JP5093181B2 - ガスレーザ発振器 - Google Patents

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本発明は、2つの電極に高周波高電圧を印加することで電極間に供給されるレーザガスを放電で励起しレーザ光を発生するガスレーザ発振器に関する。
炭酸ガスレーザ発振器はレーザ発振器の上下の電極間にレーザガスが供給され、インバータ回路で出力された高周波電圧を高周波高電圧に変換する変圧器の二次側から高周波高電圧が上下の電極に印加され、レーザガスを通して放電し、放電によりガス分子が励起され、レーザ光が出力される。レーザ発振するためには、電極間の空気や劣化した残留ガスが排気され、その後電極間にレーザガスが送り込まれ、高周波高電圧により放電されレーザ光を出力する。しかし、空気などがレーザ発振器筐体内に漏れたり、劣化した残留ガスが残っていたりすると、電極間の放電は安定しない。不安定な放電が更に進むと上下電極間の放電から、電極からレーザ発振器筐体に放電する。以後、この放電を張付き放電と記述する。張付き放電が持続した場合、電極が損傷して寿命が短くなるという問題がある。
この張付き放電等の異常放電の検出機能を備えた従来技術として、直流電源の零出力端子とアース端子との間に接続した電流検出回路と電流検出回路の検出値が基準を越えたときに、直流電源に出力停止信号を出力する比較回路が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−64888号公報
ところが炭酸ガスレーザ発振器は、真空ポンプやブロワの回転を制御するインバータ等のスイッチ回路を有し、直流電源装置の零出力端子とアース端子との間には高周波成分を多く含んだノイズが存在する。そこで比較回路の前にノイズ周波数成分より大きな時定数を持つ低域フィルタを設ける必要がある。しかしながらこの技術では低域フィルタの時定数による応答の遅れにより異常放電検出の時間が遅れ構成部品の損傷を防止できないことがある。また反対に低域フィルタの時定数を早くすると検出の応答速度は速くなるが、ノイズによる誤動作が頻発する恐れがある。
本発明の目的は、ノイズによる誤動作がなく、高速に張付き放電等の異常放電を検出する方法を提供することにある。
本発明に係るレーザ発振器においては、変圧器二次側と発振器筐体との間に流れる張付き放電電流を検出し、この検出した値と放電電極へ高周波電圧を供給するインバータ回路の制御用矩形波信号とを乗算し、乗算した結果から交流成分を取り除き、その結果得られた値から張付き放電が発生しているか否かを判断するものである。
本発明は、検出した張付き放電電流とインバータ回路制御用矩形波を乗算し交流成分を除くことにより、回路の時定数を小さくすることができる。このため、ノイズによる誤動作がなく、高速に張付き放電等の異常放電を検出することが可能となる。
本発明の実施の形態1を示すレーザ発振器の全体構成を示す図である。 本発明の実施の形態1であるレーザ発振器の要部構成を示す図である。 本発明の実施の形態1であるレーザ発振器の参照信号を示す図である。 従来のレーザ発振器の張付き放電の検出信号を示す図である。 本発明の実施の形態1であるレーザ発振器の張付き放電の検出信号を示す図である。 本発明の実施の形態1であるレーザ発振器の別の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2であるレーザ発振器の要部構成を示す図である。 本発明の実施の形態2であるレーザ発振器の参照信号を示す図である。 本発明の実施の形態3を示すレーザ発振器の全体構成を示す図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1を示すレーザ発振器の構成図である。図1において、1は商用電源、2は商用電源1を入力して整流平滑する整流回路である。3は整流回路2で整流平滑された直流電圧を入力して高周波電圧に変換するインバータ回路、4はインバータ回路3のPWM制御の矩形波信号を生成しインバータ回路3にこの矩形波信号を出力する発振回路、5はインバータ回路3で出力された高周波電圧を昇圧し高周波高電圧に変換する変圧器である。6は変圧器5の2次側の中点であり、電流検出器13を介してアースに接続され接地されている。7は変圧器5の2次側の高周波高電圧を放電する上側電極、8は下側電極である。9は上下電極7,8やレーザガス等を格納するレーザ発振器の筐体であり、アース10に接続され接地されている。