JP5090236B2 - ピックアンドプレース装置 - Google Patents
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Description
回動軸2の正逆回転は、例えば、端縁に連接棒が回転自在に軸着された円盤体を駆動モータの出力軸に取り付け、円盤体を一方向に回転させるとともに、スライダクランク機構を介して連接棒の先端部を往復直線運動させ、連接棒の先端部と連動する伝達ベルトを用いて回動軸2に正逆方向の回転力を交互に付与することによって行うこともできる。
回動軸2には、板状体3前方における適宜の位置に、回動軸2と一体となって回動する回動アーム25が、回動半径方向に直線状をなして固着されており、上記のキャリア4が、この回動アーム25の先端側に回転対偶で連結されることで、水平姿勢を維持しながら、板状体3に平行する鉛直面で回動運動を行うようになされている。
本実施形態では、スライドバーを上下に2本配設する例を示しているが、この他にスライドバーを3本以上配設する、あるいは前後に配設することもできる。
ただし、スライドバーの本数が多くなり過ぎると、摩擦抵抗等が増大して、従動ブロック5のスムーズなスライド移動ができなくなるおそれがある。また、スライドバーを前後に配設した場合、キャリア4や従動ブロック5の厚みが肥大となり、コンパクト性が保てなくなるおそれがある。このような観点から、上記スライドバー22a、22bによる構成は好ましいものと言える。
コイルばね38の弾性力を適宜調節し、スライドバー22bにも同様にコイルばね38を配設するようにしてもよい。このようにすれば、従動ブロック5の側面全体にバランス良く付勢力を作用させることが可能となる。
上記した通り、キャリア4は、回動軸2の往復回動に伴う回動運動を行い、図3に示す如く回動軸2を中心とする略半円形の軌跡を形成する。図中50は、キャリア4中心部の移動軌跡である。
キャリア4の回動運動にしたがって、キャリア4に係着される従動ブロック5も一緒に移動することになるが、従動ブロック5は、凹溝15内を移動するカムフォロア36によって動きを規制される。つまり、カムフォロア36が、図4に示す如くの移動軌跡(図中51はカムフォロア36中心部の移動軌跡を示す)を形成するのに対応して、従動ブロック5も、本来の略半円形の軌跡ではなく、移動軌跡51と同様の形状で、ピック側とプレース側それぞれにおいて回動半径が徐々に減少する方向に制限された逆U字状軌跡を描きながら移動する。
そして、上記付勢力Nは、連結アーム35を介して、カムフォロア36に伝達され、カムフォロア36が、図4に示すように、凹溝15の内周壁面53および外周壁面54に対して、右方向に向かう押圧力Pを作用させながら、凹溝15内を往復移動するものである。押圧力Pは、凹溝15の左半部においては内周壁面53に、凹溝15の右半部においては外周壁面54に作用する。
なお、コイルばね38は、従動ブロック5の左右いずれの側に配置することも可能であるが、特に上記した態様であれば、製品60の移動過程においてピック側からプレース側に向かう押圧力Pが継続的に作用することとなり、途中停止時および再起動時等の慣性による従動ブロック5の揺れを抑止でき、製品60が吸着パッド42から脱離して落下するのを防止できるため、非常に好ましいものとなる。
上記の実施形態では、製品60を個装ケース63に間欠的に収容する例を示したが、本発明は、このような形態に限らず、把持手段6を円弧部分16の両端側において垂直に上下させることが有効となり得る様々な工程に適用できるものである。
2 回動軸
3 板状体
4 キャリア
5 従動ブロック
6 把持手段
15 凹溝
16 円弧部分
17a、17b 垂直部分
22a、22b スライドバー
25 回動アーム
26 固定プーリ
29 回動プーリ
30 タイミングベルト
38 コイルばね
42 吸着パッド
50 軌跡
51 軌跡
53 内周壁面
54 外周壁面
60 製品
61 底面
62 上面
63 個装ケース
64 底板
N 付勢力
P 押圧力
Claims (7)
- ピック動作とプレース動作の繰り返しにより、製品を移動するためのピックアンドプレース装置であって、
前後方向に延在して設けられる回動軸と、
円弧部分と、該円弧部分の両端から連続する垂直部分と、を有する案内部が配設され、該回動軸に直交して立設支持される板状体と、
該回動軸に固着される回動アームと回転対偶で連結され、水平姿勢を維持しながら、該板状体に平行する鉛直面で回動運動を行うキャリアと、
左右方向へスライド移動自在に、かつ弾性部材を介装してピック側からプレース側への方向に水平に付勢された状態で、該キャリアに係着されるとともに、該案内部に係合するカムフォロアが接続された従動ブロックと、
該従動ブロックに吊設され、製品を把持する把持手段と、を備え、
該キャリアの回動運動にしたがい、該従動ブロックを介して該カムフォロアにより、該案内部に対してピック側からプレース側への方向に水平に向かう押圧力を作用させながら、該カムフォロアを、該案内部に沿って往復移動させるようになされたピックアンドプレース装置。 - 該回動軸を中心とする固定プーリと、
該キャリアを固着し、該回動アームの先端に回動可能に軸着される回動プーリと、
該固定プーリおよび該回動プーリの間に配設されるタイミングベルトと、
を備えた請求項1に記載のピックアンドプレース装置。 - 該垂直部における該カムフォロアの降下に伴って、該把持手段を、製品を把持させたまま、製品の底面が包装箱の底板近傍に位置するまで垂直降下させるようになされた請求項1または2に記載のピックアンドプレース装置。
- 該把持手段は、吸着部を備え、製品の上面を着脱自在に把持するものである請求項3に記載のピックアンドプレース装置。
- 該案内部が、凹溝である請求項3または4に記載のピックアンドプレース装置。
- 該キャリアが、該従動ブロックを貫通する複数段のスライドバーを備え、
該弾性部材としてのコイルばねが、該スライドバーに巻回されている請求項5に記載のピックアンドプレース装置。 - ピック動作とプレース動作の繰り返しにより、製品を供給する方法であって、
前後方向に延在して設けられる回動軸を回動させるステップと、
該回動軸の回動に伴い、該回動軸に固着される回動アームと回転対偶で連結されるキャリアを、水平姿勢を維持しながら、該回動軸に直交する鉛直面で回動運動させるステップと、
該キャリアの回動運動にしたがい、左右方向へスライド移動自在に、かつ弾性部材を介装してピック側からプレース側への方向に水平に付勢された状態で、該キャリアに係着される従動ブロックを介して、該従動ブロックに接続されるカムフォロアを、円弧部分と、該円弧部分の両端から連続する垂直部分と、を有する案内部に係合させるとともに、該案内部に対してピック側からプレース側への方向に水平に向かう押圧力を作用させながら、該カムフォロアを、該案内部に沿って往復移動させるステップと、
該垂直部における該カムフォロアの降下に伴って、該従動ブロックに吊設される把持手段を、製品を把持させたまま垂直降下させるステップと、を含む供給方法。
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