JP5090283B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、開口枠にスライド開閉自在に設けた障子を施錠するため施錠部材を備えた建具に関する。
開口枠にスライド開閉自在に設けた障子を施錠するための施錠部材を備えた建具としては、たとえば、引き違い障子を施錠するためのクレセント錠を備えた建具が知られている。このような建具に設けられているクレセント錠は、例えば、一方の障子に受け金具が設けられ、他方の障子に回動して前記受け金具と係合するクレセント錠の耳部が設けられており、前記耳部を回動して受け金具と係合することにより、一方の障子と他方の障子とを引き寄せて施錠する(例えば、特許文献1参照)。
実公昭58−11881号公報
障子を施錠するための錠部材としては、障子の戸先側に設けられ縦枠との間にて施錠される戸先錠がある。戸先錠は、クレセント錠のように施錠する操作により障子を見込み方向に引き寄せる作用が小さいため、障子を閉める際の戸先框と縦枠との位置が適正でない場合には施錠することができない虞があるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、障子を閉めるだけ容易に戸先錠を施錠可能な建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、室内外の境界に設けられる開口枠に取り付けられる錠受け部材と、当該開口枠内にスライド開閉自在に設けられる障子の戸先框に取り付けられ、前記錠受け部材と係合する錠本体と、を有する戸先錠を備えた建具であって、前記戸先框は、見込み方向において互いに対向する室内側溝壁部及び室外側溝壁部を備えて戸先側に開放された溝部を有し、前記開口枠に設けられ、前記障子が閉められる際に前記戸先框と接触して、前記戸先框を前記開口枠に対して見込み方向における所定の位置に案内する案内部材を有し、前記錠受け部材は、前記障子が閉められる際に前記錠本体が当接される被当接部と、前記錠本体が係合される係合部と、を有し、前記錠本体は、前記障子を閉めることにより前記被当接部に当接する当接部と、前記当接部に前記被当接部が当接して回動軸を中心に回動し、前記係合部に係合するフック部と、を有するフック部材を備え、前記錠受け部材と前記案内部材とは、前記戸先框の長手方向に沿う方向において互いに異なる位置に設けられており、前記案内部材は、先端側に、当該先端に向かって見込み方向の幅が狭くなるテーパ部を有する案内突部を有し、前記当接部が前記被当接部に当接する以前に、前記室内側溝壁部及び前記室外側溝壁部の内の少なくとも一方が、前記溝部に挿入された前記案内突部と接触することにより、前記フック部材が前記係合部に係合する位置に前記戸先框が案内されることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、障子を閉める方向に移動すると、当接部が被当接部に当接する以前に、戸先框又は開口枠が案内部材に接触するので、当接部が被当接部に当接する以前に、案内部材により戸先框の軌道が所定の位置の方向に向けられる。このため、錠受け部材が設けられた開口枠と、錠本体が設けられた戸先框との見込み方向における位置を、当接部が被当接部に当接する以前に合わせることができるので、当接部を被当接部に確実に当接させて、確実に施錠することが可能である。よって、障子を閉める操作をするだけで容易に戸先錠を施錠可能な建具を提供することが可能である。
また、戸先框が案内された後には、さらに障子が閉める方向に移動されると、被当接部が当接部に当接され、フック部材が係合部に係合する位置に配置される。このため、障子を閉める操作をするだけで確実に戸先錠を施錠することが可能な建具を提供することが可能である。
かかる建具であって、前記案内部材は、前記案内突部の前記開口枠側に、前記案内突部より見込み方向の幅が広い座部を有し、前記障子を閉めることにより、前記フック部が前記係合部と係合した後に、前記戸先框が前記座部に当接されて前記障子が停止することが望ましい。
かかる建具であって、前記開口枠に前記案内部材が設けられ、前記当接部が前記被当接部に当接するより先に、前記戸先框は前記案内部材に接触することが望ましい。
