JP5092916B2 - 投写型映像表示装置 - Google Patents
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Description
クリーン上に拡大投影する構成の背面投写型映像表示装置に関する。
む)筐体構造と、コンパクト化を実現するための広画角でかつハイフォーカス、高倍率で
バックフォーカスが長い投写光学系が必要である。
において、セットのコンパクト化に適した技術を提供することにある。
映像表示素子と、該映像表示素子に表示された画像を透過型スクリーン上に拡大投影する
投写レンズと、前記投写レンズと前記透過型スクリーンの光路中に配置され、前記投写レ
ンズからの投影光束を反射して前記透過型スクリーンへ導く折り返しミラーとが筐体内部
に収納されたセットにおいて、前記透過型スクリーン対角寸法をSS(インチ)、前記筐
体の奥行きをD(インチ)、スクリーン下端から筐体の下端までの長さをL(インチ)と
したとき、下記の条件を満足することを特徴とするものである。
D≦SS/3.0
L≦SS/10.9
また、上記透過型スクリーンの中心高さH(インチ)が、H≦SS/2.9の条件を満
たす。更に、前記投写レンズは前記透過型スクリーンに最も近い位置に配置されたレンズ
と前記透過型スクリーンまでの距離をLL(インチ)としたとき、LL<SS/2.7の
条件を満足する。
スクリーンまでの光路に少なくとも2つ以上の正屈折力を有するレンズ群を配置した構成
とする。例えば、2つのレンズ群を有する投写レンズ装置の場合には、映像表示素子に最
も近接して配置した第1レンズ群により形成される第1の拡大像は、一旦第2レンズ群よ
りも映像表示素子側において結像する。この第1の拡大像を前記第2レンズ群によりスク
リーン上に拡大投写する。第1レンズ群と前記第2レンズ群の間に正の屈折力を持つフィ
ールドレンズ群を配置し、第1の拡大像の倍率M1は、前記第2レンズ群によりスクリー
ン上に形成される第2の拡大像の倍率M2より小さくする。
に最も近接して配置した第1レンズ群をスクリーン画面水平方向に概ね平行として配置し
、第1レンズ群と第2レンズ群との間には光路折り返し手段を設け該第2レンズ群をスク
リーン画面水平方向に対して概ね垂直となるように配置し、折り返しミラーを介してスク
リーン上に拡大像を得ることで更なるコンパクト化が実現できる。
。
装置について、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通な機能を有する部分
には同一符号を付して示し、煩雑さを避けるために、一度説明した部分に対しては、その
繰り返した説明を省略する。
正面図、図2はその側面図である。セットの外形を定める筐体5の映像観察側前面には透
過型のスクリーン6が配置されている。また筐体5の内部には、図示しない液晶パネル等
の映像表示素子、照明光学系1、光路折り返しミラー7、白色光源からの光を照明光学系
1で映像表示素子に照射し、映像表示素子で映像信号に応じて形成された映像を拡大投写
する投写光学ユニット4、及び映像表示素子を駆動するための駆動回路である信号回路や
電源回路等を含むシャーシ8を収納し、それらを所定の個所に固定している。投写光学ユ
ニット4は、正の屈折力を有する第1レンズ群(図示せず、後述)を内蔵する第1レンズ
鏡筒3、及び投写光学ユニットの正の屈折力を有する第2レンズ群(図示せず、後述)を
内蔵する第2レンズ鏡筒2を含む。光学ユニット4をセットの画面中心より向かって左側
に配置することで生じた右側の空間にシャーシ8を組み込み、背面投写型映像表示装置を
形成している。
うに配置された第1レンズ鏡筒3に内蔵された第1レンズ群(図示せず、後述)と、その
光軸が第1レンズ群の光軸と略直交するように配置された第2レンズ鏡筒2に内蔵された
第2レンズ群(図示せず、後述)とを含む。更に、第1レンズ群と第2レンズ群との接続
部分には第1レンズ群からの映像光を第2レンズ群に導光するように光路を折り返す、例
