JP2009151337A - 投写光学ユニット及び投写型カラー映像表示装置とこれを用いた背面投写型カラー映像表示装置 - Google Patents

投写光学ユニット及び投写型カラー映像表示装置とこれを用いた背面投写型カラー映像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】投写型映像表示装置における高画質化、及び高信頼性を実現する。
【解決手段】黄色成分を赤色及び緑色からカットして色純度を向上させると共
に、緑色の光路に光を反射させる反射型減衰フィルタを挿入して3色の光エネル
ギーバランスを良くする。更に、緑色の光路に光学位相差補償板を設け、コント
ラスト性能を向上させ、同時に映像表示素子の長寿命化を実現するため、紫外線
反射コーティングした光学部品を青色の光路に2個配置し、青色液晶パネルの入
射側に紫外線吸収フィルタを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、拡大画像をスクリーンに投影して画像表示を行う投写型カラー映像
表示装置、該拡大画像をスクリーン背面から投影する背面投写型カラー映像表示
装置、及びこれらに用いられる投写光学ユニットに関する。
映像表示素子の画像を投写光学ユニットによってスクリーン上に拡大投影する
カラー映像表示装置においては、スクリーン上で充分な大きさの拡大映像を得つ
つ投写距離を短縮することが要求される。これを実現するために、例えば下記特
許文献1〜3に記載されているように、スクリーンに対して斜め方向から拡大投
写する構成の投写光学ユニットが知られている。
特開平5−134213号公報 特開2000−162544号公報 特開2002−357768号公報
映像をスクリーンに対して斜め方向から投写すると、投写映像に所謂台形歪み
が生じる。これを解消するために、上記特許文献1に記載の投写光学ユニットで
は、スクリーン側に配置したアフォーカルコンバータを偏心させて台形歪み抑え
る構成としている。特許文献1に開示されたアフォーカルコンバータは、倍率が
低いため広角化が困難である。また上記特許文献2に記載の投写光学ユニットに
おいては、背面投写型カラー映像表示装置として十分に薄型化できるほどの広角
化は困難である。また、使用するレンズを個別に偏心させる必要があるため製造
が難しいという問題点もある。さらに上記特許文献3に記載の投写光学ユニット
は、正のパワーを有する第1屈折レンズ系と、負のパワーを有する第2屈折レン
ズ系と光路折り返しミラーとを有し、負のパワーを有する第2屈折レンズ系の内
、少なくとも2枚は回転対称性が異なる偏心系としている。このため、製造時に
各レンズの位置精度確保が難しいという問題点がある。
さらに、上記従来技術においては投写光学ユニットのみに着目し設計がなされ
ており照明光学系を含めたシステム全体での最適設計がなされていなかった。
映像表示素子として透過型液晶パネルを用いた従来のカラー映像表示装置に使
用される投写光学ユニットの課題として、前述したように、セットのコンパクト
化に必要な広画角化の他に、パネルの高解像度化に対応したハイフォーカス化、
及びパネルやカラー映像表示装置のダウンサイジング化に対応した高倍率化、が
挙げられる。
一方、映像表示素子として反射型液晶パネルを用いた場合には、画素電極を液
晶層の裏面に配置できるので高開口率が実現できる。このため、透過型液晶パネ
ルに対して以下の特徴がある。
(1)同一解像度の場合にはパネルサイズを一回り小さくできる。
(2)同一パネルサイズの場合にはより多くの画素数が得られる(高解像度化)。
このため、反射型液晶パネルを用いたカラー映像表示装置に使用される投写レ
ンズ装置は、透過型駅用パネルを用いたものに対し、更なるハイフォーカス化、
及び高倍率化が望まれる。さらに、反射型液晶パネルを使用した画像投影装置の
光学系では、映像表示素子と投写レンズ装置の間には色合成プリズムの他に大き
な空気間隔が存在するため、より一層長いバックフォーカスが必要となる。
また、以上述べた投写型カラー映像表示装置においては、使用するパネルの有
効画面寸法に合わせて新規に投写光学ユニットを設計開発するため多額な開発投
資を必要としていた。
このように、背面投写型カラー映像表示装置においては、寸法のコンパクト化
を実現すべく、広画角でかつハイフォーカス、更に高倍率でバックフォーカスが
長い投写光学ユニットが必要となる。また、有効画面寸法や方式が異なるパネル
を使用した場合でも、新規に照明光学系の全てや投写光学ユニットを設計開発す
ることなく、標準品の一部変更で対応可能にして開発投資の少なくすることが望
ましい。
本発明は、このような課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、セット
のコンパクト化を実現可能な技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、映像表示素子からスクリーンまでの光
路の間に、第1の拡大像を形成するための正の屈折力を持つ第1のレンズ群と、
