JP2010032797A - 光走査型プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用環境に左右されず、狭いスペースにおいても、小型でありながら、広画角の画像を高解像度で、かつ高画質で表示できる光走査型プロジェクタを提供する。
【解決手段】画像信号に基づいて変調された複数の異なる色光を発生する光源部(2R,2G,2B)と、光束径を拡大するビームエキスパンダ15を含み、光源部から発生された複数の異なる色光の光束径をほぼ等しくする光束径調整部(3R,3B,4R,4B)と、光束径が調整された複数の色光を同軸上に合成する色合成部(5,6,8,12,13)と、合成された合成光を画像信号に応じて2次元方向に偏向するビーム走査部17と、非回転対象形状の複数の光学面18a〜18dを有し、ビーム走査部17で偏向された合成光を、少なくとも偏向角を拡大して投光する自由曲面プリズム18と、を具備し、自由曲面プリズム18から投光される合成光により画像を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ビームを2次元走査してスクリーンに投光することにより、画像を表示する光走査型プロジェクタに関するものである。
この種の光走査型プロジェクタとして、例えば、画像信号に基づいて変調された赤色(R)光、緑色(G)光および青色(B)光の各レーザ光を、それぞれコリメータレンズにより平行光とした後、光走査手段により2次元走査してスクリーンに投光して、画像を表示するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、他の光走査型プロジェクタとして、画像信号に基づいて変調されたR光、G光およびB光の各レーザ光を、集光レンズにより集光するようにして、光走査手段により2次元走査してスクリーンに投光して、画像を表示するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−184663 特開2006−186243
上記特許文献1,2に開示の光走査型プロジェクタは、光源および光学系を小型化することにより、容易に携帯できるように、装置全体の小型化を図っている。
しかしながら、上記の光走査型プロジェクタにあっては、単に、変調されたR,G,B光を、光走査手段により2次元走査してスクリーンに投光して画像を表示するようにしている。ここで、一般に、光学系を小型化すると、光走査手段も小型となり、それに伴って走査角が小さくなる傾向にある。このように、光走査手段の走査角が小さくなると、大きなサイズの画像を表示する場合は、プロジェクタ本体から表示画面までの表示距離が長くなって、使用環境によっては、所望の画角で画像を表示できない場合がある。また、スクリーンまでの表示距離が長くなることから、スクリーンから観察者までの距離も長くなって、観察者が観察する画像の明るさが低下することも懸念される。
なお、表示画像の明るさを調整する方法として、レーザ光源の出射強度を、表示距離が長い場合は高くするように調整することが考えられる。しかし、レーザ光源の出射強度は、安全上の観点からあまり高くできないとともに、高くすると、消費電力も多くなるため、特に、電池駆動される携帯用のプロジェクタの場合は、電池の消耗が早くなり、途中で画像を表示できなくなる等の問題が生じることになる。
また、特許文献1,2に開示の光走査型プロジェクタにあっては、変調されたR,G,B光を水平方向に並べてスクリーンに投光して、R,G,B光の3個のスポットで1画素を形成するようにしている。このため、R,G,B光を同軸に合成して、合成光の1個のスポットで1画素を形成する場合と比較して、表示画像の解像度が低下することになる。なお、上記特許文献1,2には、R,G,B光の各レーザ光源の光出射タイミングをずらすことにより、R,G,B光を同一表示位置に投光することも記載されているが、この場合は、各レーザ光源の光出射タイミングの制御が煩雑になることが懸念される。
さらに、R,G,B光をそれぞれレーザ光源から出射させる場合、各レーザ光源の出射光の光束形状および光量分布は、必ずしも一致しない。特に、R光およびB光については、それぞれ半導体レーザを使用し、G光については、半導体励起個体(DPSS:Diode Pumping Solid State)レーザを使用する場合、半導体レーザは、光束形状が楕円形で光量分布が偏った発散光を出射するのに対して、DPSSレーザは、例えば、光束形状がほぼ70μmの円形で光量分布が均一の平行光を出射する。なお、このようなDPSSレーザは、例えば、メレスグリオ社製のグリーンレーザが知られている。
この場合、半導体レーザの出射光を、DPSSレーザの光束径とほぼ等しくなるように、コリメータレンズにより平行光にすることが考えられるが、半導体レーザの出射光を、光束径がほぼ70μmの円形で、光量分布が均一の光束にするのは困難である。しかも、光走査型プロジェクタは、画像を拡大投光することから、各色光の光束径を、DPSSレーザの光束径に合わせると、光束径が細過ぎて、表示画像の画質が低下することが懸念される。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、使用環境に左右されることなく、狭いスペースにおいても、小型でありながら、広画角の画像を高解像度で、かつ高画質で表示できる光走査型プロジェクタを提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る光走査型プロジェクタの発明は、
