JP5095282B2 - 浮力材付き釣り用上着 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばフローティングベストと称される浮力材が内装された浮力材付き釣り用上着に関する。
この種のフローティングベストは、上着本体を構成する左右の前身頃及び後身頃内に、PVC、EVA、NBR、PEなどからなる板状の浮力材をそれぞれ備えている。各浮力材は、前身頃や後身頃の形状に合わせて形成され、左右の前身頃及び後身頃内をほぼ埋めるようになっている。
そして、前記後身頃内に備えさせた浮力材は、背中を支持することができる背中部と、この背中部の両端の上下方向ほぼ中央部から下側部分から左右方向にそれぞれ真っ直ぐに延びる横側部とが一体化された一枚の平板状のものから構成され、面方向全域に渡って同一厚みに構成されている。(例えば、特許文献1参照)。
又、前記背中部の左右中央部で分割してなる2枚の浮力材を後身頃内に備えさせたものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−188789号公報(図1、図2参照) 特開2006−176925号公報(図1、図2参照)
前記特許文献1の構成では、浮力材を前身頃及び後身頃に備えさせることによって、前後の両方で厚みを有するベストになるだけでなく、前記浮力材のどの部位においても同一の厚みになっていることから、特に横側部が身体に沿った形状になり難いだけでなく、左右方向両端側へ横側部が大きく突出した状態になっていることから、それら2つの横側部に手が当たったりして、邪魔になるものであった。
又、前記特許文献2の構成では、背中部が左右中央部で分割されていることから、それら2枚の浮力材が互いに接近する端側ほど前方側に位置する山形状に傾斜することによって、左右の横側部が左右方向外方側へ大きく突出することを抑制することができるものの、その効果が十分でなかった。
又、2つの特許文献のいずれにおいても、浮力材をただ単に同一厚みの板材で構成しているだけであるため、浮力が水中でどのように作用するのかを全く考慮しておらず、釣りを行っている最中に、誤って海に落ちた場合に、安定した姿勢になることが難しいものであり、改善の余地があった。
本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、左右方向に出っ張ることを可及的に回避することができながらも、水中において安定した姿勢になることができる浮力材付き釣り用上着を提供することを課題とする。
本発明の浮力材付き釣り用上着は、上着本体の後身頃に浮力材を備え、該浮力材が、厚みの厚い厚肉部と該厚肉部よりも厚みの薄い薄肉部とを有し、左右方向中央側に位置して背中を支持する背中部を前記厚肉部から構成し、左右方向両端部に位置する端部を前記薄肉部から構成し、前記浮力材を構成する前記背中部と該背中部の左右両端部に位置する横側部は、互いに独立した部材からなり、それら部材を別々に収納可能な収納部を備える収納袋を後身頃の内部に収納し、前記背中部を構成する第1部材の厚みを、前記左右の横側部を構成する第2部材の厚みよりも厚く構成したことを特徴としている。
背中部を厚肉部から構成することによって、背中部の浮力を他の部分よりも大きくすることができるから、水中で背中部を他の部分よりも浮かせることができる。しかも、左右方向両端部に位置する端部を薄肉部から構成することによって、左右方向両端側へ横側部が大きく突出した状態になることがない。
前記各第2部材の横側にそれぞれ位置する第3部材を設けて、前記浮力材が少なくとも5つの構成部材から構成され、前記第1部材の厚みよりも前記第2部材の厚みを薄くするとともに、該第2部材の厚みよりも前記第3部材の厚みを薄く又は同等の厚みに構成してもよい。
前記各第2部材が、上下方向で分離された上側第2構成部材と下側第2構成部材の2つの部材から構成され、該上側第2構成部材の厚みを該下側第2構成部材の厚みよりも薄く構成してもよい。