えばミラーなどの光路折り返し手段(図示せず、後述する)が備えられている。
の光軸が略直交するように配置され、第1レンズ群の光軸は、スクリーン6の画面水平方
向に概ね平行になるように配置されている。このため、背面投写型映像表示装置の奥行き
を薄くすることができ、さらに投写光学ユニットの高さ方向も低くすることができるので
、セット全体のコンパクト化に有効である。光源としては水平点灯用の光源ランプを用い
、この光源ランプを画面水平方向に概ね並行に配置した場合には、特に、コンパクト化に
有効でかつ長寿命となる。
6はYZ平面に平行で、スクリーン6の水平(横)方向をZ軸方向とし、垂直(縦)方向
をY軸方向とする。スクリーン6を表側(観察者側)から裏面へ突き抜ける方向はX軸で
ある。
)の光軸31(同図中のZ軸に平行、以下「第1レンズ鏡筒の光軸」と記す)と第2レン
ズ鏡筒2に内蔵される第2レンズ群(図示せず)の光軸21(以下、「第2レンズ鏡筒の
光軸」と記す)は、内蔵した光路折り返し手段(図示せず)によって概ね直交するように
配置されている。更に、第2レンズ鏡筒2の光軸21を前記第1レンズ鏡筒3の光軸31に対して図紙面右側方向の略X軸方向に偏心させることで、スクリーン6に対して投写光
学ユニットの光軸が偏心するので、光路折り返しミラー7からスクリーン6の下端に向か
う光線LDとX軸とのなす角度が大きくなる。よって、その分光学ユニット4の位置を画
面垂直方向上部方向のY軸方向に持ち上げることが可能となり、第2レンズ鏡筒2をスク
リーン6の下端より画面垂直方向上部に配置できる。このような構成によれば、スクリー
ン下端から筐体5の底面までの距離が短いコンパクトなセットが実現できる。
ニットの詳細構成について、図5を用いて説明する。説明の都合上、図1に示した構成部
品と同一の作用を有するものには同一符号を付してある。同図において、21は光源であ
る白色ランプ、4は映像表示素子として透過型液晶パネル51(52,53)を使用した
場合の光学ユニットを示している。白色ランプ21からの光は、図示しない照明光学系で
偏光変換/分光されて透過型液晶パネル51(52,53)に照射される。透過型液晶パ
ネル51(52,53)では入射された各色光が映像信号に合わせて光強度変調されて光
学像が形成され、この各色光の光学像はクロスプリズム27で合成されてカラー映像とさ
れ、投写光学ユニット210で拡大される。
1レンズ群22およびフィールドレンズ23と、正の屈折力を有する第2レンズ鏡筒2に
内蔵されている第2レンズ群24とからなり、第1レンズ鏡筒3と第2レンズ鏡筒2との
接続部分には、第1レンズ群22,フィールドレンズ23からの映像光を第2レンズ群2
4に折り返して導光する光路折り返し手段25が備えられている。なお、31と21は、
前記した第1レンズ鏡筒3の光軸と第2レンズ鏡筒2の光軸である。また、図5ではフィ
ールドレンズ23はレンズ1枚で図示されているが、複数枚からなるレンズ群であっても
よい。
ィールドレンズ23の近傍に一旦拡大像として結像(倒立像、一例を図5にIMGで示す
)する。そして、第2レンズ鏡筒2の光軸21を光路折り返し手段25により第1レンズ
鏡筒3の光軸31に対して概ね垂直に配置するとともに、例えば略X軸の正方向(図2で
は図紙面右側方向)に偏心させる。
程度として効率良く光束を取り込む必要がある。透過型液晶パネルの有効画面サイズを0
.7インチとし、第1レンズ群による拡大率M1を3倍とすればフィールドレンズ23近
傍の拡大像は2.1インチ相当となる。この時第2レンズ群24から物体(第1レンズ群
22の拡大像(図中のIMG))をみた場合の光束の入射角度は倍率Mに反比例するので
、第2レンズ群24のF値は理論上9.0程度となる。このため第2レンズ群24の画角
を超広角に設計することが可能となる。ここで、スクリーン対角サイズを50インチとす
ると、この場合第2レンズ群24の倍率M2は約24倍程度となる。すなわち、第1レン
ズ群22の倍率M1は第2レンズ群24の倍率M2より小さくなる。