画像信号に基づいて変調された複数の異なる色光を発生する光源部と、
光束径を拡大するビームエキスパンダを含み、前記光源部から発生された前記複数の異なる色光の光束径をほぼ等しくする光束径調整部と、
該光束径調整部により光束径が調整された前記複数の異なる色光を同軸上に合成する色合成部と、
該色合成部で合成された合成光を、前記画像信号に応じて2次元方向に偏向するビーム走査部と、
非回転対象形状の複数の光学面を有し、前記ビーム走査部で偏向された前記合成光を、少なくとも偏向角を拡大して投光する自由曲面プリズムと、を具備し、
前記自由曲面プリズムから投光される前記合成光により画像を表示することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記光源部は、赤色光の拡散光を発生する赤色半導体レーザと、青色光の拡散光を発生する青色半導体レーザと、緑色光の平行光を発生する緑色半導体励起個体レーザと、を有し、
前記光束径調整部は、前記半導体励起個体緑色レーザから発生された緑色光の光束径を拡大する前記ビームエキスパンダと、前記赤色半導体レーザから発生された赤色光の拡散光を平行光にする第1コリメータレンズと、該第1コリメータレンズを経た赤色光の光束径を制限する第1絞りと、前記青色半導体レーザから発生された青色光の拡散光を平行光にする第2コリメータレンズと、該第2コリメータレンズを経た青色光の光束径を制限する第2絞りと、を有する、
ことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記色合成部は、前記赤色光と前記青色光とを合成する第1合成素子と、該第1合成素子による赤青合成光と前記緑色光とを合成して前記合成光を生成する第2合成素子と、を有する、
ことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記赤色半導体レーザ、前記青色半導体レーザおよび前記緑色半導体励起個体レーザは、前記赤色光、前記青色光および前記緑色光をぞれぞれ同一方向に出射するように配置し、
前記色合成部は、前記緑色半導体励起個体レーザから出射された前記緑色光を反射させて、前記第1合成素子から出射される前記赤青合成光とほぼ平行にする第1反射ミラーと、該第1反射ミラーで反射された緑色光を反射させて前記第2合成素子に入射させる第2反射ミラーと、を有し、
前記ビームエキスパンダは、前記第1反射ミラーと前記第2反射ミラーとの間に配置した、
ことを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項3に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記赤色半導体レーザ、前記青色半導体レーザおよび前記緑色半導体励起個体レーザは、前記赤色光、前記青色光および前記緑色光をぞれぞれ同一方向に出射するように配置し、
前記色合成部は、前記緑色半導体励起個体レーザから出射される前記緑色光を、前記ビームエキスパンダを経て前記第2合成素子に入射させ、前記赤青合成光は、前記第1合成素子から前記緑色光とほぼ平行に出射させて、該赤青合成光を第3反射ミラーで反射させて前記第2合成素子に入射させる、
ことを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記自由曲面プリズムは、透過作用を有する透過領域および内部反射作用を有する内部反射領域を有する第1光学面と、内部反射作用を有する第2光学面および第3光学面と、透過作用を有する第4光学面とを有し、
前記ビーム走査部からの前記合成光を、前記第1光学面の前記透過領域から該自由曲面プリズム内部に入射させて、前記第2光学面、前記第1光学面の前記内部反射領域および前記第3光学面で順次反射させてから、前記第4光学面を透過させて、前記第1光学面への入射方向とは交差する方向に出射させるように構成したことを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記自由曲面プリズムは、表示する画像の垂直方向において、前記第1光学面への前記合成光の入射光軸と、前記第4光学面からの前記合成光の出射光軸との成す角度が、前記ビーム走査部による前記合成光の偏向範囲において最大で90°未満となるように構成したことを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記ビーム走査部は、前記色合成部からの前記合成光の入射光軸と、前記自由曲面プリズムへの前記合成光の出射光軸との成す角度が、当該ビーム走査部による前記合成光の偏向範囲の中心において、ほぼ直交するように構成したことを特徴とするものである。
