JP5087646B2 - ワークロールが上下2段に配設された圧延機 - Google Patents

ワークロールが上下2段に配設された圧延機 Download PDF

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Description

この発明は、例えば箔などの薄い板を高精度形状に圧延する用途に好適なワークロールが上下2段に配設された圧延機に関する。
従来、圧延機はロール間に圧延材を通すことによって圧延を行うが、圧延時に圧延材から受ける反力によってロールが撓み、圧延材の厚さが不均一になることがある。特に熱間圧延を行う場合には、ロールの軸線方向に生じる温度勾配によってロールの外径が軸線方向に微妙に変化することがある。このようなロールの変形は、箔のように薄い圧延材の場合に製品精度に重大な影響を及ぼすことになる。
このため、予め圧延時のロールの変形量を見込んだ形状のロールを用いることも行われているが、圧延材の仕様が変るたびにロールを交換しなければならないため、多品種の生産に対応することが難しい。多品種の生産に対応できるようにするには、ローラを交換することなく発生クラウンを臨機応変に制御することの可能なクラウンコントロールが必要である。
また、従来、箔などの薄い板を圧延するには一般に4段以上の多段圧延機が使われてきた。しかし箔の種類によっては、大径なロール(ワークロール)によって圧延することが望まれることがあり、ワークロールが上下2段に配設された圧延機の適用が検討されている従来の多段圧延機において、クラウンコントロールを行うには、例えばバックアップロールを支持するチョックの適宜位置に複数の油圧シリンダを収容し、制御すべきクラウン量に応じてこれら油圧シリンダを駆動することにより、チョックを介してロールを変形させている。
しかし圧延機に組込まれるチョックの幅(ロールの軸線方向に沿う寸法)には限界があるため、狭いチョック内にいくつもの油圧シリンダを組込むことに困難を伴う。
この改善として、2段式の圧延機の上チョックと下チョック間に、ロール間隔を規制可能でかつ圧下機構の荷重中心に対してロールの軸線方向に移動可能な支持部材を有する可動ライナー機構を設け、支持部材を荷重中心の外側に偏寄させて、圧下機構によって荷重を負荷して支持部材を支点としてロールを撓ませることにより、チョック内部に油圧シリンダを組込むことなく効果的にクラウンコントロールが行える2段圧延機が提供されている(特許文献1)。
特開2002−86202号公報
しかしながら、特許文献1の構造では、装置全体のクラウンコントロールは行えるものの、サーマルクラウンが多い時には上下ローラが過剰に曲がってしまい、圧延材の均一な圧延ができず、特に圧延材の端部のクラウンコントロールを十分に行うことができないという問題があった。また、圧延材の板圧が薄く、圧延荷重が大きい場合は、圧延材の中央部の圧延がサーマルクラウンの影響により所望するようにできないという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、上下ロールの曲げを制御し、箔などの圧延材を全体にわたって効果的にクラウンコントロールを行うことができ、高精度形状に圧延することができるワークロールが上下2段に配設された圧延機を提供する事にある。
本発明は、ワークロールが上下2段に配設された圧延機において、上ワークロールを上側から押圧する上ベンディング装置および下ワークロールを下側から押圧する下ベンディング装置が設けられ、各ベンディング装置が、上下ワークロールの上下中央断面上に配置された油圧押圧装置と、ロールチョックによって保持され、胴長が各ワークロールに比べて短小とされワークロール方向に配設されて、前記油圧押圧装置によって押圧力が負荷される小径サポートロールと、該小径サポートロールおよびワークロールの間に、胴長が各ワークロールと略同一の長さを有して、前記小径サポートロールおよび各ワークロールに接触するようにして配設されて、前記油圧押圧装置からの押圧力を前記小径サポートロールを介して受け、各ワークロールをそれらの中央部で各ワークロールにベンディング力を付与し、前記ワークロールよりも小径とされた小径中間ロールが設けられることで、前記小径サポートロールを介して受ける前記油圧押圧装置からの押圧力が、前記小径中間ロールが小径であることで、前記各ワークロールの中央部かつ上下中央断面上へベンディング力として付与されることを特徴とするワークロールが上下2段に配設された圧延機を提供する。
上記発明は、また、前記小径サポートロールは、一対の小径サポートロールから構成され、小径サポートロール径は前記ワークロールよりも小径とされたことを特徴とするワークロールが上下2段に配設された圧延機を提供する。
上記発明は、また、前記小径サポートロールは、前記小径中間ロール径よりも大径とされた1本のロールにより構成されたことを特徴とするワークロールが上下2段に配設された圧延機を提供する。
