JP5091067B2 - 組電池の残量推定方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の単位電池で構成した組電池の残量推定方法及び装置の技術分野に属する。
従来では、二次電池を起電力、電解液抵抗、正負極を合わせた電極抵抗、電極のコンデンサ成分よりなる等価回路で表し、コンデンサ成分に充分電荷が蓄えられている状態を仮定して、直流抵抗成分のみを算出している(例えば、特許文献1参照。)。
また、複数回の測定で蓄積した各セルごとの電流値及び電圧値を用いて、各セルの内部抵抗値を、直流抵抗成分のみで算出しているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
また、充放電を行う際に、電流及び電圧の一方を階段状又は矩形波状に変化させ、二次電池の内部抵抗でコンデンサ成分を測定しているものもある(例えば、特許文献3参照。)。
特開2000−133322号公報(第2−4頁、全図) 特開2004−28861号公報(第2−9頁、全図) 特開2006−162283号公報(第2−29頁、全図)
しかしながら、従来にあっては、内部抵抗の算出誤差が大きく、ひいては内部抵抗を用いて算出されるバッテリ容量であるSOC(State of charge、以下SOCと省略する)の算出誤差が大きくなっていた。
また、上記従来公報の特開2006−162283号公報に記載された方法により内部抵抗を正確に測定することは、作動時では電流と電圧の変動により困難であった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、実際の特性により近い内部抵抗の過渡特性を推定で得ることができ、これをバッテリ容量であるSOCの算出に用いて、SOCの算出精度を向上できる組電池の残量推定方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、複数の単位電池で構成した組電池の残量推定方法であって、前記組電池の内部抵抗成分にコンデンサ成分を考慮した等価回路を設定し、前記組電池の充放電の切り替わり前後での組電池電圧及び/又は組電池電流からコンデンサ成分の電圧であるコンデンサ電圧を推定する第1の推定と、コンデンサ電圧と前記組電池電流の積算からコンデンサ成分の容量であるコンデンサ容量を推定する第2の推定と、前記コンデンサ容量を前記組電池の内部抵抗成分の過渡的な成分として、組電池の仮想的に設定した開放電圧を推定する第3の推定と、前記組電池の前記仮想的な開放電圧から電池残量を推定する第4の推定と、を備えたことを特徴とする。
よって、本発明にあっては、実際の特性により近い内部抵抗の過渡特性を推定で得ることができ、これをバッテリ容量であるSOCの算出に用いて、SOCの算出精度を向上できる。
以下、本発明の組電池の残量推定方法及び装置を実現する実施の形態を、請求項1,2,8に係る発明に対応する実施例1と、請求項1,3,8に係る発明に対応する実施例2と、請求項1,4,8に係る発明に対応する実施例3と、請求項1,5,8に係る発明に対応する実施例4と、請求項1,6,8に係る発明に対応する実施例5と、請求項1,7,8に係る発明に対応する実施例6に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の組電池の残量推定方法を用いたバッテリ装置の構成を示すブロック図である。
実施例1のバッテリ装置1は、バッテリコントローラ2、電圧センサ3、電流センサ4、バッテリ5、負荷6を主要構成としている。
バッテリコントローラ2は、バッテリ5の全体の容量(バッテリ容量)や、入出力可能電力などを計算する。
電圧センサ3は、バッテリ5から出力される電圧を測定する。
電流センサ4は、バッテリ5から出力される電流を測定する。
バッテリ5は、単位電池セルを複数、例えば96個を接続して組電池としたものであり、以下本明細書では、バッテリ5として説明する。
作用を説明する。
[バッテリ容量SOCの計算処理]
図2に示すのは、実施例1の組電池の残量推定方法を用いたバッテリ容量SOCの計算処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、電圧センサ3と電流センサ4から、電圧値V、電流値Iを入力する。尚、電流センサ4は放電電流を負、充電電流を正の値として検出する。
ステップS2では、充電から放電、又は放電から充電に切り替わったかどうかを判断し、切り替わったならばステップS9へ進み、切り替わりがないならばステップS3へ進む。
ステップS3では、予め実験等によって求めて不図示のメモリに記録されたバッテリ5の新品時の内部抵抗値を読み出し、読み出した新品時のバッテリの内部抵抗に劣化係数及び温度係数を乗算した値を、バッテリの内部抵抗値R´として算出し、ステップS4へ進む。