請求項9に係る発明は、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記自由曲面プリズムは、当該自由曲面プリズムから所定の距離を隔てた位置で、投光する前記合成光のビームウエストを形成し、所定の距離以上では、前記合成光により表示される画像の偏向全角を2θとするとき、前記合成光のビーム直径がtanθに比例近似して大きくなるように、結像機能を有して構成したことを特徴とするものである。
請求項10に係る発明は、請求項9に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記自由曲面プリズムから投光される前記合成光を装置外部に出射するための出射開口を有し、前記自由曲面プリズムは、前記出射開口の近傍の装置外部で、前記合成光のビームウエストを形成するように構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、画像信号に基づいて変調された光源部からの複数の異なる色光を、ビームエキスパンダを含む光束径調整部により光束径をほぼ等しく調整して、色合成部で同軸上に合成し、その合成光をビーム走査部で画像信号に応じて2次元方向に偏向して、その偏向角を自由曲面プリズムにより拡大して投光して画像を表示するので、使用環境に左右されることなく、狭いスペースにおいても、小型でありながら、広画角の画像を高解像度で、かつ高画質で表示することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る光走査型プロジェクタの光学系の概略構成を示す図である。この光走査型プロジェクタ1は、R光を発生するレーザ光源2Rと、G光を発生するレーザ光源2Gと、B光を発生するレーザ光源2Bとを有する。これらレーザ光源2R,2Gおよび2Bは、R光、G光およびB光を同一方向(図1では、紙面上方向)に出射するように、図1においては、左から右側に、レーザ光源2G、レーザ光源2R、レーザ光源2Bの順で並べて配置する。
レーザ光源2Rは、例えば、半導体レーザで構成し、該半導体レーザを、表示すべき画像信号のR信号に基づいて駆動することによりR変調光を出射させる。このレーザ光源2Rから拡散して出射されるR変調光は、第1コリメータレンズ3Rで平行光とした後、第1絞り4Rを経て、反射ミラー5でほぼ直角(図1では、紙面右方向)に反射させて、第1合成素子である第1ダイクロイックプリズム6に入射させる。
同様に、レーザ光源2Bは、例えば、半導体レーザで構成し、該半導体レーザを、表示すべき画像信号のB信号に基づいて駆動することによりB変調光を出射させる。このレーザ光源2Bから拡散して出射されるB変調光は、第2コリメータレンズ3Bで平行光とした後、第2絞り4Bを経て第1ダイクロイックプリズム6に入射させる。
第1ダイクロイックプリズム6は、入射するR変調光を透過させ、B変調光はほぼ直角(図1では、紙面右方向)に反射させることにより、R変調光とB変調光とを合成してRB合成光を生成し、このRB合成光をビーム整形部7に入射させる。
ビーム整形部7は、2個のクサビプリズム7a,7bを有し、入射するRB合成光のビーム断面形状を、光量分布がほぼ均一で円形、本実施の形態ではほぼ1mmの光束径に整形する。このビーム整形部7でビーム整形されたRB合成光は、第2ダイクロイックプリズム8に入射させる。
一方、レーザ光源2Gは、例えば、赤外光を発生する半導体レーザ11aと、該半導体レーザ11aからのレーザ光により励起されて第2高調波のG光を発生する非線形光学結晶、および発生したG光を光束径がほぼ70μmの平行光として出射させる光学系、を含むSHG(Second Harmonic Generation)光学系11bと、を有するDPSSレーザで構成し、半導体レーザ11aを、表示すべき画像信号のG信号に基づいて駆動することにより、SHG光学系11bから光束径がほぼ70μmの円形で、光量分布がほぼ均一の平行光のG変調光を出射させる。
このレーザ光源2Gから出射されるG変調光は、第1ダイクロイックプリズム6による赤青合成光の光路と平行となるように、第1反射ミラー12でほぼ直角(図1では、紙面右方向)に反射させた後、第2反射ミラー13でレーザ光源2Gからの出射方向とほぼ反対方向(図1では、紙面下方向)に反射させて、第2ダイクロイックプリズム8に入射させる。
本実施の形態では、第1反射ミラー12と第2反射ミラー13との間のG変調光の光路中に、ビームエキスパンダ15を配置する。ビームエキスパンダ15は、例えば、2つの単凸レンズ15a,15bで構成する。入射側の単凸レンズ15aは、その焦点距離f1を、例えば、f1=2mm、とし、出射側の単凸レンズ15bは、その焦点距離f2を、例えば、f2=30mm、として、R変調光の光束径を30/2倍して、ほぼ70μmからほぼ1mmに拡大する。
第2ダイクロイックプリズム8は、入射するRB合成光を透過させ、G変調光はほぼ直角(図1では、紙面右方向)に反射させることにより、RB合成光とG変調光とを合成してRGBの合成光を生成し、この合成光をビーム走査部17に入射させる。
ビーム走査部17は、例えば、1枚の反射ミラーを電磁的駆動手段により2次元方向に回動させて、第2ダイクロイックプリズム8からの合成光を反射ミラーで反射させて2次元方向に偏向するように構成する。このビーム走査部17で偏向された合成光は、自由曲面プリズム18および出射開口19を経て出射させることにより、スクリーンや壁等の表示部20に投光して画像を表示する。
