JP5092696B2 - 冷却流体の温度情報取得装置 - Google Patents

冷却流体の温度情報取得装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5092696B2
JP5092696B2 JP2007288788A JP2007288788A JP5092696B2 JP 5092696 B2 JP5092696 B2 JP 5092696B2 JP 2007288788 A JP2007288788 A JP 2007288788A JP 2007288788 A JP2007288788 A JP 2007288788A JP 5092696 B2 JP5092696 B2 JP 5092696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
switching element
power
cooling fluid
regeneration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007288788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009118641A (ja
Inventor
優 藤本
貴弘 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007288788A priority Critical patent/JP5092696B2/ja
Publication of JP2009118641A publication Critical patent/JP2009118641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5092696B2 publication Critical patent/JP5092696B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電力変換装置を冷却する冷却流体の温度情報を取得する冷却流体の温度情報取得装置、及びこれを搭載する電力変換システムに関する。
インバータやコンバータ等の電力変換回路は、これらを構成する半導体素子に大電流が流れることに起因して発熱量が多くなるため、温度上昇が無視できない。そこで従来は、例えば下記特許文献1に見られるように、内部に冷媒が流動する冷却装置内に電力変換回路を構成する半導体素子を収容し、これら半導体素子と冷媒との間で熱交換を行わせることにより、半導体素子を冷却することも提案されている。これにより、半導体素子の温度が過度に高くなりその信頼性が低下する事態を好適に回避することができる。
特開2005−143244号公報
ところで、半導体素子の冷却効率は、冷媒の温度が過度に高くなると低下するため、適度な温度範囲でないと半導体素子の温度上昇を抑制することができなくなるおそれがある。このため、上記冷媒によって半導体素子の温度の上昇を抑制するためには、冷媒の温度を調節する必要がある。そして冷媒の温度を調節するためには、冷媒の温度情報を取得することが望まれることとなる。ただし、冷媒の温度を検出する専用のセンサを備える場合には、部品点数の増加や、コストアップを招くこととなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、部品点数の増加を抑制しつつも、電力変換装置を冷却する冷却流体の温度情報を適切に取得することのできる冷却流体の温度情報取得装置、及びこれを搭載する電力変換システムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、給電手段から回転機に電力が供給される力行時に電流が流れる力行用スイッチング素子及び前記回転機から前記給電手段に電力が供給される回生時に電流が流れる回生用スイッチング素子を備えるコンバータと、前記力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子のそれぞれの温度を感知する温度感知手段とを備える電力変換装置について、これを冷却する冷却流体の温度情報を取得する冷却流体の温度情報取得装置において、前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子のいずれか一方がいずれか他方に対して前記冷却流体の流動方向の上流側に位置するように配置されており、前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子の電流の流通状態と前記温度感知手段の感知する温度とに基づき、前記冷却流体の温度を推定する推定手段を備え、前記推定手段は、前記いずれか他方に電流が流れないと判断される場合、前記いずれか一方に供給される電力と前記いずれか一方についての前記温度感知手段の感知する温度とに基づき、前記冷却流体の温度を推定して且つ、前記いずれか一方に電流が流れないと判断される場合、前記いずれか一方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づき前記冷却流体の温度を推定することを特徴とする。
上記給電手段と回転機とを接続する電力変換装置にあっては、その出力側と給電手段との双方の電気的な状態等に応じて、力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子のいずれか一方に電流が流れる。この場合、電流の流れないスイッチング素子の温度は、冷却流体の温度と略等しいと考えられる。上記発明では、この点に着目することで、力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子の電流の流通状態と温度感知手段の感知する温度とに基づき、冷却流体の温度を好適に推定することができる。
特に、力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子のいずれか一方が他方の上流となる場合、いずれか他方に電流が流れない場合であっても、このいずれか他方の温度は、いずれか一方の発熱の影響を受けて上昇するおそれがある。そしてこの場合には、いずれか他方に電流が流れていないと判断される状況下、その温度に基づき冷却流体の温度を推定すると、その推定精度が低下する。この点、上記発明では、こうした状況下、いずれか一方に供給される電力に基づきいずれか一方の温度上昇量を把握することで、上昇前の値、すなわち冷却流体の温度を推定することができる。
請求項記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記推定手段は、前記給電手段から電流が流出している場合に前記回生用スイッチング素子に電流が流れていないと判断し、前記給電手段に電流が流入している場合に前記力行用スイッチング素子に電流が流れていないと判断することを特徴とする。