上記発明は、また、各ワークロールはワークロールチョックを備え、各ワークロールに使用するベンディングシリンダが設けられて該ベンディングシリンダによるワークロールベンディング力と前記ベンディング装置によるワークロールベンディング力の双方のベンディング力でワークロールに生じるクラウンをコントロールするようにしたことを特徴とするワークロールが上下2段に配設された圧延機を提供する。
上記発明は、また、前記ワークロールが上下2段に配設された圧延機は、前記圧延機に設けられ、かつ前記上ワークロールを回転自在に支持する軸受を有する上ワークロールチョックと、前記圧延機に設けられ、かつ前記下ワークロールを回転自在に支持する軸受を有する下ワークロールチョックと、前記上チョックを前記下チョックに向けて加圧する圧下手段と、前記上チョックの前記圧下手段による荷重中心の外側に偏寄した位置に設ける上チョック側受け部材に、それぞれベンディング力を付与する第一のベンディング付与手段とから構成され、前記上チョックの前記荷重中心の内側に偏寄した位置に設ける上チョック側受け部材および前記下チョックの前記荷重中心の内側に偏寄した位置に設ける下チョック側受け部材に、それぞれベンディング力を付与する第二のベンディング付与手段とを備えて、前記圧下手段によって圧延荷重を負荷し、第一のベンディング付与手段および第二のベンディング付与手段にそれぞれベンディング力を付与し、前記ベンディング装置によるベンディング力付与と組合わせることによって前記上下ワークロールのクラウンコントロールをなすようにしたことを特徴とするワークロールが上下2段に配設された圧延機を提供する。
上述の構成によれば、本発明のワークロールが上下2段に配設された圧延機は、より効果的かつ精密にクラウンコントロールを行うことができ、圧延材を全体にわたって高精度形状に圧延することができる。
本発明の実施例であるワークロールが上下2段に配設された圧延機全体を示す概略断面図である。 図1のワークロールが上下2段に配設された圧延機のC−C視図である。 本発明の実施例のワークロールが上下2段に配設された圧延機の要部の概略構成図である。 本発明の実施例のワークロールが上下2段に配設された圧延機におけるベンディング装置の要部概略構成の正面断面図である。 図9の側面断面図である。 本発明の別の実施例のワークロールが上下2段に配設された圧延機におけるベンディング装置の要部概略構成の側面断面図である。 本発明の実施例におけるワークロールが上下2段に配設された圧延機のロール対の凸クラウン制御状態を示す図である。 本発明の実施例におけるワークロールが上下2段に配設された圧延機のロール対の凹クラウン制御状態を示す図である。 本発明の別の実施例におけるワークロールが上下2段に配設された圧延機のロール対の凸クラウン制御状態を示す図である。 本発明の別の実施例におけるワークロールが上下2段に配設された圧延機のロール対の凹クラウン制御状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、ワークロールが上下2段に配設された圧延機に適用した例について図面を参照して説明する。
はじめに、本発明の実施例における圧延機の概略構成について説明する。図1、図2に示すように、圧延機10本体は、圧延スタンド11と、上ワークロール12および下ワークロール13を含むワークロール対14とを備えている。上ワークロール12の両端部は、ベアリング(軸受)を内蔵した上ワークロールチョック15、16によって回転自在に支持されている。
また、下ワークロール13の両端部は、ベアリングを内蔵した下ワークロールチョック17、18によって回転自在に支持されている。即ち、上ワークロールチョック15、16または下ワークロールチョック17、18は、それぞれ圧延機10本体に設けられ、かつ上ワークロール12または下ワークロール13を回転自在に支持する軸受を有している。
圧延機10の左側に位置する上ワークロールチョック15と下ワークロールチョック17は、圧延スタンド11の一方の図2に示す側壁11aに形成された開口部20に、上下方向に移動可能に収容されている。また、圧延機10の右側に位置する上ワークロールチョック16と下ワークロールチョック18は、上記と同様に、圧延スタンド11の図示しない他方の側壁に形成された開口部21に、上下方向に移動可能に収容されている。
圧延スタンド11の上壁11cには、上ワークロールチョック15、16の上面に対向して圧下機構25がそれぞれ設けられている。本実施例の場合、圧下機構25の一例は油圧シリンダよりなるが、スクリュー方式の圧下機構で構成してもよい。
本実施例の圧延機10は、圧下機構25により、上ワークロールチョック15、16が下ワークロールチョック17、18に向けて所望の荷重で加圧するようになっている。なお、図1において、線分L1、L2は、それぞれ圧下機構25による荷重中心線を示している。
この圧下機構25は、上ワークロールチョック15、16の上面に対向して荷重伝達部材26が設けられ、この部材26の下側に突出して加圧部材27、28がそれぞれ設けられる。
また、これら加圧部材27、28は、それぞれ球状支持面30を有する荷重伝達部材31を介して、上ワークロールチョック15、16を加圧するようにしている。また、下ワークロールチョック17、18においても、上記と同様に、球状支持面を有する荷重伝達部材を介し、そして圧延スタンド11の底壁11dに支持されるようにしてもよい。
