JP2017099103A - 回転整流器故障検出装置および回転整流器故障検出方法 - Google Patents

回転整流器故障検出装置および回転整流器故障検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転整流器故障の誤検出を防止できるようにすること。【解決手段】回転整流器故障検出装置は、回転整流器1Cに交流電力を供給する交流励磁機に直結される副励磁機6の出力電圧位相もしくは同期機1Aの出力電圧位相を検出する位相検出手段と、位相が所定の角度だけ進む毎に交流励磁機1Bの励磁機界磁電流Iefをサンプリングして励磁機界磁電流検出値データ列を生成する電流検出値データ列生成手段と、励磁機界磁電流検出値データ列に対して所定の間隔で差分計算を行って差分信号データ列を生成する差分信号データ列生成手段と、交流励磁機1Bの出力電圧の1周期の間に、差分信号データ列のレベルが、ある正の閾値および負の閾値をそれぞれ正側および負側に超過する事象がある場合に、回転整流器故障を示す警報を出力する回転整流器故障警報出力手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、回転整流器故障検出装置および回転整流器故障検出方法に関する。
同期機の励磁方式は、サイリスタ励磁方式と並んでブラシレス励磁方式が広く採用されている。従来の技術について、他励式ブラシレス励磁装置を例にして説明する。
他励式ブラシレス励磁装置は、副励磁機の出力電圧を励磁用変圧器を介してサイリスタ整流器に入力し、自動電圧調整装置からのゲート信号によりサイリスタ整流器が出力する直流電圧で交流励磁機の界磁巻線に励磁機界磁電流を流し、交流励磁機の電機子巻線に誘起された交流出力電圧を回転整流器で整流して同期機の界磁巻線に界磁電流を流し、同期機を励磁するものである。
回転整流器を構成するダイオード素子が短絡故障すると過大な短絡電流が流れるため、これを早期に検知して発電機を停止させることは事故拡大防止の観点から非常に重要である。また、ダイオード素子に直列接続したヒューズが溶断した場合においても、自動電圧調整装置が回転整流器の出力電流を維持する働きにより、健全なダイオード素子の電流が増加して事故拡大につながる場合があるので、これを検知し通知することは重要である。しかしながら、回転整流器は回転部に設置されているため、その故障を直接的に検知することができない。
回転整流器故障を検出する技術としては、以下のものが知られている。
・交流励磁機に検出コイルを設け、検出コイルに誘起される電圧のうち交流励磁機周波数成分を能動フィルタ回路により抽出し、回転整流器の故障判別を行うもの(特許文献1参照)。
・交流励磁機に検出コイルを設け、検出コイルに誘起される電圧の周期が所定の値より長くなったことを検知して回転整流器故障とする一方で、検出コイル誘起電圧の正側信号の積分値と負側信号の積分値との比が所定の値より大きい場合は系統事故の影響と見なし、回転整流器故障出力をロックするもの(特許文献2参照)。
・交流励磁機の界磁電流に含まれる交流成分の直流成分に対する割合が増加したことで回転整流器故障を検知するもので、特定周波数(交流励磁機周波数)成分が増加した時は相短絡故障であることを検知し、相短絡故障時は同期機を停止させ、相開放故障時は励磁機界磁電流を制限するもの(特許文献3参照)。
・交流励磁機の1つの界磁極に巻回したサーチコイルの出力電圧から交流励磁機周波数の5倍調波までの成分に対する基本波成分の比率を算出し、基本波成分の比率が大きくなったら回転整流器故障とするもの(特許文献4参照)。
特開平04−285457号公報 特開昭57−000025号公報 特開2008−295252号公報 実開平02−129138号公報
しかしながら、上述した従来の回転整流器故障検出装置には、以下のような問題がある。
・交流励磁機の周波数が定格周波数から大きく変化した場合に回転整流器故障を正しく検出できない場合がある(例えば、特許文献2、3、4)。
・回転整流器の直列接続された2つの相(U相とX相など)が開放した場合、故障検出信号には交流励磁機の1倍の周波数信号は現れず、2倍の周波数信号が現れるため、回転整流器故障を検出できない(例えば、特許文献1、4)。
・同期機の界磁電流や交流励磁機の界磁電流が比較的大きく変化(増加または減少)している最中は、故障検出信号の周期が長くなったり、交流成分の直流成分に対する割合が増加したり、交流励磁機の1倍の周波数成分が多く検出されたりするので、回転整流器故障を誤検出する場合がある(例えば、特許文献1〜4)。
・回転整流器を構成するダイオード素子の短絡故障をアーム開放故障と区別して検出する技術は存在するが、1つのアームを構成する複数のダイオード素子のうち1つのダイオード素子が短絡故障し、直列ヒューズ溶断により短時間に当該回路から切離されたことは検出できない(例えば、特許文献1〜4)。
・マイナスステップ応答試験や負荷遮断時など交流励磁機の界磁電流が急速に減少する場合や、系統事故発生により同期機の界磁電流が急増する場合に、故障検出信号に含まれる交流成分の直流成分に対する割合が増加するため、回転整流器故障を誤検出する場合がある(例えば、特許文献3)。
・マイナスステップ応答試験や負荷遮断時など交流励磁機の界磁電流が急速に減少する場合や、系統事故発生により同期機の界磁電流が急増する場合に、回転整流器の転流モードが変化して故障検出信号の周期が長くなるため、回転整流器故障を誤検出する場合がある(例えば、特許文献1、2、4)。
・交流励磁機の界磁電流を故障検出信号に使用する場合は、交流励磁機に界磁電流を供給するサイリスタ整流器が出力するリップル電圧の影響が故障検出信号に現れるので、特に交流励磁機の界磁電流が小さい運転状態において回転整流器故障を誤検出する場合がある(例えば、特許文献3)。
本発明が解決しようとする課題は、回転整流器故障の誤検出を防止することができる回転整流器故障検出装置および回転整流器故障検出方法を提供することである。
