JP5090016B2 - クランプ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、建築工事現場やその解体工事現場、土木工事現場を含む各種作業現場等で用いられる部材を挟持するためのクランプに関する。
下記の特許文献1には、建築工事現場やその解体工事現場、土木工事現場を含む各種作業現場等において、パイプ材等の被挟持部材を挟持するために用いられるクランプが示されている。このクランプは、第1及び第2挟持部材と、第1挟持部材と第2挟持部材のそれぞれの一方の端部同士を回動自在に連結する連結部材と、第1挟持部材の他方の端部に基端部が回動自在に連結されたボルトと、このボルトに螺合されたナットと、第2挟持部材の他方の端部に形成されたU字状切欠部と、を有しており、このU字状切欠部に挿入されたボルトに対してナットを回転させると、このナットの押圧作用によって第2挟持部材が連結部材を中心に回動し、これにより、第1挟持部材と第2挟持部材とでパイプ等の被挟持部材が挟持される。
特開平10−311139
近年、作業現場等での作業効率を向上させるため、ナットを回転させるための工具として電動式工具が採用されるようになっている。この電動式工具は、ナットの外周に嵌合される回転部材となっているソケット部材を電動モーターで正逆回転させるものであり、第1挟持部材と第2挟持部材とによる被挟持部材の挟持を解除させるときには、ソケット部材の逆回転により、ボルトに対してナットを逆回転させるため、ソケット部材を過度に逆回転させると、ナットがボルトにおける上記基端部とは反対側の先端部から脱落してしまうおそれがある。このような問題は、手動式工具でナットを回転させた場合にも生ずる。
本発明の目的は、ナットがボルトから脱落することを防止できるようになるクランプを提供するところにある。
本発明に係るクランプは、第1及び第2挟持部材と、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材のそれぞれの一方の端部同士を回動自在に連結する連結部材と、前記第1挟持部材の他方の端部に基端部が回動自在に連結されたボルトと、このボルトに螺合されたナットと、前記第2挟持部材の他方の端部に形成されたU字状切欠部と、を有し、このU字状切欠部に挿入されたボルトに対して回転させた前記ナットの押圧作用により前記第2挟持部材が前記連結部材を中心に回動して前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とで被挟持部材を挟持するクランプにおいて、前記ボルトにおける前記基端部とは反対側の先端部に、前記ボルトからの前記ナットの脱落を阻止するためのナットストップ部が設けられていることを特徴とするものである。
このクランプによると、ボルトにおける基端部とは反対側の先端部に、ボルトからのナットの脱落を阻止するためのナットストップ部が設けられているため、ナットを回転させるための工具として電動式工具を用いても、あるいは手動式工具を用いても、逆回転させたナットがボルトの先端部から脱落してしまうことをナットストップ部によって阻止することができる。
また、本発明に係るクランプにおいて、ナットストップ部と隣接しているボルトの一部であって、ナットストップ部よりも前記基端部側となっている部分を、ナットが空回転するナット空回転部とすることができる。このようなナット空回転部をボルトに設けた場合には、ナットがナットストップ部に当接し、これによってボルトの先端部からのナットの脱落が阻止された後に、さらに電動式工具でナットを逆回転させることがあっても、ナットは空回転するだけとなるため、ナットがナットストップ部に強く押し付けられることを防止することができる。
このようなナット空回転部は、任意な形態によってボルトに設けることができる。
その第1の例は、ナット空回転部の全体を、ねじ山が形成されているボルトの部分よりも小径となった非テーパー状に形成し、これによってナット空回転部を、全体にねじ山が設けられていない部分とすることである。
第2の例は、ナット空回転部を、ボルトの前記先端部側へ先細りとなったテーパー状とし、このテーパー状ナット空回転部の前記基端部側の端部に、ボルトのねじ山との連続性を有しているねじ山を設けることである。
この第2の例によると、第1挟持部材と第2挟持部材とで被挟持部材を挟持するために、ナット空回転部にあったナットを正回転させた場合に、テーパー状ナット空回転部の前記基端部側の端部に、ボルトのねじ山との連続性を有しているねじ山が設けられているため、ナットは円滑にテーパー状ナット空回転部からボルトのねじ山へ移行することになり、これにより、第1挟持部材と第2挟持部材とで被挟持部材を挟持する作業を円滑に行える。
このようなテーパー状ナット空回転部は、例えば、このテーパー状ナット空回転部に形成されていたねじ山の一部を、上記連続性を残して消失させる加工をボルトに行うことによって形成することができる。この消失加工は、例えば、切削加工でもよく、研削加工でもよく、押し潰し加工でもよい。
また、ボルトに上記非テーパー状やテーパー状のナット空回転部を設けず、ナットを螺合させるためにボルトに形成されているねじ山を、ナットストップ部まで形成してもよい。
