JP2021055316A - 開放制限ストッパ - Google Patents

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Abstract

【課題】クレセント受け部がクレセント制限アームから荷重を受けても、クレセント受け部の位置がずれることを低減できる開放制限ストッパを提供すること。【解決手段】スライド開閉式建具用の開放制限ストッパ5は、上下に離間して配置される少なくとも2つの第1締結用貫通孔85と、見付方向に離間した位置に配置される第2締結用貫通孔86と、を有し、2つの第1締結用貫通孔85において外障子4の外障子側召合せ框43に固定されるクレセント受け部8と、第2締結用貫通孔86においてクレセント受け部8に回動可能に連結されるクレセント制限アーム9と、クレセント制限アーム9に係合可能な係合部713を有するクレセント部7と、を備え、第2締結用貫通孔86は、上下方向において、孔の少なくとも一部が、上方の第1締結用貫通孔85の上端と下方の第1締結用貫通孔85の下端との間に位置するように形成される。【選択図】図4A

Description

本発明は、スライド開閉式建具用の開放制限ストッパに関する。詳しくは、開放制限ストッパは、枠体と、枠体内に相対的にスライド可能に配置される内障子及び外障子と、を有するスライド開閉式建具に用いられる。
従来、枠体と、枠体内に相対的にスライド可能に配置される内障子及び外障子と、を有するスライド開閉式建具に用いられる開放制限ストッパが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。開放制限ストッパは、クレセント部と、クレセント受け部と、クレセント部とクレセント受け部とを接続するクレセント制限アームと、を備え、クレセント制限アームは、外障子の召合せ框にネジ固定されたクレセント受け部に回動可能に連結される。クレセント部は、クレセント制限アームに係脱可能な係合突起を有する。係合突起が、クレセント制限アームに係合した状態において、内障子と外障子との開放が制限される。
特開2019−127738号公報 特開2017−150218号公報
特許文献1及び2に記載の開放制限ストッパにおいては、クレセント受け部は、上下に離間した2つのネジにより召合せ框に固定されており、クレセント制限アームは、クレセント受け部における2つのネジから見付方向に離間した位置において、2つのネジよりも下方の支持軸において回動可能に締結されている。
ここで、クレセント制限アームは、上下に離間した2つのネジに対して見付方向に離間した位置において、2つのいずれのネジよりも下方の支持軸に回動可能に締結される。そのため、クレセント制限アームが、2つのネジよりも下方の支持軸を中心に回動した場合に、クレセント制限アームが下方に引っ張られることで、上下に並ぶ2つのネジに対して、斜め下方に荷重が作用するため、クレセント受け部が回動しやすく、クレセント受け部の位置がずれやすくなる。
本発明は、クレセント部とクレセント受け部とを接続するクレセント制限アームを備え、クレセント受け部がクレセント制限アームから荷重を受けても、クレセント受け部の位置がずれることを低減できる開放制限ストッパを提供することを目的とする。
本発明は、枠体と、前記枠体内に相対的にスライド可能に配置される内障子及び外障子と、を有するスライド開閉式建具に用いられる開放制限ストッパであって、上下に離間して配置される少なくとも2つの第1締結用貫通孔と、前記2つの第1締結用貫通孔に対して見付方向に離間した位置に配置される第2締結用貫通孔と、を有し、前記2つの第1締結用貫通孔において第1締結部材により前記外障子の外障子側召合せ框に固定されるクレセント受け部と、前記第2締結用貫通孔において第2締結部材により前記クレセント受け部に回動可能に連結されるクレセント制限アームと、前記内障子の内障子側召合せ框に固定され、前記クレセント制限アームに係合する係合位置と、前記クレセント制限アームに係合しない非係合位置と、に移動可能な係合部を有するクレセント部と、を備え、前記第2締結用貫通孔は、上下方向において、孔の少なくとも一部が、前記2つの第1締結用貫通孔のうち、上方の第1締結用貫通孔の上端と下方の第1締結用貫通孔の下端との間に位置するように形成される、スライド開閉式建具用の開放制限ストッパに関する。
