JP5093007B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関を制御するのに好適に用いられる制御装置に関し、特に、EGR(Exhaust Gas Recirculation)制御を行う構成とした内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特許文献1(特開2002−371874号公報)に開示されているように、過給機とEGR装置とを備えた内燃機関の制御装置が知られている。従来技術の内燃機関は、吸気通路と排気通路との間に接続されたEGR通路を備えている。また、排気通路には、EGR通路の下流側となる位置に過給機の排気タービンが設けられている。
内燃機関の排気圧は、排気タービンの上流側よりも下流側の方が低くなる。このため、従来技術では、EGR通路の位置で排気ガスを吸気通路に還流させるのに十分な排気圧が得られるように、EGR通路を排気タービンの上流側に配置している。一方、排気タービンの下流側には、排気ガスを浄化するための触媒が配置されている。
特開2002−371874号公報
上述した従来技術では、EGR制御により排気ガスを吸気系に還流させる構成としている。しかしながら、燃焼制御等により排気空燃比がリッチ状態となっているときに、排気ガスを吸気系に還流させると、排気ガス中の未浄化成分等が原因となって吸気系の各部にデポジットが堆積し易いという問題がある。
これに対し、例えば触媒の下流側にEGR通路を接続し、触媒により浄化した排気ガスを吸気系に還流させる方法も考えられる。しかし、この方法では、EGR通路が排気タービンの下流側に配置されることになるから、EGR通路の位置で十分な排気圧を得ることができず、EGR量の確保が困難となる。このように、従来技術では、吸気系のデポジット対策と、EGR量の確保とを両立するのが難しいという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、EGR制御を行うときに、吸気系をデポジットから保護しつつ、EGR量を十分に確保することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的としている。
第1の発明は、内燃機関の排気通路から排気ガスを取出し、当該排気ガスをEGRガスとして内燃機関の吸気通路に還流させるEGR通路と、
前記EGR通路を流れるEGRガスの流量を可変とするEGR可変機構と、
排気ガスの空燃比を検出する排気空燃比検出手段と、
排気空燃比が所定の基準判定値よりもリッチ空燃比となったときに前記EGR可変機構によりEGRガスを減量し、排気空燃比が前記基準判定値よりもリーン空燃比となったときに前記EGRガスの減量状態を解除するEGR切換手段と、
前記EGR切換手段によりEGRガスが減量された状態であるときに、排気空燃比を前記基準判定値よりもリーン空燃比へと一時的に変化させるEGR確保手段と、
を備えることを特徴とする。
第2の発明によると、前記第1の発明において、
前記EGR確保手段は、排気空燃比を前記リッチ空燃比から前記リーン空燃比へと周期的に切換える構成としている。
第3の発明によると、前記第1または第2の発明において、
前記EGR確保手段は、排気空燃比を前記リーン空燃比に変化させてから所定のEGR保持時間が経過したときに、排気空燃比を前記リッチ空燃比に戻す構成としている。
第4の発明によると、前記第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記EGR確保手段は、排気空燃比が前記リッチ空燃比となってから所定のリッチ保持時間が経過したときに、排気空燃比を前記リーン空燃比に切換える構成としている。
第5の発明によると、前記第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
前記EGR確保手段は、内燃機関の空燃比制御で用いられる目標空燃比をリーン側の目標値またはリッチ側の目標値に切換えることにより、排気空燃比を前記リッチ空燃比または前記リーン空燃比に変化させる構成としている。
第6の発明によると、前記第5の発明において、
前記EGR切換手段は、前記目標空燃比が前記リッチ側の目標値に設定されたときに、EGRガスを減量する構成としている。
第7の発明によると、前記第5または第6の発明において、
前記EGR切換手段は、前記目標空燃比が前記リーン側の目標値に設定されてから所定の待機時間が経過するか、または実際の排気空燃比が前記リーン空燃比となったときに、EGRガスの減量状態を解除する構成としている。
第8の発明は、前記第7の発明において、
内燃機関から排出される排気ガスの流量が増大するにつれて、前記待機時間を短くする待機時間可変手段を備える構成としている。
第9の発明は、前記第1乃至第8の発明の何れかにおいて、
前記EGR通路よりも下流側で前記排気通路に設けられた排気タービンを有し、排気圧を利用して吸入空気を過給する過給機と、
前記排気タービンの下流側で排気ガス中の未浄化成分を浄化するメイン触媒と、
を備える構成としている。
