JP5094239B2 - 投射光学系及びそれを有する画像投射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、投射光学系及びそれを有する画像投射装置に関し、例えば画像情報を所定面上に投射する液晶プロジェクターに好適なものである。
従来、液晶等の画像表示素子(液晶パネル、ライトガイド)を用いて、その画像表示素子に形成された画像を投射光学系でスクリーン面に投射する画像投射装置(液晶プロジェクター)が種々と提案されている。
このとき用いられる投射光学系の一部には、製作の容易性からプラスチック材より成るレンズが用いられている。
一般にプラスチック材は光学的に熱的変動が大きい為、環境変化があると光学特性が大きく変化してくる。
従来より、投射光学系にプラスチック材より成るレンズを使用して、その屈折力を小さく設定することで使用時の温度変動に対して光学仕様が変動することを抑えた投射光学系が知られている(特許文献1)。
またプラスチック材より成る異符号のレンズを複数枚光学系中に配置して各々のレンズで異符号の光学的な変動成分を発生させて全体的に変動成分を相殺し、結果的に光学特性が変動するのを低減させた投射光学系が知られている(特許文献2)。
又、熱伝導率が高い材料より成るレンズを用いたデジタルスチルカメラ用のズームレンズが知られている(特許文献3)。この発明の目的は前記熱伝導率が高い硝子が通常ガラスに比べて高屈折率、高硬度、高曲げ強度を有することに着目し、1枚の負レンズ薄肉化分の小型化効果を得るまでにとどまっている。
画像投射装置用の投射光学系として拡大側に負の屈折力のレンズ群を配置した、全体として複数のレンズ群より成り、広画角化で、バックフォーカスの長いネガティブリード型の投射光学系が知られている(特許文献4、5)。
特開2005−338702号公報 特開2005−266103号公報 特開2006−091082号公報 特開2001−235679号公報 特開2004−070306号公報
近年、液晶プロジェクターなどの画像投射装置には、明るい蛍光灯下でも良好なる投射画像の観察ができることが望まれている。このため画像投射装置には、明るい投射画像を得るため照明光学系を構成する光源手段に強出力のものが用いられている。
この結果、画像投射装置内の光源手段からの発熱及び光源手段から出射される光束の照射等により投射光学系を構成する光学素子の温度が上昇し、光学性能が変化する傾向がある。
さらに、ズーム機能を有する投射光学系のうち広角端から望遠端にかけてF値が変動する投射光学系では、一般に望遠端において光束がケラレるので望遠端においてF値が暗くなる。このとき、投射光学系内部の開口絞り近傍で小径部の鏡筒などにより、光束を遮光する場合が多い。
そうするとレンズ鏡筒で光束を遮光することにより、レンズ鏡筒に入射する光束が熱源となってレンズ鏡筒の温度が上昇してくる。レンズ鏡筒の温度が上昇すると、レンズ素子の位置精度等に影響を与え、投射光学系の光学特性が変動する可能性がある。
そこで本発明は、光学特性の変動を少なくし、明るく良好なる投射画像が得られる投射光学系及びそれを有する画像投射装置の提供を目的とする。
本発明の投射光学系は、照明光学系からの光束で照明された被投射画像を被投射面に投射する投射光学系であって、
該被投射面側に最も近いレンズ面の有効径をDr、あるレンズ面の有効径をDcerとするとき、
0.3<Dcer/Dr<0.7・・・(1)
を満足するレンズ面を含むレンズ素子のうち少なくとも1つのレンズ素子の焦点距離をfcer、該レンズ素子の材料の熱伝導率をk(W/m・K)、該投射光学系の広角端と望遠端における焦点距離を各々fw、ftとするとき
2<k<15・・・(3)
なる条件を満足することを特徴としている。
本発明によれば、強出力の光源手段を用いても、又ズーミングによって望遠側でのFナンバーが暗くなる光学系であっても、光学特性の変動が小さく、明るく良好なる画像を投射できる投射光学系が得られる。
以下、図面を用いて本発明の投射光学系(投影光学系)及びそれを有する画像投射装置の実施例について説明する。
本実施例の投射光学系は、照明光学系からの光束で照明された被投射画像をスクリーン等の被投射面に投射する投射光学系である。この投射光学系は、被投射面に投射する画像(被投射画像を結像した画像)の大きさを変化させる(投射倍率を変化させる)ズーミング機能(変倍機能)を有している。但し、本実施例は、ズーミング機能を有する投射光学系に限定されるものではない。