上ワークロール12と下ワークロール13の内部には、熱間圧延を行う際にこれらのワークロール12、13を所望温度に加熱する加熱機構35、36が設けられている。これら加熱機構35、36は電気ヒータでもよいし、あるいはワークロール12、13の内部に高温流体を循環させる熱媒循環系であってもよい。
また、上下ワークロール12、13の一端側には、ジョイント部37、38が設けられている。これらジョイント部37、38を介して、図示しないワークロール回転用モータのトルクが上下ワークロール12、13に伝達される。なお、本実施例において、熱間圧延用のワークロール12、13以外に、冷間圧延用のワークロールにもワークロール回転用モータによるトルクの伝達を適用できることは言うまでもない。
本実施例では、また、圧延機10の左側の上ワークロールチョック15と下ワークロールチョック17との間に対応する位置に、第一の可動ライナー機構40が設けられている。また、圧延機10の右側の上ワークロールチョック16と下ワークロールチョック18との間に対応する位置にも、第一のライナー機構40が設けられている。
この可動ライナー機構40は、互いに平行に配された一対の可動ライナーユニット45、46を備えている。また、圧延機10の左側のライナー機構40も、上記同様に互いに平行に配された図示しない一対の可動ライナーユニットを備えている。これらの可動ライナーユニットは、互いに同等の構成であるので、以下、可動ライナーユニット45を代表して説明する。
この可動ライナーユニット45は、上ワークロールチョック15と下ワークロールチョック17との間に設けられて上下ワークロール12、13間の隙間(圧延寸法)を規制する機能を有し、かつ、支持部材50を備えている。
この支持部材50は、圧下機構25の荷重中心L1に対してワークロール12、13の軸線A1に沿う方向に移動可能である。この支持部材50は、圧延荷重に耐える剛性を有しており、その下面側に球状の荷重受け面50aを有している。
また、この可動ライナーユニット45は、支持部材50の他に、図示しない上テーパ部材と、下テーパ部材と、送りねじと、送りねじを回転させるギヤ等を備えている。そして、互いに対をなす可動ライナーユニット45、46のそれぞれの送りねじは、図示しないモータによって回転するウォームギヤ等の動力伝達系を介して、互いに同期して同一方向に同一量回転するように構成されている。
また、上述の送りねじの先端部は、下テーパ部材の雌ねじに螺合し、送りねじの回転方向と回転量に応じて、下テーパ部材が上テーパ部材に対して水平方向に移動し、その移動量に応じて上下のテーパ部材の組合せによる厚さ(上下方向の厚さ)を変化させることができるようになっている。上下テーパ部材の厚さが変化すると、上ワークロールチョック15と下ワークロールチョック17との間の距離(ロール間隔)が変化することにより、圧延寸法が変化することになる。
可動ライナーユニット45全体は、ワークロール対14の軸線A1方向、即ち水平方向に移動可能である。この可動ライナーユニット45は、図示しない吊り上げ機構あるいは後述するベンディングシリンダ60によって、上ワークロールチョック15が上昇させられた状態において、荷重中心L1を境に、荷重中心L1の外側あるいは内側に移動させることができるようになっている。
可動ライナーユニット45全体が移動すると、支持部材50も上下ワークロール12、13の軸線A1方向に移動することになる。
次に、図1に示すように、上ワークロールチョック15、16には、荷重中心L1、L2の外側に偏寄した位置、すなわち上ワークロール12の両端部の延長部分12a、12bを支持する位置に、上ワークロールチョック側受け部材55、56がそれぞれ設けられている。また、下ワークロールチョック17、18には、荷重中心L1、L2の外側に偏寄した位置、すなわち下ワークロール13の両端部の延長部分13a、13bを支持する位置に、下ワークロールチョック側受け部材57、58がそれぞれ設けられている。
また、図1に示すように、一方の上ワークロールチョック側受け部材55と下ワークロールチョック側受け部材57の両側部55a、55bの間に、それぞれベンディング力を付与する第一のベンディング付与手段として、これら受け部材55、57間の距離を広げる方向に各受け部材55、57を押すことのできるベンディングシリンダ60が設けられている。なお、ベンディング力とは、後述する曲げモーメントによる、上下ワークロール12、13を撓ませる力のことをいう。
このベンディングシリンダ60の一例は、一種の押圧機構となる油圧シリンダである。ベンディングシリンダ60は、支持部材50の外側に偏寄した位置に設けられているため、各受け部材55、57間の距離を広げる方向に駆動したときに、支持部材50を支点として曲げモーメントが生じ、上下ワークロール12、13の延長部分12a、13aが上下方向に変位する。これにより、上下ワークロール12、13が撓んで、後述する凸クラウンが発生することになる。