第1の発明によれば、例えばリッチ空燃比での燃焼制御等により、排気空燃比が基準判定値よりもリッチ空燃比となったときには、EGR切換手段によりEGRガスを減量することができる。これにより、デポジットを誘発するリッチな排気ガスが吸気系に還流されるのを回避することができる。一方、EGR確保手段は、EGRガスの減量状態が継続するときに、排気空燃比を基準判定値よりもリーン空燃比へと一時的に変化させることができる。これにより、EGR切換手段は、EGRガスの減量状態を一時的に解除し、リーンな排気ガスを吸気系に還流(または還流量を増量)させることができる。さらに、EGR確保手段は、EGRガスの減量状態を解除した後に、排気空燃比をリッチ側に戻すことができる。従って、リッチ空燃比での燃焼を維持しつつ、吸気系をデポジットから保護することができ、しかもデポジットが生じ難いタイミングでEGR量を十分に確保することができる。
第2の発明によれば、基本的には排気空燃比をリッチ状態に維持しつつ、これをリーン空燃比へと周期的に切換えることができる。これにより、リッチ空燃比が継続する条件下でも、リーンなEGRガスの還流を周期的に行うことができ、EGR量を容易に確保することができる。
第3の発明によれば、EGR確保手段は、排気空燃比をEGR保持時間の間だけリーン空燃比に変化させることができ、その後にリッチ空燃比に戻すことができる。これにより、EGR保持時間の長さに応じてEGR量を正確に設定することができる。
第4の発明によれば、EGR確保手段は、排気空燃比をリッチ保持時間の間だけリッチ空燃比に保持することができ、その後にリーン空燃比に切換えることができる。これにより、排気空燃比を一時的にリーン化する場合でも、リッチ保持時間の長さに応じて排気空燃比のリッチ度合いを安定的に定めることができる。
第5の発明によれば、EGR確保手段は、空燃比制御の目標空燃比(目標A/F)をリッチ側の目標値またはリーン側の目標値に切換えることができる。これにより、空燃比制御を利用して実際の排気空燃比(実A/F)を目標A/Fに追従させることができ、実A/Fをリッチ空燃比またはリーン空燃比に変化させることができる。
第6の発明によれば、例えば排気空燃比検出手段がEGR通路の下流側に配置されている場合には、排気ガスがEGR通路の位置に達してから排気空燃比検出手段の位置に達するまでの間に、ある程度の時間遅れが存在する。このため、EGRガスを減量するときに、実A/Fがリッチ空燃比に変化したことを検出してから減量動作を行うのでは、前記時間遅れの間にリッチな排気ガスがEGR通路に流入する虞れがある。これに対し、EGR切換手段は、目標A/Fがリッチ側の目標値に設定された時点で、実A/Fがリッチ空燃比に変化するものとみなすことができる。そして、この時点でリッチ空燃比が検出されていなくても、EGRガスを速やかに減量することができる。
即ち、実A/Fが変化してリッチなEGRガスがEGR通路に到達する前に、EGRガスの減量動作を済ませることができる。このため、前記時間遅れの間にリッチな排気ガスがEGR通路から吸気系に還流されるのを回避することができ、吸気系へのデポジット堆積をより確実に阻止することができる。
第7の発明によれば、前記第6の発明で述べたように、例えば排気ガスがEGR通路の位置から下流側の排気空燃比検出手段に到達するまでの間には、時間遅れが存在する。このため、EGRガスの減量状態を解除するときに、実A/Fがリーン空燃比に変化したことを検出してから解除動作を行うと、前記時間遅れの間には、リーンな排気ガスがEGR通路に流入可能な状態にも拘らず、EGRガスの減量状態を維持することになる。これに対し、EGR切換手段は、目標A/Fがリーン側の目標値に設定されてから少なくとも待機時間が経過した時点で、EGR通路の位置にリーンな排気ガスが到達したとみなすことができる。そして、この時点でリーン空燃比が検出されていなくても、EGRガスの減量状態を速やかに解除することができる。
従って、例えばリッチ空燃比での燃焼中にEGR量を確保しようとする場合等に、EGRガスの減量解除動作(増量動作)を可能な限り早期に開始することができ、その分だけEGR量を容易に確保することができる。また、EGR切換手段によれば、待機時間が経過していなくても、リーン空燃比を検出した場合には、EGRガスの減量状態を解除することができる。
第8の発明によれば、前記第7の発明において、目標A/Fが変更されてからEGR通路にリーンな排気ガスが到達するまでの時間は、少なくとも排気流量が増大するにつれて短くなる。待機時間可変手段によれば、排気流量が増大するにつれて待機時間を短くすることができ、実際に必要となる時間に応じて待機時間を適切に調整することができる。
第9の発明によれば、メイン触媒は排気タービンの下流側に配置されるから、メイン触媒で浄化したEGRガスを吸気系に還流しようとしても、排気圧の不足によりEGR量の確保が難しい。このため、EGR通路は排気タービンの上流側に配置されるが、結果としてEGR通路には、未浄化状態のEGRガスが流入することになる。このような排気系の配置であっても、リーンなEGRガスだけを吸気系に還流させることにより、吸気系にデポジットが堆積するのを回避することができる。
実施の形態1.