本実施例の投射光学系では、光路中に設けた開口絞りの位置又はその近傍で光束径が集光され、その有効径は小さくなる。更に開口絞りの位置に照明光学系の光源像が形成される。そのため、開口絞りの位置又はその近傍のレンズ素子は小径となり、光束密度が高くなっている。
そのため光束密度が高く強い光エネルギー光が透過する(入射する)レンズ素子には、後述するように、強い光エネルギー光が入射しても投射光学系全体としての光学特性の変化が小さくなるようなレンズ(形状、材料)を用いる。
図1は本発明の実施例1の投射光学系を用いた画像投射装置(液晶ビデオプロジェクタ)の要部概略図である。図2、図3は本発明の実施例1に対応する後述する数値実施例1の数値をmm単位で表わした時の物体距離(第1レンズ群からの距離)2.4mのときの広角端(短焦点距離端)と望遠端(長焦点距離端)のズーム位置における収差図である。
図4は本発明の実施例2の投射光学系を用いた画像投射装置の要部概略図である。図5、図6は本発明の実施例2に対応する後述する数値実施例2の数値をmm単位で表わした時の物体距離2.1mのときの広角端と望遠端のズーム位置における収差図である。
図7は本発明の実施例3の投射光学系を用いた画像投射装置の要部概略図である。図8、図9は本発明の実施例3に対応する後述する数値実施例3の数値をmm単位で表わした時の物体距離1.76mのときの広角端と望遠端のズーム位置における収差図である。
図10は本発明の実施例4の投射光学系を用いた画像投射装置の要部概略図である。図11、図12は本発明の実施例4に対応する後述する数値実施例4の数値をmm単位で表わした時の物体距離2.4mのときの広角端と望遠端のズーム位置における収差図である。
図13は本発明のカラー液晶プロジェクターの要部概略図である。
図1、図4、図7、図10の実施例1〜4における画像投射装置では液晶パネルLCDに表示される画像表示素子(被投射画像)を投射光学系(ズームレンズ、投射レンズ)を用いて被投射面(スクリーン)面S0上に拡大投影している状態を示している。
尚、液晶パネルLCDは、縮小側に設けた照明光学系(不図示)からの光で照明されている。
S0はスクリーン面(投射面)、LCDは液晶パネル(ライトバルブ)(液晶表示素子)(画像表示素子)等の被投射画像である。スクリーン面S0と液晶パネルLCDとは共役関係にあり、一般にはスクリーン面S0は距離の長い方の共役点で拡大側(前方側)に、液晶パネルLCDは距離の短い方の共役点で縮小側(後方側)に相当している。
尚、投射光学系を撮影系として用いても良い。このときは、スクリーン面S側が物体側、液晶パネルLCD側が像側となる。
画像投射装置の要部概略図において、iは物体側から像側への各レンズ群の順序を示し、Liは第iレンズ群である。
矢印は広角端から望遠端へズーミングにおける各レンズ群の移動軌跡を示している。SPは開口絞りである。
GBは色合成プリズムや偏光フィルター、そしてカラーフィルター等に対応して光学設計上設けられたガラスブロック(プリズム)である。
投射光学系は接続部材(不図示)を介して液晶ビデオプロジェクタ本体(不図示)に装着されている。ガラスブロックGB以降の液晶パネルLCD側はプロジェクター本体に含まれている。
尚、ガラスブロックGBをズームレンズの構成要件の1つとして含ませて、液晶パネルLCDをプロジェクター本体側に含ませても良い。
図2、図3、図5、図6、図8、図9、図11、図12の収差図において、球面収差は波長550nm、450nmでの収差を示している。又収差図においてΔSはサジタル像面であり、ΔMはメリディオナル像面であり、波長550nmでの収差である。又、歪曲収差は波長550nmでの収差を示す。ωは半画角、FはFナンバーである。
各実施例の投射光学系は複数のレンズ群を有し、このうち2以上のレンズ群を矢印の如く移動させて、広角端から望遠端へのズーミングを行っている。
尚、各実施例において広角端と望遠端は変倍用の(主に、移動によって変倍機能を達成する)レンズ群が機構上光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置をいう。
各実施例では、開口絞りSPに対して最も拡大側に負の屈折力のレンズ群、最も縮小側に正の屈折力のレンズ群を含み、各々のレンズ群間隔を変えながらズーミングを行っている。
投射光学系は第1レンズ群L1を縮小側から拡大側へ移動させて無限遠スクリーンから近距離スクリーンへのフォーカシングを行っている。