尚、劣化係数は複数回サンプリングした電圧値V及び電流値Iを直線近似したI−V直線から求める事が可能であり、また温度係数は予め実験によって求めた温度と温度係数との相関に基づいて求める事ができる。
ステップS4では、ステップS1で入力した電圧値V,電流値I,ステップS3で算出された内部抵抗値R´、又は後述するステップS10で算出された内部抵抗値(R+r)に基づいて下式よりバッテリの開放電圧E0を計算する。
E0=V−IR´・・・(数式1)
ステップS5では、テーブル参照によりバッテリ開放電圧E0からリセット目標SOC(%)を計算する。尚、テーブルは、予め実験等によって求められたバッテリ開放電圧E0とバッテリSOC(%)との相関関係を示すテーブルである。
ステップS6では、センサ電流を積算し、電流積算SOC(%)を計算する。すなわち、システム起動時の充放電電流が0の時(すなわちバッテリが無負荷時)の電圧を検出し、検出した電圧を開放電圧E0として、ステップS5で用いたテーブルを参照してSOC(%)を求め、以降はシステム起動時からのセンサ電流の積算値をSOC(%)に換算した値を、システム起動時のSOC(%)から加減算して電流積算SOCを求める。
ステップS7では、SOCリセット処理として、電流積算SOC(%)を増減し、リセット目標SOC(%)に近づける。すなわち、電流積算SOCとリセットSOCとに差がある場合には、所定の上限補正値以下の範囲で、電流積算SOCをリセット目標SOCに近づく様に補正する。
ステップS8では、ステップS7で算出したバッテリ容量SOC(%)を入力可能電力を算出する入出力管理部(不図示)へ出力する。
ステップS9では、前回の充放電の切り替わり(充電から放電又は放電から充電への切り替わり)から今回の充放電の切り替わりまでの平均電流値を計算し、コンデンサ充電電荷Qを計算する。
ステップS10では、バッテリ内部抵抗の定常成分R,過渡成分r、コンデンサ電圧v´の推定値を計算する。そして、コンデンサ容量の計算値Cと、バッテリ内部抵抗値を算出して記録すると共に、バッテリ内部抵抗値(R+r)及びコンデンサ容量値を以前の値と比較し、バッテリ劣化を判定する。尚、判定したバッテリ劣化は不図示の表示装置等に出力して劣化度合を表示する等に用いられる。
[コンデンサ容量の算出作用]
実施例1の組電池の残量推定方法では、コンデンサ成分(以下、単にコンデンサとも記載する)を考慮した等価回路を設定し、そのコンデンサ容量を算出する。そして、算出したコンデンサ容量を用いてバッテリの残容量を推定する。
(コンデンサ電圧v´の算出方法)
コンデンサ容量算出の第1段階として、まずコンデンサ電圧v´を算出する。
図3は実施例1において放電から充電へ切り替えた場合のバッテリ(以下、単に電池とも言う)の状態を示す説明図である。図4は実施例1において放電から充電へ切り替えた場合の等価回路の状態を示す説明図である。
この等価回路は、抵抗R、r、コンデンサC、電源電圧(開放電圧)E0を主要な構成としたものである。
以下に説明するのは、開放電圧E0が正確に測定できる場合である。例えば、バッテリ動作(バッテリの充放電)開始直前や電池特性測定時である。
この場合では、放電時の充電に切り替わる直前では、バッテリ5では図3(a)に示すようなリチウムイオンの状態となる。尚、厳密にはリチウムイオンの反応は各単位電池セル内部での反応であるが、バッテリ5は、単位電池セルの集合体であるので、1つの電池セルと見なす事ができ、以下ではバッテリ5を1つの単位電池セルとして説明する。
この状態は等価回路では、図4(a)に示すようになり、コンデンサを考慮したもので、以下の数式2、数式3で示す状態となる。
V=E0+I1×R+I1×r・・・(数式2)
v´=−I1×r・・・(数式3)
そして、放電から充電に切り替わった直後では、バッテリ5では図3(b)に示すように、リチウムイオンがすぐ電子と反応できる状態となる。この状態は等価回路では、図4(b)に示すようになり、以下の数式4、数式5で示す状態となる。
V=E0+I2×R−v´・・・(数式4)
v´=v´(t)・・・(数式5) (但し、I2は放電に切り替わった直後の電流値)
切り替わった時間をTとすると、v´(T)=I1×r
図5は実施例1において定電流放電から充電に切り替わった場合のセンサ電圧と開放電圧の関係を示すタイムチャートである。
実施例1では、放電から充電に切り替わる直前の電圧V1と放電から充電に切り替わった直後の電圧V2からv´を計算する。
電圧値V1、電圧値V2、及び放電から充電に切り替わる直前の電流値I1、放電から充電に切り替わった直後の電流値I2を検出し、まず、V2−V1=(−I1+I2)×RよりRを計算する。
そして、算出したRを用いて、下記の式から、コンデンサ電圧v´を計算(推定)する。
