JP5096044B2 - 遊技機用可動演出体 - Google Patents

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Description

この発明は、指針部材の回転動作と発光手段による発光とを組合わせて演出を行なう遊技機用可動演出体に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に装飾部材(センター役物)が配設されて、該装飾部材に開設した開口部に、各種図柄を変動および停止表示させて所要の図柄変動ゲームを行なう図柄表示手段を臨ませるよう構成される。また、パチンコ機の外郭をなす前枠についても、多数の発光ダイオード、ランプまたは7セグメント等の発光手段を備えた装飾部材が配設されている。これらの装飾部材は、立体的な形状やパチンコ機のモチーフに合わせた形状とすることで、パチンコ機のデザイン性を向上させて遊技者の注意を惹くようになっている。また装飾部材は、所定の動作を行なう可動体を備えたものもあり、可動体を図柄表示手段の図柄変動ゲームに合わせてまたは独立して動作させると共に、発光手段による発光演出を行なうことで、更なる興趣の向上が図られている。
例えばパチンコ機用の可動体としては、特許文献1に記載されているレーダーを模した可動体が提案されている。この可動体は、複数のLEDを備えた発光手段の前側に、モータにより回転される指示針を配置し、更に指示針の前面をスモークレンズで覆う構成となっている。そして、可動体では、指示針の回転に合わせて複数のLEDの明暗を変化させると共に、点灯させるLEDの位置を変化させる階調制御を行なうことで、魚群探知レーダーの如く演出される。
特開2005−111014号公報
前述の如く、特許文献1の可動体は、指示針の回転と、LEDの点灯パターンとを組み合わせて行なう複数種類の階調制御によって、多彩な発光パターンで演出が行なわれている。しかるに、階調制御は、光源であるLEDの数を多くするにつれて、制御する対象が多くなり、制御が複雑になる。また、指示針の動きと階調制御を同期させることも制御をより複雑化させる原因となる。このような、制御の複雑化につれて、発光手段の制御を司る発光制御手段の記憶容量を圧迫する問題が生じる。しかも、階調制御が複雑になるにつれて、発光制御手段に対する制御負荷が大きくなり、発光制御手段に要求される処理能力を高くしなければならなくなる欠点も指摘される。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機用可動演出体に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、制御に負荷を与えることなく、多彩な発光パターンを擬似的に実現し得る遊技機用可動演出体を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の遊技機用可動演出体は、
ケース体(32)に設けられ、複数の光源(54)を前面に備えた発光手段(50)と、
前記発光手段(50)の前側に位置して前記ケース体(32)に設けられ、前記光源(54)から照射される光の照射方向を定める規制部材(58)と、
前記規制部材(58)の前側に位置して前記発光手段(50)からの光の照射領域の前側に臨み、前記ケース体(32)に設けた駆動部(42)により回転される指針部材(66)と、
前記発光手段(50)と前記指針部材(66)との間に位置して、該発光手段(50)からの光の照射領域の少なくとも一部を覆い、前記駆動部(42)により指針部材(66)と共に回転される階調部材(74)と、
前記指針部材(66)の前側に位置してケース体(32)の前面に設けられたレンズ部材(36)とを備え、
前記階調部材(74)は、前記指針部材(66)の回転方向に沿って光透過率が段階的に増減変化するよう構成されることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、指針部材と共に、指針部材の回転方向に沿って光透過率を増減変化させた階調部材を回転することで、発光手段の光源を点灯したままであっても、階調部材による光源からの光透過率の変化によって、光を明暗させることができる。すなわち、遊技機用可動演出体では、指針部材の回転による演出に合わせて、階調部材における光透過率の増減変化パターンに応じた光の明暗による多彩な演出を行なうことができる。このように、遊技機用可動演出体では、最低限の部品点数で光を明暗させることができる。また、階調部材を指針部材と共に回転するだけなので制御が簡単であり、制御に要する記憶容量や制御負荷を軽減し得る。
