JP5091598B2 - 空気調和機の室外ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンで駆動される発電機を備える空気調和機の室外ユニットに関する。
一般に、筐体内にエンジンと、このエンジンで駆動される圧縮機と、この圧縮機に接続されて冷媒回路の一部を構成する室外熱交換器と、前記エンジンで駆動される発電機と、この発電機で発電された電力を商用系統に出力する系統連系インバータとを備える空気調和機の室外ユニットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の空気調和機では、エンジンで圧縮機を駆動させて空調運転を行うとともに、空調時のエンジン余力で発電機を駆動させ、この発電機で発電された電力を系統連系インバータを介して商用系統に出力するため、エネルギの利用効率を向上させることができるといった利点がある。
特開2006−280074号公報
ところで、系統連系インバータは、商用系統の電源情報を取得するために、この商用系統に接続された外部機器(例えば、系統連係盤や電力検出器など)と多数の通信線を介して接続される。
しかし、従来の構成では、空気調和機の室外ユニットの据付時に、施工者が上記多数の通信線を筐体の背面側に設けられた配線導入口から筐体内に導入し、これら通信線を筐体内を引き回して系統連系インバータの端子台にそれぞれ接続する必要があり、その接続作業が煩雑になるといった問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、据付時の配線の接続作業を容易に行うことができる空気調和機の室外ユニットを提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、筐体内にエンジンと、このエンジンで駆動される圧縮機と、この圧縮機に接続されて冷媒回路の一部を構成する室外熱交換器と、前記エンジンで駆動される発電機と、この発電機で発電された電力を商用系統に出力する系統連系インバータとを備える空気調和機の室外ユニットにおいて、前記筺体の底板の略中央に前記エンジンを配置し、前記エンジンの駆動軸の一端側に前記圧縮機を配置し、当該駆動軸の他端側に前記発電機を配置するとともに、前記筺体の前面側であって、前記圧縮機の位置する側に当該圧縮機を制御する室外側コントローラを配置し、前記発電機の位置する側に前記系統連系インバータを配置した構成とし、前記エンジン挟んだ筐体の背面側であって、前記圧縮機の位置する側に、前記冷媒回路に冷媒配管を接続するための配管接続部を備え、この配管接続部の近くに、予め前記系統連系インバータと通信線を介して接続された中継端子台と、電源線を介して接続された電源中継端子台とをそれぞれ設け、これら中継端子台及び電源中継端子台は、前記筺体の背面を覆うパネルを外してアクセス可能としたことを特徴とする。
この構成によれば、筐体の一側面側に配管接続部を備え、この配管接続部の近くに系統連系インバータに通信線を介して接続された中継端子台を設けたため、機器の据付時に、上記配管接続部に冷媒配管を接続するとともに、この配管接続部の近くに設けられた中継端子台に外部機器から延びる通信線を接続することができる。このため、筐体内に通信線を引き回して系統連系インバータに接続する必要がなく、据付時の配線の接続作業を容易に行うことができる。
この構成において、前記室外側コントローラと収納する一の箱体と、前記系統連系インバータを収納する他の箱体とを、前記筺体の前面側に左右振り分けて配置し、これら箱体は、それぞれ前面が開口して形成され、前記筺体の前面を覆う左右一対のパネルが、それぞれ各箱体の開口を塞ぐ部材として兼用されている構成としても良い。また、前記配管接続部は、前記冷媒配管が接続される配管接続口と、この配管接続口を固定する板部とを備え、この板部には、前記通信線を筐体内に導く導入口が形成されている構成としても良い。また、前記配管接続部は、前記筐体の内部にサービスバルブを備える構成としても良い。
本発明によれば、筐体の一側面側に配管接続部を備え、この配管接続部の近くに系統連系インバータに通信線を介して接続された中継端子台を設けたため、機器の据付時に、上記配管接続部に冷媒配管を接続するとともに、この配管接続部の近くに設けられた中継端子台に外部機器から延びる通信線を接続することができる。このため、筐体内に通信線を引き回して系統連系インバータに接続する必要がなく、据付時の配線の接続作業を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら以下に説明する。
図1は、ガスエンジン駆動式の空気調和機1を示す回路図である。この空気調和機1は、室外ユニット2と室内ユニット3とを有し、これらを液管4aおよびガス管4bからなるユニット間配管4で接続して構成されている。室外ユニット2には、ガスエンジン10と、このガスエンジン10の駆動力により発電を行う発電機11と、ガスエンジン10の駆動力により冷媒を圧縮する圧縮機12とが収容されている。このガスエンジン10は、燃料調整弁7を経て供給されるガスなどの燃料と、スロットル弁8を経て供給される空気との混合気を燃焼させて駆動力を発生する。