このようにナットを螺合させるためにボルトに形成されているねじ山を、ナットストップ部まで形成しても、クラッチ付きの電動式工具を用い、ナットを逆回転させるための駆動力が所定値以上の過度の大きさとなったときに、ナットを逆回転させるソケット部材への駆動力の伝達が上記クラッチで切断されることにより、ナットがナットストップ部に強く押し付けられることを防止することができる。
また、ボルトの先端部に設けるナットストップ部は、任意な形態によって形成することができる。
その第1の例は、ナットストップ部を、ボルトの先端部に取り付けたストップ部材によって形成することである。
第2の例は、ナットストップ部を、ボルトの先端部を塑性変形加工することによって形成することである。この第2の例によると、ナットストップ部をボルトの一部によって形成することができるため、用意しなければならない部材の点数を少なくできる。この第2の例における塑性変形加工は、据え込み加工を含む圧縮加工でもよく、押し潰し加工でもよく、引っ張り加工でもよく、開き加工でもよい。
第3の例は、ナットストップ部を、2個のナットによるダブルナットによって形成することである。
この第3の例において、2個のナットが螺合しているねじ山を、ボルトに形成されていたねじ山がそのまま用いられたものとしてもよい。
これによると、ボルトにもともと形成されていたねじ山を利用して2個のナットをボルトに螺合させることができ、これらのナットにより、ナットストップ部となるダブルナットをボルトに設けることができる。
なお、ボルトに前述した非テーパー状又はテーパー状のナット空回転部を設ける場合には、ナット空回転部を、ボルトに形成されていたねじ山の少なくとも一部を消失させる加工によって形成してもよい。
また、ナットも、任意な形態のナットとすることができる。
その第1の例は、ナットを、外周が多角形に形成され、内部にねじ孔が形成されている通常のナットとすることである。
第2の例は、ナットを、このナットを回転させるための工具が外周に嵌合する多角形部と、この多角形部よりもボルトの前記基端部側に設けられた筒部と、を有するものとし、この筒部の内部に、ボルトのねじ山に螺合するねじ孔が形成され、多角形部の内部に、前記ねじ孔と連続しているとともにこのねじ孔よりも大径となった大径孔が形成され、この大径孔に、ナットストップ部に当接してボルトからのナットの脱落を阻止する当接部が設けられているものとすることである。
この第2の例によると、ナットの当接部がナットストップ部に当接してボルトからナットが脱落しない状態になったときに、このナットストップ部をナットから突出させないことが可能となるため、ボルトの全長を短くすることができる。このため、例えば、多数のクランプを箱詰めにして搬送する際に、前記基端部を中心にボルトを回動させることにより、このボルトを前記第1挟持部材と第2挟持部材の内部に収納してクランプ全体を小型化し、1個の箱に収納するクランプの個数を増加させることができる。
また、本発明において、ボルトの前記基端部の回動中心部からこのボルトの前記先端部までの距離をAとし、ボルトの前記基端部の回動中心部から前記連結部材の中心部までの距離をBとし、この連結部材の半径をCとしたとき、A<B−Cの不等式が成立するように設定することが好ましい。
これによると、前記基端部を中心にボルトを回動させたときに、このボルトの先端部が、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材のそれぞれの一方の端部同士を回動自在に連結している前記連結部材に当接することなく、ボルトを第1挟持部材と第2挟持部材の内部に収納することができ、これにより、クランプ全体を小型化することができて、1個の箱に収納するクランプの個数を増加させることができ、多数のクランプを箱詰めにして搬送する際の搬送効率を向上させることができる。
以上説明した本発明は、第1挟持部材と第2挟持部材の個数がそれぞれ1個となったクランプ、すなわち、第1挟持部材と第2挟持部材によって被挟持部材を挟持するための挟持部の個数が1個となっている単クランプに適用することができるとともに、第1挟持部材と第2挟持部材の個数がそれぞれ2個となったクランプ、すなわち、第1挟持部材と第2挟持部材によって被挟持部材を挟持するための挟持部の個数が2個となっている直交クランプや自在クランプにも適用することができる。
また、本発明は、単クランプが1個又は複数個用いて構成される各種作業現場用機材のためのその単クランプにも適用することができ、上記各種作業現場用機材には、建築工事現場やその解体工事現場、土木工事現場等で用いられる根がらみ、ブラケット、キャッチクランプ及び壁つなぎが含まれる。
また、本発明に係るクランプは、ナットを回転させるために電動式工具が用いられるときに特にその有用性が発揮され、しかし、本発明に係るクランプは、ナットを回転させるための工具として手動式工具が用いられる場合にも適用することができる。
本発明によると、ナットを工具で逆回転させても、ナットがボルトから脱落することを防止できるという効果を得られる。