請求項2に係る発明では、前記発光手段(50)が、外周部に位置する第1発光部(56A)と、この第1発光部(56A)の内側に位置する第2発光部(56B)とで、前記光源(54)からの光の照射方向が前記規制部材(58)により区分されると共に、光源(54)の点灯または消灯が、第1発光部(56A)および第2発光部(56B)毎に点灯制御手段(C3)により制御され、
前記階調部材(74)は、少なくとも前記第2発光部(56B)の光源(54)から照射した光を覆う位置に設けられることを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、発光手段の外周部に位置する第1発光部と、この第1発光部の内側に位置する第2発光部との光源の照射方向を規制部材により区分することで、視覚効果を外側と内側とで変えることができ、一層の演出効果が得られる。
請求項3に係る発明では、前記レンズ部材(36)と前記規制部材(58)との間に、前記第2発光部(56B)に対応する開口部(80a)を有する透過部材(80)が設けられ、この透過部材(80)は、前記第1発光部(56A)の光源(54)から照射した光に作用するよう構成されることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、第1発光部の光源から照射した光に作用する透過部材を設けることで、第1発光部と第2発光部との発光態様の相違によって、視覚効果を向上させることができる。
請求項4に係る発明では、前記指針部材(66)が、前記駆動部(42)に接続される固定部(68)と、前後方向に延在する回転軸線と交差して延在する針部(70)とから構成され、前記階調部材(74)における光透過率の変化度合いが最も大きい境界部(78)に、前記針部(70)が配置されることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、指針部材の針部を、階調部材における光透過率の変化度合いが最も大きい境界部に配置して該境界部を隠すことで、光透過率の変化度合いの落差による不自然さを緩和できる。しかも、指針部材の針部が、階調部材の回転により明暗する光を追いかける、あるいは針部が光に追いかけられるといった演出効果が得られる。
本発明に係る遊技機用可動演出体によれば、制御に負荷を与えることなく、多彩な発光パターンを擬似的に実現できる。
次に、本発明に係る遊技機用可動演出体につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、可動演出体は、該可動演出体を遊技盤に配設した際に、遊技者に臨む側を前とし、島設備内部に臨む側を後として指称する。
図1は、実施例に係る遊技機用可動演出体(以下、単に可動演出体という)30を備えたパチンコ機の遊技盤10を示す正面図である。遊技盤10には、略円形状に湾曲形成した案内レール12により遊技領域10aが画成され、その略中央位置に図柄表示手段16を後方から臨ませた装飾部材14が配設されている。また、遊技盤10の遊技領域10aには、始動入賞装置18、特別入賞装置20および普通入賞装置22、複数の釘24および風車26等が配置され、これらの遊技部品により遊技盤10の盤面が構成されている。遊技盤10には、遊技領域10aの最下部にアウト口10bが開設され、各種の入賞装置18,20,22に入賞しなかった遊技球がアウト口10bから機裏側へ排出されるようになっている。なお、パチンコ機には、全体的に各装置および手段を制御するメイン制御手段(図8参照)や、各種電気部品等に供給する電源を制御する電源制御装置、その他払出制御装置等の各種制御装置を取付けた機構セット盤(何れも図示せず)が裏側に装備される。