本実施の形態では、ビーム走査部17により、第2ダイクロイックプリズム8からの合成光の入射光軸と、自由曲面プリズム18への合成光の出射光軸との成す角度が、合成光の偏向範囲の中心において、ほぼ直交するように、第2ダイクロイックプリズム8からの合成光を、各レーザ光源からの各変調光の出射方向と反対方向(図1において、紙面下方向)に偏向して出射させる。
したがって、本実施の形態において、レーザ光源2R,2Gおよび2Bは、光源部を構成し、第1コリメータレンズ3R、第1絞り4R、第2コリメータレンズ3B、第2絞り4B、およびビームエキスパンダ15は、光束径調整部を構成し、反射ミラー5、第1ダイクロイックプリズム6、第1反射ミラー12、第2反射ミラー13、および第2ダイクロイックプリズム8は、色合成部を構成している。
次に、自由曲面プリズム18について説明する。自由曲面プリズム18は、本実施の形態では、非回転対象形状の自由曲面からなる第1光学面18a〜第4光学面18dを有して構成する。第1光学面18aは、反射防止コーティングを施した透過作用を有する透過領域と反射コーティングを施した内部反射作用を有する内部反射領域とを有する光学面とし、第2光学面18bおよび第3光学面18cは、それぞれ反射コーティングを施した内部反射作用を有する光学面とし、第4光学面18dは、反射防止コーティングを施した透過作用を有する光学面とする。
この自由曲面プリズム18には、ビーム走査部17で偏向された合成光を、第1光学面18aの透過領域からプリズム内部に入射させて、第2光学面18b、第1光学面18aの内部反射領域および第3光学面18cで順次反射させ、この第3光学面18cで反射された合成光を、第4光学面18dから投光して、出射開口19を経て外部に出射させる。これにより、自由曲面プリズム18において、ビーム走査部17から第1光学面18aに入射する合成光を、第4光学面18dから、偏向角を拡大して、入射方向とは交差する方向に投光するとともに、合成光のスポットの収差および表示画像の歪みを補正する。なお、本実施の形態では、表示する画像の垂直方向において、第1光学面18aへの合成光の入射光軸と、第4光学面18dからの合成光の出射光軸との成す角度が、ビーム走査部17による合成光の偏向範囲において最大で90°未満、例えば最大で70°となるように、自由曲面プリズム18を構成する。
また、本実施の形態では、自由曲面プリズム18に結像機能を持たせて、合成光を第2光学面18bで反射させた後、第1光学面18aの内部反射領域に至るまでの間に結像させて、合成光の中間像を形成し、さらに、第4光学面18dから所定の距離を隔てた位置、例えば、出射開口19から60cmの位置でビームウエストを形成し、所定の距離以上では、合成光により表示される画像の偏向全角を2θとするとき、合成光のビーム直径がtanθに比例近似して大きくなるように構成する。
ここで、本実施の形態で用いる自由曲面プリズム18について、更に詳細に説明する。図1において、軸上主光線を、自由曲面プリズム18を含む光学系の入射瞳の中心を通り、表示部20の中心に至る光線と定義する。また、入射瞳の中心を原点として、軸上主光線に沿って進む方向をZ軸正方向とし、このZ軸と表示部20における像面中心を含む平面をY−Z平面とし、原点を通りY−Z平面に直交し、紙面の手前から裏面側に向かう方向をX軸正方向とし、X軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をY軸とする。
第1光学面18a〜第4光学面18dは、Y−Z平面内で偏心させるとともに、非回転対称形状の唯一の対称面をY−Z平面としている。
偏心面については、光学系の原点から、当該面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Zとする)と、その面の中心軸(下記の(1)式におけるZ軸)のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれα、β、γ(°)とする)とで与えられる。この場合、αおよびβの正は、それぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正は、Z軸の正方向に対して時計回りを意味する。なお、面の中心軸のα、β、γの回転のさせ方は、面の中心軸とそのXYZ直交座標系を、先ずX軸の回りで反時計回りにα回転させ、次に、その回転した面の中心軸を新たな座標系のY軸回りで反時計回りにβ回転させるとともに、1度回転した座標系もY軸の回りで反時計回りにβ回転させ、次いで、その2度回転した面の中心軸を新たな座標系のZ軸の回りで時計回りにγ回転させる。
また、自由曲面とは、下記の(1)式で定義されるものであり、この(1)式で定義されるZ軸が自由曲面の軸となる。
Figure 2010032797
上記(1)式において、第1項は球面項であり、第2項は自由曲面項である。また、球面項中、Rは頂点の曲率半径、kは円錐定数、rは(X+Y1/2である。また、自由曲面項は、下記の(2)式のように展開される。ただし、C(jは1以上の整数)は係数である。
Figure 2010032797