上記発明では、給電手段とコンバータとの間の電流の流出入に着目することで、回生用スイッチング素子及び力行用スイッチング素子のいずれに電流が流れていないかを簡易且つ適切に判断することができる。
請求項3記載の発明は、給電手段から回転機に電力が供給される力行時に電流が流れる力行用スイッチング素子及び前記回転機から前記給電手段に電力が供給される回生時に電流が流れる回生用スイッチング素子を備えるコンバータと、前記力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子のそれぞれの温度を感知する温度感知手段とを備える電力変換装置について、これを冷却する冷却流体の温度情報を取得する冷却流体の温度情報取得装置において、前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子のうちの電流が流れていないと判断される方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づき前記冷却流体の温度を推定する推定手段と、前記給電手段から電流が流出している状態と前記給電手段に電流が流入している状態との2つの状態間の切り替わりから所定時間経過するまでの間は、前記電流が流れていないと判断される方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づく前記冷却流体の温度の推定を禁止する手段とを備え、前記推定手段は、前記切り替わりから所定時間経過後において前記電流が流れていないと判断される方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づき前記冷却流体の温度を推定することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記給電手段から電流が流出している状態と前記給電手段に電流が流入している状態との2つの状態間の切り替わりから所定時間経過するまでの間は、前記電流が流れていないと判断される方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づく前記冷却流体の温度の推定を禁止する手段を更に備えることを特徴とする。
上記2つの状態間の切り替わり直後においては、それまで電流が流れていたスイッチング素子に電流が流れなくなるものの、電流が流れていた時点での発熱の影響を受けているため、上記スイッチング素子の温度は冷却流体の温度よりも高い温度となっていると考えられる。上記発明では、この点に鑑み、切り替わりから所定時間経過するまでの間は、電流が流れていないと判断される方の温度感知手段の感知する温度に基づく冷却水の温度の推定を禁止することで、上記電流の流れていないと判断される方の温度に基づく推定精度が低下する際に、これに基づく推定を回避することができる。
請求項2記載の発明は、給電手段から回転機に電力が供給される力行時に電流が流れる力行用スイッチング素子及び前記回転機から前記給電手段に電力が供給される回生時に電流が流れる回生用スイッチング素子を備えるコンバータと、前記力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子のそれぞれの温度を感知する温度感知手段とを備える電力変換装置について、これを冷却する冷却流体の温度情報を取得する冷却流体の温度情報取得装置において、前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子の電流の流通状態と前記温度感知手段の感知する温度とに基づき、前記冷却流体の温度を推定する推定手段を備え、前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子は、前記冷却流体の流動方向に対して互いに平行に配置されており、前記推定手段は、前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子のうちの電流が流れていないと判断される方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づき前記冷却流体の温度を推定することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子は、前記冷却流体の流動方向に対して互いに平行に配置されてなることを特徴とする。
力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子のいずれか一方が他方の上流となる場合、いずれか他方に電流が流れない場合であっても、このいずれか他方の温度は、いずれか一方の発熱の影響を受けて上昇するおそれがある。そしてこの場合には、いずれか他方に電流が流れていないと判断される状況下、その温度に基づき冷却流体の温度を推定すると、その推定精度が低下する。この点、上記発明では、力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子を平行に配置することで、こうした熱干渉による推定精度の低下を好適に回避することができる。
請求項記載の発明は、請求項2または6記載の発明において、前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子のそれぞれが複数個からなることを特徴とする。
上記発明では、力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子がそれぞれ複数個からなるために、各スイッチング素子の素子サイズの割に大きい電流を扱うことが可能となる。更に、力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子がそれぞれ複数個からなるために、これらをともに冷却流体の流動方向に対して平行に配置しつつも、流動方向に沿って複数のスイッチング素子を配置することも可能となり、ひいては、冷却装置内にて効率的にスイッチング素子を配置しつつも、上記請求項5記載の発明特定事項を実現することができる。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子のいずれか一方がいずれか他方に対して前記冷却流体の流動方向の上流側に位置するように配置されており、前記推定手段は、前記いずれか他方に電流が流れないと判断される場合、前記いずれか一方に供給される電力と前記いずれか一方についての前記温度感知手段の感知する温度とに基づき、前記冷却流体の温度を推定することを特徴とする。