前記装飾部材14は、図1に示す如く、遊技領域10aの大部分を占める大型のものであって、この装飾部材14の右下側に、実施例に係る可動演出体30が設けられている。図2または図3に示すように、可動演出体30は、軸線を前後方向に延在した円筒形に形成されて、前端面が開口したケース体32と、このケース体32の前端面を覆うレンズ部材36とから外郭が構成され、可動演出体30を装飾部材14に組付けた際に、レンズ部材36が前面に臨むようになっている(図1参照)。また可動演出体30には、ケース体32とレンズ部材36との間に、後側から前側に向けて、発光手段50、規制部材58、階調部材74、指針部材66の順に基本となる部材が配設されている(図4または図5参照)。更に、可動演出体30は、規制部材58と階調部材74との間に位置して、ケース体32の内側に設けられた透過板64と、指針部材66とレンズ部材36との間に位置して、レンズ部材36の内側に設けられた透過部材80とを備えている。
前記ケース体32の後端面を塞ぐ後壁34には、階調部材74および指針部材66からなる可動部品を回転する駆動部42が、回転軸42aを前側に指向させた状態で後面に設置されると共に、原点検出手段44がケース体32の内側に臨ませた状態で設置される(図4または図5参照)。なお、駆動部42は、モータと、このモータの回転を変速して回転軸42aに伝達する変速機構とを備えている。回転軸42aは、後壁34の中央に開設された孔部34aを介してケース体32の内側に突出し、発光手段50と後壁34との間に位置する軸部材46の後端に連結されている。
前記軸部材46には、前側に開口する軸孔46aが設けられ、この軸孔46aは、円の一部を直線的に切り欠いた形状とされる(図5参照)。軸部材46は、半径方向(前後方向に延在する軸線と交差する方向)に延出した半円状の検出部48を備え、この検出部48における半円状の頂点部位には、後側に突出する検出片48aが設けられている(図7参照)。検出片48aは、駆動部42の駆動に伴う軸部材46の回転につれて、原点検出手段44の検出部位を通過するように構成される。そして、原点検出手段44では、検出部位に検出片48aが位置することで該検出片48aを検出し、軸部材46およびこの軸部材46に連結される指針部材66の位置(原点位置)を特定し得るようになっている。
図5に示すように、前記レンズ部材36は、ケース体32の前端面に整合する円形の枠体38と、この枠体38の内側に後側から嵌め合わせられたレンズ体40とからなり、枠体38の表面には、金属光沢を有するコーティングが施されて、発光手段50によって照射された光を反射し得るようになっている。またレンズ体40は、前側に向けて中心部を頂点とする凸状に形成された有色透明な円形部材である。実施例のレンズ体40は、暗色系である灰色に着色して、光透過率が低くなるように設定されて、レンズ体40を介して光および発光手段50に積極的に照らされた部材(指針部材66における後述の針部70)以外は、前側から視認しにくくなっている。
前記発光手段50は、ケース体32の内周面に合わせて形成されて、ケース体32の内側に固定された円形基板52と、この円形基板52の前面に設けられて、光を照射する複数の光源54とを備える。この光源54としては、LEDが採用されている。円形基板52の中心には、挿通孔52aが設けられ、発光手段50をケース体32に取付けた際に、前記軸部材46の前端部が挿通孔52aに対して回転可能に挿通されて前側に突出するようになっている(図4参照)。発光手段50では、円形基板52の外周部に沿って周方向に一定間隔で離間して複数(実施例では12個)の光源54が配置されると共に、挿通孔52aの開口縁に沿って周方向に一定間隔で離間して複数(実施例では4個)の光源54が配置されている(図2参照)。そして、発光手段50において、円形基板52における外周部と挿通孔52aの開口縁との間の領域では、複数の光源54がランダムに配置されている。
ここで、特に区別する場合は、円形基板52の外周部に並ぶ複数の光源54による発光部位を第1発光部56Aといい、外周部より内側にランダムに配置された複数の光源54による発光部位を第2発光部56Bといい、挿通孔52aの開口縁に並ぶ複数の光源54による発光部位を第3発光部56Cという。第1発光部56Aでは、異なる発光色の光源54が交互に並んで配置され、第2発光部56Bでは、異なる発光色の光源54がランダムに配置されている。第3発光部56Cでは、単一種類の光源54が用いられている。なお、図2および図5の発光手段50の1点鎖線は、発光部56A,56B,56Cを区分するために便宜的に付したものである。