一実施形態に係る建具を室内側から見た正面図である。 クレセント部の取付状態を示す斜視図である。 クレセント受け部及びクレセント規制アームの取付状態を示す斜視図である。 開放制限ストッパにより内障子及び外障子の開放が制限された状態を示す正面図である。 内障子及び外障子を閉じた状態を示す正面図である。 開放制限ストッパにより内障子及び外障子の開放が制限された状態を上方側から見た図である。 内障子及び外障子を閉じた状態を上方側から見た図である。 クレセント部の取付状態の分解斜視図である。 クレセント部の取付状態の縦断面図である。 係合ピンがクレセント制限アームに係合しない非係合位置に位置する場合を示す図である。 係合ピンがクレセント制限アームに係合する係合位置に位置する場合を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物躯体の開口部に取り付けられた枠体2に納められた内障子3及び外障子4における面方向を意味し、「見込方向」とは、内障子3及び外障子4の厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。また、「見付面」は、建具1における室外側及び室内側に面するそれぞれの面を意味し、「見込面」は、建具1において室内外方向に延びる面を意味する。
本実施形態の建具1(スライド開閉式建具)は、いわゆる引き違い窓を構成し、図1に示すように、枠体2と、枠体2内に開閉可能に配置された内障子3及び外障子4と、クレセント錠6を含んで構成される開放制限ストッパ5と、を備える。
枠体2は、上枠21、下枠22および左右の縦枠23,24により矩形に枠組みされている。枠体2は、図示しない建物躯体の開口部に取り付けられる。
内障子3および外障子4は、いずれも引き戸であり、枠体2内に相対的にスライド可能に配置される。内障子3および外障子4は、枠体2内において、これらを見付方向にスライドさせることで、枠体2の開口部2aが開放又は閉鎖される、いわゆる引き違い窓を構成する。
内障子3は、図1に示すように、いずれも長尺状の上框31、下框32および左右の縦框である召内框33(内障子側召合せ框),戸先框34により矩形に枠組みされた框体35と、框体35内に嵌め込まれて固定されたガラス36と、を含んで構成される。
外障子4は、図1に示すように、いずれも長尺状の上框41、下框42および左右の縦框である召外框43(外障子側召合せ框),戸先框44により矩形に枠組みされた框体45と、框体45内に嵌め込まれて固定されたガラス46と、を含んで構成される。
内障子3及び外障子4には、クレセント錠6が取り付けられている。図2及び図3に示すように、クレセント錠6は、内障子3の召内框33に取り付けられたクレセント部7と、外障子4の召外框43に取り付けられたクレセント受け部8と、を有する。内障子3及び外障子4を閉めた状態で、クレセント部7(図2参照)のハンドル部721を回動することで、本体側フック部722をクレセント受け部8(図3参照)の受け側係合フック部84に係脱させて、施錠及び解錠をすることができる。クレセント部7及びクレセント受け部8は、本発明の開放制限ストッパ5の一部を構成する。
開放制限ストッパ5は、引き違い窓を備えた建具1(スライド開閉式建具)に用いられる。開放制限ストッパ5は、クレセント部7とクレセント受け部8とを接続するクレセント制限アーム9により、内障子3及び外障子4の開放状態を制限する。開放制限ストッパ5は、図2及び図3に示すように、クレセント部7と、クレセント受け部8と、クレセント制限アーム9と、を有する。
図4A〜図5Bに示すように、開放制限ストッパ5は、後述する係合ピン713がクレセント制限アーム9に係合する係合位置に位置した状態において、クレセント制限アーム9により、内障子3及び外障子4を、開けられた状態で規制された位置(図4A、図5A参照)と、閉じられた位置(図4B、図5B参照)と、に規制して移動させることが可能である。
クレセント部7は、図6及び図7に示すように、内障子3の召内框33の見込面に固定される。クレセント部7は、台座部71と、クレセント本体72と、クレセント側防火スペーサ73(スペーサ)と、を有する。
台座部71は、上下方向に延びて形成される。台座部71は、凹部711と、ピン移動機構部712と、を有する。