v´=E0−(V1−I1×R)・・・(数式6)
また、V1−I1×R=V3である。また、算出したコンデンサ電圧v´からv´=−I1×rにより抵抗rを計算することができる(図5参照)。
なお、電流変化時に、タイミング良く電流値I=0の電圧V3が測定できた場合には、v´=E0−V3から、コンデンサ電圧v´を計算すればよい。この場合には、算出したコンデンサ電圧v´から抵抗rを計算できる。
(コンデンサ容量Cの算出方法)
実施例1では開放電圧E0が正確に測定できることを前提とし、コンデンサに充電された容量Qを用いる。
一例として定電流充電後に電流遮断した場合について説明する。なお、定電流放電後に電流遮断するものであっても同様に算出できる。
図6は実施例1において定電流充電後に電流を遮断した場合の電流と電圧変化の状態を示すタイムチャート図である。図7は実施例1において定電流充電後に電流を遮断した場合の等価回路の状態を示す図である。
実施例1では、図6、図7に示す定電流充電状態から、電流遮断状態への電流の変化時に内部抵抗等価回路の定数(R,r)がわかる。E0は電流遮断からの時間tが十分に経過したあとの開放電圧として測定した値か、直前の電流積算により計算した値(SOC)から算出できる。
v´(t)=Ic(t)×rより、Ic(t)=v´(t)/rとし、I=dQ/dtから、次の数式7を得る。
Figure 0005091067
そして、電圧測定の間隔が0.1秒の場合、次の数式8のようになる。
Figure 0005091067
これは、図6(b)における面積A1の面積を求めて、抵抗値rで割る(除算)のと同じである。
以上によりQ=Cv´のQとv´が求められたため、コンデンサ容量Cを算出(推定)することができる。
[バッテリ容量SOCを算出する作用]
図8は内部抵抗を含んだ電池の回路の説明図である。図9は電流電圧特性の説明図である。
電池の直流内部抵抗について説明する。直流抵抗の場合、電池から流れる電流Iに応じて、内部抵抗Rによる電圧低下IRが生じる(図9参照)。E0は電池に内部抵抗が存在しない場合の理想の電池電圧で、回路の電流Iが0の場合に測定することができる。これを開放電圧(開放起電力)と呼ぶ(図9参照)。
図10に示すのは、バッテリ開放電圧とSOCの関係を示すグラフ図である。
リチウムイオン電池の場合、図10に示すようなバッテリ開放電圧とSOCの関係があるため、開放電圧を測定することによって、SOCを知ることができる。
バッテリ作動時には、電流が流れているため開放電圧を電圧センサ等によって直接測定する事は容易には出来ないが、バッテリの端子電圧V,電流I,内部抵抗Rと開放電圧E0には、図9に示す関係があるので内部抵抗値が動作時に検出できれば、開放電圧を計算することができる。
図11はコンデンサ成分を含む電池の等価回路の図である。
図11に電池の直流抵抗(R,r)以外にコンデンサ成分を含む場合の内部抵抗等価回路の一例を示す。図11において、抵抗Rは電池の接続線による接触抵抗や電解液中をイオンが通過する時の抵抗であり、セパレータと電極接合界面をイオンが通過する時の抵抗(すなわち定常成分)である。抵抗rは、電極反応の速度に起因する抵抗(例えば、Liイオンとeの反応)と、イオン又は、ガスの拡散速度に起因する抵抗から形成され、すなわち過渡時に現れる過渡成分である。
特に、過渡成分においては、実際にコンデンサや抵抗素子が存在しているわけではない。電極反応速度やイオン濃度分布が、擬似的に電気回路成分として仮定したものである。
図12はリチウムイオン2次電池内部の状態を示す説明図である。
図12にはリチウムイオン2次電池において、放電が持続した場合の電池内部の状態を示す。放電の場合、正極の近傍でリチウムイオンの濃度が増加している。これは充電(放電)が続くことにより電極反応が安定し、リチウムイオンの拡散が律速になっているためである。このように生じるリチウムイオン濃度勾配が、擬似的にコンデンサ成分を含む成分として現れることになる。
図13は直流抵抗(R,r)のみのバッテリの等価回路を示す図である。図14はコンデンサ成分を追加したバッテリの等価回路を示す図である。図15はバッテリの等価回路と電圧変化の違いを示すタイムチャートである。図16はバッテリの等価回路とE0推定値の違いを示すタイムチャートである。
例えば、バッテリの充電容量計算に用いている内部抵抗の値として、図13に示すような等価回路の直流抵抗Rと抵抗rのみのものを考えることができる。
内部抵抗を直流抵抗(R,r)のみとすると、電流がステップ状に変化した場合の電圧変化は図15(b)のようになる。しかしながら、実際の電圧は図15(c)のように変化するため、等価回路の内部抵抗におけるコンデンサ成分の影響が現れると考えることができる(図14参照)。