圧縮機12は、大小異容量の圧縮機12a,12bで構成され、2台が並列に、ガスエンジン10に対し、それぞれ電磁クラッチ14a,14bを介して接続されている。これら圧縮機12a,12bの吐出管12cは、プレート式熱交換器31、四方弁15、室外熱交換器17の順に接続され、この室外熱交換器17には、液管4aを介して、各室内ユニット3の膨張弁19、室内熱交換器21が接続され、室内熱交換器21には、ガス管4bを介して、四方弁15が接続され、この四方弁15には、圧縮機12a,12bが接続されている。また、この圧縮機12a,12bの吐出管12cおよび吸込管12dが、バイパス管18で接続され、このバイパス管18に、アンロード用のバイパス弁20が接続されている。本構成では、上記した各機器を備えて冷媒回路が形成されている。
圧縮機12a,12bが駆動されると、四方弁15の切り替え状態で、それが暖房切り替えであれば、実線の矢印で示すように、圧縮機12a,12b、四方弁15、室内熱交換器21、膨張弁19、室外熱交換器17の順に冷媒が循環し、室内熱交換器21での冷媒凝縮熱により室内が暖房される。これとは反対に、四方弁15が冷房切り替えであれば、破線の矢印で示すように、圧縮機12a,12b、四方弁15、室外熱交換器17、膨張弁19、室内熱交換器21の順に冷媒が循環し、この室内熱交換器21での冷媒蒸発熱により室内が冷房される。
つぎに、ガスエンジン10の冷却装置について説明する。
このガスエンジン10は水冷式であり、このガスエンジン10のウォータージャケットを循環した冷却水は、第1の三方弁22、逆潮流ヒータ23および第2の三方弁24を経て、ラジエータ25に供給される。このラジエータ25は、室外熱交換器17と併設されており、これらは同一の送風機26により送られる空気によって空冷され、このラジエータ25を経た冷却水は、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29の順に流れて、ガスエンジン10のウォータージャケットに戻される。
排ガス熱交換器29には、ガスエンジン10の排気ガスが通され、この排気ガスは、排気トップ30を経て、室外ユニット2の外に排出される。
上述した第1の三方弁22は冷却水温度で自動的に切り替えられる。すなわち、冷却水温度が所定温度よりも低い場合、ガスエンジン10のウォータージャケットからの冷却水を、ラジエータ25をバイパスし、直接、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29の順に導いて、上記ウォータージャケットに戻す。
第2の三方弁24は、例えば暖房運転時に切り替えられ、この場合、冷却水はラジエータ25をバイパスし、プレート式熱交換器31を経て、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29の順に流れ、ウォータージャケットに戻される。
つぎに、発電機11による発電系統について説明する。
この発電機11には、動力線32を介して系統連系インバータ33が接続される。この系統連系インバータ33は、発電機11からの三相交流電力を、AC/DCコンバータを介して、直流電力に変換した後、100V/200Vの交流の電力に再度変換して、商用系統35に出力する。この商用系統35は、商用電源36と、ブレーカ37と、需要家負荷38とを含み、系統連系インバータ33は、ブレーカ37と、需要家負荷38との間に接続されている。
また、この系統連系インバータ33は、上述した逆潮流ヒータ23に適宜電力を供給すると共に、室外ユニット2の室外側コントローラ39に、通信線40を介して通信可能に接続されている。そして、この室外側コントローラ39は、商用系統35から電源線41を介して動作電源を得ると共に、通信線42を介して各室内ユニット3の室内側コントローラに通信可能に接続されている。
この系統連系インバータ33には、通信線44を介して系統連系盤45が接続され、この系統連系盤45には、通信線46を介して、商用電源36およびブレーカ37の間に設置された電力検出器43が接続されている。この電力検出器43は商用系統35に供給される電力値をリアルタイムに取得し、この取得した電力値データは、系統連系盤45を介して、系統連系インバータ33に入力され、通信線40を通じて室外側コントローラ39に送られる。系統連系盤45は、図示は省略するが、OVGR/RPR(地絡過電圧継電器/逆電力継電器)、UPR(不足電力継電器)、W/TD(ワット・トランスデューサ)等を備え、受信した電力検出器43からの信号とともに、OVGR/RPR、UPR、W/TDからの信号を系統連系インバータ33に送信するようになっている。このため、系統連系インバータ33は、商用電源36の情報を得ることができる。
