JP5095979B2 - 過電圧保護回路 - Google Patents

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Description

本発明は、被保護回路を静電気や電源の起動等に起因する過電圧から保護する過電圧保護回路の技術に関する。
従来、被保護回路を過電圧から保護する過電圧保護回路の技術は公知となっている。例えば、特許文献1乃至特許文献3に記載の如くである。
特許文献1乃至特許文献3に記載の過電圧保護回路は、電源とグラウンドの間において被保護回路に並列的に設けられたスイッチング素子等からなり、被保護回路に印加される電圧が所定の値以上になると当該スイッチング素子が動作する(オフからオンになる)ことにより被保護回路を保護するものである。
また、上記構成に加えて、保護回路が外部(他の制御回路、センサ等)との間で信号の送受信を行う端子(信号端子)から印加される過電圧から被保護回路を保護するために、当該端子と被保護回路とを接続する配線の中途部にダイオードを接続する過電圧保護回路も知られている。例えば、特許文献2に記載の如くである。
以下では、図4を用いて従来の過電圧保護回路1000について説明する。
過電圧保護回路1000は従来の過電圧保護回路の実施の一形態であり、被保護回路1001を過電圧から保護する回路である。
過電圧保護回路1000は主として母線1011、母線1012、電源保護回路1020、端子保護ダイオード1031・1032等を具備する。
母線1011は電源端子1006を介して電源(Vcc)に接続される配線である。母線1012はグラウンド端子1007を介してグラウンド(GND)に接続される配線である。
被保護回路1001は過電圧保護回路1000による保護の対象となる回路である。被保護回路1001は配線1002により母線1011に接続されるとともに配線1003により母線1012に接続され、電源(Vcc)から所定電圧の電力供給を受けて所定の動作を行う。
被保護回路1001は配線1005を介して外部端子1004に接続され、外部端子1
004に接続された外部の機器(例えば、他の制御装置やセンサ類等)との間で信号を送
受信することが可能である。
電源保護回路1020は電源(Vcc)の電圧が所定値を上回った場合(過電圧の場合)に母線1011と母線1012とを導通することにより電源(Vcc)の保護、すなわち電源の破損の防止を行うものである。電源保護回路1020は母線1011と母線1012とを接続する配線の中途部に設けられ、被保護回路1001に対して並列的に接続される。電源保護回路1020は所定電圧が印加された場合にオンとなるスイッチング素子(例えば、バイポーラトランジスタ)等で構成される。
端子保護ダイオード1031・1032は外部端子1004を通じて外部と被保護回路1001との間で過電圧が生じた場合に被保護回路1001を保護するものである。
端子保護ダイオード1031のアノードは配線1005の中途部に接続され、端子保護ダイオード1031のカソードは母線1011に接続される。端子保護ダイオード1032のアノードは母線1012に接続され、端子保護ダイオード1032のカソードは配線1005の中途部に接続される。
以下では、外部から外部端子1004を通じて静電気による過電圧が印加されたときの過電圧保護回路1000について説明する。
グラウンド(GND)を基準として外部端子1004に正の静電気による過電圧が印加された場合、電源保護回路1020が作動して母線1011と母線1012とを導通し、外部端子1004→端子保護ダイオード1031→母線1011→電源保護回路1020→母線1012→グラウンド端子1007の順に電流が流れることにより被保護回路1001が保護される(被保護回路1001に過電圧が印加されることが防止される)。
グラウンド(GND)を基準として外部端子1004に負の静電気による過電圧が印加された場合、グラウンド端子1007→母線1012→端子保護ダイオード1032→外部端子1004の順に電流が流れることにより被保護回路1001が保護される(被保護回路1001に過電圧が印加されることが防止される)。
電源(Vcc)を基準として外部端子1004に正の静電気による過電圧が印加された場合、外部端子1004→端子保護ダイオード1031→母線1011→電源端子1006の順に電流が流れることにより被保護回路1001が保護される(被保護回路1001に過電圧が印加されることが防止される)。
電源(Vcc)を基準として外部端子1004に負の静電気による過電圧が印加された場合、電源保護回路1020が作動して母線1011と母線1012とを導通し、電源端子1006→母線1011→電源保護回路1020→母線1012→端子保護ダイオード1032→外部端子1004の順に電流が流れることにより被保護回路1001が保護される(被保護回路1001に過電圧が印加されることが防止される)。