該第1のレンズ郡のスクリーン側に位置し前記第1のレンズ群によって得られた
第1の拡大像を更に拡大して前記スクリーンに第2の拡大像を形成するための、
正の屈折力を持つ第2のレンズ群とを配置し、前記第1の拡大像が前記第2レン
ズ群よりも映像表示素子側において結像する構成を特徴とするものである。
また、第1レンズ群と前記第2レンズ群の間に正の屈折力を持つフィールドレ
ンズ群を配置し、前記第1の拡大像の倍率M1を前記第2の拡大像の倍率M2よ
り小さくする。また、前記第1レンズ群は、映像表示素子側にテレセントリック
で照明光学系のF値に合わせて設計するとよい。
第1レンズ群による第1の拡大像は、第2レンズ群よりも映像表示素子側にお
いて結像するので第2群のF値であるF2(光線の発散角度)は、第1レンズ群
のF値であるF1を第1の拡大像の倍率M1で除した値、すなはちF2=F1/
M1となる。このため第2レンズ群のF2を大きくとれるので画角が90度を超
える超広角化に対して有利になる。
さらに、前記第1レンズ群による形成される第1の拡大像は、前記フィールド
レンズ群近傍で結像する。例えば前記第1群レンズ側に結像することでフィール
ドレンズ群にゴミが付着してもスクリーン上の拡大像に影響を与えることがない
また、投写型カラー映像表示装置そのものをコンパクトにする第1の実現手段
として、以下のものが挙げられる。
(1)前記第2レンズ群とフィールドレンズ群の間に光路折り返し手段を設ける
。この光路折返しの具体的な技術手段としてプリズムを用いてもよく、折り返
しミラーを用いればコストアップを抑えてコンパクト化が実現できる。
(2)更に第1レンズ群を構成するレンズ素子とレンズ素子の間に光路折り返し
手段を設ける。
(3)加えて第2レンズ群構成するレンズ素子とレンズ素子の間に光路折り返し
手段を設ける。
また、投写型カラー映像表示装置そのものをコンパクトにする第2の実現手段と
して、以下のものが挙げられる。
(4)2つのレンズ群を有する投写光学ユニットの場合には、上記第1レンズ群
の光軸と上記第2レンズ群の光軸をずらして配置する。すなわち、第2レンズ群
を第1の拡大像に対してシフトさせて配置し、折り返しミラーを介してスクリー
ン上に拡大像を得ることで更なるコンパクト化が実現できる。
(5)2つのレンズ群を有する投写光学ユニットの場合には、上記第1レンズ群
をスクリーン画面水平方向に概ね平行となるように配置する。更に、第1のレン
ズ群と第2のレンズ群との間には光路折り返し手段を設け、該第2のレンズ群を
スクリーン画面水平方向に対して概ね垂直となるように(すなわち、第1のレン
ズ群の光軸と第2のレンズ群の光軸とが互いに直交するように)配置し、折り返
しミラーを介してスクリーン上に拡大像を得ることで更なるコンパクト化が実現
できる。
本発明によれば、セットのコンパクト化が実現可能となる。
本発明の第一の実施形態である背面投写型カラー映像表示装置の正面図。 本発明の第一の実施形態である背面投写型カラー映像表示装置の側面図。 本発明の第二の実施形態である背面投写型カラー映像表示装置の正面図。 本発明の第二の実施形態である背面投写型カラー映像表示装置の側面図。 本発明の第一の実施形態である投写型カラー映像表示装置の上面図。 本発明の第二の実施形態である投写型カラー映像表示装置の上面図。 本発明の第一の実施形態である投写型カラー映像表示装置の照明光学系を示す配置図。 本発明の第二の実施形態である投写型カラー映像表示装置の照明光学系を示す配置図。 本発明の第一の実施形態である投写光学ユニットの第1レンズ群のレンズデータを示す図。 本発明の第一の実施形態である投写光学ユニットの第1レンズ群のレンズ配置を示す図。 本発明の第一の実施形態である投写光学ユニットの第1レンズ群に対する光線追跡結果を示す図。 本発明の第一の実施形態である投写光学ユニットの第2レンズ群のレンズデータを示す図。 本発明の第一の実施形態である投写光学ユニットの第2レンズ群のレンズ配置を示す図。 本発明の第一の実施形態である投写光学ユニットの第2レンズ群に対する光線追跡結果を示す図。 本発明の第一の実施形態である投写光学ユニットの光線追跡結果を示す図。 本発明の一実施形態である投写光学ユニットの第1レンズ群による結像面でのスポット形状を示す特性図。 本発明の一実施形態である投写光学ユニットの第2レンズ群による結像面でのスポット形状を示す特性図。 本発明の一実施形態である投写光学ユニットによる結像面でのスポット形状を示す特性図。
以下本発明の投写光学ユニットを用いた投写型カラー映像表示装置及び背面投
写型カラー映像表示装置について図面を参照にして説明する。
図1は本発明の投写光学ユニットを用いた背面投写型カラー映像表示装置の第
1の実施例についての正面図である。同図において、1は照明光学系、5は筺体
、6はスクリーン、7は光路折り返しミラーである。4は、白色光源からの光を
照明光学系1で映像表示素子(図示せず)に照射し、映像表示素子で映像信号に
応じて形成された光学像を投写光学ユニットで拡大投写する光学ユニットを示し
ている。また、3は投写光学ユニットの正の屈折力を有する第1レンズ群(図示