実施形態によれば、同期機を励磁する回転整流器の故障を検出する回転整流器故障検出装置であって、前記回転整流器に交流電力を供給する交流励磁機に直結される副励磁機の出力電圧位相もしくは前記同期機の出力電圧位相を検出する位相検出手段と、前記位相検出手段により検出される位相が所定の角度だけ進む毎に前記交流励磁機の励磁機界磁電流をサンプリングして励磁機界磁電流検出値データ列を生成する電流検出値データ列生成手段と、前記電流検出値データ列生成手段により生成される励磁機界磁電流検出値データ列に対して所定の間隔で差分計算を行って差分信号データ列を生成する差分信号データ列生成手段と、前記交流励磁機の出力電圧の1周期の間に、前記差分信号データ列生成手段により生成される差分信号データ列のレベルが、ある正の閾値および負の閾値をそれぞれ正側および負側に超過する事象がある場合に、回転整流器故障を示す警報を出力する回転整流器故障警報出力手段と、を具備することを特徴とする回転整流器故障検出装置が提供される。
本発明によれば、回転整流器故障の誤検出を防止することができる。
第1の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。 同実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図。 同実施形態における励磁機界磁電流の波形例を示す図。 同実施形態における差分信号データ列の各種の波形例を示す図。 同実施形態におけるU相ダイオード開放故障発生時の各種号の信号波形例を示す図。 同実施形態における差分信号データ列計算時のゲイン例を示す図。 第2の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。 同実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図。 第3の実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図。 第4の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。 同実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図。 第5の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。 同実施形態における転流モード検出器の構成を示す図。 同実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図。 第6の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図。 同実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
最初に、図1および図2を参照して第1の実施形態について説明する。
(構成)
図1は第1の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。また、図2は同実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図である。
図1において、1はブラシレス同期機であり、同期機1Aに回転電機子形の交流励磁機1Bを連結し、その回転部にブラシレス同期機1を励磁する回転整流器1Cを設けた構成としている。2は同期機1Aの交流出力電圧Vgを系統電圧まで昇圧する主要変圧器であり、3は同期機1Aを電力系統4に連系する並列用遮断器である。
5は励磁用変圧器であり、同期機1Aに連結された副励磁機6から供給される交流電圧V1を所望の交流電圧V2に変圧し、界磁開閉器7を介してサイリスタ整流器8に供給する。
9は自動電圧調整装置(AVR)であり、計器用変圧器10を介して検出した同期機1Aの交流出力電圧Vgが電圧設定値Vrと一致するように電圧制御信号Vthをパルス発生回路11に出力する。
11はパルス発生回路であり、界磁開閉器7が投入された状態において、副励磁機6が出力する交流電圧V1を同期電源変圧器12を介して所望のレベルに変圧した交流電圧V3を位相基準信号として、サイリスタ整流器8の出力電圧である励磁機界磁電圧Vefの平均値が電圧制御信号Vthに対応した値となるようにサイリスタ整流器8にゲート信号Pを与える。このゲート信号Pにより、サイリスタ整流器8の出力電圧である励磁機界磁電圧Vefが励磁機界磁巻線1Dに印加される。
16は回転整流器故障検出装置であり、回転整流器1Cの故障を検出するものである。回転整流器故障検出装置16の構成を図2に示す。
回転整流器故障検出装置16は、基本構成として、副励磁機6の出力電圧位相θsを検出する第1の回路部分(位相検出手段)と、位相θsが所定の角度だけ進む毎に交流励磁機1Bの励磁機界磁電流Iefをサンプリングして励磁機界磁電流検出値データ列Iefkを生成する第2の回路部分(電流検出値データ列生成手段)と、励磁機界磁電流検出値データ列Iefkに対して所定の間隔で差分計算を行って差分信号データ列ΔIefkを生成する第3の回路部分(差分信号データ列生成手段)と、交流励磁機1Bの出力電圧の1周期の間に、差分信号データ列ΔIefkのレベルが、ある正の閾値Fpthkおよび負の閾値Fmthkをそれぞれ正側および負側に超過する事象があり、その事象が所定の時間以上繰り返される場合に、回転整流器故障を示す回転整流器故障警報SFTを出力する第4の回路部分(回転整流器故障警報出力手段)と、を備えている。正の閾値Fpthkおよび負の閾値Fmthkは、例えば第2の回路部分(電流検出値データ列生成手段)により生成される励磁機界磁電流検出値データ列Iefkを用いて決定される。
より具体的には、回転整流器故障検出装置16は、交流電圧V3を入力してそのθsを検出する位相検出手段16Aと、位相θsを入力してθsが(1)式に示すサンプリング間隔Δθsだけ進む度に1スキャンだけ1となるサンプリング信号Csを出力するサンプル間隔生成手段16Bと、励磁機界磁電流検出器15を介して励磁機界磁電流Iefに比例した励磁機界磁電流検出値データ列Iefk(k:整数)をサンプリング信号Csの立上り時に出力する電流検出手段16Cと、励磁機界磁電流検出値データ列Iefkを入力して差分計算間隔あたりのサンプル数mを入力してmサンプル前の励磁機界磁電流検出値データ列Iefk−mを出力する無駄時間要素16Dと、励磁機界磁電流検出値データ列Iefkとmサンプル前の励磁機界磁電流検出値データ列Iefk−mとの差を差分信号データ列ΔIefkとして出力する減算器16Eと、励磁機界磁電流検出値データ列Iefkを入力して高周波成分を除去し平均的な値として平均励