凹部711は、上下方向に延びると共に台座部71の表面から窪んで形成され、表面側から見た形状が長方形形状である。凹部711は、上端側に形成される上端溝711aと、上端溝711aの下部に形成されるU字状孔部711bと、下端側に形成される下端溝711cと、下端溝711cの上部に形成されるU字状孔部711dと、を有する。上端溝711a及び下端溝711cは、凹部711の上端及び下端において、横方向に延びる溝状に切り欠かれる。U字状孔部711b,711dは、上端溝711aの下方又は下端溝711cの上方において、台座部71を貫通して形成される。
ピン移動機構部712は、図8A及び図8Bに示すように、係合ピン713(係合部)と、ピン操作部714と、を有する。係合ピン713は、ピン状に形成され、クレセント制限アーム9の挿入開口932に挿脱可能である。係合ピン713は、クレセント部7から突出してクレセント制限アーム9のガイド溝931に係合する係合位置(図8B参照)と、クレセント部7側に引き込まれてクレセント制限アーム9のガイド溝931から退避する非係合位置(図8A参照)と、に移動可能である。係合ピン713は、基端側太径部713aと、細径部713cと、先端部713dと、を有する。
基端側太径部713aは、クレセント部7側に形成され、細径部713cよりも径が大きく形成される。基端側太径部713aの先端側には、先端側に向かうに従って径が小さくなるテーパ状の傾斜面713bが形成されている。
細径部713cは、基端側太径部713aの先端に接続され、基端側太径部713aよりも径が小さい。細径部713cは、係合ピン713が係合位置に位置する場合に、クレセント制限アーム9のガイド溝931に係合可能である。
先端部713dは、細径部713cの先端側(基端側太径部713aと反対側)に接続され、細径部713cよりも径が大きい。先端部713dは、細径部713cがクレセント制限アーム9のガイド溝931に係合した場合に、細径部713cがクレセント制限アーム9のガイド溝931から抜けないように、ガイド溝931に係止される。
ピン操作部714は、操作回動孔714aを有する。ピン操作工具715の操作軸715aを操作回動孔714aに挿入して回動させることで、係合ピン713を突出させる係合位置と、係合ピン713を退避させる非係合位置と、に移動させることができる。
クレセント本体72は、図6及び図7に示すように、台座部71の凹部711を覆うように、台座部71の表面側に取り付けられる。クレセント本体72は、ハンドル部721と、本体側フック部722と、を有する。内障子3及び外障子4を閉めた状態で、ハンドル部721を回動することで、本体側フック部722をクレセント受け部8(図3等参照)の受け側係合フック部84に係脱させることで、施錠及び解錠をすることができる。
クレセント側防火スペーサ73は、金属製であり、凹部711に配置されることで、台座部71とクレセント本体72との間に配置される。クレセント側防火スペーサ73は、金属製であるため、火災などで、樹脂製の台座部71が消失しても、クレセント本体72と内障子3の召内框33との間に隙間を形成しないように、焼失せずに残ることができる。これにより、火災により台座部71が溶けてしまっても、クレセント側防火スペーサ73により、クレセント本体72を支持できる。
クレセント側防火スペーサ73は、縦方向に切断した場合の断面が断面視コ字状に形成される。クレセント側防火スペーサ73は、上下方向に延びる板状部731と、板状部731の上端側に形成される一対の上端片732と、板状部731の下端側に形成される一対の下端片733と、を有する。
板状部731は、クレセント部7の台座部71の凹部711の開口面積より僅かに小さい長方形状の板状に形成され、クレセント部7の台座部71の凹部711に配置される。
板状部731の上端及び下端には、上端側又は下端側が開放するU字状の切り欠き部731a,731bが形成される。
一対の上端片732は、板状部731の上端側に形成され、板状部731の上端におけるU字状の切り欠き部731aを避けた部分から、台座部71側に突出する。一対の上端片732は、板状部731が凹部711に配置された場合に、台座部71の凹部711の上端溝711aに挿入可能である。
一対の下端片733は、板状部731の下端側に形成され、板状部731の上端におけるU字状の切り欠き部731bを避けた部分から、台座部71側に突出する。一対の下端片733は、板状部731が凹部711に配置された場合に、台座部71の凹部711の下端溝711cに挿入可能である。