力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子のいずれか一方が他方の上流となる場合、いずれか他方に電流が流れない場合であっても、このいずれか他方の温度は、いずれか一方の発熱の影響を受けて上昇するおそれがある。そしてこの場合には、いずれか他方に電流が流れていないと判断される状況下、その温度に基づき冷却流体の温度を推定すると、その推定精度が低下する。この点、上記発明では、こうした状況下、いずれか一方に供給される電力に基づきいずれか一方の温度上昇量を把握することで、上昇前の値、すなわち冷却流体の温度を推定することができる。
請求項記載の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の発明において、前記電力変換装置は、コンバータを介して給電手段に接続されるインバータを更に備えることを特徴とする。
インバータの各スイッチング素子に電流が流れない期間は、コンバータのそれと比較して極めて短くなる傾向にある。このため、インバータのスイッチング素子の温度によっては、冷却流体の温度を適切に推定することが困難である。この点、上記発明では、コンバータのスイッチング素子の温度を用いることで、冷却流体の温度を適切に推定することができる。
請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載の冷却流体の温度情報取得装置と、前記電力変換装置とを備えることを特徴とする電力変換システム。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる冷却流体の温度情報取得装置をパラレルシリーズハイブリッド車に適用した第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるハイブリッドシステム(シリーズ・パラレルハイブリッドシステム)の全体構成を示す。
図示されるように、内燃機関10の動力は、動力分割機構12を介して第1のモータジェネレータ(発電機14)と、第2のモータジェネレータ(電動機16)とに分配される。詳しくは、動力分割機構12は、遊星歯車機構を備えて構成されており、そのプラネタリギア12pが内燃機関10の出力軸と、サンギア12sが発電機14の回転軸と、リングギア12rが電動機16の出力軸とそれぞれ接続されている。
発電機14の負荷トルクや電動機16のトルクは、パワーコントロールユニット20によって制御される。パワーコントロールユニット20には、所定の高電圧(例えば「288V」)の電力を蓄える高圧バッテリが接続されている。そして、発電機14の発電エネルギがパワーコントロールユニット20を介して直流電源としての高圧バッテリに充電され、また、高圧バッテリの電力により、電動機16が稼動する。そして、電動機16のトルクは、車両の駆動輪18に伝えられる。
電子制御装置(ECU30)は、車載動力生成システムの制御装置である。ECU30は、パワーコントロールユニット20を操作することで、発電機14及び電動機16の状態を制御する。図2に、パワーコントロールユニット20内の回路構成の一部を示す。
上述した高圧バッテリ40は、電動機16に対する給電手段となる2次電池である。高圧バッテリ40は、図示しない降圧回路を介してECU30等の電力源となる低圧バッテリに電力を供給する。高圧バッテリ40から流出する電流や高圧バッテリ40に流入する電流は、電流センサ41によって検出される。高圧バッテリ40は、コンバータCV及びインバータIV1を介して発電機14に接続されており、また、コンバータCV及びインバータIV2を介して電動機16に接続されている。
コンバータCVは、周知の昇降圧チョッパ回路によって構成されている。すなわち、コンバータCVの出力端子には、スイッチング素子Sr1、Sp1の直列接続体と、スイッチング素子Sr2、Sp2の直列接続体とが、互いに並列に接続されている。ここで、スイッチング素子Sr1,Sr2は、高圧バッテリ40に電力を供給する回生制御用のスイッチング素子であり、スイッチング素子Sp1、Sp2は、高圧バッテリ40の電力を出力する力行用のスイッチング素子である。これら各スイッチング素子Sr1,Sr2、Sp1,Sp2は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)からなり、また、これらにはそれぞれダイオードDp1、Dp2,Dr1,Dr2が逆並列に接続されている。ちなみに、ダイオードDr1,Dr2は、高圧バッテリ40に電力を供給する回生制御用の整流手段であり、ダイオードDp1、Dp2は、高圧バッテリ40の電力を出力する力行用の整流手段である。
スイッチング素子Sr1、Sp1の直列接続体の接続点と、スイッチング素子Sr2、Sp2の直列接続体の接続点とには、インダクタ44を介して高圧バッテリ40の正極端子が接続されている。また、高圧バッテリ40及びインダクタ44間には、高圧バッテリ40に並列にコンデンサ42が接続されている。
コンバータCVの出力電圧は、コンデンサ46を介してインバータIV1、IV2の入力端子に印加される。インバータIV1は、スイッチング素子SW1、SW2の直列接続体、スイッチング素子SW3、SW4の直列接続体、及びスイッチング素子SW5、SW6の直列接続体を備えており、これら各接続体の接続点が3相回転機としての発電機14のU相、V相、W相にそれぞれ接続されている。また、スイッチング素子SW1〜SW6は、IGBTからなり、それぞれ逆並列にダイオードD1〜D6が接続されている。一方、インバータIV2は、スイッチング素子SW7、SW8の直列接続体、スイッチング素子SW9、SW10の直列接続体、及びスイッチング素子SW11、SW12の直列接続体を備えており、これら各接続体の接続点が3相回転機としての電動機16のU相、V相、W相にそれぞれ接続されている。また、スイッチング素子SW7〜SW12は、IGBTからなり、それぞれ逆並列にダイオードD7〜D12が接続されている。
上記コンバータCVや、インバータIV1、IV2は、走行性能の向上及びエネルギ消費率の低減の好適な両立を図るようにしてECU30によって操作される。図3に、これらコンバータCVや、インバータIV1,IV2の操作による内燃機関10、発電機14、電動機16の回転制御態様を示す。詳しくは、図3は、車両の各走行状態における発電機14、電動機16及び内燃機関10(図中、MG1,MG2,EGと表記)の出力制御の態様を、これらの回転速度の共線図として示す。図示されるように、車両の停止時には、発電機14、電動機16及び内燃機関10はいずれも停止している。車両の発進時には、電動機16のトルクによって車両の駆動輪に回転力が付与される。内燃機関10の始動に際しては、スタータとしての機能を有する発電機14によって内燃機関10の始動がなされる。そして、内燃機関10が稼動すると、発電機14によって発電された電力が上記高圧バッテリ40及び電動機16に供給される。車両の定常走行時には、主に内燃機関10の出力によって走行する。また、加速時には、内燃機関10の回転を上昇させるとともに、発電機14によって発電される電力と高圧バッテリ40の電力とを用いて電動機16を駆動する。