前記規制部材58は、発光手段50の前側に位置してケース体32の内側に固定されている(図4参照)。規制部材58は、発光手段50における第1発光部56Aが設けられる外周部より小さく設定され、第2発光部56Bの前面領域を覆う円形本体60と、この円形本体60の外周面から半径方向に突出し、発光手段50の外周部前側を横切る複数のリブ62とから構成されている(図5参照)。複数のリブ62は、円形本体60の外周面において周方向に一定間隔で離間すると共に、第1発光部56Aにおける隣り合う光源54,54の中間に延在するように配置され、ケース体32の内周面、円形本体60の外周面および隣り合うリブ62,62によって画成される開口によって、第1発光部56Aにおける光源54から照射される光の方向(照射方向)を定めている。
前記円形本体60には、第2発光部56Bの各光源54に対応して開口する規制孔60aと、第3発光部56Cの光源54の前側を開放すると共に、軸部材46の挿通を許容する発光孔60bとが設けられている(図5参照)。規制孔60aは、第2発光部56Bにおける対応する光源54の大きさと略同一寸法に設定され、規制孔60aによって光源54からの光が拡散しないように規制している。また規制部材58は、第1発光部56Aにおける隣り合う光源54をリブ62によって区切っているが、規制孔60aと比較して第1発光部56Aにおける光源54の前側を広く開放して、これらの光源54からの照射方向がある程度拡散するように設定される。このように、規制部材58は、発光手段50における第1発光部56Aと第2発光部56Bとを区分して、第1発光部56Aと第2発光部56Bとで光の照射方向(発光態様)を変化させるようになっている。
前記透過板64は、規制部材58における円形本体60の前面を覆って固定された円形板状部材であって(図4参照)、軸部材46の前端部が臨む通孔64aが中央に設けられている(図5参照)。なお、通孔64aは、規制部材58における円形本体60の中央に設けた発光孔60bに整合する大きさに設定されている。また、実施例の透過板64は、暗色系である灰色に着色して光透過率が低くなるように設定されて、第2発光部56Bの光源54の形状自体が前側から視認できないようにしてある。
前記指針部材66は、規制部材58の前側に配置した透過板64の前側に位置して、ケース体32に対して回転可能になっている(図4参照)。指針部材66は、駆動部42に連結した軸部材46に連結される固定部68と、この固定部68から半径方向(前後方向に延在する軸線と交差する方向)に延出する針部70と、固定部68の前端に設けられた光を透過しないカバー72とから構成される(図5参照)。固定部68は、透明な材料で形成されて、指針部材66の軸となる部分であって、軸部材46の軸孔46aに挿入される後端が、該軸孔46aに整合させて、断面円形の一部が直線的に切り欠かれた形状とされる。すなわち、指針部材66は、発光手段50の挿通孔52a、規制部材58の発光孔60bおよび透過板64の通孔64aを介して前側に臨む軸部材46の軸孔46aに固定部68の後端を嵌め合わせることで、周方向への回転が規制された状態で接続され、駆動部42によって一定方向(実施例では時計回り)に回転される。
前記針部70は、延出端が規制部材58における円形本体60の外周縁前側に位置して、円形本体60の前側領域に延在するよう構成され、駆動部42による回転につれて、発光手段50における第2発光部56Bからの光の照射領域前側を時計回りに旋回するようになっている。また針部70は、透明な材料で形成され、前面が蛍光色で着色されると共に、後面に光の透過を抑制する処理(実施例では、濃い白色で着色)が施されている。そして、指針部材66は、規制部材58の発光孔60bおよび透過板64の通孔64aを介して発光手段50の第3発光部56Cから照射された光を、固定部68から針部70に導き、針部70が全体として蛍光色で発光するようになっている。