以上のように構成されるクレセント部7は、台座部71とクレセント本体72との間にクレセント側防火スペーサ73を配置した状態で、内障子3の召内框33に、固定される。本実施形態においては、内障子3の召内框33は、アルミニウム等の金属材と、塩化ビニル等の樹脂材とで構成されるハイブリッド構造を有する。図6及び図7に示すように、内障子3の召内框33は、内側に配置される金属框部331と、外側に配置される樹脂框部332と、を有する。
また、本実施形態においては、内障子3の召内框33は、防火仕様となっている。具体的には、防火仕様の内障子3の召内框33においては、クレセント部7が取り付けられる位置において、召内框33の樹脂框部332には、図6及び図7に示すように、切り欠き部332aが形成され、切り欠き部332aには、框側防火スペーサ38が配置される。
框側防火スペーサ38は、上下方向に延びる下段板状部381と、下段板状部381の上端及び下端それぞれに接続され召内框33の外側に向かうに従って上方又は下方に傾斜する傾斜段差部382と、傾斜段差部382の上端及び下端それぞれに接続され下段板状部381と平行に形成される上段板状部383と、一対の上端片384と、一対の下端片385と、を有する。
上段板状部383の上端及び下端には、上端側又は下端側が開放するU字状の切り欠き部383a,383bが形成される。
一対の上端片384は、上段板状部383の上端側に形成され、上段板状部383の上端におけるU字状の切り欠き部383aを避けた部分から、召内框33の金属框部331側に突出する。
一対の下端片385は、上段板状部383の下端側に形成され、上段板状部383の上端におけるU字状の切り欠き部383bを避けた部分から、召内框33の金属框部331側に突出する。
このような防火仕様の内障子3の召内框33にクレセント部7を取り付ける場合に、図6に示すように、召内框33の金属框部331及び樹脂框部332の切り欠き部332aに配置された框側防火スペーサ333に対して、台座部71、クレセント側防火スペーサ73及びクレセント本体72の順に配置する。そして、クレセント本体72、クレセント側防火スペーサ73、台座部71、框側防火スペーサ333及び召内框33の金属框部331に対して、クレセント本体72側から召内框33の金属框部331に向けて順にネジ75を挿入して、ネジ75により共締めすることができる。ここで、クレセント側防火スペーサ73は、断面視コ字状に形成されており、クレセント本体72の凹部711の上端溝711a及び下端溝711cに嵌め込むことで、クレセント側防火スペーサ73をクレセント本体72に仮固定できる。そのため、クレセント部7を内障子3の召内框33に取り付ける際の作業性を向上させることができる。
クレセント受け部8は、図3〜図4Bに示すように、一部材で板状に構成される。クレセント受け部8は、図3に示すように、外障子4の召外框43の見付面の裏面に固定される。クレセント受け部8は、框側取付板部81と、段差部82と、アーム側取付板部83と、受け側係合フック部84と、を有する。
框側取付板部81は、図3〜図4Bに示すように、召内框33の見付面に平行な略四角形の板状に形成され、召内框33の見付面の裏面に配置され、一部が召内框33の外側に突出する。
段差部82は、框側取付板部81の見付方向の外側の端部に板厚程度の段差状に形成される。
アーム側取付板部83は、段差部82を介して、框側取付板部81に接続されている。アーム側取付板部83は、召内框33から離れるに従って上下の幅が狭くなる先細り形状に形成される。
受け側係合フック部84は、アーム側取付板部83の先細り形状の端部において、室内側にフック状に突出して形成され、クレセント部7の本体側フック部722に係合可能である。
クレセント受け部8は、図4Aに示すように、2つの第1締結用貫通孔85と、第2締結用貫通孔86と、を有する。
2つの第1締結用貫通孔85は、框側取付板部81における召内框33の内側の部分において、上下に離間して配置される。クレセント受け部8は、2つの第1締結用貫通孔85において第1締結部材8aにより外障子4の召外框43(外障子側召合せ框)に固定される。召外框43には、図3に示すように、上下に離間する2つの框側締結横長貫通孔431が形成される。クレセント受け部8は、クレセント受け部8における2つの第1締結用貫通孔85と召外框43の框側締結横長貫通孔431とにおいて、第1締結部材8aにより、固定される。框側締結横長貫通孔431は、横方向に所定長の長孔で構成される。これにより、クレセント受け部8の左右方向の取り付け位置を調整できる。
第1締結部材8aとしては、例えば、ネジ、カシメなどを挙げることができる。