前前記第1部材の上側部分を上端側ほど幅狭となる台形状に構成し、該第1部材の上側の左右両横側に位置する前記上側第2構成部材の上側部分を上端側ほど先細り形状に構成してもよい。
前記収納袋が、通気性を有するメッシュ状の生地から構成されていてもよい。
背中部を厚肉部から構成することによって、背中部の浮力を他の部分よりも大きくすることができるから、水中で背中部を他の部分よりも浮かせることができる。従って、背中部を浮かせることができるから、水中において常に安定した姿勢になることができる浮力材付き釣り用上着を提供することができる。又、左右方向両端部に位置する端部を薄肉部から構成することによって、左右方向両端側へ横側部が大きく突出した状態になることがないから、横側部に手が当たったりして、邪魔になることがなく、使用面において優れたものにすることができる。尚、背中部にて背中を支持することができる場合には、背中側から転倒した場合に、背中部がクッション材の役割を果たすことができる。
前記浮力材を構成する前記背中部と該背中部の左右両端部に位置する横側部は、互いに独立した部材からなり、前記背中部を構成する第1部材の厚みを、前記左右の横側部を構成する第2部材の厚みよりも厚く構成していることから、背中部と横側部との間において動き易くなるだけでなく、左右方向への出っ張りも更に抑えることができる。
前記各第2部材の横側にそれぞれ位置する第3部材を設けて、前記浮力材が少なくとも5つの構成部材から構成され、前記第1部材の厚みよりも前記第2部材の厚みを薄くするとともに、該第2部材の厚みよりも前記第3部材の厚みを薄く又は同等の厚みに構成している場合には、5つの部材間において更に動き易くなるだけでなく、左右方向への出っ張りも更に一層抑えることができる。しかも、第1部材側ほど浮力を大きくすることができ、第1部材側ほど浮き上がり易くなる。
前記各第2部材が、上下方向で分離された上側第2構成部材と下側第2構成部材の2つの部材から構成され、上側第2構成部材の厚みを下側第2構成部材の厚みよりも薄く構成している場合には、上側での厚みを軽減することでゴツゴツ感、つまり装着感の向上を図るとともに、前に屈む姿勢になり易くなる。
前記第1部材の上側部分を上端側ほど幅狭となる台形状に構成し、該第1部材の上側の左右両横側に位置する前記上側第2構成部材の上側部分を上端側ほど先細り形状に構成している場合には、上端角部が角張ることがなく、装着感を高めることができる。
図1に、浮力材付き釣り用の上着の一例である袖なしの上着であるベストを示しているが、袖のある上着であってもよい。このベストは、例えば磯釣りの際に装着されるフローティングベストとして使用されているが、波止釣りや船釣り等で使用してもよい。
前記ベストは、上着本体を構成する前身頃1と、この前身頃1の左右両端に連結される後身頃2とを備え、特に後身頃2を構成する生地の大部分(一部でもよい)を通気性のよいメッシュ状の生地から構成することによって、高い通気性を確保することが好ましいが、通気性を有さない生地から構成することもできる。前記前身頃1は、左前身頃1Aと右前身頃1Bとを備え、それら左前身頃1Aと右前身頃1Bそれぞれの内部に、浮力材3又は4を備えさせている。これら左前身頃1A及び右前身頃1Bの左右方向中心部側端に備えさせたベスト着脱用スライドファスナー5を開閉操作することで身体にベストを着脱することができるようになっているが、他の構成であってもよい。つまり、前記ベスト着脱用スライドファスナー5にて着脱できる構成であるが、他の開閉手段を用いてもよいし、又、開閉手段を無くした構成、つまり頭から被って着るようなベストであってもよい。
前記左右に配置した前身頃1A,1Bの浮力材3,4は、左右対称に配置されている以外は、同一構成であるが、左右で異なる形状であってもよい。