前記階調部材74は、透過板64と指針部材66の針部70との間に、ケース体32に対して回転可能になっている(図4参照)。階調部材74は、規制部材58における円形本体60と略同一寸法に設定された円板状の部材であって、発光手段50における第2発光部56Bからの光の照射領域全体の前側を覆うようになっている。階調部材74には、指針部材66における固定部68の後端に整合させた円形の一部が直線的に切り欠かれた形状の係合孔74aが、中央に設けられている(図5参照)。また階調部材74は、後面に係合孔74aを囲んで後側に突出したボス部(図示せず)が形成され、このボス部が軸部材46の前端に外側から嵌め合わせられる。階調部材74は、前側から係合孔74aに挿入した固定部68の後端を軸部材46の軸孔46aに挿入すると、ボス部が軸部材46の前端に外挿されると共に、係合孔74aの開口縁と固定部68とが係止して、周方向への回転が規制された状態で組付けられる。
前記可動演出体30では、階調部材74の係合孔74aを円形の一部が直線的に切り欠いた形状とし、指針部材66の固定部68を断面円形の一部が直線的に切り欠いた形状として、これらの直線部分を整合させて固定部68を係合孔74aに挿入する構成として、指針部材66の針部70が階調部材74の前面の決まった位置(後述の境界部78)において半径方向に延在するようになっている。すなわち、階調部材74は、指針部材66との位置関係を変化させることなく、駆動部42によって指針部材66と共に時計回りに回転される。
図6に示すように、階調部材74は、指針部材66の回転方向に沿って、光透過率が段階的に増減変化するよう構成される。実施例の階調部材74では、無色透明な材料から形成した円板の前面に黒いドットを付して、このドットの粗密または有無によって光透過率が変化される。より具体的には、階調部材74では、ドットが並べられた第1領域76Aと、ドットを設けない無色透明な第2領域76Bとが周方向に発光パターンに合わせて形成される。第1領域76Aは、第2領域76Bと接する部位がドットが隙間なく並べられ(黒色で着色される)、この部位から回転方向前側に向かうにつれて、ドットの間隔が広くなって隙間が大きくなるように設定される。また、階調部材74の第1領域76Aにおいて、半径方向の光透過率については同一に設定される。すなわち、階調部材74は、回転方向に向けて光透過率が段階的に低減して、光の透過を完全に規制した後に、最も光透過率が大きくなり、また光の透過を段階的に規制するパターンに設定されている。そして、可動演出体30では、階調部材74における光透過率の変化度合いが最も大きくなる部位(第1領域76Aと第2領域76Bとの境)である境界部78に、指針部材66の針部70を半径方向に延在させて配置している。なお、階調部材74において、指針部材66のカバー72で覆われる中央は、無色透明に設定されている。
前記透過部材80は、指針部材66の前側に位置してレンズ部材36の内側に組付けられる無色透明な円形の部材であり、発光手段50の第2発光部56Bに対応する開口部80aを備えている(図5参照)。透過部材80は、外周縁に後側に突出して、レンズ部材36における枠体38の内側に整合するフランジ部80bを備え、このフランジ部80bの内周面には、細かい凹凸が周方向に一定間隔で形成されている。実施例の透過部材80では、開口部80aがパチンコ機のモチーフに応じた意匠形状で形成される。換言すると、透過部材80の開口部80aの意匠形状に合わせて、第2発光部56Bの光源54が配置されるともいえる。そして、透過部材80は、発光手段50における第1発光部56Aの前側に延在する部位およびフランジ部80bが、第1発光部56Aから照射された光に作用するようになっている。ここで、光に作用するとは、発光手段50から照射された光に対して、指針部材66、透過板64、階調部材74、透過部材80またはレンズ部材36等の部材が、その部材の光透過率による光の明暗や、部材自体または部材に施された処理や形状に由来する光の拡散、反射あるいは色の変化等の影響を与えることをいう。