このような建具によれば、障子を閉める方向に移動すると、当接部が被当接部に当接するより先に、戸先框が案内部材に接触するので、当接部が被当接部に当接する際には既に戸先框は案内部材に接触しているため、より早い時点で案内部材により戸先框の軌道が所定の位置の方向に向けられる。このため、錠受け部材が設けられた開口枠と、錠本体が設けられた戸先框との見込み方向における位置を、当接部が被当接部に当接するより先に合わせることができるので、より確実に施錠することが可能である。
本発明によれば、障子を閉めるだけで容易に戸先錠を施錠可能な建具を提供することが可能である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図を参照して説明する。
本実施形態の建具は、室内外の境界に設けられ、躯体に取り付けられた四方枠と、四方枠に取り付けられて見付け方向に移動してスライド開閉可能な障子を備えた引き戸としての引き違い窓を例に挙げて説明する。本実施形態の障子と縦枠との間にて施錠可能とする戸先錠と戸先框の見込み方向の位置を案内する案内部材が設けられ、また障子の戸先框の室内側に戸先錠の操作部が設けられている。以下の説明では、建具を室内側から見たときに上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、戸先錠単体及び案内部材単体について説明する場合であっても、戸先錠及び案内部材が建具に取り付けられた状態にて上下を示すこととする。
本実施形態の建具10は、図1に示すように、室内外の境界に設けられ建物や壁などの開口に取り付けられる開口枠11と、開口枠11に設けられ見付け方向に移動自在な内障子12及び外障子16とを有している。そして、内障子12及び外障子16を構成する框は、中空部を有する樹脂製の成形部材であり、戸先側に位置する戸先框14、17と戸先框14、17の先端が収容される縦枠11aとを施錠するための戸先錠20が設けられ、戸先框14、17の中空部内には、補強材15(図4)が設けられている。
また、縦枠11aには、戸先錠20より僅かに上方に、縦枠11aに先端が収容される内障子12及び外障子16の戸先框14、17を、縦枠11aに対し見込み方向の所定の位置に案内する案内部材18が設けられている。すなわち、本実施形態の建具10は、開口枠11及び戸先框14、17のうちの一方としての開口枠11に案内部材18が設けられ、障子12、16が閉められる際に、開口枠11及び戸先框14、17のうちの他方としての戸先框14、17が案内部材18に接触して、戸先框14、17が開口枠11に対して見込み方向における所定の位置に案内される。
内障子12側に設けられた戸先錠20及び案内部材18と外障子16側に設けられた戸先錠20及び案内部材18とは、左右が反転している構造なので、ここでは図1の右側に示した内障子12側に設けられた戸先錠20及び案内部材18を例に挙げて説明する。
戸先錠20は、図2に示すように、縦枠11a側に錠受け部材22が設けられ、内障子12の戸先框14に錠受け部材22と係合する錠本体30が設けられている。
錠受け部材22は、ステンレス製の板材であり、縦枠11aを介して固定板28にビス止めされる座板部24と座板部24の室外側の端部からほぼ直角に延出され、見付け方向における召し合わせ側に突出する係合壁部26とを有している。座板部24にはビス60が貫通される貫通孔24aが設けられ、係合壁部26には、錠本体30の後述するフック部37bが係合される係合部としての係合孔26bが設けられている。この錠受け部材22は、縦枠11aの、内障子12の戸先框14が入り込む溝部11bに係合壁部26が内障子12側に突出するようにビス60にて固定されている。
錠本体30は、図3に示すように、戸先框14の室内に臨む板部(以下、室内板部という)14aに固定される基部材31と、基部材31と戸先框14の室内板部14aとにそれぞれ設けられた開口31c、14bを貫通する操作レバー32と、室内板部14aの室外側に設けられる補強板33と、鉛直方向(戸先框14の長手方向)に沿って配置される回動軸としての第1軸34及び第2軸35と、第1軸34及び第2軸35を支持するホルダ36と、第1軸34を中心に回動自在に設けられたフック部材37と、フック部材37を所定方向に回動すべく付勢するフック部材側バネ38と、第2軸35を中心に回動自在に設けられ、フック部材37の回動を規制するための回動規制部材39と、回動規制部材39を付勢する規制部側バネ40とを有している。ここで、第1軸34及び第2軸35は、いずれも係合壁部26より室内側に軸心が位置するように配置されている。また、第1軸34は第2軸35より戸先側に配置されている。