磁機界磁電流データ列Iefavkを出力するローパスフィルタ16Fと、平均励磁機界磁電流データ列Iefavkに故障検出レベルFthを乗じて故障検出レベルデータ列Fpthkを出力する乗算器16Gと、故障検出レベルデータ列Fpthkを入力し符号反転して負の故障検出レベルデータ列Fmthkを出力する符号反転器16Hと、差分信号データ列ΔIefkと故障検出レベルデータ列Fpthkを入力して差分信号データ列ΔIefkの方が大きいときに1を、小さいときに0を高値検出信号SHとして出力する高値比較器16Jと、差分信号データ列ΔIefkと負の故障検出レベルデータ列Fmthkを入力して差分信号データ列ΔIefkの方が小さいときに1を、大きいときに0を低値検出信号SLとして出力する低値比較器16Kと、高値検出信号SHを入力して交流励磁機1Bの1周期あたりのサンプル数Nsだけオフ時遅延特性を持って高値検出信号SH2を出力するオフディレイタイマ16Lと、低値検出信号SLを入力して交流励磁機1Bの1周期あたりのサンプル数Nsだけオフ時遅延特性を持って低値検出信号SL2を出力するオフディレイタイマ16Mと、高値検出信号SH2と低値検出信号SL2を入力してその論理積を故障信号SFとして出力するアンド回路16Nと、故障信号SFを入力して所定のオン時遅延特性を持って回転整流器故障警報SFTを出力するオンディレイタイマ16Pとで構成される。
Δθs=(Fsub/Fex)*(360度/Ns) (1)式
Fsub:副励磁機6の定格周波数
Fex:交流励磁機1Bの定格周波数
Ns:交流励磁機1Bの1周期あたりのサンプル数で、Ns=n×m(n,m:自然数)となるように選定する。
n:(交流励磁機1Bの周期)/(差分計算間隔)
m:差分計算間隔あたりのサンプル数
なお、本実施形態おいて「〜手段」と称した個々の要素は、ハードウェアで実現してもよいが、少なくとも一部をソフトウェアで実現してもよい。
(作用)
同期機1Aの回転速度が上昇し所定の回転速度に到達した時点で、界磁開閉器7が投入され、サイリスタ整流器8へのゲート信号Pの印加が開始される。励磁用変圧器5が出力する交流電圧V2をサイリスタ整流器8が整流することで励磁機界磁電圧Vefが発生し、励磁機界磁巻線1Dに励磁機界磁電流Iefが供給されることで同期機1Aの交流出力電圧Vgが上昇する。その後、自動電圧調整装置9により同期機1Aの交流出力電圧Vgが定格値まで上昇して電圧確立が完了すると、同期操作の後に並列用遮断器3を投入し、同期機1Aの出力電力を所定の値まで上昇させて通常の運用に入る。
回転整流器1Cの正常時と故障時における励磁機界磁電流Iefの各種の波形例を図3の(a)〜(d)に示す。
定常運転状態においては、交流励磁機1Bの出力電流は正弦波ではなく矩形波状の波形となっているため、電機子反作用の影響で励磁機界磁電流Iefには図3(a)のように交流励磁機1Bの定格周波数Fexの6倍の周波数成分が現れる(図3(a))。例えば回転整流器1Cを構成するダイオード素子が短絡すると、励磁機界磁電流Iefには交流励磁機1Bの定格周波数Fexの1倍の周波数成分が現れる。また、ダイオード素子がアームとして開放すると、励磁機界磁電流Iefには交流励磁機1Bの定格周波数Fexの1倍または2倍の周波数成分が現れる。例えばU相のみが開放すると図3(b)のような波形となる。U相とV相とが開放すると図3(c)のような波形となり、U相とX相とが開放すると図3(d)のような波形となる。
一例として、交流励磁機1Bの定格周波数Fex=200Hz、副励磁機6の定格周波数Fsub=300Hzの場合について説明する。提案する故障検出方法は、正常時に励磁機界磁電流Iefに含まれる直流成分と交流励磁機1Bの定格周波数Fexの6倍の周波数成分を除去して、回転整流器1Cの故障時に発生する定格周波数Fexの1倍または2倍の周波数成分を検知するものである。このため、差分計算間隔は交流励磁機1Bの周期の6分の1とし、n=6とする。また、差分計算間隔あたりのサンプル数mは、必要最小限の値として5とする。
上記よりΔθs=18度となり、副励磁機6の位相が18度進むごとに、すなわち交流励磁機1Bの位相が12度進むごとに励磁機界磁電流Iefが電流検出手段16Cによってサンプリングされ、励磁機界磁電流検出値データ列Iefk(k:整数)が生成される。励磁機界磁電流検出値データ列Iefkは無駄時間要素16Dと減算器16Eにより、交流励磁機1Bの周期の6分の1だけ過去の値との差分計算が行われ、交流励磁機1Bの周波数の6倍およびその自然数倍の成分と直流分が除去される。
図3の(a)〜(d)に示した各ケースに対して差分計算を行った結果である差分信号データ列ΔIefkを図4の(a)〜(d)にそれぞれ示す。
回転整流器1Cが正常の時は図4の(a)のように差分信号データ列ΔIefkは変動しないが、回転整流器1Cに故障が発生すると図4の(b)〜(d)のように差分信号データ列ΔIefkが交流励磁機1Bの1周期に少なくとも1回ずつ高値側と低値側とに変動する。
回転整流器1Cを構成するダイオード素子がアームとして開放した場合の励磁機界磁電流Iefに含まれる交流成分の振幅は、同期機1Aの界磁電流Ifの大きさに比例する。定常状態では、励磁機界磁電流Iefの大きさが界磁電流Ifの大きさにほぼ比例するので、差分信号データ列ΔIefkは故障検出レベルFthにローパスフィルタ16Fが出力する平均励磁機界磁電流データ列Iefavkを乗じた値と比較され回転整流器1Cの故障の有無が判定される。回転整流器1Cに故障が発生すると、差分信号データ列ΔIefkが交流励磁機1Bの1周期に少なくとも1回ずつ高値側と低値側とに変動するので、差分信号データ列ΔIefkが故障検出レベルFthに平均励磁機界磁電流データ列Iefavkを乗じた値より大きい状態と、故障検出レベルFthに平均励磁機界磁電流データ列Iefavkの符号反転値を乗じた値より小さい状態が、ともに交流励磁機1Bの1周期に1回以上繰り返されると、故障信号SFが出力される。
U相ダイオード開放故障発生時の各種信号の各種号の信号波形例を図5の(a)〜(f)に示す。
定常運転の状態から例えばU相ダイオード開放故障が発生し、U相が開放したときの差分信号データ列ΔIefkの波形は図5の(a)のようになる。故障発生時以降、差分信号データ列ΔIefkは1周期に少なくとも1回ずつ故障検出レベルデータ列Fpthkのレベル(正の閾値)および故障検出レベルデータ列Fmthkのレベル(負の閾値)をそれぞれ正側および負側に超過する。この場合の高値検出信号SH,低値検出信号SL,高値検出信号SH2,低値検出信号SL2,故障信号SFは、それぞれ図5の(b)〜(f)のようになる。