他方の上ワークロールチョック側受け部材56の両側部と下ワークロールチョック側受け部材58の両側部の間にも、ベンディングシリンダ60と同様のベンディングシリンダ60が設けられている。このベンディングシリンダ60も支持部材50の外側に偏寄した位置にあるため、受け部材56、58間の距離を広げる方向に駆動したときに、支持部材50を支点として曲げモーメントが生じ、上下ワークロール12、13の延長部分12b、13bが上下方向に変位し、上下ワークロール12、13が撓んで後述する凸クラウンが発生することになる。
次に、圧延機10の作用について説明する。なお、上述の各可動ライナーユニットの作用は、互いに実質的に共通であるため、以下、可動ライナーユニット45を代表して説明する。
可動ライナーユニット45の支持部材50のセンターを、それぞれ荷重中心L1、L2上に位置させた場合、圧下機構25の圧延荷重は、上ワークロールチョック15、16から支持部材50を介して下ワークロールチョック17、18に伝わる。この場合、上テーパ部材と下テーパ部材の組合せ厚さに応じて、上ワークロールチョック15、16と下ワークロールチョック17、18との間の距離、すなわち上下ワークロール12、13間の圧延寸法が規制される。
また、支持部材50を荷重中心L1、L2の外側に偏寄させ、圧下機構25によって圧延荷重を与える場合には、支持部材50を支点として上下ワークロール12、13に曲げモーメントが作用し、上下ワークロール12、13が撓むことにより、ワークロール12、13にいわゆる凸クラウンを発生させることができる。
この場合、荷重中心L1、L2から支持部材50のセンターまでの距離が大きいほど、発生クラウン量は大きくなる。つまり、支持部材50の移動量に応じて発生クラウン量を調整することができる。
上述の圧延荷重を負荷すると同時に、ベンディングシリンダ60によって上ワークロール12の延長部分12a、12bと下ワークロール13の延長部分13a、13bを上下方向に押す。これにより、支持部材50を支点としてワークロール12、13にさらに大きな曲げモーメントを発生させることができ、より大きな凸クラウンが得られる。
一方、支持部材50のセンターを荷重中心L1、L2の内側に偏寄させ、圧下機構25によって圧延荷重を与えると、上下ワークロール12、13には上述の曲げモーメントとは逆向きの曲げモーメントが生じる。この場合、上下ワークロール12、13は支持部材50を支点として上述とは逆側に撓むため、上下ワークロール12、13に凹クラウンを発生させることができる。
この場合も、荷重中心L1、L2から支持部材50のセンターまでの距離が大きいほど発生クラウン量は大きくなる。つまり支持部材50の移動量に応じて発生クラウン量を調整することができる。
なお、上述の上下ワークロール12、13の撓みに伴って上下ワークロールチョック15、16、17、18が僅かに傾く。この圧延機10は、上述の球状支持面を有する荷重伝達部材と、球状の荷重受け面を有する支持部材50を介して上下ワークロールチョック15、16、17、18をそれぞれ支持しているため、ワークロールチョック15、16、17、18の傾きが円滑に吸収され、クラウンコントロールが効果的になされる。
また、この圧延機10は、ベンディングシリンダ60を設けることなく、圧下機構25と支持部材50とによってクラウンコントロールを行うようにしてもよい。また、可動ライナー機構に関しては、テーパ部材を用いる代りに、圧延寸法に応じた複数種類の厚さのライナーを、必要に応じて組合せたり交換させたりするようにしてもよい。
つまり、上述の圧延機10としては、荷重中心に対してワークロールの軸線方向に移動可能な支持部材を有する可動ライナー機構を備えていればよい。また、可動ライナー機構を設けることなく、ベンディングシリンダ60のみによって凸クラウンまたは凹クラウンを生じさせるようにしてもよい。
また、この圧延機10は、圧延スタンドを有しないスタンドレス形の圧延機であっても、可動ライナー機構を上述と同様の構成にし、圧延寸法に応じた複数種類の厚さのライナーを必要に応じて組合せたり交換させたりするようにすることで、同様にクラウンコントロールを達成できる。
本実施例の圧延機10は、また、下ワークロールチョック17と圧延機10本体との間に介在されて圧下手段25の荷重中心L1、L2に対して上下ワークロール12、13の軸線方向A2に移動可能な支持部材1を有する第二の可動ライナー手段2をそれぞれ備えている。以下、詳述する。
図1に示すように、下ワークロールチョック17と圧延機10の左側の上ワークロールチョック15との間に対応する位置に、第二の可動ライナー機構2が設けられている。また、圧延機10の右側の下ワークロールチョック18と圧延機10本体との間に対応する位置にも、第二可動ライナー機構2が設けられている。
この圧延機10の左側の第二の可動ライナー機構2は、上述の第一の可動ライナー機構と同様に構成されており、互いに平行に配された一対の可動ライナーユニット3、4を備えており、また、圧延機10の左側のライナー機構2も、同様に互いに平行に配された図示しない一対の可動ライナーユニットを備えている。また、可動ライナー機構2はそれぞれ支持部材1を備えている。