開放電圧E0は、内部抵抗を使って電圧センサ3で測定する測定電圧Vから算出するので、直流抵抗のみを考えると図16(a)のようになる。従って、直流抵抗のみを考えると、リセット用SOCを算出するために必要な開放電圧E0を、正確に算出できず、バッテリ容量計に誤差を大きく生じることになる。
これに対して、実施例1のようにコンデンサ成分を考慮した内部抵抗を使って、開放電圧E0を算出すると、図16(b)のようになり、図15(c)のE0に近い誤差の少ない推定を行うことができる。
言い換えて説明する。
図13のような直流抵抗のみを考慮した等価回路を考えると、E0=V−IR−Irとなる。
しかし実際には、図15(b)のように差が生じるため、図14に示すようにコンデンサ成分を考慮したものを考える。
この場合には、E0=V−IR−Ir(t)×rとなり、ステップ状に電流値が変化してI=0となると、E0=V−Ir(t)×rとなる。
そして、I=Ir(t)+Ic(t)であるため、I=0のときはIr(t)=−Ic(t)となりコンデンサCと抵抗rの閉回路で放電されることになる。(但し、Ir(t):抵抗rに流れる電流、Ic(t):コンデンサ成分Cに流れる電流)
ここで、コンデンサ容量Cが算出できれば、Ir(t)×rが推定できるため、E0の推定精度が向上する。
一例として、コンデンサの放電特性は数式で、以下のように表現することができる。
Ir(t)=(v´/r)・exp(−t/rC)・・・(数式9)
数式7の両辺にrを乗算すると左辺はIr(t)×rとなり、Ir(t)×r=v´(t)であるので、以下のようになる。
v´(t)=v´・exp(−t/rC)・・・(数式10)
そのため、コンデンサ電圧v´、コンデンサ容量C、抵抗rを求めることができれば、E0=V−v´(t)を用いて、測定する電圧Vから、時間tでのE0を推定することができる(図16(b)参照)。
図17はコンデンサの放電特性を示すタイムチャートである。
上記説明のように、時間tでの開放電圧E0を推定すれば、図17に示すようにコンデンサの影響でバッテリ電圧がゆっくり変化する期間であっても、コンデンサ成分を考慮することで、開放電圧E0の算出精度が向上し、バッテリ充電容量を精度よく計算することができる。
実施例1では、上記説明のように、充電から放電、または放電から充電に切り替わる場合に、切り替わり直前の電圧値、電流値、切り替わり直後の電圧値、電流値から、コンデンサ電圧v´を計算し、このコンデンサ電圧v´からコンデンサ容量Cを計算する。
これにより、コンデンサ成分の影響でバッテリ電圧がゆっくり変化する期間であっても、コンデンサ成分を考慮することで、開放電圧E0の算出精度が向上し、バッテリ充電容量を精度よく計算することができる。
よって、バッテリ装置1をより効率よく使用することが可能となる。
次に、効果を説明する。
実施例1の組電池の残量推定方法にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)複数の単位電池で構成したバッテリ5の内部抵抗成分推定方法であって、バッテリ5の内部抵抗成分にコンデンサ成分を考慮した等価回路を設定し、バッテリ5の充放電の切り替わり前後でのバッテリ電圧及びバッテリ電流からコンデンサ成分の電圧であるコンデンサ電圧v´を推定する第1推定、及び推定したコンデンサ電圧v´と組電池電流の積算からコンデンサ成分の容量であるコンデンサ容量Cを推定する第2推定を行うステップS10の処理と、コンデンサ容量Cをバッテリ5の内部抵抗成分の過渡的な成分として、組電池の仮想的に設定した開放電圧E0を推定する第3の推定を行うステップS4の処理と、バッテリ5の仮想的な開放電圧E0から電池残量を推定する第4の推定を行うステップS5の処理を備えたため、実際の特性により近い内部抵抗の過渡特性を推定で得ることができ、これをバッテリ容量であるSOCの算出に用いて、SOCの算出精度を向上できる。
(2)第2推定は、コンデンサ電圧v´と電流積算値(図6(b)の面積A1)からコンデンサ容量Cを推定するため、コンデンサに充電された容量Qを用いて精度よくコンデンサ容量を推定し、実際の特性により近い内部抵抗の過渡特性を推定で得ることができ、これをバッテリ容量であるSOCの算出に用いて、SOCの算出精度を向上できる。
(8)複数の単位電池で構成したバッテリ5の内部抵抗成分推定を行うバッテリコントローラ2であって、バッテリコントローラ2で制御するバッテリ5の充放電の切り替わりタイミング前後でのバッテリ電圧を検出する電圧センサ3及びバッテリ電流を検出する電流センサ4を備え、バッテリコントローラ2は、バッテリ5の内部抵抗成分にコンデンサ成分を考慮した等価回路を設定し、バッテリ5の充放電の切り替わり前後でのバッテリ電圧及びバッテリ電流からコンデンサ電圧v´を推定する第1推定、及びコンデンサ電圧v´と組電池電流の積算からコンデンサ容量Cを推定する第2推定を行うステップS10の処理と、コンデンサ容量Cをバッテリ5の内部抵抗成分の過渡的な成分として、組電池の仮想的に設定した開放電圧E0を推定する第3の推定を行うステップS4の処理と、バッテリ5の仮想的な開放電圧E0から電池残量を推定する第4の推定を行うステップS5の処理を備えたため、実際の特性により近い内部抵抗の過渡特性を推定で得ることができ、これをバッテリ容量であるSOCの算出に用いて、SOCの算出精度を向上できる。