以下に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1は、例えば、建築作業現場で用いられるバリケード1を示し、このバリケード1は、両端の2個のエンド部材2と、A字形状となっているこれらのエンド部材2同士を連結するための上下2本のパイプ製の連結部材3とを含んで構成され、それぞれのエンド部材2に溶接又はボルト、ナットで上下2個の単クランプ10が結合され、これらの単クランプ10でそれぞれの連結部材3の端部が挟持されることにより、2個のエンド部材2は連結部材3を介して連結されている。
図2には、単クランプ10の側面図が示され、図3には、単クランプ10の正面図が示されている。これらの図2及び図3で示されているように、単クランプ10は、第1挟持部材41と第2挟持部材42が主要な部材となって構成されており、これらの挟持部材41,42は、板金のプレス加工によって形成されている。また、図2に示されているように、第1挟持部材41と第2挟持部材42の互いに向かい合う一方の端部41A,42A同士は、単クランプ10で挟持される被挟持部材となっている上記連結部材3の長手方向と平行の方向を軸方向とする連結ピン43で連結され、これにより、第1と第2の2個の挟持部材41,42を連結するための連結部材となっているこの連結ピン43を中心に第1挟持部材41と第2挟持部材42は互いに回動自在、言い換えると、開閉自在である。図1で示されている単クランプ10は、第1挟持部材41における第2挟持部材42とは反対側の面がエンド部材2に溶接又はボルト、ナットで結合されることにより、エンド部材2に固定されている。
第1及び第2挟持部材41,42の主要部41B,42Bは連結部材3の外形と対応した湾曲形状又は略湾曲形状になっているとともに、第1挟持部材41における一方の端部41Aとは主要部41Bを挟んで反対側となっている他方の端部41Cには、図3に示されているように、二股部44が形成されており、また、第2挟持部材42における一方の端部42Aとは主要部42Bを挟んで反対側となっている他方の端部42Cには、U字状切欠部45が形成されている。二股部44には、ボルト46の基端部46Aが挿入されているとともに、この基端部46Aは二股部44に連結ピン47で回動自在に連結され、第1挟持部材41にボルト46を連結するために連結部材となっているこの連結ピン47の軸方向は、前記連結ピン43の軸方向と同じであるため、ボルト46は、基端部46Aを中心に連結部材3や連結ピン43,47の軸方向と直交する方向へ回動自在となっており、この回動により、ボルト46は第2挟持部材42のU字状切欠部45に挿入される。
そして、ボルト46には、ナット48が螺合されている。このナット48を、U字状切欠部45に挿入されたボルト46のうち、U字状切欠部45から突出して部分に螺合させておき、ナット48の外周に図2で示されている電動式工具の回転部材となっているソケット部材49を嵌合した後に、このソケット部材49を正回転させると、ボルト46に対して正回転して前進するナット48がU字状切欠部45の外面両側に当接することにより、このナット48からの押圧力を第2挟持部材42の他方の端部42Cが受け、これにより、第2挟持部材42は連結ピン43を中心に第1挟持部材41に対して回動し、第1挟持部材41と第2挟持部材42とで連結部材3が挟持される。
また、ソケット部材49を逆回転させるとナット48は緩むため、ボルト46にU字状切欠部45から抜け出す回動を行わせた後に、第2挟持部材42を連結ピン43を中心に第1挟持部材41から開き回動させることにより、第1挟持部材41と第2挟持部材42とによる連結部材3の挟持を解除することができる。
図4は、ボルト46とこのボルト46に配置された部材だけを示している。ボルト46は、前記基端部46Aを形成している部分であって、中央に連結ピン47が挿通される孔50Aが設けられている厚板のリング状部50と、このリング状部50から延びる軸部51と、を有し、この軸部51のリング状部50とは反対側の端部には、言い換えると、ボルト46における基端部46Aとは反対側の先端部46Bには、ナット48がこの先端部46Bから脱落することを阻止するためのナットストップ部52が設けられている。このナットストップ部52は、軸部51の最大外径よりも大きくかつナット48の外径よりも小さい直径を有している。
また、軸部51には、リング状部50からナットストップ部52に向かって順番に、ねじ山が形成されていないねじ山無し部51Aと、ナット48を螺合させるねじ山が形成されているねじ山有り部51Bと、ナット48を空回転させるためのナット空回転部51Cとが設けられており、このナット空回転部51Cは、ナットストップ部52と隣接している部分であって、ナットストップ部52よりもリング状部50側の部分となっている。図4では、ねじ山有り部51Bの範囲がL1により、ナット空回転部51Cの範囲がL2により、それぞれ示されている。なお、ねじ山有り部51Bの範囲をねじ山無し部51Aの範囲まで拡大してもよい。
ナット空回転部51Cは、このナット空回転部51Cに相当する軸部51の部分にもともと形成されていたねじ山の一部を消失させる加工を行うことによって、具体的には切削加工を行うことによって形成されており、この切削加工を、軸部51への切り込み深さをねじ山有り部51Bとの接続部からボルト46の先端部46B側へ次第に深くするテーパー加工とすることにより、ナット空回転部51Cはこの先端部46B側へ先細りとなったテーパー状となっている。