第2締結用貫通孔86は、図4Aに示すように、アーム側取付板部83における召外框43側の下方側において、2つの第1締結用貫通孔85に対して見付方向における召外框43から離れる側に離間して配置される。第2締結用貫通孔86は、上下方向において、孔の少なくとも一部が、2つの第1締結用貫通孔85のうち、上方の第1締結用貫通孔85の上端85aと下方の第1締結用貫通孔85の下端85bとの間の領域Rに位置するように形成される。また、第2締結用貫通孔86は、上下方向において、2つの第1締結用貫通孔85の間の中央Cよりも下方に位置するように形成される。
第2締結部材9aとしては、例えば、ネジ、カシメなどを挙げることができる。
クレセント制限アーム9は、クレセント受け部8の第2締結用貫通孔86において、第2締結部材9aにより、クレセント受け部8に回動可能に連結される。クレセント制限アーム9は、支軸側板部91と、傾斜段差部92と、アーム部93と、を有する。
支軸側板部91は、所定長さで延びる平板状に形成され、一端部側に形成されるクレセント側締結用貫通孔94とクレセント受け部8の第2締結用貫通孔86とが、第2締結部材9aにより、クレセント受け部8に対して回動可能に連結される。
傾斜段差部92は、支軸側板部91の他端部に接続され、支軸側板部91に対して傾斜する段差状に形成される。傾斜段差部92は、支軸側板部91の他端部から離れるに従って室外側から室内側に向かうように傾斜する。
アーム部93は、傾斜段差部92の室内側の端部に接続され、細長形状で延びる板状に形成される。アーム部93は、傾斜段差部92を挟んで、支軸側板部91に接続され、所定長さで延びる支軸側板部91に平行な平板状に形成される。アーム部93には、ガイド溝931と、挿入開口932と、突出片933と、が形成される。ガイド溝931は、アーム部93の長手方向に沿って延びる。挿入開口932は、ガイド溝931の一端部に接続して形成され、係合ピン713が挿脱される開口である。
以上のように構成された開放制限ストッパ5により、内障子3と外障子4との開放状態を制限する場合について説明する。まず、内障子3及び外障子4を閉めた状態で、図8A及び図8Bに示すように、クレセント部7の係合ピン713をピン操作部714により突出させてクレセント制限アーム9に係合する係合位置に移動させる。
続けて、内障子3又は外障子4を開放状態に移動させると、図4Aに示すように、係合ピン713が、クレセント制限アーム9のガイド溝931における挿入開口932と反対側の端部に当接することで、クレセント制限アーム9により、これ以上の内障子3及び外障子4の開放が規制される。
ここで、図4Aにおいて、クレセント受け部8には、第2締結用貫通孔86において、左下方に向けて引っ張る力が作用する。従来、クレセント受け部において、第2締結用貫通孔は、2つの第1締結用貫通孔よりも下方の位置に形成されていたため、クレセント制限アームは、上下に離間した2つのネジに対して見付方向に離間した位置において、2つのいずれのネジよりも下方の支持軸に回動可能に締結されていた。そのため、クレセント制限アームが、2つのネジよりも下方の支持軸を中心に回動した場合に、クレセント制限アームが下方に引っ張られることで、上下に並ぶ2つのネジに対して、斜め下方に荷重が作用するため、クレセント受け部が回動しやすく、クレセント受け部の位置がずれやすくなっていた。
これに対して、本発明は、図4Aに示すように、第2締結用貫通孔86は、上下方向において、孔の少なくとも一部が、上方の第1締結用貫通孔85の上端と下方の第1締結用貫通孔85の下端との間に位置するように形成される。これにより、第2締結用貫通孔86は、上下方向において、孔の少なくとも一部が、上方の第1締結用貫通孔85の上端と下方の第1締結用貫通孔85の下端との間の領域Rに位置するため、クレセント受け部8がクレセント制限アーム9から荷重を受けても、回動方向の力が作用しにくいため、クレセント受け部8は、回動しにくく、クレセント受け部8の位置がずれることを低減できる。
本実施形態の開放制限ストッパ5は、上下に離間して配置される2つの第1締結用貫通孔85と、2つの第1締結用貫通孔85に対して見付方向に離間した位置に配置される第2締結用貫通孔86と、を有し、2つの第1締結用貫通孔85において第1締結部材8aにより外障子4の召外框43に固定されるクレセント受け部8と、第2締結用貫通孔86において第2締結部材9aによりクレセント受け部8に回動可能に連結されるクレセント制限アーム9と、クレセント制限アーム9に係合する係合位置と係合しない非係合位置とに移動可能な係合部713を有するクレセント部7と、を備え、第2締結用貫通孔86は、上下方向において、孔の少なくとも一部が、上方の第1締結用貫通孔85の上端と下方の第1締結用貫通孔85の下端との間に位置するように形成される。