実施例2は、放電曲線を用いてコンデンサ容量Cを算出する例である。
本実施例2は、コンデンサ容量の算出方法のみが実施例1と異なり、その他の構成は実施例1と同様であるので説明を省略する。
作用を説明する。
図18は実施例2において定電流充電後に電流を遮断した場合の電圧変化からコンデンサ容量Cを算出する状態を示すタイムチャートである。
実施例2では、開放電圧E0が正確に測定できることを前提とし、事前に電池特性として測定したものとする。
コンデンサ電圧v´は、放電により、v´=v´exp(-t/rC)の式に基づいて減少するので、図18(b)のように変化する実際のデータから、図18(b)に示す時間t1を算出する。すると、t1=1/rCとなるため、コンデンサ容量Cを算出することができる。
なお、rは図18(a)の電流変化時のコンデンサ電圧v´と電流値Iが分かるため算出することができる。
効果を説明する。
実施例2の組電池の残量推定方法にあっては、上記(1),(8)に加えて、以下の効果を有する。
(3)抵抗Rとコンデンサを直列に配置し、コンデンサと並列に抵抗rを配置した回路をバッテリ5の等価回路として設定し、第2推定は、コンデンサ電圧v´、時間t、第2抵抗r、コンデンサ容量Cにおける、v´(t)=v´exp(−t/rC)と、バッテリ5の充放電の切り替わり前後でのバッテリ電圧の実データ変化からコンデンサ容量を推定するため、放電曲線から精度よくコンデンサ容量を推定し、実際の特性により近い内部抵抗の過渡特性を推定で得ることができ、これをバッテリ容量であるSOCの算出に用いて、SOCの算出精度を向上できる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例3はバッテリ動作時に、放電曲線から算出した係数αを用いてコンデンサ容量Cを求める例である。
本実施例3は、コンデンサ容量の算出方法のみが実施例1とは異なり、その他の構成は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
作用を説明する。
図19は実施例3における電流の変化と持続時間及び放電曲線の関係を示すタイムチャートである。図20は実施例3における持続時間と平均電流の関係を示すタイムチャートである。図21は実施例3における平均電流と持続時間及びコンデンサ充電量の関係を示すタイムチャートである。
実施例3では、バッテリが動作間もない状況で、開放電圧E0の誤差がなく正確なv´を算出できる場合に放電曲線から算出した割合の係数αを用いる。
さらに説明する。
図19(a),(b)に示すように、事前に定電流充電後、電流遮断を行い、コンデンサ電圧v´の放電曲線を測定する。
そして、放電曲線の成す面積をその持続時間Tとv´が成す面積で除算(割る)し(図19(c),(d)参照)、係数αを算出する。
そして、バッテリ装置1の動作時には、図20に示すように、平均電流Iと電流が流れていた時間Tから、図21に示す長方形に相当する面積を求めることができる。そこで、事前に算出した係数αを用いれば、コンデンサ電荷量Qを算出できる。
そして、コンデンサ電荷量Qと、開放電圧から求めたv´から、Q=Cv´によりコンデンサ容量Cを算出する。
効果を説明する。
実施例3にあっては、上記(1),(8)に加えて、以下の効果を有する。
(4)第2推定は、電流の変化において符号が反転しない期間である持続時間Tと、その期間の平均電流I´と、事前に推定した係数αから、コンデンサ電荷量Q=I´×T×αにより、コンデンサ電荷量Qを推定し、コンデンサ容量Cを、コンデンサ電圧v´とコンデンサ電荷量Q=Cv´から推定するため、事前に放電曲線から算出した係数αから精度よくコンデンサ容量を推定し、実際の特性により近い内部抵抗の過渡特性を推定で得ることができ、これをバッテリ容量であるSOCの算出に用いて、SOCの算出精度を向上できる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例4は、バッテリ動作時に、充電曲線からコンデンサ容量Cを求める例である。
本実施例4は、コンデンサ容量の算出方法のみが実施例1とは異なり、その他の構成は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
作用を説明する。