レンズ群を含むので、クロスプリズム27により合成された映像を第1レンズ群22でフ
ィールドレンズ23の近傍に倒立像(第1の拡大像)として結像し、この倒立像を第2レ
ンズ群でスクリーン上に正立像(第2の拡大像)として投写する。一般の投写型カラー映
像表示装置では、スクリーン状に投写された投写像は映像表示素子上の映像に対して倒立
しているが、本発明では正立する特徴を備えている。
ム27に対して映像表示素子である透過型液晶パネルは画面水平方向をXY平面に配置す
るとよい。この理由は、クロスプリズムの寸法は、画面のアスペクト比が短い方向の寸法
で決まるため投写レンズのバックフォーカスを短く出来る。従って、クロスプリズムを小
型化できるのでコスト低減に有利になる。更に、光源用ランプ21と第2レンズ群24の
光軸を略垂直に配置できる。このため、図1または図2に示したように、本発明の背面投
写型映像表示装置を用いて背面投写型映像ディスプレイ装置を構成した場合には、水平点
灯用の光源ランプを画面水平方向に概ね並行に配置できる。よって、XY平面上で背面投
写型映像表示装置の仰角が変化しても、ランプの寿命を損なう事無くセット内部のレイア
ウトを決定できる。さらに背面投写型映像表示装置がセット内部の画面水平方向片側(ス
クリーン中央より片側)に配置できるので他方の空いた空間に電源や信号基板等のシャー
シを纏めて配置できコンパクトなセットが実現できる。
ミラーを使用した場合の実施例を示している。同図において、図5に示した構成部品と同
一の作用を有するものには同一符号を付して示し、個々の構成部品の作用は図5に示した
実施例と同じであるため説明は割愛する。
の光軸21を第1レンズ鏡筒3の光軸31に対して、例えばXZ平面において略X軸の正
方向(図2では図紙面右側方向)に偏心させる。これにより、図2に示したスクリーン下
端から底面までの距離が短いコンパクトなセットが実現できる。
XZ平面においてZ軸方向に偏心させることで、第2レンズ群24をスクリーン画面中央
に配置する必要がなくなる。これにより、セット内部のレイアウトの自由度が増すのでよ
りコンパクトなセットが実現できる。
第1レンズ群のみ変更するだけで、同一のフォルムのセットにそのまま適用可能となるの
で、セットの開発効率が優れた投写光学ユニットを実現できる。
イズにより異なるが2倍から7倍程度がよい。第1レンズ群から結像位置までの距離を最
適な範囲内に抑え、かつ第1及び第2レンズ群のレンズ外形を製造可能な範囲とするため
には、2倍から5倍以内にすると更に良い。
1レンズ鏡筒3の光軸31に対してXZ平面上に偏心させ、この偏心量を適宜選択する。
こうすることで、たとえば図1に示すように、透過型のスクリーン6に対する偏心量を任
意に変更できる。従って、同一画面サイズでもセットのフォルムを自由に変更でき、デザ
インの自由度が大幅に向上する。
ために用いるセットの正面図である。同図において、5は筺体(図示せず)、6はスクリ
ーン、9は前面フレームを示している。また、SSはスクリーン画面寸法(インチ)、L
はスクリーン下端(画面有効開口部)から筐体下端までの距離を示す。さらにHはスクリ
ーン外形中心(画面有効開口部中心)から筐体下端までの距離を示す。
ために用いるセットの側面図で、図1,図2,図3に示した構成部品と同じ部品には同一
符号を付してある。
面寸法SSを42インチとし、スクリーン6に最も近い位置に配置されたレンズのスクリ
ーン側レンズ面先端からスクリーン6までの距離(以下、「投写距離」と記す)を第1の
パラメータとして510mmから310mmまで変更し、前述した第2レンズ鏡筒2の光
軸21を第1レンズ鏡筒3の光軸31に対して、例えばXZ平面において略X軸の正方向
(図2では図紙面右側方向)にシフト(偏心)させた場合のシフト量(偏心量)を第2の
パラメータとした場合に光路折り返しミラー1枚で得られるセット奥行きを計算により求
めたものである。
)の0.5とは、前述した第2レンズ鏡筒2の光軸21と第1レンズ鏡筒3の光軸31を
一致させた状態である。この結果、セットにおいては、図4に示したように、投写光学ユ