また、系統連系インバータ33は、電源線47を介して商用系統35に接続されており、この電源線41を通じて発電機で発電された電力を商用系統35に出力可能となっている。また、系統連系インバータ33は、発電機11の発電量を制御する機能を有し、必要に応じ、発電量を減少または増大させる。このような構成において、例えば室内ユニット3の空調要求に応じて、圧縮機12a,12bの負荷が増大すると共に、商用系統35の需要家負荷38の増大に応じて、発電要求が増大した場合、ガスエンジン10の負荷が増大する。この場合、需要家負荷38は、電力検出器43、系統連系盤(外部機器)45、系統連系インバータ33および室外側コントローラ39により常時監視されている。
次に、室外ユニット2の内部構成について説明する。
図2は、室外ユニット2を示す斜視図である。図3は、室外ユニットの正面図であり、図4は、室外ユニットの背面図である。これら図2乃至図4では、室外ユニット2の筐体の外側を覆うパネルの記載を省略している。
室外ユニット2は、図2乃至図4に示すように、略直方体形状に形成された筐体52を備え、この筐体52の内部は、略水平に延びる仕切り板53によって上下二段に画成されている。この上段部には、室外熱交換器17(図1参照)及び送風機26が設けられる熱交換室54が構成され、下段部には、ガスエンジン10、発電機11及び圧縮機12等が配置される機械室55が構成されている。
この仕切り板53は、送風機26や室外熱交換器17のフィンの隙間から熱交換室54内に入り込む雨水等が機械室55に入り込まないように、両室を隙間無く仕切っている。この仕切り板5には、熱交換室54と機械室55とを繋ぐ2つの通気口56が室外ユニット2の幅方向に間隔を開けて設けられている。この通気口56は、室外ユニット2内部の空気が両室を自由に移動できるようにするものである。また、この通気口56には、熱交換室54側から機械室55に雨水等が入り込まないように、屋根部56aがそれぞれ設けられている。すなわち、機械室55側の空気は、図3及び図4に示す矢印Xの経路を通って熱交換室54へ移動することになる。
室外ユニット2の筐体52の天面52aには、図2乃至図4に示すように、2つの送風機26が幅方向に並べて配設されている。この送風機26は、熱交換室54の正面側及び背面側にそれぞれ配置される室外熱交換器のフィンの隙間を通じて、この熱交換室54内に外気を取り込むことにより、この取り込んだ外気と室外熱交換器を流れる冷媒とを熱交換させる。そして、熱交換された空気は、送風機26によって室外ユニット2の上方に向けて排出される。また、筐体52の天面52aには、ガスエンジン10での排気ガスを室外ユニット2の機外に排出するための排気トップ30が設けられている。
また、機械室55の正面、背面及び側面には、図示は省略したが、それぞれ前面パネル、背面パネル及び側面パネルを備える。本構成では、前面パネル及び背面パネルは左右一対の2枚のパネルで構成されており、これら2枚のパネルの間には、当該パネルを支持する縦フレーム57が設けられている。また、前面パネル、背面パネル及び側面パネル、筐体52の各フレームにねじ等で着脱自在(開閉自在)に取り付けられている。これら各パネルが取り付けられた状態では、室外ユニット2は機械室55内に雨水等が入り込まない水密な構造となっている。
さらに、機械室をメンテナンスする場合には、該当するパネルを取り外すことにより、メンテナンスの対象機器に簡単にアクセスすることができ、メンテナンス作業の軽減を図ることが可能となる。
図5は、機械室55を上側から見た断面図である。なお、図5において、下側が正面側となる。
機械室55の内部には、底板の略中央部にガスエンジン10が配置され、このガスエンジン10の正面右側に発電機11が配置され、このガスエンジン10の正面左側に圧縮機12が配置されている。この圧縮機12の手前側であって、上記した縦フレーム57の左側には、室外側コントローラ39が配置されている。この室外側コントローラ39は、室外ユニット2内に配置された各機器(例えば、ガスエンジン10、電磁クラッチ14a,14b、四方弁15、送風機26など)の動作を制御する。
また、発電機11の手前側であって、縦フレーム57の右側には、系統連系インバータ33が配置されている。この系統連系インバータ33には、発電機11で発電した電力が動力線32(図1)を介して送られる。そのため、発電機11の近くに系統連系インバータ33を配置している。
これら室外側コントローラ39及び系統連系インバータ33は、機械室55の正面側に、上記縦フレーム57によって左右振り分けられて配置されている。さらに、室外側コントローラ39及び系統連系インバータ33を収容する箱体39A、33Aは、ともに前面側が開口して形成されており、これら箱体39A、33Aの前面側の開口は、機械室55の前面パネルを取り付けた際に、この前面パネルによってそれぞれ塞がれるようになっている。すなわち、各前面パネルが室外側コントローラ39及び系統連系インバータ33の箱体39A,33Aの前面及び機械室55の前面を塞ぐ部材として兼用されている。