ところで、上記コンバータCVやインバータIV1,IV2は、大電力を扱うものであるため、これらを構成するパワー素子の発熱も無視できない。そこで本実施形態では、これらパワー素子をパッケージングして、冷却装置内に収納することで、パワー素子を冷却するようにしている。
図4に、コンバータCVやインバータIV1、IV2を構成するスイッチング素子(IGBT)と、これに逆並列されるダイオードと、IGBTの温度を感知する感温ダイオードSDとを、各1つずつを併せてパッケージングしたパワーカードPCを示す。パワーカードPCは、高圧側の端子として、スイッチング素子のコレクタ端子CTとエミッタ端子ETとを備えている。また、パワーカードは、低圧側端子として、スイッチング素子のゲート端子GT、接地端子AT、及び感温ダイオードSDのアノード側及びカソード側と接続される端子DT1、DT1を備えている。
上記パワーカードPCは、図5に示すように、冷却装置に収納されて冷却されている。図5は、冷却装置を上面から見た平面図である。図示されるように、インバータIV1、IV2の上側アーム側から下側アーム側へと冷却流体(ここでは、冷却水)が流動することで、インバータIV1,IV2を構成するパワーカードPCが冷却される。また、コンバータCVを構成するスイッチング素子Sr1、Sp1の直列接続体と、スイッチング素子Sr2、Sp2の直列接続体とは、冷却水の流動方向に対して互いに並列に配置されている。上記冷却水は、パワーカードPCの側面及び上面及び下面を流動する。ここで、パワーカードPCは、薄板状部材であるため、パワーカードPCは主に、その上面及び下面を流動する冷却水にて冷却される。
上記ECU30では、パワーカードPC内の感温ダイオードSDの出力に基づき、コンバータCVやインバータIV1、IV2の温度が過度に高くならないか否かを監視する。図6に、上記コンバータCVの温度の取得手法を示す。図6に示す処理は、ECU30により、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、力行用のスイッチング素子Sp1、Sp2の温度Tpを取得する。なお、これら2つ素子の温度が互いに相違する場合には、高い方の温度を取得すればよい。また、温度Tpは、各スイッチング素子Sp1、Sp2の温度の検出値の各1つのサンプリング値に基づくものに限らず、複数個の平均値等としてもよい。これにより、ノイズに対する耐性を高めることができる。続くステップS12においては、回生用のスイッチング素子Sr1,Sr2の温度Trを取得する。なお、これら2つ素子の温度が互いに相違する場合には、高い方の温度を取得すればよい。また、温度Trは、各スイッチング素子Sr1,Sr2の温度の検出値の各1つずつのサンプリング値に基づくものに限らず、複数個の平均値等としてもよい。これにより、ノイズに対する耐性を高めることができる。続くステップS14においては、上記ステップS10にて取得された温度Tpの方が上記ステップS12にて取得された温度Trよりも高いか否かを判断する。そして、温度Tpの方が高いと判断される場合には、ステップS16においてコンバータCVの温度を温度Tpとする。一方、ステップS14において温度Tpの方が高くないと判断される場合には、ステップS18において、コンバータCVの温度を温度Trとする。なお、ステップS16、S18の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
上記のようにスイッチング素子Sr1,Sr2,Sp1,Sp2の温度のうちの最大値をコンバータCVの温度として監視することで、コンバータCVの温度がその信頼性の低下を招くほどの過度に高い値になる以前に、温度を低下させる処理を行うことができる。同様に、インバータIV1,IV2についても、上記の要領で温度を把握しこれを監視することで、その信頼性の低下を招くような事態となる以前にこれに対処することが可能となる。
ところで、パワーカードPCを冷却するうえでは、冷却水の温度を監視することが望まれる。ただし、冷却水の温度を感知する手段を別途備える場合には、部品点数が増加し、コストアップの要因となることについては上述したとおりである。そこで本実施形態では、コンバータCVのスイッチング素子Sr1,Sr2,Sp1,Sp2の温度を感知する感温ダイオードSDの出力に基づき、冷却水の温度を推定する。ここで、推定対象となる冷却水の温度とは、パワーカードPCからの発熱によって温度上昇する前の値、すなわち、冷却装置内に供給される前の温度のことである。この推定は、コンバータCVを構成するスイッチング素子Sr1,Sr2,Sp1,Sp2の発熱量に着目することで実現することができる。以下、これについて詳述する。
高圧バッテリ40からインバータIV1,IV2側へと電力が供給される力行制御時においては、コンバータCVは、昇圧チョッパ回路として機能する。すなわち、スイッチング素子Sp1、Sp2がオン状態とされることでインダクタ44にエネルギを蓄え、スイッチング素子Sp1,SP2がオフ状態とされることで、インダクタ44のエネルギがダイオードDp1,Dp2を介して出力される。一方、高圧バッテリ40が充電される回生制御時においては、コンバータCVは、降圧チョッパ回路として機能する。すなわち、スイッチング素子Sr1,Sr2がオン状態とされることでインダクタ44にエネルギが蓄えられ、スイッチング素子Sr1,Sr2がオフ状態とされることで、インダクタ44に蓄えられたエネルギがダイオードDr1,Dr2、インダクタ44、高圧バッテリ40を備える閉ループ回路を介して高圧バッテリ40に供給される。
ここで、回生制御や力行制御が継続する時間は、インバータIV1,IV2の上側アームに電流が流れる状態と下側アームに電流が流れる状態との切り替わりの時間よりもはるかに長くなる傾向にある。このため、回生制御時には、力行用のスイッチング素子Sp1,Sp2に電流が流れず、これらは冷却水と熱的な平衡状態を略実現していると考えられる。一方、力行制御時には、回生用のスイッチング素子Sr1,Sr2に電流が流れず、これらは冷却水と熱的な平衡状態を略実現していると考えられる。このため、回生制御時には、力行用のスイッチング素子Sp1,Sp2の温度を感知する感温ダイオードの温度を冷却水の温度とすることができ、力行制御時には、回生用のスイッチング素子Sr1,Sr2の温度を感知する感温ダイオードの温度を冷却水の温度とすることができる。