図1及び図2(a),(b)に示すように、浮力材3又は4は、複数の部材、図では4つの部材からなっている。具体的には、合わせ部に面した胸部及び腹部に相当する前身頃の中央部に位置する第1構成部材3A又は4Aと、この第1構成部材3A又は4Aの前身頃の合わせ部から離間する横側部に位置し、かつ、第1部材よりも背の低い寸法に構成された第2構成部材3B又は4Bと、該第2構成部材3B又は4Bの前身頃の合わせ部から離間する横側部に位置し、かつ、第2部材3B又は4Bよりも少し短い背丈を有する第3構成部材3C又は4Cを備え、前記第1構成部材3A又は4Aの上部に位置する肩部に相当する第4構成部材3D又は4Dとから、前記浮力材3又は4を構成している。このように、浮力材3,4を4つに分割することによって、分割された部分において上着が曲がり易くなり、身体の表面により一層上着を沿わせることができる利点があるが、第4構成部材3D又は4Dと第1構成部材3A又は4Aとを一体化し、第2構成部材3B又は4Bと第3構成部材3C又は4Cとを一体化した2つの部材から構成してもよいし、第2構成部材3B又は4Bと第3構成部材3C又は4Cとが一体化した3つの部材から構成してもよいし、5つ以上の部材から構成してもよいし、場合によっては1つの部材から構成することもできる。又、前記第4構成部材3D又は4Dを省略して構成することもできる。
前記左右の前身頃に備えた4つの浮力材3A〜3D又は4A〜4Dのそれぞれが、厚みの厚い厚肉部又は該厚肉部よりも厚みの薄い薄肉部から構成されている。つまり、前記前身頃の合わせ部側に位置する中央部分である前記第1構成部材3A又は4Aを前記厚肉部から構成し、左右方向両端部に位置する端部である第3構成部材3C又は4Cを前記薄肉部から構成している。又、前記第2構成部材3B又は4B及び前記第4構成部材3D又は4Dを前記薄肉部から構成しているが、厚肉部から構成してもよい。具体的には、図2(b)に示している第1構成部材4Aの厚みD1を最も厚くなる厚肉部となる寸法(例えば35mm)にし、第2構成部材4Bの厚みD2を第1構成部材4Aの厚みD1よりも薄くなる薄肉部の寸法(例えば25mm)にし、第3構成部材4Cの厚みD3を第2部材4Bの厚みよりも薄くなる第2の薄肉部の寸法(例えば20mm)にし、第4構成部材4Dの厚み(図示していない)を第1構成部材4Aの厚みD1よりも薄く、かつ、第2構成部材4Bの厚みよりも厚くなる第3の薄肉部の寸法(例えば30mm)にしているが、これらの寸法に限定されるものではない。このように、最も体積の大きな第1構成部材3A又は4Aを最も厚くすることによって、第1構成部材3A又は4Aの浮力を高めることができるようにしている。ここでは、第1構成部材3A又は4Aよりも薄い厚みにしている他の残りの部材全てを薄肉部としているが、第1構成部材3A又は4Aと第4構成部材3D又は4Dを同一厚みの厚肉部としてもよく、要するに少なくとも左右方向の両端に位置する部材が薄肉部であれば、第1構成部材3A又は4Aを除いた他の部材は、どのような厚みに構成しても構わない。図2(b)では、寸法関係が明確になるように実際の厚みよりも大きな差を付けて3つの部材4A,4B,4Cを描いている。
図2(a)及び図3(a)に示すように、前記第1部材3A又は4Aは、上下方向に長い単一の縦長状の部材から構成し、該第1部材3A又は4Aの下部3b又は4bの左右幅寸法W1又はW2を上部3a又は4aの左右幅寸法W3又はW4よりも小さくして、第1部材3A又は4Aを上下方向において同一左右幅に構成したり、上部の左右幅に対して下部の左右幅を大きくした場合に比べて、身体を前屈みにしたときに、前後方向に第1部材3A又は4Aが撓み易くなるから、第1部材3A又は4Aを身体に沿わせることができる利点がある。
前記第1部材3A又は4Aの左右両端のうちの前身頃の合わせ部側とは反対側の横側端の下側がそれの下端側ほど該合わせ部側に位置する傾斜部3K又は4Kを有するように、該第1部材3A又は4Aを先細り形状に構成している。前記傾斜部3K又は4Kが、合わせ部側に突出する湾曲部に構成しているが、直線状に構成してもよい。図2(a)及び図3(a)では、第1部材3A又は4Aの上部3a又は4aと下部3b又は4bとを1つの部材から構成したが、図8に示すように、上下に分割された2つの上下の部材3a,3b又は4a,4bから構成して、5分割の前身頃であってもよい。又、図8では、下側部材3b又は4b、第2部材3B又は4B、第3部材3C又は4Cのそれぞれが、左右両端面が左右方向でほぼ平行となるように、つまり上下方向において左右幅がほぼ同一になるようにしている。図8の場合には、前記上側部材3a,3bと下側部材4a,4bとを同一厚みの厚肉部に構成し、他の部材を厚肉部よりも薄い薄肉部にすることになる。
