JP2009288520A - 光走査型プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用環境に左右されることなく、狭いスペースにおいても、小型でありながら、広画角の画像を高解像度で表示できる光走査型プロジェクタを提供する。
【解決手段】画像信号に基づいて変調された複数の異なる色光を発生する光源部2と、光源部2からの複数の色光を同軸上に合成する色合成部3と、色合成部3で合成された合成光を、画像信号に応じて2次元方向に偏向するビーム走査部5と、非回転対象形状の複数の光学面6a〜6dを有し、ビーム走査部5で偏向された合成光を、少なくとも偏向角を拡大して投光する自由曲面プリズム6と、を具備し、自由曲面プリズム6から投光される合成光により画像を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ビームを2次元走査してスクリーンに投光することにより、画像を表示する光走査型プロジェクタに関するものである。
この種の光走査型プロジェクタとして、例えば、画像信号に基づいて変調された赤色(R)光、緑色(G)光および青色(B)光の各レーザ光を、それぞれコリメータレンズにより平行光とした後、光走査手段により2次元走査してスクリーンに投光して、画像を表示するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、他の光走査型プロジェクタとして、画像信号に基づいて変調されたR光、G光およびB光の各レーザ光を、集光レンズにより集光するようにして、光走査手段により2次元走査してスクリーンに投光して、画像を表示するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−184663 特開2006−186243
上記特許文献1,2に開示の光走査型プロジェクタは、光源および光学系を小型化することにより、容易に携帯できるように、装置全体の小型化を図っている。
しかしながら、上記の光走査型プロジェクタにあっては、単に、変調されたR,G,B光を、光走査手段により2次元走査してスクリーンに投光して画像を表示するようにしている。ここで、一般に、光学系を小型化すると、光走査手段も小型となり、それに伴って走査角が小さくなる傾向にある。このように、光走査手段の走査角が小さくなると、大きなサイズの画像を表示する場合は、プロジェクタ本体から表示画面までの表示距離が長くなって、使用環境によっては、所望の画角で画像を表示できない場合がある。また、スクリーンまでの表示距離が長くなることから、スクリーンから観察者までの距離も長くなって、観察者が観察する画像の明るさが低下することも懸念される。
なお、表示画像の明るさを調整する方法として、レーザ光源の出射強度を、表示距離が長い場合は高くするように調整することが考えられる。しかし、レーザ光源の出射強度は、安全上の観点からあまり高くできないとともに、高くすると、消費電力も多くなるため、特に、電池駆動される携帯用のプロジェクタの場合は、電池の消耗が早くなり、途中で画像を表示できなくなる等の問題が生じることになる。
また、特許文献1,2に開示の光走査型プロジェクタにあっては、変調されたR,G,B光を水平方向に並べてスクリーンに投光して、R,G,B光の3個のスポットで1画素を形成するようにしている。このため、R,G,B光を同軸に合成して、合成光の1個のスポットで1画素を形成する場合と比較して、表示画像の解像度が低下することになる。なお、上記特許文献1,2には、R,G,B光の各レーザ光源の光出射タイミングをずらすことにより、R,G,B光を同一表示位置に投光することも記載されているが、この場合は、各レーザ光源の光出射タイミングの制御が煩雑になることが懸念される。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、使用環境に左右されることなく、狭いスペースにおいても、小型でありながら、広画角の画像を高解像度で表示できる光走査型プロジェクタを提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に係る光走査型プロジェクタの発明は、
画像信号に基づいて変調された複数の異なる色光を発生する光源部と、
該光源部からの複数の色光を同軸上に合成する色合成部と、
該色合成部で合成された合成光を、前記画像信号に応じて2次元方向に偏向するビーム走査部と、
非回転対象形状の複数の光学面を有し、前記ビーム走査部で偏向された前記合成光を、少なくとも偏向角を拡大して投光する自由曲面プリズムと、を具備し、
前記自由曲面プリズムから投光される前記合成光により画像を表示することを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記光源部は、変調された複数の色光の各々に対応して設けられたコリメータレンズと、該コリメータレンズを経た色光のビーム径を制限する絞りと、を有することを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記自由曲面プリズムは、透過作用を有する透過領域および内部反射作用を有する内部反射領域を有する第1光学面と、内部反射作用を有する第2光学面および第3光学面と、透過作用を有する第4光学面とを有し、