しかし、特に、被保護回路1001がSOI(Silicon On Insulator)構造の場合、被保護回路1001の内部の素子が微細化されているために大電流を流すことができないこと、および絶縁膜で素子が分離されているために放熱性が良くないこと、といった理由から、過電圧により被保護回路1001が破壊されやすい。
また、電源保護回路1020が被保護回路1001よりも先に作動するように、電源保護回路1020の作動電圧(電源保護回路1020を構成するスイッチング素子の動作開始電圧(トリガ電圧))を低くする場合、被保護回路1001やその他の周囲の回路とは別に電源保護回路1020を構成するための専用のスイッチング素子を設ける必要が生じ、被保護回路1001と過電圧保護回路1000とを含めた回路群の開発にかかる工数が増大し、開発期間が長くなるとともに開発・製造コストの増大を招く。
さらに、電源保護回路1020の作動電圧は、その性質上電源(Vcc)の電圧より低くすることができないため、電源(Vcc)の電圧が高い場合にはその分電源保護回路1020の作動電圧を高く設定しなければならず、電源保護回路1020の作動電圧の設定が一層困難となる。
例えば、被保護回路1001が自動車に搭載される回路である場合、自動車のバッテリーから電力供給されることとなるが、自動車のバッテリー電圧およびその変動を考慮すると電源保護回路1020の作動電圧を35V以下に設定することができない。
特許文献2に記載の過電圧保護回路の如く、電源保護回路1020として専用のスイッチング素子を用いず、キャパシタを追加することにより電源保護回路1020の作動電圧(電源保護回路1020を構成するスイッチング素子の動作開始電圧(トリガ電圧))を低くする方法も考えられるが、この方法を用いた場合でも、被保護回路の構成によっては被保護回路に過電圧が印加されて破壊に至る可能性がある。
特開平11−98684号公報 特開2001−244418号公報 特開2006−59961号公報
本発明は以上の如き状況に鑑み、被保護回路を過電圧から保護することが可能な過電圧保護回路を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
電源から被保護回路への電力供給経路の中途部に設けられるスイッチと、
前記スイッチを通じて前記被保護回路に印加される電圧が所定値に達してから所定時間経過後に前記スイッチをオンにするスイッチ制御回路と、
を具備し、
前記スイッチは、ソースが前記電源に接続されるとともにドレインが前記被保護回路に接続されるMOSFETであり、
前記スイッチ制御回路は、
一端が前記電源に接続されるとともに他端が前記スイッチのゲートに接続されるキャパシタと、
一端が前記スイッチのゲートに接続されるとともに他端がグラウンドに接続される抵抗と、
アノードが前記電源に接続されるダイオードと、
カソードが前記ダイオードのカソードに接続されるとともにアノードが前記スイッチのゲートに接続されるツェナーダイオードと、
を具備し、
前記スイッチ制御回路は、
PNP型のバイポーラ型トランジスタからなる二つのスイッチング素子を備え、前記二つのスイッチング素子のエミッタはそれぞれ前記電源に接続され、前記二つのスイッチング素子の一方のベースは前記二つのスイッチング素子の一方のコレクタおよび前記二つのスイッチング素子の他方のベースに接続され、前記二つのスイッチング素子の他方のコレクタは前記スイッチのゲートに接続されるカレントミラー回路と、
一端が前記二つのスイッチング素子の一方のコレクタに接続される別の抵抗と、
カソードが前記別の抵抗の他端に接続されるとともにアノードがグラウンドに接続される別のツェナーダイオードと、
を具備するものである。
請求項においては、
前記スイッチは、所定のオン抵抗を有するものである。
請求項においては、
前記所定時間を1μsec以上かつ10μsec以下に設定するものである。
請求項においては、
前記スイッチ制御回路は、前記スイッチを通じて前記被保護回路に印加される電圧の上昇に応じて前記スイッチのオン抵抗を大きくするものである。
本発明の効果としては、被保護回路を過電圧から保護することが可能である。
以下では図1および図2を用いて本発明に係る過電圧保護回路の第一実施例である過電圧保護回路100について説明する。
過電圧保護回路100は被保護回路101を過電圧から保護するものであり、主として母線111、母線112、電源保護回路120、端子保護ダイオード131a・・・131n、端子保護ダイオード132a・・・132n、スイッチ140、スイッチ制御回路150等を具備する。