基部材31は、室内板部14aに当接されてビス止めされる概ね直方体状の固定部31aと、固定部31aの、召し合わせ框側の端から室内方向に向かって突出された室内側壁部31bと、固定部31aの上端部側と下端部側とを中央の部位と区画する上下の区画壁部31dと、上側の区画壁部31dより上側の部位、及び、下側の区画壁部31dより下側の部位にそれぞれ設けられビス60が貫通される固定孔31eと、中央の領域に設けられ操作レバー32が貫通される開口31cとを有している。上側の区画壁部31dより上側の部位、及び、下側の区画壁部31dより下側の部位には、それぞれビス60にて錠本体30が固定された後に、ビス60を隠すためのカバー31fが取り付けられる。
操作レバー32は、開口31cに貫通され基部材31の固定部31aより室内側に突出する操作部32aと、操作部32aと交差する方向に僅か湾曲させて設けられ基部材31の固定部31aの室内側の部位にて案内されて摺動する被ガイド部32bと、室内板部14aの開口14bから室外側に突出された作用部32cとを有し、作用部32cの先端には、回動規制部材39の後述する操作片39bを保持する保持部32dが設けられている。
補強板33は、室内板部14aの室外側面に当接されホルダ36とともにフック部材37と回動規制部材39とをほぼ収容するように、基部材31の固定部31aを固定するビス60によりホルダ36とともに共締めされる板状の部材である。補強板33は、室内板部14aの室外側面に当接された際に、開口14bを覆わないように切り欠かれている。
ホルダ36は、上下方向に間隔を隔てて対向するように配置され、第1軸34及び第2軸35が貫通される上下の軸受け板部36a、36bと、上下の軸受け板部36a、36bの室外側の端部間を連結する連結壁部36cと、上側の軸受け板部36aの室内側の端部から上方に延出された上側延出部36dと、下側の軸受け板部36bの室内側の端部から下方に延出された下側延出部36eと、を有している。
上下の軸受け板部36a、36bの、図3における右側すなわち戸先側の端部には、上側の軸受け板部36aから下方に垂設され、また、下側の軸受け板部36bから立設されて、フック部材側バネ38によるフック部材37の回動を規制する回動規制片36fが設けられている。上側延出部36d及び下側延出部36eには、補強板33に当接されてビス60が螺合されるビス孔36gが形成されている。
フック部材37の回動軸となる第1軸34は、上側の軸受け板部36aの上方から挿通され、フック部材側バネ38、フック部材37、下側の軸受け板部36bを貫通して、下側の軸受け板部36bの下でEリング62が嵌め込まれて支持されている。回動規制部材39の回動軸となる第2軸35は、上側の軸受け板部36aの上方から挿通され、回動規制部材39、回動規制部材側バネ40、下側の軸受け板部36bを貫通して、下側の軸受け板部36bの下でEリング62が嵌め込まれて支持されている。ホルダ36に支持された第1軸34及び第2軸35は、上下方向(戸先框14の長手方向)に沿わされるとともに、互いに間隔を隔てて平行をなすように配置されている。
フック部材37は、図3、図4に示すように、第1軸34に支持された状態にて、上下方向におけるいずれの位置における水平断面もほぼ同形状に形成されたブロック部材である。フック部材37は、上方から見た際の水平断面において、第1軸34が貫通されている本体部37aと、第1軸34より戸先側に、錠受け部材22の係合孔26bに係合されるフック部37bと、障子を閉める際に錠受け部材22により押圧される当接部としての押圧部37cとが設けられ、第1軸34を挟んで、フック部37b及び押圧部37cと反対側に設けられ、後述する回動規制部材39が当接される規制時当接部37d及び解除時当接部37hとが設けられ、第1軸34が貫通される本体部37aと繋がって一体に形成されている。尚、図4は、戸先錠20の上側に位置する案内部材18より上方における水平断面を上方から見た状態を示した図であるが、案内部材18より下方に位置する戸先錠20を示すべく、案内部材18を一点鎖線として透かした状態を示している。