図8に示すように、可動演出体30は、駆動部42および原点検出手段44がサブ統括制御手段C2に電気的に接続されると共に、発光手段50が点灯制御手段C3に電気的に接続されている。パチンコ機では、メイン制御手段C1の制御信号を受けたサブ統括制御手段C2が、各種演出やその他動作に合わせた制御信号に変換して、可動演出体30の演出に係る制御信号を駆動部42および点灯制御手段C3に出力するようになっている。点灯制御手段C3は、発光手段50を第1発光部56A、第2発光部56Bおよび第3発光部56C毎に制御し、点灯制御手段C3からの制御信号に基づいて各発光部56A,56B,56Cの光源54が点灯または消灯される。なお実施例では、パチンコ機での遊技中において、各発光部56A,56B,56Cの光源54が常に点灯される。また、サブ統括制御手段C2は、原点検出手段44から入力される原点位置情報とメイン制御手段C1から入力された制御信号とに基づいて、駆動部42を駆動または停止するよう制御し、実施例ではパチンコ機での遊技中において、駆動部42が常に駆動される。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る可動演出体30の作用について説明する。パチンコ機の遊技中において、可動演出体30は、サブ統括制御手段C2によって駆動部42が駆動されると共に、サブ統括制御手段C2からの制御信号を受けた点灯制御手段C3によって発光手段50の光源54が点灯される。可動演出体30は、駆動部42の駆動によって軸部材46に固定部68で接続した指針部材66の針部70が、レンズ部材36およびケース体32によって画成される前面視において円形の内部領域の中心を軸として回転されると共に、同様に固定部68に係止した階調部材74が指針部材66と共に回転される。また、軸部材46の回転につれて、軸部材46に設けた検出部48が回転し、原点検出手段44の検出部位に位置していた検出片48aが変位して、原点検出手段44により軸部材46に連結した指針部材66および階調部材74の回転を間接的に確認できる。また、軸部材46に対して指針部材66および階調部材74が位置関係を変えることがないので、原点検出手段44による検出片48aの検出によって、指針部材66および階調部材74の原点位置との関係をサブ統括制御手段C2で把握することができる。
前記可動演出体30では、規制部材58の発光孔60b、透過板64の通孔64aおよび階調部材74における中央の無色透明部分を介して、第3発光部56Cから光が前側に照射され、指針部材66の固定部68が後側から照らされる。また、指針部材66では、固定部68の前側が光を通さないカバー72で覆われているので、無色透明な固定部68に照射された光が前側に漏れることなく、第3発光部56Cから照射した光は固定部68の半径方向に延出した無色透明な針部70に案内される。針部70の後面には、光の通過を抑制する着色が施してあるので、蛍光色を付した前側から光が透過し、前側の遊技者によって針部70が蛍光色で光っているように視認される。このように、可動演出体30では、針部70に対して光を直接照射しなくても、発光手段50の中央に位置する第3発光部56Cから照射した光によって、針部70を光らせることができる。しかも、針部70は、第3発光部56Cと位置を変えない固定部68を介して、第3発光部56Cからの光で照らされる構成であるから、発光手段50における第2発光部56Bの前側を回転しても、光が強弱することはなく、優れた演出効果を示す。
前述の如く、指針部材66の回転につれて階調部材74も光源54が点灯した第2発光部56Bの前側で回転する。階調部材74は、指針部材66の針部70が配置された境界部78より回転方向後側は無色透明な第2領域76Bであり、更に第1領域76Aに移行すると回転方向後側である反時計回りに向けて光透過率が低くなるように設定されている。すなわち、針部70の回転方向後側の第2領域76Bの光はよく見えて、回転方向後側に向かうにつれて光はぼやけ、針部70の回転方向前側では光が見えなくなる。これにより、可動演出体30では、第2発光部56Bの光源54を全て点灯した状態を継続しているのに関わらず、針部70の通過と共に光が現れて、次第に消えてゆくような(針部70を追いかけて第2発光部56Bの光源54が発光する)擬似的な発光パターンが前側から視認される。よって、可動演出体30は、蛍光色で発光する針部70の回転と同期して、階調部材74の回転により明暗する光で、レーダーの実物の如く見える。このとき、第1発光部56Aの前側は、階調部材74で覆われていないので、階調部材74による階調作用の影響を受けず、針部70の回転領域のレーダーを模した部位の周囲を装飾する一定強さの光として前側から視認される。
前記可動演出体30は、前側から視認可能なレンズ部材36および指針部材66の針部70を前後の関係で配置し、全体として奥行きがある形状とされるので、液晶等の単に画像表示した場合と異なり、装飾物としての立体感が生じる。すなわち、可動演出体30は、レーダーを模した装飾物として、より実物らしくなり、遊技者の興趣向上に寄与し得る。