また、その他に図には含まれないが、レーザ発振するための反射鏡、出力鏡、レーザ光、上下の電極間にレーザガスを供給するためのブロワ、レーザガスを排気する真空ポンプなどがある。電流検出器13は、変圧器5の二次側中点6とアース間に接続されており、検出された電流値を電圧値に変換し出力する。電流検出器13の出力(es)は、張付き放電検出装置14に入力される。また、発振回路4からは、インバータ回路3のPWM制御の矩形波信号と周波数及び位相が完全に一致している参照信号(Vr)が、張り付き放電検出装置14に入力されている。そして、張付き放電検出装置14はインバータ回路3へアラーム信号(Arm)を出力する。
正常放電時には、変圧器5の二次側から上側電極7と下側電極8の間を放電するため、レーザ発振器筐体9から中点6にはわずかな漏れ成分の高周波電流と他から誘導されたノイズ電流のみが流れている。一方、張付き放電時はレーザ発振器筐体9から中点6にアースを通して電流(is)が流れるため、電流検出器13の電流を監視することで張付き放電12を検出することができる。
図2は図1に示したレーザ発振器の張付き放電検出装置14の内部構成を示している。15は乗算器として動作する同期整流回路、16は交流成分を取り除く低域フィルタ、17はコンパレータ、18は張付き放電電流設定電圧(Vref)を設定する張付き放電電流設定回路である。以下に張付き放電が発生した場合の本発明の動作を説明する。
図1の上側電極7又は下側電極8とレーザ発振器筐体9の間で張付き放電12が発生すると、レーザ発振器筐体9に接続されたアース10から変圧器5の中点6を通して張付き放電の電流isが流れる。この電流isを監視することで張付き放電を検出することができる。以後、この電流を張付き放電電流isと記述する。
電流検出器13の出力esと張付き放電電流isとの入出力関数をes=A×is(Aは比例定数)と定義すると、張付き放電電流isは正弦波のためesは以下の通りとなる。
Figure 0005093181
ここで、ωsは張付き放電電流の角周波数、φは参照信号Vrとの位相差である。
図1の電流検出器13の出力esは、図3の同期整流回路15の一方の入力In1に入力される。同期整流回路15のもう一方の入力In2には、発振回路4から参照信号Vrが入力される。この参照信号Vrは、発振回路4で生成され、インバータ回路3のPWM制御の矩形波信号と周波数及び位相が完全に一致しているので、振幅を1とすると、図3に示したような矩形波となる。この場合、参照信号Vrのフーリエ級数展開は以下の通りとなる。
Figure 0005093181
ここで、ωrは参照信号Vrの角周波数であり、張付き放電電流の角周波数ωsと等しい。
同期整流回路15は乗算器として動作するため、(1)式と(2)式の積は以下の通りとなる。
Figure 0005093181
(2)式よりVrは奇数次の高調波成分であるから、以下のように、乗算回路から直流信号成分が生じる。
Figure 0005093181
(以降の直流項は省略)
ここで、ωs=ωrであるので、実際に生じる直流成分は(4)式となる。同期整流回路15の出力はこのあとに、低域フィルタ16に入力されるため、(3)式の交流成分は減衰し、(4)式の直流項のみ低域フィルタ16から出力電圧eoとして出力される。
すなわち、参照信号の角周波数ωr以外のノイズ周波数成分は交流となり、16の低域フィルタでカットされ、ノイズによる誤動作がない検出が可能となる。(1)式は同期整流の原理を分かりやすく説明するため張付き放電電流周波数ωs以外のノイズ成分を重畳していないが、張付き放電電流以外のノイズ成分は交流成分として減衰する。
なお、(4)〜(6)式でφは、電流検出器13の出力電圧esと参照信号Vrの位相差であるが、位相差が0の場合、張付き放電電流の直流項、すなわち(4)式が最大となることは明らかである。そこで、位相差を調整できる手段を備えることにより、通常は位相差が0になるように調整し、張付き放電電流の検出感度が最大になるように設定する。
次に、本発明の高速応答性について説明する。
電子回路の応答速度は時定数によって決まるため、従来の同期整流を用いない整流回路と本発明の時定数を計算することで、本発明が従来に比べどのくらい高速に応答するかを述べる。例として、張付き放電電流の角周波数ωsを628KHz(2π×100KHz)として以下に説明する。