このため、室外側コントローラ39のメンテナンスを行う場合には、左側の前面パネルを外せば良く、同様に系統連系インバータ33のメンテナンスを行う場合には、右側の前面パネルを外せば良いため、メンテナンス時の作業を容易に行うことができる。
ガスエンジン10は、図5に示すように、両端から略水平に駆動軸10aが突出している。この駆動軸10aの左方の軸端部には、巻掛け伝動用の駆動プーリー58が取り付けられている。また、圧縮機12の従動軸にも駆動プーリー59(図4)が取り付けられており、これらの駆動プーリー58、59に伝達ベルト60が巻き掛けられている。これにより、ガスエンジン10の回転動力は伝達ベルト60を介して圧縮機12へと伝達され、圧縮機12が駆動されるようになる。
一方、駆動軸10aの右方の軸端部には、発電機11のロータ(不図示)の回転軸が連結されている。これにより、ガスエンジン10が駆動している場合には、この駆動力を利用して発電機11を動作させることができる。
なお、図5において、符号61はアキュームレーター、62はオイルセパレータ、63はエアクリーナ、64は吸気ボックス、65は排気マフラー、66はオイルサブタンクである。
また、機械室55には、図5に示すように、背面左側(背面に対向して右側)に上記ユニット間配管(冷媒配管)4の液管4a及びガス管4b(図1)がそれぞれ接続される配管接続部70を備える。この配管接続部70は、図6に示すように、筐体52の背面の右下の隅部に設けられており、背面パネルの一部を構成する板部材71と、この板部材71を貫通して当該板部材71に固定される液管接続口72及びガス管接続口73とを備える。これら液管接続口72及びガス管接続口73はそれぞれ上記した冷媒回路に接続される。このため、上記液管接続口72及びガス管接続口73に接続されたユニット間配管4の液管4a及びガス管4bは、室外ユニット2の正面側から視認されることはないため、この室外ユニット2の美観を向上させることができる。
液管接続口72及びガス管接続口73に連なる液管及びガス管には、図5に示すように、それぞれサービスバルブ72A、73Aが形成されている。これらサービスバルブ72A,73Aは板部材71の内側、すなわち筐体52の内部に配置される。これによれば、板部材71によりサービスバルブ72A、73Aが露出しないため、室外ユニット2の美観を向上させることができる。
また、配管接続部70の板部材71には、図6に示すように、上記通信線44(図1)及び電源線47を筐体52内に導入するための配線導入口74が複数形成されている。この配線導入口74には、それぞれゴム等の弾性材で形成されたキャップ部材74Aが取り付けられており、当該配線導入口74に上記通信線44もしくは電源線47を通す場合には、キャップ部材74Aに孔をあけて、この孔に上記通信線44もしくは電源線47を貫通させる。この構成では、通信線44もしくは電源線47の縁部がキャップ部材74Aの孔に密着するため、この孔を通じて筐体52内に雨水が浸入することが防止される。
室外ユニット2の据付け時に、配線導入口74を通じて筐体52内に導かれた通信線44及び電源線47は、それぞれ系統連系インバータ33に接続される。しかし、系統連系インバータ33は、機械室55の正面側に配置されているため、この系統連系インバータ33の端子台に通信線44及び電源線47を接続しようとすると、これら通信線44及び電源線47を、ガスエンジン10等の機器を避けて筐体52内を引き回すことを要し、その接続作業が煩雑になる。
本構成では、配管接続部70の板部材71の近く(例えば、左後方)に中継端子台80が設けられている。この中継端子台80は、複数の端子台82、82を備え、これら端子台82の一次側82Aには、予め一端が系統連系インバータ33に接続された通信線44の他端が接続されている。これによれば、室外ユニット2の据付け時に、配管接続部70の液管接続口72及びガス管接続口73にユニット間配管4の液管4a及びガス管4bを接続するとともに、この配管接続部70の近くに設けられた中継端子台80の各端子台82の二次側82Bに外部機器(例えば、系統連係盤や電力検出器)から筐体52内に導かれた通信線44を接続することができる。このため、筐体52内に通信線44を引き回して、この通信線44を系統連系インバータ33の端子台に接続する必要がなく、据付時の配線の接続作業を容易に行うことができる。
ここで、系統連系インバータ33と端子台82の一次側82Aとの間には、想定される最大数の通信線44が接続されている。これによれば、系統連系インバータ33に接続される外部機器の種類に関係なく、室外ユニット2を同一のユニットとして製造することができるため、製造工程の簡素化を図ることができる。