母線111は電源端子106を介して電源(Vcc)に接続される配線である。母線112はグラウンド端子107を介してグラウンド(GND)に接続される配線である。
被保護回路101は過電圧保護回路100による保護の対象となる回路である。被保護回路101は配線102により母線111に接続されるとともに配線103により母線112に接続され、電源(Vcc)から所定電圧の電力供給を受けて所定の動作を行う。
従って、配線102は電源(Vcc)から被保護回路101への電力供給経路を成す。
被保護回路101は配線105a・・・105nを介してそれぞれ外部端子104a・・・104nに接続され、外部端子104a・・・104nにそれぞれ接続された外部の機器(例えば、他の制御装置やセンサ類等)との間で信号を送受信することが可能である。
なお、被保護回路101に接続される配線105a・・・105nの本数(外部端子104a・・・104nの個数)は被保護回路101の構成(用途、機能等)に応じて適宜選択可能である。
電源保護回路120は電源(Vcc)の電圧が所定値を上回った場合(過電圧の場合)に母線111と母線112とを導通することにより電源(Vcc)の保護、すなわち電源の破損の防止を行うものである。電源保護回路120は母線111と母線112とを接続する配線の中途部に設けられ、被保護回路101に対して並列的に接続される。
電源保護回路120はスイッチング素子121、抵抗122、ダイオード123等を具備する。
スイッチング素子121はnpn型のバイポーラトランジスタからなり、スイッチング素子121のコレクタは母線111に接続され、スイッチング素子121のエミッタは母線112に接続される。
抵抗122はスイッチング素子121のベースとエミッタとを接続する抵抗である。スイッチング素子121のベースはエミッタと同電位に保持される。
ダイオード123のアノードは母線112に接続され、ダイオード123のカソードは母線111に接続される。
電源(Vcc)とグラウンド(GND)との電位差、すなわち電源保護回路120の作動電圧が所定の値以上になるとスイッチング素子121がオンになり、母線111と母線112とが導通される。その結果、被保護回路101への過電圧の印加、ひいては被保護回路101の破損が防止され、被保護回路101が保護される。
端子保護ダイオード131a・・・131n、および端子保護ダイオード132a・・・132nは、それぞれ外部端子104a・・・104nを通じて外部と被保護回路101との間で過電圧が生じた場合に被保護回路101を保護するものである。
端子保護ダイオード131a・・・131nのアノードはそれぞれ配線105a・・・105nの中途部に接続され、端子保護ダイオード131a・・・131nのカソードは母線111ひいては電源(Vcc)に接続される。端子保護ダイオード132a・・・132nのアノードは母線112ひいてはグラウンド(GND)に接続され、端子保護ダイオード132a・・・132nのカソードはそれぞれ配線105a・・・105nの中途部に接続される。
スイッチ140は電源(Vcc)から被保護回路101に電力を供給する配線102の中途部に設けられる。スイッチ140がオンになると電源(Vcc)から被保護回路101へ電力が供給され、スイッチ140がオフになると電源(Vcc)から被保護回路101への電力の供給が遮断される。
本実施例のスイッチ140はPチャネルのMOSFETからなり、スイッチ140のソースは配線102を介して母線111に接続され、スイッチ140のドレインは配線102を介して被保護回路101に接続される。
本実施例のスイッチ140は所定値のオン抵抗(スイッチがオンになっているときの抵抗)を有する。そのため、外部端子104a・・・104nのいずれかに正の静電気による過電圧が被保護回路101に印加された場合でも、実際に被保護回路101に印加される電圧をある程度低下させることが可能である。
従って、静電気に起因する過電圧により被保護回路101が破損することを防止する(被保護回路101を静電気に起因する過電圧から保護する)ことが可能である。
特に、静電気に起因する過電圧は検知してからスイッチ140を通じて被保護回路101に過電圧が印加されるまでの時間が非常に短いため、静電気に起因する過電圧は検知してからスイッチ制御回路150によりスイッチ140をオフにするのでは間に合わず、被保護回路101に過電圧が印加されることを防止することが容易でない。よって、スイッチ140が所定値のオン抵抗を有することは静電気に起因する過電圧から被保護回路101を保護する上で非常に有効である。