まず、従来の同期整流を用いない整流回路での時定数を計算する。図4(a)は従来の同期整流を用いない整流回路の出力波形である。従来の整流回路出力は、コンパレータの誤動作を防止するため、電流検出器の出力を低域フィルタで図4(a)の実線の脈流に変換する。ここで、図4(a)に示した脈流に必要な低域フィルタの時定数を計算する。図4(a)の波形のピークから次のピークまでの電圧を90%維持すると仮定し、その必要な時定数は、以下の式で近似できる。
Figure 0005093181
ここで、V1は最初のピークの電圧、V2は次のピークの電圧、tは周期でωsから計算すると5μsとなる。Tは低域フィルタの時定数であり、V2/V1=90%との条件から計算すると同期整流を用いない整流回路では時定数は50μsとなる。
次に、本発明の時定数を計算する。図4(b)は図2に示した電流検出器13の出力esの波形である。前記(3)式の右辺より、同期整流回路15の出力は、参照信号Vrの角周波数ωrと一致して生じた直流成分と不一致の交流成分を出力する。交流成分がコンパレータ17に入力すると誤動作することがあるため、低域フィルタ16はコンパレータ17が誤動作しないレベルまで交流成分を減衰する時定数を選定される。低域フィルタ16は角周波数が高い程減衰が大きいため、前記(3)式の交流項は参照信号の角周波数ωrのみで近似できる。従って(3)式は以下の通りとなる。
Figure 0005093181
ωs=ωrの条件では第1項は直流成分となり以下の通りとなる。
Figure 0005093181
但し、ωsと参照信号Vrの位相差は0、すなわちcosφ=1とする。
また、第2項は交流成分であり以下の通りとなる。
Figure 0005093181
但し、cosφ=1とする。
従来の同期整流を用いない整流回路で時定数を決めた条件と同一にするため、ここでは前記(7)式の第一項の直流成分の1/10まで、第二項の交流成分を減衰させる時定数を選定する。しかし、(7)式より第二項の交流成分は既に第一項の1/2のため、時定数は参照信号ωrの2倍の角周波数成分2ωrを1/5にすればよい。すなわち、以下の式から時定数Tを計算すればよい。
Figure 0005093181
時定数Tを計算すると3.9×10−6となる。時定数を比較すると本発明の時定数と同期整流を用いない整流回路の時定数の比を計算すると1/12.8となり本発明の時定数は従来の1/10以下になる。
よって同期整流回路を用いない従来の検出方法に比べ10倍応答が高速に張付き放電の検出が可能となる。
次に、張付き放電の判別方法について述べる。前記の低域フィルタ16の出力電圧eoと張付き放電電流設定回路18で設定した張付き放電電流設定電圧Vrefとをコンパレータ17で比較し、低域フィルタ16の出力電圧eoが張付き放電電流設定電圧Vrefを越えたときは、アラーム信号Armを出力し、インバータ回路の高周波電圧が停止される。このように、コンパレータ17が張付き放電の発生判断手段となり、張付き放電により電極の損傷を防止できる。
張付き放電電流設定電圧Vrefの設定値について説明する。低域フィルタ16の出力は前記のとおり以下のようになる。
直流成分
Figure 0005093181
交流成分
Figure 0005093181
直流成分の立上りは低域フィルタにより張付き放電発生後から時定数Tで(2/π)Esの63.2%まで立上る。また、交流成分が重畳するため出力波形は図5に示したようになる。図5においては、重畳する交流成分を前述したように、直流成分の1/10に減衰させた場合の波形とした。図5より(2/π)Esの10%<Vref<90%の範囲でVrefを決定すれば、交流成分の影響を受けずに張付き放電を検出することができる。なお、Vrefは実機により最適値を決定してもよい。
なお、上記説明においては変圧器の二次側中点6を電流検出器13を介してアースに接続したが、アースに接続するのは二次側の中点に限られず、いずれの部分をアースに接続しても良い。例えば図6(a)に示したように、二次側のいずれか一方の端子を電流検出器13を介してアースに接続してもよく、または、図6(b)に示したように、二次側の中点以外の二次コイル中の任意の点をアースに接続しても良い。
また、変圧器の二次側中点6および発振器の筐体9をアースに接続し、アースで張付き放電電流を検出しているが、これはアースすなわち低圧側で電流を検出することにより、高圧側からのノイズ混入がなく、高圧の絶縁等を考慮しなくても済むからである。
実施の形態2.