これにより、第2締結用貫通孔86は、上下方向において、孔の少なくとも一部が、上方の第1締結用貫通孔85の上端と下方の第1締結用貫通孔85の下端との間に位置するため、クレセント受け部8がクレセント制限アーム9から荷重を受けても、回動方向の力が作用しにくいため、クレセント受け部8は、回動しにくく、クレセント受け部8の位置がずれることを低減できる。
また、本実施形態においては、第2締結用貫通孔86は、上下方向において、2つの第1締結用貫通孔85の間の中央Cよりも下方に位置するように形成される。また、本実施形態においては、クレセント制限アーム9は、上下方向において、2つの第1締結用貫通孔85の下方側に配置されてる。この場合には、第2締結用貫通孔86を2つの第1締結用貫通孔85の間の中央Cよりも下方の位置に形成することで、2つの第1締結用貫通孔85の間の中央よりも上方の位置に形成するよりも、クレセント制限アーム9の回転力が、クレセント受け部8に作用しにくい。よって、クレセント受け部8の位置がずれることを一層低減できる。
また、本実施形態においては、クレセント受け部8は、一部材で構成される。従来、クレセント受け部の位置がずれることを考慮して、クレセント受け部を2部材で構成して、クレセント受け部の位置調整を可能としていた。これに対して、本発明では、クレセント受け部8の位置がずれることを低減できる構成とすることで、クレセント受け部8を一部材で構成することができる。これにより、クレセント受け部8を簡易な構成とすることができ、製造コストも低減できる。
また、本実施形態においては、クレセント部7は、凹部711を有する台座部71と、凹部711を覆うように台座部71に取り付けられるクレセント本体72と、凹部711に配置されることで台座部71とクレセント本体72との間に配置される金属製のクレセント側防火スペーサ73と、を有し、凹部711は、上端側に形成される上端溝711aと、下端側に形成される下端溝711cと、を有し、クレセント側防火スペーサ73は、断面視コ字状に形成され、上下方向に延びる板状部731と、板状部731の上端側に形成され凹部711の上端溝711aに挿入可能な上端片732と、板状部731の下端側に形成され凹部711の下端溝711cに挿入可能な下端片733と、を有する。これにより、クレセント側防火スペーサ73は、断面視コ字状に形成されており、クレセント本体72の凹部711の上端溝711a及び下端溝711cに嵌め込むことで、クレセント側防火スペーサ73をクレセント本体72に仮固定できる。よって、クレセント部7を内障子3の召内框33に取り付ける際の作業性を向上させることができる。
また、本実施形態においては、係合ピン713は、ピン状に形成され、クレセント部7から突出してクレセント制限アーム9のガイド溝に係合する係合位置と、前記クレセント部7側に引き込まれてクレセント制限アーム9のガイド溝931から退避する非係合位置と、に移動可能であり、クレセント部7側に形成され径が大きい基端側太径部713aと、基端側太径部713aに接続されクレセント制限アーム9のガイド溝931に係合可能であって基端側太径部713aよりも径が小さい細径部713cと、細径部713cにおける基端側太径部713aと反対側に接続され細径部713cよりも径が大きい先端部713dと、を有する。これにより、基端側太径部713aにおいて径を太くすることで、基端側における強度を確保しつつ、細径部713cにおいて径が細い部分をガイド溝931に係合させることで、ガイド溝931を細くできるため、クレセント制限アーム9の幅を狭く形成できる。よって、クレセント制限アーム9を細く形成でき軽量化できるとともに材料費を削減できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、第1締結用貫通孔85を2つ設けて、2つの第1締結用貫通孔85それぞれにおいて第1締結部材8aで締結することで、2つの第1締結部材8aにより、クレセント受け部8と外障子4の召外框43(外障子側召合せ框)とを固定したが、これに限定されず、第1締結用貫通孔85を3つ以上設けて、3つ以上の第1締結用貫通孔85それぞれにおいて第1締結部材8aで締結することで、3つ以上の第1締結部材8aにより、クレセント受け部8と外障子4の召外框43とを固定してもよい。3つ以上の第1締結用貫通孔85を設けて3つ以上の第1締結部材8aで締結する場合には、第2締結用貫通孔86を、最も上方の第1締結用貫通孔85の下端と最も下方の第1締結用貫通孔85の下端との間に位置するように形成すればよい。