フック部37bと押圧部37cとは、本体部37a側にて繋がっている。また、内障子12が開放されて錠受け部材22との係合が解除されている状態では、先端側は見込み方向に間隔を隔てて配置され、フック部37bは、縦枠11aに設けられた錠受け部材22の係合壁部26より室内側に配置され、押圧部37cは、錠受け部材22の係合壁部26と見付け方向に並ぶ位置に配置されている。
そして、押圧部37cが、室外側に位置するとともに、第1軸34を中心にフック部材37の先端側が室内側に向かって回動するように、フック部材側バネ38が設けられている。フック部材側バネ38は、ねじりコイルばねであり、図3に示すように、フック部材37の上側に配置され、フック部材37とともに第1軸34が貫通されており、一方の端部はホルダ36に、他方の端部はフック部材37にそれぞれ掛けられている。
回動規制部材39は、図3、図4に示すように、第2軸35に支持された状態にて、上下方向におけるいずれの位置における水平断面もほぼ同形状に形成されたブロック部材である。回動規制部材39は、上方から見た際の水平断面において、第2軸35が貫通されている本体部39aと、第2軸35より室内側に向かって突出され、操作レバー32の保持部32dに保持される操作片39bと、第2軸35より室内側及び戸先側に向かって突出されフック部材37に当接してフック部材37の回動を規制する規制部39cとを有している。
そして、回動規制部材39には、第2軸35を中心に回動規制部材39の操作片39b及び規制部39cが戸先側から室外側に向かって回動するように、規制部材側バネ40が設けられている。規制部材側バネ40は、ねじりコイルばねであり、図3に示すように、回動規制部材39の下側に配置され、回動規制部材39とともに第2軸35が貫通されており、一方の端部はホルダ36に、他方の端部は回動規制部材39にそれぞれ掛けられている。
このような戸先錠20は、内障子12の戸先框14における戸先側の部位が縦枠11aの溝部11bに入り込んで施錠される。戸先框14側にも縦枠11a側に開放された溝部14cが設けられており、フック部材37のフック部37b及び押圧部37cは、溝部14cに向って突出している。そして、戸先框14が縦枠11aの溝部11bに入り込んだ際には、錠受け部材22が戸先框14の溝部14cに挿入され、溝部14c内にて押圧部37cが被当接部26aに当接されてフック部材37が回動し、係合孔26bにフック部37bが係合して施錠される。
戸先框14は、室内側に臨む室内板部14aと、室外側に臨む室外板部14dと、室内板部14aと間隔を隔てて配置され溝部14cの室内側の壁部を形成する室内側溝壁部14eと、室外板部14dと間隔を隔てて配置され溝部14cの室外側の壁部を形成する室外側溝壁部14fと、室内板部14aと室内側溝壁部14eとを戸先側で繋ぐ室内側戸先壁部14gと、室外板部14dと室外側溝壁部14fとを戸先側で繋ぐ室外側戸先壁部14hと、室内側溝壁部14eと室外側溝壁部14fとを召合わせ側で繋ぐ溝底部14jとを有している。
すなわち、溝部14cは、室内側溝壁部14eと、室外側溝壁部14fと、溝底部14jとで形成されている。そして、内障子12が閉められる際に、溝部14cに入り込んだ錠受け部材22にフック部材37が回動して室内側から係合するように、戸先框14は、上下方向において戸先錠20が設けられている部位が切り欠かれている。すなわち、戸先框14には、室内側戸先壁部14gの一部と、室内側溝壁部14eと、溝底部14jの一部とを切り欠いた切欠部14kが設けられている。
案内部材18は、樹脂製のブロック状の部材である。錠受け部材22の上方に設けられ、縦枠11aの溝部11bに固定される座部18aと、座部18aの見込み方向における中央部分であって上下方向に全域において内障子12側に突出された案内突部18bと、を備えている。