ニットの光軸と、透過型のスクリーン6を構成するフレネルレンズ(図示せず)を少なく
とも片面に設けたフレネルシート(図示せず)のフレネルレンズ中心を前記フレネルシー
トの外形中心と一致させる(即ち、分割比A:Bを1:1とする)ことで映像光束の中心
は透過型のスクリーンに対して垂直に出射する。
筒3の光軸31が、第1レンズ群22の100%像高に対して3:1の比率でシフトさせ
た状態であり、この結果、本実施例のセットにおいては、図4に示したように、投写レン
ズの光軸と、透過型のスクリーン6を構成するフレネルレンズを少なくとも片面に設けた
フレネルシートのフレネルレンズ中心を前記フレネルシートの上下方向外形寸法の分割比
A:B(同図中A,B)が3:1の関係を満足するようにシフトさせることで映像光束の
中心は透過型のスクリーンに対して垂直に出射する。
距離(図7においては光学奥行きと表示)を示しており、実際のセット奥行きは、構造設
計上の公差やマージンを考慮してこの値に60〜100mm程度加えたものとなる。
写距離と光軸シフト量をパラメータとした場合に実現できるセット寸法のシミュレーショ
ン結果の見方である。
して、光学ユニットやシャーシ部材が映像光束を遮ることなくセット筐体内部に光路折り
返しミラーを設けることが可能となる限界点を、第2レンズ鏡筒2の光軸21のシフト量
を第2のパラメータとして求め、つなぎ合わせて得られたものである。
下端までの距離Lをできるだけ小さくして、セットを正対して見た場合の観た目スクリー
ンの占有面積を大きくするためには、第2レンズ鏡筒2の光軸21のシフト量を最適化す
ることが最も効果的である。
ンチでアスペクト比が16:9のセットにおいては、前述したLが110mm以下であれ
ば意匠性に優れたセット外観が得られた。この時の第2レンズ鏡筒2の光軸21のシフト
量は4:1以下であり、シフト量を6:1以下とすればLの値を90mm以下にでき、セ
ット全体に対する観た目スクリーンの占有面積をさらに小さく意匠性に優れたセット外観
が得られる。
中心からセット筐体下端までの距離Hは、画面寸法SSが42インチでアスペクト比が1
6:9のセットにおいては350mmであった。このとき必要な投写光学ユニットの投写
距離は380mmとなり、得られるセット奥行きは、光学奥行きのシミュレーション結果
である278mmに構造設計上の公差やマージンを考慮して、この値に100mm程度を
加え、380mm(42インチ)程度となる。
レーション結果を図8に示す。図3に示したLが130mm以下であれば意匠性に優れた
セット外観が得られた。この時の第2レンズ鏡筒2の光軸21のシフト量は4:1以下で
あり、シフト量を6:1以下とすればLの値を110mm以下にでき、セット全体に対す
る観た目スクリーンの占有面積をさらに小さく意匠性に優れたセット外観が得られる。
形中心からセット筐体下端までの距離Hは、画面寸法SSが50インチでアスペクト比が
16:9のセットにおいては420mmであった。このときの投写光学ユニットの投写距
離は460mmとなり、得られるセット奥行きは、光学奥行きのシミュレーション結果で
ある308mmに構造設計上の公差やマージンを考慮して、この値に100mm程度を加
え、410mm(50インチ)程度となる。
レーション結果を図9に示す。図3に示したLが160mm以下であれば意匠性に優れた
セット外観が得られた。この時の第2レンズ鏡筒2の光軸21のシフト量は4:1以下で
あり、シフト量を6:1以下とすればLの値を140mm以下にでき、セット全体に対す
る観た目スクリーンの占有面積をさらに小さく意匠性に優れたセット外観が得られる。
形中心からセット筐体下端までの距離Hは、画面寸法SSが60インチでアスペクト比が
16:9のセットにおいては515mmであった。このときの投写光学ユニットの投写距
離は540mmとなり、得られるセット奥行きは、光学奥行きのシミュレーション結果で
ある398mmに構造設計上の公差やマージンを考慮して、この値に100mm程度を加