各実施例では、照明光学系(不図示)から液晶パネルLCDを通して射出される光束を、投射光学系の開口絞り部(SP)に向かって集光している。投射光学系PLの有効径は液晶パネルLCD面から離れ開口絞りSPにいくにしたがって小さくなっている。
つまり、開口絞りSP近傍のレンズ素子は有効径が小さくなり、光束密度が高くなる。この結果、この近傍のレンズ素子は温度が上昇しやすい環境下にさらされている。
この他、有効径が小さくなるレンズ素子を保持するレンズ保持鏡筒部が照明光学系から出射されてくる光束を多く遮光する。
この結果、このレンズ保持鏡筒部は光束を遮光することによって熱が発生しやくすなり、レンズ保持鏡筒部が保持するレンズ素子は温度が上昇しやすくなる。
そこで各実施例ではこのレンズ素子の材料に放熱効果の高い材料を用いて温度が上昇するのを抑制している。
具体的には被投射面側(液晶パネルLCD側)に最も近いレンズ面の有効径をDrとする。又、任意のレンズ面の有効径をDcerとする。このとき、
0.3<Dcer/Dr<0.7・・・(1)
を満足するレンズ面を含むレンズ素子のうち少なくとも1つのレンズ素子(以下「レンズ素子A」という。)の焦点距離をfcer、該レンズ素子の材料の熱伝導率をk(W/m・K)とする。投射光学系PLの広角端と望遠端における焦点距離を各々fw、ftとする。このとき
2<k<15・・・(3)
なる条件を満足するようにしている。
条件式(1)は、レンズ素子と最も縮小共役側に配置されるレンズ素子との有効径比を規定したものである。条件式(1)の下限を超えると、照明光学系からの光束について集光度が高くなりすぎて、このレンズ素子付近での温度上昇が大きくなってしまう。
逆に上限を超えるような光束が広がっているような場合では局所的な温度上昇は起こりにくく、熱伝導率的が1前後の通常のガラスでも十分に使用に耐える可能性がある。この場合は、条件式(3)を満足する材料を用いる必然性が低くなる。
条件式(2)はレンズ素子の屈折力を規定するものである。条件式(2)の下限を超えて屈折力が小さくなりすぎると、レンズ素子の昇温(温度上昇)にともなう大きな温度ドリフト(投射光学系の光学性能の変化、或いは焦点距離の変化)は発生しなくなる。この場合は、通常のガラスを用いても良く、条件式(3)を満足する材料を用いる必然性が低くなる。
逆に上限を超えて屈折力が強くなりすぎると、レンズ素子の温度上昇に伴う光学特性の変化(温度ドリフト量)が大き過ぎて、条件式(3)を満足するようなガラス材を選択しても温度ドリフトが無視できないくらい大きくなってしまう。
条件式(3)は条件式(1)、(2)を満足するレンズ素子の熱伝導率を規定した式である。条件式(3)の下限を超えると十分な放熱効果が得られずレンズ素子の温度上昇にともなって温度特性変化が大きくなる。逆に上限を超えるようなガラスは研磨加工性が悪くなるので良くない。
各実施例において、更に好ましくは条件式(1)〜(3)の数値範囲を次の如く設定すると、さらに材料能力を発揮することが可能となる。
0.37<Dcer/Dr<0.70・・・(1a)
3<k<15・・・(3a)
以上のように各実施例では、絞り近傍の有効径が小径となる位置に配置されるパワーのあるレンズ素子の材料に高熱伝導率・高屈折率材料を用いることでレンズ素子の昇温を低減し、さらに諸特性の変動を抑制し,かつ良好な投射画像を得ている。
特に強出力の光源手段を用いても、又ズーミングによって望遠側でのFナンバーが暗くなるような光学系であっても、レンズ素子の温度上昇を抑えることができて、光学特性の変動を少なくし、明るく良好なる投射画像が得られる。
各実施例におけるレンズ素子は、有効径が小さなレンズに使用される場合などは特に温度条件が厳しくガラス材質の熱的特性の違いなどで接合剥がれなどが発生する可能性がある。このため、接合されることなく単一の独立したレンズとして構成することが望ましい。
尚、各実施例において更に好ましくは次の諸条件のうち1以上を満足するのが良い。それによれば各条件に相当する効果が得られる。
レンズ素子の材料のd線に対する屈折率をNd、アッベ数をνdとする。
レンズ素子が負の屈折力を有するときはレンズ素子の材料のアッベ数をνdnとする。
レンズ素子が正の屈折力を有するときは、レンズ素子の材料のアッベ数をνdpとする。
レンズ素子の中心肉厚をt、望遠端における全長(第1レンズ面から像面までの距離)をTとする。
望遠端において開口絞りSPの位置に対して縮小側の各レンズ群の合成焦点距離をfr、全系の前側主平面位置(第1レンズ面からの距離)をo1とする。