前記ビーム走査部からの前記合成光を、前記第1光学面の前記透過領域から該自由曲面プリズム内部に入射させて、前記第2光学面、前記第1光学面の前記内部反射領域および前記第3光学面で順次反射させてから、前記第4光学面を透過させて、前記第1光学面への入射方向とは交差する方向に出射させるように構成したことを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記自由曲面プリズムは、表示する画像の垂直方向において、前記第1光学面への前記合成光の入射光軸と、前記第4光学面からの前記合成光の出射光軸との成す角度が、前記ビーム走査部による前記合成光の偏向範囲において最大で90°未満となるように構成したことを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記ビーム走査部は、前記ビーム整形部からの前記合成光の入射光軸と、前記自由曲面プリズムへの前記合成光の出射光軸との成す角度が、当該ビーム走査部による前記合成光の偏向範囲の中心において、ほぼ直交するように構成したことを特徴とするものである。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記光源部は、少なくとも一つの色光に関し、当該色光を発生するレーザ光源と、該レーザ光源からのレーザ光を前記画像信号に基づいて変調する光変調素子と、を有することを特徴とすることを特徴とするものである。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記自由曲面プリズムは、当該自由曲面プリズムから所定の距離を隔てた位置で、投光する前記合成光のビームウエストを形成し、所定の距離以上では、前記合成光により表示される画像の偏向全角を2θとするとき、前記合成光のビーム直径がtanθに比例近似して大きくなるように、結像機能を有して構成したことを特徴とするものである。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載の光走査型プロジェクタにおいて、
前記自由曲面プリズムから投光される前記合成光を装置外部に出射するための出射開口を有し、前記自由曲面プリズムは、前記出射開口の近傍の装置外部で、前記合成光のビームウエストを形成するように構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、画像信号に基づいて変調された光源部からの複数の異なる色光を、色合成部で同軸上に合成して、ビーム走査部で画像信号に応じて2次元方向に偏向し、その偏向角を自由曲面プリズムにより拡大して投光して画像を表示するので、使用環境に左右されることなく、狭いスペースにおいても、小型でありながら、広画角の画像を高解像度で表示することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る光走査型プロジェクタの光学系の概略構成を示す図である。この光走査型プロジェクタ1は、画像信号に基づいて変調されたR光、G光およびB光のレーザ光を発生する光源部2と、光源部2からのR,G,Bの各変調光を同軸上に合成する色合成部3と、色合成部3で合成された合成光のビーム形状を整形するビーム整形部4と、ビーム整形部4でビーム整形された合成光を、画像信号に応じて2次元方向に偏向して走査するビーム走査部5と、非回転対象形状の複数の光学面を有し、ビーム走査部5で偏向された合成光を、少なくとも偏向角を拡大して投光する自由曲面プリズム6とを具備し、自由曲面プリズム6から投光される合成光(投影光)を、出射開口7を経て出射させることにより、スクリーンや壁等の表示部8に画像を表示するものである。
光源部2は、R光を発生するレーザ光源11Rと、G光を発生するレーザ光源11Gと、B光を発生するレーザ光源11Bとを有する。レーザ光源11Gは、例えば、DPSS(Diode Pumping Solid State)レーザを用いて構成する。レーザ光源11Gは、G光を連続して発生するように駆動し、このレーザ光源11Gから発生するG光を、音響光学素子や電気光学素子等からなる光変調素子12により、RGBのカラー画像信号を構成するG信号に基づいて変調し、この変調されたG光をコリメータレンズ13Gで平行光とした後、絞り14Gにより視野を制限して、小ビーム径のG変調光として出射させる。
レーザ光源11Rは、例えば、半導体レーザで構成して、RGBのカラー画像信号を構成するR信号に基づいて直接変調し、この変調されたR光を、G変調光と同様に、コリメータレンズ13Rで平行光とした後、絞り14Rにより視野を制限して、小ビーム径のR変調光として出射させる。同様に、レーザ光源11Bは、例えば、半導体レーザで構成して、RGBのカラー画像信号を構成するB信号に基づいて直接変調し、この変調されたB光をコリメータレンズ13Bで平行光とした後、絞り14Bにより視野を制限して、小ビーム径のB変調光として出射させる。