[実施の形態1の構成]
以下、図1乃至図3を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。まず、図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図である。本実施形態のシステムは、例えばガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等からなる内燃機関10を備えている。内燃機関10は、その気筒内に吸入空気を吸込む吸気通路12と、排気ガスを排出する排気通路14とを備えている。
吸気通路12には、吸入空気量を検出するエアフローメータ16と、吸入空気量を調整する電子制御式のスロットルバルブ18とが設けられている。排気通路14には、排気ガス中の未浄化成分を浄化するメイン触媒20が設けられている。メイン触媒20は、例えば三元触媒等により構成され、後述する排気タービン24の下流側に配置されている。また、内燃機関10は、排気圧を利用して吸入空気を過給する過給機22を備えている。過給機22は、後述のEGR通路28よりも下流側で排気通路14に設けられた排気タービン24と、吸気通路12内に配置された状態で排気タービン24と一体的に回転する吸気タービン26とを備えている。
さらに、内燃機関10は、EGR通路28、EGR弁30およびEGR触媒32を備えている。EGR通路28は、吸気通路12と排気通路14との間に設けられており、EGR通路28の流入側は、排気タービン24の上流側で排気通路14に接続されている。そして、EGR通路28は、排気タービン24による排気圧の低下が生じない位置で排気通路14から排気ガスを取出し、これをEGRガスとして吸気通路12に還流させる。
EGR弁30は、電磁弁等からなるEGR可変機構を構成しており、EGR通路28に設けられている。EGR弁30は、後述のECU40により制御され、EGR通路28内を流れるEGRガスの流量(EGR量)を可変に設定するものである。EGR触媒32は、EGRガス中の未浄化成分を浄化するための比較的小型な触媒であり、EGR通路28に配置されている。
また、本実施の形態のシステムは、A/Fセンサ34を含むセンサ系統と、内燃機関10の運転状態を制御するECU(Electronic Control Unit)40とを備えている。A/Fセンサ34は、本実施の形態の排気空燃比検出手段を構成しており、EGR通路28の下流側、かつメイン触媒20の上流側となる位置で排気通路14に設けられている。そして、A/Fセンサ34は、排気ガスの空燃比(排気空燃比)を検出し、その検出信号をECU40に出力する。
ECU40は、ROM、RAM等の記憶回路を備えたマイクロコンピュータにより構成されている。ECU40の入力側には、前述したエアフローメータ16、A/Fセンサ34等に加えて、内燃機関のクランク角を検出するクランク角センサ、エンジン冷却水の温度を検出する水温センサ、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ等を含むセンサ系統が接続されている。ECU40の出力側には、スロットルバルブ18、EGR弁30、各気筒の燃料噴射弁、点火プラグ等を含む各種のアクチュエータが接続されている。
そして、ECU40は、内燃機関の運転状態をセンサ系統により検出しつつ、各アクチュエータを駆動することにより運転制御を行う。この運転制御には、一般的に公知な燃料噴射制御や点火時期制御が含まれると共に、以下に述べる空燃比制御(空燃比フィードバック制御)と、空燃比対応EGR制御が含まれている。
(空燃比フィードバック制御)
空燃比フィードバック制御は、A/Fセンサ34の出力に応じて燃料噴射量を補正することにより、排気空燃比が目標空燃比となるように、空燃比をフィードバック制御するものである。この場合、目標空燃比は、内燃機関の運転状態等に応じて可変に設定される空燃比の目標値である。空燃比フィードバック制御によれば、排気空燃比をメイン触媒20の浄化能力が発揮される所定の空燃比範囲(浄化ウィンドウ)内に保持し、メイン触媒20による排気ガスの浄化効率を高めることができる。
(空燃比対応EGR制御)
まず最初に、通常のEGR制御について説明する。ECU40は、所定のEGR実行条件が成立しているときに、EGR弁30を開弁し、EGR制御を実行する。EGR実行条件の一例を挙げれば、排気ガスを吸気系に還流しても、筒内での燃焼が悪化しない運転状態であるか否か、などである。そして、EGR制御中には、排気ガスの一部がEGRガスとして排気通路14からEGR通路28に取出され、このEGRガスは吸気系に還流される。EGRガスの流量(EGR量)は、内燃機関の運転状態等に応じて可変に設定され、EGR弁30の開度に応じて制御される。EGR制御によれば、燃費性能や排気エミッションを向上させることができる。
しかしながら、内燃機関の運転状態によっては、例えばリッチ空燃比での燃焼制御が行われ、排気空燃比がリッチ状態となることがある。このリッチな排気ガスがEGRガスとして吸気系に還流されると、ガス中の未浄化成分により吸気系の各部にデポジットが堆積し易くなる。この場合、EGR触媒32は、EGRガスをある程度浄化するものの、比較的小型な触媒であるために浄化能力が不足し易い。一方、例えばEGR通路28をメイン触媒20の下流側に接続し、メイン触媒20により浄化した排気ガスを吸気系に還流させる方法も考えられる。しかし、この方法では、EGR通路28が排気タービン24の下流側に配置されることになるから、EGR通路28の位置で十分な排気圧を得ることができず、EGR量の確保が難しくなる。