スイッチ140が有する「所定のオン抵抗(オン抵抗の大きさ)」は、被保護回路101を過電圧から保護するという観点からは、当該オン抵抗による電圧降下が(A)スイッチ140を通じて被保護回路101に印加される電圧と、(B)被保護回路101の動作電圧(被保護回路101が正常に作動するために必要な電圧)の下限値と、の差分(=(A)−(B))を超えない範囲内で極力大きくすることが望ましい。
なお、本実施例ではスイッチ140としてPチャネルのMOSFETを用いたが、本発明はこれに限定されず、電源(Vcc)から被保護回路101への電力の供給およびその遮断を切り替えることが可能であれば他の構成でも良い。
スイッチ制御回路150は電源(Vcc)の電圧が所定値(本実施例の場合、電源(Vcc)の定格電圧)に達してから所定時間経過後にスイッチ140をオンにするものである。
図2に示す如く、スイッチ制御回路150はキャパシタ151、抵抗152、ダイオード153、ツェナーダイオード154を具備する。
キャパシタ151の一端(一方の電極)は母線111ひいては電源(Vcc)に接続され、キャパシタ151の他端(他方の電極)はスイッチ140のゲートに接続される。
抵抗152の一端はスイッチ140のゲートに接続され、抵抗152の他端は母線112ひいてはグラウンド(GND)に接続される。
以下では、図2を用いて電源(Vcc)の起動時に過電圧が発生した場合のスイッチ制御回路150の挙動について説明する。
電源(Vcc)が停止している状態ではキャパシタ151に電荷が蓄えられておらず、スイッチ140のゲート電圧は0Vである。
電源(Vcc)が起動すると、グラウンド(GND)から抵抗152を経てキャパシタ151に電荷が移動して蓄えられる、すなわちキャパシタ151から抵抗152を経てグラウンド(GND)に電流が流れるためスイッチ140のゲート電圧は一時的に上昇する。
その結果、スイッチ140のゲート電圧が一時的に上昇している間においてスイッチ140はオフの状態を継続する。
その後、キャパシタ151に蓄えられる電荷が増加するとその分だけキャパシタ151の両端電圧が増大してキャパシタ151から抵抗152を経てグラウンド(GND)に流れる電流の電流値は減少する。従って、スイッチ140のゲート電圧は徐々に降下し、最終的にはスイッチ140のゲート電圧は0Vに戻り、スイッチ140はオンになる。
スイッチ制御回路150は、キャパシタ151の容量および抵抗152の抵抗値を調整することにより、電源(Vcc)が起動して、スイッチ140がオンになるまでに要する時間(所定時間)を所望の長さとすることができる。
このように構成することにより、静電気のような急激な電圧上昇時にはスイッチ140がオフとなるので、被保護回路101を過電圧から保護することが可能である。
本実施例では、スイッチ制御回路150がスイッチ140を通じて被保護回路101に印加される電圧が所定値(本実施例の場合、電源(Vcc)の定格電圧)に達してからスイッチ140をオンにするまでの「所定時間」を1μsecに設定しているが、これは、静電気による過電圧の継続時間はせいぜい1μsecであり、通常は被保護回路101の動作開始時間は電源(Vcc)の起動から1μsec程度遅延しても被保護回路101の動作に支障をきたすことがないことによる。
なお、スイッチ制御回路がスイッチをオンにするまでの「所定時間」の上限値は被保護回路の構成等により変動し得るものであるが、通常は10μsec以下に設定することが望ましい。
ダイオード153およびツェナーダイオード154はスイッチ140を保護するためにスイッチ制御回路150に設けられる。ダイオード153のアノードは母線111ひいては電源(Vcc)に接続され、ダイオード153のカソードはツェナーダイオード154のカソードに接続される。ツェナーダイオード154のアノードはスイッチ140のゲートに接続される。
スイッチ140を通じて被保護回路101に印加される電圧が所定値以上となった場合にはツェナーダイオード154が母線111と母線112とを導通してスイッチ140のゲート電圧が低下するため、スイッチ140の破損が防止される。
なお、本実施例のスイッチ制御回路150はキャパシタ151、抵抗152、ダイオード153、ツェナーダイオード154を具備する構成としたが、本発明に係るスイッチ制御回路はこれに限定されず、同様の効果を奏する他の構成としても良い。
以上の如く、過電圧保護回路100は、
電源(Vcc)から被保護回路101への電力供給経路の中途部(本実施例の場合、配線102の中途部)に設けられるスイッチ140と、
スイッチ140を通じて被保護回路101に印加される電圧が所定値に達してから所定時間経過後にスイッチ140をオンにするスイッチ制御回路150と、
を具備するものである。
このように構成することにより、以下の効果を奏する。
第一に、過電圧保護回路100は、電源起動時の過電圧により被保護回路101が破損することを防止する、すなわち被保護回路101を電源起動時の過電圧から保護することが可能である。