せず、後述)を内蔵する第1レンズ鏡筒、2は投写光学ユニットの正の屈折力を
有する第2レンズ群(図示せず、後述)を内蔵する第2レンズ鏡筒を示している
。光学ユニット4は図示しない電源や表示駆動回路等とともにシャーシ(図示せ
ず)に組み込まれ、投写型カラー映像表示装置を形成している。以下ではこの投
写型カラー映像表示装置を光学ユニット4で代表して示す。
光学ユニット4は、図2のように筐体5の下部に配置され、これから投写され
た映像光は光路折り返しミラー7で折り返えされてスクリーン6の背面側からス
クリーン6に投写される。
本発明の投写光学ユニットは、光軸がスクリーン6の画面水平方向に概ね平行
になるように配置された第1レンズ鏡筒3に内蔵された第1レンズ群(図示せず
、後述)と、その光軸が第1レンズ群の光軸と略直交するように配置された第2
レンズ鏡筒2に内蔵された第2レンズ群(図示せず、後述)とからなり、第1レ
ンズ群と第2レンズ群との接続部分には第1レンズ群からの映像光を第2レンズ
群に導光するように光路を折り返す光路折り返し手段(図示せず、後述する)が
備えられている。
このように、本発明の投写光学ユニットは、少なくとも2つのレンズ群に分割
され、その光軸が略直交するように配置され、第1レンズ群の光軸は、スクリー
ン6の画面水平方向に概ね平行になるように配置されているので、背面投写型カ
ラー映像表示装置の奥行きを薄くすることができ、さらに投写光学ユニットの高
さ方向も低くすることができ、セット全体のコンパクト化に有効である。光源と
して水平点灯用の光源ランプを用い、この光源ランプを画面水平方向に概ね並行
に配置した場合には、特に、有効となる。
ここで、以下の説明を容易とするため、右手系直交座標を導入する。図1でス
クリーン6はYZ平面に平行で、スクリーン6の水平(横)方向をZ軸方向とし
、垂直(縦)方向をY軸方向とする。スクリーン6を表側(観察者側)から裏面
へ突き抜ける方向はX軸である。
図2は本発明の投写光学ユニットを用いた背面投写型カラー映像表示装置の側
面図で、図1に示した構成部品と同一の作用を有するものには同一符号を付して
ある。図2において、第1レンズ鏡筒3に内蔵される第1レンズ群(図示せず)
の光軸3(同図中のZ軸、以下第1レンズ鏡筒の光軸と省略する)と第2レン
ズ鏡筒2に内蔵される第2レンズ群(図示せず)の光軸2(以下第2レンズ鏡
筒の光軸と省略する)は、内蔵した光路折り返し手段(図示せず)によって概ね
直交するように配置されている。更に、第2レンズ鏡筒2の光軸2を前記第1
レンズ鏡筒3の光軸3に対して図紙面右側方向の略X軸方向に偏心させること
で、スクリーン6に対して投写光学ユニットの光軸が偏心するので、光路折り返
しミラー7からスクリーン6の下端に向かう光線LDとX軸とのなす角度が大き
くなる。よって、その分光学ユニット4の位置を画面垂直方向上部方向のY軸方
向に持ち上げることが可能となり、第2レンズ鏡筒2をスクリーン6の下端より
画面垂直方向上部に配置できる。このような構成によれば、スクリーン下端から
筐体5の底面までの距離が短いコンパクトなセットが実現できる。
図3は本発明の投写光学ユニットを用いた背面投写型カラー映像表示装置の第
2の実施例についての正面図である。同図において、11は照明光学系、15は
筺体、16はスクリーン、17は光路折り返しミラー、14は光学ユニットを示
している。また、13は第1レンズ群(図示せず)を内蔵する第1レンズ鏡筒、
12は第2レンズ群(図示せず)を内蔵する第2レンズ鏡筒を示している。第1
レンズ鏡筒13の光軸は、第1の実施例と同様にスクリーン16の画面水平方向
(図中Z軸)に概ね平行になるように配置されており、セット全体のコンパクト
化に有効である。
図4は本発明の投写光学ユニットを用いた背面投写型カラー映像表示装置の第
2の実施例についての側面図で、図3に示した構成部品と同一の作用を有するも
のには同一符号を付してある。第1レンズ鏡筒13の光軸13(同図中のZ軸
)と第2レンズ鏡筒の光軸12は、内蔵した図示しない光路折り返し手段(後
述)によって概ね直交配置される。更に、第2レンズ鏡筒12の光軸12を前
記第1レンズ鏡筒13の光軸13に対して図2の場合とは逆側(即ち図4紙面
左側方向の略X軸方向)に偏心させ、かつ、第2レンズユニット12の投写距離
を短縮する。これにより、光路折り返しミラー17が立ち上がってスクリーン1
6とのなす角度が小さくなるとともに、スクリーン側に近づき、直接セット奥行
きが低減できコンパクトなセットが実現できる。ただし、筐体15の高さは高く
なる。
次に、前記した第1の実施例に用いた本発明における投写型カラー映像表示装
置の投写光学ユニットの詳細構成について図5を用いて説明する。説明の都合上
、図1に示した構成部品と同一の作用を有するものには同一符号を付してある。
同図において、21は光源である白色ランプ、4は映像表示素子として透過型
液晶パネル51(52,53)を使用した場合の光学ユニットを示している。
白色ランプ21からの光は、図示しない照明光学系で偏光変換/分光されて透
過型液晶パネル51(52,53)に照射される。透過型液晶パネル51(52