自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面ともに対称面を持つことはないが、Xの奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記(2)式では、C、C、C、C、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C27、C29、C31、C33、C35、・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、Yの奇数次項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記(2)式では、C、C、C、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C23、C25、C27、C30、C32、C34、C36、・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、上記対称面方向のいずれか一方を対称面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方向をY軸方向に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方向をX軸方向にすることで、偏心により発生する回転非対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性を向上することができる。
本実施の形態では、自由曲面プリズム18を、アッベ数56.2、d線(波長587.56nm)に対する屈折率1.5254、の媒質で形成する。また、第1光学面18aは、自由曲面項を、C:−1.4999×10−2、C:3.7510×10−2、C:−7.3349×10−3、C10:3.1467×10−3、C11:3.0604×10−4、C13:−2.9467×10−4、C15:5.5794×10−5、とし、偏心量は、X:0.00、Y:0.89、Z:4.02、とし、傾き角は、α:25.73、β:0.00、γ:0.00、とする。
第2光学面18bは、自由曲面項を、C:−2.5781×10−2、C:−2.7720×10−2、C:−1.1244×10−3、C10:2.8792×10−4、とし、偏心量は、X:0.00、Y:2.46、Z:12.17、とし、傾き角は、α:4.34、β:0.00、γ:0.00、とする。
第3光学面18cは、自由曲面項を、C:−5.2913×10−2、C:−2.7602×10−2、C:−1.5934×10−4、C10:−7.4192×10−4、C11:−1.1320×10−4、C13:1.2255×10−4、C15:2.1700×10−6、とし、偏心量は、X:0.00、Y:7.41、Z:5.02、とし、傾き角は、α:73.68、β:0.00、γ:0.00、とする。
第4光学面18dは、自由曲面項を、C:6.8149×10−2、C:9.4781×10−3、C:−2.6667×10−3、C10:2.0910×10−4、C11:−4.3883×10−4、C13:−1.7984×10−4、とし、偏心量は、X:0.00、Y:−2.87、Z:7.35、とし、傾き角は、α:119.32、β:0.00、γ:0.00、とする。
また、第4光学面18dから所定の距離を隔てた結像面における偏心量は、X:0.00、Y:−620.53、Z:−157.53、とし、傾き角は、α:74.99、β:0.00、γ:0.00、とする。
なお、第1光学面18a〜第4光学面18dにおいて、データの記載されていない自由曲面に関する項は0である。また、長さの単位は、mmである。
本実施の形態では、上記のように自由曲面プリズム18を構成することにより、入射瞳径1.0mmで、ビーム走査部17による合成光の偏向角(画角)が、20°(水平)×15.07°(垂直)の場合に、自由曲面プリズム18から射出する合成光の偏向角を、38.35°(水平)×27.29°(垂直)に拡大することができる。
図2は、図1に示した光走査型プロジェクタの回路構成を示す機能ブロック図である。図2において、表示すべき画像信号は、制御部21および同期信号生成部22に供給する。制御部21は、入力した画像信号に基づいて、RGBの各色信号を生成し、R信号に基づいてレーザ光源2Rを駆動し、G信号に基づいてレーザ光源2Gを駆動し、B信号に基づいてレーザ光源2Bを駆動する。これにより、レーザ光源2R,2G,2Bから、カラー画像を形成するRBGの各変調光を同時に出射する。
また、同期信号生成部22は、入力した画像信号に基づいて、水平同期信号および垂直同期信号を生成し、これらの同期信号に基づいて、ドライバ23を介してビーム走査部17を駆動する。これにより、第2ダイクロイックプリズム8からのRGBの変調された合成光を2次元方向に偏向して、自由曲面プリズム18に入射させる。
以上のように、本実施の形態によれば、レーザ光源2R,2G,2BからのRGBの変調光を同軸上に合成するとともに、ビーム走査部17で偏向される合成光を、自由曲面プリズム18により偏向角を拡大して投光するようにしたので、使用環境に左右されることなく、狭いスペースにおいても、小型でありながら、広画角の画像を高解像度で表示することができる。