ただし、電流が流れないスイッチング素子の温度を感知する感温ダイオードのうち、冷却水の流動方向に対して上流側に電流の流れるスイッチング素子が配置されるものについては、この発熱により温度上昇した冷却水温度を感知することとなり、冷却水の温度を適切に感知するものではなくなる。このため、本実施形態では、先の図5に示したように、回生用のスイッチング素子Sr1と力行用のスイッチング素子Sp2とを冷却水の上流側に配置する。換言すれば、回生用のスイッチング素子Sr1と力行用のスイッチング素子Sp2とを冷却水の流動方向に直交する線に沿って一行に配置する。そして、これらのそれぞれの下流側に力行用のスイッチング素子Sp1及び回生用のスイッチング素子Sr2を配置する。そして、回生用のスイッチング素子Sr1と力行用のスイッチング素子Sp2との温度を用いることで、冷却水の温度を推定する。
図7に、本実施形態にかかる冷却水の温度の推定処理の手順を示す。この処理は、ECU30によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS20において、電流センサ41の検出値を取得する。続くステップS22においては、高圧バッテリ40の放電時であるか否かを判断する。この処理は、力行制御時であるか否かを判断するものである。そして力行制御時である場合、ステップS24において、冷却水の温度を、回生用のスイッチング素子Sr1の温度Trとする。これに対し、回生制御時である場合、ステップS26において、冷却水温度を、力行用のスイッチング素子Sp2の温度Tpとする。なお、ステップS24、S26の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)力行用のスイッチング素子Sp2及び回生用のスイッチング素子Sr1のうちの電流が流れていないと判断される方についての感温ダイオードSDの感知する温度に基づき、冷却水の温度を推定した。これにより、冷却水の温度を簡易且つ適切に推定することができる。
(2)高圧バッテリ40から電流が流出している場合に回生用のスイッチング素子Sr1に電流が流れていないと判断し、高圧バッテリ40に電流が流入している場合に力行用のスイッチング素子Sp1に電流が流れていないと判断した。これにより、回生用のスイッチング素子Sr1及び力行用のスイッチング素子Sp2のいずれに電流が流れていないかを簡易且つ適切に判断することができる。
(3)力行用のスイッチング素子Sp2及び回生用のスイッチング素子Sr1を、冷却水の流動方向に対して互いに平行に配置した。これにより、これらスイッチング素子間の熱干渉による推定精度の低下を好適に回避することができる。
(4)力行用のスイッチング素子及び回生用のスイッチング素子のそれぞれを複数個備えた。これにより、各スイッチング素子の素子サイズの割に大きい電流を扱うことが可能となる。更に、力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子がそれぞれ複数個からなるために、これらをともに冷却水の流動方向に対して平行に配置しつつも、流動方向に沿って複数のスイッチング素子を配置することも可能となり、ひいては、冷却装置内にて効率的にスイッチング素子を配置することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図8に、本実施形態にかかる冷却水の温度の推定処理の手順を示す。この処理は、ECU30によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS30において、電流センサ41の検出値(流出入電流I(n))を取得する。続くステップS32においては、前回の流出入電流I(n−1)が負であって且つ今回の流出入電流I(n)がゼロ以上であるか否かを判断する。この処理は、回生制御から力行制御へと移行した直後であるのか否かを判断するためのものである。そして、ステップS32において移行直後ではないと判断される場合、ステップS34において、前回の流出入電流I(n−1)がゼロ以上であって且つ今回の流出入電流I(n)が負であるか否かを判断する。この処理は、力行制御から回生制御へと移行した直後であるか否かを判断するためのものである。
そして、ステップS32、S34において、力行制御と回生制御との間のいずれか一方からいずれか他方への移行直後であると判断される場合には、ステップS36において、移行時を始点として計時動作を行うカウンタTを初期化する。これに対し、ステップS32、S34において、力行制御と回生制御とのいずれか一方からいずれか他方への移行直後ではないと判断される場合、ステップS38において、カウンタTが最大値Tmaxよりも小さいか否かを判断する。この処理は、力行制御や回生制御が長時間継続されることにより、カウンタTの値を表記するためのデータ量が過度に大きくなることを回避するためになされるものである。上記最大値Tmaxは、ECU30がカウンタTのデータ量として許容する最大値に基づき設定される。そして、ステップS38においてカウンタTが最大値Tmaxよりも小さいと判断される場合、ステップS40においてカウンタTをインクリメントする。
上記ステップS36、S40の処理が完了する場合や、ステップS38において否定判断される場合には、ステップS42に移行する。ステップS42においては、カウンタTが所定時間α以上であるか否かを判断する。この処理は、力行制御と回生制御との間の切り替えの後、力行用のスイッチング素子Sp2と回生用のスイッチング素子Sr1とのうちの電流が流れなくなった方について、これが上流から流入する冷却水の温度と略等しくなったか否かを判断するためのものである。所定時間αは、力行用のスイッチング素子Sp2と回生用のスイッチング素子Sr1とのうちの電流が流れなくなった方について、これが上流から流入する冷却水の温度と略等しくなるまでに要すると想定される時間に基づき設定される。なお、所定時間αは、極力短時間とすることが望ましい。
そして、ステップS42において肯定判断される場合には、ステップS44〜S48において、先の図7のステップS22〜S26の処理と同様の処理を行う。なお、上記ステップS42において所定時間αが経過していないと判断される場合や、ステップS46、S48の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)〜(4)の効果に加えて、更に、以下の効果が得られるようになる。
(5)力行制御時と回生制御時との2つの状態間の切り替わりから所定時間αが経過するまでの間は、回生用のスイッチング素子Sr1及び力行用のスイッチング素子Sp2のうちの電流が流れていないと判断される方についての感温ダイオードSDの感知する温度に基づく冷却水の温度の推定を禁止した。これにより、電流の流れていないと判断される方の温度に基づく推定精度が低下する際に、これに基づく推定を回避することができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図9に、本実施形態にかかるパワーコントロールユニット20内の回路構成の一部を示す。図示されるように、本実施形態では、コンバータCVは、回生用のスイッチング素子Sr及び力行用のスイッチング素子Spをともに1つずつ備える。そして、これらを内蔵するパワーカードPCを、図10に示す態様にて配置する。すなわち、回生用のスイッチング素子Srを内蔵するパワーカードPCを、力行用のスイッチング素子Spを内蔵するパワーカードPCの上流側に配置する。詳しくは、冷却水の流動方向に沿った上流側に配置する。この場合、回生制御時には、力行用のスイッチング素子Spに電流が流れないとはいえ、力行用のスイッチング素子Spは回生用のスイッチング素子Srの発熱によって温度が上昇した冷却水との間で熱的な平衡状態へと向かうため、力行用のスイッチング素子Spの温度は、冷却装置の上流側(入口側)の温度を適切に表現するものとならない。