第二に、電源(Vcc)を保護する機能(本実施例の場合、電源保護回路120がこれに相当する)と被保護回路101を保護する機能(スイッチ140およびスイッチ制御回路150がこれに相当する)とを分けることにより、それぞれの機能について作動する電圧(作動電圧)を異なる値に設定することが可能であり、過電圧の発生する要因に関わらず確実に被保護回路101を保護することが可能である。また、被保護回路101と過電圧保護回路100を含む回路を設計する際の自由度が増し、開発期間の短縮や開発・製造コストの削減に寄与する。
また、過電圧保護回路100のスイッチ140は、所定のオン抵抗を有するものである。
このように構成することにより、過電圧保護回路100は、静電気に起因する過電圧により被保護回路101が破損することを防止する、すなわち被保護回路101を静電気に起因する過電圧から保護することが可能である。
また、過電圧保護回路100のスイッチ制御回路150は、スイッチ140を通じて被保護回路101に印加される電圧が所定値(本実施例の場合、電源(Vcc)の定格電圧)に達してからスイッチ140をオンにするまでの所定時間を1μsec以上かつ10μsec以下に設定するものである。
このように構成することにより、電源の起動および静電気に起因する過電圧から確実に被保護回路101を保護することが可能である。また、被保護回路101の動作開始に支障をきたすこともない。
以下では図3を用いて本発明に係る過電圧保護回路の第二実施例である過電圧保護回路200について説明する。
過電圧保護回路200は被保護回路201を過電圧から保護するものであり、主として母線211、母線212、電源保護回路220(スイッチング素子221、抵抗222、ダイオード223等を具備する)、端子保護ダイオード231a・・・231n、端子保護ダイオード232a・・・232n、スイッチ240、スイッチ制御回路250等を具備する。
なお、本実施例における被保護回路201、配線202、配線203、外部端子204a・・・204n、配線205a・・・205n、電源端子206、グラウンド端子207、母線211、母線212、電源保護回路220、端子保護ダイオード231a・・・231n、端子保護ダイオード232a・・・232nおよびスイッチ240は、図1および図2に示す被保護回路101、配線102、配線103、外部端子104a・・・104n、配線105a・・・105n、電源端子106、グラウンド端子107、母線111、母線112、電源保護回路120、端子保護ダイオード131a・・・131n、端子保護ダイオード132a・・・132nおよびスイッチ140と略同じ構成であるため、説明を省略する。
スイッチ制御回路250は電源(Vcc)の電圧が所定値(本実施例の場合、電源(Vcc)の定格電圧)に達してから所定時間経過後にスイッチ240をオンにするものである。
図3に示す如く、スイッチ制御回路250はキャパシタ251、抵抗252、ダイオード253、ツェナーダイオード254、カレントミラー回路255、抵抗256、ツェナーダイオード257を具備する。
なお、本実施例におけるキャパシタ251、抵抗252、ダイオード253、ツェナーダイオード254は、図2に示すキャパシタ151、抵抗152、ダイオード153、ツェナーダイオード154と略同じ構成であるため、説明を省略する。
カレントミラー回路255はPNP型のバイポーラ型トランジスタからなるスイッチング素子255a・255bを具備する。
スイッチング素子255a・255bのエミッタはそれぞれ母線211ひいては電源(Vcc)に接続される。スイッチング素子255aのベースはスイッチング素子255bのベースに接続されるとともに、スイッチング素子255aのコレクタに接続される。スイッチング素子255aのコレクタは抵抗256の一端に接続され、抵抗256の他端はツェナーダイオード257のカソードに接続される。ツェナーダイオード257のアノードは母線212ひいてはグラウンド(GND)に接続される。スイッチング素子255bのコレクタはスイッチ240のゲートに接続される。
過電圧保護回路200は図1および図2に示す過電圧保護回路100の効果に加えて、被保護回路201が電源(Vcc)から電力の供給を受けて正常に動作しているときに静電気に起因する過電圧が印加されたときにおける被保護回路201の保護を可能としている。
電源(Vcc)が正常に作動して(定格電圧の電力供給を行って)おり、かつ被保護回路201が正常に作動しているとき、スイッチング素子255aから抵抗256、ツェナーダイオード257、母線212を経てグラウンド(GND)に至る経路(α)には所定の電流が流れる。