しかも、レーザ光源2R,2Bから拡散して出射される各変調光は、対応する第1,第2コリメータレンズ3R,3Bおよび第1,第2絞り4R,4Bを経て第1ダイクロイックプリズム6で合成した後、その合成光を、ビーム整形部7で光束径がほぼ1mmで、光量分布がほぼ均一の断面円形の合成光に整形し、レーザ光源2Gから平行光として出射される光束径がほぼ70μmの円形で、光量分布が均一のG変調光は、ビームエキスパンダ15により光束径を拡大してほぼ1mmに揃えるようにしたので、表示部20上で各変調光のスポットを同径で重畳できる。したがって、自由曲面プリズム18の結像機能と相俟って、画像をより高解像度で、かつ高画質で表示することができる。
また、レーザ光源2R,2G,2Bは、レーザ光源2Gが外側で、各変調光を同一方向に出射するように並べて配置している。そして、レーザ光源2R,2Bからの各変調光は、光路を90度折り曲げて第1ダイクロイックプリズム6により合成して第2ダイクロイックプリズム8を透過させ、レーザ光源2GからのG変調光の光路は、第1反射ミラー12により反射させて、第1ダイクロイックプリズム6から出射されるRB合成光の光路とほぼ平行にして、ビームエキスパンダ15で拡大してから第2反射ミラー13で反射させ、さらに第2ダイクロイックプリズム8で反射させてRB合成光と合成している。したがって、G変調光について、ビームエキスパンダ15を構成する2つの単凸レンズ15a,15bの焦点距離(f1+f2)分の光路長を充分確保しながら、全体をコンパクトに配置することができ、より小型化を図ることができる。
また、自由曲面プリズム18は、表示する画像の垂直方向において、第1光学面18aへの合成光の入射光軸と、第4光学面18dからの合成光の出射光軸との成す角度が、ビーム走査部17による合成光の偏向範囲において最大で90°未満となるように構成したので、限られたスペースに効率よく素子を配置でき、超小型の光学レイアウトが可能となる。特に、上記の入射光軸と出射光軸との成す角度を、例えば最大で70°とすれば、水平から20°上方に仰角を与えて画像を投光することができるので、光走査型プロジェクタ1を机上に置いた場合は、机の表面で画像がけられることなく、ほぼ垂直の表示部20に画像全体を投光表示することができる。
また、ビーム走査部17は、入射する合成光を、レーザ光源2R,2G,2Bからの各変調光の出射方向と反対方向(図1において、紙面下方向)に偏向して出射させるように配置したので、限られたスペースに効率よく素子を配置でき、超小型の光学レイアウトが可能となる。したがって、上記の自由曲面プリズム18による光路の折り曲げと相俟って、最小の光学レイアウトで、ビーム走査部17への合成光の入射方向とほぼ同等の方向へ画像を表示することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、自由曲面プリズム18に結像機能を持たせて、第4光学面18dから射出する合成光を、所定の距離を隔てた位置で結像させてビームウエストを形成し、所定の距離以上では、合成光により表示される画像の偏向全角を2θとするとき、合成光のビーム直径がtanθに比例近似して大きくなるようにしている。したがって、例えば、出射開口19から60cmの位置でビームウエストを形成するように構成した場合は、自由曲面プリズム18から射出される合成光の光束径は、出射開口19からの距離に応じて、例えば図3に示すように変化することになる。この場合、出射開口19から60cmの位置で、合成光の光束径が回折限界の最小径となるので、自由曲面プリズム18から射出する合成光の偏向角が、上記のように、38.35°(水平)×27.29°(垂直)とすると、この位置では、A3サイズ(420mm×297mm)をカバーする、ほぼ475mm×310mmの画面サイズで、画像を高精細で表示することができる。また、出射開口19から60cm以上の距離では、合成光の光束径は、偏向角の広がりに比例して大きくなるので、その距離依存性に合わせて適切な画素サイズを得ることができ、走査線が目立ったり、ボケすぎたりしない適切な画像を広い距離範囲で得ることができる。
(第2実施の形態)
図4は、本発明の第1実施の形態に係る光走査型プロジェクタの光学系の概略構成を示す図である。この光走査型プロジェクタ41は、第1実施の形態において、レーザ光源2R,2G,2Bを、図4において、紙面上から下側に、レーザ光源2G、レーザ光源2B、レーザ光源2Rの順で並べて配置して、各変調光を紙面右方向にほぼ平行に出射させる。
レーザ光源2GからのG変調光は、ビームエキスパンダ15により光束径を拡大した後、第2ダイクロイックプリズム8に入射させて、該第2ダイクロイックプリズム8を透過させる。レーザ光源2BからのB変調光は、第2コリメータレンズ3Bおよび第2絞り4Bにより光束径を調整して、第1ダイクロイックプリズム6を透過させる。レーザ光源2RからのR変調光は、第1コリメータレンズ3Rおよび第1絞り4Rにより光束径を調整した後、反射ミラー5で、図4において紙面上方向に反射させて第1ダイクロイックプリズム6に入射させ、該第1ダイクロイックプリズム6で、図4において紙面右方向に反射させてB変調光と合成する。