え、500mm(60インチ)程度となる。
像表示素子として透過型液晶パネルを用いた場合の照明光学系を示す配置図である。
タ31により反射され、所望の光束となって防爆ガラス33を通過する。この光束は、フ
ライアイレンズ34により分割され、偏光ビームスプリッタ35により単一偏光される。
この単一偏光となった分割光束は、対向した位置に配置されたフライアイレンズ36とフ
ィールドレンズ37により液晶パネル(G)51,液晶パネル(B)52,液晶パネル(
R)53上に、拡大投写されるとともに重ね合わされる。このため、パネルに入射する光
束のエネルギー分布が均一化される。また、白色光束は、光路に配置されたダイクロイッ
クミラー38により赤色光束とシアン光束に分離される。赤色映像光の色度はダイクロイ
ックミラー38の分光反射特性とレンズ53´に設けたトリミングフィルターの分光反射
特性により色純度を向上させる。
レンズ51´には赤色と同様にトリミングフィルターが用いられている。最後に残された
青色光束は例えばミラー41、ミラー42又はレンズ52´に設けられたダイクロイック
ミラーの特性により分光される。短波長側はUVカットフィルターを設けたフライアイレ
ンズ34とレンズ44によりカットされる。
ける色分離部の説明である。前述した技術手段により赤、緑、青に分離された色光束は、
それぞれに対応する透過型液晶パネル53,51,52に入射し映像信号の振幅に合わせ
て出射する光束量(光量)が変調される。変調されたそれぞれの色の光束は、クロスプリ
ズム27により合成され、投写光学ユニット210によりスクリーン上に拡大投影される
。
が、映像表示素子として反射形液晶パネルを用いる場合においても、映像が合成されたあ
とにおいては、本発明の投写光学ユニットが適用可能であることは言うまでもない。
成される。フィールドレンズ群の位置は、光路折り返し手段に対して第2レンズ群側でも
第1レンズ群側でも配置できるのでレイアウトの自由度が大きい。但し、フィールドレン
ズを光路折り返し手段より第2レンズ群側に配置すると、フィールドレンズ群と第2レン
ズ群を構成する個々のレンズの口径が大きくなりコストアップにつながる。また、フィー
ルドレンズのレンズ面が第1レンズ群の結像面に近いので、フィールドレンズのレンズ表
面にゴミが付着した場合には最終的にスクリーン拡大映像の画質を損なう可能性が生じる
。よって、このような場合は、設計上、注意が必要となる。
り、図5または図6に示すように、映像表示素子である透過型液晶パネルと第1レンズ群
22の間には色合成用のクロスプリズム27が存在するため、必然的に第1レンズ群はレ
トロフォーカスタイプとなる。さらに、照明光学系の光束がほぼ平行であることからテレ
セントリックな光学系で、この第1レンズ群22の拡大像はフィールドレンズ群23の近
傍に結像する。
、レンズの構成を図12に示した。図12において、各レンズに付した符号は図11にお
けるレンズ面符号と一致している。図11のSa6面からSa7面がクロスプリズム27
(図5及び図6)であり、第1レンズ群22はSa8面からSa18面でフィールドレン
ズ23はSa20,Sa21面であり、第1の結像位置はSa21面で、図12において
はIMGと表記している。
結像する光束φ3及びφ4についての光線追跡結果を示している。
能を示すため、物面であるパネルサイズを0.7インチ,アスペクト比16:9とした場
合における結像面(IMG)でのスポット図である。青色光として波長450nm光線、
緑色光として波長545nmの光線、赤色光として波長625nmの光線を重ね合わせて
評価している。スポットサイズで50μm程度に収束されており良好な性能が得られてい
る。
データを図15に、レンズの構成を図16に示す。図16において、各レンズに付した符
号は図15におけるレンズ面符号と一致している。図16において、Sb0面は第1レン
ズ群の結像面(IMG)であると共に第2レンズ群24の物面となる。
同図中に併記したように、プラスチック非球面レンズはSb1,Sb2面とSb15,S