ここまではn=6の場合について述べたが、n=3とすれば3の自然数倍調波が除去されるので、交流励磁機1Bの周波数の1倍または2倍の周波数成分を透過させることができる。n=6の場合とn=3の場合における差分信号データ列ΔIefk計算時のゲインをそれぞれ図6の(a),(b)に示す。n=6の場合は、除去されずに残る周波数成分のゲインにばらつきがあるが、n=3の場合は交流励磁機1Bの周波数の自然数倍の周波数成分に対しては均一なゲイン特性が得られる。
なお、本実施形態では界磁電流Ifや励磁機界磁電流Iefが過渡的に変化している状態では回転整流器1Cの故障を誤検出する可能性があるため、最終段にオンディレイタイマ16Pを設け回転整流器故障警報SFTが誤出力することを防止している。
(効果)
本実施形態によれば、交流励磁機1Bの位相を検知してデータ処理を行っているので、交流励磁機1Bの周波数が大きく変化しても回転整流器故障を正しく検出できる。また、励磁機界磁電流Iefに含まれる交流励磁機1Bの周波数の1倍または2倍の周波数成分を検知できるので、回転整流器1Cを構成するダイオード素子の1相短絡、1相開放および2相開放を検知することができる。さらに、励磁機界磁電流Iefが過渡的に増加または減少するときは差分信号データ列ΔIefkが正または負側に移行するが、交流励磁機1Bの1周期の間に正側と負側の両方に移行するわけではないので回転整流器故障警報SFTを誤出力することはない。なお、界磁電流Ifと励磁機界磁電流Iefとの比が定常状態に比べてかなり大きくなった場合は故障信号SFを誤出力する可能性があるため、最終段にオンディレイタイマ16Pを設け回転整流器故障警報SFTが誤出力することを防止している。
[第2の実施形態]
次に、図7および図8を参照して第2の実施形態について説明する。
(構成)
図7は第2の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。また、図8は同実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図である。
本実施形態は、上述した第1の実施形態(図1、図2)において、回転整流器故障検出装置16を、交流電圧V3の替りに同期機1Aの交流出力電圧Vgを計器用変圧器10を介して位相検出手段16Aに入力するようにした回転整流器故障検出装置16$に置き換えたものである。
回転整流器故障検出装置16$は、上述した第1の回路部分(位相検出手段16A)において、計器用変圧器10を介して入力される電圧から位相θsを検出する。
この場合、上述したサンプリング間隔Δθsは(2)式から算出する。
Δθs=(Fs/Fex)*(360度/Ns) (2)式
Fs:同期機1Aの定格周波数
Fex:交流励磁機1Bの定格周波数
Ns:交流励磁機1Bの1周期あたりのサンプル数で、Ns=n×m(n,m:自然数)となるように選定する。
n:(交流励磁機1Bの周期)/(差分計算間隔)
m:差分計算間隔あたりのサンプル数
(作用)
第1の実施形態との相違点は、交流励磁機1Bの位相を、同期電源変圧器12が出力する交流電圧V3の替りに同期機1Aの交流出力電圧Vgから検知するようにしたことである。同期機1Aも交流励磁機1Bと直結されているので、交流出力電圧Vgから検出した位相θsに対して(2)式を使用してサンプリング間隔Δθsを求めれば、第1の実施形態と同様に回転整流器1Cの故障検出を行うことができる。
(効果)
本実施形態によれば、交流励磁機1Bの位相を検知するに際し、同期電源変圧器12が出力する交流電圧V3を使用せずとも、同期機1Aの交流出力電圧Vgを使用することができるので、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
[第3の実施形態]
次に、図9を参照して第3の実施形態について説明する。
(構成)
図9は第3の実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図である。
本実施形態は、上述した第1の実施形態(図1、図2)において、回転整流器故障検出装置16を、差分信号データ列ΔIefkを入力して差分計算間隔あたりのサンプル数m’を入力してm’サンプル前の差分信号データ列ΔIefk−m’を出力する無駄時間要素16D’と、差分信号データ列ΔIefkとm’サンプル前の差分信号データ列ΔIefk−m’との差を差分信号データ列ΔIef’kとして出力する減算器16E’とを追加し、高値比較器16Jと低値比較器16Kに差分信号データ列ΔIefkの替りに差分信号データ列ΔIef’kを入力するようにした回転整流器故障検出装置16#に置き換えたものである。
回転整流器故障検出装置16#は、上述した無駄時間要素16Dと減算器16Eとを含む差分計算回路と同じ構成の差分計算回路をもう1つ追加し、これら2つの差分計算回路を直列に接続した構成を有する。追加した差分計算回路に含まれる無駄時間要素16D’および減算器16E’の構成は、上述した無駄時間要素16Dおよび減算器16Eと同様である。
ここで、m’の値は、追加した差分計算回路のn’=(交流励磁機1Bの周期)/(差分計算間隔)に対してm’=Ns/n’となるように選定する。
(作用)
第1の実施形態との相違点は、励磁機界磁電流検出値データ列Iefkに対する差分計算回路を1回路追加して2回路を直列接続としたことである。
励磁機界磁電流Iefが単調に増加または減少する状態では、励磁機界磁電流Iefの変化率が反映される差分信号データ列ΔIefkは正の値または負の値に偏る。追加した差分計算回路により、差分信号データ列ΔIefkに対して再度差分計算を行うことで、その出力である差分信号データ列ΔIef’kに含まれる直流成分が低減される。励磁機界磁電流Iefの増減変化率が一定であれば、差分信号データ列ΔIef’kに含まれる直流成分は完全に除去される。回転整流器1Cの故障は差分信号データ列ΔIef’kが正負両方向に変化したことで検知されるため、差分信号データ列ΔIef’kに含まれる直流成分を抑制することは、回転整流器1Cの故障検出をより確実に行える方向に作用する。