このような問題を解決するために、空燃比対応EGR制御では、排気空燃比が所定の基準判定値よりもリッチ空燃比となったときに、EGR弁30の開度を小さくし(閉弁でもよい)、EGRガスを減量または停止させる構成としている。ここで、基準判定値とは、デポジットの堆積を抑えることが可能な空燃比の範囲等に応じて設定された判定値であり、ECU40に予め記憶されている。この制御によれば、デポジットを誘発する程度のリッチな排気ガスが吸気系に還流されるのを抑制することができ、吸気系の部品等をデポジットから保護することができる。なお、本実施の形態では、後述の図2に示すように、排気空燃比がリッチ空燃比となったときに、EGR弁30を閉弁し、EGRガスを停止させる構成を例示している。
一方、排気空燃比が基準判定値よりもリーン空燃比となったときには、EGRガスを還流させてもデポジットが生じ難いので、上記制御によるEGRガスの減量状態を解除する。即ち、この場合には、EGR弁30の開度を大きくし、EGR量を増大させる。本実施の形態では、減量状態を解除するときに、EGR弁30を閉弁状態から開弁し、EGR量を零から増大させる構成としている。なお、以下の説明において、「リッチ空燃比」とは基準判定値よりもリッチな空燃比を示し、「リーン空燃比」とは基準判定値よりもリーンな空燃比を示すものとする。
上述した制御では、排気ガスがリーン空燃比になればEGR量を復帰させることができるが、運転状態によっては、リッチ空燃比の継続時間が長くなる場合がある。この場合には、EGR量が長い時間にわたって減少状態となるから、運転状態に適合したEGR量を確保するのが難しくなり、EGR制御が制約されることになる。
そこで、空燃比対応EGR制御では、EGRガスが減量状態であるときに、排気空燃比を基準判定値よりもリーン空燃比へと一時的に変化させ、必要最低限のEGR量を確保する構成としている。以下、空燃比対応EGR制御によるリッチ空燃比とリーン空燃比の切換タイミングについて詳しく説明する。
図2は、本発明の実施の形態1による空燃比対応EGR制御のタイミングチャートである。図2の上段は、EGR制御の実行状態を示している。また、図2の中段は、実際の排気空燃比(実A/F:太線)の挙動と、空燃比フィードバック制御で用いられる目標空燃比(目標A/F:一点鎖線)の挙動をそれぞれ示している。また、図2の下段は、EGR弁30の挙動を示している。さらに、図2は、例えばリッチ空燃比での燃焼制御等が行われることにより、EGR制御の開始前に排気ガスがリッチ空燃比となっている状態を示している。
図2中の時点(a)に示すように、ECU40は、排気ガスがリッチ空燃比の状態でEGR制御を開始しても、EGR弁30を閉弁状態に保持し、EGRガスを減量状態(本実施の形態では、停止状態)に保持する。これにより、リッチな排気ガスは、EGRガスとして吸気系に還流されずに、メイン触媒20で浄化された後に排出される。そして、この状態において、例えば図2中の時点(b)で目標A/Fの切換タイミングが到来すると、ECU40は、EGRガスの減量状態を一時的に解除するために、目標A/Fをリーン側の目標値に切換える。なお、目標A/Fの切換タイミングについては後述する。また、リーン側の目標値とは、デポジットの堆積が十分に抑えられる程度のリーンな空燃比であり、基準判定値よりもリーン側の空燃比として予め設定されている。
目標A/Fがリーン側の目標値に切換えられると、実A/Fは、空燃比フィードバック制御の作用により、この目標値に向けて徐々にリーン化する。そして、時点(c)において、実A/Fが基準判定値よりもリーン空燃比になると、ECU40は、前述したようにEGR弁30を開弁し、EGRガスの減量状態を解除する。さらに、ECU40は、リーン空燃比となってから所定のEGR保持時間t1が経過した時点(d)において、EGRガスを再び減量状態とするために、目標A/Fをリッチ側の目標値に切換える。
ここで、EGR保持時間t1とは、EGR制御により設定されたEGR量を実現するために必要な最低限の時間である。即ち、EGR弁30は、図2に示すように、少なくともEGR保持時間t1だけ開弁し、この期間中にはEGRガスの減量動作が中断される。従って、EGR保持時間t1を適切に設定することにより、EGRガスの減量中であっても、必要最低限のEGR量を確保することができる。なお、EGR保持時間t1が経過する間に吸気系に還流されるEGR量は、排気流量や排気圧等のパラメータに応じて変化する。このため、EGR保持時間t1は一定値とせずに、これらのパラメータに応じて変化させる構成としてもよい。
EGR保持時間t1が経過した時点で、目標A/Fがリッチ側の目標値に切換えられると、実A/Fは、空燃比フィードバック制御の作用により、この目標値に向けて徐々にリッチ化する。ここで、リッチ側の目標値とは、例えばリッチ空燃比での燃焼を行うときに要求される空燃比であり、基準判定値よりもリッチ側の空燃比である。このように、空燃比対応EGR制御では、目標A/Fをリーン側やリッチ側の目標値に切換えることにより、排気空燃比をリーン空燃比に切換えたり、リッチ空燃比に戻す構成としている。そして、時点(e)において、実A/Fが基準判定値よりもリッチ空燃比になると、ECU40は、前述したようにEGR弁30を閉弁し、EGRガスの減量を再開する。