b16面とSb19,Sb20面の6面すなわち3枚からなる。通常、照明光学系のF値
に合わせて第1レンズ群のF値を決定するが、本発明の実施例における第1レンズ群のF
値は3.0である。また投写倍率が3倍であるため、第2レンズ群のF値は9.0でも充
分な光束を取り込むことが可能となる。また第2レンズ群のF値を9.0と大きくできる
ので、50インチ投写時での最終面(Sb20面)からスクリーン面までの間隔(投写距
離)は425mmであり画角は113度と超広角な投写光学ユニットが実現できる。
辺で結像する光束φ4及びφ5についての光線追跡結果を示している。
のである。この図は、物面を2.1インチ,アスペクト比16:9としてさらに偏心量を
7:1として物面を大きくした場合のスクリーン面でのスポット図である。青色光として
波長450nm光線、緑色光として波長545nmの光線、赤色光として波長625nm
の光線を重ね合わせて評価している。スポットサイズで30μm程度に収束しており良好
な性能が得られている。
2とフィールドレンズ23の光軸を偏心量L1として偏心させて(アスペクト比16:9
の短辺に対して7:1)配置した場合の光線追跡結果を示すものである。また図20は、
本発明に係る投写光学ユニットの第1レンズ群の物面であるパネルサイズを0.7インチ
,アスペクト比16:9とし、第2レンズ群の物面(第1レンズ群の像面)を2.1イン
チ,アスペクト比16:9として、さらに偏心量を7:1として物面を大きくした場合の
スクリーン面でのスポット図である。青色光として波長450nm光線、緑色光として波
長545nmの光線、赤色光として波長625nmの光線を重ね合わせて評価している。
スポットサイズで1.8mm程度に収束しており良好な性能が得られている。
いては、反射スクリーンまでの距離が短くても充分拡大倍率が得られ迫力ある画面を楽し
むことが可能となる。さらに、背面投写型映像表示装置に本発明の投写光学ユニットを使
用することで、光路折り返しミラー1枚でもスクリーン下端からセット筐体の下端までの
間隔が小さくても従来に無いほどコンパクトなセットが実現できる。
はなく、スクリーンの前面から投写する前面投写型映像表示装置に適用できるのは、いう
までもないことである。
化に必要な超広画角化とハイフォーカス化が両立できる。また使用する映像表示素子の有
効画面サイズが変わっても投写光学ユニットの一部を変更することで対応が可能となるの
で、これを採用した映像表示装置や背面投写型映像表示装置では、セットのサイズ展開、
映像表示素子の有効表示領域の変更に伴う機種展開に対する開発コストを低減できるとい
う従来にない大きなメリットを得ることができる。
での距離、H…スクリーン中心高さ、1…照明光学系、2…第2レンズ鏡筒、3…第1レ
ンズ鏡筒、4…光学ユニット、5…筺体、6…スクリーン、7…光路折り返しミラー、8
,8a,8b…信号・電源回路等、9…セット外枠、11…照明光学系部分、12…投写
光学ユニット、14…光学ユニット、15…筐体、16…スクリーン、17…光路折り返
しミラー、22…第1レンズ群、24…第2レンズ群、23…フィールドレンズ群、25
…光路折り返し手段、26…光路折り返しミラー、27…ダイクロイックプリズム、30
…白色光源(ランプ管球)、31…リフレクタ、33…防爆ガラス、34,36…フライ
アイレンズ、35…偏光ビームスプリッタ、37…フィールドレンズ、38…ダイクロイ
ックミラー、39…ダイクロイックミラー、41,42,43…ミラー、44,45…レ
ンズ、51…液晶パネル(G),52…液晶パネル(B)、53…液晶パネル(R)、5
1´,52´,53´…レンズ、210…投写光学ユニット。
Claims (16)
- 光源から入射した光束に基づいて像を表示する映像表示素子と、
前記映像表示素子を駆動する駆動回路と、
前記映像表示素子に表示された像を、スクリーン上に拡大投影する投写光学ユニットを備え、当該投写光学ユニットは、
前記映像表示素子側から順に、