すなわち、本実施の形態では、レーザ光源11R,11G,11B、光変調素子12、コリメータレンズ13R,13G,13Bおよび絞り14R,14G,14Bを含んで光源部2を構成し、この光源部2から、カラー画像信号を構成するRGBの各変調光を、同一方向(図1において、紙面垂直上方向)に平行に出射させる。
色合成部3は、反射ミラー16、第1ダイクロイックプリズム17および第2ダイクロイックプリズム18を有する。第1ダイクロイックプリズム17は、R光を反射し、他の波長の光は透過するように構成し、第2ダイクロイックプリズム18は、B光を反射し、他の光は透過するように構成する。
光源部2から出射するG変調光は、反射ミラー16で入射方向と直交する方向(図1において、紙面水平方向)に反射させた後、第1ダイクロイックプリズム17および第2ダイクロイックプリズム18を順次透過させて、ビーム整形部4に入射させる。光源部2から出射するR変調光は、第1ダイクロイックプリズム17で反射させて、G変調光と合成した後、第2ダイクロイックプリズム18を透過させてビーム整形部4に入射させる。また、光源部2から出射するB変調光は、第2ダイクロイックプリズム18で反射させて、G変調光およびR変調光と合成してビーム整形部4に入射させる。
ビーム整形部4は、2個のクサビプリズム4a,4bを有し、入射するRGB合成光のビーム断面形状をほぼ円形に整形して、光量分布の偏りを補正する。
ビーム走査部5は、例えば、1枚の反射ミラーを電磁的駆動手段により2次元方向に回動させて、ビーム整形部4からの合成光を反射ミラーで反射させて2次元方向に偏向するように構成する。本実施の形態では、ビーム整形部4からの合成光の入射光軸と、自由曲面プリズム6への合成光の出射光軸との成す角度が、合成光の偏向範囲の中心において、ほぼ直交するように、ビーム整形部4からの合成光を、光源部2からの各変調光の出射方向と反対方向(図1において、紙面上の垂直下方向)に偏向して出射させる。
自由曲面プリズム6は、本実施の形態では、非回転対象形状の自由曲面からなる第1光学面6a〜第4光学面6dを有して構成する。第1光学面6aは、反射防止コーティングを施した透過作用を有する透過領域と反射コーティングを施した内部反射作用を有する内部反射領域とを有する光学面とし、第2光学面6bおよび第3光学面6cは、それぞれ反射コーティングを施した内部反射作用を有する光学面とし、第4光学面6dは、反射防止コーティングを施した透過作用を有する光学面とする。
この自由曲面プリズム6には、ビーム走査部5で偏向された合成光を、第1光学面6aの透過領域からプリズム内部に入射させて、第2光学面6b、第1光学面6aの内部反射領域および第3光学面6cで順次反射させ、この第3光学面6cで反射された合成光を、第4光学面6dから投光して、出射開口7を経て外部に出射させる。これにより、自由曲面プリズム6において、ビーム走査部5から第1光学面6aに入射する合成光を、第4光学面6dから、偏向角を拡大して、入射方向とは交差する方向に投光するとともに、合成光のスポットの収差および表示画像の歪みを補正する。なお、本実施の形態では、表示する画像の垂直方向において、第1光学面6aへの合成光の入射光軸と、第4光学面6dからの合成光の出射光軸との成す角度が、ビーム走査部5による合成光の偏向範囲において最大で90°未満、例えば最大で70°となるように、自由曲面プリズム6を構成する。
また、本実施の形態では、自由曲面プリズム6に結像機能を持たせて、合成光を第2光学面6bで反射させた後、第1光学面6aの内部反射領域に至るまでの間に結像させて、合成光の中間像を形成し、さらに、第4光学面6dから所定の距離を隔てた位置、例えば、出射開口7から60cmの位置でビームウエストを形成し、所定の距離以上では、合成光により表示される画像の偏向全角を2θとするとき、合成光のビーム直径がtanθに比例近似して大きくなるように構成する。
ここで、本実施の形態で用いる自由曲面プリズム6について、更に詳細に説明する。図1において、軸上主光線を、自由曲面プリズム6を含む光学系の入射瞳の中心を通り、表示部8の中心に至る光線と定義する。また、入射瞳の中心を原点として、軸上主光線に沿って進む方向をZ軸正方向とし、このZ軸と表示部8における像面中心を含む平面をY−Z平面とし、原点を通りY−Z平面に直交し、紙面の手前から裏面側に向かう方向をX軸正方向とし、X軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をY軸とする。
第1光学面6a〜第4光学面6dは、Y−Z平面内で偏心させるとともに、非回転対称形状の唯一の対称面をY−Z平面としている。