,53)では入射された各色光が光強度変調されて光学像が形成され、この各色
光の光学像はクロスプリズム27で合成されてカラー映像とされ、投写光学ユニ
ット210で拡大される。
投写光学ユニット210は、第1レンズ鏡筒3に内蔵されている正の屈折力を
有する第1レンズ群22およびフィールドレンズ23と、正の屈折力を有する第
2レンズ鏡筒2に内蔵されている第2レンズ群24とからなり、第1レンズ鏡筒
3と第2レンズ鏡筒2との接続部分には、第1レンズ群22,フィールドレンズ
23からの映像光を第2レンズ群24に折り返して導光する光路折り返し手段2
5が備えられている。なお、3と2は、前記した第1レンズ群22の光軸と
第2レンズ群24の光軸である。また、図5ではフィールドレンズ23はレンズ
1枚で図示されているが、複数枚からなるレンズ群であってもよい。
本発明では、クロスプリズム27により合成された映像は、第1レンズ群22
によりフィールドレンズ23の近傍に一旦拡大像として結像(倒立像、一例を図
5にIMGで示す)する。そして、第2レンズ群24の光軸2を光路折り返し
手段25により第1レンズ群22の光軸3に対して概ね垂直に配置するととも
に、例えば略X軸の正方向(図2では図紙面右側方向)に偏心させる。
照明光学系のF値は概ね2.0から3.0程度であるため第1レンズ群22の
F値も同程度として効率良く光束を取り込む必要がある。透過型液晶パネルの有
効画面サイズを0.7インチとし、第1レンズ群による拡大率M1を3倍とすれ
ばフィールドレンズ23近傍の拡大像は2.1インチ相当となる。この時第2レ
ンズ群24から物体(第1レンズ群22の拡大像(図中のIMG))をみた場合
の光束の入射角度は倍率Mに反比例するので、第2レンズ群24のF値は理論上
9.0程度となる。このため第2レンズ群24の画角を超広角に設計することが
可能となる。ここで、スクリーン対角サイズを50インチとすると、この場合第
2レンズ群24の倍率M2は約24倍程度となる。すなわち、第1レンズ群22
の倍率M1は第2レンズ群24の倍率M2より小さくなる。
また、本発明の投写型光学ユニット210は、正の屈折力を有する第1レンズ
群と第2レンズ群を含むので、クロスプリズム27により合成された映像を第1
レンズ群22でフィールドレンズ23の近傍に倒立像(第1の拡大像)として結
像し、この倒立像を第2レンズ群でスクリーン上に正立像(第2の拡大像)とし
て投写する。一般の投写型カラー映像表示装置では、スクリーン状に投写された
投写像は映像表示素子上の映像に対して倒立しているが、本発明では正立する特
徴を備えている。
図5に示した本発明の投写型カラー映像表示装置において映像を合成するクロ
スプリズム27に対して映像表示素子である透過型液晶パネルは画面水平方向を
XY平面に配置するとよい。この理由は、クロスプリズムの寸法は、画面のアス
ペクト比が短い方向の寸法で決まるため投写レンズのバックフォーカスを短く出
来る。従って、クロスプリズムを小型化できるのでコスト低減に有利になる。更
に、光源用ランプ21と第2レンズ群24の光軸を略垂直に配置できる。このた
め、図1または図2に示したように、本発明の投写型カラー映像表示装置を用い
て背面投写型映像ディスプレイ装置を構成した場合には、水平点灯用の光源ラン
プを画面水平方向に概ね並行に配置できる。よって、XY平面上で投写型カラー
映像表示装置の仰角が変化しても、ランプの寿命を損なう事無くセット内部のレ
イアウトを決定できる。
図6は第1レンズ群と第2レンズ群の間に配置した光路折り返し手段26とし
て全反射ミラーを使用した場合の実施例を示している。同図において図5に示し
た構成部品と同一の作用を有するものには同一符号を付し、個々の構成部品の作
用は図5に示した実施例と同じであるため説明は割愛する。
図5及び図6に示した本発明の投写型カラー映像表示装置においては、第2レ
ンズ群24の光軸2を第1レンズ群22の光軸3に対して、例えばXZ平面
において略X軸の正方向(図2では図紙面右側方向)に偏心させる。これにより
、図2に示したスクリーン下端から底面までの距離が短いコンパクトなセットが
実現できる。さらに第2レンズ群の投写距離を短縮するとともに上記とは逆側(
図4では図紙面左側方向)に偏心させることで図4に示したようにコンパクトな
セットが実現できる。
すなわち、照明光学系と第1レンズ群は共用化し、第2レンズ群の投写距離や
両者の偏心量だけを変更することで全く異なったフォルムのセットを実現できる
。このため、セットの機種展開を最小限の金型投資にて実現できるので開発効率
に優れている。
さらに、第2レンズ群24の光軸2を第1レンズ群22の光軸3に対して
、例えばXZ平面においてZ軸方向に偏心させることで、第2レンズ群をスクリ
ーン画面中央に配置する必要がなくなる。これにより、セット内部のレイアウト
の自由度が増すのでよりコンパクトなセットが実現できる。
一方、透過型液晶パネルの有効画面サイズが変わっても、照明光学系の一部の
変更と、第1レンズ群のみ変更するだけで、同一のフォルムのセットにそのまま