図22は実施例4における持続時間と平均電流の関係を示すタイムチャートである。図23は実施例4における平均電流と持続時間及びコンデンサ充電量の関係を示すタイムチャートである。
実施例4では、バッテリが動作間もない状況で、開放電圧E0の誤差がなく正確なv´を算出できる場合に行うものである。
さらに説明する。
実施例4では、図22に示すように、バッテリ装置1の動作時に、抵抗R,r、コンデンサ電圧v´を算出する。
そして、図23に示すように、平均電流Iと電流が流れていた時間Tから、図23に示すようにコンデンサ成分により影響している部分を求める。
そして、v´(t)=I´(t)×rより、I´(t)=v´(t)/r・・・(数式11)とする。
ここでI=dQ/dtより、以下の数式12、数式13を得る。
Figure 0005091067
Figure 0005091067
ここで、v´=v´exp(−t/RC)であるので、数式11を用いて図23における面積A2を積分して求めることにより電荷量Qを算出することができる。
そして、コンデンサ電荷量Qと、開放電圧から求めたv´から、Q=Cv´によりコンデンサ容量Cを算出する。
効果を説明する。
実施例4にあっては、上記(1),(8)に加えて、以下の効果を有する。
(5)抵抗Rとコンデンサを直列に配置し、コンデンサと並列に抵抗rを配置した回路をバッテリ5の等価回路として設定し、第2推定は、コンデンサ電圧v´、時間t、第1抵抗R、第2抵抗r、コンデンサ容量Cにおける、∫(v´/r)・exp(−t/RC)dtより、コンデンサ電荷量Qを推定し、コンデンサ容量Cを、コンデンサ電圧v´とコンデンサ電荷量Q=Cv´から推定するため、充電曲線の式から精度よくコンデンサ容量を推定し、実際の特性により近い内部抵抗の過渡特性を推定で得ることができ、これをバッテリ容量であるSOCの算出に用いて、SOCの算出精度を向上できる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例5は、事前に求めた割合αを用いて、コンデンサ電圧を推定する例である。
本実施例5は、コンデンサ電圧の算出方法のみが実施例1と異なり、その他の構成は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
作用を説明する。
図24は実施例5において電流の変化と持続時間及び平均電流の関係示すタイムチャートである。
実施例5では、電流変化の割合を示す係数α、コンデンサ容量Cを事前に求めておく(詳細は、実施例1、2、3、4と同様である)。
実施例5では、図24(a)に示すように持続時間Tにおける平均電流I´を求めるようにし、その後に生じる電流値の急な変化により、抵抗R,r、コンデンサv´を算出する。
図24(b)に示すように、事前に求めた係数αから、コンデンサに充電された電荷Qを、Q=I´×T×αから計算する。
すると、電荷Qが計算できるので、事前に求めたコンデンサ容量CからQ=Cv´によりv´を算出することができる。
さらに、コンデンサ電圧v´からv´=I´×rにより抵抗rを計算することができる。
実施例5の組電池の残量推定方法にあっては、上記(1),(8)に加えて、以下の効果を有する。
(6)バッテリ5が動作中の場合には、第1推定は、コンデンサ成分による変化電流値I´と、コンデンサ成分により電流が変化した時間Tと、事前に推定した係数αから、コンデンサ電荷量Q=I´×T×αにより、コンデンサ電荷量Qを推定し、以前の前記第2推定で推定したコンデンサ容量Cを用い、コンデンサ電圧v´を、コンデンサ電荷量Q=Cv´により推定するため、動作中であって、開放電圧E0に誤差を生じている場合であっても、事前に放電曲線から算出した係数αから精度よくコンデンサ電圧を推定し、、実際の特性により近い内部抵抗の過渡特性を推定で得ることができ、これをバッテリ容量であるSOCの算出に用いて、SOCの算出精度を向上できる。
また、動作時に電池セルの内部抵抗成分を測定するため、事前の測定などにかかる作業や、データマップに頼らないのでマイコンが使うメモリ使用量を減少することができる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例6は、バッテリ動作時に、充電曲線からコンデンサ電圧v´を求める例である。
本実施例6は、コンデンサ電圧の算出方法のみが実施例1と異なり、その他の構成は実施例1と同様であるので、説明を省略する。
作用を説明する。
図25は実施例6における平均電流と持続時間及びコンデンサ充電量の関係を示すタイムチャートである。
実施例6では、コンデンサ容量Cを事前に求めておく(詳細は、実施例1、2、3、4と同様である)。
さらに説明する。
実施例6では、図24(a)に示すように持続時間Tにおける平均電流I´を求めるようにし、その後に生じる電流値の急な変化により、抵抗R,r、コンデンサ電圧v´を算出する。