偏心面については、光学系の原点から、当該面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Zとする)と、その面の中心軸(下記の(1)式におけるZ軸)のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれα、β、γ(°)とする)とで与えられる。この場合、αおよびβの正は、それぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正は、Z軸の正方向に対して時計回りを意味する。なお、面の中心軸のα、β、γの回転のさせ方は、面の中心軸とそのXYZ直交座標系を、先ずX軸の回りで反時計回りにα回転させ、次に、その回転した面の中心軸を新たな座標系のY軸回りで反時計回りにβ回転させるとともに、1度回転した座標系もY軸の回りで反時計回りにβ回転させ、次いで、その2度回転した面の中心軸を新たな座標系のZ軸の回りで時計回りにγ回転させる。
また、自由曲面とは、下記の(1)式で定義されるものであり、この(1)式で定義されるZ軸が自由曲面の軸となる。
Figure 2009288520
上記(1)式において、第1項は球面項であり、第2項は自由曲面項である。また、球面項中、Rは頂点の曲率半径、kは円錐定数、rは(X+Y1/2である。また、自由曲面項は、下記の(2)式のように展開される。ただし、C(jは1以上の整数)は係数である。
Figure 2009288520
=C
+CX +C
+C+CXY +C
+C+CY +CXY +C10
+C11+C12Y+C13+C14XY+C15
+C16+C17Y+C18+C19+C20XY
+C21
+C22+C23Y+C24+C25+C26
+C27XY+C28
+C29+C30Y+C31+C32+C33
+C34+C35XY+C36
・ ・・・ (2)
自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面ともに対称面を持つことはないが、Xの奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記(2)式では、C、C、C、C、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C27、C29、C31、C33、C35、・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、Yの奇数次項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例えば、上記(2)式では、C、C、C、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C23、C25、C27、C30、C32、C34、C36、・・・の各項の係数を0にすることによって可能である。
また、上記対称面方向のいずれか一方を対称面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方向をY軸方向に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方向をX軸方向にすることで、偏心により発生する回転非対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性を向上することができる。
本実施の形態では、自由曲面プリズム6を、アッベ数56.2、d線(波長587.56nm)に対する屈折率1.5254、の媒質で形成する。また、第1光学面6aは、自由曲面項を、C:−1.4999×10−2、C:3.7510×10−2、C:−7.3349×10−3、C10:3.1467×10−3、C11:3.0604×10−4、C13:−2.9467×10−4、C15:5.5794×10−5、とし、偏心量は、X:0.00、Y:0.89、Z:4.02、とし、傾き角は、α:25.73、β:0.00、γ:0.00、とする。
第2光学面6bは、自由曲面項を、C:−2.5781×10−2、C:−2.7720×10−2、C:−1.1244×10−3、C10:2.8792×10−4、とし、偏心量は、X:0.00、Y:2.46、Z:12.17、とし、傾き角は、α:4.34、β:0.00、γ:0.00、とする。
第3光学面6cは、自由曲面項を、C:−5.2913×10−2、C:−2.7602×10−2、C:−1.5934×10−4、C10:−7.4192×10−4、C11:−1.1320×10−4、C13:1.2255×10−4、C15:2.1700×10−6、とし、偏心量は、X:0.00、Y:7.41、Z:5.02、とし、傾き角は、α:73.68、β:0.00、γ:0.00、とする。
第4光学面6dは、自由曲面項を、C:6.8149×10−2、C:9.4781×10−3、C:−2.6667×10−3、C10:2.0910×10−4、C11:−4.3883×10−4、C13:−1.7984×10−4、とし、偏心量は、X:0.00、Y:−2.87、Z:7.35、とし、傾き角は、α:119.32、β:0.00、γ:0.00、とする。
また、第4光学面6dから所定の距離を隔てた結像面における偏心量は、X:0.00、Y:−620.53、Z:−157.53、とし、傾き角は、α:74.99、β:0.00、γ:0.00、とする。
なお、第1光学面6a〜第4光学面6dにおいて、データの記載されていない自由曲面に関する項は0である。また、長さの単位は、mmである。