案内突部18bの先端側(戸先框14側)の部位は、先端に向かって見込み方向の幅が狭くなるように室内側及び室外側の角部にテーパ部18cが設けられ、その先端は溝部11bを形成している縦枠11aの先端とほぼ同じ位置まで突出されている。また、案内部材18は、内障子12が閉められて戸先錠20が施錠された状態で、戸先框14の室内側戸先壁部14gと室外側戸先壁部14hとが、案内突部18bの両脇に位置する座部18aに当接され、案内突部18bの先端と溝底部14jとの間には空隙が形成されるように構成されている。
補強材15は、見込み方向に延びる底片15aと、底片15aの室外側端部から戸先側(縦枠11a側)へ延びる室外側片15bと、底片15aの室内側端部から戸先側(縦枠11a側)へ延びる室内側片15cと、を有し、水平断面形状がコの字状をなす金属製の部材である。
上記錠本体30を構成する部材は、図4に示すように、戸先框14の中空部内に設けられた補強材15によって区画された空間を利用して配置されている。本実施形態の建具10では、第2軸35の軸心が、補強材15の底片15aと室外側片15bと室内側片15cとで区画された空間の中に配置されている。
このように、戸先框14内に設けた断面コの字形状の補強材15内の空間を利用して第2軸35の軸心を配置することにより、戸先框14の見付け寸法をより小さくすることが可能である。
また、その他の部材、例えば図4に示すように、この断面コの字形状の補強材15にて区画された空間内をフック部材37や回動規制部材39の回動範囲として利用したり、この空間内に規制部材側バネ40を配置したりすることによって、戸先框14の見付け寸法を小さくすることが可能である。
次に、内障子12を移動させた際の案内部材18の機能と戸先錠20が施錠される様子について図5を用いて説明する。尚、図5においても図4と同様に、案内部材18より下方に位置する戸先錠20を示すべく、案内部材18を一点鎖線として透かした状態を示している。
図5(a)に示すように、錠受け部材22と錠本体30との係合が解除されている状態であって、縦枠11aと戸先框14とが見付け方向(内障子12のスライド方向)に離れて位置する状態では、フック部材37は、先端が室内側に回動する方向にフック部材側バネ38により付勢され、フック部37bがホルダ36の上下の延出部36fに当接されることにより、姿勢が維持されている。
また、回動規制部材39は規制部材側バネ40に付勢されて、フック部材37の解除時当接部37hに当接している。このとき、回動規制部材の操作片39bは室内側に向けられており、操作レバー32の保持部32dと係合している。また、このとき、内障子12は下枠に設けられたレール及び上枠にガイドされているだけなので、縦枠11aに対して見込み方向の位置は正確に位置決めされていない。
図5(a)の状態から内障子12を閉めると、まず、図5(b)に示すように、戸先框14の室内側溝壁部14eと室内側戸先壁部14gとの角部が、案内部材18の室内側のテーパ部18cに接触する。このとき、フック部材37の押圧部37cは、錠受け部材22の被当接部26aに当接していないが、戸先框14の先端は縦枠11aの溝部11bに入り始めている。
図5(b)の例では、内障子12が、所定の位置より室外側に位置していたため、戸先框14の室内側溝壁部14eと室内側戸先壁部14gとの角部が、案内部材18の室内側のテーパ部18cに接触したが、内障子12が所定の位置より室内側に位置していた場合には、室外側溝壁部14fと室外側戸先壁部14hとの角部が、案内部材18の室外側のテーパ部18cと接触する。ここで、所定の位置とは、フック部37bが縦枠11aに設けられた錠受け部材22の係合壁部26より室内側に位置し、押圧部37cが錠受け部材22の係合壁部26(被当接部26a)と見付け方向に並ぶ位置を示している。
そして、さらに内障子12を縦枠11a側に移動させて閉めると、室内側溝壁部14eと室内側戸先壁部14gとの角部が、案内部材18の室内側のテーパ部18cに沿って摺動し、戸先框14が室内側に移動されつつ縦枠11a側に移動される。その後、室内側溝壁部14eが案内部材18の案内突部18bの室内側の面と対面した後に、図5(c)に示すように、案内部材18の下方に位置する錠受け部材22の被当接部26aにフック部材37の押圧部37cが当接される。このとき、案内部材18の案内突部18bは、戸先框14の溝部14cに入り込んでいる。