このとき
Nd>2.3−0.01・νd・・・(4)
1.75<Nd<2.7・・・(5)
25<νdn<36・・・(6)
37<νdp<65・・・(7)
0<t/T<0.05・・・(8)
0.7<o1/fr<1.2・・・(9)
なる条件式のうち1以上を満足するのが良い。
条件式(4)および(5)は、レンズ素子の材料の屈折率およびアッベ数との関係を規定する式である。
屈折率が、アッベ数値から計算される条件式(4)または(5)の下限値を超えて小さすぎると、レンズ素子の屈折力が弱すぎて、光学系が大型化してくる。
逆に上限値を超えて屈折力が大きくなりすぎてしまうと、昇温時の特性ドリフトが大きくなってしまって良くない。正レンズに使用されていれば通常ガラスと比較して屈折率が高いため、ペッツバール和などを小さく設計することもできる。条件式(4)、(5)を満足する高屈折率材が負レンズに使用されていれば大口径レンズ特有の高次サジタルフレアなどを低減する効果を有する。
レンズ素子が負レンズのときは、条件式(6)の下限を超えると、色収差の補正が過剰補正となり、逆に上限を超えると補正不足になるため好ましくない。
レンズ素子が正レンズのときは、条件式(7)の下限を超えると、色収差の補正が不足となり、逆に上限を超えると補正過剰となるため好ましくない。
条件式(6)、(7)はさらに以下の数値範囲とすることで更に良好に色収差を補正することができる。
27<νd<35・・・(6a)
50<νd<64・・・(7a)
条件式(8)はレンズ素子の中心肉厚と望遠端におけるレンズ全長を適切に設定したものである。
条件式(8)の上限を超えると、中心肉厚が厚くなり材質内部での吸収成分が無視できなくなり、投射光学系での分光透過率の損失が大きくなるので良くない。
下限値はレンズ素子がなるべく薄い方が良いことを示している。
条件式(8)は、さらに望ましくは以下の数値範囲とすることで、更に高透過率特性を有した投射光学系を実現できる。
0<t/T<0.035・・・(8a)
条件式(9)は開口絞りSPの位置に対して縮小共役側の望遠端における全系の合成焦点距離と、前側主平面位置との比を適切に設定したものである。
条件式(9)の上限又は下限のどちらをこえても縮小側のテレセン性が悪化するため、投射光学装置の周辺照度比が落ちるか・色シェーディングが発生してくる。
条件式(9)はさらに望ましくは以下の数値範囲とすることで更に良好なテレセン性が確保できる。
0.75<o1/fr<1.15・・・(9a)
次に各実施例の構成の特徴について説明する。
実施例1の投射光学系は、拡大側より縮小側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3を有している。更に、負の屈折力の第4レンズ群L4、正の屈折力の第5レンズ群L5、正の屈折力の第6レンズ群L6を有している。
実施例1では広角端から望遠側へのズーミングに際し、第1レンズ群L1および第6レンズ群L6を縮小側の共役面(LCD面)に対して固定(不動)として、第2〜第5レンズ群L2〜L5を拡大側に移動させている。
実施例1では広角端から望遠端へのズーミングにかけて全系のF値の変動が2.06〜2.79と大きい。このことは、特にライトバルブLCDに近い有効径が小さなレンズ素子を保持する保持鏡筒部が望遠端側において光束を多く遮光することを意味している。
この結果、望遠端において、このレンズ保持鏡筒部では光束の遮光により発熱が発生しやすくなり、レンズ保持鏡筒部が保持するレンズ素子は温度が上昇しやすくなる。
実施例1では拡大側から縮小側へ数えて9番目のレンズ(第4レンズ群L4を構成する負レンズ)G9に熱伝導率k=3.3(W/m・K)の熱伝導率が高い材質を使用している。
通常の光学ガラスの熱伝導率kは1.0(W/m・K)前後である。本実施例ではレンズG9に放熱効果が高い材料を用いてレンズ素子の温度上昇を抑制している。
実施例1及び後述する実施例2、3では、上述の材料として(株)村田製作所製の透光性セラミックス「ルミセラ」(登録商標)を使用している。
材料「ルミセラ」はd線に対する屈折率Ndが2.082と高い上に、アッベ数νdが30.4と、高分散特性を有する。この材料「ルミセラ」はNd−νd図上で、現在一般に知られている光学ガラス材料が存在しない範囲にある。
本実施例及び後述する実施例2、3ではアッベ数νd=30.4という特性を生かして、負レンズの材料に「ルミセラ」を採用して、主に倍率色収差を良好に補正している。また各実施例の投射光学系PLでは縮小側に色合成プリズムなどを配置するために長いバックスペースが必要となる。