また、本構成では、配管接続部70の板部材71の近く(例えば、上後方)に電源中継端子台81が設けられている。電源中継端子台81は、電源線47を接続するための端子台であり、この電源中継端子台81の一次側81Aには、予め一端が系統連系インバータ33に接続された電源線47の他端が接続されている。なお、本構成では、電源中継端子台81の一次側81Aと系統連系インバータ33との間には、不図示のブレーカが設けられている。
本構成によれば、通信線44と同様に、電源中継端子台81の二次側81Bに外部機器(例えば、系統連係盤や電力検出器)から筐体52内に導かれた電源線47を接続することができる。このため、筐体52内に電源線47を引き回して、この電源線47を系統連系インバータ33の端子台に接続する必要がなく、据付時の配線の接続作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、系統連系インバータ33を筐体52の正面側に配置し、中継端子台80及び電源中継端子台81は、ガスエンジン10を挟んで筐体52の背面側に配置されているため、これら中継端子台80の端子台82及び電源中継端子台81の二次側82B、81Bにそれぞれ通信線44及ぶ電源線47を接続することにより、従来のように、ガスエンジン10を避けて通信線44及ぶ電源線47を引き回す必要がなくなり、据付時の配線の接続作業を容易に行うことができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、本実施形態では、系統連系インバータ33には外部機器として系統連系盤45が接続される構成について説明したが、これ限るものではなく、電流検出器(CT)やW/TD(ワット・トランスデューサ)などを接続する構成としても良い。
ガスエンジン駆動式の空気調和機を示す回路図である。 室外ユニットを示す斜視図である。 室外ユニットの正面図である。 室外ユニットの背面図である。 機械室を上側から見た断面図である。 背面に形成された配管接続部を示す拡大図である。
符号の説明
1 空気調和機
2 室外ユニット
4 ユニット間配管
10 ガスエンジン
11 発電機
12、12a、12b 圧縮機
17 室外熱交換器
33 系統連系インバータ
35 商用系統
39 室外側コントローラ
43 電力検出器(外部機器)
44 通信線
45 系統連系盤(外部機器)
47 電源線
52 筐体
53 仕切り板
54 熱交換室
55 機械室
70 配管接続部
71 板部材
72 液管接続口
72A、73A サービスバルブ
73 ガス管接続口
74 配線導入口
74A キャップ部材
80 中継端子台
81 電源中継端子台
82 端子台
X 矢印

Claims (4)

  1. 筐体内にエンジンと、このエンジンで駆動される圧縮機と、この圧縮機に接続されて冷媒回路の一部を構成する室外熱交換器と、前記エンジンで駆動される発電機と、この発電機で発電された電力を商用系統に出力する系統連系インバータとを備える空気調和機の室外ユニットにおいて、
    前記筺体の底板の略中央に前記エンジンを配置し、前記エンジンの駆動軸の一端側に前記圧縮機を配置し、当該駆動軸の他端側に前記発電機を配置するとともに、
    前記筺体の前面側であって、前記圧縮機の位置する側に当該圧縮機を制御する室外側コントローラを配置し、前記発電機の位置する側に前記系統連系インバータを配置した構成とし、
    前記エンジン挟んだ筐体の背面側であって、前記圧縮機の位置する側に、前記冷媒回路に冷媒配管を接続するための配管接続部を備え、この配管接続部の近くに、予め前記系統連系インバータと通信線を介して接続された中継端子台と、電源線を介して接続された電源中継端子台とをそれぞれ設け、これら中継端子台及び電源中継端子台は、前記筺体の背面を覆うパネルを外してアクセス可能としたことを特徴とする空気調和機の室外ユニット。
  2. 前記室外側コントローラと収納する一の箱体と、前記系統連系インバータを収納する他の箱体とを、前記筺体の前面側に左右振り分けて配置し、これら箱体は、それぞれ前面が開口して形成され、前記筺体の前面を覆う左右一対のパネルが、それぞれ各箱体の開口を塞ぐ部材として兼用されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室外ユニット。
  3. 前記配管接続部は、前記冷媒配管が接続される配管接続口と、この配管接続口を固定する板部とを備え、この板部には、前記通信線を筐体内に導く配線導入口が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の室外ユニット。
  4. 前記配管接続部は、前記筐体の内部にサービスバルブを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和機の室外ユニット。
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