適用可能となるのでセットの開発効率が優れた投写光学ユニットが実現できる。
第1レンズ群22により得られる拡大像の倍率は、使用する映像表示素子の有
効画面サイズにより異なるが2倍から7倍程度がよい。第1レンズ群から結像位
置までの距離を最適な範囲内に抑え、かつ第1及び第2レンズ群のレンズ外形を
製造可能な範囲とするためには、2倍から5倍以内にすると更に良い。
また、図5及び図6に示す本発明の実施例において、第2レンズ群24の光軸
を第1レンズ群22の光軸に対してXZ平面上に偏心させ、この偏心量を適宜選
択する。こうすることで、たとえば図1に示すように、透過型スクリーン6に対
する偏心量を任意に変更できる。従って、同一画面サイズでもセットのフォルム
を自由に変更でき、デザインの自由度が大幅に向上する。
図7は前記した第1の実施例に用いた本発明の投写型カラー映像表示装置にお
いて、映像表示素子として透過型液晶パネルを用いた場合の照明光学系を示す配
置図である。
白色光源であるランプ管球30から放射された白色光束は、リフレクタ31に
より反射され、所望の光束となって防爆ガラス33を通過する。この光束は、フ
ライアイレンズ34により分割され、偏光ビームスプリッタ35により単一偏光
される。この単一偏光となった分割光束は、対向した位置に配置されたフライア
イレンズ36とフィールドレンズ37により液晶パネル(G)51,液晶パネル
(B)52,液晶パネル(R)53上に、拡大投写されるとともに重ね合わされ
る。このためパネルに入射する光束のエネルギー分布が均一化される。また、白
色光束は、光路に配置されたダイクロイックミラー38により赤色光束とシアン
光束に分離される。赤色映像光の色度はダイクロイックミラー38の分光反射特
性とレンズ53´に設けたトリミングフィルターの分光反射特性により色純度を
向上させる。
さらにダイクロイックミラー39は緑色領域の光を反射する特性を有している
。またレンズ51´には赤色と同様にトリミングフィルターが用いられている。
最後に残された青色光束は例えばミラー41、ミラー42又はレンズ52´に設
けられたダイクロイックミラーの特性により分光される。短波長側はUVカット
フィルターを設けたフライアイレンズ34とレンズ44によりカットされる。
以上が映像表示素子として透過型液晶パネルを使用した場合の本発明の照明光
学系における色分離部の説明である。前述した技術手段により赤、緑、青に分離
された色光束は、それぞれに対応する透過型液晶パネル53,51,52に入射
し映像信号の振幅に合わせて出射する光束量(光量)が変調される。変調された
それぞれの色の光束は、クロスプリズム27により合成され、投写光学ユニット
210によりスクリーン上に拡大投影される。
図8は、本発明の投写型カラー映像表示装置において、映像表示素子として透
過型液晶パネルを用いた場合の、照明光学系の別の実施例を示す配置図である。
白色光源であるランプ管球30から放射された白色光束は、リフレクタ31によ
り反射され、収束光束となって防爆ガラス33を通過する。この防爆ガラス33
を通過した光束は、ライトファネル61内部で複数回反射されることで分割され
、偏光ビームスプリッタ62により単一偏光とされる。この単一偏光となった分
割光束は、拡大用のレンズ63及びレンズ64により液晶パネル(G)51,液
晶パネル(B)52,液晶パネル(R)53上に、拡大投写されるとともに重ね
合わされる。このためパネルに入射する光束のエネルギー分布が均一化される。
以降に配置された光学部品の作用効果は前述した図7の照明光学系の実施例と同
一であり同一符号を付すとともに個々の説明についても割愛する。
以上、本発明の照明光学系について透過型液晶パネルを用いた場合について説
明したが、映像表示素子として反射形液晶パネルを用いる場合においても、映像
が合成されたあとにおいては、本発明の投写光学ユニットが適用可能であること
は言うまでもない。
本発明の投写光学ユニットは、前述したように、少なくとも2群以上のレンズ
群から構成される。フィールドレンズ群の位置は、光路折り返し手段に対して第
2レンズ群側でも第1レンズ群側でも配置できるのでレイアウトの自由度が大き
い。但し、フィールドレンズを光路折り返し手段より第2レンズ群側に配置する
と、フィールドレンズ群と第2レンズ群を構成する個々のレンズの口径が大きく
なりコストアップにつながる。また、フィールドレンズのレンズ面が第1レンズ
群の結像面に近いので、フィールドレンズのレンズ表面にゴミが付着した場合に
は最終的にスクリーン拡大映像の画質を損なう可能性が生じる。よって、このよ
うな場合は、設計上、注意が必要となる。
上述したように、本発明の投写光学ユニットは、少なくとも2つ以上のレンズ
群からなり、図5または図6に示すように映像表示素子である透過型液晶パネル
と第1レンズ群22の間には色合成用のクロスプリズム27が存在するため、必
然的に第1レンズ群はレトロフォーカスタイプとなる。さらに、照明光学系の光
束がほぼ平行であることからテレセントリックな光学系で、この第1レンズ群2
2の拡大像はフィールドレンズ群23の近傍に結像する。