さらに、ECU40は、リッチ空燃比となってから所定のリッチ保持時間t2が経過した時点(f)において、EGR量を再び確保するために、目標A/Fをリーン側の目標値に切換える。ここで、リッチ保持時間t2とは、排気空燃比を前記EGR保持時間t1だけ一時的にリーン化した場合でも、リッチ空燃比での燃焼を維持するために必要な最低限の時間である。
目標A/Fがリーン側の目標値に切換えられると、それ以降は、前述した時点(b)〜(f)の動作が繰返し実行される。つまり、空燃比対応EGR制御では、排気空燃比をリッチ空燃比からリーン空燃比へと周期的に切換え、リーン空燃比のときにだけEGR弁30を開弁させる構成としている。これにより、リッチ空燃比での燃焼を継続しつつ、吸気系にデポジットが生じ難いタイミングでEGR量を確保することができる。
[実施の形態1を実現するための具体的な処理]
図3は、本発明の実施の形態1において、ECU40により実行されるルーチンのフローチャートである。なお、この図に示すルーチンは、一定の時間毎に繰返し実行されるものとする。
図3に示すルーチンでは、まず、前述したEGR実行条件が成立しているか否かを判定し(ステップ100)、この判定が不成立のときには、EGR弁30を閉弁して終了する(後述のステップ114)。また、ステップ100の判定成立時には、A/Fセンサ34により検出した実A/Fが基準判定値よりもリーン空燃比であるか否かを判定する(ステップ102)。
ステップ102の判定成立時には、実A/Fがリーン空燃比であるから、EGRガスを還流させるが、まず、リーン空燃比がEGR保持時間t1以上継続しているか否かを判定する(ステップ104)。この判定成立時には、EGRガスが少なくともEGR保持時間t1にわたって十分に還流されているので、EGRガスの減量を再開するために目標A/Fをリッチ側の目標値に切換える(ステップ106)。そして、EGR弁30を開弁(開弁状態に保持)し、EGRガスを吸気系に還流させる(ステップ108)。また、ステップ104の判定が不成立のときには、EGRガスの還流時間がまだ短いので、ステップ106を実行せずに、ステップ108を実行する。
一方、ステップ102の判定が不成立のときには、実A/Fがリッチ空燃比であるから、EGRガスを減量(停止)させるが、まず、リッチ空燃比がリッチ保持時間t2以上継続しているか否かを判定する(ステップ110)。この判定成立時には、リッチ空燃比が十分に継続されているので、EGRガスの減量を中断するために目標A/Fをリーン側の目標値に切換える(ステップ112)。そして、EGR弁30を閉弁(閉弁状態に保持)し、EGRガスを停止させる(ステップ114)。
以上詳述したように、本実施の形態によれば、例えばリッチ空燃比での燃焼制御等により、排気空燃比が基準判定値よりもリッチ空燃比となったときには、EGRガスを停止させることができる。これにより、デポジットを誘発するリッチな排気ガスが吸気系に還流されるのを回避することができる。特に、本実施の形態のシステムでは、メイン触媒20を排気タービン24の下流側に配置しているから、リッチな排気ガスをメイン触媒20で浄化した後に吸気系に還流しようとすると、排気圧の不足によりEGR量の確保が難しい。このような排気系の配置であっても、リーンなEGRガスだけを吸気系に還流させることにより、吸気系にデポジットが堆積するのを回避することができる。
一方、内燃機関の運転状態によっては、排気空燃比がリッチとなった状態、即ち、EGR量を減少させた状態が継続することがある。この場合、本実施の形態では、排気空燃比を基準判定値よりもリーン空燃比へと一時的に変化させることができる。これにより、EGRガスの減量状態を一時的に解除し、リーンな排気ガスを吸気系に還流させることができる。そして、EGRガスの減量状態を解除した後には、排気空燃比をリッチ側に戻すことができる。従って、リッチ空燃比での燃焼を維持しつつ、吸気系をデポジットから保護することができ、しかもデポジットが生じ難いタイミングでEGR量を十分に確保することができる。
また、本実施の形態によれば、基本的には排気空燃比をリッチ状態に維持しつつ、これをリーン空燃比へと周期的に切換えることができる。これにより、リッチ空燃比が継続する条件下でも、リーンなEGRガスの還流を周期的に行うことができ、EGR量を容易に確保することができる。この場合、リッチ空燃比とリーン空燃比との切換は、空燃比フィードバック制御を利用して容易に行うことができる。また、リッチ空燃比とリーン空燃比の継続時間は、EGR保持時間t1とリッチ保持時間t2に応じてそれぞれ正確に設定することができる。
即ち、本実施の形態では、排気空燃比を少なくともEGR保持時間t1の間だけリーン空燃比に変化させることができ、その後にリッチ空燃比に戻すことができる。これにより、EGR保持時間t1の長さに応じてEGR量を正確に設定することができる。また、排気空燃比をリッチ保持時間t2の間だけリッチ空燃比に保持することができ、その後にリーン空燃比に切換えることができる。これにより、排気空燃比を一時的にリーン化する場合でも、リッチ保持時間t2の長さに応じて排気空燃比のリッチ度合いを安定的に定めることができる。
実施の形態2.