このため、テーパー状ナット空回転部51Cにおけるねじ山有り部51B側の端部には、このねじ山有り部51Bのねじ山との連続性を有しているねじ山が残されており、テーパー状ナット空回転部51Cにおけるねじ山の高さは、ボルト46の先端部46B側へ移行するにしたがって次第に低くなっている。
この実施形態では、軸部51の端部にストップ部材53を取り付けることにより、このストップ部材53がナットストップ部52となっている。図5には、ストップ部材53を軸部51の端部に取り付ける作業が示されている。この作業を行うためには、先ず、ナット空回転部51Cにおけるねじ山有り部51Bとは反対側の端部から突出している部分に、切削加工によってナット空回転部51Cの最小径部よりも直径が小さい小径部51Dを形成し、次いで、ストップ部材53の孔53Aをこの小径部51Dに嵌合した後に、小径部51Dを軸方向に圧縮加工することにより、テーパー状ナット空回転部51Cと、小径部51Dが径方向へ膨出変形することによって形成された図6の膨出部51Eとにより、ストップ部材53を軸部51に挟着固定する。
以上の本実施形態によると、前述したように、第1挟持部材41と第2挟持部材42とによる連結部材3の挟持を解除するため、電動式工具のソケット部材49でナット48を逆回転させた場合に、この逆回転が過度に行われても、ボルト46の先端部46B側へ後退したナット48がこの先端部46Bに設けられたナットストップ部52となっているストップ部材53に当接するため、ナット48がボルト46から脱落することを阻止することができる。
また、ナット48がナットストップ部材53に当接したときは、このナット48は、ナット48を空回転させることができるナット空回転部51Cに達しているため、ソケット部材49の逆回転を停止させるための電動式工具の操作タイミングが遅れても、ナット48は空回転するだけであり、ナット48がストップ部材53に強く押し付けられることを防止できるとともに、ソケット部材49の逆回転を停止させる電動式工具の操作タイミングを任意のタイミングとすることができるため、この電動式工具の操作が容易になる。
さらに、第1挟持部材41と第2挟持部材42とで連結部材3を挟持するために、テーパー状ナット空回転部51Cにあったナット48を電動式工具のソケット部材49で正回転させた場合には、前述したように、テーパー状ナット空回転部51Cにおけるねじ山有り部51B側の端部に、このねじ山有り部51Bのねじ山との連続性を有しているねじ山が残されているため、ナット48は、円滑にこのナット空回転部51Cからねじ山有り部51Bへ移行することになり、したがって、第1挟持部材41と第2挟持部材42とで連結部材3を挟持する作業を円滑に行えることになる。
図7及び図8は、ストップ部材53をボルト46の軸部51の端部に取り付けるために、軸部51に図6の膨出部51Eを形成するための作業についての別実施形態を示す。図7の作業では、図5の小径部51Dにストップ部材53の孔53Aを嵌合した後に、小径部51Dの端面にたがね等の打ち込み工具54を打ち込んで抜き取り、この打ち込みによって小径部51Dに膨出部51Eを形成している。また、図8の実施形態では、小径部51Dの端面に打ち込んだ打ち込み工具54を抜き取らず、この工具54の一部54Aを膨出部51Eの内部に残すための工具54の切断加工を行っている。
これらの図7及び図8の実施形態によると、多くの手間と大きな加工荷重が必要となる小径部51Dについての前述した圧縮加工を行う必要がないため、図6の実施形態よりも膨出部51Eを形成するための作業を簡単化できる。また、図8の実施形態によると、工具54の一部54Aが膨出部51Eの内部に残るため、図7の実施形態よりも膨出部51Eの形状を長期間に渡って維持することができる。
図9は、ボルト46の軸部51に設けるナットストップ部52を、2個のナット55,56によるダブルナット57によって形成した実施形態を示しており、それぞれのナット55,56は、軸部51のねじ山有り部51Bに螺合する前記ナット48よりも小さい直径を有している。このため、前記ストップ部材53と同じく、ナット48を回転させるための電動式工具のソケット部材49の内部にこれらのナット55,56を挿入することが可能である。
図10は、この実施形態のダブルナット57を軸部51の端部に取り付けるための作業を示している。この実施形態では、軸部51における図5の実施形態の小径部51Dに相当する部分51Fにも、軸部51に形成されていたねじ山をそのまま残しており、この部分51Fのねじ山にナット55と56を正回転によって螺合し、後側のナット56が前側のナット55に当接した後も、さらに後側のナット56についての正回転を行うことにより、ナット55,56同士及びナット55,56と部分51Fのねじ山とを大きな荷重で摩擦接触させ、これにより、軸部51の端部に固定状態で配置されたダブルナット57を2個のナット55,56によって設けている。