(効果)
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加え、励磁機界磁電流Iefが増加または減少する状態であっても差分信号データ列ΔIef’kに含まれる直流成分を抑制できるので、励磁機界磁電流Iefが増加または減少中に回転整流器1Cの故障が発生しても、より確実に故障を検出することができる。
[第4の実施形態]
次に、図10および図11を参照して第4の実施形態について説明する。
(構成)
図10は第4の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。また、図11は同実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図である。
本実施形態は、上述した第1の実施形態(図1、図2)において、回転整流器故障検出装置16を回転整流器故障検出装置16’に置き換えたものである。
回転整流器故障検出装置16’は、回転整流器故障検出装置16の構成要素に加えて、交流励磁機1Bの出力電圧の1周期の間に、差分信号データ列ΔIefkのレベルが、ある正の閾値FSpthkおよび負の閾値FSmthkをそれぞれ正側および負側に超過する事象があり、その事象が所定の時間以上繰り返される場合に、回転整流器1Cの短絡故障を示す短絡故障警報SSFTを出力する第5の回路部分(短絡故障警報出力手段)と、その事象が所定の時間内に消失する場合に回転整流器1Cのヒューズ断を示す警報SFFTを出力する第6の回路部分(ヒューズ断警報出力手段)と、をさらに備えている。
より具体的には、回転整流器故障検出装置16’は、回転整流器故障検出装置16の構成要素に加えて、平均励磁機界磁電流データ列Iefavkに短絡故障検出レベルFSth(故障検出レベルFthより大きい値)を乗じて短絡故障検出レベルデータ列FSpthkを出力する乗算器16Qと、短絡故障検出レベルデータ列FSpthkを入力し符号反転して負の短絡故障検出レベルデータ列FSmthkを出力する符号反転器16Rと、差分信号データ列ΔIefkと短絡故障検出レベルデータ列FSpthkを入力して差分信号データ列ΔIefkの方が大きいときに1を、小さいときに0を高値検出信号SSHとして出力する高値比較器16Sと、差分信号データ列ΔIefkと負の短絡故障検出レベルデータ列FSmthkを入力して差分信号データ列ΔIefkの方が小さいときに1を、大きいときに0を低値検出信号SSLとして出力する低値比較器16Tと、高値検出信号SSHを入力して交流励磁機1Bの1周期あたりのサンプル数Nsだけオフ時遅延特性を持って高値検出信号SSH2を出力するオフディレイタイマ16Uと、低値検出信号SSLを入力して交流励磁機1Bの1周期あたりのサンプル数Nsだけオフ時遅延特性を持って低値検出信号SSL2を出力するオフディレイタイマ16Vと、高値検出信号SSH2と低値検出信号SSL2を入力してその論理積を短絡故障信号SSFとして出力するアンド回路16Wと、短絡故障信号SSFを入力して所定のオン時遅延特性を持って短絡故障警報SSFTを出力するオンディレイタイマ16Xと、短絡故障信号SSFを入力してSSFが0から1に変化した時に所定時間だけ短絡故障ワンショット信号SSFSをオン出力するワンショットタイマ16Yと、短絡故障警報SSFTを入力してSSFTの論理否定を短絡故障警報ノットSSFTNとして出力する論理否定回路16Zと、短絡故障ワンショット信号SSFSと短絡故障警報ノットSSFTNを入力してその論理積をヒューズ断検出信号SFFDとして出力するアンド回路16AAと、ヒューズ断検出信号SFFDを入力して所定のオン時遅延特性を持ってヒューズ断警報SFFTを出力するオンディレイタイマ16ABと、をさらに備えている。
(作用)
第1の実施形態との相違点は、短絡故障検出用の故障検出回路を追加し、通常の故障検出レベルFthより大きい値を設定した短絡故障検出レベルFSthによって短絡故障のみを検知し、短絡故障が所定の時間より長く継続する場合は短絡故障警報SSFTを出力し、短絡故障が所定の時間より短時間で元の状態に復帰する場合はヒューズ断警報SFFTを出力するようにしたものである。
短絡故障警報SSFTを出力する回路は、回転整流器故障警報SFTを出力する回路と同様の構成であり、短絡故障検出レベルFSthを通常の故障検出レベルFthよりも大きい値とすることで、回転整流器1Cを構成するダイオード素子が短絡故障したときのみ、短絡故障信号SSFがオン出力する。
オンディレイタイマ16Xとオンディレイタイマ16ABのタイマ設定は短絡故障とヒューズ断を判別する同一の時間を設定し、ワンショットタイマ16Yのタイマ設定はオンディレイタイマ16Xのタイマ設定よりも長い時間を設定する。こうすることで、短絡故障信号SSFがオンディレイタイマ16Xのタイマ設定よりも長い時間継続する場合は短絡故障警報SSFTが出力し、オンディレイタイマ16Xのタイマ設定よりも短い時間で元の状態に復帰する場合はヒューズ断警報SFFTが出力する。
(効果)
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加え、回転整流器1Cを構成するダイオード素子の短絡故障およびヒューズ断故障の判別が行える。すなわち、回転整流器1Cの1アームを構成するダイオード素子が複数個並列接続されている場合に、その中の1つのダイオードが短絡し直列接続されているヒューズが溶断した場合でも故障検出することができる。短絡故障警報SSFTが発生した場合にブラシレス同期機1を自動停止するようにしておけば事故拡大を防止することができる。ヒューズ断警報SFFTが出力した場合には必要に応じてブラシレス同期機1を停止しヒューズ断状況の点検を行い必要な処置を講じることで事故拡大を防止できる。
なお、本実施形態における回転整流器故障検出装置16’は第2の実施形態および第3の実施形態に対しても適用することができ、上記と同様の作用と効果が得られる。
[第5の実施形態]
次に、図12、図13および図14を参照して第5の実施形態について説明する。
(構成)
図12は第5の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。図13は同実施形態における転流モード検出器の構成を示す図である。また、図14は同実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図である。