本実施例の圧延機10は、また、図1に示すように、上ワークロールチョック16の荷重中心L1、L2の内側に偏寄した位置に、上ワークロールチョック側受け部材5が設けられ、また、下ワークロールチョック17の荷重中心L1、L2の内側に偏寄した位置に下ワークロールチョック側受け部材6が設けられている。
従って、本実施例の圧延機10は、第一の可動ライナー機構40と第二の可動ライナー機構2の各支持部材1、50が、圧下手段25の荷重中心L1、L2に対して容易に対称位置にしたり非対称位置にしたりすることができるように構成されている。
そして、一方の上ワークロールチョック側受け部材5と下ワークロールチョック側受け部材6の両側部5a、5bの間と6a、6bの間に、それぞれベンディング力を付与する第二のベンディング付与手段として第二のベンディングシリンダ7、8が設けられている。
また、他方の上ワークロールチョック側受け部材56の両側部と下ワークロールチョック側受け部材58の両側部の間にも、上記と同様のベンディングシリンダ7、8が設けられている。これら各ベンディングシリンダ7、8は、上述のベンディングシリンダ60と同様に、一例として、一種の押圧機構となる油圧シリンダが用いられる。
これら第二の可動ライナー機構2および第二のベンディングシリンダ7、8により、本実施例の圧延機10は、圧下機構25による圧延荷重を負荷し、加えて第一のベンディングシリンダ60および第二のベンディングシリンダ7、8にそれぞれベンディング力を付与して後述するワークロール対14のクラウンコントロールをなすように構成されている。
本実施例の圧延機10は、また、ベンディング装置90、91、上ワークロール12、上ワークロールチョック15、16、下ワークロール13、下ワークロールチョック17、18、上ワークロールチョック側受け部材55、56にそれぞれ第一のベンディングシリンダ60、第二のベンディングシリンダ7、8とを備えて、ベンディング装置90、91、圧下機構25、第一のベンディングシリンダ60と第二のベンディングシリンダ7、8により圧延荷重とベンディング力を制御し、ワークロール対14のクラウンコントロールをなすようにしてもよい。以下、詳述する。
図3は、図1の圧延機10の第一の可動ライナー機構40、第二の可動ライナー機構2を機能させないあるいは備えない状態の圧延機10のワークロール12、13の要部の概略を示す図である。
また、第二のベンディングシリンダ7、8は、図2、図3に示すように、上ワークロールチョック側受け部材5および下ワークロールチョック側受け部材6に、それぞれ独立して油圧装置である対のピストン‐シリンダ機構70、71によって構成することができる。この構成によれば、各ベンディングシリンダ7、8を独立して制御することができるので、効果的なクラウンコントロールをすることができる。
また、第一のベンディングシリンダ60と61は、上ワークロールチョック側受け部材55および下ワークロールチョック側受け部材57との間で、双方の受け部材55、57に係合した図示しないピストン‐シリンダ機構となるような油圧装置から構成してもよい。
また、第二のベンディングシリンダ7と8が、上ワークロールチョック側受け部材5および下ワークロールチョック側受け部材6との間で、双方の受け部材5、6に係合した図示しないピストン‐シリンダ機構となるような油圧装置から構成してもよい。このような構成においても、効果的なクラウンコントロールをすることができる。
本実施例の圧延機10は、図1〜図3に示すように、ワークロール12、13には、更に、ベンディング装置90、91が備えられている。図1は、上述の構成に加え、ベンディング装置90、91を備えた圧延機10の正面断面図、図2は、その側面断面図、図3は、ベンディング装置90、91を備えた圧延機10における、圧下力・ベンディング力を付与する要部の概略図を示している。
以下、ベンディング装置90、91について詳述する。図4は、本実施例の圧延機10のベンディング装置90、91の要部構成の概略正面断面図を示し、図5は、その側面断面図を示している。図4、図5に示すように、各ワークロール12、13には、上ワークロール12を上側から押圧する上ベンディング装置90および下ワークロール13を下側から押圧する下ベンディング装置91がそれぞれ設けられている。
これら各ベンディング装置90、91は、ワークロール12、13の上下中央断面上Dに配置された油圧装置92、93とロールチョック94、95によって保持される小径サポートロール96、97と、この小径サポートロール96、97とワークロール12、13の間に設けられる小径中間ロール98、99とを組み合わせたバックアップロール100、101とからそれぞれ構成されている。
小径サポートロール96、97は、胴長が各ワークロール12、13に比べて短小とされて、ワークロール12、13の軸方向にそれぞれ配設される。そして、油圧押圧装置92、93によってそれぞれ押圧力が負荷されるようになっている。
小径中間ロール98、99は、胴長が各ワークロール12、13と略同一の長さを有して、小径サポートロール96、97および各ワークロール12、13に接触するようにしてそれぞれ配設されている。