本実施の形態では、上記のように自由曲面プリズム6を構成することにより、入射瞳径1.0mmで、ビーム走査部5による合成光の偏向角(画角)が、20°(水平)×15.07°(垂直)の場合に、自由曲面プリズム6から射出する合成光の偏向角を、38.35°(水平)×27.29°(垂直)に拡大することができる。
図2は、図1に示した光走査型プロジェクタの回路構成を示す機能ブロック図である。図2において、表示すべき画像信号は、制御部21および同期信号生成部22に供給する。制御部21は、入力した画像信号に基づいて、RGBの各色信号を生成し、R信号に基づいてレーザ光源11Rを駆動し、G信号に基づいて光変調素子12を駆動し、B信号に基づいてレーザ光源11Bを駆動する。なお、レーザ光源11Gは、制御部21により、G光を連続して発生するように駆動する。これにより、光源部2から、カラー画像信号を構成するRBGの各変調光を同時に射出する。、
また、同期信号生成部22は、入力した画像信号に基づいて、水平同期信号および垂直同期信号を生成し、これらの同期信号に基づいて、ドライバ23を介してビーム走査部5を駆動する。これにより、ビーム整形部4からのRGBの変調された合成光を2次元方向に偏向して、自由曲面プリズム6に入射させる。
以上のように、本実施の形態によれば、光源部2からのRGBの各変調光を、色合成部3で同軸上に合成するとともに、ビーム走査部5で偏向される合成光を、自由曲面プリズム6により偏向角を拡大して投影するようにしたので、使用環境に左右されることなく、狭いスペースにおいても、小型でありながら、広画角の画像を高解像度で表示することができる。しかも、光源部2においては、変調されたRGBの各変調光を、対応するコリメータレンズ13R,13G,13Bで平行光とした後、対応する絞り14R,14G,14Bで視野を制限して小ビーム径にした上で、自由曲面プリズム6の結像機能によって、より高解像度の画像表示が可能となる。
また、自由曲面プリズム6は、表示する画像の垂直方向において、第1光学面6aへの合成光の入射光軸と、第4光学面6dからの合成光の出射光軸との成す角度が、ビーム走査部5による合成光の偏向範囲において最大で90°未満となるように構成したので、限られたスペースに効率よく素子を配置でき、超小型の光学レイアウトが可能となる。特に、上記の入射光軸と出射光軸との成す角度を、例えば最大で70°とすれば、水平から20°上方に仰角を与えて画像を投影することができるので、光走査型プロジェクタ1を机上に置いた場合は、机の表面で画像がけられることなく、ほぼ垂直の表示部8に画像全体を投影表示することができる。
また、ビーム走査部5は、入射する合成光を、光源部2からの各変調光の出射方向と反対方向(図1において、紙面垂直下方向)に偏向して出射させるように配置したので、限られたスペースに効率よく素子を配置でき、超小型の光学レイアウトが可能となる。したがって、上記の自由曲面プリズム6による光路の折り曲げと相俟って、最小の光学レイアウトで、ビーム走査部5への合成光の入射方向とほぼ同等の方向へ画像を表示することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、自由曲面プリズム6に結像機能を持たせて、第4光学面6dから射出する合成光を、所定の距離を隔てた位置で結像させてビームウエストを形成し、所定の距離以上では、合成光により表示される画像の偏向全角を2θとするとき、合成光のビーム直径がtanθに比例近似して大きくなるようにしている。したがって、例えば、出射開口7から60cmの位置でビームウエストを形成するように構成した場合は、自由曲面プリズム6から射出される合成光のビーム径は、出射開口7からの距離に応じて、例えば図3に示すように変化することになる。この場合、出射開口7から60cmの位置で、合成光のビーム径が回折限界の最小径となるので、自由曲面プリズム6から射出する合成光の偏向角が、上記のように、38.35°(水平)×27.29°(垂直)とすると、この位置では、A3サイズ(420mm×297mm)をカバーする、ほぼ475mm×310mmの画面サイズで、画像を高精細で表示することができる。また、出射開口7から60cm以上の距離では、合成光のビーム径は、偏向角の広がりに比例して大きくなるので、その距離依存性に合わせて適切な画素サイズを得ることができ、走査線が目立ったり、ボケすぎたりしない適切な画像を広い距離範囲で得ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、RGBの各色光を発生する光源は、レーザ光源に限らず、発光ダイオードを用いることもできる。この場合、各色光の発光ダイオードを、対応する色信号に基づいて駆動して、変調光を直接射出するように構成することもできるし、各色光の発光ダイオードは、常時発光させて、対応する光変調素子を色信号に基づいて駆動して、変調光を射出するように構成することもできる。また、ビーム走査部5は、ポリゴンミラーと回動ミラー、または2枚の回動ミラーを用いて、合成光を2次元方向に偏向するように構成することもできる。