前記映像表示素子に表示された像をM1倍に拡大した第1の拡大像として結像させる第1のユニットと、
前記第1のユニットから受けた光束を前記スクリーンに対して斜め方向から投写すると共に、前記第1の拡大像をM2倍に拡大した第2の拡大像として前記スクリーンに結像させる第2のユニットと、を有し、
前記第2のユニットは、少なくとも非球面形状の光学素子を含み、
前記映像表示素子の映像表示面は前記第1のユニットの光軸に対して略垂直に配置されており、前記第1のユニットの光軸と前記第2のユニットの光軸はずれている、投写型映像表示装置。 - 前記映像表示素子、前記第1のユニット、及び、前記第2のユニットを収容する光学装置と、
前記駆動回路を収容する筺体と、を備え、
前記筺体を、前記スクリーン下部の左右何れか一方に配置し、他方に前記光学装置を配置する、請求項1記載の投写型映像表示装置。 - 前記光源は、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハロイドランプの何れかである、請求項1記載の投写型映像表示装置。
- 前記第2のユニットから出射した光束を前記スクリーンへ導く反射ミラーを備える、請求項1記載の投写型映像表示装置。
- 前記第1の拡大像と前記第2の拡大像は倒立の関係にある、請求項1記載の投写型映像表示装置。
- 前記映像表示素子からテレセントリックな状態で光束が出射され、前記第1の拡大像はテレセントリックに結像する、請求項1記載の投写型映像表示装置。
- 前記M1は、前記M2より小さく、
前記第1のユニットのF値をF1、前記第2のユニットのF値をF2とすると、F2=F1×M1の関係となる、請求項1記載の投写型映像表示装置。 - 前記第1のユニットから出射する光を前記第2のユニットへ導くための光路折り返し手段を備える、請求項1記載の投写型映像表示装置。
- 光源から入射した光束に基づいて像を表示する映像表示素子と、
前記映像表示素子を駆動する駆動回路と、
前記映像表示素子に表示された像を、スクリーン上に拡大投影する投写光学ユニットを備え、当該投写光学ユニットは、
前記映像表示素子側から順に、
前記映像表示素子に表示された像をM1倍に拡大した第1の拡大像として結像させる第1のユニットと、
前記第1のユニットから受けた光束を前記スクリーンに対して斜め方向から投写すると共に、前記第1の拡大像をM2倍に拡大した第2の拡大像として前記スクリーンに結像させる第2のユニットと、を有し、
前記第2のユニットは、少なくとも非球面形状の光学素子を含み、
前記映像表示素子の映像表示面は前記第1のユニットの光軸に対して略垂直に配置されており、前記第1のユニットの光軸と前記第2のユニットの光軸はずれており、
前記第1のユニットの光学系は、レトロフォーカスタイプである、投写型映像表示装置。 - 前記映像表示素子、前記第1のユニット、及び、前記第2のユニットを収容する光学装置と、
前記駆動回路を収容する筺体と、を備え、
前記筺体を、前記スクリーン下部の左右何れか一方に配置し、他方に前記光学装置を配置する、請求項9記載の投写型映像表示装置。 - 前記光源は、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハロイドランプの何れかである、請求項9記載の投写型映像表示装置。
- 前記第2のユニットから出射した光束を前記スクリーンへ導く反射ミラーを備える、請求項9記載の投写型映像表示装置。
- 前記第1の拡大像と前記第2の拡大像は倒立の関係にある、請求項9記載の投写型映像表示装置。
- 前記映像表示素子からテレセントリックな状態で光束が出射され、前記第1の拡大像はテレセントリックに結像する、請求項9記載の投写型映像表示装置。
- 前記M1は、前記M2より小さい、請求項9記載の投写型映像表示装置。
- 前記第1のユニットから出射する光を前記第2のユニットへ導くための光路折り返し手段を備える、請求項9記載の投写型映像表示装置。
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