前記第1部材3A又は4Aの左右両端のうちの前身頃の合わせ部側の横側端3S又は4Sを、上下方向にほぼ真っ直ぐ伸びる直線部に構成することによって、前身頃の合わせ部との間にデッドスペースが形成されることなく、第1部材3A又は4Aを配置することができる利点があるが、第1部材3A又は4Aの左右両端のうちの前身頃の合わせ部側の横側端3S又は4Sの下側を前身頃の合わせ部から離間させた位置に位置する形状、下端側ほど前身頃の合わせ部から離間する側に位置する湾曲状又は直線状の傾斜部であってもよいし、又上下方向に真っ直ぐ伸びる直線部であってもよい。又、第1部材3A又は4Aの上端3d又は4dを、合わせ部側ほど下方に位置する傾斜部に構成しているが、水平部であってもよい。又、第1部材3A又は4Aの上部の前身頃の合わせ部から離間する側に位置する横側部3e又は4eを、それの下側ほど前身頃の合わせ部から離間する側に位置し、かつ、前身頃の合わせ部側に突出する湾曲部に構成しているが、上下方向にほぼ真っ直ぐ伸びる直線部に構成してもよい。
前記のように第1部材3又は4の前記前身頃の合わせ部側とは反対側の横側端の下側を、傾斜部3K又は4Kに構成することによって、該下側を該前身頃の合わせ部側へ位置させ、前記第1部材3又は4の側方に位置する第2部材3B又は4Bを、該第1部材3又は4の上部3aまたは4aと上下方向において重複するように配置している。そして、前記第2部材3B又は4Bの左右両横側端のうちの前記第1部材側の横側端に、下端側ほど該第1部材3又は4に位置する傾斜部3f又は4fを備えさせているが、上下方向にほぼ真っ直ぐ伸びる直線部であってもよい。前記傾斜部3f又は4fが、前身頃の合わせ部側に突出する湾曲部に構成することによって、前記第1部材3又は4の傾斜部3K又は4Kとの間の隙間をできる限り小さくなるようにしているが、直線部であってもよい。
前記第2部材3B又は4Bの第3部材側の横側端に、下端側ほど第1部材側に位置する直線状(湾曲状でもよい)の傾斜部3g又は4gを備えさせ、第2部材3B又は4Bの側方に配置された前記第3部材3C又は4Cの第2部材側の横側端に、下端側ほど該第2部材側に位置する直線状(湾曲状でもよい)の傾斜部3h又は4hを備えさせて、第2部材3B又は4Bと第3部材3C又は4Cとの間に隙間をできる限り小さくなるようにしているが、隣り合う横側端の形状を異なる形状に構成してもよい。
前記のように第1部材3A又は4Aから第3部材3C又は4Cまでの互いに隣り合う横側端に第1部材側に位置する傾斜部3K又は4Kから3h又は4hを備えさせることによって、前屈みになった場合等に左右の部材同士間で突っ張り状態になることがなく、スムーズに前屈みになることができる利点がある。
前記4つの部材、第1部材3A又は4Aから第4部材3D又は4Dは、図2(a),(b)に示すように、メッシュ状の収納袋10に区画された状態で収納されている。この収納袋10は、2枚のメッシュ状の生地10A,10Bをそれらの外周縁を内折りにして重ね合わせて縫着することによって、袋状に構成したものである。そして、それら第1部材3A又は4Aから第4部材3D又は4Dのうちの隣り合う部材間で生地10A,10Bを2本の糸13,13にて縫い付けることによって、4つの部材3A,3B,3C,3D又は4A,4B,4C,4Dを別々に仕切った状態で収納することができるようになっているが、他の方法であってもよい。図に示す11は、前記4つの部材3A,3B,3C,3D又は4A,4B,4C,4Dが収納された収納袋10を前身頃1Aの内部に収納したときに図示していない係止部としての雌型(又は雄型)のドット釦に係止して内部に固定することができる係止具としての雄型(又は雌型)のドット釦を示しており、収納袋10が前身頃1Aの内部で移動し難くすることができ、好ましいが、無くてもよい。尚、前記係止具11は、収納袋10に縫着された生地12に備えさせている。