この実施形態によると、電動式工具のソケット部材49によってナット48が逆回転しながらダブルナット57に当接した場合において、2個のナット55,56のうち、ナット48が当接する前側のナット55には、ナット48からの逆回転荷重が作用し、この荷重は、2個のナット55,56同士及びナット55,56と部分51Fのねじ山とを一層大きな荷重で摩擦接触させるための荷重となるため、ダブルナット57を軸部51の端部に確実に固定状態で配置させておくことができる。
また、この実施形態によると、軸部51にテーパー状ナット空回転部51Cを形成するための加工だけを行い、軸部51のうちの部分51Fに形成されていたねじ山をそのまま残すことができるため、軸部51にもともと形成されていたねじ山に対して行う加工を、これまでの実施形態よりも簡単化することができる。
次に、ボルト46の軸部51の端部に設けるナットストップ部52を、ボルト46自体の塑性変形加工によって、すなわち軸部51自体を塑性変形加工することによって形成できる実施形態について説明する。
図11で示されているナットストップ部52は、軸部51の端部について圧縮加工である据え込み加工を行うことによって形成されている。この据え込み加工では、図12で示されている加圧型59と受け型60とが用いられ、軸部51における図5の小径部51Dに相当する部分51Gに加圧型59の小径穴部59Aが嵌合され、一定位置に固定されている軸部51のこの部分51Gを加圧型59で軸方向に加圧することにより、部分51Gの一部の肉は外径方向に膨出する。そして、この膨出した肉は、予め軸部51の外周に嵌合されていた受け型60と、加圧型59に形成されている大径穴部59Bとによって成形されて膨出部58となり、この膨出部58がナットストップ部58となる。この後、受け型60は切断等によって軸部51から取り出される。なお、受け型60に、軸部51が挿入される孔まで達する切欠部を形成しておくことにより、この切欠部によって受け型60を軸部51に対して挿抜可能としてもよい。
また、受け型60を用いず、加圧型59だけで軸部51の部分51Gに膨出部58を形成してもよく、さらに、小径穴部59Aが設けられていない加圧型により、軸部51の部分51Gに膨出部58を形成してもよく、さらにまた、小径穴部59Aの代わりに軸部51の側へ突出した小突出部を有している加圧型により、軸部51の部分51Gに膨出部58を形成してもよい。
図13で示されているナットストップ部52は、軸部51における図5の小径部51Dに相当する部分51Hに、前記テーパー状ナット空回転部51Cとは反対側へ拡大延出した二股状部61として形成されている。この二股状部61は、図14で示されている作業によって形成される。すなわち、部分51Hに溝62を形成し、部分51Hにおけるこの溝62の両側を外側へ開き変形させることにより、二股状部61が形成される。
なお、この開き変形の開き角度を180度とすることにより、図15で示されている突起部63を形成し、この突起部をナットストップ部52としてもよい。
図16で示されているナットストップ部52は、軸部51における図5の小径部51Dに相当する部分51Jについて押し潰し加工を行うことによって形成された押し潰し部64となっている。すなわち、図16の(A)は、この押し潰し部64の側面図であり、図16の(B)は、軸部51の端面から見た押し潰し部64の正面図である。また、図17は押し潰し加工によって押し潰し部64を形成する作業を示し、図17の(A)は、軸部51の側断面図であり、図17の(B)は、軸部51の端面から見た押し潰し加工前の上記部分51Jの正面図である。
図17の(B)で示されているように、軸部51の直径方向両側から部分51Jを押し潰し加工を行うことにより、扁平状となった押し潰し部64が軸部51の端部に形成される。
以上説明した図11〜図17の実施形態によると、ナットストップ部52はボルト46の軸部51の一部によって形成されるため、ナットストップ部52をボルト46に設けるための特別の部材が必要とならず、このため、ストップ部材53や2個のナット55,56を用いた実施形態よりも部材点数を削減することができる。
図18及び図19は、これまでの実施形態においてボルトの軸部のねじ山に螺合されていたナット48に代わるものとして、ナット78を用いた実施形態を示している。このナット78は、図19に示されているように、ナット78を回転させるための図2の電動式工具のソケット部材49が外周に嵌合する多角形部78Aと、この多角形部78Aから軸方向に連続して形成されている筒部78Bとからなる。また、この実施形態でも、これまで説明したそれぞれの実施形態におけるボルト46が用いられている。
また、ナット78の筒部78Bの内部には、ボルト46のねじ山に螺合するねじ孔78Cが形成され、多角形部78Aの内部には、このねじ孔78Cと連続しているとともに、このねじ孔78Cよりも大径となった大径孔78Dが形成されている。この大径孔78Dは、ねじ孔78C側の孔部であって、このねじ孔78Cよりも直径が大きい第1孔部78Eと、ねじ孔78Cとは反対側の孔部であって、第1孔部78Eよりもさらに直径が大きい第2孔部78Fとからなり、これらの第1孔部78Eと第2孔部78Fとの間は段差部78Gとなっており、この段差部78Gは、ボルト46のナットストップ部52に当接する当接部になっている。