実施の形態1においては、単一の同期整流回路を設けて張付き放電を検出したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば2つの同期整流回路を設けてもよい。実施の形態1とは張付き放電検出装置14の内部構成が異なるのみであるので、張付き放電検出装置14の内部構成について説明する。
図7は、実施の形態2に係るレーザ発振器の張付き放電検出装置14の内部構成図である。図7において、In1から入力された電流検出器13の出力esは、第1の同期整流回路19および第2の同期整流回路20に入力される。また、In2から入力された発回路4の参照信号Vrは、第1の同期整流回路19に参照信号Vrxとして、また位相シフト回路23を介して第2の同期整流回路20に参照信号Vryとして入力される。ここで、第2の同期整流回路20の参照信号Vryは、第1の同期整流回路19の参照信号Vrxと比較し、図8に示すように位相シフト回路23により位相がπ/2[rad]シフトしている。シフトの方向+−いずれでもよく、−π/2[rad]シフトしてもよい。図8においては、図3と同様に振幅を1として図示した。
そして、第1の低域フィルタ21は、第1の同期整流回路19に、第2の低域フィルタ22は第2の同期整流回路20に接続される。また第1の低域フィルタ21の時定数T1=C1×R1と、第2の低域フィルタ22の時定数T2=C2×R2は、T1=T2で同じ値に設定されている。第1の低域フィルタ21および第2の低域フィルタ22は、実施の形態1の低域フィルタ16と同様に、第1の同期整流回路19と第2の同期整流回路20から出力される交流成分を減衰するように動作する。

次に、図7において、絶対値回路24は第1の低域フィルタ21の出力eoxと、第2の低域フィルタ22の出力eoyの絶対値を求める回路で、以下の演算を行う。
Figure 0005093181
この演算により、実施の形態1の図2の回路では、通常張付き放電の感度を最大にするため電流検出器13の出力電圧esと参照信号Vrの位相差を0に調整するが、図7の回路では位相調整が不要となるメリットがある。
絶対値回路24の出力eoはコンパレータ17に入力され、張付き放電電流設定電圧Vrefと比較され、eoがVref以上ならば、アラーム信号Armを出力し、インバータ回路3を停止させる。Vrefの設定値は実施の形態1と同様の考え方で決定できるが、実機により最適値を決定してもよい。
なお、インバータ回路の制御はPWMに限定するものではなく、スイッチング方式のインバータ(PDM等)であれば定電流型インバータ、定電圧型インバータを含め、その回路構成は問わない。
実施の形態3.
今までの張付き放電検出の説明では、単一の電極におけるレーザ発振器で説明したが、2つ以上の複数の電極及びインバータ回路からなるレーザ発振器の張付き放電検出でも、カレントトランスを使用することで1個の電流検出回路で張付き放電を検出できる。図9は、実施の形態3に係るレーザ発振器の構成図で、2組の電極と2つのインバータ回路からなるレーザ発振器である。
図9において、1は商用電源、2は商用電源1を入力して整流平滑する整流回路である。前記整流回路2はそれぞれ独立した第1のインバータ25および第2のインバータ29に接続される。但し、第1のインバータ25と第2のインバータ29は、インバータ回路のPWM制御の矩形波信号を生成するための発振器4は共通して使用するため、PWM制御の矩形波信号は同期している。第1のインバータ25及び第2のインバータ29で出力された高周波電圧はそれぞれ、第1の変圧器26および第2の変圧器30により高周波高電圧に変換される。また第1の変圧器26の二次側の中点33と、第2の変圧器30の二次側の中点34は電流検出器13を介してアース電位に接続されている。
27は第1の変圧器26の二次側の高周波高電圧を放電する第1の上側電極、28は第1の下側電極1である。同じく31は第2の変圧器30の二次側の高周波電圧を放電する第2の上側電極、32は第2の下側電極2である。9はレーザ発振器筐体、10はレーザ発振器筐体アースである。is1は第1の上側電極27または第1の下側電極28で発生した張付き放電電流、is2は第2の上側電極31または第2の下側電極32で発生した張付き放電電流である。