これにより、油圧押圧装置92、93からの押圧力は、小径サポートロール96、97、小径中間ロール98、99を順次介して各ワークロール12、13の中央部、かつ上下中央断面上Dで各ワークロール12、13にそれぞれベンディング力が付与される。
これは、各ワークロール12、13は、それぞれ両端が上述のワークロールチョック15、16、17、18によってそれぞれ支持されているため、各ワークロール12、13の中央部に押圧力が負荷されると、ワークロールチョック15、16、17、18の支持部を支点として、それぞれ凸クラウンとなるようなベンディング力が各ワークロール12、13に付与されるためである。
従って、小径サポートロール96、97は、油圧押圧装置92、93からの押圧力により、小径中間ロール98、99を介して各ワークロール12、13のクラウンコントロールをすることができ、圧延材の形状制御が可能となる。
この際、小径中間ロール98、99が小径とされているのは、ワークロール12、13の中央部に効率良くベンディング力を伝えるためである。小径サポートロールから伝達するベンディング力は、中間ロール径が大径となると、正確にワークロール12、13の中央部に伝達することができなくなってしまうが、小径中間ロール98、99を小径とすると、正確にワークロール12、13の中央部に伝達することができる。
また、同様の理由で、小径サポートロール96、97も小径とされる。従って、バックアップロール100、101を構成する小径サポートロール96、97および小径中間ロール98、99は、ワークロール12、13の中央部に効率的にベンディング力を伝えるため、各ワークロール12、13に比べて小径にされる構成となる。
また、小径中間ロール98、99がワークロール12、13−小径サポートロール96、97間に設けられることで、小径サポートロール96、98からの押圧力をワークロール12、13に間接的に伝達するので、押圧力による小径サポートロール97、98の端部に基因する圧痕が、各ワークロール12、13に直接生成されることを防ぐことができる。このように、小径中間ロール98、99の胴長を各ワークロール12、13と胴長を等しくすることにより、小径ロール96、97からワークロール12、13へベンディング力を直接伝達すると共に、圧痕が高価なワークロールに生成されることを防ぐことができる。
従って、本実施例の圧延機10は、バックアップロール100、101、即ち小径サポートロール96、97と小径中間ロール98、99の組み合わせにより、ワークロール12、13の中央部へ所望のベンディング力を効率的に付与することができ、かつ押圧力によるサポートロール96、97の端部に基因した圧痕が、ワークロール12、13に生成されることを防ぐことができる。
また、小径サポートロール96、97を、図5に示すように、上側を96A、96Bおよび下側を97A、97Bというように対として構成してもよい。この場合、小径中間ロール98、99は、各小径サポートロール96A、96B、97A、97Bによって狭持されるようになるので、小径中間ロール98、99が押圧力によりワークロールの軸線から左右にずれず、小径サポートロール96、97からの荷重は、小径中間ロール98、99を介してワークロール12、13の上下中央断面上Dに伝わるので、効果的にワークロール12、13にベンディング力を付与することができる。
また、本実施例の圧延機10は、図6に示すように、ベンディング装置90´、91´を油圧押圧装置92´、93´と、ロールチョック94´、95´と、小径中間ロール径98、99よりも大径とされた1本の小径サポートロール96´、97´により構成してもよい。この構成であっても、ベンディング装置90´、91´は、上述のように効果的にワークロール12、13にベンディング力を付与することができる。
以下、本実施例の圧延機10について、ベンディング装置90、91と、圧下機構25、第一のベンディングシリンダ、第二のベンディングシリンダ、第一の可動ライナー機構40、第二の可動ライナー機構2それぞれの作用について説明する。
図7、図8は、第一の可動ライナー機構40、第二の可動ライナー機構2を機能させないあるいは備えない構成の圧延機10の凸クラウン制御または凹クラウン制御の状態をそれぞれ示す。
図7に示す凸クラウン制御は、まず、ベンディング装置90による押圧力の負荷によって、各ワークロール12、13の中央部にベンディング力を付与し、各ワークロール12、13の中央部のクラウン状態を制御する。次に、圧下機構25により荷重量を制御し、第一のベンディングシリンダ60により、より細かいベンディング力の制御をする。
この際、第一のベンディングシリンダ60は、荷重中心L1、L2の外側に位置するため、ベンディングシリンダ60のベンディング力は図5に示すように各ワークロール12、13が凸クラウンとなるように働く。また、第二のベンディングシリンダ7、8によるベンディング力の制御を組み合わせることにより、より精密に凸クラウンを制御することができる。
図8に示す凹クラウン制御は、まず、ベンディング装置90による押圧力の負荷によって、各ワークロール12、13の中央部にベンディング力を付与し、各ワークロール12、13の中央部のクラウン状態を制御する。次に、圧下機構25により荷重量を制御し、第二のベンディングシリンダ7、8により細かいベンディング力の制御をする。