そこで本実施形態では、回生制御時には、回生用のスイッチング素子Srに供給される電力と、回生用のスイッチング素子Srの温度とに基づき、冷却水の温度を推定する。
図11に、本実施形態にかかる冷却水の温度の推定処理の手順を示す。この処理は、ECU30によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS50において、電流センサ41の検出値(高圧バッテリ40の流出入電流I)を取得する。続くステップS52においては、先の図7のステップS22と同様、力行制御時であるか否かを判断する。そして、力行制御時であると判断される場合には、先の図7のステップS24と同様にして、ステップS54において回生用のスイッチング素子Srの温度Trを冷却水の温度とする。一方、ステップS52において、力行制御時でないと判断される場合、換言すれば、回生制御時であると判断される場合には、ステップS56において、回生用のスイッチング素子Srの消費電力Wを算出する。続くステップS58においては、上記ステップS56において算出された消費電力Wに基づき、素子温度上昇量ΔTjを推定する。ここでは、予め消費電力Wとスイッチング素子Srの温度上昇量ΔTjとの関係を定めるマップを作成しておき、このマップに基づき温度上昇量ΔTjを推定する。なお、このマップは、実際に冷却水が流れる状況下における温度上昇量ΔTjを定めるものである。このマップは、例えば実機と同一の条件下における計測等によって作成することができる。
続くステップS60においては、冷却水温度を、回生用のスイッチング素子Srについての感温ダイオードSDの感知する温度Trから上記温度上昇量ΔTjを減算することで算出する。なお、上記ステップS54、S60の処理が完了する場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)の効果に準じた効果に加えた、更に以下の効果が得られるようになる。
(6)力行用のスイッチング素子Spに電流が流れないと判断される場合、回生用のスイッチング素子Srに供給される電力と回生用のスイッチング素子Srの温度とに基づき、冷却水の温度を推定した。これにより、力行用のスイッチング素子Spを回生用のスイッチング素子Srの下流側に配置するにもかかわらず、回生時においても冷却水の温度を適切に推定することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1及び第2の実施形態では、回生用のスイッチング素子と力行用のスイッチング素子とをそれぞれ2つずつ採用したがこれに限らない。例えば3つ以上ずつであってもよい。ここで例えば、3つずつ採用する場合には、回生用のスイッチング素子と力行用のスイッチング素子とのいずれか一方は、冷却水の流通経路の上流側に2つ配置することができる。このため例えば、これらの温度の平均値に基づき冷却水温度を推定してもよい。
・上記第2の実施形態では、高圧バッテリ40の放電状態(力行制御)と充電状態(回生制御)との間の切り替えから所定時間α経過するまでの間は、それ以前に採用されていた感温ダイオードの温度を冷却水の温度として採用したがこれに限らない。例えば所定時間α内にあっては、回生用のスイッチング素子Sr1の温度Trと力行用のスイッチング素子Sp2の温度との加重平均処理によって、冷却水の温度を推定してもよい。
・回生用のスイッチング素子と力行用のスイッチング素子とのいずれに電流が流れていないかを判断する手法としては、上記電流センサ41の検出値に基づくものに限らない。例えば、回生用のスイッチング素子と力行用のスイッチング素子との少なくとも一方に流れる電流を検出する検出手段を備え、この検出値に基づき判断してもよい。この検出手段としては、例えばスイッチング素子としてIGBTを用いる場合、そのエミッタ及びコレクタ間を流れる電流に応じた微少な電流を出力するセンス端子を備えるものを採用することで、検出手段としてセンス端子を採用することができる。また、例えば電動機16や発電機14の回転速度や要求トルクに基づき、力行制御時か回生制御時かを判断してもよい。
・上記各実施形態では、回生用のスイッチング素子と力行用のスイッチング素子との下流であって且つこれらに逆並列に接続されるダイオードの上流側に感温ダイオードSDを配置することで、感温ダイオードによるスイッチング素子の温度感知に際してのダイオードの熱干渉を排除したがこれに限らない。例えば、上記逆並列に接続されるダイオードと感温ダイオードSDとを、冷却水の流動方向に対して互いに平行に配置することで、上記熱干渉を排除してもよい。
・上記第3の実施形態における冷却水の推定原理を用いるなら、例えば先の図5に示した配置において冷却水の上流側に位置するスイッチング素子SW1、SW3、SW5等の温度と、これらに供給される単位時間当たりの電力とに基づき、冷却水の温度を推定してもよい。
・上記実施形態では、回生用のスイッチング素子や力行用のスイッチング素子を、これらに逆並列に接続されるダイオード及び感温ダイオードSDとともに、パワーカードPCとしてパッケージングしたが、これに限らない。例えば、スイッチング素子に逆並列に接続されるダイオードをパワーカードPCの外部に設けてもよい。
・上記各実施形態では、パラレルシリーズハイブリッド車に本発明を適用したがこれに限らない。例えば、パラレルハイブリッド車であっても、高圧バッテリとインバータとをコンバータを介して接続する場合には、本発明の適用が有効である。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるパワーコントロールユニットの回路構成を示す図。 同実施形態にかかるシステムの動作を示す共線図。 同実施形態にかかるパワーカードを示す斜視図。 同実施形態にかかる冷却装置内のパワーデバイスの配置態様を示す平面図。 同実施形態にかかるコンバータの温度情報の取得の処理手順を示す流れ図。 同実施形態にかかる冷却水の温度情報を取得する処理手順を示す流れ図。 第2の実施形態にかかる冷却水の温度情報を取得する処理手順を示す流れ図。 第3の実施形態にかかるパワーコントロールユニットの回路構成を示す図。 同実施形態にかかる冷却装置内のパワーデバイスの配置態様を示す平面図。 同実施形態にかかる冷却水の温度情報を取得する処理手順を示す流れ図。