第1ダイクロイックプリズム6で合成されたRB合成光は、ビーム整形部7を経て第3反射ミラー42で、図4において紙面上方向に反射させて第2ダイクロイックプリズム8に入射させ、該第2ダイクロイックプリズム8で、図4において紙面右方向に反射させてG変調光と合成して、RGBの合成光を生成する。この第2ダイクロイックプリズム8で合成されたRGBの合成光は、第1実施の形態と同様に、ビーム走査部17、自由曲面プリズム18および出射開口19を経て出射させることにより、スクリーンや壁等の表示部20に投光して画像を表示する。
本実施の形態では、並べて配置したレーザ光源2R,2G,2Bのうち、一方の外側に配置したレーザ光源2GからのG変調光は、ビームエキスパンダ15を経て第2ダイクロイックプリズム8を透過させ、中央に配置したレーザ光源2BからのB変調光は、光束径を調整した後、第1ダイクロイックプリズム6を透過させ、他方の外側に配置したレーザ光源2RからのR変調光は、光束径を調整した後、反射ミラー5で反射させ、さらに第1ダイクロイックプリズム6で反射させてB変調光と合成して、G変調光の光路とほぼ平行に出射させている。そして、第1ダイクロイックプリズム6で合成されたRB合成光を、第3反射ミラー42で反射させて第2ダイクロイックプリズム8に入射させることにより、G変調光と合成している。したがって、第1実施の形態の場合と同様に、全体をコンパクトに配置することができるので、狭いスペースにおいても、小型でありながら、広画角の画像を高解像度で、かつ高画質で表示することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態において、レーザ光源2Rとレーザ光源2Bとの配置は、逆とすることもできる。また、第1ダイクロイックプリズム6による合成は、R変調光とB変調光との合成に限らず、R変調光とG変調光との合成、あるいは、B変調光とG変調光との合成とし、第2ダイクロイックプリズム8で残りの色変調光を合成して、RGBの合成光を得るように構成することもできる。さらに、反射ミラー5に代えて、誘電体多層膜を有する全反射プリズムを用いたり、第1ダイクロイックプリズム6および第2ダイクロイックプリズム8に代えて、それぞれダイクロイックミラーを用いたり、することもできる。
また、RGBの各色光を発生する光源は、半導体レーザやDPSSレーザに限らず、発光ダイオード等、各種の光源を用いることができる。いずれの光源を用いる場合でも、ビームエキスパンダを含む光束径調整部により、各色光の光束径を揃えればよい。さらに、各色の変調光は、対応する光源から直接出射させる構成に限らず、光源から対応する色光を常時出射させ、その色光を光変調素子により対応する色信号で変調して、色変調光を生成するように構成することもできる。また、ビーム走査部17は、ポリゴンミラーと回動ミラー、または2枚の回動ミラーを用いて、合成光を2次元方向に偏向するように構成することもできる。
さらに、自由曲面プリズム18は、出射開口19の近傍の装置外部で合成光のビームウエストを形成するように構成することもできる。この場合、自由曲面プリズム18から射出される合成光の光束径は、出射開口19からの距離に応じて、例えば図5に示すように変化することになるので、出射開口19の直後から、適切な光束径を得ることができ、広い距離範囲で鮮鋭な画像を表示することができる。また、自由曲面プリズム18は、結像機能を有することなく、ビーム走査部17からの合成光を、平行光として、偏光角を拡大して射出するよう構成することもできる。また、図1または図4において、光走査型プロジェクタ1または41の上面や側面を下側に設置するなど、装置全体を回転して設置できるようにして、水平方向を中心に投光可能に構成することも可能である。
本発明の第1実施の形態に係る光走査型プロジェクタの光学系の概略構成を示す図である。 図1に示した光走査型プロジェクタの回路構成を示す機能ブロック図である。 図1に示した自由曲面プリズムから射出される合成光の光束径の距離依存性を示す図である。 本発明の第2実施の形態に係る光走査型プロジェクタの光学系の概略構成を示す図である。 自由曲面プリズムの変形例による合成光の光束径の距離依存性を示す図である。
符号の説明
1 光走査型プロジェクタ
2R,2G,2B レーザ光源
3R 第1コリメータレンズ
3B 第2コリメータレンズ
4R 第1絞り
4B 第2絞り
5 反射ミラー
6 第1ダイクロイックプリズム
7 ビーム整形部
7a,7b クサビプリズム
8 第2ダイクロイックプリズム
11a 半導体レーザ
11b SHG光学系
12 第1反射ミラー
13 第2反射ミラー
15 ビームエキスパンダ
15a,15b 単凸レンズ
17 ビーム走査部
18 自由曲面プリズム
18a〜18d 光学面
19 出射開口
20 表示部
21 制御部
22 同期信号生成部
23 ドライバ
41 光走査型プロジェクタ
42 第3反射ミラー

Claims (10)

  1. 画像信号に基づいて変調された複数の異なる色光を発生する光源部と、
    光束径を拡大するビームエキスパンダを含み、前記光源部から発生された前記複数の異なる色光の光束径をほぼ等しくする光束径調整部と、
    該光束径調整部により光束径が調整された前記複数の異なる色光を同軸上に合成する色合成部と、
    該色合成部で合成された合成光を、前記画像信号に応じて2次元方向に偏向するビーム走査部と、