次に、図4及び図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2は、前記実施の形態1と同様の構成(図1)を備えているものの、実施の形態1と制御内容が異なるものである。なお、本実施の形態では、実施の形態1と同一の用語についての説明を省略するものとする。
[実施の形態2の特徴]
実施の形態1で述べたように、空燃比対応EGR制御では、EGRガスを減量するときに、目標A/Fをリッチ側の目標値に変更する。目標A/Fがリッチ側に変更されると、空燃比フィードバック制御の作用により排気ガスの実A/Fがリッチ側に変化する。このリッチな排気ガスは、排気通路14内を流れるときに、EGR通路28の流入口に到達してから、ある程度の時間遅れをもってA/Fセンサ34の位置に到達する。従って、EGRガスを減量するときに、実A/Fがリッチ空燃比に変化したことを検出してからEGR弁30を閉弁するのでは、前記時間遅れの間にリッチな排気ガスがEGR通路28に流入する虞れがある。
そこで、本実施の形態では、目標A/Fがリッチ側の目標値に設定されるか、または実A/Fがリッチ空燃比となったときに、EGRガスを減量する構成としている。図4は、本発明の実施の形態2による空燃比対応EGR制御のタイミングチャートである。図4中の時点(a)〜(c),(e),(f)において、実A/F、目標A/FおよびEGR弁30は、実施の形態1とほぼ同様の挙動を示している。
また、図4中の時点(d)では、目標A/Fが補助判定値よりもリッチ側の目標値に変更されたときに、EGR弁30を閉弁し、EGRガスを減量(停止)している。これにより、EGRガスの減量動作を、A/Fセンサ34の出力がリッチ空燃比となる時点(e)よりも時間Dだけ早期に行うことができる。ここで、補助判定値とは、例えばリーン側の目標値とリッチ側の目標値との間となる空燃比として予め設定されており、ECU40に記憶されている。
このように、本実施の形態によれば、目標A/Fが補助判定値よりもリッチ側の目標値に変更された時点で、実A/Fがリッチ空燃比に変化するものとみなすことができる。そして、この時点でリッチ空燃比が検出されていなくても、EGRガスを速やかに減量または停止することができる。即ち、実A/Fが変化してリッチなEGRガスがEGR通路28に到達する前に、EGRガスの減量動作を済ませることができる。このため、前記時間遅れの間にリッチな排気ガスがEGR通路28から吸気系に還流されるのを回避することができ、吸気系へのデポジット堆積をより確実に阻止することができる。
[実施の形態2を実現するための具体的な処理]
図5は、本発明の実施の形態2において、ECU40により実行されるルーチンのフローチャートである。なお、この図に示すルーチンは、一定の時間毎に繰返し実行されるものとする。
図5に示すルーチンでは、まず、実施の形態1のステップ100と同様に、EGR実行条件が成立しているか否かを判定し(ステップ200)、この判定が不成立のときには、EGR弁30を閉弁して終了する(後述のステップ216)。また、ステップ200の判定成立時には、目標A/Fが補助判定値よりもリーンであるか否かを判定する(ステップ202)。この判定成立時には、目標A/Fがリーン側の目標値に設定されているから、実A/Fが基準判定値よりもリーン空燃比であるか否かを判定する(ステップ204)。
そして、ステップ204の判定成立時には、実A/Fがリーン空燃比であるから、ステップ206〜210において、実施の形態1のステップ104〜108と同様の処理を行い、EGRガスを還流させる。また、ステップ204の判定が不成立のときには、ステップ212〜216において、実施の形態のステップ110〜114と同様の処理を行い、EGRガスを減量(停止)させる。
一方、ステップ202の判定が不成立のときには、前述したように、実A/Fをリッチ空燃比に切換えるために、目標A/Fがリッチ側の目標値に変更されている。従って、この場合には、実A/Fがリッチ空燃比である場合と同様に、ステップ212〜216の処理を実行し、EGRガスを停止させる。このように、目標A/Fがリッチ側に変更されてからA/Fセンサ34の出力が変化するまでの間に時間遅れが存在する場合でも、目標A/Fを用いた判定処理により時間遅れの影響を補償することができる。
実施の形態3.