そのため主平面をより縮小側に配置する目的で、開口絞りSP近傍に強い負の屈折力を有する負レンズを用いるのが良い。
材料「ルミセラ」の屈折率がNd=2.082と高いため通常ガラスで構成した場合と比較して負レンズの各面の曲率を緩く設計できる。そのため高次のオーバーの球面収差および、大口径レンズの特有の画面周辺部でのサジタルフレアを低減することを容易としている。
材料「ルミセラ」を用いた光学素子の中心肉厚については、材料の内部吸収の影響を極小にするため極力薄いことが望ましい。
このため、本実施例及び後述する実施例2、3では負レンズの中心肉厚を1mm±0.3mmとしている。又、後述する実施例4では、正レンズの材料に「ルミセラ」を用いている。
このとき中心肉厚は2.49mmである。正レンズに用いるときは中心肉厚を2.5mm±0.5mmとするのが良い。
実施例2の投射光学系PLは、拡大側より縮小側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3を有している。更に、正の屈折力の第4レンズ群L4、正の屈折力の第5レンズ群L5を有している。
広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群L1第5レンズ群L5を縮小側の共役面に対して固定(不動)として、第2〜第4レンズ群L2〜L4を拡大側に移動させている。
ズーミングに伴う全系のF値の変動は1.60〜1.77である。
実施例2も実施例1と同様の理由により、望遠端側においてレンズ保持鏡筒部は、光束の遮光により熱が発生しやすくなり、レンズ保持鏡筒部が保持するレンズ素子は温度が上昇しやすくなる。
そこで実施例2では拡大側から縮小側へ数えて7番目のレンズ(第4レンズ群L4を構成する負レンズ)G7に熱伝導率k=3.3(W/m・K)である熱伝導率が高い材質「ルミセラ」を使用している。これにより実施例1と同様に放熱効果を高めてレンズ素子の温度上昇を抑制している。
実施例3の投射光学系PLは、拡大側より縮小側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2、正の屈折力の第3レンズ群L3、正の屈折力の第4レンズ群L4を有している。
広角端から望遠端へのズーミングに際して、第1レンズ群L1および第4レンズ群L4を縮小側の共役面に対して固定(不動)として、第2レンズ群L2は縮小側へ、第3レンズ群L3を拡大側に移動させている。
ズーミングに伴う全系のF値の変動が1.74〜2.11と大きい。このため実施例3も実施例1と同様の理由により特にライトバルブに近い小径部レンズについて望遠端側においてレンズ保持鏡筒部は光束の遮光により熱が発生しやすくなり、レンズ保持鏡筒部が保持するレンズ素子は温度が上昇しやすくなる。
そこで実施例3では拡大側から縮小側へ数えて6番目のレンズ(第3レンズ群L3を構成する負レンズ)G6に熱伝導率k=3.3(W/m・K)である。熱伝導率が高い材質「ルミセラ」を使用している。これにより実施例1と同様に放熱効果を高めてレンズ素子の温度上昇を抑制している。
実施例4の投射光学系PLの各レンズ群の屈折力、ズーミングに際して各レンズ群の移動条件等は実施例1と同様である。
ズーミングに伴う全系のF値の変動は1.90〜2.08である。
実施例4も実施例1と同様の理由により、特にライトバルブに近い小径部レンズについて望遠端側においてレンズ保持鏡筒部は光束の遮光により熱が発生しやすくなり、レンズ保持鏡筒部が保持するレンズ素子は温度が上昇しやすくなる。
そこで本実施例では拡大側から縮小側へ数えて7番目のレンズ(第3レンズ群L3を構成する正レンズ)G7に熱伝導率k=11.7(W/m・K)である熱伝導率が高い材質を使用している。これによって実施例1と同様に放熱効果を高めてレンズ素子の温度上昇を抑制している。
実施例4では熱伝導率kが高い材料としてイットリウム・アルミニウム・ガーネット セラミックスを用いている。イットリウム・アルミニウム・ガーネットは、「YAG」とも呼ばれ、Y3Al5O12で表される可視光領域で透明な酸化物である。
「YAG」の材料は屈折率Ndが1.83、アッベ数νdが59の光学特性を有し、Nd−νd図上で一般の光学ガラス材料が存在しない範囲にあり、一般の硝材が分布している範囲より左上側に位置していることが特徴である。