本発明の投写光学ユニットの実施例として第1レンズ群22のレンズデータを
図9に、レンズの構成を図10に示した。図10において、各レンズに付した符
号は図9におけるレンズ面符号と一致している。図9のSa6面からSa7面が
クロスプリズム27(図5及び図6)であり、第1レンズ群22はSa8面から
Sa18面でフィールドレンズ23はSa20,Sa21面であり、第1の結像
位置はSa21面で、図10においてはIMGと表記している。
図11は、光軸上で結像する光束φ1及び画面中域で結像する光束φ2及び画
面周辺で結像する光束φ3及びφ4についての光線追跡結果を示している。
図16は、本発明の投写光学ユニットの実施例として示した第1レンズ群によ
る結像性能を示すため、物面であるパネルサイズを0.7インチ,アスペクト比
16:9とした場合における結像面(IMG)でのスポット図である。青色光と
して波長450nm光線、緑色光として波長545nmの光線、赤色光として波
長625nmの光線を重ね合わせて評価している。スポットサイズで50μm程
度に収束されており良好な性能が得られている。
次に、超広角な本発明の投写光学ユニットの実施例として、第2レンズ群24
のレンズデータを図12に、レンズの構成を図13に示す。図12において各レ
ンズに付した符号は図12におけるレンズ面符号と一致している。図12におい
てSb0面は第1レンズ群の結像面(IMG)であると共に第2レンズ群24の
物面となる。
第2レンズ群24は、Sb1面からSb20面で、レンズ面を表す非球面式及
び係数は同図中に併記したように、プラスチック非球面レンズはSb1,Sb2
面とSb15,Sb16面とSb19,Sb20面の6面すなわち3枚からなる
。通常、照明光学系のF値に合わせて第1レンズ群のF値を決定するが、本発明
の実施例における第1レンズ群のF値は3.0である。また投写倍率が3倍であ
るため、第2レンズ群のF値は9.0でも充分な光束を取り込むことが可能とな
る。また第2レンズ群のF値を9.0と大きくできるので、50インチ投写時で
の最終面(Sb20面)からスクリーン面までの間隔(投写距離)は425mm
であり画角は113度と超広角な投写光学ユニットが実現できる。
図14は光軸上で結像する光束φ1及び画面中域で結像する光束φ2及びφ3
、画面周辺で結像する光束φ4及びφ5についての光線追跡結果を示している。
図17は、本発明に係る投写光学ユニットの第2レンズ群24による結像性能
を示すものである。この図は、物面を2.1インチ,アスペクト比16:9とし
てさらに偏心量を7:1として物面を大きくした場合のスクリーン面でのスポッ
ト図である。青色光として波長450nm光線、緑色光として波長545nmの
光線、赤色光として波長625nmの光線を重ね合わせて評価している。スポッ
トサイズで30μm程度に収束しており良好な性能が得られている。
図15は、本発明に係る投写光学ユニットの第2レンズ群24の光軸と第1レ
ンズ群22とフィールドレンズ23の光軸を偏心量L1として偏心させて(アス
ペクト比16:9の短辺に対して7:1)配置した場合の光線追跡結果を示すも
のである。また図18は、本発明に係る投写光学ユニットの第1レンズ群の物面
であるパネルサイズを0.7インチ,アスペクト比16:9とし、第2レンズ群
の物面(第1レンズ群の像面)を2.1インチ,アスペクト比16:9として、
さらに偏心量を7:1として物面を大きくした場合のスクリーン面でのスポット
図である。青色光として波長450nm光線、緑色光として波長545nmの光
線、赤色光として波長625nmの光線を重ね合わせて評価している。スポット
サイズで1.8mm程度に収束しており良好な性能が得られている。
以上述べたように、本発明の投写光学ユニットを採用した投写型カラー映像表
示装置においては、反射スクリーンまでの距離が短くても充分拡大倍率が得られ
迫力ある画面を楽しむことが可能となる。さらに、背面投写型カラー映像表示装
置に本発明の投写光学ユニットを使用することで、折り返しミラー1枚でもコン
パクトなセットが実現できる。
なお、本発明による投写光学ユニットは、背面投写型カラー映像表示装置に限
定されるものではなく、スクリーンの前面から投写する前面投写型カラー映像表
示装置に適用できるのは、いうまでもないことである。
以上の通り、本発明の投写光学ユニットによれば、高倍率化してもセットのコ
ンパクト化に必要な超広画角化とハイフォーカス化が両立できる。また使用する
映像表示素子の有効画面サイズが変わっても投写光学ユニットの一部を変更する
ことで対応が可能となるので、これを採用したカラー映像表示装置や背面投写型
カラー映像表示装置では、セットのサイズ展開、映像表示素子の有効表示領域の
変更に伴う機種展開に対する開発コストを低減できるという従来にない大きなメ
リットを得ることができる。
1…照明光学系、5,15…筺体、6,16…スクリーン、7,17…光路折り
返しミラー、4,14…光学ユニット、3,13…第1レンズ鏡筒、2,12…
第2レンズ鏡筒、22…第1レンズ群、24…第2レンズ群、23…フィールド
レンズ、25…光路折り返し手段、26…光路折り返しミラー、27…クロスプ