バッテリ装置1の動作時には、図25に示すように、平均電流I´と電流が流れていた時間Tから、図25に示すようにコンデンサ成分により影響している部分では、コンデンサの充電特性を以下のように表すことができる。
平均電流値I´(t)=I´exp(−t/RC)・・・(数式14)
よって、I=dQ/dtより、以下の数式15を得る。
Figure 0005091067
よって、I´(t)=I´exp(−t/RC)であるので、図25における面積A3を積分して求めることにより電荷量Qを算出することができる。
そして、コンデンサ電荷量Qと、以前第2推定で算出したコンデンサ容量CからQ=Cv´によりコンデンサ電圧v´を算出する。
さらに、コンデンサ電圧v´からv´=I´×rにより抵抗rを算出することができる。
効果を説明する。
実施例6にあっては、上記(1),(8)に加えて、以下の効果を有する。
(7)バッテリ5が動作中の場合には、第1推定は、コンデンサ成分による変化電流値I´と、時間t、第1抵抗R、コンデンサ容量Cにおける、Q=∫I´exp(−t/RC)dtより、コンデンサ電荷量Qを推定し、以前の第2推定で推定したコンデンサ容量Cを用い、コンデンサ電圧v´を、コンデンサ電荷量Q=Cv´から推定するため、充電曲線の式から精度よくコンデンサ容量を推定し、、実際の特性により近い内部抵抗の過渡特性を推定で得ることができ、これをバッテリ容量であるSOCの算出に用いて、SOCの算出精度を向上できる。
その他作用効果は実施例1と同様であるので説明を省略する。
以上、本発明の組電池の残量推定方法を実施例1〜実施例6に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜実施例6で説明した、第1の推定で行うコンデンサ電圧の推定算出と、第2の推定で行うコンデンサ容量の推定算出は、どのように組合せて用いるようにしてもよく、また、一体的に算出するようにしてもよい。
実施例1の組電池の残量推定方法を用いたバッテリ装置の構成を示すブロック図である。 実施例1の組電池の残量推定方法を用いたバッテリ容量SOCの計算処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1において放電から充電へ切り替えた場合の電池の状態を示す説明図である。 実施例1において放電から充電へ切り替えた場合の等価回路の状態を示す説明図である。 実施例1において定電流放電から充電に切り替わった場合のセンサ電圧と開放電圧の関係を示すタイムチャートである。 実施例1において定電流充電後に電流を遮断した場合の電流と電圧変化の状態を示すタイムチャート図である。 実施例1において定電流充電後に電流を遮断した場合の等価回路の状態を示す図である。 内部抵抗を含んだ電池の回路の説明図である。 電流電圧特性の説明図である。 バッテリ開放電圧とSOCの関係を示すグラフ図である。 コンデンサ成分を含む電池の等価回路の図である。 リチウムイオン2次電池内部の状態を示す説明図である。 直流抵抗のみのバッテリの等価回路を示す図である。 コンデンサ成分を追加したバッテリの等価回路を示す図である。 バッテリの等価回路と電圧変化の違いを示すタイムチャートである。 バッテリの等価回路とE0推定値の違いを示すタイムチャートである。 コンデンサの放電特性を示すタイムチャートである。 実施例2において定電流充電後に電流を遮断した場合の電圧変化からコンデンサ容量Cを算出する状態を示すタイムチャートである。 実施例3における電流の変化と持続時間及び放電曲線の関係を示すタイムチャートである。 実施例3における持続時間と平均電流の関係を示すタイムチャートである。 実施例3における平均電流と持続時間及びコンデンサ充電量の関係を示すタイムチャートである。 実施例4における持続時間と平均電流の関係を示すタイムチャートである。 実施例4における平均電流と持続時間及びコンデンサ充電量の関係を示すタイムチャートである。 実施例5において電流の変化と持続時間及び平均電流の関係示すタイムチャートである。 実施例6における平均電流と持続時間及びコンデンサ充電量の関係を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 バッテリ装置
2 バッテリコントローラ
3 電圧センサ
4 電流センサ
5 電池セル
6 負荷

Claims (8)

  1. 複数の単位電池で構成した組電池の残量推定方法であって、
    前記組電池の内部抵抗成分にコンデンサ成分を考慮した等価回路を設定し、
    前記組電池の充放電の切り替わり前後での組電池電圧及び/又は組電池電流から前記コンデンサ成分の電圧であるコンデンサ電圧を推定する第1の推定と、
    推定した前記コンデンサ電圧から前記コンデンサ成分の容量であるコンデンサ容量を推定する第2の推定と、