図3(b)、図4(a)及び図7(a)に示すように、前記後身頃2には、互いに分割された7つの板状の浮力材16〜22を備え、該浮力材が、背中を上下方向で支持するために後身頃2の上下寸法に略等しい上下長さを有し、かつ、後身頃2の略半分以上の左右寸法を有するように設定され、上部が上端側ほど幅狭となる背中部を構成する船形状の第1部材16と、この第1部材16の前記後身頃2の左右両横側部に位置する第2部材を構成するべく、上下にそれぞれ配置された左右一対の上側第2構成部材17,19と左右一対の下側第2構成部材18,20と、前記下側第2構成部材18,20の横側部に位置する第3部材21,22の合計7つの浮力材から構成されているが、1つ又は2つあるいは3つの浮力材又は5つの浮力材から構成してもよい。
このように、後身頃2の上下寸法に略等しい上下長さを有し、かつ、後身頃2の略半分以上の左右寸法を有する縦長で幅広な第1部材16にて背中を確実に支持することができながらも、別の4つの部材18,20,21,22が身体の横側に沿う姿勢に姿勢変更することができるから、左右方向外方側に部材18,20,21,22が大きく突出することがないようにしている。又、肩部に相当する上側に位置する上側第2構成部材17,19も肩に沿って姿勢変更することができ、動き易いようになっている。前記第2部材が、前記のように上下方向で分離された上側第2構成部材17,19と下側第2構成部材18,20の2つの部材から構成されているが、1つの部材から構成してもよい。
前記浮力材が、厚みの厚い厚肉部又は該厚肉部よりも厚みの薄い薄肉部から構成され、左右方向中央側に位置して背中を支持する背中部である第1部材16を前記厚肉部から構成し、左右方向両端部に位置する端部である第3部材21,22及び第1部材16を除いた他の部材17,18,19,20を前記薄肉部から構成している。具体的には、前記第1部材16の厚みE1を、前記左右の横側部を構成する第2部材17,18,19,20の厚みE2よりも厚く構成している。又、前記上側第2構成部材17,19の厚みを前記下側第2構成部材18,20の厚みよりも薄く構成している。又、前記第3部材21,22の厚みを、前記上側第2構成部材18,20の厚みと同等の厚みにし、かつ、前記下側第2構成部材18,20の厚みよりも薄く構成している。
具体的には、第1部材16の厚みE1を最も厚い30mmとし、上側第2構成部材17,19の厚みを20mmとし、下側第2構成部材18,20の厚みを25mmとし、第3部材21,22の厚みを20mmにしているが、これら数値に限定されるものではない。前記第1部材16は、左右に複数分割されたもので構成してもよい。又、第1部材16又は第2部材17,18,19,20又は第3部材21,22のそれぞれを、どの部位においても同一厚みに構成しているが、一部厚みの異なる部分(最も厚い部分比べて厚みが薄くなる部分)を有するものであってもよい。この場合、最も厚い部分の厚みをその部材の厚みとする。図7(b)でも、寸法関係が明確になるように実際の厚みよりも大きな差を付けて3つの部材4A,4B,4Cを描いている。
図3(b)にも示すように、前記第1部材16の上側部分を上端側ほど幅狭となる台形状に構成し、該第1部材16の上側の左右両横側に位置する前記第2構成部材17,19の上側部分17A,19Aを上端側ほど先細り形状に構成しているが、同一の左右幅を有する形状であってもよい。
前記のように構成された上着を見てみると、前記前身頃の厚肉部である第1構成部材3A,4Aの厚み(実際には35mmである)を前記後身頃の厚肉部である第1部材16の厚み(実際には30mm)よりも厚く構成しており、両者の表面積もほぼ同等かあるいは第1構成部材3A,4Aの表面積が第1部材16の表面積よりも大きく設定していることから、前身頃の第1構成部材3A,4Aの浮力が大きくなるようにしているが、ほぼ同等になるように設定してもよい。