次に、図6乃至図8を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。実施の形態3は、前記実施の形態1と同様の構成(図1)を備えているものの、実施の形態1と制御内容が異なるものである。なお、本実施の形態では、実施の形態1,2と同一の用語についての説明を省略するものとする。
[実施の形態3の特徴]
実施の形態1で述べたように、空燃比対応EGR制御では、EGRガスの減量状態を解除(EGR弁30を開弁)するときに、目標A/Fをリーン側の目標値に変更する。目標A/Fがリーン側に変更されると、空燃比フィードバック制御の作用により排気ガスの実A/Fがリーンに変化する。このリーンな排気ガスがEGR通路28の位置からA/Fセンサ34に到達するまでの間には、実施の形態2で述べたように、ある程度の時間遅れが存在する。従って、実A/Fがリーン空燃比に変化したことを検出してからEGR弁30を開弁すると、前記時間遅れの間には、リーンな排気ガスがEGR通路28に流入可能な状態にも拘らず、EGR弁30を閉弁していることになる。
そこで、本実施の形態では、図6に示すように、目標A/Fがリーン側の目標値に設定されてから所定の待機時間t3が経過するか、または実A/Fがリーン空燃比となったときに、EGRガスの減量状態を解除する構成としている。図6は、本発明の実施の形態3による空燃比対応EGR制御のタイミングチャートである。図6中の時点(a),(b),(d)〜(f)において、実A/F、目標A/FおよびEGR弁30は、実施の形態2とほぼ同様の挙動を示している。
また、図6中の時点(c′)では、目標A/Fがリーン側の目標値に設定されてから待機時間t3が経過したときに、EGR弁30を開弁し、EGRガスの減量状態を解除している。ここで、待機時間t3とは、目標A/Fがリーン側に変更されてからEGR通路28にリーンな排気ガスが到達するまでの遅れ時間に対応するものである。即ち、目標A/Fが変更されてから待機時間t3が経過した時点では、EGR通路28にリーンな排気ガスが到達しているので、A/Fセンサ34の出力がリッチ空燃比であっても、EGR弁30を開弁させることができる。
また、目標A/Fが変更されてからEGR通路28にリーンな排気ガスが到達するまでの時間は、排気ガスの流量(排気流量)、排気圧等のパラメータに応じて変化する。このため、本実施の形態では、待機時間t3を排気流量に応じて可変に設定する構成としている。図7は、待機時間t3と排気流量との関係を示す特性線図である。この特性線図は、マップデータや関数式等としてECU40に予め記憶されている。
排気通路14内を流れる排気ガスは、排気流量が増大するにつれてEGR通路28に早く到達するようになる。このため、待機時間t3は、図7に示すように、排気流量が増大するにつれて短くなるように設定されている。なお、排気流量は、エアフローメータ16により検出した吸入空気量などを用いて算出することができる。また、本実施の形態では、待機時間t3を変化させるパラメータとして、排気流量のみを用いる場合を例示したが、本発明はこれに限らず、例えば排気流量と排気圧とからなる2つのパラメータに応じて待機時間を可変に設定する構成としてもよい。
上述したように、本実施の形態によれば、目標A/Fがリーン側の目標値に設定されてから少なくとも待機時間t3が経過した時点で、EGR通路28の位置にリーンな排気ガスが到達したとみなすことができる。そして、この時点でリーン空燃比が検出されていなくても、EGRガスの減量状態を速やかに解除することができる。
従って、例えばリッチ空燃比での燃焼を中断してEGR量を確保するときには、図6に示すように、実A/Fがリーン空燃比となる時点(c)よりも時間D′だけ早い時点(c′)において、EGRガスの減量(停止)を解除することができる。即ち、EGRガスの増量動作を可能な限り早期に開始することができ、その分だけEGR量を容易に確保することができる。また、待機時間t3が経過していなくても、リーン空燃比を検出した場合には、EGRガスの減量状態を解除することができる。従って、空燃比対応EGR制御の応答性を向上させることができる。
[実施の形態3を実現するための具体的な処理]
図8は、本発明の実施の形態2において、ECU40により実行されるルーチンのフローチャートである。なお、この図に示すルーチンは、一定の時間毎に繰返し実行されるものとする。
図8に示すルーチンでは、まず、ステップ300,302において、実施の形態2のステップ200,202と同様の処理を行う。そして、ステップ304では、実A/Fが基準判定値よりもリーン空燃比であるか否かを判定する。この判定成立時には、ステップ306〜310において、実施の形態2のステップ206〜210と同様の処理を行い、EGRガスを還流させる。
また、ステップ304の判定が不成立のときには、実A/Fがリッチ空燃比であるから、目標A/Fが補助判定値よりもリーン側となってから待機時間t3以上経過したか否かを判定する(ステップ312)。この判定成立時には、A/Fセンサ34の出力がリッチ空燃比であっても、EGR通路28にはリーンな排気ガスが到達していると考えられるので、ステップ306〜310の処理を行い、EGRガスを還流させる。
一方、ステップ312の判定が不成立のときには、EGR通路28の位置にリッチな排気ガスが存在している。従って、この場合には、ステップ314〜318において、実施の形態2のステップ212〜216と同様の処理を行い、EGRガスを減量(停止)させる。このように、本実施の形態によれば、目標A/Fが変更されてからの経過時間に応じて制御を切換えることにより、A/Fセンサ34の検出遅れを補償することができる。
なお、前記実施の形態では、図3中のステップ102,108,114と、図5中のステップ202,204,210,216と、図8中のステップ302,304,310,312,318とがEGR切換手段の具体例を示している。また、図3中のステップ104,106,110,112と、図5中のステップ206,208,212,214と、図8中のステップ306,308,314,316とがEGR確保手段の具体例を示している。さらに、図7に示す特性線図は、待機時間可変手段の具体例を示すものである。