前記可動演出体30では、指針部材66と共に、指針部材66の回転方向に沿って光透過率を変化させた階調部材74を回転することで、発光手段50の光源54を点灯したままであっても、階調部材74による光源54からの光透過率の変化によって、光を明暗させることができる。また可動演出体30では、指針部材66の回転による演出に合わせて、階調部材74における光透過率の変化パターンに応じた光の明暗による演出が行なわれる。すなわち、階調部材74の光透過率の変化パターンを変えるだけで、擬似的な発光パターンを変更することが可能で、多彩な演出を行なうことができ、しかも階調部材74を設けるだけの最低限の部品点数で光を明暗させることができる。また、可動演出体30では、光を明暗させるために、階調部材74を指針部材66と共に回転するだけであり、指針部材66と階調部材74とが機械的に連結されて、指針部材66の回転に階調部材74を制御的に同期させる必要はないので、制御が簡単であり、制御に要する記憶容量や制御負荷を軽減し得る。よって、点灯制御手段C3で制御する光源54の数を多くすることが可能となる。
前記可動演出体30は、規制部材58によって、発光手段50の外周部に位置する第1発光部56Aと、この第1発光部56Aの内側に位置する第2発光部56Bとで光源54の照射方向が分けられている。実施例では、第2発光部56Bの前側に規制部材58の円形本体60が配置され、第2発光部56Bの各光源54の前側に開口する規制孔60aが、光源54と略同一大きさに設定されるので、第2発光部56Bから照射された光は拡散することが規制され、点状の光として前側から視認される。これに対して、第1発光部56Aの光源54の前側は、第2発光部56Bの光源54の場合と比べて広く開放されているので、光が前側から比較的大きく視認される。このように、第1発光部56Aと第2発光部56Bとで光の照射方向を規制部材58により変えることで、レンズ部材36のレンズ体40を介して前側から視認される内部領域の視覚効果を、外周部とその内側とで変えることができ、一層の演出効果が得られる。
前記階調部材74の前側には、透過部材80が設けられている。従って、第2発光部56Bの光源54から照射された光は、開口部80aを介して透過部材80に影響を与えられることなく通過するものの、第1発光部56Aの光源54から照射された光は前側に位置する透過部材80によって拡散等の影響を受けるので、第1発光部56Aと第2発光部56Bとの発光態様の差異を強調できる。このように、第1発光部56Aの光源54から照射した光に作用する透過部材80を設けることで、第1発光部56Aと第2発光部56Bとの発光態様の差異によって、より視覚効果を向上させることができる。
前記階調部材74において、第1領域76Aと第2領域76Bとの境界部78は、光透過率の変化が最も大きくなる。ここで、指針部材66の針部70は、境界部78において半径方向に延在し、この境界部78を隠しているから、光透過率の変化度合いの落差に起因する不自然さを緩和できる。しかも、境界部78に針部70を配置することで、前述の如く、階調部材74の回転により明暗する光によって針部70が追いかけられる演出効果が得られる。
(変更例)
前述した実施例の構成に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1)実施例では、遊技機としてパチンコ機を例に挙げたが、アレンジボールやスロットマシン等他の遊技機でも、本発明の遊技機用可動演出体を採用し得る。
(2)遊技機用可動演出体の配設位置は、センター役物としてのる装飾部材に限られず、遊技盤面に設けられる他の装飾部材や入賞装置等の他の構造物であってもよい。また遊技機用可動演出体を遊技盤に直接取付けてもよい。
(3)実施例の階調部材は、表面に付した黒色のドットの粗密によって光透過率を変化させたが、これに限られず、階調部材に付した色の濃淡または明暗によって光透過率を変化させてもよい。
(4)実施例の階調部材では、所定領域毎に光透過率を変化させたが、領域の幅を変えてもよく、また回転方向に沿って徐々に光透過率を変化させてもよい。更に、階調部材の半径方向で光透過率の増減変化パターンを変えてもよい。