図9において、電流検出器であるカレントトランス35の出力と、張付き放電電流is1、is2との入出力関数はes=A×is1又はes=A×is2(Aは定数)である。張付き放電は複数の電極で同時に発生する確率は低いため、電流検出器であるカレントトランス35が1つでいづれかの電極で発生した張付き放電を検出することができる。その他の動作は前記と同じため省略する。その他図には含まれないが、レーザ発振するための反射鏡、出力鏡、レーザ光、上下の電極間にレーザガスを供給するためのブロワ、レーザガスを排気する真空ポンプなどがある。
なお、本実施の形態では2組の電極と2つのインバータ回路からなるレーザ発振器にて説明を行ったが、3組以上の電極と3つ以上のインバータ回路からなるレーザ発振器においても、電流検出器をカレントトランスを用いることで1つの電流検出器で各電極の張付き放電電流を検出することができる。
本発明は、ガスレーザ発振器において張付き放電等の異常放電を高速に検出することができ、電極の損傷を防止する上で有用である。
1 商用電源、2 整流回路、3 インバータ回路、4 発振回路、5 変圧器、6 変圧器二次側中点、7 上側電極、8 下側電極、9 レーザ発振器筐体、10 レーザ発振器筐体アース、11 正常放電、12 張付き放電、13 電流検出器、14 張付き放電検出装置、15 同期整流回路、16 低域フィルタ、17 コンパレータ、18 張付き放電電流設定回路、19 第1の同期整流回路、20 第2の同期整流回路、21 第1の低域フィルタ、22 第2の低域フィルタ、23 π/2位相シフト回路、24 絶対値回路、25 第1のインバータ回路、26 第1の変圧器、27 第1の上側電極、28 第1の下側電極、29 第2のインバータ回路、30 第2の変圧器、31 第2の上側電極、32 第2の下側電極、33 第1の変圧器二次側中点、34 第2の変圧器二次側中点2、35 カレントトランス、is 張付き放電電流、es 電流検出器の出力信号電圧、Vr 参照信号、eo 低域フィルタ出力信号、Vref 張付き放電電流設定電圧、Arm アラーム信号、φ esとVrの位相差[rad]、ωs 張付き放電電流周波数、ωr 参照信号周波数

Claims (7)

  1. 高周波電圧を発生させるインバータ回路と、
    前記インバータ回路で発生した高周波電圧を昇圧する変圧器と、
    前記変圧器により昇圧された高周波高電圧によりレーザガス中で放電する電極と、
    前記電極およびレーザガスを格納する筐体と、
    前記インバータ回路に矩形波信号を出力する発回路と、
    前記筐体と前記変圧器の二次側との間に流れる電流を検出する電流検出器と、
    前記発振回路から出力される矩形波信号と前記電流検出器からの出力値とを乗算する乗算器と、
    前記乗算器の出力から交流成分を除去するフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路からの出力を基準値と比較し前記電極と前記筐体間で放電が発生しているかどうか判断する判断手段と、
    を備えたレーザ発振器。
  2. 前記筐体を接地するとともに、
    前記変圧器の二次側を前記電流検出器を介して接地した、
    請求項1に記載のレーザ発振器。
  3. 前記乗算器に入力される前記電流検出器の出力と前記発振回路の矩形波信号との位相差を調整する手段を備えた、
    請求項1に記載のレーザ発振器。
  4. 前記判断手段は前記電極と前記筐体間で放電が発生していると判断した場合、前記インバータ回路の動作を停止させるものである、
    請求項1に記載のレーザ発振器。
  5. 前記発振回路から出力される矩形波信号の位相をπ/2ずらす位相シフト回路と、
    前記位相シフト回路により位相がずれた矩形波信号と前記電流検出器からの出力値とを乗算する第2の乗算器と、
    前記第2の乗算器の出力から交流成分を除去する第2のフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路の出力と前記第2のフィルタ回路の出力との絶対値を求める絶対値回路とを更に備え、
    前記判断手段は前記絶対値回路からの出力を基準値と比較し前記電極と前記筐体間で放電が発生しているかどうか判断するものである、
    請求項1から4いずれかに記載のレーザ発振器。
  6. 前記電流検出器がカレントトランスである、
    請求項1に記載のレーザ発振器。
  7. 前記電極、インバータ回路および変圧器を複数備え、前記筐体と前記各変圧器の二次側との間に流れる電流を1つの前記電流検出器で検出する、
    請求項6に記載のレーザ発振器。
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