さらに、自由曲面プリズム6は、出射開口7の近傍の装置外部で合成光のビームウエストを形成するように構成することもできる。この場合、自由曲面プリズム6から射出される合成光のビーム径は、出射開口7からの距離に応じて、例えば図4に示すように変化することになるので、出射開口7の直後から、適切なビーム径を得ることができ、広い距離範囲で鮮鋭な画像を表示することができる。また、自由曲面プリズム6は、結像機能を有することなく、ビーム走査部5からの合成光を、平行光として、偏光角を拡大して射出するよう構成することもできる。また、図1において、光走査型プロジェクタ1の上面や側面を下側に設置するなど、装置全体を回転して設置できるようにして、水平方向を中心に投光可能に構成することも可能である。
本発明の一実施の形態に係る光走査型プロジェクタの光学系の概略構成を示す図である。 図1に示した光走査型プロジェクタの回路構成を示す機能ブロック図である。 図1に示した自由曲面プリズムから射出される合成光のビーム径の距離依存性を示す図である。 自由曲面プリズムの変形例による合成光のビーム径の距離依存性を示す図である。
符号の説明
1 光走査型プロジェクタ
2 光源部
3 色合成部
4 ビーム整形部
4a,4b クサビプリズム
5 ビーム走査部
6 自由曲面プリズム
6a〜6d 光学面
7 出射開口
11R,11G,11B レーザ光源
12 光変調素子
13R,13G,13B コリメータレンズ
14R,14G,14B 絞り
16 反射ミラー
17 第1ダイクロイックプリズム
18 第2ダイクロイックプリズム
21 制御部
22 同期信号生成部
23 ドライバ

Claims (8)

  1. 画像信号に基づいて変調された複数の異なる色光を発生する光源部と、
    該光源部からの複数の色光を同軸上に合成する色合成部と、
    該色合成部で合成された合成光を、前記画像信号に応じて2次元方向に偏向するビーム走査部と、
    非回転対象形状の複数の光学面を有し、前記ビーム走査部で偏向された前記合成光を、少なくとも偏向角を拡大して投光する自由曲面プリズムと、を具備し、
    前記自由曲面プリズムから投光される前記合成光により画像を表示することを特徴とする光走査型プロジェクタ。
  2. 前記光源部は、変調された複数の色光の各々に対応して設けられたコリメータレンズと、該コリメータレンズを経た色光のビーム径を制限する絞りと、を有することを特徴とする請求項1に記載の光走査型プロジェクタ。
  3. 前記自由曲面プリズムは、透過作用を有する透過領域および内部反射作用を有する内部反射領域を有する第1光学面と、内部反射作用を有する第2光学面および第3光学面と、透過作用を有する第4光学面とを有し、
    前記ビーム走査部からの前記合成光を、前記第1光学面の前記透過領域から該自由曲面プリズム内部に入射させて、前記第2光学面、前記第1光学面の前記内部反射領域および前記第3光学面で順次反射させてから、前記第4光学面を透過させて、前記第1光学面への入射方向とは交差する方向に出射させるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の光走査型プロジェクタ。
  4. 前記自由曲面プリズムは、表示する画像の垂直方向において、前記第1光学面への前記合成光の入射光軸と、前記第4光学面からの前記合成光の出射光軸との成す角度が、前記ビーム走査部による前記合成光の偏向範囲において最大で90°未満となるように構成したことを特徴とする請求項3に記載の光走査型プロジェクタ。
  5. 前記ビーム走査部は、前記ビーム整形部からの前記合成光の入射光軸と、前記自由曲面プリズムへの前記合成光の出射光軸との成す角度が、当該ビーム走査部による前記合成光の偏向範囲の中心において、ほぼ直交するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタ。
  6. 前記光源部は、少なくとも一つの色光に関し、当該色光を発生するレーザ光源と、該レーザ光源からのレーザ光を前記画像信号に基づいて変調する光変調素子と、を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタ。
  7. 前記自由曲面プリズムは、当該自由曲面プリズムから所定の距離を隔てた位置で、投光する前記合成光のビームウエストを形成し、所定の距離以上では、前記合成光により表示される画像の偏向全角を2θとするとき、前記合成光のビーム直径がtanθに比例近似して大きくなるように、結像機能を有して構成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光走査型プロジェクタ。
  8. 前記自由曲面プリズムから投光される前記合成光を装置外部に出射するための出射開口を有し、前記自由曲面プリズムは、前記出射開口の近傍の装置外部で、前記合成光のビームウエストを形成するように構成したことを特徴とする請求項7に記載の光走査型プロジェクタ。
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