ボルト46に対するナット78の回転は、多角形部78Aよりもボルト46の基端部46A側となっている筒部78Bの内部に形成されているねじ孔78Cにおいて行われ、ナット78が、前述したように第2挟持部材42が連結ピン43を中心に回動するための押圧力を第2挟持部材42に作用させるときには、多角形部78Aよりも小径となっている筒部78Bは、図3で示されている第2挟持部材42の他方の端部42Cに形成されているU字状切欠部45の内部に挿入される(図18も参照)。
この実施形態では、電動式工具のソケット部材49でナット78を逆回転させたときには、ボルト46のナットストップ部52にナット78の段差部78Gが当接することにより、ボルト46の先端部46Bからのナット78の脱落が阻止される。
また、この実施形態によると、ボルト46のナットストップ部52にナット78の段差部78Gが当接したときに、ボルト46の先端部46Bは、図19で示されているようにナット78から突出していない。
言い換えると、この実施形態によると、ボルト46の全長を充分短くすることができる。このため、第1挟持部材41や第2挟持部材42とで構成されている単クランプ10を箱詰めにして販売店や作業現場等に搬送する際に、図18の2点鎖線で示されているように、ボルト46を連結ピン47を中心に回動させることにより、このボルト46を、第1挟持部材41と第2挟持部材42とを回動自在に連結している連結ピン43等と干渉することなく、これらの挟持部材41,42に内部に収納することが可能となる。これにより、単クランプ10の全体を小型化することができるため、1個の箱に詰める単クランプ10の個数を多くすることができる。
以上説明したそれぞれの実施形態のクランプは、第1挟持部材41と第2挟持部材42のそれぞれの個数が1個となっていて、前記被挟持部材を挟持するための挟持部の個数が1個となっている単クランプ10の場合であったが、次に、第1挟持部材41と第2挟持部材42のそれぞれの個数が2個となっていて、すなわち、2個の単クランプ10が用いられていて、被挟持部材を挟持するための挟持部の個数が2個となっている直交クランプの場合と自在クランプの場合について説明する。以下の説明では、既に説明した部材と同じ又は機能が同じ部材には同一符号を用いる。
図20で示す直交クランプ20は、個数がそれぞれ2個となっている第1挟持部材41と第2挟持部材42のうち、それぞれの第1挟持部材41は、第2挟持部材42とは反対側の面が向かい合ってリベット等の複数の結合具80で直交の角度をなして連結されている。また、図21で示す自在クランプ30は、個数がそれぞれ2個となっている第1挟持部材41と第2挟持部材42のうち、それぞれの第1挟持部材41は、第2挟持部材42とは反対側の面が向かい合って回動中心部材81で回動自在に連結されている。
図22は、直交クランプ20と自在クランプ30が用いられている建築現場の仮設足場90を示す。この仮設足場90は、被挟持部材となっているパイプ材による縦材91や横架材92、斜材93によって構成され、縦材91と横架材92を連結するために直交クランプ20が用いられ、縦材91と斜材93を連結するために自在クランプ30が用いられている。自在クランプ30は縦材91と横架材92を連結するためにも用いることができる。
このように本発明は、2個の単クランプ10によって構成される直交クランプ20や自在クランプ30にも適用することができる。
図23は、ナット空回転部が設けられていないボルト76が用いられた単クランプ110の実施形態を示し、この図23は、単クランプ110が図1のバリケード1のエンド部材2に取り付けられている場合を示す。以下の説明では、これまで説明した実施形態における部材、部分と同じ部材、部分には同一符号を付する。
図23の実施形態におけるボルト76は、図4で説明したボルト46と同様に、前記連結ピン47が挿通される孔が設けられ、ボルト76の基端部となっているリング状部50と、ナット48が螺合されるねじ山が形成されている軸部51と、この軸部51のリング状部50とは反対側の端部となっているボルト76の先端部に設けられたナットストップ部52と、を有している。そして、この実施形態では、軸部51のねじ山はナットストップ部52まで形成されており、したがって、前述したテーパー状ナット空回転部は、軸部51に設けられていない。
この実施形態によっても、第1挟持部材41と第2挟持部材42とによる被連結部材3の挟持を解除するために、電動式工具のソケット部材49でナット48を逆回転させた場合に、この逆回転が過度に行われても、ナット48はナットストップ部52に当接するため、ナット48がボルト46から脱落することを阻止することができる。
そして、上記電動式工具をクラッチ付きのものとし、ナット48を逆回転させるための駆動力が所定値以上の過度の大きさとなったときに、ナット48を逆回転させるソケット部材49への駆動力の伝達が上記クラッチで切断されることにより、ナット48がナットストップ部52に強く押し付けられることを防止することができる。