また、前記実施形態においては、クレセント受け部8に形成される第2締結用貫通孔86を、上下方向において、2つの第1締結用貫通孔85のうちの下方の第1締結用貫通孔85側に配置したが、これに限定されず、例えば、クレセント受け部8に形成される第2締結用貫通孔86を、上下方向において、2つの第1締結用貫通孔85の間の中央に配置してもよい。
1 建具(スライド開閉式建具)
2 枠体
3 内障子
4 外障子
5 開放制限ストッパ
7 クレセント部
8 クレセント受け部
8a 第1締結部材
9 クレセント制限アーム
9a 第2締結部材
33 召内框(内障子側召合せ框)
43 召外框(外障子側召合せ框)
71 台座部
72 クレセント本体
73 クレセント側防火スペーサ(スペーサ)
85 第1締結用貫通孔
86 第2締結用貫通孔
711 凹部
711a 上端溝
711c 下端溝
713 係合ピン(係合部)
713a 基端側太径部
713c 細径部
713d 先端部
731 板状部
732 上端片
733 下端片
931 ガイド溝

Claims (5)

  1. 枠体と、前記枠体内に相対的にスライド可能に配置される内障子及び外障子と、を有するスライド開閉式建具に用いられる開放制限ストッパであって、
    上下に離間して配置される少なくとも2つの第1締結用貫通孔と、前記2つの第1締結用貫通孔に対して見付方向に離間した位置に配置される第2締結用貫通孔と、を有し、前記2つの第1締結用貫通孔において第1締結部材により前記外障子の外障子側召合せ框に固定されるクレセント受け部と、
    前記第2締結用貫通孔において第2締結部材により前記クレセント受け部に回動可能に連結されるクレセント制限アームと、
    前記内障子の内障子側召合せ框に固定され、前記クレセント制限アームに係合する係合位置と、前記クレセント制限アームに係合しない非係合位置と、に移動可能な係合部を有するクレセント部と、を備え、
    前記第2締結用貫通孔は、上下方向において、孔の少なくとも一部が、前記2つの第1締結用貫通孔のうち、上方の第1締結用貫通孔の上端と下方の第1締結用貫通孔の下端との間に位置するように形成される、スライド開閉式建具用の開放制限ストッパ。
  2. 前記第2締結用貫通孔は、上下方向において、前記2つの第1締結用貫通孔の間の中央よりも下方に位置するように形成される、請求項1に記載のスライド開閉式建具用の開放制限ストッパ。
  3. 前記クレセント受け部は、一部材で構成される、請求項1又は2に記載のスライド開閉式建具の開放制限ストッパ。
  4. 前記クレセント部は、凹部を有する台座部と、前記凹部を覆うように前記台座部に取り付けられるクレセント本体と、前記凹部に配置されることで前記台座部と前記クレセント本体との間に配置される金属製のスペーサと、を有し、
    前記凹部は、上端側に形成される上端溝と、下端側に形成される下端溝と、を有し、
    前記スペーサは、断面視コ字状に形成され、上下方向に延びる板状部と、前記板状部の上端側に形成され前記凹部の前記上端溝に挿入可能な上端片と、前記板状部の下端側に形成され前記凹部の前記下端溝に挿入可能な下端片と、を有する、請求項1〜3のいずれかに記載のスライド開閉式建具用の開放制限ストッパ。
  5. 前記係合部は、ピン状に形成され、前記クレセント部から突出して前記クレセント制限アームのガイド溝に係合する係合位置と、前記クレセント部側に引き込まれて前記クレセント制限アームのガイド溝から退避する非係合位置と、に移動可能であり、前記クレセント部側に形成され径が大きい基端側太径部と、前記基端側太径部に接続され前記クレセント制限アームのガイド溝に係合可能であって前記基端側太径部よりも径が小さい細径部と、前記細径部における前記基端側太径部と反対側に接続され前記細径部よりも径が大きい先端部と、を有する請求項1〜4のいずれかに記載のスライド開閉式建具用の開放制限ストッパ。
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