符号の説明
14…発電機、16…電動機、30…ECU(温度情報取得装置の一実施形態)、CV…コンバータ、IV1,IV2…インバータ、SD…感温ダイオード。

Claims (10)

  1. 給電手段から回転機に電力が供給される力行時に電流が流れる力行用スイッチング素子及び前記回転機から前記給電手段に電力が供給される回生時に電流が流れる回生用スイッチング素子を備えるコンバータと、前記力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子のそれぞれの温度を感知する温度感知手段とを備える電力変換装置について、これを冷却する冷却流体の温度情報を取得する冷却流体の温度情報取得装置において、
    前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子のいずれか一方がいずれか他方に対して前記冷却流体の流動方向の上流側に位置するように配置されており、
    前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子の電流の流通状態と前記温度感知手段の感知する温度とに基づき、前記冷却流体の温度を推定する推定手段を備え、
    前記推定手段は、前記いずれか他方に電流が流れないと判断される場合、前記いずれか一方に供給される電力と前記いずれか一方についての前記温度感知手段の感知する温度とに基づき、前記冷却流体の温度を推定して且つ、前記いずれか一方に電流が流れないと判断される場合、前記いずれか一方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づき前記冷却流体の温度を推定することを特徴とする冷却流体の温度情報取得装置。
  2. 給電手段から回転機に電力が供給される力行時に電流が流れる力行用スイッチング素子及び前記回転機から前記給電手段に電力が供給される回生時に電流が流れる回生用スイッチング素子を備えるコンバータと、前記力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子のそれぞれの温度を感知する温度感知手段とを備える電力変換装置について、これを冷却する冷却流体の温度情報を取得する冷却流体の温度情報取得装置において、
    前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子の電流の流通状態と前記温度感知手段の感知する温度とに基づき、前記冷却流体の温度を推定する推定手段を備え、
    前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子は、前記冷却流体の流動方向に対して互いに平行に配置されており、
    前記推定手段は、前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子のうちの電流が流れていないと判断される方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づき前記冷却流体の温度を推定することを特徴とする冷却流体の温度情報取得装置。
  3. 給電手段から回転機に電力が供給される力行時に電流が流れる力行用スイッチング素子及び前記回転機から前記給電手段に電力が供給される回生時に電流が流れる回生用スイッチング素子を備えるコンバータと、前記力行用スイッチング素子及び回生用スイッチング素子のそれぞれの温度を感知する温度感知手段とを備える電力変換装置について、これを冷却する冷却流体の温度情報を取得する冷却流体の温度情報取得装置において、
    前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子のうちの電流が流れていないと判断される方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づき前記冷却流体の温度を推定する推定手段と、
    前記給電手段から電流が流出している状態と前記給電手段に電流が流入している状態との2つの状態間の切り替わりから所定時間経過するまでの間は、前記電流が流れていないと判断される方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づく前記冷却流体の温度の推定を禁止する手段とを備え、
    前記推定手段は、前記切り替わりから所定時間経過後において前記電流が流れていないと判断される方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づき前記冷却流体の温度を推定することを特徴とする冷却流体の温度情報取得装置。
  4. 前記推定手段は、前記給電手段から電流が流出している場合に前記回生用スイッチング素子に電流が流れていないと判断し、前記給電手段に電流が流入している場合に前記力行用スイッチング素子に電流が流れていないと判断することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷却流体の温度情報取得装置。
  5. 前記給電手段から電流が流出している状態と前記給電手段に電流が流入している状態との2つの状態間の切り替わりから所定時間経過するまでの間は、前記電流が流れていないと判断される方についての前記温度感知手段の感知する温度に基づく前記冷却流体の温度の推定を禁止する手段を更に備えることを特徴とする請求項2記載の冷却流体の温度情報取得装置。
  6. 前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子は、前記冷却流体の流動方向に対して互いに平行に配置されてなることを特徴とする請求項記載の冷却流体の温度情報取得装置。
  7. 前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子のそれぞれが複数個からなることを特徴とする請求項2または6記載の冷却流体の温度情報取得装置。
  8. 前記力行用スイッチング素子及び前記回生用スイッチング素子のいずれか一方がいずれか他方に対して前記冷却流体の流動方向の上流側に位置するように配置されており、
    前記推定手段は、前記いずれか他方に電流が流れないと判断される場合、前記いずれか一方に供給される電力と前記いずれか一方についての前記温度感知手段の感知する温度とに基づき、前記冷却流体の温度を推定することを特徴とする請求項記載の冷却流体の温度情報取得装置。
  9. 前記電力変換装置は、コンバータを介して給電手段に接続されるインバータを更に備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の冷却流体の温度情報取得装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の冷却流体の温度情報取得装置と、