この際、第二のベンディングシリンダ7、8は、荷重中心L1、L2の内側に位置するため、ベンディングシリンダ60のベンディング力は各ワークロール12、13が凸クラウンとなるように働く。また、第一のベンディングシリンダ60によるベンディング力の制御を組み合わせることにより、より精密に凹クラウンを制御することができる。
上述の構成である圧延機10は、効果的かつ精密にクラウンコントロールができる。尚、この場合は、第一の可動ライナー機構40、第二の可動ライナー機構2を機能させないあるいは備えないために圧延機10の装置構成をより簡便にできるので、経済的な圧延機を提供することができる。
図9、図10は、第一の可動ライナー機構40、第二の可動ライナー機構2を機能させるあるいは備える構成の圧延機10の凸クラウン制御または凹クラウン制御の状態をそれぞれ示す。
図9は、上下ワークロール12、13の凸クラウンの制御状態を示し、図10は、上下ワークロール12、13の凹クラウンの制御状態を示す。なお、はじめにベンディング装置90、91による中央部にベンディング付与し、中央部のクラウン状態を制御することは、上述の図7、図8と同様である。
図9の状態の場合は、上述したように、第一の可動ライナー機構40を、圧下機構25による荷重の各荷重中心L1、L2よりも外側に位置させることにより可能となり、図10の状態の場合は、一の可動ライナー機構40を、圧下機構25による荷重の各荷重中心L1、L2よりも内側に位置させることにより可能となる。
この際、各第二の可動ライナー機構2は、第一の可動ライナー40の位置を境に、上下ワークロール12、13の曲げモーメントをより細やかに調整する事ができる。例えば、この第二の可動ライナー機構は、各クラウン状態の曲げモーメントを加算するようにすることができる。
より詳細には、第二の可動ライナー2の位置を第一の可動ライナー40よりも内側とした場合は、上下ワークロール12、13が凸クラウンとなるように第二の可動ライナー2のベンディング力が働き、第二の可動ライナー2の位置を第一の可動ライナー40よりも外側とした場合は、下ワークロール12、13が凹クラウンとなるように第二の可動ライナー2のベンディング力が働く。
従って、本実施例の圧延機10のワークロール対14を、効果的に凸クラウン状態にしたい場合は、第一の可動ライナー機構40を荷重中心L1、L2よりも外側かつ遠方に配置し、第二の可動ライナー機構2をこれら第一の可動ライナー40よりも内側かつ遠方に配置することによって実現できる。
また、本実施例の圧延機10のワークロール対14を、効果的に凹クラウン状態にしたい場合は、第一の可動ライナー機構40を荷重中心L1、L2よりも内側かつ遠方に配置し、第二の可動ライナー機構2をこれら第一の可動ライナー40よりも外側かつ遠方に配置することによって実現できる。
第2のベンディングシリンダ7、8については、荷重中心L1、L2および第一の可動ライナー機構40よりも内側に位置するので、図9、図10のどちらの状態においても、ベンディングシリンダ7、8のベンディング力による上下ワークロール12、13の曲げモーメントは、凸クラウン状態となるように働く。
本実施例の圧延機10は、このベンディングシリンダ7、8を備えることによって、上下ワークロール12、13の曲げモーメントを細やかに調整する事ができる。
各ベンディングシリンダ7、8は、更に、上述のようにそれぞれが独立のピストン−シリンダ機構70、71によって構成されているので、各ベンディングシリンダ7、8を別個に適宜調整する事が出来るので、より上下ワークロール12、13の撓み具合の細やかな調整を可能としている。
なお、上述した各機構2、7、8の制御の他にも、ベンディング装置90、91、圧下機構25の荷重量や第一のベンディングシリンダ60のベンディング力も、機械制御する事により組み合わせて、上下ワークロール12、13の撓み具合をより精密に制御する事ができる。
従って、本実施例の圧延機10のベンディング装置90、91、圧下機構25および第一のベンディングシリンダ60においても、上下ワークロール12、13の撓み具合をより精密に制御することに寄与しており、これらも本実施例の圧延機10の一の特徴構成となっている。
これは、ベンディング装置90、91、圧下機構25は、圧延荷重が負荷されると、この圧延荷重によるクラウンコントロールがベンディング力付与によるクラウンコントロールに加算されることとなるためである。
従って、本実施例の圧延機10の各ワークロール12、13は、ワークロールチョック15、16、17、18を備えており、また各ワークロール12、13に使用するベンディングシリンダ7、8、55、56、57、58が設けられている。そして、これらによるワークロールベンディング力と上述のベンディング装置90、91によるワークロールベンディング力の双方のベンディング力でワークロール12、13に生じるクラウンをコントロールすることで、より効果的に圧延材のクラウンコントロールをすることができる。