(5)階調部材は、指針部材と発光手段との間であれば、例えば規制部材と発光手段との間、規制部材と透過板との間に配置することができる。
(6)階調部材は、少なくとも発光手段における第2発光部から照射された光を覆う位置に設ければよく、発光手段の全体を覆う構成、第1発光部と第2発光部とを覆う構成または第2発光部と第3発光部とを覆う構成も採用することができる。
(7)実施例では、指針部材の針部を光が追いかけるように階調部材の光透過率の増減変化パターンおよび回転方向を設定したが、実施例と逆回転(反時計回り)することで、針部が光を追いかける演出とすることができる。
(8)実施例では、規制部材によって第1発光部と第2発光部とで光の照射態様を変えたが、同じであってもよい。
(9)光源としてLEDを例に挙げたが、電球やエレクトロルミネッセンス素子等も採用し得る。発光手段には、単一種類の光源を配置しても、複数種類の光源を配置してもよい。
(10)透過部材は、レンズ部材と規制部材との間であれば、指針部材と階調部材との間や、階調部材と透過板との間や、透過板と規制部材との間であってもよい。
(11)遊技機用可動演出体では、第1発光部、第2発光部および第3発光部が常に点灯する態様に限られず、第1発光部、第2発光部および第3発光部を点灯制御手段により夫々点滅させたり、点灯するタイミングを変えたり、発光態様を発光部を変えるように制御してもよい。
本発明の好適な実施例に係る遊技機用可動演出体を備えた遊技盤を示す正面図である。 実施例の可動演出体を示す正面図である。 実施例の可動演出体を示す側面図である。 実施例の可動演出体を示す側断面図である。 実施例の可動演出体を分解して示す分解斜視図である。 実施例の可動演出体において、指針部材の針部と階調部材とを拡大して示す斜視図である。 実施例の可動演出体において、指針部材および階調部材と駆動部との関係を示す斜視図である。 実施例の可動演出体の制御ブロック図である。
符号の説明
32 ケース体
36 レンズ部材
42 駆動部
50 発光手段
54 光源
56A 第1発光部
56B 第2発光部
58 規制部材
66 指針部材
68 固定部
70 針部
74 階調部材
78 境界部
80 透過部材
80a 開口部
C3 点灯制御手段

Claims (4)

  1. ケース体に設けられ、複数の光源を前面に備えた発光手段と、
    前記発光手段の前側に位置して前記ケース体に設けられ、前記光源から照射される光の照射方向を定める規制部材と、
    前記規制部材の前側に位置して前記発光手段からの光の照射領域の前側に臨み、前記ケース体に設けた駆動部により回転される指針部材と、
    前記発光手段と前記指針部材との間に位置して、該発光手段からの光の照射領域の少なくとも一部を覆い、前記駆動部により指針部材と共に回転される階調部材と、
    前記指針部材の前側に位置してケース体の前面に設けられたレンズ部材とを備え、
    前記階調部材は、前記指針部材の回転方向に沿って光透過率が段階的に増減変化するよう構成される
    ことを特徴とする遊技機用可動演出体。
  2. 前記発光手段は、外周部に位置する第1発光部と、この第1発光部の内側に位置する第2発光部とで、前記光源からの光の照射方向が前記規制部材により区分されると共に、光源の点灯または消灯が、第1発光部および第2発光部毎に点灯制御手段により制御され、
    前記階調部材は、少なくとも前記第2発光部の光源から照射した光を覆う位置に設けられる請求項1記載の遊技機用可動演出体。
  3. 前記レンズ部材と前記規制部材との間には、前記第2発光部に対応する開口部を有する透過部材が設けられ、この透過部材は、前記第1発光部の光源から照射した光に作用するよう構成される請求項2記載の遊技機用可動演出体。
  4. 前記指針部材は、前記駆動部に接続される固定部と、前後方向に延在する回転軸線と交差して延在する針部とから構成され、前記階調部材における光透過率の変化度合いが最も大きい境界部に、前記針部が配置される請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機用可動演出体。
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