前記後身頃2を構成する裏地24(図1参照)の大部分(全てでもよいし、一部でもよい)を通気性を有する生地から構成し、図7(a),(b)に示すように、前記背中部である第1部材16から第3部材22までの7つの部材を別々に収納可能な収納部を備えるとともに通気性を有する生地にて構成するべくメッシュ状の収納袋25を備え、図4(a),(b)に示すように、前記裏地24側から前記収納袋25を通して前記後身頃2を構成する表地26側へ通気させるための通気部を該表地26に備えさせている。具体的には、図5にも示すように、前記表地26のうちの、前記第1部材16から第3部材21,22に渡る部分に対応する部分(図では上下方向中央よりも少し上側部分から下端に渡る表地26の半分を越える広い範囲)に、通気性を有する一枚のメッシュ状生地27を備えさせて、前記通気部を構成している。前記収納袋25は、図7(a),(b)に示すように、前記と同様に2枚のメッシュ状の生地25A,25Bをそれらの外周縁を内折りにして重ね合わせて縫着することによって、袋状に構成したものである。そして、前記7つの浮力材16〜22のうちの隣り合う部材間で生地25A,25Bを糸32にて縫い付けることによって、7つの浮力材16〜22を別々に仕切った状態で収納することができるようになっているが、他の方法であってもよい。図に示す33は、前記7つの部材16〜22が収納された収納袋25を前身頃の内部に収納したときに内部に備えさせた係止部としての雌型(又は雄型)のドット釦(図示せず)に係止して内部に固定することができる係止具としての雄型(又は雌型)のドット釦を示しており、収納袋25が後身頃2の内部で移動し難くすることができ、好ましいが、無くてもよい。尚、前記係止具33は、収納袋25に縫着された生地34に備えさせている。前記収納袋25全体が通気性を有するように構成する他、第1部材16と2つの第2部材18又は20との間に渡る部分のみを通気性を有するように構成してもよい。
図4(a)及び図6に示すように、前記メッシュ状生地27を表面側から覆う外皮部材28を備えており、該外皮部材28の上端と左右方向両端それぞれの下側部分とをこれらに対応する前記表地26の部分、つまり、該表地26の上部を構成する上部側部分29の下端と、該表地26の下部の左右両端を構成する左右両側部分30,31(図4,5参照)とに、それぞれ連結している。詳述すれば、前記外皮部材28の上端部及び左右両端部分のそれぞれの外面に、複数の雄型(又は雌型)の係止部材(ドット釦)35を備えさせ、該係止部材35に係止及び係止解除自在な雌型(又は雄型)の被係止部材(ドット釦)36を、前記上部側部分29の下端の内面、左右両側部分30,31の内面にそれぞれ備えさせて、両者を係止及び係止解除することにより、外皮部材28を表地26に着脱自在に連結することができるようになっているが、外皮部材28を表地26に完全に固定する構成であってもよい。前記上部側部分29の左右方向3箇所に、通気用のメッシュ状部材37,38,39を備えさせて、裏地24からの通気性を高めることができるようにしている。
このように構成された後身頃2の通気について説明すれば、図4(a),(b)に示すように、裏地24を通過して後身頃2の内部に侵入してきた熱気等は、図4(b)に示すように第1部材16と隣り合う一方の第2部材18との間に渡る通気部を通る、又は収納袋25の左右両端に形成される後身頃2のスペース40を通して、メッシュ状生地27の外側まで移動し、外皮部材28の左右両端に形成される開口(隙間)28Aや外皮部材28の下端とメッシュ状生地27の下端とで形成される開口(隙間)を通して外部へ排出できるようになっている。前記スペース40は、前記メッシュ状生地27の左右端に一端が縫着されるとともに後身頃2の左右端部を構成する後側端部材41と及び裏地24の左右端42とから形成され、これら端部材41と左右端42の他端同士(左右方向両端同士)が重ねられてそれら端部分を縁取り用の外縁部材43にて覆ってから縫着している。