すると、スイッチング素子255bから抵抗252、母線212を経てグラウンド(GND)に至る経路(β)にも電流が流れ、スイッチ240のゲート電圧は所定の値に上昇する。
その結果、静電気による電圧の急激な上昇が発生する前から、予めスイッチ240のオン抵抗が所定の値まで上昇しているので、その分だけ被保護回路201に供給される電圧は降下し、被保護回路201に静電気に起因する過電圧が印加されることが防止される。
なお、スイッチ240のオン抵抗は、被保護回路201に供給される電圧が被保護回路201の正常な動作に悪影響が出ない範囲に設定される。
静電気に起因する過電圧が解消されて母線211の電位が降下し、電源(Vcc)の定格電圧のレベルに戻ると、ツェナーダイオード257が降伏前の状態に戻り、経路(α)および経路(β)には電流が流れなくなる。その結果、スイッチ240のゲート電圧は降下し、スイッチ240はオン(オン抵抗が比較的低い状態)になる。
なお、過電圧が印加されたときに被保護回路201に実際に供給される電圧が被保護回路201の正常な動作に必要な電圧の下限値未満とならないように、抵抗252の抵抗値に対する抵抗256の抵抗値の比、ひいては経路(α)および経路(β)を流れる電流の電流値、およびツェナーダイオード257の降伏電圧を調整することが望ましい。
以上の如く、過電圧保護回路200のスイッチ制御回路250は、スイッチ240を通じて被保護回路201に印加される電圧の上昇に応じてスイッチ240のオン抵抗を大きくするものである。
このように構成することにより、被保護回路201が電源(Vcc)から電力の供給を受けて正常に動作しているときに静電気に起因する過電圧が印加された場合であっても、被保護回路201を過電圧から保護することが可能である。
なお、本実施例のスイッチ制御回路250はキャパシタ251、抵抗252、ダイオード253、ツェナーダイオード254、カレントミラー回路255、抵抗256、ツェナーダイオード257を具備する構成としたが、本発明に係るスイッチ制御回路はこれに限定されず、同様の効果を奏する他の構成でも良い。
本発明に係る過電圧保護回路の第一実施例を示す図。 本発明に係る過電圧保護回路の第一実施例におけるスイッチ制御回路の詳細を示す図。 本発明に係る過電圧保護回路の第二実施例を示す図。 従来の過電圧保護回路の実施の一形態を示す図。
100 過電圧保護回路(第一実施例)
101 被保護回路
102 配線(電力供給経路)
140 スイッチ
150 スイッチ制御回路

Claims (4)

  1. 電源から被保護回路への電力供給経路の中途部に設けられるスイッチと、
    前記スイッチを通じて前記被保護回路に印加される電圧が所定値に達してから所定時間経過後に前記スイッチをオンにするスイッチ制御回路と、
    を具備し、
    前記スイッチは、ソースが前記電源に接続されるとともにドレインが前記被保護回路に接続されるMOSFETであり、
    前記スイッチ制御回路は、
    一端が前記電源に接続されるとともに他端が前記スイッチのゲートに接続されるキャパシタと、
    一端が前記スイッチのゲートに接続されるとともに他端がグラウンドに接続される抵抗と、
    アノードが前記電源に接続されるダイオードと、
    カソードが前記ダイオードのカソードに接続されるとともにアノードが前記スイッチのゲートに接続されるツェナーダイオードと、
    を具備し、
    前記スイッチ制御回路は、
    PNP型のバイポーラ型トランジスタからなる二つのスイッチング素子を備え、前記二つのスイッチング素子のエミッタはそれぞれ前記電源に接続され、前記二つのスイッチング素子の一方のベースは前記二つのスイッチング素子の一方のコレクタおよび前記二つのスイッチング素子の他方のベースに接続され、前記二つのスイッチング素子の他方のコレクタは前記スイッチのゲートに接続されるカレントミラー回路と、
    一端が前記二つのスイッチング素子の一方のコレクタに接続される別の抵抗と、
    カソードが前記別の抵抗の他端に接続されるとともにアノードがグラウンドに接続される別のツェナーダイオードと、
    を具備することを特徴とする過電圧保護回路。
  2. 前記スイッチは、所定のオン抵抗を有することを特徴とする請求項1に記載の過電圧保護回路。
  3. 前記所定時間を1μsec以上かつ10μsec以下に設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の過電圧保護回路。
  4. 前記スイッチ制御回路は、前記スイッチを通じて前記被保護回路に印加される電圧の上昇に応じて前記スイッチのオン抵抗を大きくすることを特徴とする請求項2に記載の過電圧保護回路。
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