    非回転対象形状の複数の光学面を有し、前記ビーム走査部で偏向された前記合成光を、少なくとも偏向角を拡大して投光する自由曲面プリズムと、を具備し、
    前記自由曲面プリズムから投光される前記合成光により画像を表示することを特徴とする光走査型プロジェクタ。
  2. 前記光源部は、赤色光の拡散光を発生する赤色半導体レーザと、青色光の拡散光を発生する青色半導体レーザと、緑色光の平行光を発生する緑色半導体励起個体レーザと、を有し、
    前記光束径調整部は、前記半導体励起個体緑色レーザから発生された緑色光の光束径を拡大する前記ビームエキスパンダと、前記赤色半導体レーザから発生された赤色光の拡散光を平行光にする第1コリメータレンズと、該第1コリメータレンズを経た赤色光の光束径を制限する第1絞りと、前記青色半導体レーザから発生された青色光の拡散光を平行光にする第2コリメータレンズと、該第2コリメータレンズを経た青色光の光束径を制限する第2絞りと、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光走査型プロジェクタ。
  3. 前記色合成部は、前記赤色光と前記青色光とを合成する第1合成素子と、該第1合成素子による赤青合成光と前記緑色光とを合成して前記合成光を生成する第2合成素子と、を有する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光走査型プロジェクタ。
  4. 前記赤色半導体レーザ、前記青色半導体レーザおよび前記緑色半導体励起個体レーザは、前記赤色光、前記青色光および前記緑色光をぞれぞれ同一方向に出射するように配置し、
    前記色合成部は、前記緑色半導体励起個体レーザから出射された前記緑色光を反射させて、前記第1合成素子から出射される前記赤青合成光とほぼ平行にする第1反射ミラーと、該第1反射ミラーで反射された緑色光を反射させて前記第2合成素子に入射させる第2反射ミラーと、を有し、
    前記ビームエキスパンダは、前記第1反射ミラーと前記第2反射ミラーとの間に配置した、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光走査型プロジェクタ。
  5. 前記赤色半導体レーザ、前記青色半導体レーザおよび前記緑色半導体励起個体レーザは、前記赤色光、前記青色光および前記緑色光をぞれぞれ同一方向に出射するように配置し、
    前記色合成部は、前記緑色半導体励起個体レーザから出射される前記緑色光を、前記ビームエキスパンダを経て前記第2合成素子に入射させ、前記赤青合成光は、前記第1合成素子から前記緑色光とほぼ平行に出射させて、該赤青合成光を第3反射ミラーで反射させて前記第2合成素子に入射させる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の光走査型プロジェクタ。
  6. 前記自由曲面プリズムは、透過作用を有する透過領域および内部反射作用を有する内部反射領域を有する第1光学面と、内部反射作用を有する第2光学面および第3光学面と、透過作用を有する第4光学面とを有し、
    前記ビーム走査部からの前記合成光を、前記第1光学面の前記透過領域から該自由曲面プリズム内部に入射させて、前記第2光学面、前記第1光学面の前記内部反射領域および前記第3光学面で順次反射させてから、前記第4光学面を透過させて、前記第1光学面への入射方向とは交差する方向に出射させるように構成したことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタ。
  7. 前記自由曲面プリズムは、表示する画像の垂直方向において、前記第1光学面への前記合成光の入射光軸と、前記第4光学面からの前記合成光の出射光軸との成す角度が、前記ビーム走査部による前記合成光の偏向範囲において最大で90°未満となるように構成したことを特徴とする請求項6に記載の光走査型プロジェクタ。
  8. 前記ビーム走査部は、前記色合成部からの前記合成光の入射光軸と、前記自由曲面プリズムへの前記合成光の出射光軸との成す角度が、当該ビーム走査部による前記合成光の偏向範囲の中心において、ほぼ直交するように構成したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタ。
  9. 前記自由曲面プリズムは、当該自由曲面プリズムから所定の距離を隔てた位置で、投光する前記合成光のビームウエストを形成し、所定の距離以上では、前記合成光により表示される画像の偏向全角を2θとするとき、前記合成光のビーム直径がtanθに比例近似して大きくなるように、結像機能を有して構成したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタ。
  10. 前記自由曲面プリズムから投光される前記合成光を装置外部に出射するための出射開口を有し、前記自由曲面プリズムは、前記出射開口の近傍の装置外部で、前記合成光のビームウエストを形成するように構成したことを特徴とする請求項9に記載の光走査型プロジェクタ。
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