リズム、30…白色光源,31…リフレクタ、33…防爆ガラス、34,36…
フライアイレンズ、37,44,45…フィールドレンズ、51…液晶パネル(
G)、52…液晶パネル(B)、53…液晶パネル(R)、38…ダイクロイッ
クミラー(赤色光束とシアン色光束に分離)、39…ダイクロイックミラー(緑
色領域の光を反射)、41,42,43…光路折り返しミラー、51´,52´
,53´…レンズ、210…投写光学ユニット、35,62…PBS(偏光ビー
ムスプリッタ)、61…ライトファネル、63,64…拡大用レンズ、φ1,φ
2,φ3,φ4,φ5…光束

Claims (22)

  1. 映像表示素子に表示された画像をスクリーン上に拡大投影する投写光学ユニッ
    トにおいて、映像表示素子からスクリーンまでの光路の間に配置された、
    第1の拡大像を形成するための、正の屈折力を持つ第1のレンズ群と、
    該第1のレンズ郡のスクリーン側に位置し、前記第1のレンズ群によって得ら
    れた第1の拡大像を更に拡大して前記スクリーンに第2の拡大像を形成するため
    の、正の屈折力を持つ第2のレンズ群と、
    を備え、前記第1の拡大像が前記第2レンズ群よりも映像表示素子側において
    結像することを特徴とする投写光学ユニット。
  2. 前記該第1の拡大像の倍率M1が、前記第2の拡大像の倍率M2より小さいこ
    とを特徴とする請求項1に記載の投写光学ユニット。
  3. 映像表示素子に表示された画像をスクリーン上に拡大投影する投写光学ユニッ
    トにおいて、
    映像表示素子からスクリーンまでの光路に、前記画像の光の進行方向に沿って
    順に配置された、
    正の屈折力を有する第1のレンズ群、及び
    該第1のレンズ群によって得られた第1の拡大像を更に拡大するための正の屈
    折力を有する第2のレンズ群、を備え、
    前記第1レンズ群は映像表示素子側にほぼテレセントリックな関係にあり、前
    記第1の拡大像が第2レンズ群よりも映像表示素子側において結像し、前記第2
    レンズ群は、その画角が90度以上であることを特徴とする投写光学ユニット。
  4. 前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に正の屈折力を持つフィールドレ
    ンズ群を配置し、前記第1の拡大像が、前記フィールドレンズ群近傍で結像する
    ことを特徴とする請求項1または3に記載の投写光学ユニット。
  5. 前記第1の拡大像が、前記フィールドレンズ群よりも前記第1レンズ群側に結
    像することを特徴とする請求項4に記載の投写光学ユニット。
  6. 前記第2レンズ群とフィールドレンズ群の間に光路折り返し手段を配置したこ
    とを特徴とする請求項4に記載の投写光学ユニット。
  7. 前記光路折り返し手段が全反射ミラーを含むことを特徴とする請求項4に記載
    の投写光学ユニット。
  8. 前記光路折り返し手段がプリズム素子を含むことを特徴とする請求項4に記載
    の投写光学ユニット。
  9. 前記第1レンズ群の光軸に対して、前記第2レンズ群の光軸をシフトさせたこ
    とを特徴とする請求項1または3に記載の投写光学ユニット。
  10. 映像表示素子に表示された画像をスクリーン上に拡大投影する投写光学ユニッ
    トにおいて、
    映像表示素子からスクリーンまでの光路に、前記画像の光の進行方向に沿って
    順に配置された、
    正の屈折力を有する第1のレンズ群、及び
    該第1のレンズ群によって得られた第1の拡大像を更に拡大するための正の屈
    折力を有する第2のレンズ群、を備え、
    前記第1のレンズ群全体、もしくはその一部のレンズ素子を交換可能に構成し
    たことを特徴とする投写光学ユニット。
  11. 前記映像表示素子の有効画面寸法が変更された場合に、前記第1の拡大像の絶
    対寸法、及び前記第2レンズ群によりスクリーン上に形成される第2の拡大像の
    絶対寸法を維持するように、前記第1群レンズ全体またはその一部のレンズ素子
    が交換されることを特徴とする請求項10に記載の投写光学ユニット。
  12. 映像表示素子に表示された画像をスクリーン上に拡大投影する投写光学ユニッ
    トにおいて、
    映像表示素子からスクリーンまでの光路に、前記画像の光の進行方向に沿って
    順に配置された、
    正の屈折力を有する第1のレンズ群、及び
    該第1のレンズ群によって得られた第1の拡大像を更に拡大するための正の屈
    折力を有する第2のレンズ群、を備え、
    前記第2のレンズ群により形成されたスクリーン上への第2の拡大像が、前記
    映像表示素子に対して正立像の関係となることを特徴とする投写光学ユニット。
  13. 投写型カラー映像表示装置において、
    赤、緑、青の3原色の光束を放射する光源と、
    入力された映像信号の振幅により前記光束の光強度を画素毎に変調する映像表
    示素子と、