    前記コンデンサ容量を前記組電池の内部抵抗成分の過渡的な成分とし、組電池の仮想的に設定した開放電圧を推定する第3の推定と、
    前記組電池の前記仮想的な開放電圧から電池残量を推定する第4の推定と、
    を備えたことを特徴とする組電池の残量推定方法。
  2. 請求項1に記載の組電池の残量推定方法において、
    前記第2推定は、前記コンデンサ電圧と電流積算値からコンデンサ容量を推定する、
    ことを特徴とする組電池の残量推定方法。
  3. 請求項1に記載の組電池の残量推定方法において、
    第1の抵抗とコンデンサを直列に配置し、前記コンデンサと並列に第2の抵抗を配置した回路を前記組電池の等価回路として設定し、
    前記第2推定は、
    コンデンサ電圧v´、時間t、第2抵抗r、コンデンサ容量Cにおける、
    v´(t)=v´exp(−t/rC)と、
    前記組電池の充放電の切り替わり前後でのバッテリ電圧の実データ変化と、
    からコンデンサ容量を推定する、
    ことを特徴とする組電池の残量推定方法。
  4. 請求項1に記載の組電池の残量推定方法において、
    前記第2推定は、
    電流の変化において符号が反転しない期間である持続時間Tと、その期間の平均電流I´と、事前に推定した係数αから、
    コンデンサ電荷量Q=I´×T×αにより、コンデンサ電荷量Qを推定し、
    コンデンサ容量Cを、コンデンサ電圧v´とコンデンサ電荷量Q=Cv´から推定する、
    ことを特徴とする組電池の残量推定方法。
  5. 請求項1に記載の組電池の残量推定方法において、
    第1の抵抗とコンデンサを直列に配置し、前記コンデンサと並列に第2の抵抗を配置した回路を前記組電池の等価回路として設定し、
    前記第2推定は、
    コンデンサ電圧v´、時間t、第1抵抗R、第2抵抗r、コンデンサ容量Cにおける、
    Q=∫(v´/r)・exp(−t/RC)dtより、コンデンサ電荷量Qを推定し、
    コンデンサ容量Cを、コンデンサ電圧v´とコンデンサ電荷量Q=Cv´から推定する、
    ことを特徴とする組電池の残量推定方法。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の組電池の残量推定方法において、
    前記組電池が動作中の場合には、
    前記第1推定は、
    電流の変化において符号が反転しない期間である持続時間Tと、その期間の平均電流I´と、事前に推定した係数αから、
    コンデンサ成分による変化電流値I´と、コンデンサ成分により電流が変化した時間Tと、事前に推定した係数αから、
    コンデンサ電荷量Q=I´×T×αにより、コンデンサ電荷量Qを推定し、
    以前の前記第2推定で推定したコンデンサ容量Cを用い、
    コンデンサ電圧v´を、コンデンサ電荷量Q=Cv´により推定する、
    ことを特徴とする組電池の残量推定方法。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の組電池の残量推定方法において、
    前記組電池が動作中の場合には、
    前記第1推定は、
    電流の変化において符号が反転しない期間である持続時間Tと、その期間の平均電流I´と、時間t、第1抵抗R、コンデンサ容量Cにおける、
    Q=∫I´exp(−t/RC)dtより、コンデンサ電荷量Qを推定し、
    以前の前記第2推定で推定したコンデンサ容量Cを用い、
    コンデンサ電圧v´を、コンデンサ電荷量Q=Cv´から推定する、
    ことを特徴とする組電池の残量推定方法。
  8. 複数の単位電池で構成した組電池の残量推定装置であって、
    前記組電池の内部抵抗成分にコンデンサ成分を考慮した等価回路を設定する等価回路設定手段と、
    前記組電池の充放電の切り替わり前後での組電池電圧及び/又は組電池電流を検出する組電池状態検出手段と、
    前記組電池状態検出手段で検出した充放電の切り替わり前後での組電池電圧及び/又は組電池電流から、前記コンデンサ成分の電圧であるコンデンサ電圧を推定する第1推定手段と、
    前記第1推定手段で推定した前記コンデンサ電圧から前記コンデンサ成分の容量であるコンデンサ容量を推定する第2推定手段と、
    前記コンデンサ容量を前記組電池の内部抵抗成分の過渡的な成分とし、組電池の仮想的に設定した開放電圧を推定する第3推定手段と、
    前記組電池の前記仮想的な開放電圧から電池残量を推定する第4推定手段と、
    を備えたことを特徴とする組電池の残量推定装置。
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