また、この実施形態では、ボルト46の基端部となっているリング状部50の回動中心部から、このボルト46のナットストップ部52が設けられた先端部までの距離をAとし、ボルト46のリング状部50の回動中心部から、第1挟持部材41と第2挟持部材42を回動自在に連結している前記連結ピン43の中心部までの距離をBとし、この連結ピン43の半径をCとしたとき、A<B−Cの不等式が成立するように設定されている。
これによると、単クランプ110が図1のバリケード1を構成するエンド部材2に取り付けられる前において、リング状部50の回動中心部を中心にボルト46を回動させたときに、このボルト46の先端部が連結ピン43に当接することなく、ボルト46を第1挟持部材41と第2挟持部材42の内部に収納することができる。これにより、単クランプ110の全体を小型化することができて、1個の箱に収納する単クランプ110の個数を増加させることができ、多数の単クランプ110を箱詰めにして搬送する際の搬送効率を向上させることができる。
なお、A<B−Cの不等式が成立するようにボルト76の長さを設定することは、前述したように、テーパー状ナット空回転部を軸部51に設けないため、容易に行えることになる。
以上の単クランプ110は、2個の単クランプによって構成される図20の直交クランプ20や図21の自在クランプ30の構成要素としても用いることができる。
図24〜図26は、建築等の作業現場で用いられる機材であって、1個又は複数個の単クランプ110が用いられて構成される機材を示す。
図24の機材は、仮設足場等を構成する2本の支柱94,95の間に架け渡される根がらみ120であり、この根がらみ120のパイプ製本体120Aの両端に単クランプ110の第1挟持部材41が連結され、それぞれの単クランプ110の第1挟持部材41と第2挟持部材42とにより、被挟持着部材となっている支柱94,95が挟持される。
図25の機材は、仮設足場等に、作業者が乗る布板等の部材140を配置するために用いるブラケット130であり、ブラケット130の本体130Aは、水平の第1パイプ131と、この第1パイプ131に一端が連結された斜めの第2パイプ132とで形成されており、第1パイプ131の両端と、第2パイプ132の他端とに、単クランプ110の第1挟持部材41が連結されている。仮設足場等を構成する2本の支柱96,97のうち、被挟持部材となっている支柱96を第1及び第2パイプ131,132の2個の単クランプ110で挟持させ、同じく被挟持部材となっている支柱97を第1パイプ131の1個の単クランプ110で挟持させた後、第1パイプ131に、布板等の部材140が配置される。
図26の機材は、建物等の構造材98に、仮設足場等を構成するパイプ99を取り付けるために用いるキャッチクランプ150である。単クランプ110の第1挟持部材41は、キャッチクランプ150の板金折曲品となっている本体150Aに取り付けられ、また、この本体150Aには、C字状部材151がピン152で回動自在に取り付けられ、C字状部材151の一端には、回転操作されるボルト153がC字状部材151の他端に向かって進退自在に螺入されている。ボルト153の先端とC字状部材151の他端とで構造材98を挟着させた後、単クランプ110でパイプ99が挟持する作業が行われる。
以上の機材120,130,150では、図23で示した単クランプ110が構成要素として用いられていたが、これらの機材120,130,150の構成要素として、図1〜図22で説明した単クランプ10を用いてもよい。
本発明は、以上の機材120,130,150についての説明から分かるように、機材の一部を構成するためのクランプにも適用することができる。
本発明は、例えば、建築工事現場やその解体工事現場、土木工事現場を含む各種作業現場等で用いられる部材を挟持するために用いられるクランプに利用することができる。
本発明の一実施形態に係る単クランプが用いられているバリケードを示す斜視図である。 図1の単クランプを示す側面図である。 図1の単クランプを示す正面図である。 ボルトとこのボルトに配置された部材だけを示す図である。 図4で示されているナットストップ部となるストップ部材をボルトの軸部に取り付けるための作業を示す図である。 ストップ部材の取付作業後におけるボルトの軸部の断面図である。 ストップ部材をボルトの軸部に取り付けるために、この軸部に膨出部に形成するための第1別実施形態を示した図である。 ストップ部材をボルトの軸部に取り付けるために、この軸部に膨出部に形成するための第2別実施形態を示した図である。 ナットストップ部を2個のナットによるダブルナットとした実施形態を示す図4と同様の図である。 図9のダブルナットをボルトの軸部に配置する作業を示す図である。 ナットストップ部をボルトの軸部の端部に塑性変形加工によって形成する第1実施形態を示す図である。 図11の第1実施形態のナットストップ部を形成する作業を示す図である。 ナットストップ部をボルトの軸部の端部に塑性変形加工によって形成する第2実施形態を示す図である。 図13の第2実施形態のナットストップ部を形成する作業を示す図である。 ナットストップ部をボルトの軸部の端部に塑性変形加工によって形成する第3実施形態を示す図である。 ナットストップ部をボルトの軸部の端部に塑性変形加工によって形成する第4実施形態を示す図であって、(A)は、この第4実施形態のナットストップ部を示す側面図であり、(B)は、ボルトの軸部の端面から見たこの第4実施形態のナットストップ部を示す正面図である。 