本実施形態は、上述した第4の実施形態(図10、図11)において、回転整流器1Cの転流モードの検出を行う転流モード検出器13と、同期機1Aの交流出力電流Igを計測する計器用変流器14とを追加し、さらに回転整流器故障検出装置16’を回転整流器故障検出装置16”に置き換えたものである。
回転整流器故障検出装置16”は、回転整流器故障検出装置16’において、乗算器16Gの入力を差分信号データ列ΔIefkから転流モード検出器13より入力した界磁電流推定値Ifestに変更し、アンド回路16Nおよびアンド回路16Wの入力信号に転流モード検出器13より入力した転流モード判定信号Senを追加したものである。
転流モード検出器13は、交流出力電圧Vgと交流出力電流Igとからギャップ電圧推定値eを計算するギャップ電圧推定手段13F、交流出力電圧Vgと交流出力電流Igとギャップ電圧推定値eとから界磁電流推定値Ifestを出力する界磁電流推定手段13G、励磁機界磁電流Iefと界磁電流推定値Ifestとから転流モードを判定し例えば60度毎の転流が行われていると判定した場合に転流モード判定信号Senをオン出力する転流モード判定手段13H等を備えている。界磁電流推定値Ifestと転流モード判定信号Senとは回転整流器故障検出装置16”へ供給される。
回転整流器故障検出装置16”において、回転整流器故障警報SFTを出力する第4の回路部分(回転整流器故障警報出力手段)は、差分信号データ列ΔIefkのレベルが、界磁電流推定手段13Gから供給される界磁電流推定値Ifestを用いて決定される故障検出レベルデータ列Fpthkのレベル(正の閾値)および故障検出レベルデータ列Fmthkのレベル(負の閾値)をそれぞれ正側および負側に超過する事象があり、その事象が所定の時間以上繰り返される場合に、回転整流器故障警報SFTを出力するように構成されている。
また、上述した第4の回路部分(回転整流器故障警報出力手段)、第5の回路部分(短絡故障警報出力手段)、および第6の回路部分(ヒューズ断警報出力手段)は、転流モード判定手段13Hから供給される転流モード判定信号Senがオンのときのみ警報を出力するように構成されている。
より具体的には、転流モード検出器13は、計器用変圧器10を介して同期機1Aの交流出力電圧Vgに比例した交流電圧検出値Vgdを出力する交流電圧検出手段13Aと、計器用変圧器10を介して同期機1Aの交流出力電圧Vgの周波数に比例した周波数検出値Fgを出力する周波数検出手段13Bと、計器用変圧器10および計器用変流器14を介して同期機1Aの交流出力電圧Vgと交流出力電流Igの力率角検出値φを出力する力率角検出手段13Cと、計器用変流器14を介して同期機1Aの交流出力電流Igに比例した交流電流検出値Igdを出力する交流電流検出手段13Dと、励磁機界磁電流検出器15を介して励磁機界磁巻線1Dを流れる励磁機界磁電流Iefに比例した励磁機界磁電流検出値Iefdを出力する界磁電流検出手段13Eと、交流電圧検出値Vgdと周波数検出値Fgと力率角検出値φと交流電流検出値Igdとから下記(3)式に従ってギャップ電圧推定値eを出力するギャップ電圧推定手段13Fと、交流電圧検出値Vgdと周波数検出値Fgと力率角検出値φと交流電流検出値Igdとギャップ電圧推定値eとから下記(4)式に従って界磁電流推定値Ifestを出力する界磁電流推定手段13Gと、界磁電流推定値Ifestと励磁機界磁電流検出値Iefdとから下記(5)式に従って転流モード判定信号Senを出力する転流モード判定手段13Hとで構成される。
e=[(Vgd/Fg*cosφ)2+(Vgd/Fg*sinφ+Igd*Xp)2]1/2 (3)式
Xp:ポーシェリアクタンス
Ifest=f-1(e)-If0g*e+[(If0g*Vgd/Fg+Ifs*Igd*sinφ)2+(Ifs*Igd*cosφ)2]1/2 (4)式
f-1(Vg):無負荷飽和特性Vg=f(If)の逆関数
If0g:ギャップ線上の界磁電流
Ifs:三相短絡(定格電流)時の界磁電流
(K*X*Ifest)/[(1+KD+0.577*KC)*Iefd-KD*Ifest]≦Cth (5)式
上式が成立時にSen=1、不成立時にSen=0
K:転流リアクタンス補正係数
X:転流リアクタンス(交流励磁機のXd”相当)
KD:減磁係数
KC:整流器負荷電圧降下係数
Cth:転流モード判定値
(作用)
第4の実施形態との相違点は、転流モード検出器13を設け、交流出力電圧Vgと交流出力電流Igとから界磁電流推定値Ifestを算出して回転整流器1Cの故障検出レベルの基準信号にしたことと、界磁電流推定値Ifestと励磁機界磁電流検出値Iefdとから回転整流器1Cの転流モードを判別し60度毎の転流が行われていないと判断した場合は回転整流器故障警報SFT、短絡故障警報SSFTおよびヒューズ断警報SFFTを出力しないようにしたことである。
転流モード検出器13は、(3)式と(4)式を使って交流出力電圧Vgと交流出力電流Igとから界磁電流推定値Ifestを算出するとともに、(5)式を使って励磁機界磁電流検出値Iefdと界磁電流推定値Ifestとから回転整流器1Cの転流モードを判別し、60度毎の転流が行われていると判断した時に転流モード判定信号Senをオン出力する。
回転整流器故障検出装置16”は、転流モード検出器13から入力した界磁電流推定値Ifestに比例した故障検出レベルによって回転整流器故障警報SFTを演算出力するとともに、転流モード判定信号Senがオンの時のみ回転整流器故障警報SFT、短絡故障警報SSFTおよびヒューズ断警報SFFTを出力する。
(効果)
本実施形態によれば、第4の実施形態と同様の効果に加え、マイナスステップ応答試験や負荷遮断時など励磁機界磁電流Iefが急速に減少する場合や、系統事故発生により同期機1Aの界磁電流Ifが急増する場合に、回転整流器1Cの転流モードが変化して差分信号データ列ΔIefkの信号レベルが増加する場合があるが、回転整流器1Cの転流モードを判別することで、回転整流器故障警報SFT、短絡故障警報SSFTおよびヒューズ断警報SFFTを誤出力しないようにすることができる。また、回転整流器1Cのアーム開放故障時の電機子反作用による励磁機界磁電流Iefの変動量は同期機1Aの界磁電流Ifの大きさに比例するので、故障検出レベルを界磁電流推定値Ifestに比例した値とすることで誤検出や検出漏れのない故障検出を行うことができる。
