 突出部材は、断面が三角形状であることを特徴とする、請求項4に記載の床付き布枠。
  9. 突出部材は、断面が台形状又は変形台形状であることを特徴とする、請求項4に記載の床付き布枠。
  10. 長尺の主材の中央部の下側に桟木が設けられていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれかに記載の床付き布枠。
  11. 請求項1から10までのいずれかに記載の床付き布枠が組み込まれていることを特徴とする枠組足場。
  12. 請求項11に記載の枠組足場であって、階段部材が組み込まれていることを特徴とする枠組足場。
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