図1に示すように、前記前身頃1のうちの左前身頃1Aの上側部分に上ポケット6を備えるとともに、左前身頃1Aの下側部分に下ポケット7を備えている。又、右前身頃1Bの上側部分に上ポケット8を備えるとともに、右前身頃1Bの下側部分に下ポケット9を備えているが、上ポケット6,8の個数及び形状は自由に変更可能である。それらポケット6,7,8,9は、スライドファスナーにて開閉自在になっているが、他の開閉構造であってもよい。
釣り用上着の正面図である。 (a)は浮力材を収納した収納袋の正面図、(b)は図2(a)におけるA−A線断面図である。 (a)は前身頃に収納した浮力材の正面図、(b)は後身頃に収納した浮力材の正面図である。 (a)は釣り用上着の背面図、(b)は図(a)におけるB−B線断面図である。 外皮部材を取り外した状態の釣り用上着の背面図である。 外皮部材の正面図である。 (a)は図3(b)で示した浮力材を収納した収納袋の正面図、(b)は図7(a)におけるC−C線断面図である。 前身頃に収納する別の浮力材の正面図である。
符号の説明
1…前身頃、1A…左前身頃、1B…右前身頃、2…後身頃、3,4…浮力材、3A,3B,3C,3D,4A,4B,4C,4D…部材、3K…傾斜部、3S…横側端、3a…上部(部材)、3b…下部(部材)、3d…上端、3e…横側部、3f…傾斜部、3g…傾斜部、3h…傾斜部、5…ベスト着脱用スライドファスナー、6,7,8,9…ポケット、10…収納袋、10A,10B…生地、11…係止具、12…生地、13…糸、16…背中部、16-22…浮力材、17,18,19,20…横側部、24…裏地、25…収納袋、25A,25B…生地、26…表地、27…メッシュ状生地、28…外皮部材、29…上部側部分、30,31…左右両側部分、32…糸、33…係止具、34…生地、35…係止部材、36…被係止部材、37,38,39…メッシュ状部材、40…スペース、41,42…端部材、43…外縁部材、D1〜D3、E1〜E3…厚み、W1,W2,W3,W4…左右幅寸法

Claims (5)

  1. 上着本体の後身頃に浮力材を備え、該浮力材が、厚みの厚い厚肉部と該厚肉部よりも厚みの薄い薄肉部とを有し、左右方向中央側に位置して背中を支持する背中部を前記厚肉部から構成し、左右方向両端部に位置する端部を前記薄肉部から構成し、前記浮力材を構成する前記背中部と該背中部の左右両端部に位置する横側部は、互いに独立した部材からなり、それら部材を別々に収納可能な収納部を備える収納袋を後身頃の内部に収納し、前記背中部を構成する第1部材の厚みを、前記左右の横側部を構成する第2部材の厚みよりも厚く構成したことを特徴とする浮力材付き釣り用上着。
  2. 前記各第2部材の横側にそれぞれ位置する第3部材を設けて、前記浮力材が少なくとも5つの構成部材から構成され、前記第1部材の厚みよりも前記第2部材の厚みを薄くするとともに、該第2部材の厚みよりも前記第3部材の厚みを薄く又は同等の厚みに構成してなる請求項に記載の浮力材付き釣り用上着。
  3. 前記各第2部材が、上下方向で分離された上側第2構成部材と下側第2構成部材の2つの部材から構成され、該上側第2構成部材の厚みを該下側第2構成部材の厚みよりも薄く構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の浮力材付き釣り用上着。
  4. 前記第1部材の上側部分を上端側ほど幅狭となる台形状に構成し、該第1部材の上側の左右両横側に位置する前記上側第2構成部材の上側部分を上端側ほど先細り形状に構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の浮力材付き釣り用上着。
  5. 前記収納袋が、通気性を有するメッシュ状の生地から構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の浮力材付き釣り用上着。
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