すなわち同じ屈折率を有する光学ガラス材料に比べ、低分散特性を有する。なおYAGは単結晶でもセラミックスと同等の光学特性を有しており、セラミックスの代わりに単結晶を熱伝導率が高い光学透明材料に用いても同様の効果が得られる。
またセラミックスの製造条件等により、上記の屈折率とアッベ数の値は若干変化する。
実施例4では正レンズG7の材料の屈折率Nd=1.83と高屈折率材を使用している。これによって特に球面収差の発生を少なくし、かつペッツバール和を低減するのを容易にしている。
以上のように各実施例では、開口絞り近傍に配置するレンズ素子の材料を適切に設定している。
一般に光学ガラスは、屈折率を縦軸に上方向が大きな値となるように、アッベ数を横軸に左方向が大きな値となるように取ったグラフ(以下「Nd−νd図」と呼ぶ)上にマッピングさせると、ほぼいくつかの直線に沿って分布することが知られている。
また一般に光学ガラスの屈折率が大きくなると、アッベ数は小さくなり、分散が大きくなる特性がある。
一方、可視光領域で光透過率が高いセラミックスや酸化物の単結晶および多結晶の中には、屈折率とアッベ数の関係が、前述のNd−νd図において通常の光学ガラスとは異なる領域に存在するものが知られている。
すなわち同じアッベ数を有する光学ガラスに比べ、高い屈折率を有する材料が知られている。
そこで各実施例では、前述の如くこれらのガラスとは光学特性の異なる材料をレンズ材料として効果的に用いて、小径となるレンズ素子の昇温を低減させつつ、高解像の投射光学系を得ている。
図13は本発明の画像投射装置の実施例の要部概略図である。
同図は前述した投射光学系を3板式のカラー液晶プロジェクターに適用し、複数の原画となる液晶パネルに基づく複数の色光の画像情報を色合成手段102を介して合成している。そして投射光学系103でスクリーン面(被投射面)104上に拡大投射する画像投射装置を示している。
図13においてカラー液晶プロジェクター101はR、G、Bの3枚の液晶パネル105R、105G、105BからのRGBの各色光を色合成手段としてのプリズム102で1つの光路に合成している。
そして前述したズームレンズより成る投射光学系103を用いてスクリーン104に投影している。
以下に実施例1〜4の投射光学系に各々対応する数値実施例1〜4を示す。
各数値実施例において、iは拡大側からの面の順序を示し、Rはレンズ面の曲率半径、Dは第i面と第i+1面との間のレンズ肉厚および空気間隔である。N、νはそれぞれd線に対する屈折率、アッベ数を表す。kは熱伝導率(W/m・K)を表している。
また、最も像側に配置されるガラスブロックGBは色合成プリズムなどに相当する。また、k、A、B、C、D、Eは非球面係数である。
非球面形状は光軸からの高さh の位置での光軸方向の変位を、面頂点を基準にしてxとするとき以下の式で定義される。
x=(h2/R)/[1+{1−(1+k)(h/R)21/2
+Ah4+Bh6+Ch8+Dh10+Eh12
但し、ここでRは曲率半径である。
尚、例えば「e−Z」の表示は「10−Z」を意味する。前述の各条件式(1)〜(9)と数値実施例1〜4における諸数値との関係を(表−1)に示す。

数値実施例1
f: 21.3mm〜31.2mm FNO: 2.06〜2.79 ω:36.78°〜27.07°
R D N ν k
1 101.643 3.99 1.723 50.2
2 281.214 0.15
3 55.785 2.30 1.625 58.2
4 21.079 11.47
5 -90.801 1.80 1.566 60.7
6 34.198 4.61
7 ( 非球面) 3.12 1.532 55.8
8 ( 非球面) (可変)
9 70.196 7.64 1.839 37.2
10 -30.139 1.60 1.812 25.4
11 -114.880 0.89
12 39.546 3.18 1.839 37.2
13 75.416 (可変)
14 50.412 2.37 1.839 37.2
15 -147.291 (可変)
16 ( 非球面 ) 1.00 2.090 30.4 3.3(G9)
17 ( 非球面 ) (可変)
18 -18.080 1.60 1.854 23.8
19 48.366 6.59 1.620 63.3
20 -25.010 0.15
21 151.259 7.65 1.489 70.2
22 -27.605 (可変)
23 121.583 4.32 1.854 23.9
24 -83.821 7.62
25 inf. 28.00 1.518 64.1
26 inf.