図5(c)の状態から、さらに内障子12を縦枠11a側に移動させて閉めると、押圧部37cが被当接部26aにより見付け方向に押圧されてフック部材37が第1軸34を中心に、フック部37bの先端がフック部材側バネ38の付勢力に抗して室外側に移動するように回動し始める。このとき、フック部材37の回動に伴ってフック部37bが室外側に移動し始めるとともに、解除時当接部37hは回動規制部材39の規制部39cの戸先側の面を摺動し始める。その後、解除時当接部37hの規制部39cとの当接位置が、第2軸35側から規制部39cの先端側に移動していく。
そして、フック部材37が回動し続けると、フック部37bが係合孔26bと係合する。一方、解除時当接部37hは規制部39cの先端を越え、戸先側の側面から外れると、規制部材側バネ40の付勢力により、規制部39cの先端が戸先側から室外側に向かう方向に、回動規制部材39が回動する。回動規制部材39が回動することにより、規制部39cの先端がフック部材37の規制時当接部37dに当接される。そして、この状態では、フック部材37の規制時当接部37dが規制部39cの先端に当接しているため、フック部材37はフック部材側バネ38の付勢力による回動が不可能となるため、フック部37bと係合孔26bとの係合が維持された施錠状態となる。このとき、操作レバー32は、回動規制部材39の操作片39bの移動に伴って移動され、操作部32aが戸先側に移動される。
また、フック部37bが係合孔26bと係合して施錠された状態にて、操作部32aを基部材31の室内側壁部31b側に移動させることにより、規制部材側バネ40の付勢力に抗して回動規制部材39を回動させて、規制部39cと規制時当接部37dとの当接を解除すると、フック部37bの先端がフック部材側バネ38の付勢力によって回動し、フック部37bと係合孔26bとの係合を解除して容易に解錠することが可能である。
上記実施形態の建具10によれば、障子12、16を閉める方向、すなわち、戸先框14、17が縦枠11aに近接する方向に、障子12、16を移動させると、押圧部37cが被当接部26aに当接するより先に、戸先框14は案内部材18に接触するので、押圧部37cが被当接部26aに当接する際には既に戸先框14は案内部材18に接触している。このため、より早い時点で案内部材18により戸先框14の軌道を所定の位置の方向に向けることが可能である。このため、錠受け部材22が設けられた開口枠11と、錠本体30が設けられた戸先框14との見込み方向における位置を、押圧部37cが被当接部26aに当接するより先に合わせることができるので、より確実に施錠することが可能である。
上記実施形態においては、押圧部37cが被当接部26aに当接するより先に、戸先框14が案内部材18に接触する例について説明したが、押圧部37cが被当接部26aに当接するタイミングと、戸先框14が案内部材18に接触するタイミングとが同時であっても良い。すなわち、障子12、16を閉める方向に移動させると、押圧部37cが被当接部26aに当接する以前に、戸先框14、17は案内部材18に接触することとしても良い。この場合には、押圧部37cが被当接部26aに当接する以前に、案内部材18により戸先框14の軌道が所定の位置の方向に向けられる。このため、錠受け部材22が設けられた開口枠11と、錠本体30が設けられた戸先框14との見込み方向における位置を、押圧部37cが被当接部26aに当接する以前に合わせることができるので、確実に施錠することが可能である。よって、障子12、16を閉める操作をするだけで容易に戸先錠20を施錠可能な建具10を提供することが可能である。
また、案内部材18により戸先框14が案内される所定の位置は、戸先框14が案内された後に障子12、16を閉める方向に移動させると、被当接部26aが押圧部37cに当接され、フック部材37が係合孔26bに係合する位置である。このため、戸先框14が案内部材18により案内された後には、障子12、16を閉める方向に移動させると、押圧部37bが被当接部26aに当接され、フック部材37が係合孔26bに係合する位置に配置されるので、障子12、16を閉める操作をするだけで確実に戸先錠20を施錠することが可能な建具10を提供することが可能である。