図16の第4実施形態のナットストップ部を形成する作業を示す図であって、(A)は、ボルトの軸部の側断面図であり、(B)は、ボルトの軸部を、第4実施形態のナットストップ部が形成される前において、この軸部の端面から見た正面図である。 ボルトのねじ山に螺合されるナットについての別実施形態を示す図2と同様の図である。 図18のナットを示す図4と同様の図である。 図1の単クランプが2個用いられて構成される直交クランプを示す斜視図である。 図1の単クランプが2個用いられて構成される自在クランプを示す斜視図である。 直交クランプと自在クランプが用いられている仮設足場を示す斜視図である。 ナット空回転部が設けられていないボルトが用いられた単クランプの実施形態を示す図2と同様の図である。 図23の単クランプが構成要素として用いられている根がらみを示す図である。 図23の単クランプが構成要素として用いられているブラケットを示す図である。 図23の単クランプが構成要素として用いられているキャッチクランプを示す図である。
符号の説明
3,91,92,93,94,95,96,97,99 被挟持部材
10,110 単クランプ
20 直交クランプ
30 自在クランプ
41 第1挟持部材
41A 一方の端部
41C 他方の端部
42 第2挟持部材
42A 一方の端部
42C 他方の端部
43 連結部材である連結ピン
45 U字状切欠部
46,76 ボルト
46A 基端部
46B 先端部
48 ナット
51C ナット空回転部
52 ナットストップ部
53 ストップ部材
57 ダブルナット
78 ナット
78A 多角形部
78B 筒部
78C ねじ孔
78D 大径孔
78G 当接部である段差部

Claims (8)

  1. 第1及び第2挟持部材と、前記第1挟持部材と前記第2挟持部材のそれぞれの一方の端部同士を回動自在に連結する連結部材と、前記第1挟持部材の他方の端部に基端部が回動自在に連結されたボルトと、このボルトに螺合されたナットと、前記第2挟持部材の他方の端部に形成されたU字状切欠部と、を有し、このU字状切欠部に挿入された前記ボルトに対して回転させた前記ナットの押圧作用により前記第2挟持部材が前記連結部材を中心に回動して前記第1挟持部材と前記第2挟持部材とで被挟持部材を挟持するクランプにおいて、
    前記ボルトにおける前記基端部とは反対側の先端部に、前記ボルトからの前記ナットの脱落を阻止するためのナットストップ部が設けられ
    前記ナットストップ部と隣接している前記ボルトの一部であって、前記ナットストップ部よりも前記基端部側となっている部分は、前記ナットが空回転するナット空回転部になっており、
    前記ナット空回転部は前記先端部側へ先細りとなったテーパー状となっており、このテーパー状ナット空回転部の前記基端部側の端部には、前記ボルトのねじ山との連続性を有しているねじ山が設けられていることを特徴とするクランプ。
  2. 請求項1に記載のクランプにおいて、前記テーパー状ナット空回転部は、このテーパー状ナット空回転部に形成されていたねじ山の一部を、前記連続性を残して消失させる加工によって形成されていることを特徴とするクランプ。
  3. 請求項1又は2に記載のクランプにおいて、前記ナットストップ部は、前記先端部に取り付けられたストップ部材によって形成されていることを特徴とするクランプ。
  4. 請求項1又は2に記載のクランプにおいて、前記ナットストップ部は、前記先端部を塑性変形加工することによって形成されていることを特徴とするクランプ。
  5. 請求項1又は2に記載のクランプにおいて、前記ナットストップ部は、2個のナットによるダブルナットによって形成されていることを特徴とするクランプ。
  6. 請求項5に記載のクランプにおいて、前記2個のナットが螺合しているねじ山は、前記ボルトに形成されていたねじ山がそのまま用いられたものとなっていることを特徴とするクランプ。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のクランプにおいて、前記ナットは、このナットを回転させるための工具が外周に嵌合する多角形部と、この多角形部よりも前記ボルトの前記基端部側に設けられた筒部と、を有し、この筒部の内部に、前記ボルトのねじ山に螺合するねじ孔が形成され、前記多角形部の内部に、前記ねじ孔と連続しているとともにこのねじ孔よりも大径となった大径孔が形成され、この大径孔に、前記ナットストップ部に当接して前記ボルトからの前記ナットの脱落を阻止する当接部が設けられていることを特徴とするクランプ。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のクランプにおいて、前記ボルトの前記基端部の回動中心部からこのボルトの前記先端部までの距離をAとし、前記ボルトの前記基端部の回動中心部から前記連結部材の中心部までの距離をBとし、この連結部材の半径をCとしたとき、A<B−Cの不等式が成立することを特徴とするクランプ。
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