また、実施の形態では、EGR保持時間t1と、リッチ保持時間t2とをそれぞれ設定する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えばEGR弁30を周期的に開,閉しつつ、その開弁時間と閉弁時間との時間比率を制御することにより、リッチ空燃比の保持とEGR量の確保とを両立させる構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、EGRガスの減量動作の一例として、EGR弁30を閉弁してEGRガスを停止するものとした。また、EGRガスの減量解除動作の一例として、EGR弁30を開弁してEGRガスの還流を開始するものとした。しかし、本発明はこれに限らず、EGRガスの減量時には、EGR量を零とせずに、非減量時のEGR量に対してEGR量を少なくするだけでもよい。この場合、減量解除時には、減少させていたEGR量を非減量時の流量に復帰させる構成とすればよい。
一方、実施の形態では、過給機22を有する内燃機関10を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、過給機22をもたない内燃機関に適用してもよい。また、本発明は、ガソリンエンジンだけでなく、ディーゼルエンジン等にも広く適用することができる。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための全体構成図である。 本発明の実施の形態1による空燃比対応EGR制御のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1において、ECUにより実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2による空燃比対応EGR制御のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2において、ECUにより実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態3による空燃比対応EGR制御のタイミングチャートである。 待機時間と排気流量との関係を示す特性線図である。 本発明の実施の形態3において、ECUにより実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 吸気通路
14 排気通路
16 エアフローメータ
18 スロットルバルブ
20 メイン触媒
22 過給機
24 排気タービン
26 吸気タービン
28 EGR通路
30 EGR弁(EGR可変機構)
32 EGR触媒
34 A/Fセンサ(排気空燃比検出手段)
40 ECU
t1 EGR保持時間
t2 リッチ保持時間
t3 待機時間

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路から排気ガスを取出し、当該排気ガスをEGRガスとして内燃機関の吸気通路に還流させるEGR通路と、
    前記EGR通路を流れるEGRガスの流量を可変とするEGR可変機構と、
    排気ガスの空燃比を検出する排気空燃比検出手段と、
    排気空燃比が所定の基準判定値よりもリッチ空燃比となったときに前記EGR可変機構によりEGRガスを減量し、排気空燃比が前記基準判定値よりもリーン空燃比となったときに前記EGRガスの減量状態を解除するEGR切換手段と、
    前記EGR切換手段によりEGRガスが減量された状態であるときに、排気空燃比を前記基準判定値よりもリーン空燃比へと一時的に変化させるEGR確保手段と、を備え
    前記EGR確保手段は、排気空燃比を前記リッチ空燃比から前記リーン空燃比へと周期的に切換える手段であって、排気空燃比を前記リーン空燃比に変化させてから所定のEGR保持時間が経過したときに、排気空燃比を前記リッチ空燃比に戻し、かつ、排気空燃比が前記リッチ空燃比となってから所定のリッチ保持時間が経過したときに、排気空燃比を前記リーン空燃比に切換える構成とし、
    更に、前記EGR確保手段は、内燃機関の空燃比制御で用いられる目標空燃比をリーン側の目標値またはリッチ側の目標値に切換えることにより、排気空燃比を前記リッチ空燃比または前記リーン空燃比に変化させる構成としたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記EGR切換手段は、前記目標空燃比が前記リッチ側の目標値に設定されたときに、EGRガスを減量する構成としてなる請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記EGR切換手段は、前記目標空燃比が前記リーン側の目標値に設定されてから所定の待機時間が経過するか、または実際の排気空燃比が前記リーン空燃比となったときに、EGRガスの減量状態を解除する構成としてなる請求項またはに記載の内燃機関の制御装置。
  4. 内燃機関から排出される排気ガスの流量が増大するにつれて、前記待機時間を短くする待機時間可変手段を備えてなる請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記EGR通路よりも下流側で前記排気通路に設けられた排気タービンを有し、排気圧を利用して吸入空気を過給する過給機と、
    前記排気タービンの下流側で排気ガス中の未浄化成分を浄化するメイン触媒と、
    を備えてなる請求項1乃至のうち何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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