間隔データ
W T
d 8 21.51 7.20
d13 17.76 16.57
d15 0.99 6.15
d17 7.37 5.98
d22 0.70 12.44



数値実施例2
f: 21.5mm〜25.6mm FNO: 1.60〜1.77 ω:29.45°〜25.40°
R D N ν k
1 114.380 1.70 1.705 41.2
2 20.656 0.06 1.526 51.4
3 ( 非球面) 12.71
4 -28.663 1.50 1.605 60.6
5 -258.640 0.44
6 -132.203 2.78 1.839 37.2
7 -48.431 (可変)
8 87.190 3.20 1.810 40.9
9 -147.833 (可変)
10 41.671 4.08 1.720 47.9
11 -791.568 (可変)
12 -26.779 1.20 2.090 30.4 3.3(G7)
13 -60.538 1.12
14 -26.550 1.20 1.812 25.4
15 526.211 0.15
16 54.392 9.49 1.489 70.2
17 -22.889 0.15
18 ( 非球面 ) 4.25 1.661 50.9
19 ( 非球面 )( 可変 )
20 51.536 5.71 1.605 60.6
21 -151.944 1.45
22 inf. 41.50 1.625 58.2
23 inf. 2.60 1.518 64.1
24 inf.

間隔データ
W T
d 7 2.46 1.93
d 9 11.46 0.55
d11 24.04 26.23
d19 0.55 9.80

数値実施例3
f: 14.0mm〜20.8mm FNO: 1.74〜2.11 ω:38.57°〜28.34°
R D N ν k
1 30.737 1.38 1.489 70.2
2 17.136 3.33
3 ( 非球面) 1.50 1.605 60.6
4 ( 非球面) 13.01
5 -29.308 1.50 1.699 55.5
6 65.299 (可変)
7 63.298 3.08 1.810 40.9
8 -56.442 (可変)
9 27.162 3.69 1.699 55.5
10 -165.792 18.35
11 -14.257 1.10 2.090 30.4 3.3(G6)
12 -106.930 0.20
13 91.375 7.38 1.571 71.3
14 -16.566 0.75
15 ( 非球面 ) 3.24 1.571 71.3
16 ( 非球面 ) (可変)
17 35.372 3.68 1.620 63.3
18 1653.086 4.05
19 inf. 29.20 1.518 64.1
20 inf.

間隔データ
W T
d 6 0.64 2.10
d 8 25.08 6.88
d16 0.60 17.34

数値実施例4
f: 30.8mm〜35.4mm FNO: 1.90〜2.08 ω:26.71°〜23.66°
R D N ν k
1 48.203 1.70 1.585 59.4
2 20.458 8.22
3 -92.923 1.55 1.520 58.9
4 39.815 0.58
5 33.185 3.29 1.839 37.2
6 77.856 (可変)
7 55.907 3.65 1.839 37.2
8 -217.091 0.15
9 47.064 6.55 1.839 37.2
10 -35.558 1.45 1.854 23.8
11 184.054 (可変)
12 118.627 2.49 1.833 59.0 11.7(G7)
13 -163.543 (可変)
14 55.319 0.90 1.696 53.2
15 22.471 (可変)
16 -13.954 1.35 1.854 23.8
17 71.763 7.97 1.605 60.6
18 -21.487 0.14
19 -439.771 5.07 1.839 37.2
20 -37.377 (可変)
21 80.122 5.45 1.839 37.2
22 -92.071 5.00
23 inf. 30.03 1.518 64.1
24 inf.