本実施形態では界磁電流Ifや励磁機界磁電流Iefが過渡的に変化している場合でも回転整流器故障の誤検出を防止する方式が採用されているため、オンディレイタイマ16Pのオン遅延時間を短くすることで、回転整流器故障の検出時間を短縮できる。
なお、本実施形態における回転整流器故障検出装置16”は第2の実施形態および第3の実施形態に対しても適用することができ、上記と同様の作用と効果が得られる。
[第6の実施形態]
次に、図15および図16を参照して第6の実施形態について説明する。
(構成)
図15は第6の実施形態に関わる同期機の励磁装置の構成を示す図である。また、図16は同実施形態における回転整流器故障検出装置の構成を示す図である。
本実施形態は、上述した第5の実施形態(図12、図13および図14)において、回転整流器故障検出装置16”を、励磁機界磁電圧Vefに比例した励磁機界磁電圧検出値データ列Vefk(k:整数)をサンプリング信号Csの立上り時に出力する界磁電圧検出手段16ACと、励磁機界磁電圧検出値データ列Vefkを入力して所定の時定数Tdの一次遅れ関数で平滑化し励磁機界磁電圧平滑信号データ列Vef2kとして出力するフィルタ回路16ADと、励磁機界磁電流検出値データ列Iefkと励磁機界磁電圧平滑信号データ列Vef2kとの差を補正後励磁機界磁電流検出値データ列Iefckとして出力する減算器16AEとを追加し、無駄時間要素16Dと減算器16Eとローパスフィルタ16Fに励磁機界磁電流検出値データ列Iefkの替りに補正後励磁機界磁電流検出値データ列Iefckを入力するようにした回転整流器故障検出装置16*に置き換えたものである。
回転整流器故障検出装置16*は、上述した第3の回路部分(差分信号データ列生成手段)において、補正後励磁機界磁電流検出値データ列Iefckに対して所定の間隔で差分計算を行って差分信号データ列ΔIefkを生成する。
(作用)
第5の実施形態との相違点は、励磁機界磁電流検出値データ列Iefkを励磁機界磁電圧平滑信号データ列Vef2kで補正したことである。
励磁機界磁電流Iefの変動分には、サイリスタ整流器8が出力するリップル電圧に起因する成分も含まれている。このリップル電圧の周波数が回転整流器故障検出装置16*の差分計算回路では除去できない周波数であって、それに起因する励磁機界磁電流Iefの変動分が無視出来ないレベルの場合は、回転整流器故障警報SFTを誤出力する可能性がある。本実施形態では、励磁機界磁電圧検出値データ列Vefkを交流励磁機1Bの界磁回路時定数相当の時定数を持つ一次遅れ関数で平滑化することにより、サイリスタ整流器8が出力するリップル電圧に起因する励磁機界磁電流Iefの変動分を生成し、励磁機界磁電流検出値データ列Iefkから減算することで、その影響を除去している。
(効果)
本実施形態によれば、第5の実施形態と同様の効果に加え、サイリスタ整流器8が出力するリップル電圧に起因する励磁機界磁電流Iefの変動分が無視できないレベルで存在する場合においても、上記影響を除去した補正後励磁機界磁電流検出値データ列Iefckを使用して回転整流器故障検出を行うので、サイリスタ整流器8が出力するリップル電圧に起因する回転整流器故障警報SFTの誤出力を防止することができる。
なお、本実施形態における回転整流器故障検出装置16*は第2の実施形態および第3の実施形態に対しても適用することができ、上記と同様の作用と効果が得られる。
[各実施形態の効果のまとめ]
第1および第2の実施形態では、交流励磁機の周波数が変化した時や励磁機界磁電流Iefが過渡的に増加または減少した時の誤検出を防止しながら、回転整流器を構成するダイオード素子の1相短絡、1相開放および2相開放を検知することができる。
第3の実施形態では、さらに励磁機界磁電流Iefが増加中または減少中であっても回転整流器故障を確実に検知することができる。
第4の実施形態では、さらに回転整流器のアームを構成する複数のダイオード素子の一つが短絡故障から素子直列ヒューズ溶断へ移行したことを判別することができる。
第5の実施形態では、さらにマイナスステップ応答試験や負荷遮断時など励磁機界磁電流が急速に減少した場合や、系統事故発生により同期機の界磁電流が急増した場合の誤検出を防止することで、回転整流器故障の検出時間を短くすることができる。
第6の実施形態では、さらに交流励磁機に界磁電流を供給するサイリスタ整流器が出力するリップル電圧の影響による誤検出を防止することができる。
なお、上述した各実施形態は、副励磁機を励磁電源とする他励式ブラシレス励磁方式を例にとって説明したが、同期機の交流出力電圧を励磁電源とする自励式ブラシレス励磁方式にも適用することができ、同様の効果が得られる。
以上詳述したように、各実施形態によれば、回転整流器故障の誤検出を防止するとともに故障検出時間を短縮することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ブラシレス同期機、1A…同期機、1B…交流励磁機、1C…回転整流器、1D…励磁機界磁巻線、2…主要変圧器、3…並列用遮断器、4…電力系統、5…励磁用変圧器、6…副励磁機、7…界磁開閉器、8…サイリスタ整流器、9…自動電圧調整装置、10…計器用変圧器、11…パルス発生回路、12…同期電源変圧器、13…転流モード検出器、13A…交流電圧検出手段、13B…周波数検出手段、13C…力率角検出手段、13D…交流電流検出手段、13E…界磁電流検出手段、13F…ギャップ電圧推定手段、13G…界磁電流推定手段、13H…転流モード判定手段、14…計器用変流器、15…励磁機界磁電流検出器、16…回転整流器故障検出装置、16$…回転整流器故障検出装置、16#…回転整流器故障検出装置、16’…回転整流器故障検出装置、16”…回転整流器故障検出装置、16*…回転整流器故障検出装置、16A…位相検出手段、16B…サンプル間隔生成手段、16C…電流検出手段、16D…無駄時間要素、16D’…無駄時間要素、16E…減算器、16E’…減算器、16F…ローパスフィルタ、16G…乗算器、16H…符号反転器、16J…高値比較器、16K…低値比較器、16L…オフディレイタイマ、16M…オフディレイタイマ、16N…アンド回路、16P…オンディレイタイマ、16Q…乗算器、16R…符号反転器、16S…高値比較器、16T…低値比較器、16U…オフディレイタイマ、16V…オフディレイタイマ、16W…アンド回路、16X…オンディレイタイマ、16Y…ワンショットタイマ、16Z…論理否定回路、16AA…アンド回路、16AB…オンディレイタイマ、16AC…界磁電圧検出手段、16AD…フィルタ回路、16AE…減算器。