上述の構成であるので、本実施例の圧延機は、ワークロールの中央部へ所望のベンディング力を効率的に付与することでワークロールの中央部のクラウンコントロールを効果的にすることができ、かつ押圧力によるサポートロールの端部に基因した圧痕をワークロールに付着することを防ぐことができる。
本実施例の圧延機は、また、箔などの圧延材を全体にわたって精密にクラウンコントロールを行うことができるので、より効果的かつ精密にクラウンコントロールを行うことができ、圧延材を全体にわたって高精度形状に圧延することができる。
なお、本発明を実施するに当たって、ロール対の形態をはじめとして、チョック、可動ライナー機構、圧下機構、支持部材、押圧機構などの本発明の構成要素を適宜に変形して実施できることは言うまでもない。
本発明は、また、箔以外のクラウンコントロールを必要とする圧延材にも適用することができる。
本発明は、また、更に、熱間圧延用ロールを備えた圧延機に限らず、たとえば冷間あるいは温間圧延用ロールを備えた圧延機にも同様に適用可能である。
L1、L2…荷重中心、A1、A2…ロール軸、1、50…支持部材、2…第二の可動ライナー機構、5、55、56…上チョック側受け部材、6、57、58…下チョック側受け部材、7、8…第二の押圧機構10…圧延機、12…上ロール、13…下ロール、14…ロール対、15、16…上チョック、17、18…下チョック、25…圧下機構、40…第一の可動ライナー機構、60…第一の押圧機構、70、71、80…ピストン−シリンダ機構、90、91…ベンディング装置、92、93…油圧押圧装置、94、95…ロールチョック、96、97…小径サポートロール、98、99…小径中間サポートロール、100、101…バックアップロール。

Claims (5)

  1. ワークロールが上下2段に配設された圧延機において、
    上ワークロールを上側から押圧する上ベンディング装置および下ワークロールを下側から押圧する下ベンディング装置が設けられ、
    各ベンディング装置が、上下ワークロールの上下中央断面上に配置された油圧押圧装置と、ロールチョックによって保持され、胴長が各ワークロールに比べて短小とされワークロール方向に配設されて、前記油圧押圧装置によって押圧力が負荷される小径サポートロールと、該小径サポートロールおよびワークロールの間に、胴長が各ワークロールと略同一の長さを有して、前記小径サポートロールおよび各ワークロールに接触するようにして配設されて、前記油圧押圧装置からの押圧力を前記小径サポートロールを介して受け、各ワークロールをそれらの中央部で各ワークロールにベンディング力を付与し、前記ワークロールよりも小径とされた小径中間ロールが設けられることで、前記小径サポートロールを介して受ける前記油圧押圧装置からの押圧力が、前記小径中間ロールが小径であることで、前記各ワークロールの中央部かつ上下中央断面上へベンディング力として付与されること
    を特徴とするワークロールが上下2段に配設された圧延機。
  2. 請求項1において、前記小径サポートロールは、一対の小径サポートロールから構成され、小径サポートロール径は前記ワークロールよりも小径とされたことを特徴とするワークロールが上下2段に配設された圧延機。
  3. 請求項1において、前記小径サポートロールは、前記小径中間ロール径よりも大径とされた1本のロールにより構成されたことを特徴とするワークロールが上下2段に配設された圧延機。
  4. 請求項1から3のいずれかにおいて、各ワークロールはワークロールチョックを備え、各ワークロールに使用するベンディングシリンダが設けられて該ベンディングシリンダによるワークロールベンディング力と前記ベンディング装置によるワークロールベンディング力の双方のベンディング力でワークロールに生じるクラウンをコントロールするようにしたことを特徴とするワークロールが上下2段に配設された圧延機。
  5. 請求項1から4のいずれかにおいて、前記ワークロールが上下2段に配設された圧延機は、
    前記圧延機に設けられ、かつ前記上ワークロールを回転自在に支持する軸受を有する上ワークロールチョックと、
    前記圧延機に設けられ、かつ前記下ワークロールを回転自在に支持する軸受を有する下ワークロールチョックと、
    前記上チョックを前記下チョックに向けて加圧する圧下手段と、
    前記上チョックの前記圧下手段による荷重中心の外側に偏寄した位置に設ける上チョック側受け部材に、それぞれベンディング力を付与する第一のベンディング付与手段と、
    から構成され、
    前記上チョックの前記荷重中心の内側に偏寄した位置に設ける上チョック側受け部材および前記下チョックの前記荷重中心の内側に偏寄した位置に設ける下チョック側受け部材に、それぞれベンディング力を付与する第二のベンディング付与手段と、
    を備えて、前記圧下手段によって圧延荷重を負荷し、第一のベンディング付与手段および第二のベンディング付与手段にそれぞれベンディング力を付与し、前記ベンディング装置によるベンディング力付与と組合わせることによって前記上下ワークロールのクラウンコントロールをなすようにしたこと
    を特徴とするワークロールが上下2段に配設された圧延機。
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