    前記電力変換装置とを備えることを特徴とする電力変換システム。
JP2007288788A 2007-11-06 2007-11-06 冷却流体の温度情報取得装置 Active JP5092696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007288788A JP5092696B2 (ja) 2007-11-06 2007-11-06 冷却流体の温度情報取得装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007288788A JP5092696B2 (ja) 2007-11-06 2007-11-06 冷却流体の温度情報取得装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009118641A JP2009118641A (ja) 2009-05-28
JP5092696B2 true JP5092696B2 (ja) 2012-12-05

Family

ID=40785134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007288788A Active JP5092696B2 (ja) 2007-11-06 2007-11-06 冷却流体の温度情報取得装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5092696B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5359604B2 (ja) * 2009-06-26 2013-12-04 株式会社デンソー 電力変換回路の制御装置
JP5413294B2 (ja) * 2010-04-27 2014-02-12 株式会社デンソー 電力変換装置
JP5927082B2 (ja) * 2012-08-28 2016-05-25 本田技研工業株式会社 電動機の駆動装置
US10739207B2 (en) * 2016-05-27 2020-08-11 Nissan Motor Co., Ltd. Temperature abnormality detection method for power conversion apparatus, and temperature abnormality detection device for power conversion apparatus
JP6922635B2 (ja) 2017-10-10 2021-08-18 株式会社デンソー 電力変換装置
JP7010182B2 (ja) * 2018-09-10 2022-01-26 トヨタ自動車株式会社 電力変換装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3644354B2 (ja) * 2000-05-09 2005-04-27 トヨタ自動車株式会社 温度推定方法および装置
JP3918736B2 (ja) * 2003-01-16 2007-05-23 トヨタ自動車株式会社 電圧変換装置
JP4636055B2 (ja) * 2007-07-06 2011-02-23 株式会社デンソー パワースタック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009118641A (ja) 2009-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5019133B2 (ja) 回転電機制御システム及び当該回転電機制御システムを備えた車両駆動システム
US7952236B2 (en) Control apparatus for load device, and vehicle
JP5590214B2 (ja) 車両の冷却システム
JP4835383B2 (ja) 電力供給ユニットの制御装置および制御方法、その方法をコンピュータに実現させるためのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体
JP4232789B2 (ja) 内燃機関の停止制御装置および停止制御方法
JP5029915B2 (ja) 回転電機制御システム及び車両駆動システム
JP4811503B2 (ja) 二次電池の昇温制御装置およびそれを備える車両、ならびに二次電池の昇温制御方法
US8307927B2 (en) Rotating electrical machine control system and vehicle drive system including rotating electrical machine control system
JP5092696B2 (ja) 冷却流体の温度情報取得装置
JP5892182B2 (ja) 車両の電源装置
US20090167079A1 (en) DC-DC Converter for Electric Automobile
JP5655943B2 (ja) 冷却システムおよびそれを備える車両
US8922228B2 (en) Control method and a control apparatus in a hybrid type construction apparatus
JP6292154B2 (ja) 電源システム
JP2014233194A (ja) 温度検出手段の診断装置
JP2008175556A (ja) 二次電池の内部抵抗検出装置および検出方法
JP2009171702A (ja) 車両駆動システム
JP5358622B2 (ja) 回転電機制御装置
JP5303295B2 (ja) 車両用電力変換装置および電動車両
JP2010124628A (ja) モータを搭載する車両
JP2010183769A (ja) 電源装置および電源装置の制御方法
JP2006025493A (ja) 電力変換装置およびその電流制限方法
JP2011087406A (ja) 電動車両
JP2012075228A (ja) 冷却システムの診断装置
JP5400835B2 (ja) 車両用回転電機制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120903

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5092696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150928

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250