Claims (9)

  1. 同期機を励磁する回転整流器の故障を検出する回転整流器故障検出装置であって、
    前記回転整流器に交流電力を供給する交流励磁機に直結される副励磁機の出力電圧位相もしくは前記同期機の出力電圧位相を検出する位相検出手段と、
    前記位相検出手段により検出される位相が所定の角度だけ進む毎に前記交流励磁機の励磁機界磁電流をサンプリングして励磁機界磁電流検出値データ列を生成する電流検出値データ列生成手段と、
    前記電流検出値データ列生成手段により生成される励磁機界磁電流検出値データ列に対して所定の間隔で差分計算を行って差分信号データ列を生成する差分信号データ列生成手段と、
    前記交流励磁機の出力電圧の1周期の間に、前記差分信号データ列生成手段により生成される差分信号データ列のレベルが、ある正の閾値および負の閾値をそれぞれ正側および負側に超過する事象がある場合に、回転整流器故障を示す警報を出力する回転整流器故障警報出力手段と、
    を具備することを特徴とする回転整流器故障検出装置。
  2. 請求項1に記載の回転整流器故障検出装置において、
    前記正の閾値および負の閾値は、前記電流検出値データ列生成手段により生成される励磁機界磁電流検出値データ列を用いて決定されたものであることを特徴とする回転整流器故障検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の回転整流器故障検出装置において、
    前記差分信号データ列生成手段は、前記励磁機界磁電流検出値データ列に対して所定の間隔で差分計算を行って中間差分信号データ列を生成し、当該中間差分信号データ列に対して所定の間隔で差分計算を行って差分信号データ列を生成することを特徴とする回転整流器故障検出装置。
  4. 請求項1又は2に記載の回転整流器故障検出装置において、
    前記交流励磁機の出力電圧の1周期の間に、前記差分信号データ列生成手段により生成される差分信号データ列のレベルが、ある正の閾値および負の閾値をそれぞれ正側および負側に超過する事象がある場合に、前記回転整流器の短絡故障を示す警報を出力する短絡故障警報出力手段を、さらに具備することを特徴とする回転整流器故障検出装置。
  5. 請求項1又は2に記載の回転整流器故障検出装置において、
    前記交流励磁機の出力電圧の1周期の間に、前記差分信号データ列生成手段により生成される差分信号データ列のレベルが、ある正の閾値および負の閾値をそれぞれ正側および負側に超過する事象があり、その事象が所定の時間以上繰り返される場合に、前記回転整流器の短絡故障を示す警報を出力する短絡故障警報出力手段と、その事象が所定の時間内に消失する場合に、前記回転整流器のヒューズ断を示す警報を出力するヒューズ断警報出力手段と、をさらに具備することを特徴とする回転整流器故障検出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転整流器故障検出装置において、
    前記同期機の交流出力電圧と交流出力電流とから界磁電流推定値を計算する界磁電流推定手段をさらに具備し、
    前記回転整流器故障警報出力手段は、前記交流励磁機の出力電圧の1周期の間に、前記差分信号データ列生成手段により生成される差分信号データ列のレベルが、前記界磁電流推定手段により計算される界磁電流推定値を用いて決定される正の閾値および負の閾値をそれぞれ正側および負側に超過する事象がある場合に、前記回転整流器の故障を示す警報を出力することを特徴とする回転整流器故障検出装置。
  7. 請求項6に記載の回転整流器故障検出装置において、
    前記界磁電流推定値と前記交流励磁機の励磁機界磁電流とから前記回転整流器の転流モードを判定し、所定の転流が行われていると判定した場合に転流モード判定信号をオン出力する転流モード判定手段をさらに具備し、
    前記回転整流器故障警報出力手段、短絡故障警報出力手段、もしくはヒューズ断警報出力手段は、前記転流モード判定信号がオンのときのみ警報を出力することを特徴とする回転整流器故障検出装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の回転整流器故障検出装置において、
    前記交流励磁機の励磁機界磁電圧をサンプリングして励磁機界磁電圧検出値データ列を生成する手段と、前記励磁機界磁電圧検出値データ列を一次遅れ関数で平滑化し励磁機界磁電圧平滑信号データ列を生成する手段と、前記励磁機界磁電流検出値データ列と前記励磁機界磁電圧平滑信号データ列との差を補正後励磁機界磁電流検出値データ列として出力する手段と、をさらに具備し、
    前記差分信号データ列生成手段は、前記補正後励磁機界磁電流検出値データ列に対して所定の間隔で差分計算を行って差分信号データ列を生成する手段を備えていることを特徴とする回転整流器故障検出装置。
  9. 同期機を励磁する回転整流器の故障を検出する回転整流器故障検出方法であって、
    位相検出手段により、前記回転整流器に交流電力を供給する交流励磁機に直結される副励磁機の出力電圧位相もしくは前記同期機の出力電圧位相を検出し、
    電流検出値データ列生成手段により、前記検出した位相が所定の角度だけ進む毎に前記交流励磁機の励磁機界磁電流をサンプリングして励磁機界磁電流検出値データ列を生成し、
    差分信号データ列生成手段により、前記生成した励磁機界磁電流検出値データ列に対して所定の間隔で差分計算を行って差分信号データ列を生成し、
    警報出力手段により、前記交流励磁機の出力電圧の1周期の間に、前記生成した差分信号データ列のレベルが、ある正の閾値および負の閾値をそれぞれ正側および負側に超過する事象がある場合に、回転整流器故障を示す警報を出力する、
    ことを含むことを特徴とする回転整流器故障検出方法。
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