    前記映像表示素子により変調された光束を、スクリーン上に拡大投影する投写
    光学ユニットと、を備え、
    前記投写光学ユニットは、前記映像表示素子から前記スクリーンまでの光路内
    において、少なくとも2回以上拡大像を得るように構成されることを特徴とする
    投写型カラー映像表示装置。
  14. 投写型カラー映像表示装置において、
    白色光源と、
    該白色光源から放射される可視光束を赤、緑、青の3原色に分光する光束分光
    手段と、
    光束分光手段からの3原色の光束にそれぞれ対応して設けられ、入力された映
    像信号の振幅に基づいて、該3原色の光束の光強度をそれぞれ画素毎に変調する
    複数の映像表示素子と、
    該複数の映像表示素子によって変調された光束を合成する光合成手段と、
    該光合成手段によって合成された光束をスクリーン上に拡大投影する投写光学
    ユニット、とを備え、
    前記投写光学ユニットは、前記映像表示素子から前記スクリーンまでの光路内
    において、少なくとも2回以上拡大像を得るように構成されることを特徴とする
    投写型カラー映像表示装置。
  15. 前記投写光学ユニットは、前記映像表示素子側からスクリーン側にかけて順に
    、前記映像表示素子により変調された光束を第1の結像位置に拡大像として結像
    させる第1レンズ群と、前記第1の結像位置近傍に配設されたフィールドレンズ
    群と、前記第1の結像位置に結像された拡大像を、前記スクリーンに再度拡大し
    て投影する第2レンズ群とを含むことを特徴とする請求項13または14に記載
    の投写型カラー映像表示装置。
  16. 前記白色光源として、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、メタルハロイドラ
    ンプのいずれかを用いたことを特徴とする請求項14に記載の投写型カラー映像
    表示装置。
  17. 背面投写型カラー映像表示装置において、
    映像表示素子と、スクリーンと、前記映像表示素子に表示された画像を拡大し
    て前記スクリーンの背面から投影する投写光学ユニットとを備え、
    前記投写光学ユニットは、
    第1の拡大像を形成するための、正の屈折力を持つ第1のレンズ群と、
    該第1のレンズ郡のスクリーン側に位置し、前記第1のレンズ群によって得ら
    れた第1の拡大像を更に拡大して前記スクリーンに第2の拡大像を形成するため
    の、正の屈折力を持つ第2のレンズ群と、
    を含み、前記第1の拡大像が前記第2レンズ群よりも映像表示素子側において
    結像することを特徴とする背面投写型カラー映像表示装置。
  18. 前記第1の拡大像の倍率M1は、前記第2の拡大像の倍率M2より小さいこと
    を特徴とする請求項17に記載の背面投写型カラー映像表示装置。
  19. 背面投写型カラー映像表示装置において、
    映像表示素子と、スクリーンと、前記映像表示素子に表示された画像を拡大し
    て前記スクリーンの背面から投影する投写光学ユニットとを備え、
    前記投写光学ユニットは、前記画像の光の進行方向に沿って順に配置された、
    正の屈折力を有する第1のレンズ群、及び
    該第1のレンズ群によって得られた第1の拡大像を更に拡大するための正の屈
    折力を有する第2のレンズ群、を備え、
    前記第1レンズ群は映像表示素子側にほぼテレセントリックな関係にあり、前
    記第1の拡大像が第2レンズ群よりも映像表示素子側において結像し、前記第2
    レンズ群は、その画角が90度以上であることを特徴とする背面投写型カラー映
    像表示装置。
  20. 前記第1レンズ群は、前記スクリーン画面水平方向に対して概ね平行に配置さ
    れることを特徴とする請求項17または19に記載の背面投写型カラー映像表示
    装置。
  21. 前記映像表示素子は、光源から放出された3原色の光束を、入力された映像信
    号に基づいて画素毎に変調するものであり、前記投写光学ユニットからの光束は
    、光路折り返しミラーによって反射されて前記スクリーンの背面から投影される
    ことを特徴とする請求項17または19に記載の背面投写型カラー映像表示装置
  22. 背面投写型カラー映像表示装置において、
    映像表示素子と、スクリーンと、前記映像表示素子に表示された画像を拡大し
    て前記スクリーンの背面から投影する投写光学ユニットとを備え、
    前記投写光学ユニットは、画面水平方向に画像光束を導く第1のユニットと、
    該第1のユニットによって導かれた画像光束を、画面水平方向と直交する方向に
    折り返すためのミラーと、該ミラーによって折り返された画像光束を前記スクリ
    ーンに投影して拡大像を形成する第2のユニットとを含むことを特徴とする背面
    投写型カラー映像表示装置。
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