間隔データ
W T
d 6 7.36 2.17
d11 8.88 8.53
d13 1.20 2.92
d15 8.29 7.99
d20 0.65 4.77

又、前述の各条件式と各実施形態との関係を表−1に示す。

尚、各実施例における有効径の値(Dcer及びDrの値)は以下の表−2に示す。
実施例1のズームレンズを用いた画像投射装置の要部概略図 実施例1のズームレンズの広角端の収差図 実施例1のズームレンズの望遠端の収差図 実施例2のズームレンズを用いた画像投射装置の要部概略図 実施例2のズームレンズの広角端の収差図 実施例2のズームレンズの望遠端の収差図 実施例3のズームレンズを用いた画像投射装置の要部概略図 実施例3のズームレンズの広角端の収差図 実施例3のズームレンズの望遠端の収差図 実施例4のズームレンズを用いた画像投射装置の要部概略図 実施例4のズームレンズの広角端の収差図 実施例4のズームレンズの望遠端の収差図 カラー液晶プロジェクターの要部概略図
符号の説明
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
L5 第5レンズ群
L6 第6レンズ群
SP 開口絞り
LCD 液晶表示装置(像面)
GB ガラスブロック(色合成プリズム)
ΔS サジタル像面の倒れ
ΔM メリディオナル像面の倒れ
101 液晶プロジェクター
102 色合成手段
103 投射光学系
104 スクリーン
105(5B、5G、5R) 液晶パネル

Claims (12)

  1. 照明光学系からの光束で照明された被投射画像を被投射面に投射する投射光学系であって、
    該被投射面側に最も近いレンズ面の有効径をDr、あるレンズ面の有効径をDcerとするとき、
    0.3<Dcer/Dr<0.7
    を満足するレンズ面を含むレンズ素子のうち少なくとも1つのレンズ素子の焦点距離をfcer、該レンズ素子の材料の熱伝導率をk(W/m・K)、該投射光学系の広角端と望遠端における焦点距離を各々fw、ftとするとき
    2<k<15
    なる条件を満足することを特徴とする投射光学系。
  2. 前記少なくとも1つのレンズ素子の材料のd線に対する屈折率をNd、アッベ数をνdとするとき、
    Nd>2.3−0.01・νd
    1.75<Nd<2.7
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の投射光学系。
  3. 前記少なくとも1つのレンズ素子は負の屈折力を有し、該レンズ素子の材料のアッベ数をνdnとするとき
    25<νdn<36
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の投射光学系。
  4. 前記少なくとも1つのレンズ素子は正の屈折力を有し、該レンズ素子の材料のアッベ数をνdpとするとき、
    37<νdp<65
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の投射光学系。
  5. 前記少なくとも1つのレンズ素子の中心肉厚をt、望遠端における全長をTとするとき、
    0<t/T<0.05
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投射光学系。
  6. 前記少なくとも1つのレンズ素子は単一の独立したレンズより成ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の投射光学系。
  7. 開口絞りを有し、該開口絞りに対して最も拡大側に負の屈折力のレンズ群、最も縮小側に正の屈折力のレンズ群を含み、各々のレンズ群間隔を変えながらズーミングをすることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の投射光学系。
  8. 開口絞りを有し、望遠端において、該開口絞りの位置に対して縮小側の各レンズ群の合成焦点距離をfr、全系の前側主平面位置をo1とするとき、
    0.7<o1/fr<1.2
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項7に記載の投射光学系。
  9. 前記投射光学系は、拡大側から縮小側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、負の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群、正の屈折力の第6レンズ群を有し、ズーミングのためには、該第1、第6レンズ群は不動であり、広角端から望遠端へのズーミングに際して該第2〜第5レンズ群が拡大側へ移動しており、
    前記少なくとも1つのレンズ素子は、該第4レンズ群を構成する1つの負レンズ又は該第3レンズ群を構成する1つの正レンズであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項の投射光学系。
  10. 前記投射光学系は、拡大側から縮小側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、正の屈折力の第5レンズ群を有し、ズーミングのためには該第1、第5レンズ群は不動であり、広角端から望遠端へのズーミングに際して、該第2〜第4レンズ群が拡大側へ移動しており、
    前記少なくとも1つのレンズ素子は、該第4レンズ群を構成する負レンズであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項の投射光学系。
  11. 前記投射光学系は、拡大側から縮小側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群を有し、ズーミングのためには該第1、第4レンズ群は不動であり、広角端から望遠端へのズーミングに際して、該第2レンズ群は縮小側へ、該第3レンズ群は拡大側へ移動しており、前記少なくとも1つのレンズ素子は該第3レンズ群を構成する1つの負レンズであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項の投射光学系。
  12. 請求項1から11のいずれか1項の投射光学系と、原画を形成する画像表示素子を有し、前記画像表示素子によって形成された原画を前記投射光学系によって被投射面に投射することを特徴とする画像投射装置。
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