上記実施形態においては、障子を構成する框を樹脂製としたが、これに限るものではなく、例えば、アルミニウム製の押し出し成形部材で框が構成されていても良い。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、引き違い窓を例にあげてが、これに限ることなく開口枠内に障子を水平方向にスライド開閉自在に設けた片引き窓、開口枠内に障子を垂直方向にスライド開閉自在に設けたシングルハングタイプの上げ下げ窓やダブルハングタイプの上げ下げ窓などであっても良い。
また、上記実施形態においては、案内部材18を開口枠11(縦枠11a)側に設けたが、案内部材18を障子12、16(戸先框14、17)側に設けてもよく、その場合には、障子12、16を閉める際に案内部材18が開口枠11に当接することで、障子12、16が開口枠11(縦枠11a)に対し見込み方向の所定の位置に案内されることになる。
また、上記実施形態においては、戸先錠20より僅かに上方に案内部材18を設けたがこれに限ることなく、戸先錠20より僅かに下方に案内部材18を設けても良いし、戸先錠20の上方及び下方の両方に案内部材18を設けても良い。更に、案内部材18は戸先錠20又は錠受け部材22と一体的に設けても良い。
本実施形態に係る建具を室内側から見た図である。 縦枠に設けられる錠受け部材及び案内部材を示す斜視図である。 戸先框に設けられる錠本体を示す分解斜視図である。 縦枠、戸先框、戸先錠、案内部材の配置を説明するための水平断面図である。 施錠時の動作を説明するための図である。
符号の説明
10 建具、11 開口枠、11a 縦枠、12 内障子、14 戸先框、
18 案内部材、20 戸先錠、22 錠受け部材、26 係合壁部、
26a 被当接部、26b 係合孔、30 錠本体、34 第1軸、
37 フック部材、37b フック部、37c 押圧部

Claims (3)

  1. 室内外の境界に設けられる開口枠に取り付けられる錠受け部材と、
    当該開口枠内にスライド開閉自在に設けられる障子の戸先框に取り付けられ、前記錠受け部材と係合する錠本体と、を有する戸先錠を備えた建具であって、
    前記戸先框は、見込み方向において互いに対向する室内側溝壁部及び室外側溝壁部を備えて戸先側に開放された溝部を有し、
    前記開口枠に設けられ、前記障子が閉められる際に前記戸先框と接触して、前記戸先框を前記開口枠に対して見込み方向における所定の位置に案内する案内部材を有し、
    前記錠受け部材は、前記障子が閉められる際に前記錠本体が当接される被当接部と、前記錠本体が係合される係合部と、を有し、
    前記錠本体は、
    前記障子を閉めることにより前記被当接部に当接する当接部と、前記当接部に前記被当接部が当接して回動軸を中心に回動し、前記係合部に係合するフック部と、を有するフック部材を備え、
    前記錠受け部材と前記案内部材とは、前記戸先框の長手方向に沿う方向において互いに異なる位置に設けられており、
    前記案内部材は、先端側に、当該先端に向かって見込み方向の幅が狭くなるテーパ部を有する案内突部を有し、
    前記当接部が前記被当接部に当接する以前に、前記室内側溝壁部及び前記室外側溝壁部の内の少なくとも一方が、前記溝部に挿入された前記案内突部と接触することにより、前記フック部材が前記係合部に係合する位置に前記戸先框が案内されることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記案内部材は、前記案内突部の前記開口枠側に、前記案内突部より見込み方向の幅が広い座部を有し、
    前記障子を閉めることにより、前記フック部が前記係合部と係合した後に、前記戸先框が前記座部に当接されて前記障子が停止することを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記開口枠に前記案内部材が設けられ、
    前記当接部が前記被当接部に当接するより先に、前記戸先框は前記案内部材に接触することを特徴とする建具。
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